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審決分類 審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) A63F
審判 査定不服 4項3号特許請求の範囲における誤記の訂正 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) A63F
審判 査定不服 4号2号請求項の限定的減縮 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) A63F
審判 査定不服 4項1号請求項の削除 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) A63F
審判 査定不服 特174条1項 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) A63F
審判 査定不服 4項4号特許請求の範囲における明りょうでない記載の釈明 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) A63F
審判 査定不服 特36条4項詳細な説明の記載不備 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) A63F
管理番号 1194845
審判番号 不服2006-21851  
総通号数 113 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2009-05-29 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2006-09-28 
確定日 2009-03-26 
事件の表示 特願2003- 63660「ゲーム用サーバ装置、ゲーム管理方法及びゲーム管理プログラム」拒絶査定不服審判事件〔平成15年 9月24日出願公開、特開2003-265852〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成13年10月18日に出願された特願2001-321095号の一部を、平成15年3月10日に新たな特許出願とした特願2003-63660号であって、平成18年5月18日付けで拒絶の理由が通知され、平成18年8月14日付けで意見書及び手続補正書が提出されたが、前記拒絶の理由により、平成18年8月25日付けで拒絶査定がなされ、これに対して、平成18年9月28日に拒絶査定不服審判の請求がなされたものである。
その後、当審において、平成20年6月17日付けで拒絶の理由(いわゆる「最後の拒絶理由通知」である。)が通知され、これに対して、平成20年8月22日付けで意見書及び手続補正書が提出されたものである。

第2 平成20年8月22日付けの手続補正についての補正の却下の決定

[補正の却下の決定の結論]

平成20年8月22日付けの手続補正を却下する。

[理由]
1 補正の内容
平成20年8月22日付けの手続補正(以下「本件補正」という。)は、本件補正前の特許請求の範囲の請求項1について、

「店舗内に複数台配置され、かつそれぞれ識別情報が対応付けされた端末装置と通信可能に接続され、店舗内において複数のプレイヤが前記端末装置を用いて行なうゲームを管理するゲーム用サーバ装置であって、
各端末装置が使用中であるか否かを判定する判定手段と、
各端末装置を使用しているプレイヤの少なくとも名称情報を取得するプレイヤ情報取得手段と、
各端末装置で行なわれているゲームのゲーム空間と同一のゲーム空間でゲームが行なわれている端末装置を識別する端末識別手段と、
前記複数台の端末装置に対応する各端末情報を全て表示すると共に、表示された各端末情報に対して、前記判定手段による判定結果、前記プレイヤ情報取得手段による取得結果及び端末識別手段による識別結果を前記識別情報と対応付けて前記店舗内のプレイヤに対して視認可能に繰返し表示する表示手段とを備えることを特徴とするゲーム用サーバ装置。」を、

「店舗内に複数台配置され、かつそれぞれ識別情報が対応付けされた端末装置と通信可能に接続され、店舗内において複数のプレイヤが前記端末装置を用いて行なうゲームを管理するゲーム用サーバ装置であって、
各端末装置が使用中であるか否かを判定する判定手段と、
各端末装置を使用しているプレイヤの少なくとも名称情報を取得するプレイヤ情報取得手段と、
各端末装置で行なわれているゲームのゲーム空間と同一のゲーム空間でゲームが行なわれている端末装置を識別する端末識別手段と、
前記複数台の端末装置の識別情報をそれぞれ表示すると共に、前記判定手段による判定結果、前記プレイヤ情報取得手段による取得結果及び端末識別手段による識別結果を前記識別情報と対応付けて前記店舗内のプレイヤに対して視認可能に表示する表示手段とを備えることを特徴とするゲーム用サーバ装置。」

と補正することを含むものである。

請求項1についての本件補正は、

「前記複数台の端末装置に対応する各端末情報を全て表示すると共に、表示された各端末情報に対して、前記判定手段による判定結果、前記プレイヤ情報取得手段による取得結果及び端末識別手段による識別結果を前記識別情報と対応付けて前記店舗内のプレイヤに対して視認可能に繰返し表示する表示手段」を、
「前記複数台の端末装置の識別情報をそれぞれ表示すると共に、前記判定手段による判定結果、前記プレイヤ情報取得手段による取得結果及び端末識別手段による識別結果を前記識別情報と対応付けて前記店舗内のプレイヤに対して視認可能に表示する表示手段」とする補正、

からなるものである。

2 補正の目的についての検討
上記請求項1についての本件補正は、その内容から、

判定手段による判定結果、プレイヤ情報取得手段による取得結果及び端末識別手段による識別結果を識別情報と対応付けて行う表示を、本件補正前の「複数台の端末装置に対応する各端末情報を全て表示すると共に、表示された各端末情報に対して」行うことから、「複数台の端末装置の識別情報をそれぞれ表示すると共に」行うこととする補正、(以下、「補正事項1」という。)

