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審決分類 審判 訂正 3項(134条5項)特許請求の範囲の実質的拡張 訂正する A63F
審判 訂正 ただし書き2号誤記又は誤訳の訂正 訂正する A63F
審判 訂正 特許請求の範囲の実質的変更 訂正する A63F
審判 訂正 (特120条の4,3項)(平成8年1月1日以降) 訂正する A63F
管理番号 1197415
審判番号 訂正2009-390035  
総通号数 115 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2009-07-31 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2009-03-10 
確定日 2009-05-06 
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第4073972号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第4073972号に係る明細書及び図面を本件審判請求書に添付された訂正明細書のとおり訂正することを認める。 
理由 1.請求の要旨
本件審判の請求の要旨は、特許第4073972号発明(平成5年4月19日出願、平成20年2月1日設定登録)の明細書を審判請求書に添付した訂正明細書のとおり、すなわち、下記のとおり訂正することを求めるものである。
(訂正事項1)
請求項1の「可動球受板が背面側に傾斜する位置に切換配置されることでその保持されている打球が背面側へ流転する」における「背面側」(2箇所)を「前面側」に訂正する。
(訂正事項2)
明細書の段落【0006】の「可動球受板が背面側に傾斜する位置に切換配置されることでその保持されている打球が背面側へ流転する」における「背面側」(2箇所)を「前面側」に訂正する。

2.当審の判断
訂正前の請求項1の記載は次のとおりである。
「 複数の数字,文字,図柄等を表示する可変表示部を備えると共に、該可変表示部の前面周囲を囲う周壁を設けた可変表示装置と、該可変表示装置の下方に位置し打球の入賞により前記可変表示部の数字,文字,図柄等の表示をランダムに変動させる始動入賞口とをそれぞれ遊技盤面に装着したパチンコ機において、
前記可変表示装置における周壁の下辺部を、前記遊技盤面を流下する打球が飛入し得る受板面として構成するとともに、該受板面をパチンコ機の左右方向へ延びるようにかつパチンコ機の前面側に向けて下がり傾斜となるように形成し、
前記受板面の左右中間位置となる前記始動入賞口の直上位置には、電気的駆動手段により上面が前面側に傾斜する位置とパチンコ機の背面側に傾斜する位置とに切り換えられる可動球受板を設け、
前記可動球受板が前面側に傾斜する位置に配置された状態では前記飛入した打球が前記可動球受板の上面を含め前記受板面を左右に転動し易い状態とする一方で、前記可動球受板が背面側に傾斜する位置に配置される際に偶然その上面に打球が乗ると当該打球がそのまま可動球受板上に保持されるとともに、その保持状態で可動球受板が背面側に傾斜する位置に切換配置されることでその保持されている打球が背面側へ流転するようにして前記始動入賞口に入賞し易くしたことを特徴とするパチンコ機。」
この記載によれば、可動球受板は「上面が前面側に傾斜する位置とパチンコ機の背面側に傾斜する位置とに切り換えられる」ものであるとともに、打球が可動球受板上に保持されるのは、「可動球受板が背面側に傾斜する位置に配置される際」であるから、「その保持状態で可動球受板が背面側に傾斜する位置に切換配置される」という記載は明らかに矛盾していることが分かる。
また、請求項1に係る発明の実施例について説明している明細書の段落【0018】には、「図6に示すように偶然下降した可動球受板31の前側部分31aに打球が乗るとそのまま保持され、次いで可動球受板31が上昇すると、図7のように前側部分31aの上面に沿って前方へ流転し始動入賞口10aへ入賞する。」と記載され、段落【0019】には、「可動球受板31が上昇した時、その上面に打球が乗って保持されるようにし、可動球受板31が下降した時、その上面に沿って前方へ流転し始動入賞口10aへ入賞させるようにしても良い。」と記載されているところ、両者ともに可動球受板31に打球が保持された後に該可動球受板31の状態を逆方向に切り換えている。
