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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A23L
管理番号 1191484
審判番号 不服2006-7558  
総通号数 111 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2009-03-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2006-04-21 
確定日 2009-01-23 
事件の表示 平成10年特許願第319042号「調理米飯の炊飯方法及びバラ状凍結調理米飯の製造方法」拒絶査定不服審判事件〔平成12年 5月23日出願公開、特開2000-139376〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成10年11月10日の出願であって、平成17年11月28日付けの2回目の拒絶理由通知に対して、平成18年2月2日に意見書及び手続補正書が提出され、その後、平成18年3月14日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、平成18年4月21日に拒絶査定に対する審判請求がなされるとともに、平成18年5月22日付けで手続補正がなされ、平成19年12月4日付けで審尋が通知され、平成20年2月4日に回答書が提出されたものである。

第2 平成18年5月22日付けの手続補正についての補正の却下の決定
[補正の却下の決定の結論]
平成18年5月22日付けの手続補正を却下する。
[理由]
1.補正の内容
平成18年5月22日付けの手続補正(以下、「本件補正」という。)は、補正前の特許請求の範囲の請求項1及び2である、
「【請求項1】水に浸漬した米を蒸気で蒸し上げて澱粉をα化する蒸米工程と、該蒸米工程を終えた米をそのままの温度又は室温近くまで冷却した後調理米飯の具材や味付けを行うための添加物と共に釜に入れて蒸煮段階,焼き段階,蒸らし段階によって炊き上げる釜炊飯工程とを行うことを特徴とする調理米飯の炊飯方法。
【請求項2】水に浸漬した米を蒸気で蒸し上げて澱粉をα化する蒸米工程と、該蒸米工程を終えた米をそのままの温度又は室温近くまで冷却した後調理米飯の具材や味付けを行うための添加物と共に釜に入れて蒸煮段階,焼き段階,蒸らし段階によって炊き上げる釜炊飯工程と、釜炊飯工程で炊き上げられた調理米飯をバラ状に凍結するバラ状凍結工程とを行うことを特徴とするバラ状凍結調理米飯の製造方法。」
を、
「【請求項1】水に浸漬した米を蒸気で蒸し上げて澱粉をα化する蒸米工程と、該蒸米工程を終えた米をそのままの温度で、調理米飯の具材や味付けを行うための添加物と共に釜に入れて蒸煮段階,焼き段階,蒸らし段階によって炊き上げる釜炊飯工程とを行うことを特徴とする調理米飯の炊飯方法。
【請求項2】水に浸漬した米を蒸気で蒸し上げて澱粉をα化する蒸米工程と、該蒸米工程を終えた米をそのままの温度で、調理米飯の具材や味付けを行うための添加物と共に釜に入れて蒸煮段階,焼き段階,蒸らし段階によって炊き上げる釜炊飯工程と、釜炊飯工程で炊き上げられた調理米飯をバラ状に凍結するバラ状凍結工程とを行うことを特徴とするバラ状凍結調理米飯の製造方法。」
にする補正を含むものである。

2.補正の適否
上記補正は、補正前の請求項1及び2の「そのままの温度又は室温近くまで冷却した後」を「そのままの温度で」とするものであって、択一形式の記載の一部を削除するものであるから、発明を特定するために必要な事項を限定することを目的とするものであり、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前(以下、「平成18年改正前」という。)の特許法第17条の2第4項の規定に適合する。
そこで、本件補正後の前記請求項1に記載された発明(以下、「本願補正発明」といい、本件補正後の明細書を「本願補正明細書」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(平成18年改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に適合するか)について、以下に検討する。

(1)刊行物1及び刊行物1に記載された事項
原査定で引用され、本願出願前に頒布された刊行物である引用文献5(特開平1-231859号公報。以下、「刊行物1」という。)には、以下の事項が記載されている。

