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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 B65H
管理番号 1176691
審判番号 不服2006-9789  
総通号数 102 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2008-06-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2006-05-12 
確定日 2008-04-24 
事件の表示 平成9年特許願第214605号「帯状部材巻取装置」拒絶査定不服審判事件〔平成11年3月2日出願公開、特開平11-59992号〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯
本願は、平成9年8月8日の出願であって、平成18年4月6日付けでなされた拒絶査定に対し、これを不服として本件審判が請求されるとともに、同年6月12日付けで、明細書を対象とした手続補正書が提出されたものである。

2.本願発明
本願の請求項1ないし4に係る発明は、平成18年6月12日付けの手続補正書により補正された明細書及び図面の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1ないし4に記載された次の事項により特定されるとおりのものと認められるところ、請求項1は次のとおりのものである。
「帯状に連続して供給される帯状部材を同じ方向から視て同一方向に回転する第1巻取機と第2巻取機が交替して巻き取っていく帯状部材巻取装置において、
帯状部材を下方に供給する帯状部材供給手段と、
前記帯状部材供給手段による帯状部材の供給途中で帯状部材を切断するカッターと、
前記帯状部材供給手段の下方に一端部を配置可能で帯状部材の先端を前記第1巻取機の上部に誘導する第1先端誘導コンベアと、
前記帯状部材供給手段と前記第1先端誘導コンベアの一端部との間に出没自在で帯状部材の先端を前記第2巻取機の下部に誘導する第2先端誘導手段とを備えたことを特徴とする帯状部材巻取装置。」

