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審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  H01L
管理番号 1198752
異議申立番号 異議2003-73487  
総通号数 115 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2009-07-31 
種別 異議の決定 
異議申立日 2003-12-26 
確定日 2009-03-30 
異議申立件数
事件の表示 特許第3441182号「発光ダイオードモジュールおよび発光ダイオード光源」の請求項1ないし4に係る特許に対する特許異議の申立てについてした平成18年2月22日付けの異議の決定に対し、最高裁判所において決定取消の判決(平成19年(行ヒ)第318号、平成20年7月10日判決言渡)があったので、更に審理の結果、次のとおり決定する。 
結論 特許第3441182号の請求項1に係る特許を維持する。 
理由 第1 手続の経緯
特許第3441182号の請求項1?4に係る発明についての出願は、平成6年8月26日(パリ条約による優先権主張1993年9月17日、アメリカ合衆国)に出願され、平成15年6月20日に設定登録され、その後、特許異議の申立がなされ、取消理由通知がなされ、その指定期間内である平成17年12月7日付けで訂正請求がなされ、その後平成18年2月22日付けの異議の決定がなされたが、この決定については上記のとおり最高裁判所において決定取消の判決があり、請求項1に係る特許を取り消した部分が取り消され、請求項2?4に係る特許の取消決定は確定した。
また、その間特許第3441182号について別途平成18年10月3日付けで訂正審判が請求され、平成21年2月9日付けで訂正を認める審決がなされた。
その後、平成17年12月7日付けの訂正請求は平成21年2月13日付けで取り下げられた。
第2 訂正後の本件発明
平成21年2月9日付けの審決(訂正2006-39163)により認められた訂正後における請求項1に係る発明(以下、「本件発明」という。)は、次のとおりのものである。なお、請求項2?4に係る発明については、上記のとおり特許を取り消す旨の決定が確定している。
「それぞれが少なくとも2つの接続リードを有する複数の発光ダイオードランプ、
導電性のアノードバスバー、
導電性のカソードバスバー、および
前記の発光ダイオードランプを前記のアノードバスバーと前記のカソードバスバーの間に機械的噛み合わせ接続によって機械的電気的に接続する手段を有し、前記の機械的噛み合わせ接続が前記のリード及び前記のバスバーの両方にカップ状のくぼみを形成するようになっていることを特徴とする、光源を提供するための発光ダイオードモジュール。」
第3 特許異議の申立についての判断
1.本件発明に対する特許異議申立の理由の概要
特許異議申立人武藤修一は、本件発明は、甲第1ないし5号証(下記、刊行物1ないし5に相当する。)に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであり、本件発明の特許を取り消すべきと主張している。
2.刊行物
刊行物1:実願昭63-5171号(実開平1-110454号)のマイクロフィルム
刊行物2:特開平5-21097号公報
刊行物3:特開昭51-137865号公報
刊行物4:実願昭63-53101号(実開平1-157384号)のマイクロフィルム
刊行物5:実願平4-5779号(実開平5-59705号)のCD-ROM
3.刊行物の記載事項
(1)刊行物1
ア「絶縁材層とこれの両側面に装着される導電性金属板とで、発光ダイオードの1対の針状端子が挟持して両導電性金属板と接触可能な厚みを有する可撓性の帯板状に形成されてなる発光ダイオード配線基材。」(実用新案登録請求の範囲)
イ「第1図及び第2図は発光ダイオード配線基材1を、発光ダイオード2を接続した状態で示している。この配線基材1は、本体部3a及び取付台部3bからなる断面倒T字状の絶縁材層3と、この絶縁材層3の本体部3aの両側面に装着された両側1対の導電性金属板4,4と、から構成され、絶縁材層3の本体部3aは、発光ダイオード2の1対の針状端子2a,2aがこの本体部3aを両側から挟持して両導電性金属板4,4と接触しうるような厚みを有する可撓性の帯板状に形成されている。」(明細書2頁16行?3頁5行)
ウ「この絶縁材層3の本体部3aの厚さは、発光ダイオード2の針状端子2a,2a間の間隔が通常0.1インチ(2.54mm)であることから、2?2.5mmとされている。」(明細書3頁10行?13行)
エ「この配線基材11に発光ダイオード2…が適当間隔にて配設され、」(明細書5頁10行?12行)
オ「(考案の効果)本考案の発光ダイオード配線基材によれば、発光ダイオードの1対の針状端子を、絶縁材層の両側の導電性金属板を挟持するように外側から嵌め込むだけで、電気的接続を行うことができるから、従来のような半田付けを行う必要がなくなって、発光ダイオードの接続作業がきわめて簡単且つ容易となる。」(明細書5頁19行?6頁6行)
上記ア?オの記載事項からみて、刊行物1には次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認められる。
「1対の針状端子2a,2aを有する複数の発光ダイオード2と、絶縁材層3の本体部3aの両側面に装着された両側1対の導電性金属板4,4と、から構成され、発光ダイオード2の1対の針状端子2a,2aがこの本体部3aを両側から挟持して両導電性金属板4,4と接触している発光ダイオード配線基材。」
(2)刊行物2
ア「図3は、組み立て後の状態を示す図であり、図3(A)は平面図、図3(B)は側面図である。同図に示すように、端子片1の係合部1a,1aは後述するプレス工程によりカシメられてプリント基板3に固定されている。この場合、端子片1の係合部1a,1aをプリント基板3に固定してから、端子片1を連結部2から切り離す。」(段落【0008】)
イ「【発明の効果】この発明によれば、高密度実装に有利であり機械的接続強度や電気的接続の信頼性が良好で使用材料に制約がないプリント基板の端子構造を提供することができる。」(段落【0013】)
(3)刊行物3
ア「前記突出片3に図示しない電源端子に電気的に接続されている圧着端子2を圧着工具で圧着するだけで、電気的接続が可能となり従来の半田付あるいはねじ止に比べて作業性が向上する。」(1頁右下欄8行?11行)
イ「第3図はこの発明の第3の実施例を示すもので、前述の第1図、第2図とは異り長手方向に設けた1対の切り起し片5,6によりコネクタ端子挿入部7を構成し、これらを複数個構成してある。第4図はこの発明の第4の実施例を示すもので、1個の切り起し片8の先端を穴9に差し込んでコネクタ端子挿入部10を構成し、このコネクタ端子挿入部10を複数個構成してある。」(1頁右下欄15行?2頁左上欄3行)
(4)刊行物4
ア「ピンプラグタイプの端子を有し、かつ抵抗を内蔵したLEDランプモジュールと、3枚の絶縁板を重ね、その間に各々電極板を挟んで一体化した積層体に、前記LEDランプモジュールを着脱自在に装着する挿入孔を所要の配列となるように形成する一方、対向する一対の側縁部の一方に雌型コネクタ部を、他方に雄型コネクタ部をその側縁と平行な方向にスライド可能に一体に形成した表示ボードユニットとを備え、複数の表示ボードユニットを使用し、そのコネクタ部の結合によって拡張を行うことを特徴とするLED表示装置。」(実用新案登録請求の範囲)
