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審決分類 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 A63F
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A63F
管理番号 1197900
審判番号 不服2007-3780  
総通号数 115 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2009-07-31 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2007-02-08 
確定日 2009-05-20 
事件の表示 平成8年特許願第93089号「パチンコ機の入賞装置」拒絶査定不服審判事件〔平成9年9月30日出願公開、特開平9-253287〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第一.手続の経緯
本願は、平成8年3月21日の出願であって、拒絶理由通知に対応して平成18年10月13日に手続補正書が提出され、その後なされた拒絶査定に対し、平成19年2月8日に拒絶査定不服審判が請求されるとともに、同月28日付けで手続補正がなされたものである。

第二.平成19年2月28日付けの手続補正についての補正却下の決定
[補正却下の決定の結論]
平成19年2月28日付けの手続補正を却下する。

[理由]
1.補正後の本願発明
平成19年2月28日付けの手続補正(以下「本件補正」という。)により、特許請求の範囲の請求項1は以下のように補正された(下線部は補正によって変更された箇所)。
「遊技盤の表面に取り着けられる取付板に球入口を開設すると共に該取
付板の裏面に後面が開口した中空状の箱枠を一体に形成した飾り部材と、
前面が開口され前記箱枠に挿通される中枠を備え、前記中枠の前面に前記球入口に臨むように開閉扉が開閉自在に設けられると共に該開閉扉と連係させた電気的駆動源を設けた駆動部材とからなり、
前記開閉扉は、その下部に水平に突設される軸ピンを前記中枠の前面に突出される支持軸先端の凹溝に軸支すると共に該支持軸先端に押え部材を被せてビスで止着することにより軸止され、
前記箱枠内に前記中枠を嵌め込むことにより前記飾り部材と前記駆動部材との二部材が着脱自在に合体できるようにしたことを特徴とするパチンコ機の入賞装置。」(以下「本願補正発明」という。)

2.補正要件(目的)の検討
本件補正は、請求項2を削除するとともに、請求項1に記載した発明を特定するために必要な事項である、「押え部材」について、「被せてビスで止着する」との限定を付加する補正であるから、特許請求の範囲の削除及び限定的減縮を目的とするものに該当する。