3.引用発明
これに対し、原査定の拒絶の理由に引用された特開平9-136748号公報(以下「引用文献1」という。)及び特開昭59-230949号公報(以下「引用文献2」という。)に記載された発明について検討する。
(1)引用発明1
引用文献1には、図面とともに次のように記載されている。
(a)「【請求項1】 前工程で成形したシートの流れ方向に前後に同一の向きで配置された2台のワインダーと、該2台のワインダーの上部中間に配置されシートを前後に振り分けて供給する振分コンベアと、該振分コンベアの上部に配置されカレンダーから供給されたシートを振分コンベアの中央部に供給する供給コンベアと、からなるシート巻取装置。
【請求項2】 前工程から供給されたシートを供給コンベアに案内する供給ガイドロールと、供給コンベアから出たシートを振分コンベアに案内する振分ガイドロールと、振分コンベアから出たシートを2台のワインダーにそれぞれ案内する2台の巻取ガイドロールと、を更に備え、各ガイドロールはシートを各コンベアに接触して案内する接触案内位置と、シートを各コンベアから離して案内する開放案内位置との間を移動可能に設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載のシート巻取装置。
【請求項3】 更に、供給コンベアから出たシートを振分コンベアの一方のワインダー側に案内する補助ガイドロールを備える、ことを特徴とする請求項2に記載のシート巻取装置。
【請求項4】 複数のベルトコンベアによりシートの先端を一方のワインダーに通板し、該ワインダーにシートが到達後、次いで複数のガイドローラを移動させて前記ベルトコンベアから間隔を隔ててシートの高速巻取りを開始し、一方のワインダーの巻取り完了時に一方のワインダーを停止してシートを切断し、同時に他方のワインダーを巻取り位置にし、次いで複数のベルトコンベアによりシートの先端を他方のワインダーに通板し、次いで複数のガイドローラを移動させて前記ベルトコンベアから間隔を隔ててシートを案内する、ことを特徴とするシートの巻取方法。」(【特許請求の範囲】の欄)
(b)「【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付して使用する。図1は、本発明によるシート巻取装置の全体構成図である。この図において、本発明のシート巻取装置10は、2台のワインダー12、振分コンベア14、及び供給コンベア16からなる。2台のワインダー12は、カレンダー3(図4参照)で成形したシート1の流れ方向(例えば図で左から右)に前後(図で左右)に同一の向きで配置されている。また、このワインダー12は、それぞれライナーガイドロール12aを有し、このライナーガイドロール12aは図に示すように巻取開始位置(破線)から高速巻取位置(実線)まで揺動し、破線位置でシート1の先端を自動的に巻き取るようになっている。この構成により、2台のワインダー12によりシート1を同一の巻取方向に巻き取ることができる。
【0015】振分コンベア14は、2台のワインダー12の上部中間に配置されシート1を前後に振り分けて供給するようになっている。振分コンベア14は、中央部が上方に山形に膨らんだエンドレスのベルトコンベアであり、回転方向を変えて2台のワインダー12にシート1の先端を案内して供給するようになっている。また、供給コンベア16は、振分コンベア14の上部に配置されたほぼ水平なベルトコンベアであり、カレンダーから供給されたシート1の先端を振分コンベア14の山形に膨らんだ中央部に供給するようになっている。シート1は図4と同様に、カレンダー3で成形され、アキュムレータ4を介して供給コンベア16の上方から下向きに供給される。
【0016】図1において、本発明のシート巻取装置10は更に、カレンダー3から供給されたシート1を供給コンベア16に案内する供給ガイドロール21と、供給コンベア16から出たシート1を振分コンベア14に案内する振分ガイドロール22と、振分コンベア14から出たシート1を2台のワインダー12にそれぞれ案内する2台の巻取ガイドロール23と、を備えている。各ガイドロール21,22,23は、シート1を各コンベア14,16に接触して案内する接触案内位置(破線で示す)と、シート1を各コンベア14,16から離して案内する開放案内位置(実線で示す)との間を移動可能に設けられている。
【0017】更に、本発明のシート巻取装置10は、供給コンベア16から出たシート1を振分コンベア14の一方(この図で右)のワインダー側に案内する一対の補助ガイドロール24を備えている。この補助ガイドロール24は、通常は、図に実線で示す位置に待機しており、シート1を図で右側のワインダー12に供給するときに、図に破線で示す供給位置まで揺動し、供給コンベア16から出たシート1の先端を右方向に案内し、振分コンベア14によるシート1の右側のワインダー12への振り分けを確実にしている。なお、この補助ガイドロール24は、必ずしも不可欠ではないが、特に剛性の高いシート1を扱う場合には効果的である。
【0018】更に、本発明のシート巻取装置10は、供給コンベア16の上部にシート1を切断するカッタ26と、この切断の際にシート1を振分ガイドロール22との間に挟持して、シート1の移動を防止する圧下ロール25とを備えている。
【0019】図2は、上述したシート巻取装置10の巻取開始時の作動状態を示す図であり、特に、図で左側のワインダー12にシート1を供給して巻取を開始する場合を示している。この図に示すように、シート1の先端を2台のワインダー12のいずれかに供給する場合には、ライナーガイドロール12aは巻取開始位置に位置し、ガイドロール21,22,23は接触案内位置に位置している。また、補助ガイドロール24は、シート1を左のワインダー12に供給する場合には待機位置(実線)にあり、右のワインダー12に供給する場合には供給位置(破線)に位置する。
【0020】この構成により、巻取開始時に、接触案内位置に位置するガイドロール21,22,23によりシート1の先端を供給コンベア16及び振分コンベア14に確実に接触するように案内し、供給コンベア16により振分コンベア14の中央部に供給し、振分コンベア14によりシート1を前後に振り分けて2台のワインダーに供給することができる。
【0021】図3は、シート巻取装置10の高速巻取時の作動状態を示す図であり、特に、図で左側のワインダー12にシート1を供給して巻取を開始する場合を示している。この図に示すように、シート1を2台のワインダー12のいずれかに高速で巻取る場合には、ライナーガイドロール12aは高速巻取位置に位置し、ガイドロール21,22,23は開放案内位置に位置している。また、補助ガイドロール24は、待機位置に位置する。
【0022】この構成により、各ワインダー12で巻き取りが開始された後に、各ガイドロール21,22,23を開放案内位置に移動することにより、シート1を各コンベア14,16から離して高速(例えば100m/min以上)で案内することができ高速巻取りが可能となる。」(段落【0014】?【0022】)
(c)【図1】ないし【図3】には、振分コンベア14が、シート1を下方に供給する供給コンベア16の下方に配置され、シート1の先端を振り分け、同一の巻き取り方向に巻き取る左側ワインダー又は右側ワインダーに案内、供給し、それぞれのワインダーに巻き取らせる様子が図示されている。

したがって、以上の記載を総合すれば、引用文献1には、次の発明(以下「引用発明1」という。)が記載されているものと認められる。
「カレンダーから供給されるシート(1)を、同一の巻き取り方向に巻き取る左側ワインダーと右側ワインダーに交互に巻き取っていくシート巻取装置(10)において、
シート(1)を下方に供給する供給コンベア(16)と、
供給コンベア(16)によるシート(1)の供給途中でシート(1)を切断するカッタ(26)と、
前記供給コンベア(16)の下方に配置され、シート(1)の先端を振り分け、左右のワインダーに案内、供給し、各ワインダーにシートを巻き取らせる振分コンベア(14)とを備えたシート巻取装置。」

