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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 B02B
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 B02B
管理番号 1175365
審判番号 不服2006-2982  
総通号数 101 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2008-05-30 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2006-02-16 
確定日 2008-03-26 
事件の表示 特願2001-374837「籾摺機への籾殻移送装置連結使用方法、ならびに、それ用の風量調節機構、および風量調節機構付き接続用管体」拒絶査定不服審判事件〔平成15年6月17日出願公開、特開2003-170069〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 【1】手続の経緯
本願は、平成13年12月7日の出願であって、平成17年12月22日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、平成18年2月16日に拒絶査定に対する審判請求がなされるとともに、同日付けで手続補正がなされたものである。


【2】平成18年2月16日付けの手続補正についての補正の却下の決定
[補正の却下の決定の結論]
平成18年2月16日付けの手続補正を却下する。

[理由]
[1]補正後の本願発明
本件補正により、特許請求の範囲の請求項1は、 特許請求の範囲の減縮を目的として、
「籾摺機の籾殻放出口からの籾殻入り排風を強制的に遠方適所へ誘導し得るようにした籾殻移送装置の吸込み口と籾摺機の籾殻放出口とを、両口部分が含まれる両口間に実質的に外気の導入がなされないようにして連結すると共に、両口の何れか一方、またはそれら両口の何れも含まない両口間の適所の何れかに、実質的に外気導入のなされなくした両口間の流路内に内蔵状とされ、外気を導入させることなくして同流路内籾殻入り排風の送出量と送出速度とを加減可能とする風量調節機構を介在、設置した上、籾摺機と共に籾殻移送装置を作動させ、当該風量調節機構の操作によって籾殻入り排風の流量および流速を加減し、籾殻移送装置の接続による籾摺機の籾摺り性能の低下を抑止または減少させるようにしたことを特徴とする籾摺機への籾殻移送装置連結使用方法。」と補正された。
そこで、本件補正後の上記請求項1に係る発明(以下、「補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(平成18年改正前特許法第17条の2第5項の規定において準用する同法第126条第5項の規定に適合するか)否かについて、以下に検討する。

