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審決分類 |
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 G10K 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G10K |
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管理番号 | 1190375 |
審判番号 | 不服2007-9779 |
総通号数 | 110 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2009-02-27 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2007-04-05 |
確定日 | 2009-01-08 |
事件の表示 | 特願2003- 71698「騒音低減装置」拒絶査定不服審判事件〔平成16年10月 7日出願公開、特開2004-279779〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
1.手続の経緯 本願は、平成15年3月17日の出願であって、平成19年2月28日付けで拒絶査定がされ、これに対し、同年4月5日に拒絶査定不服審判が請求されるとともに、同年5月7日付けで手続補正(以下、「本件補正」という。)がなされたものである。 2.平成19年5月7日付けの手続補正についての補正却下の決定 〔補正却下の決定の結論〕 平成19年5月7日付けの手続補正を却下する。 〔理由〕 (1)本件補正前及び本件補正後の本願発明 本件補正は、明細書全文についてするもので、特許請求の範囲については、補正前に、 「【請求項1】 騒音源の近傍に設けられ、前記騒音源に対向して配置された騒音低減板と、前記騒音低減板に形成され、音響エネルギーを熱エネルギーに変換する複数の音熱変換孔とを備え、前記各音熱変換孔は、前記騒音源側に設けられ、第1の孔幅を有する収縮室と、前記騒音源側の反対側に設けられ、前記第1の孔幅より広い第2の孔幅を有する膨張室とを備え、前記各音熱変換孔は、前記騒音源で発生する空気流を通過させる貫通孔であることを特徴とする騒音低減装置。 【請求項2】 騒音源の近傍に設けられ、前記騒音源に対向して配置された騒音低減板と、前記騒音低減板に形成され、音響エネルギーを熱エネルギーに変換する複数の音熱変換孔とを備え、前記各音熱変換孔は、前記騒音源側に設けられ、第1の孔幅を有する収縮室と、前記騒音源側の反対側に設けられ、前記第1の孔幅より広い第2の孔幅を有する膨張室とを備え、前記複数の音熱変換孔は、孔幅が異なる少なくとも2種類のグループに分類され、一つのグループの音熱変換孔が変換するピーク音の周波数が、他のグループの音熱変換孔が変換するピーク音の周波数の2倍であることを特徴とする騒音低減装置。 【請求項3】 騒音源の近傍に設けられ、前記騒音源に対向して配置された騒音低減板と、前記騒音低減板に形成され、音響エネルギーを熱エネルギーに変換する複数の音熱変換孔とを備え、前記各音熱変換孔は、前記騒音源側に設けられ、第1の孔幅を有する収縮室と、前記騒音源側の反対側に設けられ、前記第1の孔幅より広い第2の孔幅を有する膨張室とを備え、前記各音熱変換孔は、前記騒音源で発生する空気流を通過させる貫通孔であり、前記複数の音熱変換孔は、孔幅が異なる少なくとも2種類のグループに分類され、一つのグループの音熱変換孔が変換するピーク音の周波数が、他のグループの音熱変換孔が変換するピーク音の周波数の2倍であることを特徴とする騒音低減装置。 【請求項4】 前記各音熱変換孔の形状は、開口面積をS0、前記収縮室の孔幅をd0、前記収縮室の深さをL0、前記膨張室の容積をV1、音速をc、前記ピーク音の周波数をf0とした場合、 f0=(c/2π)(S0/(V1(L0+0.82/d0)))1/2 の関係を有することを特徴とする請求項2又は3記載の騒音低減装置。 【請求項5】 前記騒音低減板は、前記騒音源を取り囲んでボックス状に配置したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項記載の騒音低減装置。 【請求項6】 前記各音熱変換孔は有底孔であり、前記騒音低減板の外面にスポンジ状の吸振層を設けたことを特徴とする請求項5記載の騒音低減装置。 【請求項7】 空気流の風路上に設けられ、前記空気流に対向して配置された騒音低減板と、前記騒音低減板に形成され、音響エネルギーを熱エネルギーに変換する複数の音熱変換孔とを備え、前記各音熱変換孔は、前記空気流の入射側に設けられ、第1の孔幅を有する収縮室と、前記空気流の出射側に設けられ、前記第1の孔幅より広い第2の孔幅を有する膨張室とを備え、前記各音熱変換孔は、空気流を通過させる貫通孔であることを特徴とする騒音低減装置。 