3.独立特許要件(特許法第29条第2項)の検討
(1)引用刊行物記載事項
原査定の拒絶の理由に引用された特開平7-236740号公報(以下「刊行物A」という。)、特開平5-329247号公報(以下「刊行物B」という。)には、図面とともに以下の事項が記載されている。
(A)特開平7-236740号公報
(A-1)「【要約】【目的】 デザイン変更が容易にでき、しかも金型費を大幅に軽減できるようなパチンコ機の入賞装置を提供しようとするものである。
【構成】 取付板10に形成した球入口11の前面に開閉板18を開閉自在に設け、取付板10の裏面には箱枠12を取付けて該箱枠12に開閉板18に受けられた球を入賞球として後方へ導く球通路と開閉板18の開閉駆動機構22とを設けてなるパチンコ機の入賞装置1において、前記取付板10と箱枠12とをそれぞれ別体に形成し、該取付板10を箱枠12の前面に着脱可能に取付けるようにしたことを特徴とする。」
(A-2)「【0012】【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例について説明する。図1は本発明に係る入賞装置の斜視図、図2はその分解視斜視図である。図において、入賞装置1は、遊技盤の表面に取付ける取付板10を有する。取付板10の中央部分には長方形の球入口11が形成される。取付板10の裏面には球入口11を囲うように箱枠12が設けられる。取付板10と箱枠12とは通常一体成形により形成されるが本発明においては取付板10と箱枠12とを分離してそれぞれ別体に形成する。
【0013】箱枠12は、前面に取付板10の裏面に当接する前側面13を一体に備えており、その前側面13に取付板10の球入口11に合致する開口14と中心にねじ孔15を有する複数の突起16が形成されている。一方、取付板10には複数の透孔17が穿設されており、該透孔17に突起16をそれぞれ嵌挿させることにより取付板10と箱枠12とが着脱自在に合体される。」
(A-3)「【0014】取付板10の球入口11の前面には開閉板18が開閉自在に設けられる。開閉板18の下部両側には軸ピン19,19が突設される。また、箱枠12の開口14の下部両側には凹部20,20が形成される。そして、開閉板18の軸ピン19,19を凹部20,20に嵌挿することによって開閉板18が前面側へ回動自在に支持される。なお、軸ピン19,19は図6に示すように凹部20,20と取付板10の裏面とによって外れないように保持される。これによって、取付板10を外すだけで開閉板18の交換が容易にでき、取付板10と一緒に開閉板18もデザイン変更することができる。また、開閉板18の一側には係合突起21が形成される。係合突起21は、箱枠12の中空部に臨んで後述の開閉駆動機構22に連係される。」
(A-4)「【0023】【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0024】箱枠に対して取付板を付け替えるだけで入賞装置のデザインを変更することができる。従って、デザインの変更を必要としない箱枠および開閉板の開閉駆動機構を含む入賞装置の後面側を共通部品として作りだめして保管しておき、必要に応じて取付板を含む入賞装置の前面側のみの金型を作るだけで容易にデザイン変更が可能となり、金型コストを大幅に軽減することができると共に、無駄が少なく、その経済的効果は多大である。
(A-5)上記記載及び図面に基づけば、刊行物Aには以下の発明(以下「引用発明」という。)が記載されている。
「球入口11が形成されると共に複数の透孔17が穿設され、遊技盤表面に取り付けられる取付板10と、前側面13に前記球入口11に合致する開口14と複数の突起16が形成されている箱枠12を備え、当該箱枠12には前記球入口11を開閉自在とする開閉板18が設けられると共に当該開閉板18の開閉駆動機構22が設けられ、
前記開閉板18の下部両側には軸ピン19が突設され、また、前記箱枠12の開口14の下部両側に凹部20が形成され、前記軸ピン19を前記凹部20に嵌挿することによって前記開閉板18が前面側へ回動自在に支持されると共に、前記軸ピン19は前記凹部20と前記取付板10の裏面とによって外れないように保持され、
前記複数の透孔17に前記複数の突起16をそれぞれ嵌挿させることにより前記取付板10と箱枠12とが着脱自在に合体されるパチンコ機の入賞装置1。」

(B)特開平5-329247号公報
(B-1)「【要約】【目的】 遊技盤の表面に取付ける取付基板の形状を極力小さくすることができるようにする。
【構成】 遊技盤aの表面に取付ける取付基板10と、可動球受部材25および該可動球受部材25を打球を受け入れない第1状態と打球を受け入れ易い第2状態とに変換する電気的駆動源27等を設けた装置本体20とをそれぞれ別々に形成し、前記取付基板10と装置本体20とを遊技盤aに対してその前面側と裏面側から別々に取付けて一体化するようにしたことを特徴とする。」
(B-2)「【0014】上記のように構成された変動入賞装置1を遊技盤aに取付けるには、図6に示すようにあらかじめ遊技盤aに取付基板10の嵌合筒14とほぼ同じ大きさのくり抜き孔42を開設しておき、装置本体20の球受枠23を遊技盤aの裏面側からくり抜き孔42に臨ませて後基板21を遊技盤aの裏面に当てがいねじ43で固着する(図4参照)。次に、図7に示すように取付基板10の嵌合筒14を遊技盤aの前面から装置本体20の球受枠23の外側に嵌合して前飾板13を遊技盤aの表面に当接させ、その前飾板13の周縁に形成した取付孔11にねじ44を通して遊技盤aに締着することにより取付基板10と装置本体20とを一体化する。」
(B-3)してみると、刊行物Bには、本願補正発明の飾り部材、駆動部材に各々相当する、取付基板10、装置本体20の一体化に際して、取付基板10の裏面に一体形成された、後面が中空状の嵌合筒14を、装置本体20に形成された球受枠23に嵌め込み一体化する合体手段、すなわち、本願補正発明における、嵌め込むことによる着脱自在に合体できる手段が記載されている。