判定手段による判定結果、プレイヤ情報取得手段による取得結果及び端末識別手段による識別結果を識別情報と対応付けて店舗内のプレイヤに対して視認可能に行われる表示を、本件補正前の「繰返し表示」から、単に「表示」とする補正、(以下、「補正事項2」という。)

に、分けることができる。

そこで、補正事項1及び2が、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2(以下、単に「特許法第17条の2」という。)第4項各号に掲げる事項を目的とするか否かについて、個別に検討する。

(1)補正事項1についての検討
ア 補正事項1が、請求項の削除に該当しないことは明らかである。

イ 本件補正前の請求項1では、「端末情報」と「識別情報」の語がそれぞれ用いられていることから、「端末情報」と「識別情報」は、完全に同一の情報ではない。
また、本件補正前の請求項1の「端末情報を全て表示する」とは、「端末情報」が複数の情報の場合を含み、そのような「端末情報」に含まれる「全て」の情報を表示することである。
してみれば、本件補正前の「各端末情報を全て表示する」を、「識別情報をそれぞれ表示する」とする補正事項1は、複数の情報の場合を含む「端末情報」の「全て」の情報が表示されていたものを、「端末情報」とは完全に同一の情報でない、一つの情報である「識別情報」のみを表示し、他の情報がある場合の表示を任意とするものなので、特許請求の範囲を拡張するものであり、減縮を目的とするものとは認められない。

ウ 誤記の訂正とは、訂正前の記載が当然に訂正後の記載と同一の意味を表示するものと当業者その他一般第三者が理解できるものをいう。
ここで、本件補正前の請求項1では、「端末情報を全て表示する」との記載から、「端末情報」が複数の情報の場合を含む意味で用いられている一方、本件補正前の請求項1の「識別情報が対応付けされた端末装置」との記載から、「識別情報」は一つの情報であるので、本件補正前では、「端末情報」と「識別情報」は異なる意味で用いられていることは、明らかである。
してみれば、本件補正前の「各端末情報を全て表示する」を、「識別情報をそれぞれ表示する」とする補正事項1は、本件補正の前後の記載が同一の意味とは理解できないので、補正事項1は、誤記の訂正を目的とするものとは、認められない。

エ 本件補正前の「端末情報」とは、請求項1の「端末情報を全て表示する」との記載から、複数の情報の場合を含むものであり、一つの情報である「識別情報」と同じ意味ではないので、補正事項1は、明りょうでない記載を同じ意味として明りょうとしたものではない。
加えて、本件補正前の請求項1の「端末情報を全て表示する」との記載における「全て」は、明りょうな記載なので、前記「全て」を削除する補正事項1は、明りょうでない記載の釈明とは、認められない。前記「全て」が明りょうでない記載とは、平成20年6月17日付けの拒絶の理由にも、示されていない事項である。
してみれば、補正事項1は、明りようでない記載の釈明(拒絶理由通知に係る拒絶の理由に示す事項についてするものに限る。)を目的とするものとは、認められない。

オ 請求人は、平成20年8月22日付け意見書(以下、単に「意見書」という。)において、補正事項1は、特許法第17条の2第4項第3号の「誤記の訂正」又は第4号の「明りょうでない記載の釈明」を目的とする補正であると主張するが、前記主張は、上記のとおり採用できない。

したがって、補正事項1は、特許法第17条の2第4項各号に掲げるいずれの事項を目的とするものにも該当しない。

(2)補正事項2についての検討
ア 補正事項2が、請求項の削除に該当しないことは明らかである。

イ 補正事項2では、表示を「繰返」すことが削除されたので、特許請求の範囲を拡張するものであり、減縮を目的とするものとは認められない。

ウ 誤記の訂正とは、訂正前の記載が当然に訂正後の記載と同一の意味を表示するものと当業者その他一般第三者が理解できるものをいう。
してみれば、本件補正前の「繰返し表示する」を、単に「表示する」とする補正事項2は、本件補正の前後の記載が同一の意味とは理解できないので、補正事項2は、誤記の訂正を目的とするものとは、認められない。

エ 補正事項2により補正された「繰返し表示する」という記載の意味は、明りょうであり、また、平成20年6月17日付けの拒絶の理由においても、明りょうでないと示されてはいない。
してみれば、補正事項2は、明りようでない記載の釈明(拒絶理由通知に係る拒絶の理由に示す事項についてするものに限る。)を目的とするものとは、認められない。

