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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 C02F
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 C02F
管理番号 1175649
審判番号 不服2004-25994  
総通号数 101 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2008-05-30 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2004-12-21 
確定日 2008-04-04 
事件の表示 特願2003-104989「汚濁水処理装置」拒絶査定不服審判事件〔平成15年11月18日出願公開、特開2003-326289〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 I.手続の経緯
本願は、平成11年7月21日に出願した特願平11-206099号の一部を平成15年4月9日に新たな特許出願としたものであって、平成16年11月12日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、平成16年12月21日に拒絶査定不服審判が請求されるとともに、手続補正書が提出されたものである。そして、平成19年9月27日付けの当審からの審尋に対し、平成19年11月30日に回答書が提出されたものである。

II.平成16年12月21日の手続補正についての補正却下の決定

[補正却下の決定の結論]
平成16年12月21日の手続補正(以下「本件補正」という。)を却下する。

[理由]
1.本件補正の目的
本件補正は、明細書全文についてするもので、そのうち特許請求の範囲の請求項1についてする補正は、補正前の「汚濁水を該反応槽中に散水噴射して該反応槽の該吸着物質を流過させるための散水噴射装置と、該反応槽の直下に配置される曝気槽と、」を「該反応槽の直下に配置される曝気槽と、汚濁水を該反応槽中に散水噴射して該反応槽の該吸着物質を流過させるための散水噴射装置と、」とするものであるから、平成18年改正前特許法第17条の2第4項第3号の誤記の訂正を目的とするものに該当する。また、特許請求の範囲の請求項1についてする補正は、補正前の「吸着物質が堆積された反応槽」を「吸着物質が堆積されると共に底部に多数の細孔を有する濾床が敷設された反応槽」に限定し、補正前の「該曝気槽の下流側に配設され未分解物を沈降させる沈降槽」を「該曝気槽の下流側の最終段に配設され未分解物を沈降させる沈降槽」に限定し、補正前の「該沈降槽の該未分解物を上記曝気槽又は該曝気槽より上流側の槽へ還流させる還流ライン」を「該沈降槽の該未分解物を上記曝気槽へ還流させる還流ライン」に限定し、補正前の「上記吸着物質」を「上記反応槽の上記吸着物質」に限定するとともに、「汚濁水処理装置」を「上記濾床を経て該曝気槽に落下した該汚濁水を吸い上げて該散水噴射装置に供給して散水噴射・濾過の循環を繰り返しおこなうためのポンプ」を設けたものに限定するものであるから、平成18年改正前特許法第17条の2第4項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものにも該当する。
そこで、本件補正後における特許請求の範囲に記載されている事項により特定される発明が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(平成18年改正前特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項に規定する要件を満たすか)否かを、請求項1に係る発明(以下「本願補正発明」という。)について以下に検討する。

2.本願補正発明
本願補正発明は、次のとおりのものである。
「【請求項1】汚濁水浄化ラインに、有効微生物を予め吸着して保持させた吸着物質が堆積されると共に底部に多数の細孔を有する濾床が敷設された反応槽と、該反応槽の直下に配置される曝気槽と、汚濁水を該反応槽中に散水噴射して該反応槽の該吸着物質を流過させるための散水噴射装置と、上記濾床を経て該曝気槽に落下した該汚濁水を吸い上げて該散水噴射装置に供給して散水噴射・濾過の循環を繰り返しおこなうためのポンプと、該曝気槽の下流側の最終段に配設され未分解物を沈降させる沈降槽と、該沈降槽の該未分解物を上記曝気槽へ還流させる還流ラインと、を設け、
上記有効微生物は予め採取された汚濁原水に対する分解浄化作用の好適性により作成又は検索して特定され、作成又は検索して特定された該有効微生物を培養する培養槽が、上記汚濁水浄化ラインとは別に設けられ、該培養槽にて培養した該有効微生物を上記反応槽の上記吸着物質に吸着保持させるように構成したことを特徴とする汚濁水処理装置。」

