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審決分類 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 B60K
審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 特許、登録しない。 B60K
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 B60K
管理番号 1186396
審判番号 不服2006-8367  
総通号数 108 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2008-12-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2006-04-27 
確定日 2008-10-16 
事件の表示 特願2001-159326「モジュール型インストルメントパネルの仮保持構造」拒絶査定不服審判事件〔平成14年12月 4日出願公開、特開2002-347475〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 [1]手続の経緯
本件出願は、平成13年5月28日の特許出願であって、平成17年7月19日付けで拒絶の理由が通知され、平成17年9月22日に意見書及び手続補正書が提出されたが、平成18年3月16日付けで拒絶査定がなされ、これに対して、平成18年4月27日に拒絶査定に対する審判が請求されるとともに、平成18年5月24日付けの手続補正書によって明細書が補正されたものである。

[2]平成18年5月24日付け手続補正書でした補正についての補正却下の決定

〔補正却下の決定の結論〕
平成18年5月24日付けの手続補正を却下する。

〔理 由〕

1.本件補正の内容
(1)平成18年5月24日付けの手続補正書による手続補正(以下、単に「本件補正」という。)は、特許請求の範囲及び発明の詳細な説明の一部を補正しようとするものであり、特に、特許請求の範囲に関しては、下記のb)に示す本件補正前の(すなわち、平成17年9月22日付けの手続補正書により補正された)請求項1?4の記載を、下記のa)に示すように請求項1及び2と補正するものである。

a)本件補正後の特許請求の範囲
「【請求項1】 左右方向に延在されてなるステアリングメンバーに組み付けられてなると共に該ステアリングメンバーの両サイド部に車体と前後方向で離間した位置で前記ステアリングメンバーを車体に仮保持するモジュール型インストルメントパネルの仮保持構造であって、
前記車体には、基端部から間隔をおいて軸周りに形成された凹部を有する位置決めピンが配設され、
前記ステアリングメンバーの前記位置決めピンに対応する部位には、前記車体に沿う平面状の固定部を含むサイドブラケットが配され、
前記サイドブラケットには、前記位置決めピンが挿入される位置決め孔部が設けられており、 前記位置決め孔部の開口縁部には、前記位置決め孔部に前記位置決めピンが挿入された際に前記凹部と係合する係合フランジが、平面状の前記固定部から前記位置決めピンの先端方向に向けて形成されており、 前記係合フランジの基端側の曲がり部が、前記位置決めピンの前記位置決め孔部への挿入時に案内部として機能することを特徴とするモジュール型インストルメントパネルの仮保持構造。
【請求項2】 請求項1に記載のモジュール型インストルメントパネルの仮保持構造であって、
前記サイドブラケットには、前記車体に固定される車両上下方向に長い長孔が形成されてなることを特徴とするモジュール型インストルメントパネルの仮保持構造。」

b)本件補正前の特許請求の範囲
「【請求項1】 左右方向に延在されてなるステアリングメンバーに組み付けられてなると共に該ステアリングメンバーの両サイド部に前後方向で離間した位置で前記ステアリングメンバーを車体に保持してなるモジュール型インストルメントパネルの仮保持構造において、
前記車体には、軸周りに凹部を有する位置決めピンが配設され、
前記ステアリングメンバーの前記位置決めピンに対応する部位には、前記車体に沿う平面状の固定部を含むサイドブラケットを配し、
該サイドブラケットには、前記凹部が係合可能なる係合フランジが車両後方側に延設されてなると共に前記位置決めピンが係合可能なる位置決め孔部を設けてなることを特徴とするモジュール型インストルメントパネルの仮保持構造。
【請求項2】 インストルメントパネルにモジュールが搭載されてなるモジュール型インストルメントパネルの仮保持構造において、
前記モジュールの端部及び該端部に対応する車体部位の何れか一方に、軸周りに凹部を有する位置決めピンが配設され、何れか他方に該凹部が係合可能なる係合フランジを有すると共に前記位置決めピンが係合可能なる位置決め孔部を設けてなることを特徴とするモジュール型インストルメントパネルの仮保持構造。
【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のモジュール型インストルメントパネルの仮保持構造であって、
前記係合フランジは、前記位置決めピンの先端側を向くように立設されてなると共に該係合フランジの曲がり部は曲面状をなすように形成されてなることを特徴とするモジュール型インストルメントパネルの仮保持構造。
【請求項4】 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のモジュール型インストルメントパネルの仮保持構造であって、
前記サイドブラケットには、前記車体に固定される車両上下方向に長い長孔が形成されてなることを特徴とするモジュール型インストルメントパネルの仮保持構造。」

