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審決分類 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 B41J
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 B41J
管理番号 1196195
審判番号 不服2006-14468  
総通号数 114 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2009-06-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2006-07-06 
確定日 2009-04-23 
事件の表示 平成 9年特許願第343187号「印刷制御方法」拒絶査定不服審判事件〔平成11年 6月29日出願公開、特開平11-170677〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1.手続の経緯
本願は、平成9年12月12日の出願であって、平成18年5月30日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、同年7月6日付けで拒絶査定に対する審判請求がなされるとともに、同年7月27日付けで明細書についての手続補正がなされたものである。

第2.平成18年7月27日付けの手続補正についての補正却下の決定
[補正却下の決定の結論]
平成18年7月27日付けの手続補正(以下、「本件補正」という。)を却下する。

[理由]
1.補正の内容
本件補正は、特許請求の範囲についての補正を含んでおり、本件補正により、特許請求の範囲は、
「【請求項1】メモリに格納してある印刷データを編集して印刷を行う印刷制御方法において、
印刷用紙の一面側に印刷される印刷データを順次メモリから読み出して一面側の印刷を実行して印刷された印刷用紙を全て排出し、印刷後、排出された印刷用紙の他面側を印刷するための印刷順に再セットするように表示部に表示し、その後、印刷実行の指示が入力され印刷用紙がセットされている場合にはメモリから印刷用紙の他面側に印刷される印刷データを順次メモリから読み出して他面側に印刷を行うことを特徴とする印刷制御方法。
【請求項2】印刷用紙の一面側に奇数ページの印刷データをページ数が増加する順にメモりから読み出して印刷を実行し、
奇数ページの印刷データが印刷された一面側を上に、且つ、ページ数が増加する順に再セットするように表示部に表示し、
偶数ページの印刷データをページ数が減少する順にメモりから読み出して他面側に印刷を行うことを特徴とする請求項1に記載の印刷制御方法。
【請求項3】印刷用紙の一面側に奇数ページの印刷データがページ数が増加する順にメモリから読み出して印刷を実行し、
奇数ページの印刷データが印刷された一面側を上に再セットするように表示部に表示し、
偶数ページの印刷データをページ数が増加する順に読み出して他面側に印刷を行うことを特徴とする請求項1に記載の印刷制御方法。」
から、

「【請求項1】メモリに格納してある印刷データを編集して印刷を行う印刷制御方法において、
印刷用紙の一面側に印刷される印刷データを順次メモリから読み出して一面側の印刷を実行して印刷された印刷用紙を全て排出し、印刷後、排出された印刷用紙の他面側を印刷順に従って印刷するための再セット順序を表示部に表示し、その後、印刷実行の指示が入力され印刷用紙がセットされている場合にはメモリから印刷用紙の他面側に印刷される印刷データを順次メモリから読み出して他面側に印刷を行うことを特徴とする印刷制御方法。
【請求項2】印刷用紙の一面側に奇数ページの印刷データをページ数が増加する順にメモりから読み出して印刷を実行し、
奇数ページの印刷データが印刷された一面側を上に、且つ、ページ数が増加する順に再セットするように表示部に表示し、
偶数ページの印刷データをページ数が減少する順にメモりから読み出して他面側に印刷を行うことを特徴とする請求項1に記載の印刷制御方法。
【請求項3】印刷用紙の一面側に奇数ページの印刷データがページ数が増加する順にメモリから読み出して印刷を実行し、
奇数ページの印刷データが印刷された一面側を上に再セットするように表示部に表示し、偶数ページの印刷データをページ数が増加する順に読み出して他面側に印刷を行うことを特徴とする請求項1に記載の印刷制御方法。」
と補正された。

2.補正の目的
したがって、本件補正には、特許請求の範囲の補正として以下の補正事項が含まれる。

(補正事項)
表示部に表示する点に関し、補正前の請求項1に記載の「排出された印刷用紙の他面側を印刷するための印刷順に再セットするように表示部に表示し」を、「排出された印刷用紙の他面側を印刷順に従って印刷するための再セット順序を表示部に表示し」に変更する補正。