3.引用例
これに対し、原査定の拒絶の理由に引用文献1として引用された、本願出願前に頒布された刊行物である、特開平11-188381号公報(以下「引用例」という。)には、次の事項が記載されている。
(a)「この発明は、多数戸の住宅から出る汚水をまとめて処理する集合処理施設の補充設備として、また、工場廃水の処理設備として特に好適な高濃度汚水の処理手段に関するもので、汚水の浄化とともに浄化処理中に生成する汚泥の大幅な減量を可能にした処理装置および処理方法に関するものである。」(段落【0001】)
(b)「以下図1を参照してこの発明の実施形態を説明する。以下の実施形態の説明においては、第1段の曝気槽を投入曝気槽、第2段の曝気槽を中間曝気槽、第3段の曝気槽を加温曝気槽と称している。投入曝気槽1、2は2個対にして設けられており、各投入曝気槽に汚水流入パイプ又は投入ホース6、清水供給パイプ7及び調整槽5からの返送水供給パイプ8が開口している。汚水は投入曝気槽1、2に流入ないし投入され、清水は給水バルブ9を開くことによって投入曝気槽に流入し、返送水は調整槽に設けたポンプ10を運転することにより、投入曝気槽に流入する。各投入曝気槽1、2の底部には、撹拌散気装置11が配置されており、さらに中間曝気槽3に処理水を送るためのポンプ10が設けられている。投入曝気槽1、2は悪臭を生ずるので、密閉したうえで脱臭装置13を設けてある。第1投入曝気槽と第2投入曝気槽とは5日毎に交互に運転される。」(段落【0019】)
(c)「中間曝気槽3には第1及び第2投入曝気槽からの送水管12が開口しており、底部には撹拌散気装置11と加温曝気槽へ処理水を移送するポンプ10とが設けられている。加温曝気槽4には中間曝気槽3からの処理水の移送管14と余剰汚泥の脱水機15で分離された水の返送水管16とが開口しており、底部に撹拌散気装置11と異物スクリーン装置(コンベア付きフィルタ)17に処理水を供給するポンプ10とが設けられている。さらに槽内水を加温する加温パイプ26が設置されている。」(段落【0020】)
(d)「受け槽19はその上部に濾床21を備えており、濾床21と受け槽19との組が2段設けられている。受け槽19の底部には、散気管22と循環パイプ23を通して濾床21に処理水を送るポンプ10と、後段の槽へ処理水を送るポンプ10とが設けられている。濾床21にはプラスチック製の接触濾材が充填されており、この濾材に着床した菌により、加温曝気槽4までに減量された有機物のさらなる分解と処理水の透明化とを図っている。」(段落【0022】)
(e)「2段に設けた濾床と受け槽とを通過した処理水は、移送管18で調整槽5に送られる。調整槽の底部には処理水を第1及び第2投入曝気槽1、2に返送するためのポンプ10が設けられている。調整槽5には沈澱槽24が隣接しており、この沈澱槽には調整槽5から上澄水が流入するようになっている。沈澱槽24の底部には沈澱した余剰汚泥を脱水機15へ移送するためのスラリーポンプ25が設けられており、また沈澱槽の上澄水を調整槽5に返送するためのポンプ10が設けられている。」(段落【0023】)
(f)「投入曝気槽で5日間運転後、処理水は中間曝気槽へ移送される。中間曝気槽では、投入曝気槽で再活性された天然菌により分解処理を行う。曝気は撹拌曝気にて行い、同様に5日間運転後、加温曝気槽へ処理水を移送する。」(段落【0027】)
(g)「加温曝気槽は、中間曝気槽における天然菌による分解処理がほぼ限界に達した処理水を、人工的に選別培養した菌を投入することによりさらに分解処理を進める処理槽である。この槽の水温は約30℃に定温加温をし、菌の働きを促進させる。曝気は撹拌曝気にて行い、同様に5日間運転後、異物スクリーン装置を経て第1濾床の受け槽へ処理水を移送する。この加温曝気槽での処理後、汚水ないし汚泥の有機分の分解はほぼ90%に達する。」(段落【0028】)
(h)「異物スクリーン装置は、処理水に混入している一定大きさ(目幅1mm)以上の分解不能異物を除去する。除去物は併設される脱水機で直ちに脱水し、残渣として排出する。低BOD値の汚水の分解処理は、撹拌曝気による曝気のみではなかなか進まないので、濾床を採用して打開を図る。この濾床には、プラスチック接触濾材を用い、この濾材に菌を定着させ、有機物のさらなる分解と処理水の透明化を図る。循環ポンプにより受け槽より汚水を汲み上げ、1分間に約6回転する散水装置で濾床に散水する。第1濾床では循環回数を5日間で約10回、第2濾床では浮遊物がさらに微粒子化されているので、5日間で1?2回の低速循環とする。また、いずれの受け槽にも散気管を設け、ブロワによる曝気を行う。特に第2濾床の受け槽では、より強力な曝気を行い完全硝化をめざすとともに、できるだけ汚泥の減量を図る。」(段落【0029】)
(i)「第2濾床とその受け槽で処理を終えた処理水を、調整槽へ移送する。この調整槽は、5日毎に次槽へ移送するための一時貯留槽であり、この槽に一時貯留された処理水は投入槽へ返送して、希釈水として再利用する。また、処理水の一部をオーバーフローさせて沈澱槽へ流入させ、微粒子化した未分解及び分解不能残渣と増殖した余剰菌(死滅菌を含む)からなる浮遊物を沈澱させる。この上澄水は希釈水その他として再利用するので、余剰処理水はほとんど出ないが、やむを得ない時は、BOD値を規定値以下にして排出する。但し、沈澱速度が非常に遅いので、沈澱には充分な時間を要する。」(段落【0030】)
(j)「異物スクリーン装置により除去された異物及び沈澱槽に堆積した汚泥は脱水機により脱水し、水分率80%程度の残渣として排出する。」(段落【0031】)

