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審決分類 |
審判 判定 同一 属さない(申立て成立) E01C |
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管理番号 | 1185903 |
判定請求番号 | 判定2008-600028 |
総通号数 | 107 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許判定公報 |
発行日 | 2008-11-28 |
種別 | 判定 |
判定請求日 | 2008-06-27 |
確定日 | 2008-10-09 |
事件の表示 | 上記当事者間の特許第2656210号の判定請求事件について、次のとおり判定する。 |
結論 | イ号図面及びその説明書に示す「舗装機におけるスクリード装置」は、特許第2656210号発明の技術的範囲に属しない。 |
理由 |
第1 請求の趣旨 本件判定請求は,判定請求書に添付されたイ号図面及びイ号図面説明書に示す「舗装機におけるスクリード装置」(以下,「イ号物件」という。)が特許第2656210号の特許発明の技術的範囲に属しない,との判定を求めたものである。 第2 本件特許発明 1 本件特許発明の構成 本件特許である特許第2656210号は,平成5年10月8日の出願に係り,平成9年5月30日に設定登録されたものであって,本件特許発明は,その特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される以下のとおりのものである。 「【請求項1】 主スクリードの左右両方向に伸縮し得る伸縮スクリードを設けた舗装機械および補修機械のスクリード装置において,前記伸縮スクリードは主スクリードの幅の1/2以下の幅を有し,それらの伸縮方向の各々について少なくとも2個の伸縮スクリードが主スクリードに平行に伸縮するように構成し,伸縮スクリードを最大限伸張させたとき,スクリードの全幅が主スクリードの幅の2倍以上に広げられるようにしたことを特徴とするスクリード装置。」 そして,本件特許発明は,分説すると以下の構成要件を備えるものである。 A 主スクリードの左右両方向に伸縮し得る伸縮スクリードを設けた舗装機械および補修機械のスクリード装置において, B 前記伸縮スクリードは主スクリードの幅の1/2以下の幅を有し, C それらの伸縮方向の各々について少なくとも2個の伸縮スクリードが主スクリードに平行に伸縮するように構成し, D 伸縮スクリードを最大限伸張させたとき,スクリードの全幅が主スクリードの幅の2倍以上に広げられるようにしたことを特徴とする E スクリード装置。 (以下,上記A?Eを構成要件A?Eという。) 2 本件特許発明の課題及び作用効果 本件特許の明細書には,以下の記載がある。 (1)「【0001】 【産業上の利用分野】本発明は舗装機械および補修機械のスクリード装置,特に舗装幅員を任意に変化させることのできるスクリード装置に関する。」 (2)「【0004】【発明が解決しようとする課題】上記構造の従来の油圧伸縮式のスクリード装置による最大舗装幅員は主スクリード幅の2倍未満に制限される。その理由は舗装機の輸送に際して機体幅W’が一定幅(2.5m)を越えると大型トレーラを使用しなければならずコスト高となるため、主スクリードの幅が機体幅に制限され、2つの伸縮スクリードは収縮した際主スクリードの幅内に収まるような幅にしなければならないからである。従って伸縮スクリード3の幅は最大でも主スクリード2の幅の1/2としなければならず、その上伸縮スクリード3の移動可能なストロークは主スクリードとの接続アーム7の幅と舗装に際して必要な主スクリードとの重なり分8だけ差し引いたものとなるため左右伸縮スクリードを最大限伸張させた状態でもスクリードの全幅は主スクリードの幅の2倍を越えることはない。このため主スクリードの幅を輸送経済限度一杯に2.5mとしても従来のスクリード装置による舗装可能な幅員は5m未満である。 