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審決分類 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 H04Q
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 H04Q
管理番号 1190323
審判番号 不服2006-6787  
総通号数 110 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2009-02-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2006-04-10 
確定日 2009-01-07 
事件の表示 特願2003-510504「家庭用機器を用いたサービスシステム及びこれを用いたサービス方法」拒絶査定不服審判事件〔平成15年 1月16日国際公開、WO03/04752、平成16年 7月22日国内公表、特表2004-522369〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成14年7月4日(パリ条約による優先権主張2001年7月4日、大韓民国)を国際出願日とする出願であって、平成17年12月21日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、平成18年4月10日に拒絶査定に対する審判請求がなされ、同年5月10日付けで手続補正がなされたものである。

第2 補正却下の決定
[補正却下の決定の結論]
平成18年5月10日付けの手続補正を却下する。
[理由]
1.補正後の本願発明
平成18年5月10日付けの手続補正は、補正前の特許請求の範囲の請求項18に係る発明を、
「オンライン上に構築されたサービスネットワークと接続されて、遠隔制御データと遠隔地の顧客のメッセージを送受信するネットワークインタフェースと、
顧客の操作状況及び前記ネットワークインタフェースを通じて受信された遠隔地の顧客のメッセージを通知するメッセージ通知手段と、
顧客が各種操作を行う操作部と、
前記各構成要素の動作を制御する制御部と
を含むことを特徴とするインターネット洗濯機。」
という発明(以下、「補正発明」という。)に補正することを含むものである。

2.新規事項の有無、補正の目的要件について
上記補正は、願書に最初に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内でなされたものであるから、特許法第17条の2第3項の規定に適合している。
また、上記補正は、補正前の特許請求の範囲の請求項18に係る発明において、「各種データ」の内容に関して「遠隔制御データと遠隔地の顧客のメッセージ」と限定するものである。
したがって、上記補正は、特許法第17条の2第4項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。

3.独立特許要件について
上記補正は特許請求の範囲の減縮を目的とするものであるから、上記補正発明が、特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に適合するか)について、以下に検討する。

3.1 補正発明
上記「1.補正後の本願発明」の項で認定したとおりである。

3.2 引用発明
(1)原査定の拒絶の理由に引用された国際公開第01/28068号(以下、「引用例」という。訳文として特表2003-511944号公報を参照。)には、図面とともに以下の事項が記載されている。

イ.「The present invention relates to a system for monitoring and controlling one or more electric users, in particular household appliances, where said users are connected to a first communication network through appropriate interfacing means for the exchange of information and/or commands, where transmitting/receiving means connected to said first communication network are provided for establishing a communication channel to a second remote network and/or remote terminal.」(1頁5?10行)

(訳文)
「本発明は、1あるいはそれ以上の電気ユーザ、特に家庭用器具をモニタし、制御するためのシステムに関するもので、上記ユーザは情報および/または命令の交換のための適当なインタフェース手段を経由して第1の通信ネットワークに接続されており、上記第1の通信ネットワークに接続された送信機/受信機手段は第2の遠隔ネットワークおよび/または遠隔端子に対する通信チャネルを確立するために設けられている。」

ロ.「In Figure 1 a system for the monitoring and remote service of household appliances is shown by way of example, representing a set of electric users consisting of household appliances, such as a laundry washing machine LB, an oven FO, a refrigerator FG and a dishwasher LS. Such a set of electric users U is connected to a local "power line" network RE, which has a telephone node NT corresponding to the above mentioned monitoring and controlling device and will then provide for transmission-reception of instructions and control through external systems.」(2頁21?27行)

(訳文)
「図1には家庭用器具のモニタおよび遠隔サービス用のシステムが例として図示されており、ランドリ洗濯機LB、オーブンFO、冷蔵庫FG、および皿洗い器LSのような家庭用器具からなる1組の電気ユーザが示されている。このような1組の電気ユーザUはローカル“電力ライン”であるネットワークREに接続されている。このネットワークREは、上述のモニタおよび制御装置に対応する電話機ノードNTを有し、外部システムを通して命令および制御の送受信を行なう。」