4.対比

4-1.引用発明
引用例の記載事項(a)には、「汚水の浄化とともに浄化処理中に生成する汚泥の大幅な減量を可能にした処理装置」が記載されている。そして、記載事項(b)乃至(j)から、前記「処理装置」は、「投入曝気槽」、「中間曝気槽」、「加温曝気槽」、「脱水機」、「異物スクリーン装置」、「受け槽」、「濾床」、「調整槽」、「沈殿槽」、「循環ポンプ」及び「散水装置」を設けたものであるといえる。
前記「投入曝気槽」、「中間曝気槽」及び「加温曝気槽」間の処理水の移送について、記載事項(b)に「汚水は投入曝気槽1、2に流入ないし投入され」ることが記載されている。また、記載事項(f)に「投入曝気槽で・・・運転後、処理水は中間曝気槽へ移送される。中間曝気槽では、・・・分解処理を行う。・・・運転後、加温曝気槽へ処理水を移送する。」ことが記載されている。したがって、前記「処理装置」は、「汚水が投入曝気槽に流入ないし投入され、投入曝気槽で運転後、処理水は中間曝気槽へ移送され、中間曝気槽で分解処理後、加温曝気槽へ処理水が移送される」ものであるといえる。
前記「受け槽」及び「濾床」に関し、記載事項(d)に「受け槽19はその上部に濾床21を備えており、・・・濾床21にはプラスチック製の接触濾材が充填されており、この濾材に着床した菌により、加温曝気槽4までに減量された有機物のさらなる分解と処理水の透明化とを図っている。」ことが記載されている。したがって、「受け槽は有機物の分解及び処理水の透明化を図るための菌が着床したプラスチック製の接触濾材が充填された濾床をその上部に備えている」といえる。
前記「加温曝気槽」、「受け槽」及び「濾床」間の処理水の移送に関し、記載事項(g)乃至(h)に「加温曝気槽は、中間曝気槽における天然菌による分解処理がほぼ限界に達した処理水を、人工的に選別培養した菌を投入することによりさらに分解処理を進める処理槽である。・・・運転後、異物スクリーン装置を経て・・・受け槽へ処理水を移送する。・・・異物スクリーン装置は、処理水に混入している一定大きさ(目幅1mm)以上の分解不能異物を除去する。除去物は併設される脱水機で直ちに脱水し、残渣として排出する。・・・循環ポンプにより受け槽より汚水を汲み上げ、・・・散水装置で濾床に散水する。・・・受け槽にも散気管を設け、ブロワによる曝気を行う。」ことが記載されている。そして、記載事項(h)に「循環ポンプにより受け槽より汚水を汲み上げ、・・・散水装置で濾床に散水する。第1濾床では循環回数を5日間で約10回、第2濾床では・・・5日間で1?2回の低速循環とする。」と記載されているから、前記「循環ポンプにより受け槽より汚水を汲み上げ、・・・散水装置で濾床に散水する」循環は複数回行われているといえる。また、記載事項(c)には、「加温曝気槽4には・・・余剰汚泥の脱水機15で分離された水の返送水管16とが開口して」いることが記載されている。したがって、前記「処理装置」は、「人工的に選別培養した菌が投入された加温曝気槽で、中間曝気槽における天然菌による分解処理がほぼ限界に達した処理水の分解処理後、処理水に混入している一定大きさ(目幅1mm)以上の分解不能異物を異物スクリーン装置により除去し、除去物は併設される脱水機で直ちに脱水し、残渣を排出し、脱水機で分離された水は加温曝気槽に返送され、異物スクリーン装置を経た処理水は、散気管を設け、ブロワによる曝気を行う受け槽へ移送され、循環ポンプにより受け槽より汚水を汲み上げ、散水装置で濾床に散水する循環を複数回行う」ものであるといえる。