オ 請求人は、意見書において、補正事項2は、特許法第17条の2第4項第3号の「誤記の訂正」又は第4号の「明りょうでない記載の釈明」を目的とする補正であると主張するが、前記主張は、上記のとおり採用できない。

したがって、補正事項2は、特許法第17条の2第4項各号に掲げるいずれの事項を目的とするものにも該当しない。

3 むすび
以上のとおり、本件補正は、特許法第17条の2第4項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

第3 本願発明について
1 本願発明
上記「第2」欄で前述した理由により、平成20年8月22日付けの手続補正が却下されたことにより、当審が審理すべき発明は、平成18年8月14日付けの手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1ないし5に記載された事項により特定されるとおりのものであるところ、その請求項1に係る発明は、次のとおりのものである。(以下、「本願発明」という。)

「店舗内に複数台配置され、かつそれぞれ識別情報が対応付けされた端末装置と通信可能に接続され、店舗内において複数のプレイヤが前記端末装置を用いて行なうゲームを管理するゲーム用サーバ装置であって、
各端末装置が使用中であるか否かを判定する判定手段と、
各端末装置を使用しているプレイヤの少なくとも名称情報を取得するプレイヤ情報取得手段と、
各端末装置で行なわれているゲームのゲーム空間と同一のゲーム空間でゲームが行なわれている端末装置を識別する端末識別手段と、
前記複数台の端末装置に対応する各端末情報を全て表示すると共に、表示された各端末情報に対して、前記判定手段による判定結果、前記プレイヤ情報取得手段による取得結果及び端末識別手段による識別結果を前記識別情報と対応付けて前記店舗内のプレイヤに対して視認可能に繰返し表示する表示手段とを備えることを特徴とするゲーム用サーバ装置。」

2 拒絶の理由
(1)当審における平成20年6月17日付けの拒絶の理由1は、「本件出願は、特許請求の範囲及び発明の詳細な説明の記載が下記の点で、特許法第36条第4項及び第6項第1,2号に規定する要件を満たしていない。」というものであり、その理由として、概ね以下の点を挙げている。

「請求項1,4-5に記載される「端末装置に対応する」「端末情報」が具体的にどのような情報であるのか、その定義や表す範囲が、明確でない。」

(2)当審における平成20年6月17日付けの拒絶の理由2は、「平成18年8月14日付けでした手続補正は、下記の点で願書に最初に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものでないから、特許法第17条の2第3項に規定する要件を満たしていない。」というものであり、その理由として、概ね以下の点を挙げている。

「当初明細書等には、端末番号601a、卓名称601b、プレイヤの呼称601c、プレイヤの称号・段位601d、プレイヤの現在の点棒の数(持ち点の点数)601eという「端末情報を全てを表示すると共に」、その一部をなす卓名称601b、プレイヤの呼称601c等の情報を「表示された各端末情報に対して」「繰返し表示する」ことは、記載されておらず、また、当初明細書等の記載から自明な事項とも認められない。」

3 当審の判断
(1)拒絶の理由1についての検討
ア 特許法第36条第6項第2号について

「端末情報」について、請求項1には、「前記複数台の端末装置に対応する各端末情報を全て表示すると共に、表示された各端末情報に対して、・・・を前記識別情報と対応付けて前記店舗内のプレイヤに対して視認可能に繰返し表示する」と記載されるのみであって、具体的にどのような情報であるか明記されていない。
ここで、「端末情報」とは、端末に関する何等かの情報とは理解できるものの、請求項1には、端末に関する情報として、「識別情報が対応付けされた端末装置」や「各端末装置を使用しているプレイヤの少なくとも名称情報」と記載されるように、「識別情報」や「名称情報」といった情報も用いられているので、「端末情報」が、前記「識別情報」や「名称情報」とどのような関係であるのかを含めて、具体的にどのような情報であるのか、請求項1の記載のみからは、明確でない。