(2)すなわち、本件補正は、特許請求の範囲に関しては、本件補正前の請求項2及び3を削除して、本件補正前の請求項4を補正後の請求項2とするとともに、請求項1については、本件補正前の請求項1におけるa)「該ステアリングメンバーの両サイド部に前後方向で離間した位置で前記ステアリングメンバーを車体に保持してなるモジュール型インストルメントパネルの仮保持構造‥‥」の記載を、「該ステアリングメンバーの両サイド部に車体と前後方向で離間した位置で前記ステアリングメンバーを車体に仮保持するモジュール型インストルメントパネルの仮保持構造‥‥」と補正し、同じくb)「前記車体には、軸周りに凹部を有する位置決めピンが配設され」の記載を、「前記車体には、基端部から間隔をおいて軸周りに形成された凹部を有する位置決めピンが配設され」と補正し、同じくc)「該サイドブラケットには、前記凹部が係合可能なる係合フランジが車両後方側に延設されてなると共に前記位置決めピンが係合可能なる位置決め孔部を設け‥‥」の記載を、「前記サイドブラケットには、前記位置決めピンが挿入される位置決め孔部が設けられており、前記位置決め孔部の開口縁部には、前記位置決め孔部に前記位置決めピンが挿入された際に前記凹部と係合する係合フランジが、平面状の前記固定部から前記位置決めピンの先端方向に向けて形成されており‥‥」と補正するとともに、さらに、d)「前記係合フランジの基端側の曲がり部が、前記位置決めピンの前記位置決め孔部への挿入時に案内部として機能する」の記載を新たに付加する補正をするものである。

2.補正の適否
そこで、上記補正事項a)?d)について検討する。
(1)補正の目的
(ア)補正事項c)においては、「サイドブラケット」に設けられる「位置決め孔部」と「係合フランジ」の関係をより明確にするように補正するものと認められるが、本件補正前における『(凹部が係合可能なる)係合フランジが車両後方側に延設されて‥』とする文言が削除され、新たに「(凹部と係合する)係合フランジが、平面状の前記固定部から前記位置決めピンの先端方向に向けて形成され‥」の記載が付加されており、『係合フランジ』の延設した向きを、位置決めピンとの関係で、特定しようとするものである。
しかしながら、本件補正後の請求項1においては、位置決めピンが車体(或いは、車両)に対してどの方向に向けて配設されているのかなんら特定されていないところであり、配設方向が特定されていない位置決めピンの先端方向に向けて形成した係合フランジもその延設した向きは、車体(或いは、車両)に対してどのような向きに形成されているのか特定されていないこととなる。してみると、本件補正後の請求項1においては、『係合フランジ』の延設した向きは、位置決めピンの先端方向に向けて形成されるとはいえ、車体に対してどのような方向であっても良いこととなり、車体後方側のみならず、すべての方向に延設される係合フランジを包含するものとなっている。
よって、本件補正の補正事項c)については、本件補正前における『(凹部が係合可能なる)係合フランジが車両後方側に延設されて』いる構成を限定するものではなく、補正前後における技術内容を異にするものであって、本件補正後の請求項1は、本件補正前の請求項1に係る発明の範囲を拡張して別異の発明を構成するものとなっている。

したがって、本件補正の補正事項c)は、本件補正前の請求項1に記載されていた発明特定事項の一部を削除するものであって、特許請求の範囲の減縮を目的としたものとは認められず、さらに、請求項の削除、誤記の訂正あるいは明りょうでない記載の釈明のいずれを目的とするものでもない。よって、この点に関する本件補正は、平成14年改正前特許法第17条の2第4項の規定に違反するものである。

なお、補正事項a)、b)及びd)に関しては、本件補正前の請求項1に係る発明の発明特定事項の一部について限定を付加するものであり、平成14年改正前特許法第17条の2第4項第2号に規定する、特許請求の範囲の減縮を目的とするもの、と解される。

(2)新規事項
(ア)補正事項c)について検討するに、補正事項c)における「(凹部と係合する)係合フランジが、平面状の前記固定部から前記位置決めピンの先端方向に向けて形成され‥」の記載は、前述したように、『係合フランジ』を延設する方向は、位置決めピンの先端方向に向けて形成されているとはいえ、位置決めピンが車体に対してどの方向に向けて配設されているのかなんら特定されていないことから、車体に対してあらゆる方向に向けて延設された係合フランジを包含することとなっている。しかしながら、当初明細書等には、係合フランジに関しては、補正前の請求項1にも記載されているように、ステアリングメンバーのサイドブラケットに設けられた位置決め孔部の開口縁部に形成される係合フランジは、車両(あるいは、車体)後方側に延設された形態が記載されているのみであり、その他の形態は、なんら記載されておらず、また、それを示唆するような記載もなされていない。そして、係合フランジを車体後方側以外の方向に延設する構成が当初明細書等の記載から自明な事項であるとも認められない。してみると、この点に関する補正事項c)は、当初明細書等に記載した事項の範囲内においてしたものとは認められない。