前記「調整槽」及び「沈殿槽」に関し、記載事項(e)に「調整槽5には沈澱槽24が隣接して」いることが記載されている。また、「受け槽」、「濾床」、「調整槽」及び「沈殿槽」間の処理水の移送に関し、記載事項(i)に「濾床とその受け槽で処理を終えた処理水を、調整槽へ移送する。この調整槽は、・・・一時貯留槽であり、この槽に一時貯留された・・・処理水の一部をオーバーフローさせて沈澱槽へ流入させ、微粒子化した未分解及び分解不能残渣と増殖した余剰菌(死滅菌を含む)からなる浮遊物を沈澱させる。この上澄水は・・・BOD値を規定値以下にして排出する。」ことが記載されている。したがって、前記「処理装置」は、「濾床と受け槽で処理を終えた処理水を調整槽に移送して一時貯留し、処理水の一部をオーバーフローさせて隣接した沈殿槽に流入させ、微粒子化した未分解及び分解不能残渣と増殖した余剰菌(死滅菌を含む)からなる浮遊物を沈澱させ、上澄水はBOD値を規定値以下にして排出される」ものであるといえる。
前記「沈殿槽」及び「加温曝気槽」間の汚泥の移送に関し、記載事項(e)に「沈澱槽24の底部には沈澱した余剰汚泥を脱水機15へ移送するためのスラリーポンプ25が設けられて」いることが記載されている。また、記載事項(c)に「加温曝気槽4には・・・余剰汚泥の脱水機15で分離された水の返送水管16とが開口して」いることが記載されている。さらに、記載事項(j)に「沈澱槽に堆積した汚泥は脱水機により脱水し、・・・残渣として排出する」ことが記載されている。そして、記載事項(i)に「処理水の一部をオーバーフローさせて沈澱槽へ流入させ、微粒子化した未分解及び分解不能残渣と増殖した余剰菌(死滅菌を含む)からなる浮遊物を沈澱させる」ことが記載されているから、沈澱槽24の底部に沈澱した余剰汚泥は「未分解及び分解不能残渣と増殖した余剰菌(死滅菌を含む)」であるといえる。したがって、前記「処理装置」は、「沈澱槽の底部に沈澱した未分解及び分解不能残渣と増殖した余剰菌(死滅菌を含む)を脱水機へ移送し、脱水機により脱水し、残渣を排出し、脱水機で分離された水を加温曝気槽に返送する」ものであるといえる。
以上のことから、記載事項(a)乃至(j)を整理すると、引用例には、「汚水が投入曝気槽に流入ないし投入され、投入曝気槽で運転後、処理水は中間曝気槽へ移送され、中間曝気槽で分解処理後、人工的に選別培養した菌が投入された加温曝気槽へ処理水が移送され、加温曝気槽で、中間曝気槽における天然菌による分解処理がほぼ限界に達した処理水の分解処理後、処理水に混入している一定大きさ(目幅1mm)以上の分解不能異物を異物スクリーン装置により除去し、除去物は併設される脱水機で直ちに脱水し、残渣を排出し、脱水機で分離された水は加温曝気槽に返送され、異物スクリーン装置を経た処理水は、有機物の分解及び処理水の透明化を図るための菌が着床したプラスチック製の接触濾材が充填された濾床をその上部に備え、散気管を設け、ブロワによる曝気を行う受け槽へ移送され、循環ポンプにより受け槽より汚水を汲み上げ、散水装置で濾床に散水する循環を複数回行い、濾床と受け槽で処理を終えた処理水を調整槽に移送して一時貯留し、処理水の一部をオーバーフローさせて隣接した沈殿槽に流入させ、微粒子化した未分解及び分解不能残渣と増殖した余剰菌(死滅菌を含む)からなる浮遊物を沈澱させ、沈澱槽の底部に沈澱した未分解及び分解不能残渣と増殖した余剰菌(死滅菌を含む)を脱水機へ移送し、脱水機により脱水し、残渣を排出し、脱水機で分離された水を加温曝気槽に返送し、沈殿槽の上澄水はBOD値を規定値以下にして排出される、汚水の浄化とともに浄化処理中に生成する汚泥の大幅な減量を可能にした処理装置」の発明(以下「引用発明」という。)が記載されているといえる。

