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審決分類 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 C07H
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 C07H
管理番号 1181968
審判番号 不服2004-13913  
総通号数 105 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2008-09-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2004-07-05 
確定日 2008-08-04 
事件の表示 平成7年特許願第503247号「クロマトグラフィーによる核酸混合物の精製分離法」拒絶査定不服審判事件〔平成7年1月12日国際公開、WO95/01359、平成8年2月13日国内公表、特表平8-501321〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 I.手続の経緯
本願は、平成6(1994)年6月24日(パリ条約による優先権主張外国庁受理 平成5(1993)年7月1日、ドイツ)を国際出願日とする出願であって、平成16年3月26日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、同年7月5日に拒絶査定に対する審判請求がなされるとともに、同日付けで手続補正がなされたものである。

II.平成16年7月5日付けの手続補正についての補正却下の決定
[補正却下の決定の結論]
平成16年7月5日付けの手続補正を却下する。

[理由]
1.補正の内容
本件補正は、特許請求の範囲について、
(i)補正前の請求項1(平成16年2月5日付けで補正、以下同じ)の記載:
「1。核酸混合物を分離し、精製するための下記の工程を含む方法:
陰イオン交換体を用いる予備精製が施されていない、核酸混合物を含みかつ高濃度の塩と1?50容量%のC_(1)?C_(5)脂肪族アルコール、ポリエチレングリコール、疎水性の無機ポリマー、疎水性の有機ポリマー、および有機酸からなる群より選ばれる化合物とを含む水性溶液を用意する第一工程;
該水性溶液を金属酸化物、混合金属酸化物、シリカゲル、及び/又はガラスからなる多孔性もしくは非多孔性の無機基体に接触させて、核酸混合物を無機基体に吸着させる第二工程;
無機基体から核酸混合物を低濃度の塩の溶液を用いて溶出させる第三工程;
そして
溶出した核酸分画を収集する第四工程。」を、
「【請求項1】
体液から核酸混合物を分離し、精製するための下記の工程を含む方法:
陰イオン交換体を用いる予備精製が施されていない、核酸混合物を含みかつ高濃度の塩と1?50容量%のC_(1)?C_(5)の脂肪族アルコールとを含む水性溶液を用意する第一工程;
該水性溶液を金属酸化物、混合金属酸化物、シリカゲル、及び/又はガラスからなる多孔性もしくは非多孔性の無機基体に接触させて、核酸混合物を無機基体に吸着させる第二工程;
無機基体から核酸混合物を低濃度の塩の溶液を用いて溶出させる第三工程;
そして
溶出した平均鎖長が20?40kbのオリゴヌクレオチド分画を収集する第四工程。」と補正し、
(ii)補正前の請求項6、7を削除し、
(iii)それに伴い補正前の請求項8?10の記載を、請求項番号をそれぞれ6?8とするとともに、引用請求項番号についても対応する番号に変更する次のような記載:
「【請求項6】
第一工程の核酸混合物が、予め修飾反応に供されたものである請求項1乃至5のうちのいずれかの項に記載の方法。
【請求項7】
入口と出口を備えた中空体であって、該中空体の空洞内に、分離すべき核酸混合物の吸着のための基体を固定する手段が配置されおり、該手段が、二個のポリエチレンフリットからなり、その一方は他の一方の上側に空間をもって配置され、基体が該二個のポリエチレンフリットの間に位置しているか、あるいは該手段が基体が埋め込まれた自己支持性の薄膜である、請求項1乃至6のうちのいずれかの方法を実施するための装置。
【請求項8】
該中空体の空洞内での該手段の装着を、摩擦力および/または引張力により行なうか、および/または引張リングを用いる固定により行なう請求項7に記載の装置。」に補正し、
(iv)同じく補正前の請求項11及び12の記載:
「11。1?8Mの塩と1?50容量%のC_(1)?C_(5)の脂肪族アルコール、ポリエチレングリコール、疎水性の無機ポリマー、疎水性の有機ポリマー、および有機酸からなる群より選ばれる化合物とを含む、請求項1乃至8に記載の方法を実施するための水性溶液。
12。請求項11の水性溶液と請求項9もしくは10の記載の装置とからなるキット。」を、請求項番号をそれぞれ9及び10とするとともに、引用請求項番号についても対応する番号に変更する次のような記載:
「【請求項9】
1?8Mの塩と1?50容量%のC_(1)?C_(5)の脂肪族アルコールとを含む、請求項1乃至6に記載の方法を実施するための水性溶液。
【請求項10】
請求項9の水性溶液と請求項7もしくは8の記載の装置とからなるキット。」
に補正するものである(下線は補正箇所を示す)。