(2)引用発明と本願補正発明との対比
(ア)発明特定事項の対応関係
(ア-1)引用発明における「球入口11」は、本願補正発明における「球入口」に対応し、以下同様に「前側面13」は「前面」に、「開閉板18」は「開閉扉」に、「軸ピン19」は「軸ピン」に、「凹部20」は「凹溝」に、「前面側へ回動自在に支持される」は「軸支する」に、「外れないように保持され」は「軸止され」に、「パチンコ機の入賞装置1」は「パチンコ機の入賞装置」に、各々相当する。
(ア-2)引用発明において「球入口11が形成される」ことは、本願補正発明において「球入口を開設する」ことに相当し、引用発明の「複数の透孔17」は取付板10の裏面に穿設され取付板10と箱枠12を着脱自在に合体するためのものであるから、本願補正発明の「中空状の箱枠」と“裏面に一体に形成した着脱手段”である点で共通する。よって、引用発明における「取付板10」と、本願補正発明における「飾り部材」とは、「遊技盤の表面に取り着けられ、球入口を開設すると共に裏面に着脱手段を一体に形成した表側部材」である点で共通する。
(ア-3)引用発明における「開閉駆動機構」は、電力によって作動するソレノイドを駆動源として、プランジャーを介して開閉扉を開閉するものであるから本願補正発明における、「開閉扉と連携させた電気的駆動源」に相当する。
(ア-4)引用発明において「前側面13に前記球入口11に合致する開口14」が形成されていることは、本願補正発明において「前面が開口され」ていることに相当し、引用発明において「複数の突起16が形成されている」ことと、本願補正発明において「前記箱枠に挿通される中枠を備える」こととは“表側部材と着脱される部分を備える”点で共通している。さらに、上記(ア-3)の相当関係を併せ考えると、引用発明における「箱枠」と、本願補正発明における「駆動部材」とは、“前面が開口され前記裏側部材と着脱される部分を備え、前面に前記球入口に臨むように開閉扉が開閉自在に設けられると共に該開閉扉と連携させた電気的駆動源を設けた裏側部材”の点で共通する。
(ア-5)引用発明の「軸ピン19」が、凹部20に嵌挿される際には水平になることは明らかであるから、引用発明における「前記開閉板18の下部両側には軸ピン19が突設され、また、前記箱枠12の開口14の下部両側に凹部20が形成され、前記軸ピン19を前記凹部20に嵌挿することによって前記開閉板18が前面側へ回動自在に支持されると共に、前記軸ピン19は前記凹部20と取付板10の裏面とによって外れないように保持」されることと、本願補正発明における「前記開閉扉は、その下部に水平に突設される軸ピンを中枠の前面に突出される支持軸先端の凹溝に軸支すると共に該支持軸先端に押え部材を被せてビスで止着することにより軸止」されることとは、上記(ア-4)を考慮すると、「前記開閉扉は、その下部に水平に突設される軸ピンを裏側部材に設けられる凹溝に軸支すると共に軸止」される点で共通する。
(ア-6)引用発明の「前記取付板10と箱枠12とが着脱自在に合体される」ことと本願補正発明の「前記飾り部材と前記駆動部材との二部材が着脱自在に合体できるようにした」こととは、上記(ア-2)及び(ア-4)を考慮すると、“前記表側部材と前記裏側部材との二部材が着脱自在に合体できるようにした”点で共通する。