4-2.本願補正発明と引用発明の対比
以下、本願補正発明と引用発明とを対比する。
引用発明における「汚水」は本願補正発明における「汚濁水」に他ならないから、引用発明における「汚水の浄化」をする「処理装置」は本願補正発明における「汚濁水処理装置」に相当する。また、「処理装置」において一連の工程により汚水の浄化を行う、引用発明における「投入曝気槽」、「中間曝気槽」、「加温曝気槽」、「異物スクリーン装置」、「脱水機」、「濾床」、「受け槽」、「循環ポンプ」、「散水装置」、「調整槽」及び「沈殿槽」は、本願補正発明における「汚濁水浄化ライン」を構成しているといえる。
引用発明における「有機物の分解及び処理水の透明化を図るための菌」は本願補正発明における「微生物」に他ならず、引用発明において菌がプラスチック製の接触濾材に「着床」することは、本願補正発明において微生物が吸着物質に「吸着して保持」されることに相当するといえる。したがって、引用発明における「有機物の分解及び処理水の透明化を図るための菌が着床したプラスチック製の接触濾材が充填された濾床」は、本願補正発明における「微生物を・・・吸着して保持させた吸着物質が堆積される・・・反応槽」に相当するといえる。そして、引用発明における「受け槽」は「濾床をその上部に備え、散気管を設け、ブロワによる曝気を行う」ものであるから、本願補正発明における「反応槽の直下に配置される曝気槽」に相当するといえる。
引用発明は「受け槽より循環ポンプにより汚水を汲み上げ、散水装置で濾床に散水する循環を複数回行」うものであるから、引用発明における「散水装置」及び「循環ポンプ」は、本願補正発明における「汚濁水を該反応槽中に散水噴射して該反応槽の該吸着物質を流過させるための散水噴射装置」及び「汚濁水を吸い上げて該散水噴射装置に供給して散水噴射・濾過の循環を繰り返しおこなうためのポンプ」にそれぞれ相当するということができる。
引用発明は「濾床と受け槽で処理を終えた処理水を調整槽に移送して一時貯留し、処理水の一部をオーバーフローさせて隣接した沈殿槽に流入させ」るものであるから、引用発明における「沈殿槽」は「受け槽」の下流側に配設されているといえる。また、引用発明において「沈殿槽の上澄水はBOD値を規定値以下にして排出される」から、引用発明における「沈殿槽」は「処理装置」の最終段に配設されているともいえる。そして、引用発明は「沈殿槽に・・・微粒子化した未分解・・・残渣・・・を沈澱させ」るものであるから、引用発明における「沈殿槽」は、本願補正発明における「曝気槽の下流側の最終段に配設され未分解物を沈降させる沈降槽」に相当するということができる。
以上のことから、本願補正発明と引用発明は、次の点で一致する。
<一致点>
「汚濁水浄化ラインに、微生物を吸着して保持させた吸着物質が堆積される反応槽と、該反応槽の直下に配置される曝気槽と、汚濁水を該反応槽中に散水噴射して該反応槽の該吸着物質を流過させるための散水噴射装置と、該汚濁水を吸い上げて該散水噴射装置に供給して散水噴射・濾過の循環を繰り返しおこなうためのポンプと、該曝気槽の下流側の最終段に配設され未分解物を沈降させる沈降槽と、を設けた汚濁水処理装置。」
一方、本願補正発明と引用発明は、次の三点で相違する。
<相違点a>
本願補正発明においては「吸着物質」に「微生物を予め吸着して」おり、また「微生物」が「予め採取された汚濁原水に対する分解浄化作用の好適性により作成又は検索して特定され」る「有効微生物」であり、「作成又は検索して特定された該有効微生物を培養する培養槽が、上記汚濁水浄化ラインとは別に設けられ、該培養槽にて培養した該有効微生物を上記反応槽の上記吸着物質に吸着保持させるように構成」されているのに対して、引用発明においては「有機物の分解及び処理水の透明化を図るための菌」の「プラスチック製の接触濾材」への着床、特定及び培養にかかる限定が付されていない点。
<相違点b>
本願補正発明においては「反応槽」は「底部に多数の細孔を有する濾床が敷設され」ており、汚濁水は「濾床を経て該曝気槽に落下」するのに対して、引用発明においては「濾床」の底部及び「濾床」から「受け槽」への汚水の移動にかかる限定が付されていない点。
<相違点c>
本願補正発明は「沈降槽の該未分解物を上記曝気槽へ還流させる還流ライン」が設けられているのに対し、引用発明においては「沈澱槽の底部に沈澱した未分解・・・残渣・・・を脱水機へ移送し、脱水機により脱水し、残渣を排出し、脱水機で分離された水を加温曝気槽に返送し」ている点。

