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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G01C 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 G01C |
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管理番号 | 1198511 |
審判番号 | 不服2007-23216 |
総通号数 | 115 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2009-07-31 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2007-08-23 |
確定日 | 2009-06-11 |
事件の表示 | 特願2003-180041「ナビゲーション装置」拒絶査定不服審判事件〔平成17年 1月20日出願公開、特開2005- 17037〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
1.手続の経緯 本願は、平成15年6月24日の出願であって、平成19年7月12日付で拒絶査定がなされ、これに対し、同年8月23日に拒絶査定に対する審判請求がなされるとともに、同年9月21日に明細書についての補正がなされたものである。 2.平成19年9月21日付の手続補正書による補正(以下「本件補正」という。)についての補正却下の決定 [補正却下の決定の結論] 本件補正を却下する。 [理由] (1)補正後の本願の発明 本件補正により、特許請求の範囲の請求項1は、 「目的地までの経路を探索する経路探索手段と、この探索した経路に従って前記目的地まで誘導する経路誘導手段とを備えるナビゲーション装置であって、 前記経路上に前記経路を逸脱できるものであり、前記経路上における、現在位置の前方に位置する複数の分岐・交差点のうち、任意の地点を指定する地点指定手段と、 前記地点指定手段によって指定された地点から前記経路を逸脱する方向を指定する方向指定手段と、 前記経路探索手段によって目的地までの経路が探索され、前記経路誘導手段による前記探索された経路に従った目的地までの経路誘導の実行中に前記経路を逸脱できる任意の地点、及び前記地点から前記経路を逸脱する方向が指定された場合、前記地点から前記方向に前記経路を逸脱して前記目的地に向かう新たな経路を再探索する経路再探索手段とを備えることを特徴とするナビゲーション装置。」 と補正された。 上記補正は、該補正前の請求項3に記載した発明を特定するために必要な事項である、「地点指定手段」が指定する「任意の地点」について、経路を逸脱できる「ものであり、経路上における、現在位置の前方に位置する複数の分岐・交差点のうち、」との限定を付加するものであって、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法(以下、単に「改正前特許法」という。)第17条の2第4項の規定に適合する。 そこで、本件補正後の前記請求項1に記載された発明(以下「本件補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(改正前特許法第17条の2第5項において準用する特許法第126条第5項の規定に適合するか)について以下に検討する。 (2)引用文献 (2-1)原査定の拒絶の理由に引用された特開2003-156346号公報(以下「引用文献1」という。)には、図面と共に次の事項が記載されている。 ・「【請求項1】任意の目的地までの道筋を規定する誘導経路を所定の道路網情報から探索する探索手段と、 前記探索手段により探索された誘導経路を含む地図画像を生成する地図画像生成手段と、 前記地図画像生成手段により生成された地図画像上において、誘導経路以外の経路を指定する経路指定手段と、 前記経路指定手段により指定された経路が誘導経路に含まれなかった理由を取得する取得手段と、 前記取得手段が取得した理由を表示する表示手段と、 を備えることを特徴とするナビゲーションシステム。」 ・「【0029】まず、処理制御部5は、GPSモジュール2等から取得した位置情報に従って、自車の現在位置を取得する(ステップS11)。すなわち、処理制御部5は、GPSモジュール2から位置情報を取得し、取得した位置情報とCD-ROM4に記録された道路網情報とをマッチング(マップマッチング)させ、自車の現在位置を取得する。なお、GPSモジュール2から位置情報を取得できない場合に、処理制御部5は、センサモジュール3から取得した車速情報等から自車の現在位置(自車位置)を求める。」 ・「【0031】処理制御部5は、操作部7を介して経路等の指定があったか否かを判別する(ステップS13)。例えば、処理制御部5は、図5(a),(b)に示すように、ナビゲーション画像上に、操作部7からの入力情報に従って移動自在な十字カーソルCを表示させる。そして、十字カーソルCの交点にて指し示される経路等の指定が、操作部7の所定の押しボタンの押下により、入力されたか否かを判別する。」 ・「【0034】処理制御部5は、特定した対象が道路リンクであるか否かを判別し(ステップS22)、道路リンクであると判別した場合に、その道路リンクをそのまま指定経路として特定する(ステップS23)。 