さらに、上記段落【0018】及び【0019】に記載されたいずれの態様においても、打球を保持した状態で可動球受板が切換配置されると、その保持されている打球は「上面に沿って前方(前面側)へ流転」しており、背面側へ流転する例は記載されていない。
これらの事情を総合勘案すると、請求項1の「その保持されている打球が背面側へ流転する」は、「その保持されている打球が前面側へ流転する」の誤記であり、同じく「可動球受板が背面側に傾斜する位置に切換配置される」は、「可動球受板が前面側に傾斜する位置に切換配置される」の誤記であると判断される。
よって、訂正事項1は誤記の訂正を目的とするものである。
次に、訂正事項2は、請求項1記載のパチンコ機の構成について説明している段落【0006】を請求項1と同様に訂正するものであるから、訂正事項1と同じく誤記の訂正を目的とするものである。
そして、上記訂正事項1、2は、いずれも願書に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてされたものであり、また、実質的に特許請求の範囲を拡張又は変更するものでもない。

3.むすび
したがって、本件訂正審判の請求は、平成6年法律第116号による改正前の特許法第126条第1項第2号に掲げる事項を目的とし、かつ、同条第1項ただし書き及び第2項の規定に適合する。
よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
パチンコ機
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】複数の数字,文字,図柄等を表示する可変表示部を備えると共に、該可変表示部の前面周囲を囲う周壁を設けた可変表示装置と、該可変表示装置の下方に位置し打球の入賞により前記可変表示部の数字,文字,図柄等の表示をランダムに変動させる始動入賞口とをそれぞれ遊技盤面に装着したパチンコ機において、
前記可変表示装置における周壁の下辺部を、前記遊技盤面を流下する打球が飛入し得る受板面として構成するとともに、該受板面をパチンコ機の左右方向へ延びるようにかつパチンコ機の前面側に向けて下がり傾斜となるように形成し、
前記受板面の左右中間位置となる前記始動入賞口の直上位置には、電気的駆動手段により上面が前面側に傾斜する位置とパチンコ機の背面側に傾斜する位置とに切り換えられる可動球受板を設け、
前記可動球受板が前面側に傾斜する位置に配置された状態では前記飛入した打球が前記可動球受板の上面を含め前記受板面を左右に転動し易い状態とする一方で、前記可動球受板が背面側に傾斜する位置に配置される際に偶然その上面に打球が乗ると当該打球がそのまま可動球受板上に保持されるとともに、その保持状態で可動球受板が前面側に傾斜する位置に切換配置されることでその保持されている打球が前面側へ流転するようにして前記始動入賞口に入賞し易くしたことを特徴とするパチンコ機。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、所定の遊技条件により、その遊技状態を遊技者にとって有利となる特定遊技状態に変換させるようにしたパチンコ機に関し、特に、可変表示装置に打球がその下方に有る始動入賞口へ入賞し易い状態と入賞しにくい状態とに交互に変換する機能を備えさせて、興趣に富んだ遊技ができるようにしたパチンコ機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近のパチンコ機に、例えば遊技盤の中央部に種々の数字,文字,図柄等の表示記号を変動可能に表示する可変表示装置を装着し、その直下並びに両側にそれぞれ始動入賞口を設け、更に遊技盤の下部に遊技者にとって有利となる第1の状態と遊技者にとって不利となる第2の状態に変化自在な入賞装置を装着しているものが有る。このパチンコ機は、前記いずれかの始動入賞口に打球が入賞すると可変表示装置が作動し、前面の可変表示部に表示される数字,文字,図柄等をランダムに変動させ、所定時間経過後に停止させる。この時、各表示が同じ数字,文字または図柄で停止すると特定遊技状態となる。
【0003】