5.判断

5-1.<相違点a>について
(1)「吸着物質」に「微生物を予め吸着」する点について
例えば、特開昭55-81795号公報(特許請求の範囲第1項参照)、特許第2599834号公報(段落【0023】-【0024】参照)及び特開平10-76250号公報(段落【0024】-【0025】参照)に記載されているように、予め菌を吸着した吸着物質と被処理水を接触させることにより水処理を行うことは、本願出願前に周知の技術事項である。
したがって、引用発明において、本願補正発明における「微生物」に相当する「有機物の分解及び処理水の透明化を図るための菌」をプラスチック製の濾材に予め着床しておき、本願補正発明における「吸着物質」に「微生物を予め吸着」する構成とすることは、当業者が適宜なし得ることである。
(2)「微生物」が「予め採取された汚濁原水に対する分解浄化作用の好適性により作成又は検索して特定され」る「有効微生物」であり、「作成又は検索して特定された該有効微生物を・・・培養した該有効微生物を上記反応槽の上記吸着物質に吸着保持させるように構成」されている点について
引用発明は「人工的に選別培養した菌が投入された加温曝気槽へ処理水が移送され、加温曝気槽で処理水の分解処理後、処理水に混入している一定大きさ(目幅1mm)以上の分解不能異物を異物スクリーン装置により除去し、・・・異物スクリーン装置を経た処理水は、有機物の分解及び処理水の透明化を図るための菌が着床したプラスチック製の接触濾材が充填された濾床をその上部に備え、散気管を設け、ブロワによる曝気を行う受け槽へ移送され、受け槽より循環ポンプにより汚水を汲み上げ、散水装置で濾床に散水する循環を複数回行」うものである。そして、汚水の浄化に用いられる菌は微細なものであるから、引用発明における「人工的に選別培養した菌」は加温曝気槽から処理水とともに異物スクリーン装置を経て受け槽へ移送され、受け槽より汚水とともに循環ポンプにより汲み上げられ、散水装置で濾床に散水され、その結果、濾床に充填されたプラスチック製の接触濾材に着床することになる。したがって、引用発明におけるプラスチック製の接触濾材に着床した「有機物の分解及び処理水の透明化を図るための菌」は、「人工的に選別培養した菌」であるということができる。
そして、引用発明における菌を「人工的に選別培養」することは微生物を作成又は検索して特定し、培養することに他ならない。また、例えば特開昭62-38293号公報(原査定の拒絶の理由における引用文献2、特許請求の範囲参照)及び特開平9-201581号公報(原査定の拒絶の理由における引用文献5、段落【0052】、【0053】、【0058】及び【0066】参照)に記載されているように、汚濁原水の浄化に用いる微生物を作成又は検索して特定し、培養する際に、微生物を「予め採取された汚濁原水に対する分解浄化作用の好適性により作成又は検索して特定」することは、本願出願前に周知の技術事項である。
以上のことからすれば、引用発明において、汚水の浄化に用いる菌である「人工的に選別培養した菌」を周知の技術事項に基づいて「予め採取された汚濁原水に対する分解浄化作用の好適性により作成又は検索して特定された有効微生物を培養した有効微生物」とし、該「有効微生物」をプラスチック製の接触濾材に着床させることにより、本願補正発明における「微生物」が「予め採取された汚濁原水に対する分解浄化作用の好適性により作成又は検索して特定され」る「有効微生物」であり、「作成又は検索して特定された該有効微生物を・・・培養した該有効微生物を上記反応槽の上記吸着物質に吸着保持させる」構成とすることは、当業者が容易に想到し得ることである。
(3)「微生物を培養する培養槽が、上記汚濁水浄化ラインとは別に設けられ」る点について
引用発明において「人工的に選別培養した菌が投入された加温曝気槽へ処理水が移送され、加温曝気槽で、中間曝気槽における天然菌による分解処理がほぼ限界に達した処理水の分解処理」がおこなわれるから、「人工的に選別培養した菌」は、「中間曝気槽」から「加温曝気槽」に流入するのではなく、「処理装置」の外から「加温曝気槽」に投入されているといえる。そして、上記「4-2.」に記載したとおり、「処理装置」において一連の工程により汚水の浄化を行う、引用発明における「投入曝気槽」、「中間曝気槽」、「加温曝気槽」、「異物スクリーン装置」、「脱水機」、「濾床」、「受け槽」、「循環ポンプ」、「散水装置」、「調整槽」及び「沈殿槽」は、本願補正発明における「汚濁水浄化ライン」を構成しているといえるから、引用発明において「人工的に選別培養した菌」が「処理装置」の外から「加温曝気槽」に投入されることは、本願補正発明における「汚濁水浄化ラインとは別」の箇所で菌が培養されていることに相当するということができる。
そして、菌の培養を培養槽を用いて行うことは、文献を例示するまでもなく一般的に知られており、本願出願前に周知の技術事項である。したがって、引用発明において「人工的に選別培養した菌」の培養を「処理装置」外の培養槽で行い、本願補正発明における「微生物を培養する培養槽が、上記汚濁水浄化ラインとは別に設けられ」る構成とすることは、当業者が適宜なし得ることである。