2.補正の目的
上記の補正(i)は請求項1において「体液から」核酸混合物を分離、精製することを特定するとともに、溶出した核酸分画を収集する第四工程において核酸分画を「平均鎖長が20?40kbのオリゴヌクレオチド分画」と特定したものであり、補正(ii)は請求項6及び7を削除するものであり、補正(iii)は請求項11において水性溶液を「1?8Mの塩と1?50容量%のC_(1)?C_(5)の脂肪族アルコール」を含むものに限定するものであるから、いずれも特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。

そこで、補正後の請求項1に記載されている事項により特定される発明が、特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に適合するか)について以下に検討する。

3.補正後の本願発明
本件補正後の特許請求の範囲の請求項1に記載されている事項により特定される発明は、次のとおりのものである。(以下、「補正発明」という。)
「【請求項1】
体液から核酸混合物を分離し、精製するための下記の工程を含む方法:
陰イオン交換体を用いる予備精製が施されていない、核酸混合物を含みかつ高濃度の塩と1?50容量%のC_(1)?C_(5)の脂肪族アルコールとを含む水性溶液を用意する第一工程;
該水性溶液を金属酸化物、混合金属酸化物、シリカゲル、及び/又はガラスからなる多孔性もしくは非多孔性の無機基体に接触させて、核酸混合物を無機基体に吸着させる第二工程;
無機基体から核酸混合物を低濃度の塩の溶液を用いて溶出させる第三工程;
そして
溶出した平均鎖長が20?40kbのオリゴヌクレオチド分画を収集する第四工程。」

4.引用刊行物の記載事項
原査定の拒絶の理由に引用された刊行物(国際公開第93/11221号パンフレット 1993年6月10日公開)には、核酸を単離、精製する装置及び方法について次の事項が記載されている。

(a)核酸を単離及び精製する方法及び装置(特許請求の範囲第37項及び38項、なお、「36.」は「38.」の誤記と認められる)
「37.細胞又は他の原料からの核酸を単離及び精製する方法であって、
a)細胞破片及び他の粒子を試料が流れる方向に見てフィルターポア径が小さくなるフィルター層によって除去し、
b)その後、該溶出液を高イオン強度のバッファー溶液中で無機質担体により処理する方法。
36.請求項37記載の方法を実施するための装置であって、少なくとも一個のフィルター層(12,20,21,又は22)が実質的に円筒形の中空体(1)の内部に、二個の手段(5,6)の間に固定された、高イオン強度の各溶液において核酸を結合することができる層(11)よりも入口開口部(7)の方向から見て上流に配置されている装置。」

(b)無機担体への核酸の吸着と低級アルコールおよび高濃度塩の存在(9頁9行?28行)
「驚くべきことに、核酸の無機質担体への吸着は試料に低級アルコールを加えることによっても行うことができる。好ましくは、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、及びブタノールが可能である。試料に加えるアルコールの量の好ましい範囲は、1-50%(V/V)の水に溶ける限りの範囲である。さらに、核酸の吸着はポリ(エチレングリコール)類を用いて行うこともてきる。使用できるエチレングリコールは1,000?100,000、とりわけ6,000?8,000の分子量を持つものである。ポリ(エチレングリコール)の添加は試料の1-30%の範囲でもよい。
驚くべきことに本発明の方法は、核酸がガラス又はシリカゲルの非常に薄い層を通過する際に、滞留時間がわずかl-30s(秒)であるにもかかわらず、効率よく吸着されることを示している。同様に、結合が高濃度の塩化ナトリウム及び塩化リチウム中で起きること、及びカオトロピック塩は必要でないことが見られる。」

(c)分離される核酸(11頁16行?末行)
「本発明の方法を用いて、非常に多様な由来の核酸を、該核酸がバクテリア、細胞培養物、血液、組織、尿、ウィルスに由来するものであるかどうか、又はPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)、SSSR(自立配列複製)、リガーゼ連鎖反応、及び類似の反応のような増幅反応に由来するものであるかとうかにかかわらず、或いはビオチンラベル、蛍光ラベル、放射性ラベル等のラベル化核酸が関係するかどうかにかかわらず、分離及び調製することができる。該核酸が10ヌクレオチドから200,000ヌクレオチドの範囲のサイズであれば可能である。本発明で意味する核酸とは、10?100ヌクレオチドのオリゴヌクレオチド、50?25,000ヌクレオチドのRNA、2,500?25,000塩基対のプラスミドDNA、5,000?60,000塩基対のコスミドDNA、又は100?200,000塩基対のゲノムDNAと理解される。」