【0005】従ってこれ以上の舗装幅員を要する場合は図13に示す如く伸縮スクリード3の外端にアタッチメント9をボルト10で取り付けることが行なわれている。このアタッチメント9は重く、取付け取外しが厄介であると共に、品質の良い舗装面を形成するためには伸縮スクリード3とアタッチメント9の底面11、および締固め装置の底面を合せるための調整が必要であり、これは熟練を要する作業である。これ等の着脱および調整作業を舗装前の準備および舗装後の輸送のために行なわなければならず、従ってアタッチメントを使用する方法は非常に多くの手間と時間を要する点に問題がある。このため舗装の途中で舗装幅員を変更する場合には、長時間舗装機械を停止してアタッチメントを着脱しなければならず、これは舗装作業を長時間中断することになり施工精度を劣化させる。又海外機には主スクリード幅が約3mで最大拡幅幅員が5m以上のものがあるがこれは上述の通り多大の輸送経費を要する欠点がある。」 (3)「【0017】 【発明の効果】本発明のスクリード装置は伸縮スクリードが主スクリードの2倍以上に伸張し得るにもかかわらず、収縮状態において主スクリードの幅内に収められるので従来の油圧伸縮式スクリード装置と同じ輸送コストで搬送可能であり、しかもアタッチメントを装着することなくワンタッチの油圧操作のみで所望の大きな舗装幅が得られるのでアタッチメントの管理・整備費を削減できると共にアタッチメントの取付け、取外しに要する労力と熟練を必要とすることなく、より品質の良い舗装面が得られる効果がある。」 上記の記載からみて,本件特許発明は,「舗装幅員を任意に変化させることのできるスクリード装置」であって,「伸縮スクリードが主スクリードの2倍以上に伸張し得るにもかかわらず,収縮状態において主スクリードの幅内に収められる」ようにすることを目的の1つとするものである。そして,主スクリードの幅は,通常,車両の幅の最高限度以内であると考えられることから,上記の目的を達することにより,「従来の油圧伸縮式スクリード装置と同じ輸送コストで搬送可能」との効果を奏するといえる。 第3 イ号物件 1 判定請求人によるイ号物件の認定 請求書3頁21行?4頁4行によれば,判定請求人は,イ号物件を次のとおり認定している。 a 主スクリードの左右両方向に伸縮し得る伸縮スクリードを設けた舗装機械および補修機械のスクリード装置において, b 前記伸縮スクリードは主スクリードの幅(1880mm)の1/2以上の幅(1049mm)を有し, c それらの伸縮方向の各々について2個の伸縮スクリードが主スクリードに平行に伸縮するように構成し, d 伸縮スクリードを最大限伸張させたとき,スクリードの全幅が主スクリードの幅の2倍以上に広げられるようにしたことを特徴とする e スクリード装置。 2 被請求人によるイ号物件の認定 答弁書2頁下から8行?3頁6行によれば,被請求人は,イ号物件を次のとおり認定している。 a’ 主スクリード2の左右両方向に伸縮し得る伸縮スクリード3,4を設けた舗装機械および補修機械のスクリード装置である。 b’ 前記伸縮スクリードは2段あり,第1段の伸縮スクリード3の幅は1049mm,第2段の伸縮スクリード4の幅は981mmとなっており,いずれも主スクリード2の幅の1/2である940mm超となっているものの,機体1幅の1/2である1081mm以下となっている。 なお,締め固めを行う部分であるプレート部分で見ると,第1伸縮スクリード3は930mm,第2伸縮スクリード4は500mmであって,いずれも主スクリード2の幅1/2以下となっている。 c’ 第1段の伸縮スクリード3と,第2段の伸縮スクリード4は,スクリードの伸縮方向の各々(左右)について設けられている。 d’ 伸縮スクリード3,4を最大限伸張させたとき,スクリードの全幅が主スクリード2の幅,さらには機体幅の2倍以上に拡げられる。 e’ スクリード装置である。 3 イ号物件の認定 上記両者の認定は,特に「伸縮スクリードを最大限伸張させたとき」の「」スクリードの全幅」を特定していない点で十分ではない。