5-2.<相違点b>について
引用発明は「循環ポンプにより受け槽より汚水を汲み上げ、散水装置で濾床に散水する循環を複数回行」うものであり、引用発明における「受け槽」は「菌が着床したプラスチック製の接触濾材が充填された濾床をその上部に備え」るものである。したがって、引用発明における前記「循環」において、「濾床」から「受け槽」に汚水が落下しているということができる。そして、被処理水との接触により水処理を行う物質を充填した槽の底部に多数の細孔を有する板状の部材を敷設し、処理後の被処理水が該細孔から流出するようにすることは、文献を例示するまでもなく一般的に知られており、本願出願前に周知の技術事項である。
以上のことからすれば、引用発明における「濾床」の底部に、本願補正発明における「濾床」に相当する多数の細孔を有する板状の部材を敷設し、「受け槽より循環ポンプにより汚水を汲み上げ、散水装置で濾床に散水する循環」において、該板状の部材の細孔を経て汚水が「濾床」から「受け槽」に落下するようにして、<相違点b>における本願補正発明の発明特定事項とすることは、当業者が適宜なし得ることである。

5-3.<相違点c>について
例えば、橋本奨、須藤隆一編著、「新しい活性汚泥法」、第3版、産業用水調査会、平成4年3月25日、p.16-17に記載されているように、沈殿槽に沈殿した未分解残渣(返送汚泥)を曝気槽に還流させることは、本願出願前に周知の技術事項である。そして、沈殿槽に沈殿した未分解残渣(返送汚泥)を曝気槽に還流させ、再度曝気処理を行うことにより汚泥の生成量を減量させることができることは、当業者に自明の事項である。また、引用発明は「浄化処理中に生成する汚泥の大幅な減量を可能にした処理装置」に関するものであるから、引用発明において汚泥のさらなる減量が好ましいといえる。
以上のことからみれば、引用発明に前記周知の技術事項を適用し、「沈澱槽の底部に沈澱した未分解・・・残渣・・・を脱水機へ移送し、脱水機により脱水し、残渣を排出し、脱水機で分離された水を加温曝気槽に返送」することに代えて、「沈澱槽の底部に沈澱した未分解・・・残渣」の全てを加温曝気槽に返送することに格別の困難性はなく、そうすることは当業者が容易に想到し得ることである。そして、引用発明は「加温曝気槽で処理水の分解処理後、処理水に混入している・・・分解不能異物を異物スクリーン装置により除去し、・・・異物スクリーン装置を経た処理水は、・・・ブロワによる曝気を行う受け槽へ移送され」るものであるから、「加温曝気槽」で曝気処理された処理水は「受け槽」においても曝気処理されているといえる。したがって、引用発明において「沈澱槽の底部に沈澱した未分解・・・残渣」の全てを返送する曝気槽を「加温曝気槽」ではなく「受け槽」とし、<相違点c>における本願補正発明の発明特定事項とすることは、当業者が適宜なし得ることである。

5-4.本願補正発明の効果について
<相違点a>乃至<相違点c>における本願補正発明の発明特定事項を採用することにより得られる効果は、引用例から当業者が予測し得る範囲内のものである。
特に、<相違点c>における本願補正発明の発明特定事項を採用することにより得られる効果に関して、請求人は審判請求書において、「引用文献1の還流ラインは、本願発明のような、最終段の沈降槽(図1の符号24)の未分解物(余剰汚泥)を曝気槽内へ戻すものではなく、外部へ排出する構成となっております(段落〔0021〕、〔0023〕参照)。
これにより、引用文献1では、・・・多くの有効微生物の無駄な流失が存在し、有効微生物の分解活性を効果的に利用することができません。」と主張している(【本願発明が特許されるべき理由】5.)。また、請求人は当審からの審尋に対する回答書において、「本願発明の汚濁水処理装置は、複数回、未分解物を曝気槽へ戻す(すなわち還流させる)ものであるのに対し、引用文献1に記載された汚濁水処理装置は、1回しか戻しません。しかも、引用文献1に記載された汚濁水処理装置は、余剰汚泥を脱水機へ戻し、その後、引用文献1の明細書の段落〔0031〕に記載されているように、水分率80%程度の状態で、多くの菌を含有したまま廃棄されてしまいます。すなわち、実際に脱水後の水とともに返送される菌は少量です。」とも主張している(【回答の内容】(3))。
しかしながら、上記「5-3.」に記載したとおり、引用発明において「沈澱槽の底部に沈澱した未分解・・・残渣・・・を脱水機へ移送し、脱水機により脱水し、残渣を排出し、脱水機で分離された水を加温曝気槽に返送」することに代えて、「沈澱槽の底部に沈澱した未分解・・・残渣」の全てを加温曝気槽に返送することは当業者が容易に想到し得ることであり、その場合には、「沈澱槽の底部に沈澱した未分解・・・残渣」が複数回、加温曝気槽に返送され、また「沈澱槽の底部に沈澱した未分解・・・残渣」の他に「増殖した余剰菌(死滅菌を含む)」も加温曝気槽に返送されることとなる。その結果、「微生物の分解活性を効果的に利用する」という効果が当然得られることとなる。以上のことから、<相違点c>における本願補正発明の発明特定事項を採用することにより得られる効果は、引用例及び周知の技術事項から当業者が予測し得る範囲内のものであり、格別顕著なものであるとはいえない。