[2]引用刊行物
1.原査定の拒絶の理由に引用され本願出願前に頒布された刊行物である特開平10-273225号公報(以下、「引用文献1」という。)には、「送塵機」に関して、図とともに以下の事項が記載されている。
(イ)「送塵器体の内部を通過路に形成し、該送塵器体に該通過路の入口側に連通する吸引口部及び該通過路の出口側に連通する排出口部を配設し、該排出口部に搬送管を接続し、該通過路の入口側と出口側との間に複数個の送風羽根をもつ送風体を回転自在に配設し、該送塵器体に該送風体を回転させる回転機構を配設し、該吸引口部の近傍位置に該通過路の入口側に臨んで外気を導入可能な外気導入口を形成し、該外気導入口に該外気導入口の開口度合いを調節可能な吸排量調節機構を設けて構成したことを特徴とする送塵機。」(特許請求の範囲【請求項1】)
(ロ)「【発明の属する技術分野】本発明は例えば籾摺機や脱穀機の排塵口から排出されてくる籾殻等を道路を越えて田畑まで搬送する際に用いられる送塵機に関するものである。」(段落【0001】)
(ハ)「又、上記送塵器体1には上記通過路2の入口側2aに連通するエルボダクト状の吸引口部8及び同じくエルボダクト状の通過路2の出口側2bに連通する排出口部9がそれぞれ水平旋回自在に取り付けられている。」(段落【0008】)
(ニ)「19は外気導入口、20は吸排量調節機構であって、この場合、吸引口部8の近傍位置に通過路2の入口側2aに臨んで外気を導入可能な外気導入口19を形成すると共に外気導入口19の開口度合いを調節可能な吸排量調節機構20を設けて構成している。
この場合通過路2の入口側2aに臨ませて吸引筒部21を形成し、吸引筒部21の上部に吸引口部8を形成すると共に吸引筒部21の前壁に外気導入口19を形成している。
又、この場合、吸排量調節機構20は上記吸引筒部21の前壁部分の上下位置にL状のガイド杆22を対向配置し、ガイド杆22間にスライドシャッター23をスライド自在に取付け、スライドシャッター23に遮蔽部23a及び複数個の通気穴23bを形成し、スライドシャッター23のスライド操作により遮蔽部23aにより外気導入口19を遮蔽し、又、複数個の通気穴23bと外気導入口19との合致度合いにより外気導入口19の開口度合いを調節するように構成している。
・・・
この実施の形態例は上記構成であるから、例えば籾摺機Rの排塵口と吸引口部8とを可撓性を有する合成樹脂製ホース状の接続管Kにより接続すると共に排出口部9に可撓性を有する合成樹脂製ホース状の搬送管Dを接続し、回転機構14のモータ15により送風体10を図中矢印方向に回転させると、籾摺機Rから排出される籾殻等Pは送風体10及び風案内板13の作用により接続管Kを介して吸引口部8より送塵器体1内に吸引され、そのまま送塵器体1内の通過路2を介して排出口部9から排出され、そして、その籾殻Pは搬送管Dを介して道路を越えて遠方の田畑まで搬送されて排出されることになり、この際、吸引口部8の近傍位置に通過路2の入口側に臨んで外気を導入可能な外気導入口19が形成され、この外気導入口19に外気導入口19の開口度合いを調節可能な吸排量調節機構20が設けられているから、外気導入口19の開口度合いを調節することにより吸引口部8及び排出口部9における吸排量を可変することができ、従って、籾殻の搬送距離に応じて最適な吸排量に調節することができ、それだけ良好な搬送作業を行うことができる。
又、この場合、上記回転機構14はモータ15からなり、モータ15の回転数を可変する回転数調節部24を配設しているから、例えば、籾殻を飛ばす距離が長い場合には、外気導入口19の開口度合いを大きくすると共にモータ15の回転数を上げることになり、又、籾殻を飛ばす距離が短い場合には、外気導入口19の開口度合いを小さく、或いは閉塞すると共にモータ15の回転数を下げることになり、これにより一層良好な搬送作業を行うことができる。
又、この場合、上記吸排量調節機構20は上記外気導入口19を開閉調節可能なスライドシャッター23からなるので、このスライドシャッター23のスライド操作により容易に吸排量を調節することができ、・・・」(段落【0013】?【0019】)
これら(イ)?(ニ)の記載及び図1?6の記載を含む引用文献1全体の記載並びに当業者の技術常識によれば、引用文献1には、以下の発明が記載されている。
「籾摺機Rの排塵口から排出される籾殻等Pを送風体10及び風案内板13の作用により接続管Kを介して吸引口部8より送塵器体1内に吸引しそのまま送塵器体1内の通過路2を介して排出口部9から搬送管Dを介して道路を越えて遠方の田畑まで搬送して排出するようにした送塵機の吸引口部8と籾摺機Rの排塵口とを接続管Kにより接続すると共に、吸引口部8の近傍の吸引筒部21に、送塵器体1内の通過路2の入口側に臨んで外気を導入可能とする外気導入口19を形成し、該外気導入口19の閉塞を含む開口度合いをスライドシャッター23のスライド操作で調節することにより、吸引口部8及び排出口部9における吸排量を可変として、籾殻等Pの搬送距離に応じて最適な吸排量に調節することができる吸排量調節機構20を介在、設置した上、籾摺機Rと共に送塵機を作動させ、当該吸排量調節機構20のスライドシャッター23のスライド操作によって、排塵口から排出される籾殻等Pの吸排量を加減し、良好な搬送作業を行うことができるようにした籾摺機Rへの送塵機接続使用方法。」(以下、「引用文献1記載の発明」という。)

2.拒絶査定時に周知例として提示され本願出願前に頒布された刊行物である実願昭60-119590号(実開昭62-29328号)のマイクロフィルム(以下、「引用文献2」という。)には、流体,殊に粉粒状物体を輸送するダクトに設けられる「流量制御用ダンパ」に関して、図とともに以下の事項が記載されている。
(イ)「2.実用新案登録請求の範囲
ダクトの中心軸を横切る回動軸を備えたダンパにおいて,該ダンパの面上に,かつ上記回動軸の軸方向と鋭角をなす方向に沿い板体を植設したことを特徴とする流量制御用ダンパ。」(明細書1頁3?7行)
(ロ)「(従来の技術)
従来のダンパの一般的な構造はダクト(輸送管)を横切って設けられた回動軸上に,該ダクトの横断面形状に準じた形状のダンパをダクト内で回動し得るように固定してなり,上記回動軸を任意角度回動することによって,ダクト内を流通する輸送物質の流量を制御するように構成されている。」(明細書1頁13?19行)