そこで,判定請求書に添付されたイ号図面及びイ号図面説明書に基づいてイ号物件を認定すると,イ号物件は,次のとおりのものである。 a 主スクリード2の左右両方向に伸縮し得る第1伸縮スクリード3及び第2伸縮スクリード4を設けた舗装機のスクリード装置において, b 前記第1伸縮スクリード3は,1049mmの幅を有し,前記第2伸縮スクリード4は,981mmの幅を有して,いずれの伸縮スクリードも,前記主スクリード2の幅1880mmの1/2である940mmより大きい幅を有し,かつ,機体1の幅2162mmの1/2である1081mm以下の幅を有するとともに,前記第1伸縮スクリード3は,930mmの幅のスクリードプレート3cを有し,前記第2伸縮スクリード4は,500mmの幅のスクリードプレート4cを有して,いずれのスクリードプレートも前記主スクリード2の幅1880mmの1/2である940mm以下の幅を有し, c それらの伸縮方向の各々について第1伸縮スクリード3及び第2伸縮スクリード4が主スクリード2に平行に伸縮するように構成し, d 第1伸縮スクリード3及び第2伸縮スクリード4を最大限伸張させたとき,スクリードの全幅が少なくとも4740mmとなって,主スクリード2の幅1880mmの2倍である3760mm以上,機体1の幅2162mmの2倍である4324mm以上に広げられるようにした e スクリード装置。 (以下,上記a?eを構成a?eという。) 上記構成cの「それらの伸縮方向の各々について第1伸縮スクリード3及び第2伸縮スクリード4が主スクリード2に平行に伸縮するように構成し」について,イ号説明書には各伸縮スクリードが主スクリードに「平行」に伸縮するか否かは明記されていないが,イ号図面の図1と図2の第1伸縮スクリード3及び第2伸縮スクリード4の位置関係が主スクリードに平行であると認められる点並びに図3におけるガイドパイプ7とガイドロッド10の位置関係が平行であると認められる点からみて,上記のように認定した。 また,上記構成dの「スクリードの全幅が少なくとも4740mm」としたのは,次の式による。 4740mm =1880mm(主スクリード2の幅と同一幅に形成された主スクリード2のスクリードプレート2cの幅) +930mm(第1伸縮スクリード3のスクリードプレート3cの幅)×2 +500mm(第2伸縮スクリード4のスクリードプレート4cの幅)×2 第4 当審の判断 1 構成要件の充足性についての判断 まず,イ号物件の各構成a?eが,本件特許発明の各構成要件A?Eを充足するか否かについて検討する。 (1) 構成要件Aについて イ号物件の構成aは,「主スクリード2の左右両方向に伸縮し得る第1伸縮スクリード3及び第2伸縮スクリード4を設けた舗装機のスクリード装置」であり,上記第1伸縮スクリード3及び第2伸縮スクリードは,いずれも「主スクリードの左右両方向に伸縮し得る伸縮スクリード」であることは明らかであるとともに,構成aの「舗装機」が,舗装機械であることは明らかであるから,構成aは,構成要件Aを充足する。 (2) 構成要件Bについて 舗装機において,「主スクリードの幅」と「機体幅」とが略同一であることが,およそ一般的,あるいは技術常識であることを立証する証拠は見あたらない。また,本件特許明細書においても,その旨の記載も示唆もない。してみると,構成要件Bにおける「主スクリードの幅」を「機体幅」と置き換えて読むことはできないから,第1伸縮スクリードの幅及び第2伸縮スクリードの幅が,機体の幅の1/2以下の幅を有するとしても,イ号物件の構成bが構成要件Bを充足することにはならない。 そして,イ号物件の構成bの「第1伸縮スクリード」及び「第2伸縮スクリード」が,いずれの伸縮スクリードも,主スクリードの幅の1/2より大きい幅を有していることは明らかであるから,本件特許発明の構成要件Bを充足しない。 なお,被請求人は,答弁書において,「なお,締め堅めを行う部分であるプレート部分で見ると,第1伸縮スクリード3は930mm,第2伸縮スクリード4は500mmであって,いずれも主スクリード2の幅1/2以下となっている。」