ハ.「The telephone node NT contains a modem, not shown in Figure 1, through which the local network RE can communicate with an external network IN, e.g. Internet web, or directly, e.g. through WAP (Wireless Application Protocol) protocols, in order to draw information and transfer them to the local network RE and to the electric users U connected with it.」(3頁16?20行)

(訳文)
「電話機ノードNTは図1には示されていないモデムを含み、情報を引き出し、この情報をローカル・ネットワークREおよびこれに接続された電気ユーザUに伝送するために、このモデムを通じてローカル・ネットワークREは外部ネットワークIN、例えばインターネット・ウェブと通信することができ、または直接に例えばWAP(Wireless Application Protocol:無線アプリケーション・プロトコル)を通じて通信することができる。」

ニ.「In Figure 2 a system for monitoring and controlling a set of electric users is represented according to the present invention. This system reproduces the common parts according to the system shown in Figure 1, but in this figure the laundry washing machine LB is separated from the set of electric users U and is connected to the local network RE by means of an interfacing module N contained in a telephone node MC.
This telephone node MC, as it will be better illustrated with reference to Figure 3, contains a mobile phone modem MG, operating to GSM standard, and a communication node N interfacing with the local network RE. Thus, the telephone node MC will perform the functions of the telephone node NT of Figure 1 for the electric users U, operating in quite an analogous manner.」(5頁9?18行)

(訳文)
「図2には本発明による1組の電気ユーザをモニタし、制御するためのシステムが示されている。このシステムは図1に示されているシステムによる共通部品を改めて示しているが、この図ではランドリ洗濯機LBが電気ユーザUの組から分離されており、電話機ノードMCに含まれるインタフェース・モジュールNによってローカル(局部)ネットワークREに接続されている。
この電話機ノードMCは、後程図3を参照してさらに説明するように、GSM方式に対して動作する移動電話機モデムMG、およびローカル・ネットワークREとインタフェースする通信ノードNを含んでいる。従って、電話機ノードMCは全く同様な態様で動作する電気ユーザUに対する図1の電話機ノードNTの機能を実行する。」

ホ.「In Figure 3 a detail of the laundry washing machine LB is represented along with the telephone node MC.
The telephone node MC is contained inside a top panel T of the washing machine LB. Said top panel T, also called "top" is removable, or, in other words, it may be added optionally to a laundry washing machine previously preset for operation on the power mains RE, i.e. preset to be associated to an interfacing module N, the same as for the oven FO or dishwasher LS and the washing machine LS itself shown in Figure 1.
To this purpose the above top panel T contains the telephone node MC, which contains in turn:
- a display module M1, equipped with a dedicated microcontroller MC1 able to manage a fluorescent display D, that is capable of displaying alphanumerical messages and communicate with an electronic control system C of the laundry washing machine through an asynchronous communication line L;
- a modem module M2 consisting of the mobile phone module MG with a relevant aerial A and an interfacing module N, suitable for communication on power line networks, such as the local network RE, also comprising a microcontroller MC2 of adequate power, which is duly managing the mobile phone modem MG and the interface module N, communicating at the same time with the display module M1 through the asynchronous serial line L.
- non volatile EEPROM memory means MNVT, for storing the data received from the power mains or from outside, which are particularly apt to obtain jointly with an appropriate software, such as contained in the program memory of the microcontroller MC2, an updated image of the information contained in the control means memory of the "smart" household appliances.
Both the modem module M2 and display module M1 contained in the top panel T of the washing machine LB dialog with the electronic control system C of the washing machine LB by means of a WRAP (Web Ready Appliance Protocol) protocol through the asynchronous serial line L, which is provided right for interfacing with the interface module N of the washing machine LB.」(6頁13行?7頁13行)