6.本件補正についての結び
以上のことから、本願補正発明は、引用例に記載された発明及び周知の技術事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により、特許出願の際独立して特許を受けることができないものであり、平成18年改正前特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項に規定する要件を満たさないものである。したがって、本件補正は、特許法第159条第1項の規定において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

III.本願発明について

1.本願発明
平成16年12月21日の手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1乃至3に係る発明は、平成16年3月1日提出の手続補正書により補正された明細書の特許請求の範囲の請求項1乃至3に記載された事項によりそれぞれ特定されるものであり、そのうち請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、次のとおりのものである。
「【請求項1】汚濁水浄化ラインに、有効微生物を予め吸着して保持させた吸着物質が堆積された反応槽と、汚濁水を該反応槽中に散水噴射して該反応槽の該吸着物質を流過させるための散水噴射装置と、該反応槽の直下に配置される曝気槽と、該曝気槽の下流側に配設され未分解物を沈降させる沈降槽と、該沈降槽の該未分解物を上記曝気槽又は該曝気槽より上流側の槽へ還流させる還流ラインと、を設け、
上記有効微生物は予め採取された汚濁原水に対する分解浄化作用の好適性により作成又は検索して特定され、作成又は検索して特定された該有効微生物を培養する培養槽が、上記汚濁水浄化ラインとは別に設けられ、該培養槽にて培養した該有効微生物を上記吸着物質に吸着保持させるように構成したことを特徴とする汚濁水処理装置。」

2.引用例
原査定の拒絶の理由に引用文献1として引用された引用例及びその記載事項は、上記「II.[理由]3.」に記載したとおりである。

3.対比・判断
本願発明は、上記「II.[理由]」において検討した本願補正発明における「該反応槽の直下に配置される曝気槽と、汚濁水を該反応槽中に散水噴射して該反応槽の該吸着物質を流過させるための散水噴射装置と、」を「汚濁水を該反応槽中に散水噴射して該反応槽の該吸着物質を流過させるための散水噴射装置と、該反応槽の直下に配置される曝気槽と、」とするものであるとともに、「吸着物質が堆積された反応槽」を「吸着物質が堆積されると共に底部に多数の細孔を有する濾床が敷設された反応槽」とする限定、「該曝気槽の下流側に配設され未分解物を沈降させる沈降槽」を「該曝気槽の下流側の最終段に配設され未分解物を沈降させる沈降槽」とする限定、「該沈降槽の該未分解物を上記曝気槽又は該曝気槽より上流側の槽へ還流させる還流ライン」を「該沈降槽の該未分解物を上記曝気槽へ還流させる還流ライン」とする限定、「上記吸着物質」を「上記反応槽の上記吸着物質」とする限定、及び「汚濁水処理装置」が「上記濾床を経て該曝気槽に落下した該汚濁水を吸い上げて該散水噴射装置に供給して散水噴射・濾過の循環を繰り返しおこなうためのポンプ」を設けたものとする限定を解除したものに相当する。そして、本願補正発明における「該反応槽の直下に配置される曝気槽と、汚濁水を該反応槽中に散水噴射して該反応槽の該吸着物質を流過させるための散水噴射装置と、」を、本願発明において「汚濁水を該反応槽中に散水噴射して該反応槽の該吸着物質を流過させるための散水噴射装置と、該反応槽の直下に配置される曝気槽と、」とすることは、本願発明が本願補正発明と同様の理由により、引用例に記載された発明及び周知の技術事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるか否かの判断を左右するものではない。
そうすると、前記限定を付した本願補正発明が上記「II.[理由]」に記載したとおり、引用例に記載された発明及び周知の技術事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も同様の理由により、引用例に記載された発明及び周知の技術事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

4.本願発明についての結び
以上のとおり、本願の請求項1に係る発明は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものである。
したがって、その余の請求項について論及するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2008-01-23 
結審通知日 2008-01-29 
審決日 2008-02-13 
出願番号 特願2003-104989(P2003-104989)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (C02F)
P 1 8・ 575- Z (C02F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 櫛引 明佳加藤 幹  
特許庁審判長 板橋 一隆
特許庁審判官 中村 敬子
斎藤 克也
発明の名称 汚濁水処理装置  
代理人 中谷 武嗣  

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