(2頁下から2行?3頁1行),「そればかりか,スクリードの機能(締め固め)を果たすべき部分のプレート部分で検討すると,第1伸縮スクリードは930mm,第2伸縮スクリードは500mmであって,文言上もBの構成を完全に充足するものとなる。」(9頁11?13行)及び「スクリードプレート部分は文言上も完全にBの構成を充足しているのである。」(9頁26?27行)とし,構成要件Bにおいて「主スクリードの幅の1/2以下の幅」を有するのは,伸縮スクリードのスクリードプレートであればよいとする解釈を付言している。 しかし,本件特許明細書には,スクリードプレートの幅について言及した記載や示唆はない。また,伸縮スクリードのスクリードプレートが「主スクリードの幅の1/2以下の幅」であっても,伸縮スクリードの幅が規定されずに,主スクリードの幅の1/2より大きく,収納時の伸縮スクリードの外端部間の幅が主スクリードの幅より大きい場合には,「伸縮スクリードが主スクリードの2倍以上に伸張し得るにもかかわらず,収縮状態において主スクリードの幅内に収められる」という本件特許発明の効果は得られないのであるから,上記の解釈は採用できない。 以上のとおり,構成bは,構成要件Bを充足しない。 (3) 構成要件Cについて イ号物件の構成cの第1伸縮スクリード3及び第2伸縮スクリード4は,「少なくとも2個の伸縮スクリード」に相当し,伸縮方向の各々について,これらが主スクリード2に平行に伸縮するように構成されるから,構成cは,構成要件Cを充足する。 (4) 構成要件Dについて イ号物件の構成dは,それらの寸法関係から見て,第1伸縮スクリード及び第2伸縮スクリードを最大限伸張させたとき,スクリードの全幅が主スクリードの幅の2倍以上に広げられるものであるといえるから,構成dは,構成要件Dを充足する。 (5) 構成要件Eについて イ号物件の構成eは,「スクリード装置」であるから,構成eは,構成要件Eを充足する。 してみると,イ号物件は,本件特許発明の構成要件A,C,D及びEを充足するものの,上記(2)に示したように,構成要件Bを充足しない。 2 均等の判断 判定請求人は「イ号製品においては本件特許発明の上記本質的部分とは全く異なった技術構成を備えていることは明らかである。」(請求書8頁25?26行)と主張し,被請求人は,「本件特許発明の技術思想を検討すると,本件特許発明の本質的部分はBの構成ではなく,Cの構成にあり,後述する最高裁の判決が示した,いわゆる均等論にしたがえば,非本質的部分であるBのみ異なるイ号は,本件特許発明と均等な技術であって,イ号は本件特許発明の技術的範囲に属するものである。」(答弁書3頁10?14行)と主張するので,この点について検討する。 (1)均等の要件 特許請求の範囲に記載された構成中に他人が製造等をする製品と異なる部分が存する場合であっても,(第1要件)上記部分が特許発明の本質的部分ではなく,(第2要件)上記部分を対象製品等におけるものと置き換えても,特許発明の目的を達することができ,同一の作用効果を奏するものであって,(第3要件)このように置き換えることに,当業者が,対象製品等の製造時の時点において容易に想到することができたものであり,(第4要件)対象製品等が,特許発明の特許出願時における公知技術と同一又は当業者がこれから上記出願時に容易に推考できたものではなく,かつ,(第5要件)対象製品等が特許発明の特許出願手続において特許請求の範囲から意識的に除外されたものに当たるなどの特段の事情もないときは上記対象製品等は特許請求の範囲に記載された構成と均等なものとして,特許発明の技術的範囲に属すると解すべきである(最高裁平成10年2月24日第三小法廷判決・民集52巻1号113頁。)。 (2)均等の第1要件の検討 上記均等の第1要件における特許発明の本質的部分とは,特許請求の範囲に記載された特許発明の構成要件のうち,特許発明特有の課題解決のための技術手段を基礎付ける技術的思想の中核的,特徴的部分をいうものと解される。 そこで,イ号物件の構成bと異なる本件特許発明の構成要件Bが,本件特許発明の本質的部分であるか否かについて検討する。 