【請求項8】 空気流の風路の少なくとも一部を構成する騒音低減壁と、前記騒音低減壁に形成され、音響エネルギーを熱エネルギーに変換する複数の音熱変換孔とを備え、前記各音熱変換孔は、前記空気流側に設けられ、第1の孔幅を有する収縮室と、前記空気流側の反対側に設けられ、前記第1の孔幅より広い第2の孔幅を有する膨張室とを備え、前記複数の音熱変換孔は、孔幅が異なる少なくとも2種類のグループに分類され、一つのグループの音熱変換孔が変換するピーク音の周波数が、他のグループの音熱変換孔が変換するピーク音の周波数の2倍であることを特徴とする騒音低減装置。 【請求項9】 前記各音熱変換孔の形状は、開口面積をS0、前記収縮室の孔幅をd0、前記収縮室の深さをL0、前記膨張室の容積をV1、音速をc、前記ピーク音の周波数をf0とした場合、 f0=(c/2π)(S0/(V1(L0+0.82/d0)))1/2 の関係を有することを特徴とする請求項8記載の騒音低減装置。」 とあったものを、 「【請求項1】 騒音源の近傍に設けられ、前記騒音源に対向して配置された騒音低減板と、前記騒音低減板に形成され、音響エネルギーを熱エネルギーに変換する際に所定の周波数の音を低減する複数の音熱変換孔とを備え、前記各音熱変換孔は、前記騒音源側に設けられ、第1の孔幅を有する収縮室と、前記騒音源側の反対側に設けられ、前記第1の孔幅より広い第2の孔幅を有する膨張室とを備え、前記収縮室と前記拡張室とは互いに重複せずに構成され、前記各音熱変換孔は、前記騒音源が発生するランダム音とピーク音の内のピーク音の周波数の音を低減するように設定され、前記騒音源で発生する空気流を通過させる貫通孔であることを特徴とする騒音低減装置。 【請求項2】 騒音源の近傍に設けられ、前記騒音源に対向して配置された騒音低減板と、前記騒音低減板に形成され、音響エネルギーを熱エネルギーに変換する際に所定の周波数の音を低減する複数の音熱変換孔とを備え、前記各音熱変換孔は、前記騒音源側に設けられ、第1の孔幅を有する収縮室と、前記騒音源側の反対側に設けられ、前記第1の孔幅より広い第2の孔幅を有する膨張室とを備え、前記収縮室と前記拡張室とは互いに重複せずに構成され、前記音熱変換孔は、前記騒音源が発生するランダム音とピーク音の内のピーク音の周波数の音を低減するように設定され、前記複数の音熱変換孔は、孔幅が異なる少なくとも2種類のグループに分類され、一つのグループの音熱変換孔が低減する音の周波数が、他のグループの音熱変換孔が低減する音の周波数の2倍であることを特徴とする騒音低減装置。 【請求項3】 騒音源の近傍に設けられ、前記騒音源に対向して配置された騒音低減板と、前記騒音低減板に形成され、音響エネルギーを熱エネルギーに変換する際に所定の周波数の音を低減する複数の音熱変換孔とを備え、前記収縮室と前記拡張室とは互いに重複せずに構成され、前記各音熱変換孔は、前記騒音源側に設けられ、第1の孔幅を有する収縮室と、前記騒音源側の反対側に設けられ、前記第1の孔幅より広い第2の孔幅を有する膨張室とを備え、前記音熱変換孔は、前記騒音源が発生するランダム音とピーク音の内のピーク音の周波数の音を低減するように設定され、前記各音熱変換孔は、前記騒音源で発生する空気流を通過させる貫通孔であり、前記複数の音熱変換孔は、孔幅が異なる少なくとも2種類のグループに分類され、一つのグループの音熱変換孔が低減する音の周波数が、他のグループの音熱変換孔が低減するピーク音の周波数の2倍であることを特徴とする騒音低減装置。 【請求項4】 前記各音熱変換孔の形状は、開口面積をS0、前記収縮室の孔幅をd0、前記収縮室の深さをL0、前記膨張室の容積をV1、音速をc、前記ピーク音の周波数をf0とした場合、 f0=(c/2π)(S0/(V1(L0+0.82/d0)))1/2 の関係を有することを特徴とする請求項2又は3記載の騒音低減装置。 【請求項5】 前記騒音低減板は、前記騒音源を取り囲んでボックス状に配置したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項記載の騒音低減装置。 【請求項6】 前記各音熱変換孔は有底孔であり、前記騒音低減板の外面にスポンジ状の吸振層を設けたことを特徴とする請求項5記載の騒音低減装置。 