(2)引用発明2
引用文献2の第2頁左上欄9行?同左下欄末行には、図面とともに次のように記載されている。
「第1図は本発明の一実施例であり、シート製品(1)を送り出す装置のピンチロール(2)の下方に、上下のクランプ(3)(4)の間にカツタ(5)を備えた自動カツタ装置(6)を設置し、該自動カツタ装置(6)の下方に一対の案内コンベア(7)を垂直方向に且つ互いに平行に配設し、該平行な案内コンベア(7)の斜め下方にワインダ軸(8)(9)を左右一対設け、該各ワインダ軸(8)(9)の近傍にライナ巻出し装置(10)(11)を夫々設置し、該各巻出し装置(10)(11)から巻出すライナ(12)(13)をガイドローラ(14)にてガイドすると共に各一のガイドローラ(15)(16)をシリンダ(17)(18)のピストンロツド(19)(20)の先端に取り付けて、該各ガイドローラ(15)(16)を前記案内コンベア(7)の下方まで移動し得るよう構成し、ライナ(12)(13)を該案内コンベア(7)の下方を経由させて各ワインダ軸(8)(9)に巻取るようにしてある。
次に本発明の作動について説明する。
一方のワインダ軸(8)による巻取量が一定量に達したら、ピンチロール(2)及びワインダ軸(8)を停止し、自動カツタ装置(6)のクランプ(3)(4)にてシート製品(1)を軽く押えて固定し、カツタ(5)にてシート製品(1)を切断する。下方のクランプ(4)を解除し、再び前記ワインダ軸(8)を駆動すると、切断されたシート製品は残らず巻取られる。この際、シリンダ(17)のピストンロツド(19)が突出状態にあり、ガイドロール(15)は案内コンベア(7)の下方に位置している。
ワインダ軸(8)による巻取りが完了すると同時に、シリンダ(17)のピストンロツド(19)を引き込み、他のシリンダ(18)のピストンロツド(20)を突出せしめ、ガイドローラ(16)を案内コンベア(7)の下方に位置させておく。更に、ピンチローラ(2)及びワインダ軸(9)を回転させると共にクランプ(3)を解除するとシート製品(1)は互いに向かい合う内側が下方向に移動する案内コンベア(7)に案内されて垂下し、該案内コンベア(7)の下方のガイドローラ(16)を経由してワインダ軸(9)に巻取られるライナ(13)上に至り、前記垂下するシート製品(1)の端部は前記ライナ(13)の移動と共にワインダ軸(9)側に移動し該ライナ(13)に挾まれるようにワインダ軸(9)に巻取られる。
以上の操作は、例えばワインダ軸(8)(9)に巻取量検知器及び巻取完了検知器を設けてワインダ軸(8)(9)の巻取量が一定量に達したら自動的に自動カツタ装置(6)が作動し、ワインダ軸(8)(9)の巻取が完了したらライナ(12)(13)のガイドロール(15)(16)が自動的に移動して入れ替わるようにしておくので、巻替え時の人手作業を不要とし且つ巻替え時間が大幅に短縮される。従つて、巻替え作業中に送られるシート製品の長さが大幅に短縮し、これを貯蔵するアキユムレータの容量も小さなもので足りる。」

以上の記載及び図面を総合すると、引用文献2には、次の発明(以下「引用発明2」という。)が記載されているものと認められる。
「シート製品(1)を左側ワインダ軸(8)及び右側ワインダ軸(9)が交替して巻き取っていくシート製品巻取装置において、
シート製品(1)を下方に供給する案内コンベア(7)と、
前記案内コンベア(7)によるシート製品(1)の供給途中でシート製品(1)を切断する自動カッタ装置(6)と、
前記案内コンベア(7)の下方に入れ替わり突出可能で、シート製品(1)の先端を左側ワインダ軸(8)及び右側ワインダ軸(9)にそれぞれ案内するガイドローラ(15)及びガイドローラ(16)を備えたシート製品巻取装置。」