(イ)本願補正発明と引用発明との一致点
「遊技盤の表面に取り着けられ、球入口を開設すると共に裏面に着脱手段を一体に形成した表側部材と
前面が開口され前記裏側部材と着脱される部分を備え、前面に前記球入口に臨むように開閉扉が開閉自在に設けられると共に該開閉扉と連係させた電気的駆動源を設けた裏側部材とからなり、
前記開閉扉は、その下部に水平に突設される軸ピンを前記裏側部材に設けられる凹溝に軸支すると共に軸止され、
前記表側部材と前記裏側部材との二部材が着脱自在に合体できるようにしたパチンコ機の入賞装置。」

(ウ)相違点
(ウ-1)表側部材の着脱手段に関して、本願補正発明は、その「後面が開口した中空状の箱枠」を形成しているのに対し、引用発明は、「複数の透孔17」を穿設している点。
(ウ-2)裏側部材の着脱される部分に関して、本願補正発明は「前記箱枠に挿通される中枠」構造であるのに対し、引用発明では「箱枠12に複数の突起16が形成されている」構造である点。
(ウ-3)裏側部材に設けられる凹溝に関して、本願補正発明は、「中枠の前面に突出される支持軸先端」に設けられるものであるのに対し、引用発明は、「箱枠12の開口14の下部両側」に形成されるものである点。
(ウ-4)軸ピンを軸止する手段に関して、本願補正発明は、支持軸先端に押え部材を被せてビスで止着するものであるのに対し、引用発明は、凹部20と取付板10の裏面とによって外れないように保持されるものである点。
(ウ-5)表側部材と裏側部材との二部材を着脱自在に合体できるようにする手段に関して、本願補正発明は、「前記箱枠内に前記中枠を嵌め込むこと」によるのに対し、引用発明は、「前記複数の透孔17に前記複数の突起16をそれぞれ嵌挿させること」による点。

(3)相違点の検討
(3-1)相違点(ウ-1)、(ウ-2)及び(ウ-5)について
相違点(ウ-1)及び(ウ-2)として挙げた本願発明と引用発明との構成上の相違は、詰まるところ、相違点(ウ-5)として挙げた、表側部材と裏側部材との二部材を着脱自在に合体できるようにする手段の相違に起因するものであるから、これらの相違点を一括して検討する。
上記(B-3)に記載したとおり、刊行物Bには、本願補正発明の飾り部材及び駆動部材に各々相当する、取付基板10及び装置本体20の一体化に際して、「取付基板10の裏面に一体形成された、後面が中空状の嵌合筒14を、装置本体20に形成された球受枠23に嵌め込み一体化する合体手段」が記載されていると認められる。
そして、引用発明と刊行物B記載の技術は、ともにパチンコ機の入賞装置に関するものである点で共通し、引用発明における取付板10及び箱枠12も本願補正発明の飾り部材及び駆動部材に各々相当するから、刊行物B記載の技術を引用発明における取付板10と箱枠12とを着脱自在に合体できるようにする手段として採用することは、当業者が容易に想到できることである。
よって、上記相違点(ウ-1)、(ウ-2)及び(ウ-5)に係る本願補正発明の構成は当業者が容易になし得ることである。

(3-2)相違点(ウ-3)について
裏側部材に設けられる凹溝を裏側部材の前面に突出される部材の前端に設けることは、例えば、実願平3-93665号(実開平5-35178号)のCD-ROM(特に、図1及び段落【0013】、【0014】)や実願昭59-117833号(実開昭61-34277号)のマイクロフィルム(特に、第3図及び明細書第6頁第5?12行)に記載されるように、開閉するパチンコ機の入賞装置の軸ピンを軸支する構成として従来周知の技術(以下「周知技術1」という。)であり、パチンコ機において開閉部材の軸ピンを突出する軸の先端部で保持することも、例えば、特開平6-277342号公報(特に、図5及び段落【0021】)や特開平8-57116号公報(特に、図4及び段落【0009】?【0011】)に記載されるように、従来周知の技術(以下「周知技術2」という。)であるから、引用発明の凹部20を箱枠12の開口14の下部両側に形成するのに代えて、取付板10の球入口11の下部両側に対応する位置に突出する支持軸を箱枠12に形成すると共に、その先端に凹溝を設けて、上記相違点(ウ-3)に係る本願補正発明のような構成とすることは当業者が容易に想到し得ることである。