したがって、本件補正における前述した補正事項c)は、本件出願の願書に最初に添付された明細書及び図面に記載した事項の範囲内においてしたものとは認められず、この点に関する本件補正は、特許法第17条の2第3項に規定に違反するものである。

3.独立特許要件について
補正事項a)、b)及びd)に関して、補正前の請求項1に係る発明の発明特定事項の一部について限定を付加するものであり、また、補正事項c)に関しては、仮に、特許法第17条の2第3項、及び、平成14年改正前特許法第17条の2第4項の規定を満足するものであったとするならば、「位置決め孔部」と「係合フランジ」の関係をより明確にすべくそれらの関係を特定しようとするものとも解され、本件補正は、一応、平成14年改正前特許法第17条の2第4項第2号に規定する、特許請求の範囲の減縮を目的とするものといえる。

(1)本願補正発明
本件補正によって補正された請求項1に係る発明は、上記[2]、〔理由〕、1、(1)、a)の【請求項1】に記載されたとおりの事項により特定されるものである(以下、「本願補正発明」という。)。

(2)引用刊行物に記載された発明
原査定において拒絶の理由で引用された、本願出願前頒布された刊行物である特開2000-280942号公報(以下、「引用刊行物」という。)には、以下のことが記載されている。

a)「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デッキクロスメンバと、デッキクロスメンバに組み付けられるインストルメントパネルと、これらに組み付けられる部品類とからなるインストルメントパネルモジュールを、車体の内部に組み付ける組付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の製造にあたって、インストルメントパネル(略して、インパネともいう)については、インパネ内部に装着するハーネス類(インパネハーネス)や空調ダクトや助手席エアバッグ等といった、インパネを車体に組み付けた後からでは装着が困難な部品類を、艤装設備により予めインパネに艤装してインストルメントパネルアセンブリ(略して、インパネアッシ)とした上で車体内に組み付けるのが一般的である。 ‥ ‥ ‥ 」(段落【0001】、【0002】)

b)「【0013】本実施形態のインパネモジュールの組付方法は、自動車の製造時に、ライン上を搬送される車体の内部に、艤装ラインで艤装されたインパネモジュールを搬入した後に、車室内においてインパネモジュールを車体へ組み付けるための方法である。なお、インパネモジュールは、骨格部品であるデッキクロスメンバと、このデッキクロスメンバに組み付けられるインストルメントパネルと、デッキクロスメンバ及びインストルメントパネルに組み付けられる部品類とから構成される。部品類としては、例えば、インパネハーネス,空調ダクト,助手席エアバッグ,ヒータユニット,ステアリングシャフト,グローブボックス,ラジオ及びコンビネーションメータ等が組み付けられる。」(段落【0013】)

c)「【0018】ここで、本発明の特徴であるデッキクロスメンバ10について、図1?図3により説明する。デッキクロスメンバ10は、図1?図3に示すように、パイプ状のメインフレーム11と、メインフレーム11の両端に付設されたブラケット(締付部)12,12と、メインフレーム11の中央に付設され車体3のフロアに連結されてインパネモジュール1を補強するセンタリンフォース11aとから構成される。
【0019】また、ブラケット12は、図1?図3に示すように、位置決めピン15がデッキクロスメンバ10装着時に車体前方を向くように略水平方向へ突設されている。さらに、この位置決めピン15の上下には、ブラケット12を車体3のデッキクロスメンバ取付部4に締結するためボルト用穴14a,14bが設けられている。本実施形態の場合には、ブラケット12のボルト用穴14a,14bの間に上下方向に隣接して並ぶ穴部13a,13bが設けられ、この穴部13a,13bの何れか1つ(ここでは、穴部13b)に、裏面側から位置決めピン15の基部15aが溶着されそなえられている。
【0020】ここでは、ブラケット12は、デッキクロスメンバ10の左右両端で共通使用できるように上下対象(「対称」の誤記と解される。)に形成されており、穴部13a,13bの何れに位置決めピン15を取り付けるかは、デッキクロスメンバ取付部4側の状況等に応じて選択すればよい。もちろん、位置決めピン15は、両端のブラケット12,12で、上下同位置に配置する必要はなく、一方のブラケット12では、位置決めピン15を上方の穴部13a又は穴部13bに配設し、他方のブラケット12では、位置決めピン15を下方の穴部13b又は穴部13aに配設するようにしてもよい。なお、穴部13a,13bを、特に区別して説明する必要のない場合には、以下、単に穴部13という。
【0021】また、ブラケット12に、穴部13を2つ設ける必要はなく、後述するデッキクロスメンバ取付部4の位置決め穴5と対応するものであれば、穴部13を1つ設けるような構造としてもよい。ここで、位置決めピン15は、円板状の基部15aと、この基部15a上に突設されたピン本体15bとからなり、基部15aがブラケット12に溶着される。ピン本体15bは、その先端側に円錐部16をそなえ、その基端側に、円筒部18をそなえており、円錐部16と円筒部18との間には、周面に渡って形成された環状凹部(凹部)17が設けられ、さらに、この環状凹部17と円筒部18との間には、円筒部18に向かって滑らかに拡径したテーパ部19が設けられている。なお、円錐部16と円筒部18とは、何れも、位置決めピン15の取り付けられる穴部13よりもやや小さい径に形成され、当然ながら基部15aは、穴部13よりも十分に大きい径に形成されている。」(段落【0018】?【0021】)