イ「前記表示ボードユニットBは必要とする表示面積に応じた枚数を組合わせる。例えば2枚の場合は第3図?第5図に示すようにユニットB-1とB-2をその雄型コネクタ部Yと雌型コネクタ部Xの結合によって電気的、機械的に接続し、ユニットB-1の雌型コネクタ部Xには雄型コネクタ部Yと略同構造のコネクタ電極21を、ユニットB-2の雄型コネクタ部Yには雌型コネクタ部Xと略同構造のコネクタ電極22をそれぞれ結合させ、これらに側板23,24をねじ25により固定した後、枠形の外ケース26を取付ける。」(明細書6頁4行?14行)
(5)刊行物5
ア「各列毎に直列に接続された複数個のLEDを光源として備えたモジュールタイプLEDを複数個電気的および機械的に接続して構成した車輌用灯具において、前記モジュールタイプLEDのうちのいずれか1つに逆電流防止用ダイオードを組み込み、前記LED群と共に電源に接続したことを特徴とする車輌用灯具。」(実用新案登録請求の範囲、請求項1)
イ 図1、図3には、モジュールタイプLED4A、4Bをリード線20によって電気的に並列に相互接続した車輌用灯具が図示されている。
4.対比・判断
本件発明と引用発明とを比較すると、後者の「1対の針状端子2a,2a」、「発光ダイオード2」は、機能、構造からみて、前者の「少なくとも2つの接続リード」、「発光ダイオードランプ」に各々相当し、後者の「発光ダイオード配線基材」と前者の「光源を提供するための発光ダイオードモジュール」は、発光ダイオードを用いた光源である点で共通し、また、バスバーとは、一般に電源供給ラインに替わって使用される細長い棒状の金属の総称であるから、後者の「1対の導電性金属板4,4」は、前者の「導電性のアノードバスバー、導電性のカソードバスバー」に相当する。更に、後者の「発光ダイオード2の1対の針状端子2a,2aがこの本体部3aを両側から挟持して両導電性金属板4,4と接触」することは、発光ダイオード2(発光ダイオードランプ)を両導電性金属板4,4(アノードバスバーとカソードバスバー)の間に電気的に接続する手段を有するものであるといえる。
してみれば、両者は、本件発明の文言を用いて表現すると、
「それぞれが少なくとも2つの接続リードを有する複数の発光ダイオードランプ、導電性のアノードバスバー、導電性のカソードバスバー、および前記の発光ダイオードランプを前記のアノードバスバーと前記のカソードバスバーの間に電気的に接続する手段を有する発光ダイオードを用いた光源。」で一致し、次の点で相違する。
<相違点1>
発光ダイオードを用いた光源に関し、本件発明は、発光ダイオードモジュールであるのに対して、引用発明は、発光ダイオード配線基材である点。
<相違点2>
発光ダイオードランプをアノードバスバーとカソードバスバーの間に電気的に接続する手段に関し、本件発明は、機械的噛み合わせ接続手段を採用し、その機械的噛み合わせ接続がリード及びバスバーの両方にカップ状のくぼみを形成するようになっているのに対して、引用発明は、各リードを各バスバーに接触させている点。
そこで、上記相違点1、2について以下検討する。
(ア)相違点1について
刊行物4記載のLEDランプモジュールを装着した「表示ボードユニット」、刊行物5記載の「複数個のLEDを光源として備えたモジュールタイプLED」は本件発明の「発光ダイオードモジュール」に相当するので、刊行物4、5には、発光ダイオードモジュールを発光ダイオードを用いた光源とする発明が記載されているといえる。
したがって、発光ダイオードを用いた光源として発光ダイオードモジュールを採用して、本件発明の相違点1に係る構成とすることは引用発明及び刊行物4、5記載の発明から当業者が容易に想到し得たことである。
(イ)相違点2について
刊行物2には、上記「3.(2)ア イ」の記載事項からみて、発明の名称を「プリント基板の端子構造」と題する発明において、端子片をプリント基板に固定する新たな方法として、プリント基板に設けた貫通孔にプリント基板に固定しようとする端子片の係合部を挿入した後、プレス工程により上記係合部をカシメ接合する発明が開示されている。
また刊行物3には、上記「3.(3)ア イ」の記載事項からみて、発明の名称を「電子回路用ブスバー」と題する発明において、電気的接続を図るために、圧着端子を設け、これを端部等に圧着して接合する発明が開示されている。
しかしながら、刊行物2ないし5のいずれにも、機械噛み合わせ接続の具体的構成としてのカップ状のくぼみに関する記載又はそれを示唆する記載はない。
そうすると、引用発明及び刊行物2ないし5記載の発明に基づいて本件発明の相違点2に係る構成とすることが当業者が容易に想到できたものということはできない。
次に、特許異議申立人が証拠として提示したものではないが、特開平3-168315号公報(以下、「刊行物6」という。)には、発明の名称を「耐蝕マフラー及びその製造方法」と題する発明において、自動車等のマフラーを構成する管路、シェルアウタ等の半完成品を塗装後に機械的カシメにより接合すると同接合部において2つの部材がくぼみを形成する発明が開示されている。
なお、刊行物4及び5には、機械的噛み合わせ接続手段やその具体的構成としてのカップ状のくぼみに関する記載はない。
そこで、引用発明並びに刊行物2、3及び6記載の発明に基づいて本件発明の相違点2に係る構成とすることは当業者が容易に想到できたものであるか否かについて検討する。
まず、刊行物2、3及び6に記載された発明からみて、本件優先権主張日前に、電気的接続を必要とする技術分野において、カシメ接合や圧着接合の機械的接続法が知られており、機械的カシメ接合において接合される平面形状の部材が、カシメにより接合部においてくぼみを形成することも知られていたということができる。
しかしながら、カシメ接合を検討する上においては、接合の強固性等を確保するために両部材の接合面の広さの確保が重要な考慮要素となることも、カシメ技術の性格上当然のことである。
これを引用発明についてみると、本件発明のリードに相当する引用発明の「針状端子」の形状は「針状」と規定されており、「針状」とは「細長くとがった」状態となっていることを意味するものというべきである。また、引用発明に係る刊行物1の上記「3.(1)ウ」の記載事項によれば、引用発明に係る発光ダイオードの針状端子は、直径1mmに満たない程度の細長い「針」のような形状になっているものと解することができる。
そうすると、上記のような引用発明に係る「針状端子」の形状をそのままに、カシメ接合面を確保した上、カシメ接合することは困難であるといわざるを得ないし、針状端子の形状を変更して、必要とする適宜な幅とすることを容易に行い得ることを認めるに足りる証拠もない。
したがって、刊行物2、3及び6記載の発明の存在を前提としても、引用発明の「1対の針状端子2a,2a」に接した当業者が、本件発明の相違点2に係る構成を容易に想到し得たと認めることはできない。
以上によれば、本件発明は、特許異議申立人の提示した引用発明及び刊行物2?5に記載された発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたものではないし、引用発明及び刊行物2?6に記載された発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたものでもない。