[3]対比
補正発明と引用文献1記載の発明とを比較すると、引用文献1記載の発明の「籾摺機R」,「排塵口」,「排塵口から排出される籾殻等P」,「送風体10及び風案内板13の作用により接続管Kを介して吸引口部8より送塵器体1内に吸引しそのまま送塵器体1内の通過路2を介して排出口部9から搬送管Dを介して道路を越えて遠方の田畑まで搬送して排出する」,「送塵機」,「吸引口部8」,「籾摺機Rへの送塵機接続使用方法」が、補正発明の「籾摺機」,「籾殻放出口」,「籾殻放出口からの籾殻入り排風」,「強制的に遠方適所へ誘導し得る」,「籾殻移送装置」,「吸込み口」,「籾摺機への籾殻移送装置連結使用方法」にそれぞれ相当し、
また、引用文献1記載の発明の「送塵機の吸引口部8と籾摺機Rの排塵口とを接続管Kにより接続する」と、補正発明の「籾殻移送装置の吸込み口と籾摺機の籾殻放出口とを、両口部分が含まれる両口間に実質的に外気の導入がなされないようにして連結する」とが、「籾殻移送装置の吸込み口と籾摺機の籾殻放出口とを連結する」である点で技術的に共通し、
さらに、「吸排量を可変」することが「送出量と送出速度とを加減」することと実質的に同義の事項と云えるから、引用文献1記載の発明の「吸引口部8の近傍の吸引筒部21に、送塵器体1内の通過路2の入口側に臨んで外気を導入可能とする外気導入口19を形成し、該外気導入口19の閉塞を含む開口度合いをスライドシャッター23のスライド操作で調節することにより、吸引口部8及び排出口部9における吸排量を可変として、籾殻等Pの搬送距離に応じて最適な吸排量に調節することができる吸排量調節機構20」と、補正発明の「両口の何れか一方、またはそれら両口の何れも含まない両口間の適所の何れかに、実質的に外気導入のなされなくした両口間の流路内に内蔵状とされ、外気を導入させることなくして同流路内籾殻入り排風の送出量と送出速度とを加減可能とする風量調節機構」とが、「流路内籾殻入り排風の送出量と送出速度とを加減可能とする風量調節機構」である点で技術的に共通するとともに、引用文献1記載の発明の「排塵口から排出される籾殻等Pの吸排量」,「吸排量調節機構20のスライドシャッター23のスライド操作」が、補正発明の「籾殻入り排風の流量および流速」,「風量調節機構の操作」にそれぞれ相当する。
そうすると、両者は、
「籾摺機の籾殻放出口からの籾殻入り排風を強制的に遠方適所へ誘導し得るようにした籾殻移送装置の吸込み口と籾摺機の籾殻放出口とを連結すると共に、同流路内籾殻入り排風の送出量と送出速度とを加減可能とする風量調節機構を介在、設置した上、籾摺機と共に籾殻移送装置を作動させ、当該風量調節機構の操作によって籾殻入り排風の流量および流速を加減するようにした籾摺機への籾殻移送装置連結使用方法。」の点で一致し、次の点で相違している。
<相違点1>
籾殻移送装置の吸込み口と籾摺機の籾殻放出口との連結に関して、補正発明では、「両口部分が含まれる両口間に実質的に外気の導入がなされないようにして連結する」のに対して、引用文献1記載の発明では、接続管Kによる接続が、そのような状態でなされているのか定かでない点。
<相違点2>
風量調節機構に関して、補正発明では、「両口の何れか一方、またはそれら両口の何れも含まない両口間の適所の何れかに、実質的に外気導入のなされなくした両口間の流路内に内蔵状とされ、外気を導入させることなくして同流路内籾殻入り排風の送出量と送出速度とを加減可能とする」のに対して、引用文献1記載の発明では、風量調節機構(吸排量調節機構)が、流路内籾殻入り排風の送出量と送出速度とを加減可能とするものの、そのような設置態様ではない点。
<相違点3>
風量調節機構の操作によって籾殻入り排風の流量および流速を加減することに関して、補正発明では、「籾殻移送装置の接続による籾摺機の籾摺り性能の低下を抑止または減少させるようにした」のに対して、引用文献1記載の発明では、良好な搬送作業を行うことができるようにしたものの、そのようにできるのか定かでない点。

