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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A63F |
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管理番号 | 1196636 |
審判番号 | 不服2007-520 |
総通号数 | 114 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2009-06-26 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2007-01-10 |
確定日 | 2009-04-30 |
事件の表示 | 特願2000-369215「パチンコ遊技機」拒絶査定不服審判事件〔平成14年6月11日出願公開、特開2002-166009〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
1.手続の経緯 本願は、平成12年12月4日を出願日とする特許出願であって、平成18年8月17日付けで拒絶理由が通知され、その指定期間内である同年10月20日に意見書及び手続補正書が提出され、同年11月9日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、平成19年1月10日に拒絶査定不服審判が請求されるとともに、同年2月2日付けで手続補正がなされたものである。 また、当審において、平成20年9月17日付けで審査官による前置報告書の内容を添付して審尋を行い、同年11月21日に回答書が提出されている。 2.平成19年2月2日付けの手続補正についての補正却下の決定 [補正却下の決定の結論] 平成19年2月2日付けの手続補正を却下する。 [理由] (1)平成19年2月2日付けの手続補正(以下「本件補正」という。)における特許請求の範囲の記載 【請求項1】 平板構造の遊技盤本体の前面部に遊技領域を構成する各種遊技部品を取り付けるとともに裏面部に各種部品を取り付けて構成される遊技盤と、当該遊技盤に対して後方へ開閉可能な裏部品ユニット体とを、保持枠に着脱可能に取り付けて構成されるパチンコ遊技機において、 前記遊技盤本体の前記遊技領域外であり且つ前記遊技盤を前記保持枠に取り付けたときに前面側から視認できない位置であって、前記各種遊技部品及び前記各種部品と干渉しない位置に、幅方向に長く、且つ内周縁に角部を有しない取手穴を備え、 前記取手穴は、前記遊技盤本体の端縁を回避した盤面内に形成されていることを特徴とするパチンコ遊技機。 【請求項2】 平板構造の遊技盤本体の前面部に遊技領域を構成する各種遊技部品を取り付けるとともに裏面部に各種部品を取り付けて構成される遊技盤と、当該遊技盤に対して後方へ開閉可能な裏部品ユニット体とを、保持枠に着脱可能に取り付けて構成されるパチンコ遊技機において、 前記遊技盤本体の前記遊技領域外であり且つ前記遊技盤を前記保持枠に取り付けたときに前面側から視認できない位置であって、前記各種遊技部品及び前記各種部品と干渉しない位置に、幅方向に長く、且つ内周縁に角部を有しない非切欠き状の溝を備え、 前記溝は、前記遊技盤本体の端縁を回避した盤面内の前面側又は裏面側に形成されていることを特徴とするパチンコ遊技機。 【請求項3】 前記取手穴、又は前記溝は、前記遊技盤本体の上端近傍であり且つ幅方向中央部に形成されていることを特徴とする請求項1、又は2に記載のパチンコ遊技機。 【請求項4】 前記遊技盤と前記裏部品ユニット体とを互いに閉じ合わせた状態にしたときに、前記遊技盤の前記取手穴、又は前記裏面側に形成した溝が形成されている位置に合致するように、前記裏部品ユニット体に前記取手穴、又は前記溝と寸法・形状が略一致した貫通部または切欠部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のパチンコ遊技機。 【請求項5】 前記貫通部または前記切欠部は、前記裏部品ユニット体の構成要素である遊技球タンクに形成されていることを特徴とする請求項4記載のパチンコ遊技機。 (下線部は補正によって変更された箇所) (2)補正の内容 本件補正は、本件補正前の請求項1に記載した発明を特定するために必要な事項である「取手穴」について、「内周縁に角部を有しない」ものであることを限定し、同じく本件補正前の請求項2に記載した発明を特定するために必要な事項である「溝」について、「内周縁に角部を有しない非切欠き状の」ものであることを限定したものであって、平成18年法律第55号による改正前の特許法第17条の2第4項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。 なお、前置報告書において審査官は「内周縁に角部を有しない取手穴」との補正は、新規事項の追加又は不明確のおそれがある旨指摘しているが、「内周縁に角部を有しない」とは、取手穴を遊技盤の前面側又は裏面側から見たときの形状を限定するものと解し、上記のとおり判断する。 