前記補正事項について、補正前には、「・・・再セットするように表示部に表示し」と記載されていることから、補正前は、他面側が正しい印刷順となるように再セットすることをユーザに促す表示を行うだけで、表示内容として、印刷順に従った再セット順序を表示する場合と再セット順序を表示しない場合の両方を包含するものであったのに対して、補正後は、「再セット順序を表示部に表示し」と記載されるように、印刷順に従った再セット順序を表示する場合に限定したものである。
したがって、本件補正の前記補正事項は、特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当すると認められるので、補正後の請求項1に記載された発明(以下、「本願補正発明」という。)が、特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に適合するか)について以下で検討する。

3.本願補正発明
本願補正発明を再掲すると、以下のとおりである。
「メモリに格納してある印刷データを編集して印刷を行う印刷制御方法において、
印刷用紙の一面側に印刷される印刷データを順次メモリから読み出して一面側の印刷を実行して印刷された印刷用紙を全て排出し、印刷後、排出された印刷用紙の他面側を印刷順に従って印刷するための再セット順序を表示部に表示し、その後、印刷実行の指示が入力され印刷用紙がセットされている場合にはメモリから印刷用紙の他面側に印刷される印刷データを順次メモリから読み出して他面側に印刷を行うことを特徴とする印刷制御方法。」

4.刊行物
原査定の拒絶の理由に引用された特開平3-32867号公報(以下、「引用文献1」という。)には、以下の記載が図示とともにある。

(ア)「〔産業上の利用分野〕
本発明は両面印刷方式に関し、特にプリンタにおける単票用紙の両面印刷方式に関する。」(1頁右下欄4?6行)
(イ)「第1図に示すように両面印刷制御装置1は、制御部10と、奇数ページ処理部20と、第1の偶数ページ処理部30と、第2の偶数ページ処理部40と、強制吸入排出処理部50と、印刷制御部60とから構成されている。
そして、制御部10は、奇数ページのみを全て印刷要求する奇数ページ処理部20と、偶数ページのみを昇順に印刷要求する第1の偶数ページ処理部30と、偶数ページのみを降順に印刷要求する第2の偶数ページ処理部40と、文書全体が奇数の場合に限り最後の単票用紙を強制吸入して排出する排出要求を行う強制吸入排出処理部50とを起動制御している。
また、印刷制御部60は、以上の各処理部からの印刷要求と排出要求とを受けてプリンタ2を動作させる。なお、制御部10は、必要に応じてコンソールに単票用紙の再セットを促すメツセージを表示装置3に出力する。
一方、文書データ記憶装置4は、文書データを格納している外部記憶装置または内部記憶装置である。この文書データ記憶装置4に格納された文書データは、奇数ページ処理部20および第1の偶数ページ処理部30または第2の偶数ページ処理部40内に読み込まれる。」(2頁右上欄8行?同頁左下欄11行)
(ウ)「多数の単票用紙のそれぞれに文書データを印刷する場合に、まず、制御部10は、奇数ページ処理部20を起動する。そこで、奇数ページ処理部20は、文書データ記憶装置4より奇数ページだけを先頭ページから順番にlページずつ読み込み、印刷要求を印刷制御部60に渡し、プリンタ2により文書の奇数ページのみが全て印刷される。この動作は、第2図(a)のS10および第2図(b)のS40で示される。」(2頁左下欄18行?同頁右下欄6行)
(エ)「次に、制御部10は、単票用紙のセットし直しを促す操作メッセージを表示装置3に出力する。このため、プリンタ操作者は、第2図(a)のS20および第2図(b)のS50に示されるように単票用紙を裏返してセットし直す。」(2頁右下欄7?11行)
(オ)「ここで、制御部10は、単票用紙のたまり方をプリンタのハードウェアタイプにより区別して以下の二通りの処理を行う。
第1番目のケースで、第2図(a)に見られるように印刷面を下にして印刷した順番に下からたまる場合には、制御部10は、第1の偶数ページ処理部30を起動する。第1の偶数ページ処理部30は、文書データ記憶装置4より、偶数ページだけを昇順に1ページずつ読み込み、印刷要求を印刷制御部60に渡し、プリンタ2により印刷する。この動作は、第2図(a)のS30に示される。
次に、第2番目のケースで、第2図(b)に見られるように印刷面を上にして、印刷した順番に下からたまる場合には、制御部10は、第2の偶数ページ処理部40を起動する。第2の偶数ページ処理部40は、文書データ記憶装置4より、偶数ページだけを降順に1ページずつ読み込み、印刷要求を印刷制御部60に渡し、プリンタ2により印刷する。この動作は、第2図(b)のS60に示される。」(2頁右下欄12?3頁左上欄11行)