また、念のために、発明の詳細な説明を参酌すると、「端末情報」について、下記の記載がなされている。

「【0084】図12は、図11、16、18及び20に示すフローチャートのステップST103、303、503、703にて実行されるクライアント端末装置1の使用状況表示の詳細フローチャートである。・・・この判定が肯定された場合には(すなわち使用中である場合には)、プレイヤ情報取得部261bによって当該クライアント端末装置1のプレイヤの名称、段位及び称号が識別情報と対応付けて取得され(ステップST805)、端末識別部261cによって対戦相手記憶部162eに格納されている対戦相手のクライアント端末装置1の識別情報等が取得され(ステップST807)、端末識別部261cによって対戦相手のクライアント端末装置1の識別情報を用いてネット対戦をしているか否かの判定が行なわれる(ステップST809)。
【0085】次に、端末番号CNが8以上であるか否か(すなわち、店舗サーバ装置2に接続されているクライアント端末装置1について処理が完了したか否か)の判定が行われる(ステップST811)。この判定が肯定された場合には、表示部261gによって、プレイヤ情報等がモニタ21に表示され(ステップST815)、・・・
【0086】・・・ゲームタイトル画面600には、画面下側に店舗サーバ装置2に接続されているクライアント端末装置1の端末情報601が表示され、画面略中央部にゲームタイトル画像602が表示され、画面上側に大会予告603が表示されている。ただし、端末情報601は、図11に示すフローチャートのステップST103(詳細には、図12に示すフローチャートのステップST815)で表示されるものであり、大会予告603は、図11に示すフローチャートのステップST105で表示されるものである。
【0087】端末情報601は、クライアント端末装置1の端末番号601aと、プレイヤがゲームを行なっている卓の卓名称601bと、プレイヤの呼称601cと、プレイヤの称号・段位601dと、プレイヤの現在の点棒の数(持ち点の点数)601eとを含んでいる。端末情報601は、画面左端から端末番号601aの小さい順に表示されている。例えば、端末番号601aが「壱」でプレイしているプレイヤは、卓名称601bが「東風 1」の卓に仮想的に座ってプレイしており、呼称601cが「たろう」であり、称号・段位601dが「青龍・初段」であり、点棒の数601eが「20000点」である。端末番号601aが「弐」でプレイしているプレイヤの、卓名称601bも「東風 1」であるから、端末番号601aが「壱」のプレイヤと端末番号601aが「弐」のプレイヤとは、仮想的に同一の卓を囲んでプレイしていることがわかる。
【0088】また、端末番号601aが「参」の端末情報601には、卓名称601b等が表示されておらず、端末情報601の下部に「参加者募集中」と表示されており、この(端末番号601aが「参」の)クライアント端末装置1が空き台であることがわかる。更に、端末番号601aが「伍」の端末情報601には、左上側にネット対戦マークNMが表示されており、この(端末番号601aが「伍」の)クライアント端末装置1でプレイしているプレイヤはネット対戦を行なっていることがわかる。
【0089】このようにして、店舗サーバ装置2に接続されているクライアント端末装置1の端末情報601が表示されているため、下記の用途にモニタ21の画面を使用することができ、プレイヤにとっての利便性が高められる。・・・」

しかしながら、発明の詳細な説明の上記記載は、「端末情報601は、・・・ステップST815」で表示される「プレイヤ情報等」であることや、「端末情報601は、クライアント端末装置1の端末番号601aと、プレイヤがゲームを行なっている卓の卓名称601bと、プレイヤの呼称601cと、プレイヤの称号・段位601dと、プレイヤの現在の点棒の数(持ち点の点数)601eとを含んでいる。」と、「端末情報」に関する例示はなされているものの、「端末情報」が具体的にどのような情報であるのか、その具体的な定義は、記載されていない。
また、上記記載は、「端末情報」が具体的にどのような情報であるのかについての指針となる記載もなされておらず、むしろ、「端末情報601」に「プレイヤの称号・段位601d」や「プレイヤの現在の点棒の数(持ち点の点数)601e」という、端末自体と直接関係のない情報が「端末情報」に含まれると記載されていることから、「端末情報」が具体的にどのような情報であるのか、例示のみから、当業者に自明であるとも認められない。

したがって、「端末情報」という語を含む、本願発明は、明確でない。

イ 特許法第36条第6項第1号について
上記アのとおり、「端末情報」が明確でないので、「端末情報」により表されるあらゆる範囲・意味を含む本願発明は、発明の詳細な説明に記載されたものではない。

ウ 特許法第36条第4項について
上記アのとおり、「端末情報」が明確でないので、「端末情報」により表されるあらゆる範囲・意味を含む本願発明を、発明の詳細な説明の記載は、当業者がその実施ができる程度に明確かつ十分に記載されていない。

(2)拒絶の理由2についての検討
ア 願書に最初に添付した明細書又は図面の記載事項
平成18年8月14日付けの手続補正書により補正された請求項1に記載の「複数台の端末装置に対応する各端末情報を全て表示すると共に、表示された各端末情報に対して、前記判定手段による判定結果、前記プレイヤ情報取得手段による取得結果及び端末識別手段による識別結果を前記識別情報と対応付けて前記店舗内のプレイヤに対して視認可能に繰返し表示する」(以下、「補正事項3」という。)が、願書に最初に添付した明細書又は図面(以下、「当初明細書等」という。)に記載した事項の範囲内か否かについて、検討する。