(訳文)
「図3では、ランドリ洗濯機LBの細部が電話機ノードMCと共に表わされている。
電話機ノードMCは洗濯機LBの上部パネルT内に含まれている。上記上部パネルTは、“上部(トップ)”とも称され、取り外し可能、または換言すれば、これは電力幹線RE上で動作するために予めプリセットされた、すなわち図1に示すオーブンFOまたは皿洗い器LSおよび洗濯機LS自体と同様にインタフェース・モジュールNに関連付けられるようにプリセットされたランドリ洗濯機に随時付加されてもよい。
この目的のために上記の上部パネルTは電話機ノードMCを含み、この電話機ノードは、
-蛍光表示Dを管理することができる専用のマイクロコントローラMC1を具備し、アルファニューメリック・メッセージを表示することができ且つ非同期通信ラインLを通じてランドリ洗濯機の電子的制御システムCと通信することができる表示モジュールM1、
-関連するアンテナAとローカル・ネットワークREのような電力ラインネットワーク上で通信するのに適したインタフェース・モジュールNを具えた移動電話機モジュールMGを含み、また非同期シリアル(直列)ラインLを通じて表示モジュールM1と同時に通信する移動電話機モデムMGおよびインタフェース・モジュールNを適正に管理する充分な電力のマイクロコントローラMCを含むモデム・モジュールM2、
-電力幹線または外部から受信され、マイクロコントローラMC2のプログラム・メモリ中に含まれるような、特に適当なソフトウエアと共に得ることができるデータ、例えば“スマート”家庭用器具の制御手段のメモリ中に含まれる情報の更新された画像(イメージ)を記憶するための非揮発性のEEPROMメモリ手段MNVT、
を含んでいる。
洗濯機LBの上部パネルTに含まれるモデム・モジュールM2および表示モジュールM1は共に非同期シリアル・ラインLを通してWRAP(ウエブ・レディ器具プロトコル:Web Ready Appliance Protocol)によって洗濯機LBの電子的制御システムCと対話する。この非同期シリアル・ラインLは洗濯機LBのインタフェース・モジュールNとのインタフェース用に適切に設けられている。」

ヘ.「The following Table 2 reports possible instructions from C1 to C11 for remote control of household electric users connected to the network RE.
This list containing the remote control basis of household users is indicated by way of non limiting example and known in a per se manner, with the exception of the instruction C11.
Each instruction is selected from the menus available on the mobile telephone TC, which are automatically translated in the appropriate coded string of characters for transmission to the mobile modem MG of the telephone node MC.
Instructions for remote control may be as follows:
START (C1) Immediate start of operation cycle (wash, cooking, ...) of the household appliance and its normal execution.
(・・・中略・・・)
SEND A MESSAGE (TEXT...) (C11) Sends an alphanumerical message for continuous display (until it receives an appropriate local feedback from the consumer) on an available display element in the house, such as a TV set, appliance display, etc.)」(11頁16行?12頁26行)

(訳文)
「次のテーブル2には、ネットワークREに接続される家庭用電気ユーザの遠隔制御用の可能な命令C1?C11が報告されている。
そのリストは、家庭用ユーザの遠隔制御の基盤(ベース)を含んでおり、非限定的な例として示されており、命令11以外は既知の形態そのものである。
各命令は、移動(モバイル)電話機TC上で利用可能なメニューから選択される。そのメニューは、適当なコード化されたストリングのキャラクタに自動的に翻訳(変換)されて、電話機ノードMCの移動モデムMGに送信される。
遠隔制御用の命令は次の通りである。
START(C1) 家庭用器具の動作サイクル(洗濯、調理、・・・)およびその正常な実行を直ちに開始する。
(・・・中略・・・)
SEND A MESSAGE(TEXT...)(C11) 例えばテレビジョン装置、器具ディスプレイ、等のような家屋における利用可能な表示要素上で、連続的な表示(消費者から適当なローカル・フィードバックを受け取るまで)のためのアルファニューメリックのメッセージを送信する。」

ト.「In the specific instance of the instruction C11 SEND A MESSAGE (TEXT...), this is particularly important because a message will appear on the display of any household appliance adequately preset to this purpose, i.e. either equipped with a display or on the display D of the telephone node MC. The system in the mobile telephone TC for managing characters input is configurated in line with this instruction C11 to accept alphanumerical characters in a free format and send the message to the telephone node MC by pressing a transmission button.」(13頁5?11行)