この特定遊技状態では、入賞装置が遊技者にとって有利となる第1状態に変化し、例えば一定時間経過するまでの間、または所定個数の入賞球を検出するまで開成する。そして、連続して開成し得るための入賞球の検出を条件に、さらに一定時間閉成した後、前記条件が続く限り前述の動作を最大回数(例えば16回)行うもので、このようにして遊技を楽しむようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記可変表示装置は可変表示部の前面周囲を囲う周壁が設けられており、打球のいくつかは周壁の下辺部上面に飛入するものが有るが、これら打球はほとんどその上面に沿って流れ、直下に位置する始動入賞口に入賞するとは限らず、可変表示装置と始動入賞口とは入賞球を発生させるという面においては互いに無関係であった。このため遊技が単調となり、興趣に富んだゲーム性を充分発揮し得なかった。
【0005】
そこで、本発明は可変表示装置に始動入賞口へ打球が入賞し易い状態としにくい状態とに交互に変換する機能を備えさせて、遊技の興趣を高めるようにしたパチンコ機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本発明のパチンコ機は、複数の数字,文字,図柄等を表示する可変表示部を備えると共に、該可変表示部の前面周囲を囲う周壁を設けた可変表示装置と、該可変表示装置の下方に位置し打球の入賞により前記可変表示部の数字,文字,図柄等の表示をランダムに変動させる始動入賞口とをそれぞれ遊技盤面に装着したパチンコ機において、前記可変表示装置における周壁の下辺部を、前記遊技盤面を流下する打球が飛入し得る受板面として構成するとともに、該受板面をパチンコ機の左右方向へ延びるようにかつパチンコ機の前面側に向けて下がり傾斜となるように形成し、前記受板面の左右中間位置となる前記始動入賞口の直上位置には、電気的駆動手段により上面が前面側に傾斜する位置とパチンコ機の背面側に傾斜する位置とに切り換えられる可動球受板を設け、前記可動球受板が前面側に傾斜する位置に配置された状態では前記飛入した打球が前記可動球受板の上面を含め前記受板面を左右に転動し易い状態とする一方で、前記可動球受板が背面側に傾斜する位置に配置される際に偶然その上面に打球が乗ると当該打球がそのまま可動球受板上に保持されるとともに、その保持状態で可動球受板が前面側に傾斜する位置に切換配置されることでその保持されている打球が前面側へ流転するようにして前記始動入賞口に入賞し易くした。
【0007】
【作用】
可変表示装置における周壁の下辺部は遊技盤面を流下する打球が飛入し得る受板面として構成され、該受板面をパチンコ機の左右方向へ延びるようにかつパチンコ機の前面側に向けて下がり傾斜となるように形成したため、遊技盤面を流下する打球は時折受板面に飛入し、その受板面を左右に転動等した上で前面側、すなわち遊技盤面に戻されることになる。ここで、前記受板面の左右中間位置となる始動入賞口の直上位置には電気的駆動手段により上面が前面側に傾斜する位置とパチンコ機の背面側に傾斜する位置とに切り換えられる可動球受板を設けられている。そして、前記可動球受板が前面側に傾斜する位置に配置された状態では前記飛入した打球が前記可動球受板の上面を含め前記受板面を比較的自由に左右に転動し易い状態となるので、この打球は前記始動入賞口には入賞しづらい。一方、前記可動球受板が背面側に傾斜する位置に配置される際に偶然その上面に打球が乗ると当該打球がそのまま可動球受板上に保持されるとともに、その保持状態で可動球受板が前面側に傾斜する位置に切換配置されることでその保持されている打球が前面側へ流転するため、始動入賞口に入賞し易い。
【0008】
【実施例】
以下に本発明に係るパチンコ機の一実施例を図面と共に説明する。図1は本発明のパチンコ機の正面図であり、図において、1はパチンコ機本体、2は該パチンコ機本体1の前面に開閉自在に装着される前面枠で、その前面にガラス枠3と賞球供給皿4を装着した前面板5とがそれぞれ開閉自在に蝶着されている。
【0009】
前記ガラス枠3の後側に遊技盤6が装着され、該遊技盤6の前面にはガイドレール7が敷設されている。該ガイドレール7に囲まれる遊技部8の略中央に可変表示装置9が固着され、該可変表示装置9の直下並びに両側に始動入賞口10a,10b,10cがそれぞれ設けられている。また、11は遊技盤6の下部に装着される大型の入賞装置であり、12は前記ガイドレール7の内側下端部に設けられるアウト口である。前記、各始動入賞口10a,10b,10cの内部には入賞球を検出する入賞球検出器13が設けられている。