(a)「1.原料米を水洗し、所望時間水に浸漬して引き上げた所望量の洗米を加熱処理して得られた吸水性能をもつα化飯米に添加液を含浸させて米粒の膨潤処理を行うと同時に米粒相互の結着性を消失させ、得られたばらの膨潤米粒から成る集合物を所定量袋などの容器に密封することを特徴とする包装早炊米の製造法。
3.洗米の加熱処理は、蒸気加熱、電子レンジによるマイクロ波加熱、赤外線加熱、遠赤外線加熱のいずれかである請求項1に記載の包装早炊米の製造法。
9.該添加液は、水、エチルアルコール、調味液から選択した少なくとも1種である請求項1に記載の包装早炊米の製造法。
12.調味液は、醤油、食酢などの液体の醸造調味料;食塩、砂糖、食酢、グルタミン酸ソーダなどの化学調味料、香辛料、香料などを適当に組み合わせて水に溶解したもの、かつお節、コンブ、肉類など旨味成分を含む製品を水で煮て、その旨味成分を煮出したいわゆるスープストックのいずれかである請求項9に記載の包装早炊米の製造法。」(特許請求の範囲)
(b)「本発明は、かゝる上記の従来の即席米の製造法の欠点を解消すると共に、製造において、糖分その他の水分可溶性分を消失することなく、且つ高温加熱乾燥を行うことなく、原料米の成分をそのまゝ維持した米飯粒が得られ、又乾燥装置を必要とせず、製造容易で且つ安価に得られ、且つ又長期保存が効き、又単に水を加え短時間に炊飯して粘弾性、旨味、光沢などが原料米を炊いたと同様の米飯に得られる包装早炊米の製造法を提供するもので、原料米を水洗し、次で所望時間水に浸漬して引き上げた所望量の洗米を加熱処理して得られた吸水性能をもつα化飯米に、添加液を含浸させて粒ごとの米粒の膨潤処理を行うと同時に米粒相互の結着性を消失させ、得られたばらの膨潤米粒から成る集合物を所定量袋などの容器に密封することを特徴とする。」(2頁左下欄7行?右下欄3行)
(c)「〔実施例〕
次に本発明の実施例を説明する。・・・次でこれを蒸し器で30?40分間くらい95?103℃で蒸して米のβ澱粉をα化し、且つ水吸水性をもつ蒸し米を得る。」(3頁左上欄2?9行)
(d)「このようにして得られた包装早炊米につき、炊飯テストするべく、開封し、水洗することなく直ちに炊飯器に、例えばその1kgを入れ、これに水880ccを添加し、普通の炊飯器に入れて炊いた。25分位で炊き上がった。」(3頁右下欄10?14行)

(2)刊行物1に記載された発明
刊行物1には、摘示(a)の「1.」の、「原料米を水洗し、所望時間水に浸漬して引き上げた所望量の洗米を加熱処理して得られた吸水性能をもつα化飯米に添加液を含浸させて米粒の膨潤処理を行うと同時に米粒相互の結着性を消失させ、得られたばらの膨潤米粒から成る集合物を所定量袋などの容器に密封することを特徴とする包装早炊米の製造法。」の発明が記載されているところ、摘示(a)の「3.」には、加熱処理として「蒸気加熱」が、同「9.」には、添加液として「調味液」がそれぞれ例示され、摘示(d)には、このようにして得られた包装早炊米を普通の炊飯器に入れて炊飯することが記載されているから、刊行物1には、
「原料米を水洗し、所望時間水に浸漬して引き上げた所望量の洗米を蒸気加熱して得られた吸水性能をもつα化飯米に調味液を含浸させて米粒の膨潤処理を行うと同時に米粒相互の結着性を消失させ、得られたばらの膨潤米粒から成る集合物を所定量袋などの容器に密封して包装早炊米とし、そして、早炊米を炊飯器に入れて炊飯する方法」(以下、「引用発明」という。)という発明が記載されているといえる。

(3)対比
本願補正発明と引用発明とを対比するに、引用発明の「炊飯器」は、炊飯するための「釜」であるから、両者は、
「水に浸漬した米を蒸気で蒸し上げて澱粉をα化する蒸米工程と、該蒸米工程を終えた米を、調理米飯の味付けを行うための添加物と共に釜に入れて釜炊飯工程とを行うことを特徴とする調理米飯の炊飯方法」
で一致し、
(ア)調理米飯の味付けを行うための添加物と共にした後、釜に入れて釜炊飯工程を行なうのが、本願補正発明では、「そのままの温度で」直ちに実施するのに対し、引用発明では、一度「所定量袋などの容器に密封して包装早炊米」とした後、実施する点、
(イ)釜炊飯工程で、本願補正発明では、「蒸煮段階,焼き段階,蒸らし段階によって炊き上げる」のに対し、引用発明ではそれが明らかでない点、
で相違する。

(4)判断
相違点(ア)について
引用発明は、「早炊米」に係る発明であり、「早炊米」とはその字句どおり、「迅速に炊飯できる米」のことと解される。しかして、刊行物1においては、所定量袋などの容器に密封して包装早炊米としているところ、早急に米飯が必要であれば、引用発明において「所定量袋などの容器に密封」することなく、直ちに釜に入れて釜炊飯工程を行なうことは、当業者であれば容易に気付くことであり、しかも、迅速さを求めるならば、調理米飯の味付けを行うための添加物と共にした後「そのままの温度で」行うことは当然のことである。
したがって、引用発明において、一度「所定量袋などの容器に密封して包装早炊米」とするのに代えて、「そのままの温度で」直ちに釜に入れて釜炊飯工程を行なうことは、当業者が容易に想到し得る域を出るものではない。