当初明細書等には、補正事項3と関連して、以下の記載がなされている。

「【0076】図9は、店舗サーバ装置2のCPU261の機能構成図の一例である。CPU261は、店舗サーバ装置2に接続された各クライアント端末装置1が使用中であるか否かを判定する判定部261a(判定手段に相当する)と、店舗サーバ装置2に接続された各クライアント端末装置1を使用しているプレイヤの少なくとも名称情報を取得するプレイヤ情報取得部261b(プレイヤ情報取得手段に相当する)と、店舗サーバ装置2に接続された各クライアント端末装置1で行なわれているゲームのゲーム空間と同一のゲーム空間でゲームが行なわれている各クライアント端末装置1を識別する端末識別部261c(端末識別手段に相当する)と、店舗サーバ装置2に接続された各クライアント端末装置1で発生する所定のイベントを取得するイベント情報取得部261d(イベント情報取得手段に相当する)と、所定のイベントの発生する所定時間前から当該イベントの発生時点までのリプレイゲーム画像データを当該クライアント端末装置1から取得する画像取得部261f(リプレイ情報取得手段に相当する)と、判定部261aによる判定結果及びプレイヤ情報取得部261bによる取得結果を店舗サーバ装置2に接続された各クライアント端末装置1に付された識別情報と対応付けて表示する表示部261g(表示手段に相当する)とを備えている。
【0077】判定部261aは、店舗サーバ装置2に接続された各クライアント端末装置1のカードリーダ13に個人カードが挿入中であるか否かによって各クライアント端末装置1が使用中であるか否かを判定するものである。・・・
【0078】プレイヤ情報取得部261bは、店舗サーバ装置2に接続された各クライアント端末装置1を使用しているプレイヤの名称、プレイヤの当該ゲームでの強さのレベルを表わす段位及びプレイヤの当該ゲームでの特徴を表わす称号情報を識別情報と対応付けて取得するものである。・・・
【0079】端末識別部261cは、店舗サーバ装置2に接続された各クライアント端末装置1で行なわれているゲームのゲーム空間と同一のゲーム空間でゲームが行なわれている各クライアント端末装置1を識別するものである。具体的には、店舗サーバ装置2に接続された各クライアント端末装置1の対戦相手記憶部162eに格納されている卓名称情報を読み出して、卓名称が同一の場合には同一のゲーム空間でゲームが行なわれていると識別し、卓名称が異なる場合には別のゲーム空間でゲームが行なわれていると識別するものである。・・・
【0080】・・・
【0081】表示部261gは、プレイヤ情報取得部261b、端末識別部261c及び画像取得部261fによって得られた情報を画像データに編集して、モニタ21に表示するものである。
【0082】図10は、本発明の店舗サーバ装置2の動作を表わすフローチャートの一例である。まず、図13に示すゲームタイトル画面がモニタ21に表示される(ステップST1)、次いで、図17に示す遊び方画面がモニタ21に表示される(ステップST3)。そして、図19に示すランキング画面がモニタ21に表示され(ステップST5)、図21に示すゲームデモ画面がモニタ21に表示され(ステップST7)、ステップST1に戻る。すなわち、ステップST1からステップST7が繰り返し実行される。
【0083】図11は、図10に示すフローチャートのステップST1にて実行されるゲームタイトル表示の詳細フローチャートである。まず、表示時間Tが0に初期化される(ステップST101)。次いで、店舗サーバ装置2に接続されたクライアント端末装置1の使用状況がモニタ21に表示される(ステップST103)。・・・つぎに、所定のイベントが発生されたか否かの判定が行われ、発生された場合にはゲーム画像がリプレイ表示されリプレイ表示が終了した時点で表示時間Tが0にリセットされる(ステップST109)。そして、図13に示すゲームタイトル画面がモニタ21に表示される(ステップST111)。・・・ゲームタイトル画面は、約5秒間モニタ21に表示される。
【0084】図12は、図11、16、18及び20に示すフローチャートのステップST103、303、503、703にて実行されるクライアント端末装置1の使用状況表示の詳細フローチャートである。ここでは、店舗サーバ装置2に接続されているクライアント端末装置1に1?8の端末番号が予め付されているものとする。まず、端末番号CNが1に初期化される(ステップST801)。ついで、判定部261aによって、端末番号CNのクライアント端末装置1が使用中であるか否かの判定が行なわれる(ステップST803)。この判定が否定された場合には(すなわち使用中でない場合には)ステップST811へ進む。この判定が肯定された場合には(すなわち使用中である場合には)、プレイヤ情報取得部261bによって当該クライアント端末装置1のプレイヤの名称、段位及び称号が識別情報と対応付けて取得され(ステップST805)、端末識別部261cによって対戦相手記憶部162eに格納されている対戦相手のクライアント端末装置1の識別情報等が取得され(ステップST807)、端末識別部261cによって対戦相手のクライアント端末装置1の識別情報を用いてネット対戦をしているか否かの判定が行なわれる(ステップST809)。
【0085】次に、端末番号CNが8以上であるか否か(すなわち、店舗サーバ装置2に接続されているクライアント端末装置1について処理が完了したか否か)の判定が行われる(ステップST811)。この判定が肯定された場合には、表示部261gによって、プレイヤ情報等がモニタ21に表示され(ステップST815)、表示時間Tが0にリセットされ(ステップST817)、処理がリターンされる。この判定が否定された場合には、端末番号CNがインクリメントされ(ステップST813)、ステップST803に戻る。