(訳文)
「命令C11のSEND A MESSAGE(TEXT...)の具体例において、これは特に重要である。その理由は、適正に充分予め設定された、すなわちディスプレイを備えた任意の家庭用器具のディスプレイ上に、または電話機ノードMCのディスプレイD上にメッセージが現れるからである。キャラクタ入力を管理するための移動電話機TCにおけるシステムは、自由なフォーマットでアルファニューメリック・キャラクタを受け入れて送信ボタンの押下によって電話機ノードMCにメッセージを送信するためにその命令C11に適合するよう構成される。」

上記摘記事項ニによれば、移動電話機モデムMGはGSM方式のものであるところ、GSM方式は無線電話通信方式の一種であるから、移動電話機モデムMGは無線電話網と接続されているということができる。
上記摘記事項ヘによれば、移動電話機モデムMGは遠隔制御用の命令を送受信するものであり、上記摘記事項トも考慮すれば、命令の内容が特に「SEND A MESSAGE」である場合には、移動電話機モデムMGはメッセージを送受信するものである。そして、当該メッセージは自由なフォーマットとして移動電話機TCから送信されるものであるから、移動電話機TCの使用者すなわち遠隔地の顧客のメッセージであるということができる。
上記摘記事項ホ及び図3から、洗濯機LBは、移動電話機モデムMGやディスプレイD等を有する電話機ノードMCを有しているということができ、また、移動電話機モデムMG、ディスプレイDは、それぞれマイクロコントローラMC2、マイクロコントローラMC1により、個別に制御されるものと認められる。

したがって、上記引用例の記載及び図面並びにこの分野における技術常識を考慮すると、上記引用例には、
「無線電話網と接続されて、遠隔制御用の命令と遠隔地の顧客のメッセージを送受信する移動電話機モデムと、
前記移動電話機モデムを通じて受信された遠隔地の顧客のメッセージを表示するディスプレイと、
前記各構成要素の動作をそれぞれ個別に制御するマイクロコントローラMC2、マイクロコントローラMC1と
を有する洗濯機。」
の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されているものと認められる。

3.3 対比・判断
補正発明と引用発明とを対比する。
引用発明において、「無線電話網」はオンライン上に構築されたネットワークの一種であって、所定のサービスを提供するものであるから、サービスネットワークであり、「遠隔制御用の命令」は遠隔制御データであり、「移動電話機モデム」はネットワークインタフェースの一種であり、「表示」、「ディスプレイ」はそれぞれ「通知」、「通知手段」の一種であり、「マイクロコントローラMC2」、「マイクロコントローラMC1」は、いずれも制御部である。
補正発明の「インターネット洗濯機」が「ネットワークインタフェース」等を「含む」ことと、引用発明の「洗濯機」が「無線電話網」等を「有する」こととは、「洗濯機」が「ネットワークインタフェース」等を「有する」点で一致する。
したがって、両者は
「オンライン上に構築されたサービスネットワークと接続されて、遠隔制御データと遠隔地の顧客のメッセージを送受信するネットワークインタフェースと、
前記ネットワークインタフェースを通じて受信された遠隔地の顧客のメッセージを通知するメッセージ通知手段と、
制御部と
を有する洗濯機。」
で一致し、次の点で相違する。

(相違点1)
「メッセージ通知手段」に関し、補正発明では「顧客の操作状況」を通知するものであるのに対して、引用発明では「顧客の操作状況」を通知する動作をしない点。

(相違点2)
補正発明は「顧客が各種操作を行う操作部」を含んでいるのに対して、引用発明は「顧客が各種操作を行う操作部」を含んでいない点。

(相違点3)
「制御部」に関し、補正発明では「前記各構成要素の動作を制御する」ものであるのに対して、引用発明では「前記各構成要素の動作をそれぞれ個別に制御するマイクロコントローラMC2、マイクロコントローラMC1」である、すなわち、「制御部」の数が、補正発明では1つであるのに対して引用発明では複数である点。

(相違点4)
「洗濯機」に関し、補正発明では「インターネット洗濯機」であって、かつ、それがネットワークインタフェース等の構成要素を含み、一体に構成されたものであるのに対して、引用発明では、サービスネットワークとの接続がインターネットを利用したものであるのか否かが不明であり、かつ、洗濯機がネットワークインタフェース(移動電話機モデム)等の構成要素を有するものの、それらが別体に構成されたものである点。