5.むすび
以上のとおりであるから、特許異議申立の理由及び証拠によっては、本件請求項1に係る特許を取り消すことができない。
また、他に本件請求項1に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。
よって、特許法等の一部を改正する法律(平成6年法律第116号)附則第14条の規定に基づく、特許法等の一部を改正する法律の一部の施行に伴う経過措置を定める政令(平成7年政令第205号)第4条第2項の規定により、結論のとおり決定する。
 
別掲 異議の決定
異議2003-73487
アメリカ合衆国 カリフォルニア州 95131 サン ホセ ウェスト トリンブル ロード 370
特許権者 ルミレッズ ライティング ユーエス リミテッドライアビリティ カンパニー
東京都千代田区丸の内3丁目3番1号 新東京ビル 中村合同特許法律事務所
代理人弁理士 中村 稔
東京都千代田区丸の内3丁目3番1号 新東京ビル 中村合同特許法律事務所
代理人弁理士 大塚 文昭
東京都千代田区丸の内3丁目3番1号 新東京ビル 中村合同特許法律事務所
代理人弁理士 熊倉 禎男
東京都千代田区丸の内3丁目3番1号 新東京ビル 中村合同特許法律事務所
代理人弁理士 宍戸 嘉一
東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル6階 中村合同特許法律事務所
代理人弁理士 竹内 英人
東京都千代田区丸の内3丁目3番1号 新東京ビル 中村合同特許法律事務所
代理人弁理士 今城 俊夫
東京都千代田区丸の内3丁目3番1号 新東京ビル 中村合同特許法律事務所
代理人弁理士 小川 信夫
東京都千代田区丸の内3丁目3番1号 新東京ビル 中村合同特許法律事務所
代理人弁理士 村社 厚夫
東京都千代田区丸の内3丁目3番1号 新東京ビル 中村合同特許法律事務所
代理人弁理士 西島 孝喜
東京都千代田区丸の内3丁目3番1号 新東京ビル 中村合同特許法律事務所
代理人弁理士 箱田 篤
神奈川県横浜市保土ヶ谷区峰沢町307?2?D-305
特許異議申立人 武藤 修一
特許第3441182号「発光ダイオードモジュールおよび発光ダイオード光源」の請求項1ないし4に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。
結 論
特許第3441182号の請求項1ないし4に係る特許を取り消す。
理 由
1.手続の経緯
特許第3441182号の請求項1?4に係る発明についての出願は、平成6年8月26日(パリ条約による優先権主張1993年9月17日、米国)に出願され、平成15年6月20日に設定登録され、その後、特許異議の申立がなされ、取消理由通知がなされ、その指定期間内である平成17年12月7日付けで意見書が提出されると共に、訂正請求がなされ、その後、平成17年12月20日付けで訂正拒絶理由通知がなされ、平成18年2月13日付けで意見書が提出されたものである。
2.訂正の適否
(1)特許権者が求めている訂正の内容は、以下の通りである。
ア 訂正事項a
特許請求の範囲の請求項1の
「それぞれが少なくとも2つの接続リードを有する複数の発光ダイオードランプ、
アノードバスバー、
カソードバスバー、および前記の発光ダイオードランプを前記のアノードバスバーと前記のカソードバスバーの間に機械的噛み合わせ接続によって機械的電気的に接続する手段を有する光源を提供するための発光ダイオードモジュール。」の記載を、
「それぞれが少なくとも2つの接続リードを有する複数の発光ダイオードランプ、
アノードバスバー、
カソードバスバー、および前記の発光ダイオードランプを前記のアノードバスバーと前記のカソードバスバーの間に機械的噛み合わせ接続によって機械的電気的に接続する手段とを有し、前記のバスバーが電気的接続を形成するとともに前記発光ダイオードランプのための機械的支持体を形成することを特徴とする光源を提供するための発光ダイオードモジュール。」と訂正する。
イ 訂正事項b
特許請求の範囲の請求項2の
「ほぼ平面状のアノードバスバー、
前記のアノードバスバーに平行に隣接して配置されたほぼ平面状のカソードバスバー、複数の発光ダイオード、および前記の発光ダイオードを前記のアノードバスバーと前記のカソードバスバーに機械的電気的に接続する接続手段であって、それぞれが前記のバスバーの平面から変形して対応するリードと噛み合わせ嵌めによって係合する前記のバスバーの部分からなる接続手段からなる照明を提供するための発光ダイオードモジュール。」の記載を、
「ほぼ平面状のアノードバスバー、
前記のアノードバスバーに平行に隣接して配置されたほぼ平面状のカソードバスバー、複数の発光ダイオード、および前記の発光ダイオードを前記のアノードバスバーと前記のカソードバスバーに機械的電気的に接続する接続手段であって、それぞれが前記のバスバーの平面から変形して対応するリードと機械的噛み合わせ接続によって係合する前記のバスバーの部分からなる接続手段からなり、前記のバスバーが電気的接続を形成するとともに前記発光ダイオードランプのための機械的支持体を形成することを特徴とする照明を提供するための発光ダイオードモジュール。」と訂正する。
ウ 訂正事項c
特許請求の範囲の請求項3の
「(A)アノードバスバー、
前記のアノードバスバーと平行なカソードバスバー、および前記のバスバーの間に接続され、それぞれが前記のアノードバスバーと一体のアノードリード、前記のアノードバスバーと一体のカソードリード、および前記のアノードリードと前記のカソードリードの間に電気的に接続された発光ダイオードからなる複数の発光ダイオードランプ、
からなる第1のモジュール、
(B)アノードバスバー、
前記のアノードバスバーと平行なカソードバスバー、および前記のバスバーの間に接続され、それぞれが前記のアノードバスバーと一体のアノードリード、前記のアノードバスバーと一体のカソードリード、および前記のアノードリードと前記のカソードリードの間に電気的に接続された発光ダイオードからなる複数の発光ダイオードランプ、
からなる第2のモジュール、および
(C)前記の第1および第2のモジュールを電気的に直列に接続する手段、からなる発光ダイオード光源。」の記載を、
「(A)アノードバスバー、
前記のアノードバスバーと平行なカソードバスバー、および前記のバスバーの間に接続され、それぞれが前記のアノードバスバーと一体のアノードリード、前記のカソードバスバーと一体のカソードリード、および前記のアノードリードと前記のカソードリードの間に電気的に接続された発光ダイオードからなる複数の発光ダイオードランプ、
からなる第1のモジュール、
(B)アノードバスバー、
前記のアノードバスバーと平行なカソードバスバー、および前記のバスバーの間に接続され、それぞれが前記のアノードバスバーと一体のアノードリード、前記のカソードバスバーと一体のカソードリード、および前記のアノードリードと前記のカソードリードの間に電気的に接続された発光ダイオードからなる複数の発光ダイオードランプ、
からなる第2のモジュール、および
(C)前記の第1および第2のモジュールを電気的に直列に接続する手段、からなる発光ダイオード光源。」と訂正する。
エ 訂正事項d
特許請求の範囲の請求項4の
「アノードバスバー、