d)「【0022】これにより、位置決めピン15とブラケット12とを接合するときには、位置決めピン15をブラケット12の穴部13に挿入して溶接が行なわれるが、位置決めピン15とブラケット12とが基部15aで面接地して強固に接合するようにしている。また、車体3の各デッキクロスメンバ取付部4には、2つの位置決め穴5a,5bが設けられており、上述のデッキクロスメンバ10の位置決めピン15は、これらの位置決め穴5a,5bのうちの所定の穴(図3中では位置決め穴5b)に挿入されるようになっている。さらに、この位置決め穴5a,5bの上下には、各ブラケット12,12のボルト用穴14a,14bに対向する位置に、ボルト用穴6a,6bが設けられている。なお、位置決め穴5a,5bを、特に区別して説明する必要のない場合には、以下、単に位置決め穴5という。
【0023】ここで、このような位置決め穴5は、当然ながら、各デッキクロスメンバ取付部4の位置決めピン15に対応する箇所にそれぞれ1つだけあればよく、したがって、2つの位置決め穴5a,5bのうちのいずれか1つだけを設けるようにしてもよい。ところで、2つのデッキクロスメンバ取付部4,4のうち、何れか一方のデッキクロスメンバ取付部4に形成される位置決め穴5は、位置決めピン15よりも僅かに径が大きく円形に形成され、他方のデッキクロスメンバ取付部4に形成される位置決め穴5は、位置決めピン15よりも僅かに径が大きく形成され、且つ、若干横方向(車幅方向)に長い長円形となっており、これにより、インパネモジュール1の製作誤差等のような微小な誤差を逃がすことができるようになっている。もちろん、製作精度が高ければ両位置決め穴5共に円形にすればよい。そして、位置決めピン15の環状凹部17と位置決め穴5とにより、係止構造が構成されている。
【0024】インパネモジュール1の車体3への仮保持は、位置決めピン15,15を、デッキクロスメンバ取付部4,4の位置決め穴5に挿入することにより行なうが、この挿入を、少なくとも位置決めピン15の環状凹部17が、デッキクロスメンバ取付部4の位置決め穴5の位置又は位置決め穴5を越えるような位置まで行なうことで、位置決め穴5と環状凹部17とからなる係止構造が作用するようになっている。
【0025】つまり、この仮保持後に行なわれる組付作業中に、インパネモジュール1(デッキクロスメンバ10)が、デッキクロスメンバ取付部4から離隔する方向(図中に示す矢印Aとは反対の方向)に移動したとしても、このときには位置決めピン15の環状凹部17とデッキクロスメンバ取付部4の位置決め穴5が係止しあって、インパネモジュール1の脱落が防止されるようになっているのである。
【0026】そして、このようにインパネモジュール1を仮保持してから、各ブラケット12,12の各ボルト用穴14a,14bと、デッキクロスメンバ取付部4の各ボルト用穴6a,6bとをボルトで締結し、さらにセンタリンフォース11aを車体3のフロアにボルトで締結することにより、インパネモジュール1が車体3に固定されるようになっている。」(段落【0022】?【0026】)