引用文献1の前記記載(イ)には、文書データ記憶装置4に格納された文書データが、奇数ページ処理部と偶数ページ処理部に読み込まれることが記載され、前記記載(ウ)には、奇数ページ処理部が、奇数ページだけを読み込んで印刷することが記載され、前記記載(オ)には、偶数ページ処理部が、偶数ページだけを読み込んで印刷することが記載されている。
したがって、引用文献1には、文書データを編集して印刷するものが記載されていると認められる。

引用文献1には、単票用紙の両面に印刷する方法、また、そのためのプリンタにおける制御方法が記載されていることから、印刷制御方法が記載されていると認められる。

引用文献1の前記記載(ウ)には、奇数ページの印刷のために、文書データ記憶装置4から文書データを先頭ページから順番に読み込み、文書データの奇数ページを全て印刷することが記載され、前記記載(エ)には、プリンタ操作者が単票用紙を裏返してセットし直すことが記載され、前記記載(オ)には、偶数ページの印刷のために、文書データ記憶装置4から文書データの偶数ページを昇順又は降順に読み込み、文書データの偶数ページを全て印刷することが記載され、さらに、第2図(a),(b)には、S10やS40で単票用紙の一方の面に奇数ページを印刷し、その後、S30やS60で単票用紙の他方の面に偶数ページを印刷するものが記載されている。
したがって、引用文献1には、奇数ページのデータを順次文書データ記憶装置4から読み出して一面側の印刷を実行して印刷された単票用紙をすべて排出し、奇数ページの印刷後、排出された単票用紙のセットし直しを促す操作メッセージを表示装置3に表示し、その後、偶数ページのデータを順次文書データ記憶装置4から読み出して他面側に印刷を行っていると認められる。

したがって、前記記載及び図面を含む引用文献1全体の記載から、引用文献1には、以下の発明(以下、「引用文献1記載の発明」という。)が開示されていると認められる。
「文書データ記憶装置4に格納してある文書データを編集して印刷を行う印刷制御方法において、奇数ページのデータを順次文書データ記憶装置4から読み出して一面側の印刷を実行して印刷された単票用紙をすべて排出し、印刷後、排出された単票用紙のセットし直しを促す操作メッセージを表示装置3に表示し、その後、偶数ページのデータを順次文書データ記憶装置4から読み出して他面側に印刷を行う印刷制御方法。」

5.本願補正発明と引用文献1記載の発明との対比
a.引用文献1記載の発明の「文書データ記憶装置4」は、本願補正発明の「メモリ」に相当している。

b.引用文献1記載の発明の「文書データ」は、印刷されるデータであるから、本願補正発明の「印刷データ」に相当する。

c.引用文献1記載の発明の「単票用紙」は、印刷される用紙であるから、本願補正発明の「印刷用紙」に相当する。

d.引用文献1の第2図(a),(b)には、S10やS40で単票用紙の一方の面に奇数ページを印刷し、その後、S30やS60で単票用紙の他方の面に偶数ページを印刷するものが記載されているから、引用文献1記載の発明の「奇数ページのデータ」は、単票用紙の一面側に印刷されるデータであり、「偶数ページのデータ」は、単票用紙の他面側に印刷されるデータである。
したがって、引用文献1記載の発明の「奇数ページのデータ」及び「偶数ページのデータ」は、それぞれ、本願補正発明の「印刷用紙の一面側に印刷される印刷データ」及び「印刷用紙の他面側に印刷される印刷データ」に相当する。