そこで、本件補正後の前記請求項1に記載された発明(以下「本願補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(上記改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に適合するか)について以下に検討する。 (3)引用文献 原査定の拒絶の理由に引用された特開平6-198056号公報(以下「引用文献」という。)には、図面とともに、 【0008】【実施例】以下、本発明に係る縦型弾球遊技機について、好適な実施例を挙げて添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施例では、機内にセットされた遊技盤の遊技領域内にパチンコ球を発射して遊技を行うことができる一般的なパチンコ機を縦型弾球遊技機の一例として例示するが、本発明は、必ずしも一般的なパチンコ機に限定されるものではなく、例えば、所謂アレンジ式パチンコ機等にも応用されるものである。 【0009】本実施例のパチンコ機では、その全体的な概要を図1?図13に略示するように、固定外郭保持枠をなす縦長方形状の外枠Aと、この外枠Aの開口前側に開閉可能に組み付けられた開閉保持枠をなす縦長方形状の前枠Bと、前枠Bの開口裏側に開閉可能に組み付けられたほぼ正方形状の透視窓扉Cと、前記外枠Aの開口内側に開閉及び着脱可能に組み付けられた縦長方形状のセット枠Dとが主体枠とされて、互いに図14?図25に示すように組み付け、組み外し(開閉及び着脱可能)し得るようになっており、セット枠Dの前側に遊技盤Eが着脱交換可能に収容セットされ得るようになっている。また、上記した一部の主体枠には、主要構成部として前枠Bの下部に上の球受け皿F及び球送り装置Iがセットされている一方、外枠Aの下部に下の球受け皿G及び打球発射装置H等が装備されており、また、セット枠Dの裏側に球処理機構部Jが装備されている。 【0035】[遊技盤E]前述のセット枠D内にセットされる遊技盤Eは、図2、図4、及び図10に示すように、収容枠部92のセット面域93内周に適合する一定方形サイズに成形されて、その前面に取着された円弧形の案内レール131内に所要のゲーム内容を展開し得る遊技領域132が構成されており、そして、前記位置決めボス95に対する孔133と、左右に必要に応じて形成された指掛け部134及び後述するセット保持手段137を利用して前記遊技補助枠部101の整合受け面102に基準合わせしたもとで前面側から着脱交換可能にセットされる。この遊技盤Eについては、本発明の主たる要旨としないために詳細な説明は省略し、遊技領域132では、機種毎のゲーム内容に応じた図柄可変表示装置、特別電動式入賞装置や各種入賞具、遊技釘等の遊技部品で構成されている一例を図2に略示する程度に止める。ただし、各種の遊技部品等の裏側は、前記窓口94内に位置するセーフ球用の集合カバー135で覆蓋され(図3参照)、また、アウト口136は、前記受け口99と連絡される。一方、案内レール131下端と、前記発射レール具103のレール105上端との空間部がファール球用の戻し口(ファール口ともいう)とされて、前記受け樋114に連絡される。なお、前記装飾ガラス扉Cにおける円弧レール壁62を利用する場合には、案内レール131の一部が省略できる(図4参照)。また、それぞれの入賞装置内に組み込まれたセーフ球用のスイッチの検出信号は、遊技基盤149に入力されて制御基盤339との間で応答処理される。 【0074】以上説明した本実施例に係るパチンコ機の各部に配設されたそれぞれの電気機器部品類については、図76に例示するように各制御部に接続されて入出力制御されるように設定されている。即ち、前記セット枠Dの裏側上部に設置されて電源(AC24V)に接続されるターミナル基盤340に対して同図のように大別的には、セーフ球の処理と賞球の排出及び球抜きの制御に係る制御基盤339と、打球作動及び球送り作動の制御に係る駆動基盤259と、各遊技盤毎のゲーム制御に係る遊技基盤148とがそれぞれ区分的に接続されている。・・・ との記載が認められる。 ここで、段落【0035】に記載されている「遊技基盤149」は、図3や段落【0074】の記載等から「遊技基盤148」の誤記であること及び該「遊技基盤148」が「セーフ球用の集合カバー135」に取り付けられていることが分かる。 また、図10(第19頁)から、指掛け部134は、遊技盤Eの左右の端縁を切り欠いて形成されていることが分かる。 摘記した上記の記載や図面等によれば、引用文献には、 「 遊技盤Eには、その前面に取着された円弧形の案内レール131内に所要のゲーム内容を展開し得る遊技領域132が構成され、該遊技領域132は、機種毎のゲーム内容に応じた図柄可変表示装置、特別電動式入賞装置や各種入賞具、遊技釘等の遊技部品で構成され、各種の遊技部品等の裏側はセーフ球用の集合カバー135で覆蓋され、遊技基盤148が取り付けられており、前記遊技盤Eをセット枠Dの前側に着脱交換可能に収容セットされ得るようになっており、また、前記セット枠Dの裏側に球処理機構部Jが装備されているパチンコ機において、 前記遊技盤Eの左右に必要に応じて形成された指掛け部134を備え、 前記指掛け部134は、前記遊技盤Eの左右の端縁を切り欠いて形成されているパチンコ機。」