【0086】図13は、図11に示すフローチャートのステップST111でモニタ21に表示されるゲームタイトル画面の画面図の一例である。ゲームタイトル画面600には、画面下側に店舗サーバ装置2に接続されているクライアント端末装置1の端末情報601が表示され、画面略中央部にゲームタイトル画像602が表示され、画面上側に大会予告603が表示されている。ただし、端末情報601は、図11に示すフローチャートのステップST103(詳細には、図12に示すフローチャートのステップST815)で表示されるものであり、大会予告603は、図11に示すフローチャートのステップST105で表示されるものである。
【0087】端末情報601は、クライアント端末装置1の端末番号601aと、プレイヤがゲームを行なっている卓の卓名称601bと、プレイヤの呼称601cと、プレイヤの称号・段位601dと、プレイヤの現在の点棒の数(持ち点の点数)601eとを含んでいる。端末情報601は、画面左端から端末番号601aの小さい順に表示されている。例えば、端末番号601aが「壱」でプレイしているプレイヤは、卓名称601bが「東風 1」の卓に仮想的に座ってプレイしており、呼称601cが「たろう」であり、称号・段位601dが「青龍・初段」であり、点棒の数601eが「20000点」である。端末番号601aが「弐」でプレイしているプレイヤの、卓名称601bも「東風 1」であるから、端末番号601aが「壱」のプレイヤと端末番号601aが「弐」のプレイヤとは、仮想的に同一の卓を囲んでプレイしていることがわかる。
【0088】また、端末番号601aが「参」の端末情報601には、卓名称601b等が表示されておらず、端末情報601の下部に「参加者募集中」と表示されており、この(端末番号601aが「参」の)クライアント端末装置1が空き台であることがわかる。更に、端末番号601aが「伍」の端末情報601には、左上側にネット対戦マークNMが表示されており、この(端末番号601aが「伍」の)クライアント端末装置1でプレイしているプレイヤはネット対戦を行なっていることがわかる。
【0089】・・・
【0090】図14は、図11、16、18及び20に示すフローチャートのステップST109、309、509、709にて実行されるリプレイ表示の詳細フローチャートである。・・・この判定が肯定された場合には(すなわち使用中である場合には)、イベント情報取得部261dによって当該クライアント端末装置1でイベントが発生したか否かの判定が行われる(ステップST905)。この判定が否定された場合には、ステップST911へ進む。この判定が肯定された場合には、画像取得部261fによって、当該クライアント端末装置1の画像記憶部162dに格納されているゲーム画像データが取得され(ステップST907)、ステップST909においてモニタ21にゲーム画像がリプレイ表示される(図15参照)。
【0091】・・・
【0092】・・・
【0093】図15は、図14に示すフローチャートのステップST909でモニタ21に表示されるリプレイ画面の画面図の一例である。リプレイ画面610には、画面下側に店舗サーバ装置2に接続されているクライアント端末装置1の端末情報611が表示され、画面略中央部左側にリプレイ画像表示部613が表示され、画面略中央部右側に対戦者情報表示部612が表示され、画面上側に対戦の状況を説明するリプレイ説明文614が表示されている。ただし、端末情報611は、図13に示すゲームタイトル画面600の端末情報601と同様である。
【0094】・・・
【0095】・・・
【0096】・・・
【0097】図16は、図10に示すフローチャートのステップST3にて実行される遊び方表示の詳細フローチャートである。まず、表示時間Tが0に初期化される(ステップST301)。・・・そして、図17に示す遊び方画面がモニタ21に表示される(ステップST311)。・・・すなわち、遊び方画面は、約20秒間モニタ21に表示される。
【0098】図17は、図16に示すフローチャートのステップST311でモニタ21に表示される遊び方画面の画面図の一例である。遊び方画面620には、画面下側に店舗サーバ装置2に接続されているクライアント端末装置1の端末情報621が表示され、画面略中央部にこのゲームの遊び方を表示する遊び方画像表示部622が表示されている。ただし、端末情報621は、図13に示すゲームタイトル画面600の端末情報601と同様である。・・・
【0099】図18は、図10に示すフローチャートのステップST5にて実行されるランキング表示の詳細フローチャートである。・・・そして、図19に示すランキング画面がモニタ21に表示される(ステップST511)。・・・すなわち、ランキング画面は、約20秒間モニタ21に表示される。
【0100】図19は、図18に示すフローチャートのステップST511でモニタ21に表示されるランキング画面の画面図の一例である。ランキング画面630には、画面下側に店舗サーバ装置2に接続されているクライアント端末装置1の端末情報631が表示され、画面略中央部に全国ランキングを表示するランキング表示部632が表示されている。ただし、端末情報631は、図13に示すゲームタイトル画面600の端末情報601と同様である。・・・
【0101】図20は、図10に示すフローチャートのステップST7にて実行されるゲームデモ表示の詳細フローチャートである。・・・そして、図21に示すゲームデモ画面がモニタ21に表示される(ステップST711)。・・・すなわち、ゲームデモ画面は、約20秒間モニタ21に表示される。
【0102】図21は、図18に示すフローチャートのステップST711でモニタ21に表示されるゲームデモ画面の画面図の一例である。ゲームデモ画面640には、画面下側に店舗サーバ装置2に接続されているクライアント端末装置1の端末情報641が表示され、画面略中央部左側にゲームデモ画像表示部643が表示され、画面略中央部右側に対戦者情報表示部642が表示され、画面上側にこの画面がデモ画面(デモンストレーション画面)であることを示すメッセージ644が「GAME DEMO」と表示されている。ただし、端末情報641は、図13に示すゲームタイトル画面600の端末情報601と同様である。」