4.対比
本願の請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)と引用発明1とを対比すると、その機能や構造、文言上の意義からみて、引用発明1の「カレンダーから供給されるシート(1)」は、本願発明の「帯状に連続して供給される帯状部材」に相当し、以下同様に、「左側ワインダー」及び「右側ワインダー」は「第1巻取機」及び「第2巻取機」のそれぞれに、「供給コンベア(16)」は「帯状部材供給手段」に、そして、「同一の巻き取り方向に巻き取る左側ワインダーと右側ワインダーに交互に巻き取っていくシート巻取装置(10)」は 「同じ方向から視て同一方向に回転する第1巻取機と第2巻取機が交替して巻き取っていく帯状部材巻取装置」に相当するものといえる。
また、引用発明1の「振分コンベア(14)」も、供給コンベア(16)から下方に供給されるシート(1)の先端を振り分け、左右のワインダーに案内、供給し、各ワインダーにシートを巻き取らせるものであるから、「先端誘導コンベア」ということができる。
さらに、本願発明においても、「第2先端誘導手段」は、帯状部材供給手段の下方に設けられているものであり、「第1先端誘導コンベア」とともに先端誘導機構ということができるから、本願発明と引用発明1とは、先端誘導機構に関し、「帯状部材供給手段の下方に配置され、帯状部材の先端を第1巻取機及び第2巻取機に誘導する先端誘導機構を有し、そのうち少なくとも一方が先端誘導コンベア」である点で共通している。
以上を総合すれば、本願発明と引用発明1との一致点及び相違点は次のとおりである。
〈一致点〉
「帯状に連続して供給される帯状部材を同じ方向から視て同一方向に回転する第1巻取機と第2巻取機が交替して巻き取っていく帯状部材巻取装置において、
帯状部材を下方に供給する帯状部材供給手段と、
前記帯状部材供給手段による帯状部材の供給途中で帯状部材を切断するカッターと、
前記帯状部材供給手段の下方に配置され、帯状部材の先端を第1巻取機及び第2巻取機に誘導する先端誘導機構と、
上記先端誘導機構のうち少なくとも一方が先端誘導コンベアである帯状部材巻取装置。」
〈相違点〉
先端誘導機構について、本願発明においては、帯状部材供給手段の下方に一端部を配置可能な第1先端誘導コンベアが第1巻取機の上部に誘導し、帯状部材供給手段と第1先端誘導コンベアの一端部との間に出没自在な第2先端誘導手段が、第2巻取機の下部に誘導するのに対し、引用発明1においては、供給コンベア(16)の下方に配置された振分コンベア(14)が、シート(1)の先端を左右のワインダーに供給する点。

5.相違点についての検討及び判断
引用発明1においては、供給コンベア(16)の下方に配置された振分コンベア(14)が、シート(1)の先端を振り分け、左右のワインダーに案内、供給し、シートを巻き取らせているが、引用文献1の第3図に図示された高速巻き取り時には、ガイドロール(23)が開放位置に移動し、シート(1)を振分コンベア(14)から切り離して、一方のワインダーに案内することが示されている。
一方、引用発明2には、先端誘導コンベアを使用することなく、シート製品(1)を供給する案内コンベア(7)の下方に入れ替わり突出可能なガイドローラ(15)及びガイドローラ(16)により、シート製品(1)の先端を左側ワインダ軸(8)及び右側ワインダ軸(9)にそれぞれ案内することが示されており、引用発明2のガイドローラ(15)やガイドローラ(16)も、巻取機である左側ワインダ軸(8)や右側ワインダ軸(9)へシートの先端を案内する先端誘導機構として作用するものということができる。
一般に、同一の機能を有する機構が複数存在する場合、機能面やコスト低減、コンパクト化等の観点から、その機構を省略あるいは簡略化したり、最適なものを適宜取捨選択することは、当業者が設計上当然に試みることといえる。
また、シート等の帯状部材を、個々の巻取機に個別のコンベアで案内することは、例えば、特開昭58-14731号公報(受取コンベア4参照)や特開平5-254701号公報(傾斜コンベア66、99参照)にみられるように、本願出願前より周知の技術である。
しかも、前述のとおり、引用発明1には、高速巻き取り時に限るとはいえ、ガイドロール23を開放位置に移動させ、シート(1)を振分コンベア(14)から切り離してワインダーに案内することが示されているのであるから、引用発明1における先端誘導機構として、例えば、振分コンベア(14)を左側ワインダーのみにシート(1)の先端を誘導するものに特化させる一方、右側ワインダーにシート(1)の先端を誘導する機構として、引用発明2のガイドローラ(16)を適用することは、当業者が容易に想到し得ることというべきである。
なお、このような適用に当たり、ガイドローラ(16)を、引用発明1における供給コンベア(16)と振分コンベア(14)の一端部との間に突出するよう配置することは、シート(1)を左右のワインダーに振り分ける機能を達成するに当たり当然採用しなければならない事項であり、また、シート(1)を左側ワインダー及び右側ワインダーに対し上下のいずれに供給するようにするかは、各装置の配置、同一方向に巻き取る両ワインダーの回転方向等に応じて当業者が設計上適宜なし得ることである。
したがって、本願発明の相違点に係る構成は、引用発明1に引用発明2を適用することにより当業者が容易に想到し得ることというべきである。

6.むすび
本願発明を全体構成でみても、引用発明1及び引用発明2から予測できる作用効果以上の顕著な作用効果を奏するものではない。
したがって、本願発明は、引用発明1及び引用発明2に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであり、本願の請求項2ないし4に係る発明について検討するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。
よって結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2008-02-15 
結審通知日 2008-02-19 
審決日 2008-03-12 
出願番号 特願平9-214605
審決分類 P 1 8・ 121- Z (B65H)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 永石 哲也  
特許庁審判長 石原 正博
特許庁審判官 関 信之
松縄 正登
発明の名称 帯状部材巻取装置  
代理人 江原 望  

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