【請求項7】 空気流の風路上に設けられ、前記空気流に対向して配置された騒音低減板と、前記騒音低減板に形成され、音響エネルギーを熱エネルギーに変換する際に所定の周波数の音を低減する複数の音熱変換孔とを備え、前記収縮室と前記拡張室とは互いに重複せずに構成され、前記各音熱変換孔は、前記空気流の入射側に設けられ、第1の孔幅を有する収縮室と、前記空気流の出射側に設けられ、前記第1の孔幅より広い第2の孔幅を有する膨張室とを備え、前記各音熱変換孔は、前記騒音源が発生するランダム音とピーク音の内のピーク音の周波数の音を低減するように設定され、空気流を通過させる貫通孔であることを特徴とする騒音低減装置。 【請求項8】 空気流の風路の少なくとも一部を構成する騒音低減壁と、前記騒音低減壁に形成され、音響エネルギーを熱エネルギーに変換する際に所定の周波数の音を低減する複数の音熱変換孔とを備え、前記収縮室と前記拡張室とは互いに重複せずに構成され、前記各音熱変換孔は、前記騒音源が発生するランダム音とピーク音の内のピーク音の周波数の音を低減するように設定され、前記空気流側に設けられ、第1の孔幅を有する収縮室と、前記空気流側の反対側に設けられ、前記第1の孔幅より広い第2の孔幅を有する膨張室とを備え、前記複数の音熱変換孔は、孔幅が異なる少なくとも2種類のグループに分類され、一つのグループの音熱変換孔が低減する音の周波数が、他のグループの音熱変換孔が低減するピーク音の周波数の2倍であることを特徴とする騒音低減装置。 【請求項9】 前記各音熱変換孔の形状は、開口面積をS0、前記収縮室の孔幅をd0、前記収縮室の深さをL0、前記膨張室の容積をV1、音速をc、前記ピーク音の周波数をf0とした場合、 f0=(c/2π)(S0/(V1(L0+0.82/d0)))1/2 の関係を有することを特徴とする請求項8記載の騒音低減装置。」 と補正しようとするものである。 ここで、本件補正後の請求項3、7及び8において「前記収縮室と前記拡張室とは互いに重複せずに構成され、」という記載より前に「収縮室」及び「拡張室」という記載はなく、上記「前記収縮室と前記拡張室とは互いに重複せずに構成され、」という記載より後に上記「収縮室」及び上記「拡張室」は記載されており、上記「前記収縮室と前記拡張室とは互いに重複せずに構成され、」という記載の記載位置が誤記である(上記「収縮室」及び上記「拡張室」よりも後に記載しなければならないもの)と認められることから、請求項3、7及び8については、以下の記載として検討する。 「【請求項3】 騒音源の近傍に設けられ、前記騒音源に対向して配置された騒音低減板と、前記騒音低減板に形成され、音響エネルギーを熱エネルギーに変換する際に所定の周波数の音を低減する複数の音熱変換孔とを備え、前記各音熱変換孔は、前記騒音源側に設けられ、第1の孔幅を有する収縮室と、前記騒音源側の反対側に設けられ、前記第1の孔幅より広い第2の孔幅を有する膨張室とを備え、前記収縮室と前記拡張室とは互いに重複せずに構成され、前記音熱変換孔は、前記騒音源が発生するランダム音とピーク音の内のピーク音の周波数の音を低減するように設定され、前記各音熱変換孔は、前記騒音源で発生する空気流を通過させる貫通孔であり、前記複数の音熱変換孔は、孔幅が異なる少なくとも2種類のグループに分類され、一つのグループの音熱変換孔が低減する音の周波数が、他のグループの音熱変換孔が低減するピーク音の周波数の2倍であることを特徴とする騒音低減装置。 【請求項7】 空気流の風路上に設けられ、前記空気流に対向して配置された騒音低減板と、前記騒音低減板に形成され、音響エネルギーを熱エネルギーに変換する際に所定の周波数の音を低減する複数の音熱変換孔とを備え、前記各音熱変換孔は、前記空気流の入射側に設けられ、第1の孔幅を有する収縮室と、前記空気流の出射側に設けられ、前記第1の孔幅より広い第2の孔幅を有する膨張室とを備え、前記収縮室と前記拡張室とは互いに重複せずに構成され、前記各音熱変換孔は、前記騒音源が発生するランダム音とピーク音の内のピーク音の周波数の音を低減するように設定され、空気流を通過させる貫通孔であることを特徴とする騒音低減装置。 【請求項8】 空気流の風路の少なくとも一部を構成する騒音低減壁と、前記騒音低減壁に形成され、音響エネルギーを熱エネルギーに変換する際に所定の周波数の音を低減する複数の音熱変換孔とを備え、前記各音熱変換孔は、前記騒音源が発生するランダム音とピーク音の内のピーク音の周波数の音を低減するように設定され、前記空気流側に設けられ、第1の孔幅を有する収縮室と、前記空気流側の反対側に設けられ、前記第1の孔幅より広い第2の孔幅を有する膨張室とを備え、前記収縮室と前記拡張室とは互いに重複せずに構成され、前記複数の音熱変換孔は、孔幅が異なる少なくとも2種類のグループに分類され、一つのグループの音熱変換孔が低減する音の周波数が、他のグループの音熱変換孔が低減するピーク音の周波数の2倍であることを特徴とする騒音低減装置。」 