イ 当初明細書等の記載から理解できる事項
以上摘記した当初明細書等の記載をまとめると以下のようになる。

(ア)判定部261aによって、端末番号CNのクライアント端末装置1が使用中であるか否かの判定が行なわれ、判定が肯定された場合には(すなわち使用中である場合には)、プレイヤ情報取得部261bによって当該クライアント端末装置1のプレイヤの名称、段位及び称号が識別情報と対応付けて取得されて、端末情報601として表示され、判定が否定された場合には(すなわち使用中でない場合には)、空き台であるので、端末情報601の下部に「参加者募集中」と表示されること。

(イ)端末識別部261cは、店舗サーバ装置2に接続された各クライアント端末装置1で行なわれているゲームのゲーム空間と同一のゲーム空間でゲームが行なわれている各クライアント端末装置1を識別するものであり、具体的には、店舗サーバ装置2に接続された各クライアント端末装置1の対戦相手記憶部162eに格納されている卓名称情報を読み出して、卓名称が同一の場合には同一のゲーム空間でゲームが行なわれていると識別し、卓名称が異なる場合には別のゲーム空間でゲームが行なわれていると識別するものであること。

(ウ)端末情報601は、クライアント端末装置1の端末番号601aと、プレイヤがゲームを行なっている卓の卓名称601bと、プレイヤの呼称601cと、プレイヤの称号・段位601dと、プレイヤの現在の点棒の数(持ち点の点数)601eとを含んでいること。

(エ)店舗サーバ装置2では、ゲームタイトル表示が実行され、次いで、遊び方画面がモニタ21に表示され、そして、ランキング画面がモニタ21に表示され、ゲームデモ画面がモニタ21に表示されることが、繰り返し実行されること。

(オ)ゲームタイトル表示において、ゲームタイトル画面600には、画面下側に店舗サーバ装置2に接続されているクライアント端末装置1の端末情報601が、約5秒間モニタ21に表示されていること。

(カ)ゲームタイトル表示において、所定のイベントが発生されたか否かの判定が行われ、発生された場合には、リプレイ画面610に、画面下側に店舗サーバ装置2に接続されているクライアント端末装置1の端末情報611が表示され、端末情報611は、ゲームタイトル画面600の端末情報601と同様であること。

(キ)遊び方画面620には、画面下側に店舗サーバ装置2に接続されているクライアント端末装置1の端末情報621が表示されており、端末情報621は、ゲームタイトル画面600の端末情報601と同様であること。

(ク)ランキング画面630には、画面下側に店舗サーバ装置2に接続されているクライアント端末装置1の端末情報631が表示されており、端末情報631は、ゲームタイトル画面600の端末情報601と同様であること。

(ケ)ゲームデモ画面640には、画面下側に店舗サーバ装置2に接続されているクライアント端末装置1の端末情報641が表示されており、端末情報641は、ゲームタイトル画面600の端末情報601と同様であること。