本件特許発明の構成要件Bは,「前記伸縮スクリードは主スクリードの幅の1/2以下の幅を有し」とするものであり,伸縮スクリードの幅を規定するものである。そして,構成要件C「それらの伸縮方向の各々について少なくとも2個の伸縮スクリード」の規定に照らせば,構成要件Bは,「少なくとも4つ存在する伸縮スクリードの全て」に対して,それぞれの伸縮スクリードの幅が主スクリードの幅の1/2以下の幅を有することを意味するといえる。 一方,本件特許公報に記載された従来技術のように伸縮方向の各々について「1つ」の伸縮スクリードしか有していない場合は,主スクリードの幅の1/2以下の幅を有するというように幅が規定される伸縮スクリードの数は,「2つ」に限定される。したがって,先行技術においては,4つの伸縮スクリードの全ての幅を規定するという技術思想は存在しなかったといえる。 そうすると,構成要件B「伸縮スクリードは主スクリードの幅の1/2以下の幅を有し」は,先行技術と対比して,対象となる伸縮スクリードの数を異にして,伸縮スクリードの幅を規定するところに特徴を有するものであるといえる。 すなわち,先行技術では,幅が規定される伸縮スクリードの数が「2つ」とされていたところ,本件特許発明の構成要件Bは,構成要件Cと組み合わされることによって,先行技術においては存在しなかった「少なくとも4つ存在する伸縮スクリードの全てについて,それぞれの伸縮スクリードが主スクリードの幅の1/2以下の幅を有すること」を規定し,「伸縮スクリードが少なくとも4つ存在する」という先行技術とは異なる構成とすることにより,「伸縮スクリードが,収縮状態において主スクリードの幅内に収められる」という技術的意義を有するものといえる。 なお,構成要件Cは「それらの伸縮方向の各々について少なくとも2個の伸縮スクリードが主スクリードに平行に伸縮するように構成し」とするものであり,伸縮スクリードの幅を何ら規定していないのであるから,伸縮スクリードが,収縮時において主スクリードの幅内に収まるか否かを決定することはできない。さらには,従来の油圧伸縮式スクリード装置と同じ輸送コストで搬送可能であるか否かを決定することもできない。してみると,構成要件Cのみが本件特許発明特有の課題解決のための技術手段を基礎付ける技術的思想の中核的,特徴的部分であるとはいえない。 以上のように,先行技術と対比して,特許発明特有の課題解決のための技術手段を基礎付ける技術的思想の中核的,特徴的部分は,構成要件Bと構成要件Cの両者を組み合わせて備える点であるから,構成要件Bは本質的部分であるというべきである。 したがって,イ号物件の構成bと異なる本件特許発明の構成要件Bが,本件特許発明の本質的部分であるというべきであるから,イ号物件は,均等の第1要件を充足しない。 以上のとおり,均等の第1要件を充足しないから,均等の他の要件を判断するまでもなく,イ号物件は,本件特許発明の特許請求の範囲に記載された構成と均等なものということはできない。 3 まとめ 以上のようであるから,イ号物件は,構成要件A,C,D及びEを充足するものの,本件特許発明の構成要件Bを充足せず,また,本件特許発明と均等なものでもない。 第5 むすび 以上のとおりであるから,イ号物件は,本件特許発明の技術的範囲に属しない。 よって,結論のとおり,判定する。 |
別掲 |
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判定日 | 2008-09-29 |
出願番号 | 特願平5-253237 |
審決分類 |
P
1
2・
1-
ZA
(E01C)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 松浦 久夫、森口 良子 |
特許庁審判長 |
岡田 孝博 |
特許庁審判官 |
後藤 時男 秋田 将行 |
登録日 | 1997-05-30 |
登録番号 | 特許第2656210号(P2656210) |
発明の名称 | 舗装機械等のスクリード装置 |
代理人 | 吉原 省三 |
代理人 | 山本 拓也 |
代理人 | 桶川 美和 |
代理人 | 中澤 直樹 |