相違点(イ)について
釜炊飯工程で、「蒸煮段階,焼き段階,蒸らし段階」によって炊き上げる事は、周知に属する技術である(必要ならば、拒絶査定で提示した、特開平10-099193号公報、特開平10-057236号公報、特開平09-299233号公報を参照のこと。;また、本願補正明細書にも、「従来の技術」として開示されている。(段落【0003】))。したがって、本願補正発明のように、釜炊飯工程において、「蒸煮段階,焼き段階,蒸らし段階」によって炊き上げるように規定することは、当業者にとって格別なことではない。

本願補正発明の効果について
本願補正発明の効果は、本願補正明細書によると、「本発明方法によれば、釜炊飯特有の風味や食味を有しながら、バラ状に凍結させるのに適した状態の調理米飯を効率よく得ることができるとともに、均一にバラ状に凍結させたバラ状凍結調理米飯を効率よく製造することができる。」(段落【0054】)というものであるところ、「バラ状に凍結させるのに適した状態の調理米飯」となる理由は、本願補正明細書に「蒸気炊飯においては、一次蒸米工程で少ない水分のうちに予め米粒をα化しておくため、米粒の中心部への水の進入経路を塞ぐことがなく、米粒の吸水経路が開いたまま二次浸漬で吸水膨潤だけを行うため、米粒中心部まで十分な膨潤ができるとともに、米粒表面が過剰に膨潤することを防げるので、歩留まりや食感が良く、表面のべたつきが少なく、バラ状に凍結し易い飯を得ることができる。」(段落【0015】)と記載されているように、蒸気炊飯により得られる吸水性を有する蒸し米の特性からくるものといえるところ、引用発明においても、「洗米を加熱処理して得られた吸水性能をもつα化飯米に、添加液を含浸させ」(摘示(b))るものであり、「蒸し器で30?40分間くらい95?103℃で蒸して米のβ澱粉をα化し、且つ水吸水性をもつ蒸し米を得る。」(摘示(c))ものであって、やはり蒸気加熱処理により吸水性を有する蒸し米を得ているから、本願補正発明と同様の特性を有するものといえる。また、釜炊飯を行えば釜炊飯特有の風味や食味が得られることは当然であるから、本願補正発明の効果は、刊行物1に記載された事項から予測されるところを超えて優れているとはいえない。

したがって、本願補正発明は、本願出願前に頒布された刊行物1に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

(5)請求人の主張
請求人は、平成20年2月4日付けの回答書において、次の主張をしている。
(審決注:請求人の主張中、「引用文献5」は上記したように「刊行物1」に同じであり、「本願発明」とは「本願補正発明」のことである。)
(i)製造業者が需要者に調理米飯を、炊飯前の状態で販売・流通しようとするならば、早炊米のような炊飯容易性が求められ、炊飯後の状態で販売・流通しようとするならば、炊飯米の保存安定性が求められるように、製品に求められる特性が異なり、当業者が必要に応じて適宜設定しうるものではない。
本願発明の釜炊飯工程は、「蒸米工程を終えたα化された米をそのままの温度で、調理米飯の具材や味付けを行うための添加物と共に釜に入れて蒸煮段階,焼き段階,蒸らし段階によって炊き上げる」ものであるのに対し、引用文献5に記載の包装早炊米の製造方法は、洗米を蒸気加熱、電子レンジによるマイクロ波加熱、赤外線加熱、遠赤外線加熱のいずれかの加熱処理してα化飯米として、容器に密封するものであるから、釜炊飯工程を行っていない。 ((1-1)の主張)
(ii)本願発明は、第1に、「米粒全体に水分を十分にかつ均一に行き渡らせることができるので、芯がなく、硬い飯を容易に得ることができ」、第2に、「砕米や未熟米であっても、正常米とほとんど同時に吸水膨潤させることができるので、これらを含む低級米を使用しても食感を悪化させることがなくなる」、第3に、調味料等を加えて炊き込んだ場合は、「通常の釜炊飯では、吸水を阻害する調味料等の影響で米粒表面のみが過剰に糊化し、表面がべたついた飯になることがあるが、水分が米粒中心部に急速に浸透するので、吸水を阻害する調味料等の影響を受けにくく、米粒の表面と中心部とにおける水分が均一の調理米飯を得ることができる」という効果を奏するものであるが、このような効果は、引用文献5の早炊米の製造法では「米粒の膨潤処理を行うと同時に米粒相互の結着性を消失させ」るだけであるから、到底期待できない。((1-2)、(1-3)の主張)
(iii)引用文献5の製造法では、所謂、加熱された糊が室温に置かれると固まってしまう現象と同じであり、糊は接着性があるが、固まってしまうと接着性はまったく無い現象と同様なのである。本願発明は、引用文献5に記載された発明のα化米飯を、単にそのまま炊飯した程度の発明ではない。 ((1-4)の主張)
(iv)参考文献7には、『蒸煮・焼き・蒸らし』による釜炊飯について記載されているが、α化米飯をそのまま炊飯する際に、『蒸煮・焼き・蒸らし』による釜炊飯工程を採用して、調理米飯の釜炊飯特有の風味や食味を醸し出して、需要者の食欲を向上させることまでは記述されていない。前記第1,第2,第3に記載したような本願発明の効果は、「当業者の予測の範囲を超えた格別顕著な効果を奏している」と認められるべきものであると思料する。((2-1)の主張)
(v)本願発明の方法で「得られた調理米飯は、その飯粒表面が過剰に粘ることがないので、バラ状に凍結させることが容易であり、ブロック状の凍結塊をほとんど生じることがない。したがって、得られたバラ状凍結調理米飯は、飯粒や具材がバラ状に凍結しているので、喫食時の加熱調理を均一に行うことができ、釜炊飯工程7で得られた調理米飯が有する優れた食感,食味,風味を再現することができる。」ものであり、引用文献5と同様の効果を有しているとは言えない。((2-2)の主張)