e)「【0033】 ‥ ‥ ‥ このため、支持部材110に搭載されたインパネモジュール1が、所定の取付位置まで前進した時には、デッキクロスメンバ10(インパネモジュール1)の両端のブラケット12,12の位置決めピン15が、車体3側のデッキクロスメンバ取付部4,4の位置決め穴5に自動的に挿入される。このとき、位置決めピン15は、環状凹部17が、デッキクロスメンバ取付部4の位置決め穴5の位置に達するか又は位置決め穴5を乗り越える程度まで挿入される。
【0034】そして、インパネモジュール1を、取付治具1aから外して、インパネモジュール1と組付装置100とをフリーとし、組付装置100を車体3内から退避させる。このとき、インパネモジュール1は、デッキクロスメンバ10の両端の位置決めピン15を介して、車体3に支持された仮保持状態となる。このように、一旦仮保持されると、位置決めピン15の環状凹部17がデッキクロスメンバ取付部4の位置決め穴5に係止されるので、この仮保持状態では、インパネモジュール1が、大きく移動してしまったり、車体3から脱落してしまうことがない。
【0035】そして、この仮保持状態において、デッキクロスメンバ10の両端のブラケット12のボルト用穴14aと、車体3内の両側に設けられたデッキクロスメンバ取付部4のボルト用穴6aとをボルトで締結し、同様にブラケット12のボルト用穴14bとデッキクロスメンバ取付部4のボルト用穴6bとをボルトで締結する。さらに、センタリンフォース11aを車体3にボルト止めすることで、インパネモジュール1が車体3に固定される。
【0036】したがって、インパネモジュール1の仮保持により、安定した状態でインパネモジュール1の組付作業を効率良く行なうことができるという利点がある。また、この仮保持状態から、デッキクロスメンバ10を車体3に締結する際には、位置決めピン15はその環状凹部17を位置決め穴5に係止させた状態から、その円筒部18が位置決め穴5に嵌入するように前進するが、位置決めピン15には、環状凹部17と円筒部18との間に、円筒部18に向かって滑らかに拡径したテーパ部19が設けられているので、かかる位置決めピン15の前進は滑らかに行なわれ、仮保持からの締結作業をスムースに行なうことができるという利点がある。」(段落【0033】?【0036】)

f)上記d)、e)からみて、引用刊行物に記載されたものにおいて、両端に設けた位置決めピン15と車体側のデッキクロスメンバ取付部4に設けられた位置決め穴5とで仮保持されたインパネモジュール1は、位置決めピン15の環状凹部17において位置決め穴5と係合するものであるから、車体であるデッキクロスメンバ取付部4と前後方向で離間した位置で、デッキクロスメンバ取付部4に仮保持されるものであることがわかる。

g)上記c)より、引用刊行物に記載されたもののブラケット12は、車体3のデッキクロスメンバ取付部4とボルト等で締結される平面上の締結部であることがわかる。

h)以上のこと、及び図1乃至3の記載からみて、引用刊行物には次の発明が記載されているといえる。

「左右方向に延在されてなるデッキクロスメンバ10に組み付けられてなると共に、該デッキクロスメンバ10の両端部にデッキクロスメンバ取付部4と前後方向で離間した位置で、前記デッキクロスメンバ10をデッキクロスメンバ取付部4に仮保持するインパネモジュール1の仮保持構造であって、
前記デッキクロスメンバ取付部4には、位置決めピン15が挿入される位置決め穴5が設けられており、
前記インパネモジュール1の前記位置決め穴5に対応する部位には、前記デッキクロスメンバ取付部4に沿う平面上の締結部を含むブラケット12が配され、
前記ブラケット12には、位置決めピン15のブラケット12への取付部から間隔をおいて軸周りに形成された環状凹部17を有する位置決めピン15が配置されている、インパネモジュール1の仮保持構造。」(以下、「引用刊行物に記載された発明」という。)

(3)対比、判断
本願補正発明と引用刊行物に記載された発明とを対比すると、引用刊行物に記載された発明の備える「デッキクロスメンバ10」、「両端部」、「デッキクロスメンバ取付部4」、「インパネモジュール1」、「位置決めピン15のブラケット12への取付部」、「締結部」、「環状凹部17」、「位置決めピン15」、「ブラケット12」及び「位置決め穴5」は、それぞれ本願補正発明の備える「ステアリングメンバ」、「両サイド部」、「車体」、「モジュール型インストルメントパネル」、「基端部」、「固定部」、「凹部」、「位置決めピン」、「サイドブラケット」及び「位置決め孔部」に相当するものである。
また、引用刊行物に記載された発明では、「位置決めピン15」は「ブラケット12」に、また「位置決め穴5」は「デッキクロスメンバ取付部4」に、それぞれ設けられるものであるのに対し、本願補正発明では、「位置決めピン」は「車体」に、また「位置決め孔部」は「サイドブラケット」にそれぞれ設けられており、設けられる部位が逆となっているが、相対的に係合する「位置決めピン」及び「位置決め孔部」よりなる位置決め構造のうち「一方の構造」を車体側の「デッキクロスメンバ取付部4」若しくは「車体」に設け、また相対的に係合する「位置決めピン」及び「位置決め孔部」よりなる位置決め構造のうち「他方の構造」を「インパネモジュール1」若しくは「モジュール型インストルメントパネル」に設けたものである限りにおいて一致するものといえる。