カソードバスバー、
前記のアノードバスバーと前記のカソードバスバーの間に配設され、それぞれがアノードリードとカソードリードを有する複数の発光ダイオードランプであって、前記の発光ダイオードリードと前記のバスバーはほぼ等しい熱膨脹係数を有する導電性材料で構成された発光ダイオードランプ、
前記の発光ダイオードランプを前記のアノードリードと前記のカソードリードに電気的機械的に接続するための無半田接続手段、および
これらから成る発光ダイオードモジュールを同様に構成された発光ダイオードモジュールに電気的に直列に相互接続するための手段、
からなる発光ダイオードモジュール。」の記載を、
「アノードバスバー、
カソードバスバー、
前記のアノードバスバーと前記のカソードバスバーの間に配設され、それぞれがアノードリードとカソードリードを有する複数の発光ダイオードランプであって、前記のアノードリードと前記のカソードリードと前記のバスバーはほぼ等しい熱膨脹係数を有する導電性材料で構成された発光ダイオードランプ、
前記の発光ダイオードランプを前記のアノードリードと前記のカソードリードに電気的機械的に接続するための無半田接続手段、および
これらから成る発光ダイオードモジュールを同様に構成された発光ダイオードモジュールに電気的に直列に相互接続するための手段、
からなる発光ダイオードモジュール。」と訂正する。
(2)当審の判断
上記「2.(1)イ 訂正事項b」は、「噛み合わせ嵌め」とある記載を「機械的噛み合わせ接続」と訂正することを含むものである。
上記噛み合わせ嵌めと機械的噛み合わせ接続に関して特許明細書には次のように記載されている。
段落【0016】には、「バスバーとそれぞれのLEDランプのリードはそれぞれのリードとバスバーのほぼ相補的な部分の間(具体的には、両者の当接部分)に形成された締まり嵌め(換言すると締着:インターフィアレンス・フィット)によって接続される独立した部材とすることもできる。たとえば、それぞれのリードとバスバーはリードの凹部とバスバーのほぼそれに対応する凹部の間に形成された噛み合わせ嵌めによって取り付けることができる。それぞれのリードとバスバーはまた、リードと、バスバーと一体のタブの間に形成される締まり嵌めによって取り付けることができる。」と記載されている。
上記記載によると、リードとバスバーのほぼ相補的な部分の間に形成された締まり嵌めがあり、相補的な締まり嵌めの1つに凹部と凹部の噛み合わせ嵌めがあり、また、リードとタブによる締まり嵌めがあるということである。
段落【0040】には、「第2実施例のアノードリード接続部とカソードリード接続部はかみあわされたリードとバスバーの凹部によって形成されるが、本発明の範囲内で締まり嵌めと定義される他の機械的噛み合わせ接続およびそれと同等の方法を用いることができる。たとえば、噛み合わせ接続はきのこ状とされる部材としてリベット等を用いて達成することができる。LEDモジュールの第2実施例ではそれぞれのリードに1つの噛み合わせ接続部を示すが、リードは必要であれば1つあるいはそれ以上の噛み合わせ接続部を用いて対応するバスバーに結合することができる。」と記載されている。
上記記載によると、第2実施例は、かみあわされた凹部があり、第2実施例以外の接続について、本発明の範囲内で締まり嵌めと定義される他の機械的噛み合わせ接続があり、他の機械的噛み合わせ接続の1つとして、きのこ状とされる部材としてリベット等による噛み合わせ接続があるということである。
段落【0045】には「リード接続部はまずそれぞれのバスバーに少なくとも1つのタブスロット38をカッティングによって設けて図7および図8に示すような一体のタブ40を形成することによって形成される。…(中略)…バスバー28と一体のタブはバスバーに向かって内側に折り曲げられ、図7および図10に示すようにリードの上に折り曲げられる。タブに力が加えられてバーの前面とリードの後面の間、およびリードの前面と一体タブの間の密着によって締まり嵌めが形成される。」と記載されている。
上記記載によると、締まり嵌めとしては、タブをリード上に折り曲げ、タブとバーの前面との間にリードを圧着した接続があるということである。
上記の記載事項を総合すると、
締まり嵌めの1つに、凹部と凹部の噛み合わせ嵌めがあり、本発明の範囲内で締まり嵌めと定義される他の(凹部と凹部の噛み合わせ嵌め以外の)機械的噛み合わせ接続があり、その1つとしてきのこ状とされる部材としてリベット等による噛み合わせ接続、タブによる接続があるということであって、機械的噛み合わせ接続とは、凹部と凹部の噛み合わせ嵌め以外の接続態様も含むものといえる。
そうすると、上記訂正は、訂正前には凹部と凹部の噛み合わせ嵌めであったものを、リベット等やタブによる接続を含む機械的噛み合わせ接続に訂正しようとするものであるから、特許請求の範囲の減縮、誤記又は誤訳の訂正、明りょうでない記載の釈明のいずれを目的とするものではなく、また、特許請求の範囲を実質上拡張するものである。
したがって、上記訂正事項bを含む訂正は、特許法の一部を改正する法律(平成6年法律第116号)附則第6条第1項の規定によりなお従前の例によるとされる、特許法第120条の4第3項において準用する平成6年法律第116号による改正前の特許法第126条第1項ただし書き又は第2項の規定に適合しないので、当該訂正は認められない。
3.本件発明
上記2.で述べたように上記訂正は認められないから、本件の請求項1?4に係る発明(以下、それぞれ、「本件発明1」?「本件発明4」という。)は、本件特許明細書の請求項1?4に記載された次のとおりのものと認める。
(1)本件発明1
「それぞれが少なくとも2つの接続リードを有する複数の発光ダイオードランプ、
アノードバスバー、
カソードバスバー、および前記の発光ダイオードランプを前記のアノードバスバーと前記のカソードバスバーの間に機械的噛み合わせ接続によって機械的電気的に接続する手段を有する光源を提供するための発光ダイオードモジュール。」
(2)本件発明2
「ほぼ平面状のアノードバスバー、
前記のアノードバスバーに平行に隣接して配置されたほぼ平面状のカソードバスバー、
複数の発光ダイオード、および前記の発光ダイオードを前記のアノードバスバーと前記のカソードバスバーに機械的電気的に接続する接続手段であって、それぞれが前記のバスバーの平面から変形して対応するリードと噛み合わせ嵌めによって係合する前記のバスバーの部分からなる接続手段からなる照明を提供するための発光ダイオードモジュール。」
(3)本件発明3
「(A)アノードバスバー、
前記のアノードバスバーと平行なカソードバスバー、および前記のバスバーの間に接続され、それぞれが前記のアノードバスバーと一体のアノードリード、前記のカソードバスバーと一体のカソードリード、および前記のアノードリードと前記のカソードリードの間に電気的に接続された発光ダイオードからなる複数の発光ダイオードランプ、
からなる第1のモジュール、
(B)アノードバスバー、
前記のアノードバスバーと平行なカソードバスバー、および前記のバスバーの間に接続され、それぞれが前記のアノードバスバーと一体のアノードリード、前記のカソードバスバーと一体のカソードリード、および前記のアノードリードと前記のカソードリードの間に電気的に接続された発光ダイオードからなる複数の発光ダイオードランプ、
からなる第2のモジュール、および
