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審決分類 審判 査定不服 特17条の2、3項新規事項追加の補正 取り消して特許、登録 A47B
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 A47B
管理番号 1196842
審判番号 不服2007-27918  
総通号数 114 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2009-06-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2007-10-11 
確定日 2009-05-26 
事件の表示 特願2004-300066「昇降式収納装置」拒絶査定不服審判事件〔平成18年 4月27日出願公開、特開2006-110050、請求項の数(3)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 【1】手続の経緯
本願は、平成16年10月14日の出願であって、平成19年9月3日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、同年10月11日に拒絶査定に対する審判の請求がなされるとともに、同年11月12日に手続補正がなされたものである。


【2】平成19年11月12日付けの手続補正についての補正の却下の決定
[補正の却下の決定の結論]
平成19年11月12日付けの手続補正(以下「本件補正」という。)を却下する。

[理由]
[1]補正後の本願発明
本件補正により、特許請求の範囲の請求項1は、下記のように補正された。
「キッチン用フロアキャビネットのカウンターの一部に形成した昇降用開口内に配置される水切り棚と、この水切り棚をカウンター下の収納空間に下降させるとともに、カウンター上に上昇させる昇降機構とを備えた昇降式収納装置において、
前記水切り棚の下部に水受けトレーを取付け、この水受けトレーの排水口に一端を連結したフレキシブルな排水パイプの他端を、水切り棚の最下降位置での排水パイプの一端よりも低い位置で、収納空間の内壁面に取付けた水受けマスの上部位置に連結するとともに、前記水受けマスを排水トラップを介して排水管に連結する一方、前記排水パイプの内径を排水管の内径より小さくしていることを特徴とする昇降式収納装置。」

[2]検討
そこで、上記補正事項について検討すると、本願の願書に最初に添付した明細書又は図面(以下「当初明細書等」という。)の【0040】及び図4には、排水パイプの他端を水受けマスの上部位置に連結することは記載されているものの、補正によって新たに追加された「排水パイプの他端を、水切り棚の最下降位置での排水パイプの一端よりも低い位置で、収納空間の内壁面に取付けた水受けマスの上部位置に連結する」という事項は、当初明細書等には記載されていない。また、当該事項が当初明細書等の記載から自明のこととも認められない。
したがって本件補正は、当初明細書等のすべての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において、新たな技術的事項を導入しないものでない。
よって、本件補正は、本願の当初明細書等に記載した事項の範囲内においてしたものとはいえない。

以上のとおりであるから、本件補正は、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第3項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。
よって、上記[補正の却下の決定の結論]のとおり、決定する。


【3】本願発明について
平成19年11月12日付けの手続補正は上記のとおり却下され、平成19年7月4日付けの手続補正も却下されているので、本願の請求項1ないし3に係る発明は、平成19年2月16日付けの手続補正により補正された明細書の特許請求の範囲の請求項1ないし3に記載された事項により特定されるとおりのものである。
そして、本願については、原査定の拒絶理由を検討してもその理由によって拒絶すべきものとすることはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2009-05-13 
出願番号 特願2004-300066(P2004-300066)
審決分類 P 1 8・ 121- WY (A47B)
P 1 8・ 561- WY (A47B)
最終処分 成立  
前審関与審査官 河本 明彦  
特許庁審判長 山口 由木
特許庁審判官 神 悦彦
関根 裕
発明の名称 昇降式収納装置  
代理人 樋口 次郎  
代理人 小谷 悦司  
代理人 伊藤 孝夫  

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