したがって、両者は「左右方向に延在されてなるステアリングメンバーに組み付けられてなると共に該ステアリングメンバーの両サイド部に車体と前後方向で離間した位置で前記ステアリングメンバーを車体に仮保持するモジュール型インストルメントパネルの仮保持構造であって、
前記車体には、基端部から間隔をおいて軸周りに形成された凹部を有する位置決めピン及び位置決めピンが挿入される位置決め孔部とよりなる位置決め構造の一方の構造が配設され、
前記ステアリングメンバーの、前記一方の構造に対応する部位には、前記車体に沿う平面状の固定部を含むサイドブラケットが配され、
前記サイドブラケットには、前記一方の構造と係合する、基端部から間隔をおいて軸周りに形成された凹部を有する位置決めピン及び位置決めピンが挿入される位置決め孔部とよりなる位置決め構造の他方の構造が設けられている、モジュール型インストルメントパネルの仮保持構造。」である点一致し、以下の点で相違するものである。

〈相違点〉
a)相違点1
位置決め構造に関し、本願補正発明が、「車体」に「位置決めピン」を設け、またステアリングメンバの「サイドブラケット」に「位置決め孔部」を設けたものであるのに対し、引用刊行物に記載された発明は、車体側の「デッキクロスメンバ取付部4」に「位置決め穴5」を設け、またデッキクロスメンバ10の「ブラケット12」に位置決めピン15」を設けたものである点(以下、「相違点1」という。)。

b)相違点2
本願補正発明の備える「位置決め孔部」は、「位置決め孔部の開口縁部には、前記位置決め孔部に前記位置決めピンが挿入された際に前記凹部と係合する係合フランジが、平面状の前記固定部から前記位置決めピンの先端方向に向けて形成され」ており、かつ、「係合フランジの基端側の曲がり部が、前記位置決めピンの前記位置決め孔部への挿入時に案内部として機能する」ものであるのに対し、引用刊行物に記載された発明の備える「位置決め穴5」はそのように形成されているか明らかでなく、したがって案内部として機能するものかどうか明らかでない点(以下、「相違点2」という。)。

(3)当審の判断
上記相違点1及び2について以下に検討する。

a)相違点1について
位置決めピン及び位置決め孔部よりなるような位置決め構造において、何れか一方の構造を係合させる部材に設け、他方の構造を係合される被係合側に設ければ足るものであり、また本願補正発明においてこれらの配設関係を逆にすることに特段の技術的工夫を講じたものとも認められないので、引用刊行物に記載された発明の係合構造の装着態様を相違点1に係る本願補正発明のようにすることは、当業者にとり、設計上適宜に決定する程度のことにすぎず、また、またそのようにした結果予想されないような作用・効果が生じたものとも解されない。

b)相違点2について
位置決め孔部の開口縁部にフランジ状の構造を設けることは、例えば実願昭56-22097号(実開昭57-135476号)のマイクロフィルム(ロケートホール2の周縁に設けたフランジ2aに関する記載を参照されたい)若しくは特開平11-139345号公報(ガイド穴31aのボス31cに関する記載を参照されたい)等に記載されているように、本願出願前、位置決めピン及び位置決め孔部とから構成されるような位置決め構造において周知の技術にすぎず、また、例えば特開2001-106133号公報(平成13年4月17日発行。孔48及びこれに挿入されるガイド治具50の構造を参照されたい)若しくは特開昭59-143779号公報(位置決め孔5、ガイド部68及び係止爪部71等の構造を参照されたい)に記載されているように、位置決め部材の周面に設けられた段部に、位置決め孔設けられたフランジ部が係合して仮止めをするような仮止め構造も、車体に取り付けるべき部材の位置決め構造として周知であること、さらに、このような位置決め孔部に形成したフランジ状の構造の基端側に曲がり部を設けたことも、上記実願昭56-22097号(実開昭57-135476号)のマイクロフィルム、特開2001-106133号公報若しくは特開昭59-143779号公報の何れにも記載されているとおり、いずれも本願出願前において周知な技術にすぎない(これらを、「位置決め周知技術」という。)。
してみると、引用刊行物に記載された発明の位置決め穴5に、当該位置決め周知技術を適宜採用し、相違点2に係る本願補正発明のようにすることは、当業者にとり通常の創作力の範囲でなしうる程度のことにすぎず、また、「係合フランジの基端側の曲がり部が、前記位置決めピンの前記位置決め孔部への挿入時に案内部として機能する」なる点に関しても、上記位置決め周知技術を採用した結果当然に生じた程度のことにすぎず、これにより予測されないような顕著な効果が生じたものでもない。