そこで、まず、相違点1及び2について検討する。
洗濯機等の家庭用機器に、顧客が各種操作を行う操作部と、その操作部によってなされる顧客の操作状況を通知する通知手段とを設けること、また、その通知手段を顧客の操作状況の通知と種々のメッセージの通知とに兼用することは、例えば、特開昭62-144693号公報(4頁左下欄19行?5頁右上欄8行等参照)、特開2001-120893号公報(段落【0027】?【0032】等参照)に開示されているように周知であるから、引用発明の洗濯機に顧客が各種操作を行う操作部を設け、メッセージ通知手段が顧客の操作状況を表示するように構成することは、当業者であれば容易に想到しうることである。

次いで、相違点3及び4について検討する。
上記引用例の図2からは、電話機ノードMCと外部ネットワークINとの間、及び、及び移動電話機TCと外部ネットワークINとの間にそれぞれ破線で示される通信路が設けられていることが読み取れるところ、上記摘記事項ハによれば、外部ネットワークINは「例えばインターネット・ウェブ」であるとされており、また、インターネットと無線電話網とを相互接続し、両者にまたがって端末間でデータをやりとりすることは、特に例示するまでもなく一般的に行われていることであるから、引用発明のシステムのサービスネットワークとの接続をインターネットを利用したものとすることは、当業者が適宜なしうることである。
そして、インターネットを利用したシステムの洗濯機に対してネットワークインタフェース及びメッセージ通知手段を一体に設け、それらを含むインターネット洗濯機の構成とすること、また、当該一体化の際に、上記相違点2について検討した洗濯機の操作部を制御する制御部と、ネットワークインタフェース及びメッセージ通知手段の個別の制御部をすべて統合して、一つの制御部により各構成要素の動作を制御するようにすることについても、当業者が通常行う機能・構成の一体化・集約化にすぎず、設計的事項の域を出ないものである。

また、補正発明の作用効果については、引用発明及び周知技術から当業者が予測しうる程度のものである。

したがって、補正発明は、引用例に記載された発明及び周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により、特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

4.むすび
以上のとおり、本件手続補正は、特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反するので、同法第159条第1項の規定において準用する同法第53条第1項の規定により却下されるべきものである。

第3 本願発明について
1.本願発明
平成18年5月10日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項18に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、平成17年11月14日付けの手続補正書により補正された明細書及び図面の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項18に記載された、以下のとおりのものである。
「オンライン上に構築されたサービスネットワークと接続されて、各種データを送受信するネットワークインタフェースと、
顧客の操作状況及び前記ネットワークインタフェースを通じて受信された遠隔地の顧客のメッセージを通知するメッセージ通知手段と、
顧客が各種操作を行う操作部と、
前記各構成要素の動作を制御する制御部と
を含むことを特徴とするインターネット洗濯機。」

2.引用発明
引用発明は、上記「第2 補正却下の決定」の「3.2 引用発明」の項で認定したとおりである。

3.対比・判断
本願発明は、上記「第2 補正却下の決定」の「2.新規事項の有無、補正の目的要件について」の項で検討した補正発明に係る限定を削除したものである。
そうすると、本願発明の構成要件をすべて含み、さらに他の構成要件を付加又は限定した補正発明が、上記「第2 補正却下の決定」の「3.3 対比・判断」の項に記載したとおり、引用例に記載された発明及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も同様の理由により、当業者が容易に発明をすることができたものである。

4.むすび
以上のとおり、本願発明は、引用例に記載された発明及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2008-08-04 
結審通知日 2008-08-05 
審決日 2008-08-28 
出願番号 特願2003-510504(P2003-510504)
審決分類 P 1 8・ 575- Z (H04Q)
P 1 8・ 121- Z (H04Q)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 萩原 義則  
特許庁審判長 山本 春樹
特許庁審判官 竹井 文雄
富澤 哲生
発明の名称 家庭用機器を用いたサービスシステム及びこれを用いたサービス方法  
代理人 水谷 好男  
代理人 鶴田 準一  
代理人 島田 哲郎  
代理人 伊坪 公一  
代理人 青木 篤  

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