【0010】
図2乃至図4は前記可変表示装置9の斜視図,分解斜視図,裏面図をそれぞれ示す。該可変表示装置9は液晶ディスプレイ型のもので、種々の数字,文字,図柄等の表示記号をそれぞれ左中右に区分された表示面14aに変動可能に表示する可変表示部14と、該可変表示部14の前面すなわち表示面14aの上下・左右を囲う周壁15を取付基板16の開口17内周面に形成した枠部材18とから概略構成される。前記可変表示部14の前側には透明な窓板19が配置され、可変表示部14の表示面14aがパチンコ機本体1の前面側から枠部材18の開口17を通して視認できるようにしている。また、前記可変表示部14はその後側から前面が開放する箱状の保護カバー20に収容される。尚、21は前記取付基板16の前面に装着される飾り部材である。
【0011】
図1における大型の入賞装置11は周知のもので、取付基板22の前面に横長の開口23が設けられると共に該開口23に開閉扉24が枢着され、該開閉扉24を前側に傾動して開口23を開成した遊技者にとって有利となる第1の状態と、起立して開口23を閉成した遊技者にとって不利となる第2の状態とに自在に変換できるようになっている。また、該入賞装置11内には入賞球を計数する入賞球数検出器25aと、開閉扉24を連続して開けるための入賞球を検出する入賞球検出器25bが設けられる。
尚、可変表示装置9、入賞装置11並びに各入賞球検出器13等はマイクロコンピュータ(図示せず)と電気的に接続され、制御される。
【0012】
そして、遊技盤6の遊技部8内に打ち込まれた打球が、遊技盤6面を流下する途中に例えば可変表示装置9直下の始動入賞口10aに入賞すると、入賞球検出器13により検出される。これに伴い、入賞球1個に相当する一定量の景品球が払い出されると共に、可変表示装置9が電気的に作動する。そこで、表示面14aの左,中,右に区分された数字,文字,図柄等の表示Aがランダムに変動を始め、所定時間経過すると各表示Aの変動が止まる。この変動停止時において、図5に示すように左,中,右の表示Aがあらかじめ設定された表示記号と同じ数字,文字または図柄で(図5で同じ数字7が3つ揃ったとき)停止すると特定遊技状態となる。
【0013】
この特定遊技状態では、入賞装置11の開閉扉24を一定時間経過するまでの間、または入賞球数検出器25aが所定個数(例えば10個)の入賞球を検出するまでの間開成し、その入賞球の内開閉扉24を連続して開けるための入賞球を入賞球検出器25bで検出したことを条件に、一定時間(例えば2秒)閉成した後、前記条件が続く限り前述の動作を最大回数(例えば16回)行なうように条件設定され、実行される。
また、前記表示面14aの各数字,文字又は図柄の組み合わせで、その内1つでも異なる時は、入賞球1個に相当する一定量の景品球が払い出されるに止まり、再び始動入賞口10a,10b,10cに打球が入賞するのを待つことになる。
【0014】
しかして、本発明は、図2乃至図4に示すように、前記枠部材18における周壁15の下辺部15aに凹部26が形成されると共に、その中央に前後方向に伸びる切欠27が設けられる。また、窓板19の下辺には前記凹部26に上面から嵌入する受板28が突設され、該受板28の中央に前記切欠27に嵌入する縦溝29が形成される。前記下辺部15a詳しくは受板28上面は窓板19の前方に向って若干下傾している。
【0015】
そして、枠部材18の後側に窓板19が配置され、切欠27に縦溝29が上面から嵌入されて受板28が凹溝26内に嵌入される。更に、窓板19の後側に可変表示部14が配置され、窓板19の裏面に表示面14aが当接される。前記可変表示部14は保護カバー20の内側に突設した支持突起20b,20b,20b,20bにビス止めすることにより支持される。
また、枠部材18は保護カバー20と一体に組み付けられ、その枠部材18の取付基板16前面に飾り部材21,21,21が装着される。
【0016】