(d)陰イオン交換体層を具備しない装置(17頁11行?19行、図10、及び18頁7行?12行、第13図)
「図10は、本発明で意味するところの核酸の分離を行うための濾過装置を示しており、ここでは図9のフィルター配置が再び使用され、アシンメトリツクフィルターに疎水性フィルター層23が備えられている。陰イオン交換体10の代わりに、高濃度の塩溶液において核酸を吸着することができる無機質担体11を中空体1の中に置く。」
「図13は、陰イオン交換体部材の代わりに、高塩濃度において核酸を吸着することができる無機質担体部材を有する濾過装置に関する。好ましくはシリカゲル層11が、5及び6の二装置の間に配置されている。」

(e)陰イオン交換体層を具備しない装置での分離例(29頁24行?30頁21行)
「実施例8
図10の装置を用いたシリカゲル層におけるプラスミドDNAの調製
LB培地中のpUC18プラスミドDNAを有するXL Blue大腸菌培養物1.5mlを10,000gて5分間遠心分離して、細胞をペレツト化する。該細胞ペレットを0.25mlの50mM Tris-HCl、10mM EDTA、pH8.0、100μg/ml RNase Aに再懸濁し、濾過装置に移す。細胞を溶解するために、0.25mlの0.2M NaOH及び1%SDSを濾過装置中の該細胞懸濁液に加え、該装置を栓又は接着フィルムによりシールし、注意深く攪拌して、5分間室温に静置する。次いで、0.5mlの5.5Mグアニジン-HCl、0.25M 酢酸カリウム、pH5.5を用いて中和し、混合して、氷上で15分間インキュベートする。図10の装置全体を減圧チャンバー上に装着し、細胞溶解物を20-800mbで吸引して装置中を通過させる。或いは、該試料をピストン又は高圧を用いて濾過層中を加圧通過させてもよい。濾過後、濾過装置を取り外し、フィルターケーキを細胞断片、変性蛋白及び沈殿SDSと共に破棄する。該抽出カラムを、1mlの7M NaClO_(4)、10mM酢酸ナトリウム、pH7.0で2回洗浄し、さらに0.8mlの90%エタノール/水で洗浄し、痕跡量のエタノールを吸引除去する。最後に、DNAを50μlの10mM Tris-HCl、1mM EDTA、pH8.0で溶出し、別の1.5ml試験管に回収する。
溶出されたDNAは、例えば制限処理、ラベル化、配列決定、又は増幅のような酵素反応に直接使用することができる。」

5.補正発明と上記刊行物記載の発明との対比
上記刊行物の特許請求の範囲請求項37に記載された、「細胞又は他の原料からの核酸を単離及び精製する方法」に係る発明は、請求項38の装置に係る記載(上記記載(a)参照)、図10及び13に係る記載(上記記載(d)参照)、及び、図10の装置を用いた実施例8に係る記載(上記記載(e)参照)等からみて、陰イオン交換体を用いず、高濃度の塩溶液においてシリカゲル等の無機質担体に核酸を吸着させることを含むものであり、かつ、「核酸を単離及び精製する方法」である以上、無機質担体から核酸混合物を溶出させ、核酸分画を回収する工程も当然に含むものであると認められる。(以下、上記刊行物の特許請求の範囲請求項37に記載された発明を「刊行物記載の発明」という。)
そこで、補正発明と上記刊行物記載の発明とを対比すると、刊行物記載の発明における「他の原料」には血液などの「体液」が含まれることは上記記載(c)から明らかであるから、両者の一致点及び相違点は下記のとおりである。

(一致点)
「体液から核酸混合物を分離し、精製するための下記の工程を含む方法:
陰イオン交換体を用いる予備精製が施されていない、核酸混合物を含みかつ高濃度の塩を含む水性溶液を用意する第一工程;
該水性溶液を金属酸化物、混合金属酸化物、シリカゲル、及び/又はガラスからなる多孔性もしくは非多孔性の無機基体に接触させて、核酸混合物を無機基体に吸着させる第二工程;
無機基体から核酸混合物を溶出させる第三工程;
そして
溶出した核酸分画を収集する第四工程。」

(相違点1)
補正発明では、第一工程で用意する水溶液がさらに「1?50容量%のC_(1)?C_(5)の脂肪族アルコール」を含むものであるのに対し、上記刊行物記載の発明ではそのような脂肪族アルコールを含むものを用いていない点。

(相違点2)
補正発明では、無機基体から核酸混合物を低濃度の塩の溶液を用いて溶出させているのに対して、上記刊行物記載の発明では核酸混合物をどのように溶出させるのかについて記載されていない点。