の発明(以下「引用発明」という。)が開示されていると認めることができる。 (4)対比 引用発明の「遊技盤E」は、本願補正発明の「遊技盤」に相当し、以下同様に、 「その前面」は「遊技盤本体の前面部」に、 「遊技領域132」は「遊技領域」に、 「機種毎のゲーム内容に応じた図柄可変表示装置、特別電動式入賞装置や各種入賞具、遊技釘等の遊技部品」は「各種遊技部品」に、 「セーフ球用の集合カバー135」と「遊技基盤148」は「各種部品」に、 「セット枠D」は「保持枠」に、 「着脱交換可能に収容セットされ得る」は「着脱可能に取り付けて構成される」に、 「パチンコ機」は「パチンコ遊技機」に、 「指掛け部134」は「取手穴」に、それぞれ相当する。 さらに、引用文献の記載等からみて、以下のことが言える。 a.引用発明の「遊技盤E」は平板構造であることが明らかである。 また、引用発明において「遊技領域132」が「機種毎のゲーム内容に応じた図柄可変表示装置、特別電動式入賞装置や各種入賞具、遊技釘等の遊技部品で構成され」ることは、本願補正発明における「遊技領域を構成する各種遊技部品を取り付ける」ことに相当する。 さらに、引用発明において「各種の遊技部品等の裏側はセーフ球用の集合カバー135で覆蓋され、遊技基盤148が取り付けられて」いることは、本願補正発明において「遊技盤」が「裏面部に各種部品を取り付けて構成される」ことに相当している。 したがって、引用発明は本願補正発明の「平板構造の遊技盤本体の前面部に遊技領域を構成する各種遊技部品を取り付けるとともに裏面部に各種部品を取り付けて構成される遊技盤」に相当する構成を有するものということができる。 b.本願補正発明の「裏部品ユニット体」と引用発明の「球処理機構部J」は、「遊技盤後方の装置」である点で共通しており、いずれも保持枠(引用発明のセット枠D)に取り付けて構成される点でも共通している。 c.引用発明の「指掛け部134」は、図10から遊技領域132の外側であり且つ遊技盤Eをセット枠Dに取り付けたときに前面側から視認できない位置に設けられていることがみてとれる。また、各種の遊技部品に干渉しない位置に設けられていることも明らかであるから、引用発明の「指掛け部134」は、本願補正発明における「遊技盤本体の遊技領域外であり且つ遊技盤を保持枠に取り付けたときに前面側から視認できない位置であって、各種遊技部品及び各種部品と干渉しない位置」に相当する位置に設けられているものということができる。 d.本願補正発明の「取手穴」と引用発明の「指掛け部134」は、いずれも「遊技盤本体に形成されている」点で共通している。 以上を総合すると、両者は、 「 平板構造の遊技盤本体の前面部に遊技領域を構成する各種遊技部品を取り付けるとともに裏面部に各種部品を取り付けて構成される遊技盤と、当該遊技盤を保持枠に着脱可能に取り付けて構成し、遊技盤後方の装置を保持枠に取り付けて構成されるパチンコ遊技機において、 前記遊技盤本体の前記遊技領域外であり且つ前記遊技盤を前記保持枠に取り付けたときに前面側から視認できない位置であって、前記各種遊技部品及び前記各種部品と干渉しない位置に、取手穴を備え、 前記取手穴は、前記遊技盤本体に形成されていることを特徴とするパチンコ遊技機。」 の点で一致し、以下の点で相違している。 [相違点1] 本願補正発明は「裏部品ユニット体」が「遊技盤に対して後方へ開閉可能」かつ「保持枠に着脱可能」であるのに対し、引用発明の「球処理機構部J」は「セット枠Dの裏側に装備されている」ものであって、「開閉可能」でも「着脱可能」でもない点、及びユニット体となっているかどうか明らかでない点。 [相違点2] 本願補正発明は、「取手穴」が「幅方向に長く、且つ内周縁に角部を有しない形状」であるとともに「遊技盤本体の端縁を回避した盤面内に形成されている」のに対し、引用発明は「指掛け部」が「遊技盤Eの左右の端縁を切り欠いて形成されている」点。 (5)判断 [相違点1について] パチンコ遊技機において、遊技盤後方の装置をユニット化するとともに、該ユニット体を「遊技盤に対して後方へ開閉可能」かつ「保持枠に着脱可能」に取り付けて構成することは、例えば特開平11-4945号公報(特に、図8及び段落【0003】)及び特開昭62-84789号公報(特に、第6図、第3頁右上欄第9行?同頁左下欄第6行及び第3頁右下欄第12行?第4頁左上欄第4行)に記載されているように、従来周知の技術(以下「周知技術1」という。)である。 そして、引用発明に周知技術1を適用し、引用発明のセット枠Dの裏側に装備されている「球処理機構部J」を機構板としてユニット化するとともに、「遊技盤Eに対して後方へ開閉可能」かつ「セット枠Dに着脱可能」に取り付けて構成して相違点1に係る本願補正発明の構成とすることは、パチンコ遊技機の分野における通常の知識を有する者(以下「当業者」という。)が容易に想到し得る事項である。 [相違点2について] 手で移動される板状の部材に、手で持つための、幅方向に長く、且つ内周縁に角部を有しない形状の取手穴を設けることは、例えば登録実用新案第3041253号公報(特に、図1及び段落【0041】)、実公平2-10742号公報(第1図、第2図及び第4欄頁第25?26行)及び実願昭59-122032号(実開昭61-40416号)のマイクロフィルム(特に、第1図及び明細書第3頁第8?10行)に示されるように、従来一般的に周知の技術(以下「周知技術2」という。)