e.本願補正発明の「メモリから印刷用紙の他面側に印刷される印刷データを順次メモリから読み出して」との記載には、「メモリから」との記載が2回用いられているが、いずれも「読み出して」との語に係っており、特に2回用いたことに意味は認められず、引用文献1記載の発明の「偶数ページのデータを順次文書データ記憶装置4から読み出して」と異なるものではない。

f.本願補正発明の「排出された印刷用紙の他面側を印刷順に従って印刷するための再セット順序を表示部に表示し」と、引用文献1記載の発明の「排出された単票用紙のセットし直しを促す操作メッセージを表示装置3に表示し」とは、排出された印刷用紙の他面側を印刷するための再セットを行うことを表示部に表示する点で共通する。

よって、両者は、以下の点で一致し、また、相違している。
<一致点>
「メモリに格納してある印刷データを編集して印刷を行う印刷制御方法において、
印刷用紙の一面側に印刷される印刷データを順次メモリから読み出して一面側の印刷を実行して印刷された印刷用紙を全て排出し、印刷後、排出された印刷用紙の他面側を印刷するための再セットを行うことを表示部に表示し、その後、メモリから印刷用紙の他面側に印刷される印刷データを順次メモリから読み出して他面側に印刷を行う印刷制御方法。」

<相違点1>
再セットを行うことを表示することに関し、本願補正発明では、「排出された印刷用紙の他面側を印刷順に従って印刷するための再セット順序を表示部に表示し」との特定を有し、他面側の印刷順序に従った再セットの順序を表示することが特定されているのに対して、引用文献1記載の発明では、そのような特定を有しない点。

<相違点2>
他面側への印刷がどのような場合に行われるのかに関し、本願補正発明では、「印刷実行の指示が入力され印刷用紙がセットされている場合」との特定がされているのに対して、引用文献1には、他面側への印刷開始がどのように行われるのかについて明記されておらず、前記特定を有しない点。

6.判断
<相違点1について>
引用文献1の前記記載(オ)には、「制御部10は、単票用紙のたまり方をプリンタのハードウェアタイプにより区別して以下の二通りの処理を行う。」と記載されていることから、引用文献1の第2図(a)と 第2図(b)とは、単票用紙のたまり方が異なる方式のプリンタであって、それらの図から、第2図(a)は、印刷された面が下向きの状態で重ねられるフェイスダウン方式のプリンタの場合で、第2図(b)は、印刷された面が上向きの状態で重ねられるフェイスアップ方式のプリンタの場合であることが把握できる。
また、引用文献1の第2図(a)のS20では、印刷済みの単票用紙をまとめて裏返して再セットする必要があるのに対して、第2図(b)のS50では、印刷済みの単票用紙を(裏返さずに)そのままの状態で再セットする必要があることは、明らかである。
引用文献1には、「操作メッセージ」がどのようなメッセージであるか明記されていないものの、操作メッセージというからには、操作者が行うべき操作を操作者に伝える必要があるのは当然のことであるから、第2図(a)のようなフェイスダウン方式のプリンタであれば印刷済みの単票用紙をまとめて裏返して再セットするように表示を行い、また、第2図(b)のようなフェイスアップ方式のプリンタであれば裏返さずに再セットするように表示を行うことは、当業者であれば容易に想到することである。
そして、印刷済みの単票用紙をまとめて裏返して再セットするか、裏返さずに再セットするかというのは、本願補正発明の「排出された印刷用紙の他面側を印刷順に従って印刷するための再セット順序を表示部に表示」することに他ならず、引用文献1に記載の発明から、本願補正発明の相違点1に係る構成とすることは、当業者であれば容易に想到し得たものである。