(相違点3)
補正発明では、収集される核酸分画が「平均鎖長が20?40kbのオリゴヌクレオチド分画」であるのに対し、上記刊行物記載の発明では、その平均鎖長について特定されていない点。

6.相違点についての検討
上記相違点1について検討するに、上記刊行物には、「核酸の無機質担体への吸着は試料に低級アルコールを加えることによっても行うことができる。好ましくは、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、及びブタノールが可能である。試料に加えるアルコールの量の好ましい範囲は、1-50%(V/V)の水に溶ける限りの範囲である。」と、核酸の無機質担体への吸着に際してC_(1)?C_(4)アルコール等の低級脂肪族アルコールを1?50容量%加えることを教示する記載がある(上記記載(b)参照)ことから、上記刊行物記載の発明において、核酸の無機質担体への吸着に際し「1?50容量%のC_(1)?C_(5)の脂肪族アルコール」を存在させておくことは、当業者であれば容易に想到できるものである。
次に、上記相違点2について検討するに、上記刊行物記載の発明を実施するための装置(図10参照)を用いた実施例8においては、DNAを溶出させるのに「50μlの10mM Tris-HCl、1mM EDTA、pH8.0」という低濃度の塩の溶液を用いている(上記記載(e)参照)ことから、無機基体から核酸混合物を低濃度の塩の溶液を用いて溶出させることは、当業者が適宜選択できる技術的事項にすぎないものと認められる。
さらに、上記相違点3について検討するに、上記刊行物部には分離及び調製できる核酸の鎖長について、「10ヌクレオチドから200,000ヌクレオチドの範囲のサイズであれば可能である。」との記載があり(上記記載(c)参照)、そのような鎖長の範囲内にある特定範囲鎖長の核酸分画を収集することも当業者が必要に応じて適宜なし得る事項であることから、収集する核酸分画として「平均鎖長が20?40kbのオリゴヌクレオチド分画」特定することに、格別の困難性は認められない。
また、相違点1ないし3に挙げられた構成を採用したことによる効果についてみても予測された範囲内のものである。
したがって、本件補正発明は、本願出願前に外国において頒布された上記刊行物に記載された発明及び技術的事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により、特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

7.まとめ
以上のとおりであるから、本件補正は、特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反するので、特許法第159条第1項の規定において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により、却下すべきものである。

III.本願発明について
1.本願発明
平成16年7月5日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1ないし12に係る発明は、平成16年2月5日付けの手続補正書により補正された明細書の特許請求の範囲の請求項1ないし12に記載されたとおりのものと認められるところ、その請求項1は、次のとおりである。(以下、「本願発明」という。)
「1。核酸混合物を分離し、精製するための下記の工程を含む方法:
陰イオン交換体を用いる予備精製が施されていない、核酸混合物を含みかつ高濃度の塩と1?50容量%のC_(1)?C_(5)の脂肪族アルコール、ポリエチレングリコール、疎水性の無機ポリマー、疎水性の有機ポリマー、および有機酸からなる群より選ばれる化合物とを含む水性溶液を用意する第一工程;
該水性溶液を金属酸化物、混合金属酸化物、シリカゲル、及び/又はガラスからなる多孔性もしくは非多孔性の無機基体に接触させて、核酸混合物を無機基体に吸着させる第二工程;
無機基体から核酸混合物を低濃度の塩の溶液を用いて溶出させる第三工程;
そして
溶出した核酸分画を収集する第四工程。」

2.引用刊行物の記載事項
原査定の拒絶の理由に引用された刊行物に記載された事項は、前記II.4.に記載したとおりである。

3.本願発明と刊行物1記載の発明との対比・検討
本願発明は、前記II.5?6.で検討した補正発明から、核酸の由来する試料について「体液から」と限定する構成と、収集する核酸分画について「平均鎖長が20?40kbのオリゴヌクレオチド分画」と限定する構成を省いたものである。
そうすると、本願発明の構成要件をすべて含み、さらに他の構成要件を付加したものに相当する補正発明が、前記II.5?6.に記載したとおり、上記刊行物に記載された発明及び技術的事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も同様の理由により上記刊行物に記載された発明及び技術的事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

4.むすび
以上のとおり、本願発明は、本願出願前に外国で頒布された上記刊行物に記載された発明及び技術的事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2007-04-23 
結審通知日 2007-04-24 
審決日 2007-05-08 
出願番号 特願平7-503247
審決分類 P 1 8・ 121- Z (C07H)
P 1 8・ 575- Z (C07H)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 宮澤 浩  
特許庁審判長 鐘尾 みや子
特許庁審判官 秋月 美紀子
樋口 宗彦
発明の名称 クロマトグラフィーによる核酸混合物の精製分離法  
代理人 柳川 泰男  

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