これらの請求人の主張を検討する。
(i)について、請求人は、引用発明のような、炊飯前の状態で販売・流通しようとする早炊米に関する発明と、本願補正発明のような、炊飯後の状態で販売・流通しようとするものに関する発明とでは、製品に求められる特性が異なるから、当業者が適宜設定しうるものではないと主張するが、早炊米は、販売・流通された後に炊飯する、ということを前提に販売・流通されるのである。
そうしてみると、刊行物1の記載に接した当業者が、引用発明において一度包装して早炊米とするという手間を省き、直ちに炊飯することを試みることは、通常の試行の範囲内のものといえるから、販売・流通の時点が異なることにより製品に求められる特性が異なることをもって容易でないとする、請求人の主張は採用できない。
また、刊行物1には、炊飯する旨も記載されているから、「引用文献5に記載の早炊米の製造方法は、・・・であるから、釜炊飯工程を行っていない」という請求人の主張は採用できない。
(ii)?(v)は効果についての主張であるところ、実施例等から具体的に把握される本願補正発明の効果は、上記「(4) 本願補正発明の効果について」の項で示したように、本願補正明細書の段落【0054】に記載されるところといえ、これが当業者の予測されるところを超えて優れているとはいえないことも、同項に示したとおりである。
よって、請求人の主張はいずれも採用できない。

(5)まとめ
したがって、この補正は、平成18年改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反するので、その余のことを検討するまでもなく、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

第3 本願発明について
(1)本願発明
平成18年5月22日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので、本願発明は、平成18年2月2日付けの手続補正書により補正された明細書の特許請求の範囲に記載された事項により特定されるとおりのものであり、請求項1に係る発明(以下、同項記載の発明を「本願発明」という。)は、下記のとおりである。

「水に浸漬した米を蒸気で蒸し上げて澱粉をα化する蒸米工程と、該蒸米工程を終えた米をそのままの温度又は室温近くまで冷却した後調理米飯の具材や味付けを行うための添加物と共に釜に入れて蒸煮段階,焼き段階,蒸らし段階によって炊き上げる釜炊飯工程とを行うことを特徴とする調理米飯の炊飯方法。」

(2)原査定の理由及び刊行物の記載事項
原査定の拒絶の理由の概要は、本願発明は、その出願前に頒布された刊行物である引用文献5に記載された発明であるから、特許法第29条第1項第3号に該当し、あるいは引用文献5に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない、というものであり、上記引用文献5は「刊行物1」に同じであるところ(以下、「刊行物1」という。)、その記載事項及び記載された発明は上記の「第2 [理由]2.(1)、(2)」に示したとおりである。

(3)判断
本願発明は、本願補正発明において「又は室温近くまで冷却した後」という事項が並列的に加入されたものに相当するから、本願補正発明を包含するものであるところ、本願補正発明が刊行物1に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであることは、上記「第2 [理由]2.(4)」に示したとおりであるから、本願補正発明を包含する本願発明も、同様の理由により、本願出願前に頒布された刊行物1に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

(4)むすび
以上のとおり、本願発明は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないので、本願は、その余のことを検討するまでもなく、拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2008-11-18 
結審通知日 2008-11-25 
審決日 2008-12-10 
出願番号 特願平10-319042
審決分類 P 1 8・ 121- Z (A23L)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 吉森 晃上條 肇植原 克典  
特許庁審判長 西川 和子
特許庁審判官 杉江 渉
鈴木 紀子
発明の名称 調理米飯の炊飯方法及びバラ状凍結調理米飯の製造方法  
代理人 木戸 良彦  
代理人 木戸 良彦  
代理人 木戸 一彦  
代理人 木戸 一彦  
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