また、印刷済みの用紙を再セットするときの表示内容を、ユーザがどのように再セットすればよいかの指示とすることは、周知の事項(例えば、特開平5-11529号公報の段落【0027】の記載、特開平8-91643号公報の段落【0038】の記載等を参照されたい。)であり、引用文献1の「操作メッセージ」として、当該周知の事項を適用することで、本願補正発明の相違点1に係る構成とすることは、当業者であれば容易に想到し得たものである。

<相違点2について>
引用文献1には、他面側への印刷開始がどのように行われるのか明記されていないものの、ユーザにより印刷実行ボタン等の入力手段が操作されることで、プリントを開始させることは周知の事項である(例えば、特開平7-156457号公報の段落【0014】の記載、特開平4-85619号公報の3頁右上欄2?5行の記載等を参照されたい。)。
また、プリントを開始するときに、印刷に供される用紙を給紙する給紙部に用紙がセットされていない場合は印刷を開始せず、用紙がセットされている場合に印刷を開始することは通常のことである。
してみれば、引用文献1記載の発明において、奇数ページのデータが単票用紙の一面側に印刷され、再セットされた後、偶数ページのデータが単票用紙の他面側に印刷されるに際して、前記周知の事項を採用することは、当業者が容易に想到し得たのであって、本願補正発明の相違点2に係る構成とすることは、当業者であれば容易になし得ることである。

そして、本願補正発明の作用効果も、引用文献1記載の発明及び周知の事項から、当業者が予測できる程度のものである。

したがって、本願補正発明は、その出願前に頒布された引用文献1記載の発明及び周知の事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

7.補正却下の決定のまとめ
したがって、本件補正は、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

第3.本願発明について
1.本願発明
平成18年7月27日付けの手続補正は上記のとおり却下されることとなったので、本願の請求項1に係る発明は、平成17年8月12日付けの手続補正書の特許請求の範囲の請求項1に記載される事項により特定されるものであり、その請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、以下のとおりである。

「メモリに格納してある印刷データを編集して印刷を行う印刷制御方法において、
印刷用紙の一面側に印刷される印刷データを順次メモリから読み出して一面側の印刷を実行して印刷された印刷用紙を全て排出し、印刷後、排出された印刷用紙の他面側を印刷するための印刷順に再セットするように表示部に表示し、その後、印刷実行の指示が入力され印刷用紙がセットされている場合にはメモリから印刷用紙の他面側に印刷される印刷データを順次メモリから読み出して他面側に印刷を行うことを特徴とする印刷制御方法。」

2.刊行物
原査定の拒絶の理由に引用された刊行物及びその記載事項は、前記「第2.」の「4.刊行物」に記載したとおりである。

3.対比・判断
前記「第2.」の「2.補正の目的」で示したように、本願補正発明は、本願発明の表示部への表示に関して、印刷順序を表示する場合に限定したものであるから、本願発明はその発明を特定する限定事項を省いたものである。
そうすると、本願発明の発明を特定する事項を全て含み、さらに他の発明を特定する事項を付加したものに相当する本願補正発明が、前記「第2.」の「6.判断」に記載したとおり、引用文献1記載の発明及び周知の事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様の理由により、引用文献1記載の発明及び周知の事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

4.むすび
以上のとおり、本願発明は、本願出願前に頒布された引用文献1記載の発明及び周知の事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであり、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないから、本願は、拒絶されるべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2009-02-18 
結審通知日 2009-02-24 
審決日 2009-03-09 
出願番号 特願平9-343187
審決分類 P 1 8・ 575- Z (B41J)
P 1 8・ 121- Z (B41J)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 畑井 順一  
特許庁審判長 酒井 進
特許庁審判官 菅藤 政明
江成 克己
発明の名称 印刷制御方法  
代理人 鈴木 弘一  
代理人 大西 健治  
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