すると、本件補正は、 本件補正前の請求項1に記載した発明を特定するために必要な事項である 「前記騒音低減板に形成され、音響エネルギーを熱エネルギーに変換する複数の音熱変換孔」、「前記各音熱変換孔は、前記騒音源側に設けられ、第1の孔幅を有する収縮室と、前記騒音源側の反対側に設けられ、前記第1の孔幅より広い第2の孔幅を有する膨張室とを備え、」及び「前記各音熱変換孔は、前記騒音源で発生する空気流を通過させる貫通孔である」をそれぞれ「前記騒音低減板に形成され、音響エネルギーを熱エネルギーに変換する際に所定の周波数の音を低減する複数の音熱変換孔」、「前記各音熱変換孔は、前記騒音源側に設けられ、第1の孔幅を有する収縮室と、前記騒音源側の反対側に設けられ、前記第1の孔幅より広い第2の孔幅を有する膨張室とを備え、前記収縮室と前記拡張室とは互いに重複せずに構成され、」及び「前記各音熱変換孔は、前記騒音源が発生するランダム音とピーク音の内のピーク音の周波数の音を低減するように設定され、前記騒音源で発生する空気流を通過させる貫通孔である」と限定し、 本件補正前の請求項2に記載した発明を特定するために必要な事項である 「前記騒音低減板に形成され、音響エネルギーを熱エネルギーに変換する複数の音熱変換孔」、「前記各音熱変換孔は、前記騒音源側に設けられ、第1の孔幅を有する収縮室と、前記騒音源側の反対側に設けられ、前記第1の孔幅より広い第2の孔幅を有する膨張室とを備え、」及び「前記複数の音熱変換孔は、孔幅が異なる少なくとも2種類のグループに分類され、一つのグループの音熱変換孔が変換するピーク音の周波数が、他のグループの音熱変換孔が変換するピーク音の周波数の2倍である」をそれぞれ「前記騒音低減板に形成され、音響エネルギーを熱エネルギーに変換する際に所定の周波数の音を低減する複数の音熱変換孔」、「前記各音熱変換孔は、前記騒音源側に設けられ、第1の孔幅を有する収縮室と、前記騒音源側の反対側に設けられ、前記第1の孔幅より広い第2の孔幅を有する膨張室とを備え、前記収縮室と前記拡張室とは互いに重複せずに構成され、」及び「前記音熱変換孔は、前記騒音源が発生するランダム音とピーク音の内のピーク音の周波数の音を低減するように設定され、前記複数の音熱変換孔は、孔幅が異なる少なくとも2種類のグループに分類され、一つのグループの音熱変換孔が低減する音の周波数が、他のグループの音熱変換孔が低減する音の周波数の2倍である」と限定し、 本件補正前の請求項3に記載した発明を特定するために必要な事項である 「前記騒音低減板に形成され、音響エネルギーを熱エネルギーに変換する複数の音熱変換孔」、「前記各音熱変換孔は、前記騒音源側に設けられ、第1の孔幅を有する収縮室と、前記騒音源側の反対側に設けられ、前記第1の孔幅より広い第2の孔幅を有する膨張室とを備え、」及び「前記各音熱変換孔は、前記騒音源で発生する空気流を通過させる貫通孔であり、前記複数の音熱変換孔は、孔幅が異なる少なくとも2種類のグループに分類され、一つのグループの音熱変換孔が変換するピーク音の周波数が、他のグループの音熱変換孔が変換するピーク音の周波数の2倍である」をそれぞれ「前記騒音低減板に形成され、音響エネルギーを熱エネルギーに変換する際に所定の周波数の音を低減する複数の音熱変換孔」、「前記各音熱変換孔は、前記騒音源側に設けられ、第1の孔幅を有する収縮室と、前記騒音源側の反対側に設けられ、前記第1の孔幅より広い第2の孔幅を有する膨張室とを備え、前記収縮室と前記拡張室とは互いに重複せずに構成され、」及び「前記音熱変換孔は、前記騒音源が発生するランダム音とピーク音の内のピーク音の周波数の音を低減するように設定され、前記各音熱変換孔は、前記騒音源で発生する空気流を通過させる貫通孔であり、前記複数の音熱変換孔は、孔幅が異なる少なくとも2種類のグループに分類され、一つのグループの音熱変換孔が低減する音の周波数が、他のグループの音熱変換孔が低減するピーク音の周波数の2倍である」と限定し、 本件補正前の請求項7に記載した発明を特定するために必要な事項である 「前記騒音低減板に形成され、音響エネルギーを熱エネルギーに変換する複数の音熱変換孔」、「前記各音熱変換孔は、前記空気流の入射側に設けられ、第1の孔幅を有する収縮室と、前記空気流の出射側に設けられ、前記第1の孔幅より広い第2の孔幅を有する膨張室とを備え、」及び「前記各音熱変換孔は、空気流を通過させる貫通孔である」をそれぞれ「前記騒音低減板に形成され、音響エネルギーを熱エネルギーに変換する際に所定の周波数の音を低減する複数の音熱変換孔」、「前記各音熱変換孔は、前記空気流の入射側に設けられ、第1の孔幅を有する収縮室と、前記空気流の出射側に設けられ、前記第1の孔幅より広い第2の孔幅を有する膨張室とを備え、前記収縮室と前記拡張室とは互いに重複せずに構成され、」及び「前記各音熱変換孔は、前記騒音源が発生するランダム音とピーク音の内のピーク音の周波数の音を低減するように設定され、空気流を通過させる貫通孔である」と限定し、 