そして、該縦溝29内に前端をピン30により枢支されると共に後端を保護カバー20の下辺に設けた通し溝20cを介して後側に突出させた可動球受板31が嵌入され、更に前記ピン30に圧縮スプリング32が挿通され、該圧縮スプリング32の弾発力により可動球受板31を前記ピン30を支点にして常に上方へ回動付勢するようにしている。また、このとき可変表示装置9下方の始動入賞口10aは図5に示すように前記可動球受板31前端の直下位置に配置されている。
【0017】
保護カバー20の後側には保持筒20aを介して駆動モータ33が装着され、該駆動モータ33の駆動軸34の先端に前記可動球受板31の後端上面に係合するカム片35(羽根2枚)が設けられている。そして、該カム片35の回転により可動球受板31の後端は前記圧縮スプリング32の弾発力に抗して常に上下動される。
通常、前記可動球受板31の前端部上面31a,すなわち窓板19より前側部分は長手方向に沿ってわずかにV溝状をなすよう窪ませてあり、圧縮スプリング32により付勢され上昇した時、窓板19の前方に向って下傾し、逆にカム片35の押圧により下降した時は上傾するようにしている。
【0018】
よって、遊技盤6の遊技部8に打ち込まれた打球が遊技盤8面を流下しつつ、周壁15の下片部15aに飛入した場合、可動球受板31が上昇位置にあると従来同様ほとんど始動入賞口10aに入賞せず、そのまま下片部15a上面に沿って左右に流下してしまうが、図6に示すように偶然下降した可動球受板31の前側部分31aに打球が乗るとそのまま保持され、次いで可動球受板31が上昇すると、図7のように前側部分31aの上面に沿って前方へ流転し始動入賞口10aへ入賞する。
このように、駆動モータ33によりカム片35を介して可動球受板31を上下動させ、始動入賞口10aに打球が入賞し易い状態と入賞しにくい状態とを交互に発生させることにより、変化に富んだ遊技を楽しむことができる。
【0019】
なお、本実施例においては、駆動モータ33により可動球受板31を常時上下に作動させるようにしたが、間欠的に作動させるようにしても良く、またソレノイド等を使用し作動させるようにしても良い。更に、可動球受板31が上昇した時、その上面に打球が乗って保持されるようにし、可動球受板31が下降した時、その上面に沿って前方へ流転し始動入賞口10へ入賞させるようにしても良い。更にまた、可変表示装置は液晶ディスプレイ型のものに限らず、発光素子を可変表示部前面に縦横方向に多数並べたドットマトリクス型、又はドラムの周面に多くの文字、記号等をあらかじめ表示し、該ドラムを回転させ適宜位置で停止させるようにしたドラム回転型でも良い。
【0020】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係るパチンコ機は周壁の下辺部に遊技盤面を流下する打球が飛入し得る受板面を形成し、そこに可動球受板を設け、該可動球受板をパチンコ機の前面側及び背面側に位置切換することにより打球をその直下位置にある始動入賞口へ入賞し易くしたり、入賞しにくくしたので、遊技が興趣に富み、しかも遊技の趣向の向上が図られる。また、これにより遊技客は遊技の面白味を十分満喫できる等有益な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の正面図。
【図2】可変表示装置の斜視図。
【図3】同分解斜視図。
【図4】同裏面図。
【図5】遊技盤面に装着した可変表示装置の正面図。
【図6】同作用を示す縦断面図。
【図7】同作用を示す縦断面図。
【符号の説明】
9 可変表示装置
10a 始動入賞口
11 入賞装置
14 可変表示部
15 周壁
15a 下辺部
31 可動球受板
33 駆動モータ
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審決日 2009-04-21 
出願番号 特願平5-116405
審決分類 P 1 41・ 841- Y (A63F)
P 1 41・ 855- Y (A63F)
P 1 41・ 854- Y (A63F)
P 1 41・ 852- Y (A63F)
最終処分 成立  
前審関与審査官 池谷 香次郎  
特許庁審判長 小原 博生
特許庁審判官 川島 陵司
河本 明彦
登録日 2008-02-01 
登録番号 特許第4073972号(P4073972)
発明の名称 パチンコ機  
代理人 山田 強  
代理人 山田 強  

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