[4]判断
上記各相違点について検討する。
<相違点1について>
引用文献1記載の発明は、送塵機の吸引口部8と籾摺機Rの排塵口とを接続管Kにより接続し、吸排量調節機構20の外気導入口19の閉塞を含む開口度合いを調節することにより、吸引口部8及び排出口部9における吸排量を可変として、籾殻等Pの搬送距離に応じて最適な吸排量に調節することができるようにし、その結果として、籾摺機Rの排塵口から排出される籾殻等Pを送風体10及び風案内板13の作用により接続管Kを介して吸引口部8より送塵器体1内に吸引しそのまま送塵器体1内の通過路2を介して排出口部9から搬送管Dを介して道路を越えて遠方の田畑まで搬送して排出する際に、良好な搬送作業を行うことができるようにしたものである。
ところで、上記「送塵機の吸引口部8と籾摺機Rの排塵口とを接続管Kにより接続」することに関して、引用文献1には、「例えば籾摺機Rの排塵口と吸引口部8とを可撓性を有する合成樹脂製ホース状の接続管Kにより接続する」([2]1.(ニ)を参照。)とのみ記載され、さらに、上記「籾摺機Rの排塵口から排出される籾殻等Pを送風体10及び風案内板13の作用により接続管Kを介して吸引口部8より送塵器体1内に吸引し」ていることからすると、引用文献1記載の発明においては、排塵口と吸引口部8との両口部分及び両口間の「接続管K」部分での外気の導入は、実質的になされないものであるとするのが相当であり、仮にそのようなものでないとしても、引用文献1記載の発明において、「接続管K」部分で外気の導入を行わないようにすることは、当業者が必要に応じて随時行う程度の設計事項にすぎないものと云うことができる。
してみると、上記相違点1に係る補正発明の構成は、その点において引用文献1記載の発明と実質的な差異はないもの、或いは、引用文献1記載の発明から当業者が格別の技術的困難性を要することなく容易になしえたものと云うことができる。
<相違点2について>
引用文献2には、特に第1,3図を参照して、上記[2]2.(イ),(ロ)の記載をみると、流体,殊に粉粒状物体を輸送するダクト(補正発明の「流路」に相当する。以下同様。)に設けられる流量制御用ダンパ(「風量調節機構」)において、外気導入なしのダクト内に内蔵状に設けられており、回動軸を任意角度回動することにより(「風量調節機構の操作によって」)、ダクト内を流通する流体,殊に粉粒状物体である輸送物質の流量を制御するようにした流量制御用ダンパが記載されている。
そして、上記<相違点1について>での検討を考慮すると、「実質的に外気導入のなされなくした両口間の流路」については、その点において引用文献1記載の発明と実質的な差異はないもの、或いは、引用文献1記載の発明から当業者が格別の技術的困難性を要することなく容易になしえたものと云うことができ、且つ、引用文献1記載の発明においては、吸排量調節機構20の開口度合いの調節に外気導入口19を閉塞するというような態様も含まれうることである。
してみると、上記相違点2に係る補正発明の構成は、引用文献2記載の上記のような技術を、引用文献1記載の発明における「吸引口部8の近傍の吸引筒部21に、送塵器体1内の通過路2の入口側に臨んで外気を導入可能とする外気導入口19を形成し、該外気導入口19の閉塞を含む開口度合いをスライドシャッター23のスライド操作で調節することにより、吸引口部8及び排出口部9における吸排量を可変と」する技術に替えて採用することにより、当業者が格別の技術的困難性を要することなく容易になしえたものと云うことができる。
<相違点3について>
強制的に遠くまで飛ばそうとすると、排風の流れが無理に吸引されたり、不要な抵抗を受けたりして、籾摺機の籾摺,選別工程に悪影響を及ぼすことになるということは、審判請求人である本願出願人が、本願明細書中(段落【0004】)に、「・・・また、直接スローワを接続して強制的に遠くまで飛ばそうとすると、排風の流れが無理に吸引されたり、逆に不要な抵抗を受ける等して籾摺機の籾摺、選別工程に悪影響を及ぼすことになってしまい、不都合であった。」と記載し、また、同じく、本願明細書中(段落【0006】)に従来技術として提示した特開昭64-81713号公報(2頁左上欄19行?右上欄4行)にも、上記と同様の記載がなされているように、従来から周知の課題であったものである。
そうであるなら、引用文献1記載の発明の作動時において、単に搬送距離だけを考慮するのではなく、上記のような悪影響が発生しないように、排風の流量や流速を加減して、良好な搬送作業を行うようにすることは、当業者が容易に想到する程度のことである。
してみると、上記相違点3に係る補正発明の構成は、引用文献1記載の発明から当業者が格別の技術的困難性を要することなく容易になしえたものと云うことができる。