また、本願補正発明を全体としてみても、引用刊行物に記載された発明及び上記位置決め周知技術と比し、格別顕著な効果が生じたものとも認められない。

(4)まとめ
したがって、本件補正後の請求項1に係る発明は、引用刊行物に記載された発明及び位置決め周知技術に基づいて当業者が容易に発明できたものであり、特許法第29条第2項の規定により、特許出願の際独立して特許を受けることができないものであるから、平成14年改正前特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反するものである。

5.むすび
以上のように、本件補正は、特許法第17条の2第3項の規定に違反し、また、平成14年改正前特許法第17条の2第4項の規定に違反するので、同法第159条第1項の規定により読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下されるべきものである。
また、本件補正が特許請求の範囲の減縮を目的とするものであったとしても、補正後の請求項1に係る発明は、特許出願の際独立して特許を受けることができないものであって、平成14年改正前特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反するものであり、本件補正は、特許法第159条第1項の規定により読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下されるべきものである。

よって、結論のとおり決定する。

[3]本願発明について
1.本願発明
平成18年5月24日付け手続補正書によりなした明細書の補正は上記の通り却下されたので、本件出願の請求項1及び2に係る発明は、平成17年9月22日付け手続補正書及び出願当初の図面の記載からみて、特許請求の範囲の請求項1及び2に記載された上記[2]、〔理由〕、1、(1)、b)、の【請求項1】及び【請求項2】に記載された事項により特定されるものである(それぞれ、「本願発明1」、「本願発明2」という。)。

2.引用刊行物に記載された発明
引用刊行物には、上記[2]、〔理由〕、3、(2)のa)?d)に摘示したことが記載されており、これらの記載及び図面の記載からみて、引用刊行物には以下の発明が記載されているといえる。

「左右方向に延在されてなるデッキクロスメンバ10に組み付けられてなると共に該デッキクロスメンバ10の両端部に前後方向で離間した位置で前記デッキクロスメンバ10をデッキクロスメンバ取付部4に保持してなるインパネモジュール1の仮保持構造において、
前記デッキクロスメンバ取付部4には、位置決め穴5を設けてなり、
前記デッキクロスメンバ10の前記位置決め穴4に対応する部位には、前記デッキクロスメンバ取付部4に沿う平面状の固定部を含むブラケット12を配し、
該ブラケット12には、前記位置決め穴4が係合可能なる、軸周りに環状凹部17を有する位置決めピン15が配設されてなるインパネモジュール1の仮保持構造。」(以下、「引用刊行物に記載された発明2」という。)

「インストルメントパネルに部品類が搭載されてなるインパネモジュール1の仮保持構造において、
前記インパネモジュール1の端部(ブラケット12)に対応するデッキクロスメンバ取付部4に、軸周りに環状凹部17を有する位置決めピンが配設され、前記インパネのジュール1の端部(ブラケット12)に該環状凹部が係合可能なる位置決め穴5を設けてなるインパネモジュール1の仮保持構造。」(以下、「引用刊行物に記載された発明3」という。)

3.本願発明1について
(1)対比
本願発明1と引用刊行物に記載された発明2とを対比すると、引用刊行物に記載された発明2の備える「デッキクロスメンバ10」、「両端部」、「デッキクロスメンバ取付部4」、「インパネモジュール1」、「締結部」、「環状凹部17」、「位置決めピン15」、「ブラケット12」及び「位置決め穴5」は、それぞれ本願発明1の備える「ステアリングメンバ」、「両サイド部」、「車体」、「モジュール型インストルメントパネル」、「固定部」、「凹部」、「位置決めピン」、「サイドブラケット」及び「位置決め孔部」に相当するものであり、また、引用刊行物に記載された発明2では、「位置決めピン15」は「ブラケット12」に、「位置決め穴5」は車体側の「デッキクロスメンバ取付部4」に、それぞれ設けられるものであるのに対し、本願発明1では、「位置決めピン」は「車体」に、「位置決め孔部」は「サイドブラケット」にそれぞれ設けられており、設けられる部位が逆となっているが、相対的に係合する「位置決めピン」及び「位置決め穴」よりなる位置決め構造のうち「一方の構造」を車体側の「デッキクロスメンバ取付部4」若しくは「車体」に設け、また相対的に係合する「位置決めピン」及び「位置決め穴」よりなる位置決め構造のうち「他方の構造」を「インパネモジュール1」若しくは「モジュール型インストルメントパネル」に設けたものである限りにおいて一致するものといえる。
したがって、両者は「左右方向に延在されてなるステアリングメンバーに組み付けられてなると共に該ステアリングメンバーの両サイド部に前後方向で離間した位置で前記ステアリングメンバーを車体に保持してなるモジュール型インストルメントパネルの仮保持構造において、
前記車体には、基端部から間隔をおいて軸周りに形成された凹部を有する位置決めピン及び位置決めピンが挿入される位置決め孔部とよりなる位置決め構造の一方の構造が配設され、
前記ステアリングメンバーの前記一方の構造に対応する部位には、前記車体に沿う平面状の固定部を含むサイドブラケットを配し、
該サイドブラケットには、前記一方の構造と係合する、基端部から間隔をおいて軸周りに形成された凹部を有する位置決めピン及び位置決めピンが挿入される位置決め孔部とよりなる位置決め構造の他方の構造を設けてなるモジュール型インストルメントパネルの仮保持構造。」である点一致し、以下の相違点を有するものである。