本件補正前の請求項8に記載した発明を特定するために必要な事項である 「前記騒音低減板に形成され、音響エネルギーを熱エネルギーに変換する複数の音熱変換孔」、「前記各音熱変換孔は、前記空気流側に設けられ、第1の孔幅を有する収縮室と、前記空気流側の反対側に設けられ、前記第1の孔幅より広い第2の孔幅を有する膨張室とを備え、」及び「前記複数の音熱変換孔は、孔幅が異なる少なくとも2種類のグループに分類され、一つのグループの音熱変換孔が変換するピーク音の周波数が、他のグループの音熱変換孔が変換するピーク音の周波数の2倍である」をそれぞれ「前記騒音低減板に形成され、音響エネルギーを熱エネルギーに変換する際に所定の周波数の音を低減する複数の音熱変換孔」、「前記各音熱変換孔は、・・・前記空気流側に設けられ、第1の孔幅を有する収縮室と、前記空気流側の反対側に設けられ、前記第1の孔幅より広い第2の孔幅を有する膨張室とを備え、前記収縮室と前記拡張室とは互いに重複せずに構成され、」及び「前記各音熱変換孔は、前記騒音源が発生するランダム音とピーク音の内のピーク音の周波数の音を低減するように設定され、・・・前記複数の音熱変換孔は、孔幅が異なる少なくとも2種類のグループに分類され、一つのグループの音熱変換孔が低減する音の周波数が、他のグループの音熱変換孔が低減するピーク音の周波数の2倍である」と限定するものであり、かつ、本件補正後の請求項1ないし3、7及び8に記載された発明は、本件補正前の請求項1ないし3、7及び8に記載された発明と、産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一であるので、本件補正は、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第4項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。 そこで、本件補正後における特許請求の範囲に記載されている事項により構成される発明が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項に規定する要件を満たすか)否かを、請求項2に係る発明(以下、「本願補正発明」という。)について以下に検討する。 (2)刊行物の記載事項 原査定の拒絶の理由に引用された、本願出願前に頒布された刊行物である特開平2-71300号公報(以下、「刊行物1」という。)には、図面とともに以下の技術事項が記載されている。 (ア)「本発明はダクト騒音、建築物内騒音及びその他の一般騒音の減衰に用いられる消音・吸音要素に関する。更に詳述すると、本発明は、リアクティブ型の吸音体及びこれを利用した吸音ダクトに関する。」(第2頁右上欄第14行ないし第18行) (イ)「第1図に本発明の吸音体の原理を示す。この吸音体1は共鳴室2,3を2段重ねて設け、各共鳴室2,3及び騒音を伴う流体の流路4とを共鳴筒5,6で連通させるようにして成る。即ち、2自由度系2段共鳴型ヘルムホルツ共鳴器を構成している。ヘルムホルツ共鳴器の共鳴周波数は共鳴室2,3の容積、共鳴筒5,6の穴径(D)、首部長さ(共鳴筒の入口から出口までの長さ:L)によって決まる。したがって、これら要素を適宜設計することによって任意周波数の騒音を減衰させることができる。」(第3頁右下欄第6行ないし第16行) (ウ)「第3図(A)に上述の吸音体を利用した吸音パネルの実施例を示す。この吸音パネル10は枠体11内に共鳴室2,3を2段以上重ねた多数の吸音体1を碁盤の目状に配置して成る。1枚のパネル内に形成される吸音体1は同じ減衰特性を有するものであっても良いが、減衰特性の異なる幾つかの群あるいは全て減衰特性の異なるものを組み合わせても良い。」(第4頁左下欄第7行ないし第14行) (エ)「また、第5図(A),(B)に示すように共鳴筒5,6を挿入する穴18を有する小さな円筒17を枠11内に多数並べて共鳴室2,3を形成することも可能である。この場合、円筒17の径を変えることによって一つのパネル内に共鳴容積の異なる多数共鳴室を容易に形成することが可能となる。」(第4頁右下欄第14行ないし第20行) (オ)「第3図(B)に複合吸音パネルの一実施例を示す。この複合吸音パネルは、減衰特性の異なる第3図(A)の吸音パネルを選択的に組合せ、枠体18内に組込んだものである。該パネルは、音源に対して遮蔽物として使用することも可能であるし、道路等の道幅の両端に対向配置して走行車両の騒音を吸音する遮音板として使うことも可能である。」(第5頁左上欄第1行ないし第8行) (カ)「第15図に他の実施例を示す。この実施例は完全開放型の一段の共鳴室によって低周波数帯域における減音効果を高めたものである。