そして、補正発明全体の効果も、引用文献1記載の発明及び引用文献2記載の技術から当業者が予測し得る範囲のものであって格別なものがあると云うことができないから、補正発明は、引用文献1記載の発明及び引用文献2記載の技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであって、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

[5]むすび
以上のとおり、本件補正は、平成18年改正前特許法第17条の2第5項の規定において準用する同法第126条第5項の規定に適合しないものであるから、同法第159条第1項の規定において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。
よって、上記[補正の却下の決定の結論]のとおり、決定する。


【3】本願発明について
平成18年2月16日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1ないし6に係る発明は、平成17年12月5日付けの手続補正により補正された明細書の特許請求の範囲の請求項1ないし6に記載された事項により特定される、以下のとおりのものである。
「【請求項1】籾摺機の籾殻放出口からの籾殻入り排風を強制的に遠方適所へ誘導し得るようにした籾殻移送装置の吸込み口を、籾摺機の籾殻放出口に連結すると共に、両口の何れか一方、または両口間の適所の何れかに、風量調節機構を介在、設置した上、籾摺機と共に籾殻移送装置を作動させ、当該風量調節機構の操作によって籾殻入り排風の流量および流速を加減し、籾殻移送装置の接続による籾摺機の籾摺り性能の低下を抑止または減少させるようにしたことを特徴とする籾摺機への籾殻移送装置連結使用方法。
【請求項2】?【請求項6】(記載を省略する。)」(請求項1に係る発明を、以下、「本願発明」という。)

[1]引用刊行物
原査定の拒絶の理由に引用された刊行物、及び、拒絶査定時に周知例として提示された刊行物の記載事項は、上記【2】[2]に記載したとおりである。

[2]対比・判断
本願発明は、上記【2】で検討した補正発明を特定するために必要な事項である限定事項を削除したものであって、本願発明を特定するために必要な事項を全て含み、さらに他の事項を付加したものに相当する補正発明が、上記【2】[4]で述べたとおり、引用文献1記載の発明及び拒絶査定時に周知例として提示された引用文献2記載の技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様の理由により、引用文献1記載の発明及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。(尚、周知技術に関しては、上記引用文献2に加え、同じく拒絶査定時に提示された特開2001-254846号公報等も参照されたい。)

[3]むすび
以上のとおりであり、本願発明は、引用文献1記載の発明及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであり、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないから、本願の他の請求項に係る発明について検討するまでもなく、本願は、拒絶されるべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2008-01-15 
結審通知日 2008-01-22 
審決日 2008-02-04 
出願番号 特願2001-374837(P2001-374837)
審決分類 P 1 8・ 575- Z (B02B)
P 1 8・ 121- Z (B02B)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 大塚 裕一  
特許庁審判長 伊波 猛
特許庁審判官 石井 哲
五十幡 直子
発明の名称 籾摺機への籾殻移送装置連結使用方法、ならびに、それ用の風量調節機構、および風量調節機構付き接続用管体  
代理人 佐々木 實  

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