ウ 当審の判断
上記(1)で述べたとおり、本願発明における「端末情報」は明確でないが、ここでは、上記イ(ウ)から、端末情報601は、クライアント端末装置1の端末番号601aと、プレイヤがゲームを行なっている卓の卓名称601bと、プレイヤの呼称601cと、プレイヤの称号・段位601dと、プレイヤの現在の点棒の数(持ち点の点数)601e、からなるものとして判断する。

補正事項3の「前記判定手段による判定結果」とは、本願請求項1の「各端末装置が使用中であるか否かを判定する判定手段」との記載、及び、上記イ(ア)によれば、当初明細書等の、端末装置が空き台である(使用中でない)場合の「参加者募集中」と対応する。
補正事項3の「前記プレイヤ情報取得手段による取得結果」とは、本願請求項1の「各端末装置を使用しているプレイヤの少なくとも名称情報を取得するプレイヤ情報取得手段」との記載、及び、上記イ(ア)(ウ)によれば、当初明細書等の「プレイヤの呼称601c」と対応する。
補正事項3の「端末識別手段による識別結果」とは、本願請求項1の「端末装置で行なわれているゲームのゲーム空間と同一のゲーム空間でゲームが行なわれている端末装置を識別する端末識別手段」との記載、及び、上記イ(イ)(ウ)によれば、当初明細書等の「プレイヤがゲームを行なっている卓の卓名称601b」と対応する。
補正事項3の「識別情報」とは、本願請求項1の「識別情報が対応付けされた端末装置」との記載、及び、上記イ(ア)(ウ)によれば、当初明細書等の、「端末番号601a」と対応する。

ここで、上記イ(エ)ないし(ケ)によれば、端末情報は、店舗サーバ装置2で、ゲームタイトル画面600、リプレイ画面610、遊び方画面、ランキング画面の各画面下側に表示されることが繰り返し実行されているので、補正事項3の内、記複数台の端末装置に対応する各端末情報を全て表示すると共に、「前記店舗内のプレイヤに対して視認可能に繰返し表示する表示手段」は、当初明細書等に記載された事項の範囲内である。

しかしながら、当初明細書等には、端末情報である、端末番号601a、卓名称601b、プレイヤの呼称601c、プレイヤの称号・段位601d、プレイヤの現在の点棒の数(持ち点の点数)601eを「全てを表示すると共に」、端末情報の一部である、「前記判定手段による判定結果、前記プレイヤ情報取得手段による取得結果及び端末識別手段による識別結果」に対応する、端末装置が空き台である(使用中でない)場合の「参加者募集中」、プレイヤの呼称601c、卓名称601bを「表示された各端末情報」である端末番号601aに対して表示することは、記載されておらず、また、当初明細書等の記載から自明な事項とも認められない。
してみれば、補正事項3の内、「複数台の端末装置に対応する各端末情報を全て表示すると共に、表示された各端末情報に対して、前記判定手段による判定結果、前記プレイヤ情報取得手段による取得結果及び端末識別手段による識別結果」を「表示する表示手段」は、当初明細書等に記載された事項とも、当初明細書等の記載から自明な事項とも認められない。

したがって、上記補正事項3を含む平成18年8月14日付けの手続補正は、願書に最初に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものではないから、特許法第17条の2第3項の規定を満たすものではない。

4 まとめ
以上のとおり、本願発明は、特許法第36条第4項及び第6項第1,2号に規定する要件を満たしていないので、特許を受けることができない。
また、平成18年8月14日付けの手続補正は、特許法第17条の2第3項に規定する要件を満たしていないので、特許を受けることができない。
したがって、他の請求項に係る発明について検討するまでもなく、本願は拒絶されるべきものである。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2009-01-20 
結審通知日 2009-01-27 
審決日 2009-02-09 
出願番号 特願2003-63660(P2003-63660)
審決分類 P 1 8・ 573- WZ (A63F)
P 1 8・ 55- WZ (A63F)
P 1 8・ 537- WZ (A63F)
P 1 8・ 536- WZ (A63F)
P 1 8・ 571- WZ (A63F)
P 1 8・ 572- WZ (A63F)
P 1 8・ 574- WZ (A63F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 櫻井 茂樹  
特許庁審判長 末政 清滋
特許庁審判官 武田 悟
村田 尚英
発明の名称 ゲーム用サーバ装置、ゲーム管理方法及びゲーム管理プログラム  
代理人 樋口 次郎  
代理人 小谷 悦司  
代理人 伊藤 孝夫  
代理人 小谷 昌崇  
代理人 櫻井 智  

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