(C)前記の第1および第2のモジュールを電気的に直列に接続する手段、
からなる発光ダイオード光源。」
なお、請求項3には、上記下線部分は「アノード」と記載されていたが、カソードリードと一体であるのはカソードバスバーであるから、「アノード」は「カソード」の誤記と認め、本件発明3を上記のように認定した。
(4)本件発明4
「アノードバスバー、
カソードバスバー、
前記のアノードバスバーと前記のカソードバスバーの間に配設され、それぞれがアノードリードとカソードリードを有する複数の発光ダイオードランプであって、前記の発光ダイオードリードと前記のバスバーはほぼ等しい熱膨脹係数を有する導電性材料で構成された発光ダイオードランプ、
前記の発光ダイオードランプを前記のアノードバスバーと前記のカソードバスバーに電気的機械的に接続するための無半田接続手段、およびこれらから成る発光ダイオードモジュールを同様に構成された発光ダイオードモジュールに電気的に直列に相互接続するための手段、
からなる発光ダイオードモジュール。」
なお、請求項4には、上記下線部分は「リード」と記載されていたが、アノードリードとカソードリードを有する複数の発光ダイオードランプが接続されるのは、アノードバスバー、カソードバスバーであるから、「リード」は「バスバー」の誤記と認め、本件発明4を上記のように認定した。
5.取消理由通知の概要
当審において通知した取消理由通知の概要は、次のとおりである。
(1)理由1
本件発明1、2は、刊行物1?5に記載された発明に基いて、本件発明3、4は、刊行物1?7に記載された発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、その特許は29条第2項の規定に違反してされたものである。
刊行物1:実願昭63-5171号(実開平1-110454号)のマイクロフィルム(甲第1号証)
刊行物2:特開平5-21097号公報(甲第2号証)
刊行物3:特開昭51-137865号公報(甲第3号証)
刊行物4:実願昭63-53101号(実開平1-157384号)のマイクロフィルム(甲第4号証)
刊行物5:実願平4-5779号(実開平5-59705号)のCD-ROM(甲第5号証)
刊行物6:特開平5-47989号公報(甲第6号証)
刊行物7:実願平1-62922号(実開平3-1550号)のマイクロフィルム
(2)理由2
特許請求の範囲の「機械的噛み合わせ接続」及び「噛み合わせ嵌め」なる構成が不明確であり、また、請求項3のアノードバスバー、カソードバスバー、アノードリード及びカソードリードの関連構成が不明確であるから、その特許は36条第4項又は第5項及び第6項に規定する要件を満たしていない特許出願に対してされたものである。
6.取消理由についての判断
(1)刊行物
刊行物1?7には、次の事項が図面と共に記載されている。
ア 刊行物1
(ア)「絶縁材層とこれの両側面に装着される導電性金属板とで、発光ダイオードの1対の針状端子が挟持して両導電性金属板と接触可能な厚みを有する可撓性の帯板状に形成されてなる発光ダイオード配線基材。」(実用新案登録請求の範囲)
(イ)「第1図及び第2図は発光ダイオード配線基材1を、発光ダイオード2を接続した状態で示している。この配線基材1は、本体部3a及び取付台部3bからなる断面倒T字状の絶縁材層3と、この絶縁材層3の本体部3aの両側面に装着された両側1対の導電性金属板4,4と、から構成され、絶縁材層3の本体部3aは、発光ダイオード2の1対の針状端子2a,2aがこの本体部3aを両側から挟持して両導電性金属板4,4と接触しうるような厚みを有する可撓性の帯板状に形成されている。」(明細書2頁16行?3頁5行)
(ウ)「この配線基材11に発光ダイオード2…が適当間隔にて配設され、」(明細書5頁10行?12行)
(エ)「(考案の効果)本考案の発光ダイオード配線基材によれば、発光ダイオードの1対の針状端子を、絶縁材層の両側の導電性金属板を挟持するように外側から嵌め込むだけで、電気的接続を行うことができるから、従来のような半田付けを行う必要がなくなって、発光ダイオードの接続作業がきわめて簡単且つ容易となる。」(明細書5頁19行?6頁6行)
上記(ア)?(エ)の記載事項からみて、刊行物1には次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認められる。
「1対の針状端子2a,2aを有する複数の発光ダイオード2と、絶縁材層3の本体部3aの両側面に装着された両側1対の導電性金属板4,4と、から構成され、発光ダイオード2の1対の針状端子2a,2aがこの本体部3aを両側から挟持して両導電性金属板4,4と接触している発光ダイオード配線基材。」
イ 刊行物2
(ア)「図3は、組み立て後の状態を示す図であり、図3(A)は平面図、図3(B)は側面図である。同図に示すように、端子片1の係合部1a,1aは後述するプレス工程によりカシメられてプリント基板3に固定されている。この場合、端子片1の係合部1a,1aをプリント基板3に固定してから、端子片1を連結部2から切り離す。」(段落【0008】)
(イ)「【発明の効果】この発明によれば、高密度実装に有利であり機械的接続強度や電気的接続の信頼性が良好で使用材料に制約がないプリント基板の端子構造を提供することができる。」(段落【0013】)
ウ 刊行物3
(ア)「前記突出片3に図示しない電源端子に電気的に接続されている圧着端子2を圧着工具で圧着するだけで、電気的接続が可能となり従来の半田付あるいはねじ止に比べて作業性が向上する。」(1頁右下欄8行?11行)
(イ)「第3図はこの発明の第3の実施例を示すもので、前述の第1図、第2図とは異り長手方向に設けた1対の切り起し片5,6によりコネクタ端子挿入部7を構成し、これらを複数個構成してある。第4図はこの発明の第4の実施例を示すもので、1個の切り起し片8の先端を穴9に差し込んでコネクタ端子挿入部10を構成し、このコネクタ端子挿入部10を複数個構成してある。」(1頁右下欄15行?2頁左上欄3行)
エ 刊行物4
(ア)「ピンプラグタイプの端子を有し、かつ抵抗を内蔵したLEDランプモジュールと、3枚の絶縁板を重ね、その間に各々電極板を挟んで一体化した積層体に、前記LEDランプモジュールを着脱自在に装着する挿入孔を所要の配列となるように形成する一方、対向する一対の側縁部の一方に雌型コネクタ部を、他方に雄型コネクタ部をその側縁と平行な方向にスライド可能に一体に形成した表示ボードユニットとを備え、複数の表示ボードユニットを使用し、そのコネクタ部の結合によって拡張を行うことを特徴とするLED表示装置。」(実用新案登録請求の範囲)
(イ)「前記表示ボードユニットBは必要とする表示面積に応じた枚数を組合わせる。例えば2枚の場合は第3図?第5図に示すようにユニットB-1とB-2をその雄型コネクタ部Yと雌型コネクタ部Xの結合によって電気的、機械的に接続し、ユニットB-1の雌型コネクタ部Xには雄型コネクタ部Yと略同構造のコネクタ電極21を、ユニットB-2の雄型コネクタ部Yには雌型コネクタ部Xと略同構造のコネクタ電極22をそれぞれ結合させ、これらに側板23,24をねじ25により固定した後、枠形の外ケース26を取付ける。」(明細書6頁4行?14行)
オ 刊行物5