この吸音体41は流体の流れに対して直角な方向に筒抜けとなっている一段の共鳴室2を設け、該共鳴室2の音の入口42の少なくとも一方に共鳴筒5を設けて成る。共鳴筒5は前述した実施例と同じく、共鳴室2を構成するセル43と別体に形成して着脱可能とするか、あるいはセル43と一体に形成している。また、共鳴室2は流れに直角な方向に音の入口7,42を設けて開口し、流体の流れと直交する方向において音が共鳴室2内に入るように設けられている。音の入口の穴7即ち共鳴穴及び穴42の径は、前述の通り設定共鳴周波数との関係において決定される。」(第6頁左上欄第3行ないし第17行) (キ)「第11図及び第15図示す吸音体は第1図の吸音体と同様に平面状に多数配置することによって、例えば第14図及び第17図に示すように吸音パネル36,46や吸音壁等を構成することもできる。」(第6頁右上欄第8行ないし第12行) (ク)図面から見て「共鳴室は、共鳴筒の共鳴穴の径より広い径を有し、共鳴筒と共鳴室とは互いに重複して構成されている。」(第1図(A)、第4図(B)、第5図(B)、第7図、第9図(A)(B)、第10図(A)(B)、第11図、第12図(A)(B)第14図(A)、第15図、第16図(A)(B)、第17図(A)) 上記(ア)ないし(ク)の記載事項及び図面を勘案すると、刊行物1には、次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認められる。 「音源に対する遮蔽物として使用することが可能であり、走行車両の騒音を吸音する遮音板として使うことも可能である吸音パネルと、前記吸音パネルに形成され、ヘルムホルツ共鳴器を構成し、任意周波数の音を減衰させる複数の吸音体とを備え、前記各吸音体は、前記音源や前記走行車両側に設けられ、径(D)の共鳴穴を有する共鳴筒と、前記音源や前記走行車両側の反対側に設けられ、前記共鳴穴の径(D)より広い径を有する共鳴室とを備え、前記共鳴筒と前記共鳴室とは互いに重複して構成され、前記吸音体は、前記音源が発生する音や前記走行車両の騒音のうち任意周波数の音を減衰するように設定され、前記複数の吸音体は、径が異なる幾つかの群に分類される複合吸音パネル」 (3)対比 本願補正発明を、引用発明と比較する。 引用発明における「音源に対する遮蔽物として使用することが可能であり、走行車両の騒音を吸音する遮音板として使うことも可能である吸音パネル」は、「音源」や「走行車両」が本願補正発明における「騒音源」に相当し、使用環境が「音源に対する遮蔽物」や「走行車両の騒音を吸音する遮音板」であることから、騒音源となる「音源」や「走行車両」の近傍に設けられ、当該騒音源となる「音源」や「走行車両」に対向して設けられることは明らかであるから、本願補正発明における「騒音源の近傍に設けられ、前記騒音源に対向して配置された騒音低減板」に相当する。 引用発明における「ヘルムホルツ共鳴器を構成」する「複数の吸音体」は、上記「ヘルムホルツ共鳴器」が音響エネルギーを熱エネルギーに変換することにより任意周波数の音を減衰させるものであることが技術常識であるから、本願補正発明における「音響エネルギーを熱エネルギーに変換する」「複数の音熱変換孔」に相当する。 引用発明における「前記音源や前記走行車両側に設けられ、径(D)の共鳴穴を有する共鳴筒」及び「前記音源や前記走行車両側の反対側に設けられ、前記共鳴穴の径(D)より広い径を有する共鳴室」は、それぞれ本願補正発明における「前記騒音源側に設けられ、第1の孔幅を有する収縮室」及び「前記騒音源側の反対側に設けられ、前記第1の孔幅より広い第2の孔幅を有する膨張室」に相当する。すなわち、引用発明における「径」は、本願補正発明における「孔幅」に相当する。 引用発明における「複合吸音パネル」は、当該「複合吸音パネル」によって騒音を低減することから、本願補正発明における「騒音低減装置」に相当する。 すると、本願補正発明と、引用発明とは、次の点で一致する。 <一致点> 騒音源の近傍に設けられ、前記騒音源に対向して配置された騒音低減板と、前記騒音低減板に形成され、音響エネルギーを熱エネルギーに変換する複数の音熱変換孔とを備え、前記各音熱変換孔は、前記騒音源側に設けられ、第1の孔幅を有する収縮室と、前記騒音源側の反対側に設けられ、前記第1の孔幅より広い第2の孔幅を有する膨張室とを備えた騒音低減装置。 一方で、両者は、次の点で相違する。 <相違点1> 本願補正発明では、複数の音熱変換孔が、「所定の周波数の音を低減する」のに対し、引用発明では、任意周波数の音を低減する点。 <相違点2> 本願補正発明では、収縮室と拡張室とが「互いに重複せずに構成され」ているのに対し、引用発明では、互いに重複して構成されている点。 <相違点3> 本願補正発明では、音熱変換孔は、「前記騒音源が発生するランダム音とピーク音の内のピーク音の周波数の音を低減するように設定され」ているのに対し、引用発明では、音源が発生する音や走行車両の騒音のうち任意周波数の音を減衰するように設定されている点。 <相違点4> 本願補正発明では、複数の音熱変換孔が、「孔幅が異なる少なくとも2種類のグループに分類され、一つのグループの音熱変換孔が低減する音の周波数が、他のグループの音熱変換孔が低減する音の周波数の2倍である」のに対し、引用発明では、孔幅が異なる幾つかの群に分類されるが、当該幾つかの群が少なくとも2種類のグループであるものか明らかでなく、また、当該幾つかの群のそれぞれの群間において低減する音の周波数の関係についても明らかでない点。 (4)判断 (ア)相違点1について 音熱変換孔は、例えば、特開2002-356934号公報(段落【0033】及び【0034】参照)等に記載されているように、ヘルムホルツ共鳴器の場合、収縮室の孔幅や膨張室の体積等のパラメータを変更することによって低減する音の周波数が変化することが当業者にとって周知の事項であり、これらのパラメータを適宜設計することによって、任意周波数の音を低減させることが可能であるため、当該任意周波数をいかなる所定の周波数とするかは、使用環境等によって当業者が適宜選択し得る設計的事項である。してみると、引用発明において、複数の音熱変換孔が、任意周波数の音を低減することに代えて所定の周波数の音を低減することは、当業者が適宜なし得ることである。 (イ)相違点2について 収縮室と拡張室とを互いに重複せずに構成することは、例えば、特開昭63-153592号公報(第5頁右上欄第6行ないし第14行、第14図及び第15図参照)、特開2001-75574号公報(段落【0016】及び図4参照)、特開2002-356934号公報(段落【0029】、【0032】、図3及び図6参照)等に記載されているように、音熱変換孔を形成する際の常套技術であり、収縮室と拡張室とを互いに重複せずに構成することは、当業者が適宜選択し得る設計的事項である。してみると、引用発明において、収縮室と拡張室とを、互いに重複して構成することに代えて互いに重複せずに構成することは、当業者が適宜なし得ることである。 (ウ)相違点3について 音熱変換孔を、騒音源が発生するランダム音とピーク音の内のピーク音の周波数の音を低減するように設定することは、例えば、特開平6-30860号公報(段落【0004】、【0021】、【0022】参照)、特開平6-35478号公報(段落【0004】、【0021】、【0023】参照)等に記載されているように、当業者にとって周知の技術であるから、音熱変換孔を、騒音源が発生するランダム音とピーク音の内のピーク音の周波数の音を低減するように設定することは、当業者が適宜選択し得る設計的事項である。してみると、引用発明において、音源が発生する音や走行車両の騒音のうち任意周波数の音を減衰するように設定することに代えて騒音源が発生するランダム音とピーク音の内のピーク音の周波数の音を低減するように設定することは、当業者が適宜なし得ることである。 (エ)相違点4について 複数の音熱変換孔を、孔幅が異なる少なくとも2種類のグループに分類し、一つのグループの音熱変換孔が低減する音の周波数を、他のグループの音熱変換孔が低減する音の周波数の高調波成分の周波数とすることは、例えば、特開2001-75574号公報(段落【0016】及び図3参照)等に記載されているように、当業者にとって周知の技術であり、複数の音熱変換孔を、孔幅が異なる少なくとも2種類のグループに分類し、一つのグループの音熱変換孔が低減する音の周波数を、他のグループの音熱変換孔が低減する音の周波数の高調波成分の周波数とすることは、当業者が適宜選択し得る設計的事項である。ここで、高調波成分は、低次成分ほど大きな音圧レベルの音となることが技術常識であるから、前記一つのグループの音熱変換孔が低減する音の周波数を、他のグループの音熱変換孔が低減する音の周波数の(高調波成分のうち最も低次の成分である2次高調波の周波数である)2倍とすることも、当業者が適宜選択し得る設計的事項である。してみると、引用発明において、複数の音熱変換孔を、孔幅が異なる少なくとも2種類のグループに分類し、一つのグループの音熱変換孔が低減する音の周波数を、他のグループの音熱変換孔が低減する音の周波数の2倍とすることは、当業者が適宜なし得ることである。なお、騒音源がファンの場合に発生する騒音の周波数が、基音とその高調波成分であることは、例えば、特開昭56-165850号公報(第2頁右上欄第18行ないし左下欄第9行及び第3図参照)、特開平6-30860号公報(段落【0004】及び図6参照)、特開平6-35478号公報(段落【0004】及び図6参照)等に記載されているように当業者にとって周知の事項である。 