【0035】一方、特定した対象が道路リンクでない(道路ノードである)と判別した場合に、処理制御部5は、案内対象となる指定経路を分岐毎に特定する(ステップS24)。すなわち、利用者により指定された位置が道路ノード(分岐点)である場合に、処理制御部5は、その道路ノードの各分岐先に接続される経路(走行してきた経路を除く)を指定経路としてそれぞれ特定する。 【0036】処理制御部5は、現在地から指定経路を通り、目的地まで達する仮の誘導経路を再探索する(ステップS25)。すなわち、処理制御部5は、指定経路を経由する現在地から目的地までの誘導経路を再探索する。なお、ステップS24にて複数の指定経路が特定されている場合、処理制御部5は、各指定経路に対応する誘導経路をそれぞれ探索する。これにより、指定経路を通る誘導経路が探索され、また、指定経路に対応する道路リンク等からその指定経路が誘導経路に含まれなかった理由(不案内理由)が特定される。なお、処理制御部5は、今回探索した誘導経路を規定する情報を仮の誘導路情報として記憶部6に記憶させる。」 ・「【0039】処理制御部5は、案内画像生成処理にて生成した案内画像をナビゲーション画像に合成して表示部8に表示する(ステップS15)。 【0040】処理制御部5は、操作部7を介して利用者による経路の選択があったか否かを判別する(ステップS16)。すなわち、操作部7を介した利用者の操作により、案内画像に対応した指定経路が新たな経路として選択されたか否かを判別する。例えば、処理制御部5は、図6(a)に示すように、十字カーソルCの交点P3により道路リンクが指し示され、操作部7の所定の押しボタンが押下された場合に、案内画像G3に対応する指定経路が選択されたと判別する。 【0041】処理制御部5は、経路の選択がされていないと判別した場合、後述するステップS19に処理を進める。なお、経路の選択を行わない場合、例えば、利用者は、操作部7の所定の消去ボタンを押下するなどして、案内画像を消去して、現在の誘導経路による案内を後続する。この他にも、例えば、案内画像を表示した後、自車位置が100m以上移動した際に、案内画像を自動的に消去してもよく、また、案内画像を表示した後、10分経過した際に、案内画像を自動的に消去してもよい。つまり、案内画像の消去手法は任意である。また、消去後に案内画像を再表示できるようにしてもよい。 【0042】一方、経路の選択がされたと判別した場合に、処理制御部5は、記憶部6に記憶した誘導路情報を、新たな誘導路情報にて更新する(ステップS17)。すなわち、処理制御部5は、ステップS16にて不案内理由を取得する際に再探索され誘導経路を規定する仮の誘導路情報を、新たな誘導路情報として設定する。 【0043】処理制御部5は、ナビゲーション画像を再生成する(ステップS18)。すなわち、処理制御部5は、現在までの誘導経路表示を消去すると共に、更新された誘導路情報に従って、新たな誘導経路を地図画像上に合成する。例えば、処理制御部5は、図6(b)に示すように、図6(a)にて選択された指定経路を通る新たな誘導経路Rを地図画像に合成したナビゲーション画像を再生成する。」 これらの記載事項及び図示内容を総合すると、引用文献1には、次の事項からなる発明(以下「引用発明」という。)が記載されているといえる。 「任意の目的地までの道筋を規定する誘導経路を所定の道路網情報から探索する探索手段と、前記探索手段により探索された誘導経路を含む地図画像を生成する地図画像生成手段とを備えるナビゲーションシステムであって、 誘導経路以外の経路を指定する操作部と、 前記探索手段によって目的地までの経路が探索され、探索された誘導経路を含む地図画像による前記探索された経路に従った目的地までの経路誘導の実行中に 前記操作部を介して利用者による経路の選択があった場合に案内画像生成処理を実行する処理制御部とを備えるナビゲーションシステム。」 (2-2)同じく原査定の拒絶の理由に引用された特開2003-121186号公報(以下「引用文献2」という。)には、図面と共に次の事項が記載されている。 ・「【0008】本発明の目的は、ユーザの好みに合う道路を通って目的地に至る誘導経路を探索するナビゲーション装置の誘導経路探索方法を提供することである。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明のナビゲーション装置の誘導経路探索方法は、交差点とその交差点からの進行方向とが指定されると、指定された交差点から指定された方向に進む道路のリンクコストを低く設定して前記出発地から前記交差点を通り前記目的地に至る誘導経路を探索することを特徴とする。 【0010】また、本発明の他のナビゲーション装置の誘導経路探索方法は、出発地から目的地までの第1の経路を探索し、前記第1の経路内の交差点のうちの特定の交差点及びその交差点からの進行方向が指定されると、前記特定の交差点から前記進行方向に進み前記目的地に至る第2の経路を探索し、前記第1の経路のうち前記出発地から前記特定の交差点までの経路と結合して誘導経路とすることを特徴とする。」 ・「【0029】このように構成されたナビゲーション装置において、制御部17は、GPS受信機5で受信したGPS信号と、自立航法センサ6から入力した信号とから車両の現在位置を検出する。そして、DVD-ROM1から車両の現在位置の周囲の地図データを読み出してバッファメモリ11に格納する。