(ア)「各列毎に直列に接続された複数個のLEDを光源として備えたモジュールタイプLEDを複数個電気的および機械的に接続して構成した車輌用灯具において、前記モジュールタイプLEDのうちのいずれか1つに逆電流防止用ダイオードを組み込み、前記LED群と共に電源に接続したことを特徴とする車輌用灯具。」(実用新案登録請求の範囲、請求項1)
(イ)図1、図3には、モジュールタイプLED4A、4Bをリード線20によって電気的に並列に相互接続した車輌用灯具が図示されている。
カ 刊行物6
「本実施例では、上記のようにリードフレーム4の混成厚膜基板3にはんだ付される第1の層4aの材質に混成厚膜基板3の線膨張係数に近似するFe-42Ni材を使用することにより、はんだ付部8の熱ストレスを緩和することができる。」(3頁右欄31行?36行)
キ 刊行物7
(ア)「横方向連結片と、それぞれ所有する第1リードと第2リードの末端により上記連結片と一体成形された複数個の半導体エレメントと、上記各リードの間に形成されて各リードを一体に連結するための横方向連結部とから構成され、プリント回路基板に取付け可能な状態では、上記第1リードの末端が上記連結片より切断され、上記連結部が各リードから切取られ、かつ各第2リードが上記連結片がほぼ上記第1リードと近接するようにほぼS字状に折曲げられるとともに、上記折曲げられた各第2リードが各第1リードに対して同じ方向にずれており、かつ上記連結片の両端が上記第1リードと平行するように下に垂直に折曲げられて挿着部とされることを特徴とする半導体エレメントのストリング構造。」(実用新案登録請求の範囲、請求項1)
(イ)「全てのLEDエレメントの第1リード14は、連結片2によって連結されるので、大型のLEDディスプレイ装置を形成するに際して、接点の数量を約半分と大幅に減少させることができる。」(明細書7頁13行?16行)
(2)対比・判断
ア 本件発明1について
本件発明1と引用発明とを比較すると、後者の「1対の針状端子2a,2a」、「発光ダイオード2」は、機能、構造からみて、前者の「少なくとも2つの接続リード」、「発光ダイオードランプ」に各々相当し、後者の「発光ダイオード配線基材」と前者の「光源を提供するための発光ダイオードモジュール」は、発光ダイオードを用いた光源である点で共通し、また、バスバーとは、一般に電源供給ラインに替わって使用される細長い棒状の金属の総称であるから、後者の「1対の導電性金属板4,4」は、前者の「アノードバスバー、カソードバスバー」に相当する。更に、後者の「発光ダイオード2の1対の針状端子2a,2aがこの本体部3aを両側から挟持して両導電性金属板4,4と接触」することは、発光ダイオード2(発光ダイオードランプ)を両導電性金属板4,4(アノードバスバーとカソードバスバー)の間に電気的に接続する手段を有するものであると云える。
してみれば、両者は、本件発明1の文言を用いて表現すると、
「それぞれが少なくとも2つの接続リードを有する複数の発光ダイオードランプ、アノードバスバー、カソードバスバー、および前記の発光ダイオードランプを前記のアノードバスバーと前記のカソードバスバーの間に電気的に接続する手段を有する発光ダイオードを用いた光源。」で一致し、次の点で相違する。
<相違点1>
発光ダイオードを用いた光源に関し、本件発明1は、発光ダイオードモジュールであるのに対して、引用発明は、発光ダイオード配線基材である点。
<相違点2>
発光ダイオードランプをアノードバスバーとカソードバスバーの間に電気的に接続する手段に関し、本件発明1は、機械的噛み合わせ接続手段を採用しているのに対して、引用発明は、各リードを各バスバーに接触させている点。
そこで、上記相違点1、2について以下検討する。
(ア)相違点1について
刊行物4記載のLEDランプモジュールを装着した「表示ボードユニット」、刊行物5記載の「複数個のLEDを光源として備えたモジュールタイプLED」は本件発明1の「発光ダイオードモジュール」に相当するので、刊行物4、5には、発光ダイオードモジュールを発光ダイオードを用いた光源とする発明が記載されていると云える。
したがって、発光ダイオードを用いた光源として発光ダイオードモジュールを採用して、本件発明1の相違点1に係る構成とすることは引用発明及び刊行物4、5記載の発明から当業者が容易に想到し得たことである。
(イ)相違点2について
刊行物2には、上記「6.(1)イ(ア)(イ)」の記載事項からみて、端子片1の係合部1a,1aをカシメによりプリント基板3に固定した機械的接続強度や電気的接続の信頼性が良好な端子構造が記載され、刊行物3には、上記「6.(1)ウ(ア)(イ)」の記載事項からみて、コネクタ端子を、切り起し片5,6に挿入してコネクタ端子挿入部7に機械的電気的に接続する接続構造が記載されている。そして、これらの接続構造は、機械的接続手段であって本件発明1でいう機械的噛み合わせ接続であると云える。
そうすると、発光ダイオードランプをアノードバスバーとカソードバスバーの間に機械的電気的に接続する手段として、機械的噛み合わせ接続を採用して、本件発明1の相違点2に係る構成とすることは引用発明及び刊行物2、3記載の発明から当業者が容易に想到し得たことである。
そして、上記相違点1、2によって本件発明1が奏する作用、効果も、引用発明及び刊行物2?5に記載された発明から予測される範囲のものであって格別なものとは認められない。
以上のことから、本件発明1は、引用発明及び刊行物2?5に記載された発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたものである。
イ 本件発明2について
本件発明2と引用発明とを比較すると、後者の「1対の導電性金属板4,4」は、その機能、構造からみて、前者の「ほぼ平面状のアノードバスバー、ほぼ平面上のカソードバスバー」に相当し、後者の「発光ダイオード2の1対の針状端子2a,2aがこの本体部3aを両側から挟持して両導電性金属板4,4と接触」すること、前者の「発光ダイオードを前記のアノードバスバーと前記のカソードバスバーに機械的電気的に接続する接続手段」は、発光ダイオードをアノードバスバーとカソードバスバーに電気的に接続する接続手段である点で共通する。また、後者の「発光ダイオード配線基材」と前者の「照明を提供するための発光ダイオードモジュール」は、発光ダイオードを用いた照明装置である点で共通する。
そうすると、両者は、本件発明2の文言を用いて表現すると、
「ほぼ平面状のアノードバスバー、ほぼ平面状のカソードバスバー、複数の発光ダイオード、および発光ダイオードをアノードバスバーとカソードバスバーに電気的に接続する接続手段からなる発光ダイオードを用いた照明装置」で一致し、次の点で相違する。
<相違点1>
発光ダイオードを用いた照明装置に関し、本件発明2は、発光ダイオードモジュールであるのに対して、引用発明は、発光ダイオード配線基材である点。
<相違点2>
アノードバスバーとカソードバスバーの配置に関し、本件発明2は、両者は平行に隣接して配置されているのに対して、引用発明は、そのような配置になっていない点。
<相違点3>
発光ダイオードをアノードバスバーとカソードバスバーに電気的に接続する接続手段に関し、本件発明2は、それぞれがバスバーの平面から変形して対応するリードと噛み合わせ嵌めによって係合するバスバーの部分からなる機械的接続手段からなっているのに対して、引用発明は、各リードを各バスバーに接触させている点。
そこで、上記相違点1?3について以下検討する。
(ア)相違点1について