である。 また、取手穴の位置や形状を移動される部材の重量、形状、使用状況等に応じて、使い勝手の良い位置や形状とすることは、取手穴を設けるに際して通常考慮される事項である。 以上のとおりであるから、引用発明の「指掛け部134」の形成位置や形状を改変することは、当業者が通常行う事項であるということができ、その改変に際して周知技術2を適用することに格別な困難性はないから、「指掛け部134」の形状を、幅方向に長く、且つ内周縁に角部を有しない形状とすることは当業者にとって困難なことではない。そして、そのような形状とするならば、形成位置は「遊技盤本体の端縁を回避した盤面内」となるのが最も自然であるから、引用発明に周知技術2を適用し、相違点2に係る本願補正発明の構成とすることは、当業者にとって容易に想到し得る事項と言わざるを得ない。 そして、本願補正発明の作用効果も、引用発明及び周知技術1、2から当業者が予測できる範囲のものである。 なお、請求人は、平成18年10月20日の意見書や平成19年2月2日の手続補正書記載の請求の理由において、「バリ」を除去することができる点の効果を主張しているが、パチンコ遊技機において、遊技盤の開口周辺にバリを生じると作業者にそれが刺さる等の不都合があることは、例えば特開平11-47360号公報の段落【0003】に記載されるように、従来良く知られた事項であるから、この点の効果についても当業者が予測できる範囲のものである。 よって、本願補正発明は、引用発明及び周知技術1、2に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。 (6)むすび したがって、本件補正は、平成18年法律第55号による改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下されるべきものである。 よって、結論のとおり決定する。 3.本願発明について (1)平成18年10月20日付けの手続補正における請求項1の記載 平成19年2月2日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、平成18年10月20日付けの手続補正書によって補正された明細書の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される、以下のとおりのものである。 「 平板構造の遊技盤本体の前面部に遊技領域を構成する各種遊技部品を取り付けるとともに裏面部に各種部品を取り付けて構成される遊技盤と、当該遊技盤に対して後方へ開閉可能な裏部品ユニット体とを、保持枠に着脱可能に取り付けて構成されるパチンコ遊技機において、 前記遊技盤本体の前記遊技領域外であり且つ前記遊技盤を前記保持枠に取り付けたときに前面側から視認できない位置であって、前記各種遊技部品及び前記各種部品と干渉しない位置に形成した幅方向に長い取手穴を備え、 前記取手穴は、前記遊技盤本体の端縁を回避した盤面内に形成されていることを特徴とするパチンコ遊技機。」 (2)引用文献 原査定の拒絶の理由に引用された引用文献及びその記載事項は、上記「2.(3)」に記載したとおりである。 (3)対比・判断 本願発明は、上記「2.(1)」及び「2.(2)」で検討した本願補正発明から、「取手穴」についての限定事項である「内周縁に角部を有しない」という限定を省いたものである。 そして、本願発明の構成要件を全て含み、「取手穴」の構成を限定したものに相当する本願補正発明が、上記「2.(5)」に記載したとおり、引用発明及び周知技術1、2に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様の理由により、引用発明及び周知技術1、2に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。 (4)むすび 以上のとおり、本願発明は、引用発明及び周知技術1、2に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 そして、請求項2?5に係る発明については検討するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2009-02-19 |
結審通知日 | 2009-02-24 |
審決日 | 2009-03-12 |
出願番号 | 特願2000-369215(P2000-369215) |
審決分類 |
P
1
8・
121-
Z
(A63F)
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最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 澤田 真治 |
特許庁審判長 |
小原 博生 |
特許庁審判官 |
河本 明彦 森 雅之 |
発明の名称 | パチンコ遊技機 |
代理人 | 鈴木 均 |