そして、騒音低減装置という同一技術分野に属する上記引用発明と上記周知技術・常套技術とを組み合わせることにより、本願補正発明を構成することは、当業者が容易に想到し得ることであり、その作用効果も当業者が予測し得るものにすぎない。 したがって、本願補正発明は、引用発明及び周知技術・常套技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。 (5)本件補正についてのむすび 以上のとおり、本件補正は平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反するので、特許法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。 3.本願発明について (1)本願発明 平成19年5月7日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1ないし9に係る発明は、平成18年7月14日付け手続補正書により補正された明細書の特許請求の範囲の請求項1ないし9に記載されたとおりのものであるところ、請求項2に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、上記「2.〔理由〕(1)」に本件補正前の請求項2として記載したとおりのものである。 (2)引用例 原査定の拒絶の理由で引用された引用例及びその記載事項は、上記「2.〔理由〕(2)」に記載したとおりである。 (3)対比・判断 本願発明は、上記「2.〔理由〕」で検討した本願補正発明から、 「前記騒音低減板に形成され、音響エネルギーを熱エネルギーに変換する際に所定の周波数の音を低減する複数の音熱変換孔」、「前記各音熱変換孔は、前記騒音源側に設けられ、第1の孔幅を有する収縮室と、前記騒音源側の反対側に設けられ、前記第1の孔幅より広い第2の孔幅を有する膨張室とを備え、前記収縮室と前記拡張室とは互いに重複せずに構成され、」及び「前記音熱変換孔は、前記騒音源が発生するランダム音とピーク音の内のピーク音の周波数の音を低減するように設定され、前記複数の音熱変換孔は、孔幅が異なる少なくとも2種類のグループに分類され、一つのグループの音熱変換孔が低減する音の周波数が、他のグループの音熱変換孔が低減する音の周波数の2倍である」とあったところを、それぞれ「前記騒音低減板に形成され、音響エネルギーを熱エネルギーに変換する複数の音熱変換孔」、「前記各音熱変換孔は、前記騒音源側に設けられ、第1の孔幅を有する収縮室と、前記騒音源側の反対側に設けられ、前記第1の孔幅より広い第2の孔幅を有する膨張室とを備え、」及び「前記複数の音熱変換孔は、孔幅が異なる少なくとも2種類のグループに分類され、一つのグループの音熱変換孔が変換するピーク音の周波数が、他のグループの音熱変換孔が変換するピーク音の周波数の2倍である」と、限定を解除したものに相当する。 そうすると、本願発明の構成要件を全て含み、更に他の要件を付加したものに相当する本願補正発明が、前記「2.〔理由〕(4)」に記載したとおり、引用例に記載された発明及び周知技術・常套技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様の理由により、引用例に記載された発明及び周知技術・常套技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。 4.むすび 以上のとおり、本願の請求項2に係る発明は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものである。 したがって、その余の請求項について論及するまでもなく、本願は、拒絶すべきものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2008-11-05 |
結審通知日 | 2008-11-11 |
審決日 | 2008-11-25 |
出願番号 | 特願2003-71698(P2003-71698) |
審決分類 |
P
1
8・
575-
Z
(G10K)
P 1 8・ 121- Z (G10K) |
最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 吉川 康男 |
特許庁審判長 |
原 光明 |
特許庁審判官 |
畑中 高行 板橋 通孝 |
発明の名称 | 騒音低減装置 |
代理人 | 高橋 省吾 |
代理人 | 村上 加奈子 |
代理人 | 稲葉 忠彦 |
代理人 | 稲葉 忠彦 |
代理人 | 中鶴 一隆 |
代理人 | 村上 加奈子 |
代理人 | 中鶴 一隆 |
代理人 | 高橋 省吾 |