(3-3)相違点(ウ-4)について
軸ピンを軸止する手段は、引用発明においては、上記(A-3)に摘記した刊行物Aの記載から分かるように、取付板10を外すだけで開閉板18の交換が容易にできるように、凹部20と取付板10の裏面となっているが、開閉板18の交換頻度が低ければ、取付板10を外しても開閉板18がすぐには外せないようにすることも当業者が当然想い到る事項であり、その際に取付板10とは別に凹溝の開いた部分を塞ぐ部材を設けることは、最も普通に採用される手段である。
そして、止着手段としてビスを用いることも一般に慣用されていることであるから、引用発明において、上記相違点(ウ-3)に係る本願補正発明のような構成とする際に、併せて支持軸の先端に押え部材を被せてビスで止着し、上記相違点(ウ-4)に係る本願補正発明のような構成とすることも当業者が容易に想到し得ることである。

(4)まとめ
以上のように各相違点は格別のものではなく、本願補正発明の作用効果も、引用発明、刊行物B記載の技術及び周知技術1、2から当業者が予測できる範囲のものである。
したがって、本願補正発明は、引用発明、刊行物B記載の技術及び周知技術1、2に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

4.結び
したがって、本件補正は、平成18年法律第55号による改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第4項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下されるべきものである。

第三.本願発明について
1.本願発明
平成19年2月28日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、平成18年10月13日付け手続補正書の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される、以下のとおりのものである。
「遊技盤の表面に取り着けられる取付板に球入口を開設すると共に該取付板の裏面に後面が開口した中空状の箱枠を一体に形成した飾り部材と、
前面が開口され前記箱枠に挿通される中枠を備え、前記中枠の前面に前記球入口に臨むように開閉扉が開閉自在に設けられると共に該開閉扉と連係させた電気的駆動源を設けた駆動部材とからなり、
前記開閉扉は、その下部に水平に突設される軸ピンを前記中枠の前面に突出される支持軸先端の凹溝に軸支すると共に該支持軸先端に押え部材を止着して軸止され、
前記箱枠内に前記中枠を嵌め込むことにより前記飾り部材と前記駆動部材との二部材が着脱自在に合体できるようにしたことを特徴とするパチンコ機の入賞装置。」

2.特許法第29条第2項の検討
(1)引用刊行物記載事項
原査定の拒絶の理由に引用された引用刊行物、および、その記載事項は、上記「第二.3.(1)」に記載したとおりである。

(2)引用発明と本願発明との対比
本願発明は、上記「第二」で検討した本願補正発明から、「押え部材」についての限定事項である「被せてビスで止着する」との構成を省いたものである。
そうすると、本願発明の構成要件を全て含み、さらに他の構成要件を付加したものに相当する本願補正発明が、上記「第二.3.(3)及び(4)」に記載したとおり、引用発明、刊行物B記載の技術及び周知技術1、2に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、引用発明、刊行物B記載の技術及び周知技術1、2に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

(3)むすび
以上のとおり、本願発明は、引用発明、刊行物B記載の技術及び周知技術1、2に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

3.まとめ
本願発明は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないから、他の請求項(請求項2)に係る発明については検討するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2009-03-02 
結審通知日 2009-03-10 
審決日 2009-03-27 
出願番号 特願平8-93089
審決分類 P 1 8・ 575- Z (A63F)
P 1 8・ 121- Z (A63F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 納口 慶太  
特許庁審判長 小原 博生
特許庁審判官 深田 高義
川島 陵司
発明の名称 パチンコ機の入賞装置  
代理人 伊藤 浩二  
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