地図描画部18は、制御部17からの信号に応じてバッファメモリ11に読み出された地図データから地図画像を生成し、表示装置7に表示する。」 ・「【0033】制御部17は、探索された誘導経路を誘導経路記憶部20に記憶するとともに、図3に示すように表示装置7にリスト形式で表示する。この図3に示す例では、出発地から目的地までの間の右左折すべき交差点(ストリート)を、目的地(DEL AND FASHION CENTER)まで順番に表示し、更に各交差点での車両の進行方向(右折か、左折か)を矢印で表示している。」 ・「【0035】ユーザが所望の交差点を選択して「決定」ボタン32を押すと、進行方向選択モードとなる。この進行方向選択モードでは、車両の進行方向を示す矢印の向きが、ジョイスティック31を動かす方向に応じて変化する。例えば、ジョイスティック31を上に動かすと、図5に示すように交差点拡大図中の矢印が直進する方向に変更され、ジョイスティック31を右に動かすと右折する方向に矢印の向きが変更される。ここでは、図5に示すように、交差点を直進するように矢印の向きを変更した後、再び「決定」ボタン32を押したものとする。これにより、ユーザが当該交差点を直進するように指定したことになる。」 ・「【0040】(変形例)図4に示すように交差点の拡大図を表示するときに、図6に示すように、その交差点で分岐される全てのストリート名(又は、方面表示)を吹き出し(wordsballoon )41で表示するようにしてもよい。この場合に、表示装置7の画面上にタッチパネルを取り付け、ストリート名が表示されている吹き出し41を指で押すことによって進行方向を指定できるようにしてもよい。」 (3)対比 本件補正発明と引用発明とを対比すると、後者の「任意の目的地までの道筋を規定する誘導経路を所定の道路網情報から探索する探索手段」はその機能・作用からみて、前者の「目的地までの経路を探索する経路探索手段」に相当し、以下同様に「探索手段により探索された誘導経路を含む地図画像を生成する地図画像生成手段」は「探索した経路に従って目的地まで誘導する経路誘導手段」に、「ナビゲーションシステム」は「ナビゲーション装置」に、それぞれ相当する。 また、後者の「誘導経路以外の経路を指定する操作部」と前者の「指定された地点から経路を逸脱する方向を指定する方向指定手段」とは、「所定の地点から逸脱して進むリンクを指定する指定手段」との概念で共通している。 そして、後者の「探索手段によって目的地までの経路が探索され、探索された誘導経路を含む地図画像に従った」は前者の「経路探索手段によって目的地までの経路が探索され、前記経路誘導手段による前記探索された経路に従った」に相当する。 さらに、後者の「操作部を介して利用者による経路の選択があった場合に案内画像生成処理を実行する処理制御部」と前者の「(任意の)地点から(指定した)方向に経路を逸脱して目的地に向かう新たな経路を再探索する経路再探索手段」とは「所定の地点から経路を逸脱して目的地に向かう新たな経路を再探索する経路再探索手段」との概念で共通している。 したがって両者は、 [一致点] 「目的地までの経路を探索する経路探索手段と、この探索した経路に従って前記目的地まで誘導する経路誘導手段とを備えるナビゲーション装置であって、 所定の地点から逸脱して進むリンクを指定する指定手段と、 前記経路探索手段によって目的地までの経路が探索され、前記経路誘導手段による前記探索された経路に従った目的地までの経路誘導の実行中に所定の地点から前記経路を逸脱して前記目的地に向かう新たな経路を再探索する経路再探索手段とを備えるナビゲーション装置。」である点で一致し、 [相違点] (ア)本件補正発明が「経路上に前記経路を逸脱できるものであり、前記経路上における、現在位置の前方に位置する複数の分岐・交差点のうち、任意の地点を指定する地点指定手段」を有するのに対して、引用発明ではこのような手段を有していない点、 (イ)「所定の地点から逸脱して進むリンクを指定する指定手段」に関して、本件補正発明では、「指定された地点から経路を逸脱する方向を指定する方向指定手段」であるのに対して、引用発明では、「誘導経路以外の経路を指定する操作部」である点、、 (ウ)「所定の地点から経路を逸脱して目的地に向かう新たな経路を再探索する経路再探索手段」に関して、本件補正発明では、「(任意の)地点から(指定した)方向に経路を逸脱して目的地に向かう新たな経路を再探索する経路再探索手段」であるのに対して、引用発明では「操作部を介して利用者による経路の選択があった場合に案内画像生成処理を実行する処理制御部」である点で相違している。 (4)相違点に対する判断 相違点(ア)?(ウ)について 経路探索手段によって探索された経路上の複数の交差点のうちの特定の交差点を探索された経路から逸脱する地点として指定する手段を有すると共に、その交差点からの逸脱方向を指定する手段を有し、その交差点から指定された方向へ逸脱して目的地に向かう新たな経路を再探索する手段を設けたナビゲーション装置の発明が引用文献2(【0009】及び【0010】参照。)に記載されている。 