〈相違点〉
a)相違点3
位置決め構造に関し、本願発明1が、「車体」に「軸周りに凹部を有する位置決めピン」を設け、ステアリングメンバの「サイドブラケット」に「凹部が係合号可能な位置決め孔部」を設けたものであるのに対し、引用刊行物に記載された発明2は、車体側の「デッキクロスメンバ取付部4」に「環状凹部17が係合号可能な位置決め穴5」を設け、デッキクロスメンバ10の「ブラケット12」に「軸周りに環状凹部17を有する位置決めピン15」を設けたものである点(以下、「相違点3」という。)。

b)相違点4
本願発明1の備える「位置決め孔部」は、「位置決め孔部の開口縁部には、前記位置決め孔部に前記位置決めピンが挿入された際に前記凹部と係合する係合フランジが、平面状の前記固定部から前記位置決めピンの先端方向に向けて形成され」たものであるのに対し、引用刊行物に記載された発明2の備える「位置決め穴5」はそのように形成されているか明らかでない点(以下、「相違点4」という。)。

(2)判断
以下、相違点3及び4について検討する。

a)相違点3について
先に相違点1について判断したと同様に、引用刊行物に記載された発明2の位置決め構造を相違点3に係る本願発明1のようにすることは、当業者にとり、設計上適宜に決定する程度のことにすぎない。

b)相違点4について
先に相違点2について判断したと同様に、引用刊行物に記載された発明2の位置決め穴4に、上記位置決め周知技術を適宜採用し、相違点4に係る本願発明1のようにすることは、当業者にとり通常の創作力の範囲でなしうる程度のことにすぎない。

また、本願発明1を全体としてみても、引用刊行物に記載された発明2及び上記位置決め周知技術と比べ、格別顕著な効果が生じたものとも認められない。

4.本願発明2について
(1)対比
本願発明2と引用刊行物に記載された発明3とを対比すると、引用刊行物に記載された発明3の備える「部品類」、「インパネモジュール1」、「インパパネモジュールの端部(ブラケット12)」、「デッキクロスメンバ取付部4」、「環状凹部17」、「位置決めピン15」及び「位置決め穴5」は、それぞれ本願発明2の備える「モジュール」、「モジュール型インストルメントパネル」、「モジュールの端部」、「車体部位」、「凹部」、「位置決めピン」及び「位置決め孔部」に相当するものであるので、両者は、
「インストルメントパネルにモジュールが搭載されてなるモジュール型インストルメントパネルの仮保持構造において、
前記モジュールの端部及び該端部に対応する車体部位の何れか一方に、軸周りに凹部を有する位置決めピンが配設され、何れか他方に前記位置決めピンが係合可能なる位置決め孔部を設けてなることを特徴とするモジュール型インストルメントパネルの仮保持構造。」
である点で一致し、次の相違点を有するものである。

〈相違点〉
a)相違点5
本願発明2の備える「位置決め孔部」が「係合フランジ」を有するものであるのに対し、引用刊行物に記載された発明3の備える「位置決め穴5」は、そのようなフランジを備えるものかどうか明らかでない点(以下、「相違点5」という。)。

(2)判断
以下、相違点5について検討する

先に相違点1又は3について判断したと同様であるが、引用刊行物に記載された発明3に上記のような位置決め周知技術を適宜採用し、本願発明2のようにすることは、当業者にとり通常の創作力の範囲でなしうる程度のことにすぎない。

5.むすび
以上の通り、本願発明1は、引用刊行物に記載された発明2及び上記位置決め周知技術に基づいて、当業者が容易に発明できたものであり、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものである。
同様に、本願発明2も、引用刊行物に記載された発明3及び上記位置決め周知技術に基づいて、当業者が容易に発明できたものであり、これまた特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものである。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2008-08-18 
結審通知日 2008-08-19 
審決日 2008-09-01 
出願番号 特願2001-159326(P2001-159326)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (B60K)
P 1 8・ 537- Z (B60K)
P 1 8・ 575- Z (B60K)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 河端 賢  
特許庁審判長 早野 公惠
特許庁審判官 森藤 淳志
金澤 俊郎
発明の名称 モジュール型インストルメントパネルの仮保持構造  
代理人 三好 秀和  

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