刊行物4記載のLEDランプモジュールを装着した「表示ボードユニット」、刊行物5記載の「複数個のLEDを光源として備えたモジュールタイプLED」は本件発明2の「発光ダイオードモジュール」に相当し、照明を提供するものであるので、刊行物4、5には、発光ダイオードモジュールを発光ダイオードを用いた照明装置とする発明が記載されていると云える。
したがって、発光ダイオードを用いた照明装置として発光ダイオードモジュールを採用して、本件発明2の相違点1に係る構成とすることは引用発明及び刊行物4、5記載の発明から当業者が容易に想到し得たことである。
(イ)相違点2について
アノードバスバーとカソードバスバーをどのように配置するかは、発光ダイオードの支持形態等に応じて適宜決めることであるから、アノードバスバーとカソードバスバーを平行に隣接して配置することは当業者の適宜なし得た設計的事項である。
(ウ)相違点3について
刊行物2には、上記「6.(1)イ(ア)(イ)」の記載事項からみて、端子片1の係合部1a,1aをカシメによりプリント基板3に固定した機械的接続強度や電気的接続の信頼性が良好な端子構造が記載され、刊行物3には、上記「6.(1)ウ(ア)(イ)」の記載事項からみて、コネクタ端子を、切り起し片5,6に挿入してコネクタ端子挿入部7に機械的電気的に接続する接続構造が記載されている。そして、これらの電気的な接続手段は、機械的接続手段であり、更に、機械的接続手段として、本件発明2でいう「噛み合わせ嵌め」は、一般的な接続手段として慣用の手段である。
そうすると、発光ダイオードをアノードバスバーとカソードバスバーに電気的に接続する接続手段として、噛み合わせ嵌めからなる機械的接続手段を採用して、本件発明2の相違点3に係る構成とすることは引用発明、刊行物2、3に記載された発明及び慣用の手段から当業者が容易に想到し得たことであると云える。
そして、上記相違点1?3によって本件発明2が奏する作用、効果も、引用発明、刊行物2?5に記載された発明及び慣用の手段から予測される範囲のものであって格別なものとは認められない。
以上のことから、本件発明2は、引用発明、刊行物2?5に記載された発明及び慣用の手段に基いて当業者が容易に発明をすることができたものである。
ウ 本件発明3について
本件発明3と引用発明とを比較すると、後者の「1対の針状端子2a,2a」、「1対の導電性金属板4,4」、「複数の発光ダイオード2」は、その構造、機能からみて、前者の「アノードリード、カソードリード」、「アノードバスバー、カソードバスバー」、「複数の発光ダイオードランプ」にそれぞれ相当し、また、後者の「発光ダイオード2の1対の針状端子2a,2aがこの本体部3aを両側から挟持して両導電性金属板4,4と接触」することと、前者の「アノードバスバーと一体のアノードリード、カソードバスバーと一体のカソードリード」は、アノードバスバー、カソードバスバーとアノードリード、カソードリードが電気的に接続されている点で共通し、更に、後者の後者の「発光ダイオード配線基材」と前者の「モジュール」は、発光ダイオードを用いた光源である点で共通する。
そうすると、両者は、本件発明3の文言を用いて表現すると、
「アノードバスバー、カソードバスバー、および前記のバスバーの間に接続され、アノードバスバー、カソードバスバーとアノードリード、カソードリードが電気的に接続されていて、前記のアノードリードと前記のカソードリードの間に電気的に接続された発光ダイオードからなる複数の発光ダイオードランプを有する発光ダイオードを用いた光源。」で一致し、次の点で相違する。
<相違点1>
発光ダイオードを用いた光源に関し、本件発明3は、モジュールであるのに対して、引用発明は、発光ダイオード配線基材である点。
<相違点2>
アノードバスバーとカソードバスバーの配置に関し、本件発明3は、両者は平行であるのに対して、引用発明は、そのような配置になっていない点。
<相違点3>
各バスバーと各リードの電気的接続構造に関し、本件発明3は、各バスバーと各リードが一体となっているのに対して、引用発明は、各リードを各バスバーに接触させている点。
<相違点4>
発光ダイオードを用いた光源の全体構造に関し、本件発明3は、第1と第2のモジュールを有し、両者を電気的に直列に接続する手段を備えているのに対して、引用発明は、1つの発光ダイオード配線基材である点。
そこで、上記相違点1?4について以下検討する。
(ア)相違点1について
本件発明1の「(ア)相違点1について」において検討したとおりである。
(イ)相違点2について
本件発明2の「(イ)相違点2について」において検討したとおりである。
(ウ)相違点3について
刊行物7には、上記「6.(1)キ(ア)(イ)」の記載事項からみて、リードと連結片とが一体成形されていることが記載されており、刊行物7の連結片は本願発明3の「アノードバスバーもしくはカソードバスバー」に相当するので、刊行物7にはバスバーとリードが一体となっている発明が記載されていると云える。
したがって、各バスバーと各リードの接続構造に関し、バスバーとリードが一体である構造を採用し、本件発明3の相違点3に係る構成とすることは、引用発明及び刊行物7記載の発明から当業者が容易に想到し得たことである。
(エ)相違点4について
刊行物4には、「6.(1)エ(ア)(イ)」の記載事項からみて、表示ボードユニットB-1、B-2をコネクタY、Xの結合によって電気的、機械的に接続することが記載されており、上記刊行物5には、上記「6.(1)オ(ア)(イ)」の記載事項からみて、モジュールタイプLED4A、4Bをリード線によって電気的に並列に相互接続することが記載されており、刊行物4の「表示ボードユニットB-1、B-2」、刊行物5の「モジュールタイプLED4A、4B」は本件発明3の「モジュール」に相当するので、刊行物4、5には、複数のモジュールを有し、両者を電気的に接続する手段を備えた発明が記載されていると云える。
そして、複数のモジュールを直列に接続するか、並列に接続するかは、必要に応じて適宜選択するものであり、本件発明3が特に直列に接続することに特段の技術的意義を有するものではなく、また、同様に構成された第1、第2のモジュールを接続することも当業者の必要に応じてなし得た設計的事項である。
したがって、発光ダイオードを用いた光源の全体構造に関し、本件発明3の相違点4に係る構成とすることは、引用発明及び刊行物4、5記載の発明から当業者が容易に想到し得たことである。
そして、上記相違点1?4によって本件発明3が奏する作用、効果も、引用発明、刊行物2?5、7に記載された発明から予測される範囲のものであって格別なものとは認められない。
以上のことから、本件発明3は、引用発明、刊行物2?5、7に記載された発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたものである。
エ 本件発明4について
本件発明4と引用発明とを比較すると、後者の「1対の針状端子2a,2a」、「1対の導電性金属板4,4」、「複数の発光ダイオード2」は、その構造、機能からみて、前者の「発光ダイオードリード、及びアノードリード、カソードリード」、「アノードバスバー、カソードバスバー」、「複数の発光ダイオードランプ」にそれぞれ相当し、また、後者の「発光ダイオード2の1対の針状端子2a,2aがこの本体部3aを両側から挟持して両導電性金属板4,4と接触」することと、前者の「発光ダイオードランプをアノードバスバーとカソードバスバーに電気的機械的に接続するための無半田接続手段」は、発光ダイオードランプをアノードバスバーとカソードバスバーに電気的に接続するための接続手段である点で共通し、更に、後者の「発光ダイオード配線基材」と前者の「発光ダイオードモジュール」は、発光ダイオードを用いた光源である点で共通する。