この引用文献2には、図3に示す例では、出発地から目的地までの間の右左折すべき交差点(ストリート)を、目的地まで順番に表示してユーザが所望の交差点を選択するものと記載されているが、経路案内中に案内経路とは異なる経路を選択する可能性は、右左折すべき交差点に限らず、経路変更が可能な交差点であればどこでもあり得ることは自明の事項であり、所定の交差点における誘導経路が直進である場合にも、その直進経路とは異なる方向の経路を指定できるようにすることは適宜設計し得る事項と認められる(例えば、特開2002-39776号公報の【0008】「設定された目的地までの誘導経路上の或る分岐点において、それまで設定されていた誘導経路と別の道路を選択することで、運転者が誘導経路のルート選択を容易に行えるようにするためのものである。」及び【0040】「また、操作者が所望する分岐点が表示画面上に表れていないときには、カーソルを設定経路に沿わせて移動し、画面上に表れていない設定経路を所望する分岐点が画面上に表れるまでスクロールさせて、分岐点を選択する。」との記載参照。)。 そうすると、経路探索手段によって目的地までの経路が探索され、経路誘導手段による前記探索された経路に従った目的地までの経路誘導の実行中に所定の地点から前記経路を逸脱して前記目的地に向かう新たな経路を再探索する引用発明において、所定の地点及び新たな経路の指定手段として引用文献2に記載あるいは示唆されているように、経路上に前記経路を逸脱できるものであり、前記経路上における、複数の分岐・交差点のうち、任意の地点を指定できるようにすると共に、指定された任意の地点から指定された方向へ逸脱する方向を指定する方向指定手段を採用することで相違点(ア)?(ウ)に係る本件補正発明の構成とすることは当業者が容易になし得たことと認められる。 なお、前記経路上における、複数の分岐・交差点が、現在位置の前方のものとなることは探索すべき経路が目的地に向かう経路であることからみて自明の事項に過ぎない。 また、本件補正発明の全体構成により奏される効果は、引用発明及び引用文献2に記載された発明から予測し得る程度のものと認められる。 したがって、本件補正発明は、引用発明及び引用文献2に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものと認められるので特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。 (5)むすび したがって、本件補正は、改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。 3.本願発明について 本件補正は上記のとおり却下されたので、上記補正後の本願の発明に対応する本願の請求項3に係る発明(以下、同項記載の発明を「本願発明」という。)は、平成18年8月31日付手続補正書の特許請求の範囲の請求項3に記載された事項により特定される、以下のとおりのものである。 「目的地までの経路を探索する経路探索手段と、この探索した経路に従って前記目的地まで誘導する経路誘導手段とを備えるナビゲーション装置であって、 前記経路上に前記経路を逸脱できる任意の地点を指定する地点指定手段と、 前記地点指定手段によって指定された地点から前記経路を逸脱する方向を指定する方向指定手段と、 前記経路探索手段によって目的地までの経路が探索され、前記経路誘導手段による前記探索された経路に従った目的地までの経路誘導の実行中に前記経路を逸脱できる任意の地点、及び前記地点から前記経路を逸脱する方向が指定された場合、前記地点から前記方向に前記経路を逸脱して前記目的地に向かう新たな経路を再探索する経路再探索手段とを備えることを特徴とするナビゲーション装置。」 なお平成19年1月31日付手続補正書による補正は、平成19年7月12日付で却下された。 (1)引用文献 原査定の拒絶の理由に引用された引用文献及びその記載事項は、前記「2.(2)」に記載したとおりである。 (2)対比・判断 本願発明は、上記したとおりであって、前記「2.」で検討した本件補正発明から「ものであり、前記経路上における、現在位置の前方に位置する複数の分岐・交差点のうち、」との限定を省いたものである。 そうすると、本願発明の構成要件を全て含み、さらに他の構成要件を付加したものに相当する本件補正発明が、前記「2.(4)」に記載したとおり引用発明及び引用文献2に記載された発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様の理由により、引用発明及び引用文献2に記載された発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものである。 4.むすび 以上のとおり、本願発明は、引用発明及び引用文献2に記載された発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2009-04-13 |
結審通知日 | 2009-04-14 |
審決日 | 2009-04-27 |
出願番号 | 特願2003-180041(P2003-180041) |
審決分類 |
P
1
8・
575-
Z
(G01C)
P 1 8・ 121- Z (G01C) |
最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 安池 一貴 |
特許庁審判長 |
田良島 潔 |
特許庁審判官 |
大河原 裕 小川 恭司 |
発明の名称 | ナビゲーション装置 |
代理人 | 伊藤 高順 |
代理人 | 永井 聡 |
代理人 | 久保 貴則 |
代理人 | 碓氷 裕彦 |