そうすると、両者は、本件発明4の文言を用いて表現すると、
「アノードバスバー、カソードバスバー、およびそれぞれがアノードリードとカソードリードを有する複数の発光ダイオードランプであって、前記の発光ダイオードランプを前記のアノードバスバーと前記のカソードバスバーに電気的に接続するための接続手段からなる発光ダイオードを用いた光源。」で一致し、次の点で相違する。
<相違点1>
発光ダイオードを用いた光源に関し、本件発明4は、発光ダイオードモジュールであるのに対して、引用発明は、発光ダイオード配線基材である点。
<相違点2>
発光ダイオードランプの配置に関し、本件発明4は、アノードバスバーとカソードバスバーの間に配設されているのに対して、引用発明は、そのような配置になっていない点。
<相違点3>
各バスバーと各リードの材料に関し、本件発明4は、各バスバーと各リードはほぼ等しい熱膨脹係数を有する導電性材料で構成されているのに対して、引用発明は、該材料が明らかでない点。
<相違点4>
発光ダイオードランプをアノードバスバーとカソードバスバーに電気的に接続するための接続手段に関し、本件発明4は、前記の発光ダイオードランプを前記のアノードバスバーと前記のカソードバスバーに電気的機械的に接続するための無半田接続手段を採用しているのに対して、引用発明は、各リードを各バスバーに接触させている点。
<相違点5>
本件発明4は、発光ダイオードモジュールを同様に構成された発光ダイオードモジュールに電気的に直列に相互接続するための手段を備えているのに対して、引用発明は、そのような手段を備えていない点。
そこで、相違点1?4について以下検討する。
(ア)相違点1について
本件発明1の「(ア)相違点1について」において検討したとおりである。
(イ)相違点2について
発光ダイオードランプをアノードバスバーとカソードバスバーに対してどのように配置するかは、発光ダイオードモジュールを設計するにあたって設計上適宜決めることであるから、発光ダイオードランプをアノードバスバーとカソードバスバーの間に配設することは当業者の適宜なし得た設計的事項である。
(ウ)相違点3について
刊行物6には、「リードフレーム4の混成厚膜基板3にはんだ付される第1の層4aの材質に混成厚膜基板3の線膨張係数に近似するFe-42Ni材を使用することにより、はんだ付部8の熱ストレスを緩和することができる。」と記載されており、この記載によれば、刊行物6には、熱ストレスを緩和するために、接続部材を、ほぼ等しい熱膨脹係数を有する導電性材料で構成する発明が記載されていると云える。
そして、電気的接続手段が、本件発明4は無半田接続であるのに対して、刊行物6記載の発明は半田接続で相違するが、接続部材を、ほぼ等しい熱膨脹係数を有する導電性材料で構成する技術的意義は、両者とも、熱応力の発生の危険性をなくし、電気的接続の信頼性を高める点で共通しているから、刊行物6に接した当業者ならば、無半田接続における接続部材を、ほぼ等しい熱膨脹係数を有する導電性材料で構成すれば、熱応力の発生の危険性をなくし、電気的接続の信頼性を高めることができることは容易に理解できることである。
したがって、各バスバーと各リードの材料に関し、各バスバーと各リードを、ほぼ等しい熱膨脹係数を有する導電性材料で構成し、本件発明4の相違点3に係る構成とすることは当業者の容易に想到し得たことである。
(エ)相違点4について
刊行物3には、上記「6.(1)ウ(ア)(イ)」の記載事項からみて、半田付けをしない電気的機械的接続手段が記載されていると云える。
したがって、発光ダイオードランプをアノードリードとカソードリードに電気的に接続するための接続手段に関し、無半田接続手段を採用して本件発明4の相違点4に係る構成とすることは当業者の容易に想到し得たことである。
(オ)相違点5について
刊行物4には、「6.(1)エ(ア)(イ)」の記載事項からみて、表示ボードユニットB-1、B-2をコネクタY、Xの結合によって電気的、機械的に接続することが記載されており、また、上記刊行物5には、上記
「6.(1)オ(ア)(イ)」の記載事項からみて、複数個のLEDを光源として備えたモジュールタイプLED4A、4Bをリード線によって電気的に並列に相互接続することが記載されており、刊行物4の「表示ボードユニットB-1、B-2」、刊行物5の「複数個のLEDを光源として備えたモジュールタイプLED4A、4B」は本件発明4の「発光ダイオードモジュール」に相当するので、刊行物4、5には、複数の発光ダイオードモジュールを有し、両
者を電気的に接続する手段を備えた発明が記載されていると云える。
そして、複数の発光ダイオードモジュールを直列に接続するか、並列に接続するかは、必要に応じて適宜選択するものであり、本件発明4が特に直列に接続することに特段の技術的意義を有するものではなく、また、同様に構成された発光ダイオードモジュールを相互接続することも当業者の必要に応じて適宜なし得た設計的事項である。
したがって、同様に構成された発光ダイオードモジュールを電気的に直列に相互接続するための手段を備えて、本件発明4の相違点5に係る構成とすることは、引用発明及び刊行物4、5記載の発明から当業者が容易に想到し得たことである。
そして、上記相違点1?5によって本件発明4が奏する作用、効果も、引用発明、刊行物2?7に記載された発明から予測される範囲のものであって格別なものとは認められない。
以上のことから、本件発明4は、引用発明、刊行物2?7に記載された発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたものである
7.むすび
以上のとおりであるから、本件発明1?4は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
したがって、本件発明1?4についての特許は、拒絶の査定をしなければならない特許出願に対してされたものと認める。
よって、取消理由の他の理由を検討するまでもなく、特許法等の一部を改正する法律(平成6年法律第116号)附則第14条の規定に基づく、特許法等の一部を改正する法律の施行に伴う経過措置を定める政令(平成7年政令第205号)第4条第2項の規定により、結論のとおり決定する。
平成18年2月22日
審判長 特許庁審判官 阿部 寛
特許庁審判官 北川 清伸
特許庁審判官 下原 浩嗣
〔決定分類〕P1651.121-ZB (H01L)
 
異議決定日 2009-03-10 
出願番号 特願平6-225776
審決分類 P 1 651・ 121- Y (H01L)
最終処分 一部取消  
特許庁審判長 亀丸 広司
特許庁審判官 川本 真裕
中島 成
登録日 2003-06-20 
登録番号 特許第3441182号(P3441182)
権利者 フィリップス ルミレッズ ライティング カンパニー リミテッド ライアビリティ カンパニー
発明の名称 発光ダイオードモジュールおよび発光ダイオード光源  
代理人 中村 稔  
代理人 今城 俊夫  
代理人 箱田 篤  
代理人 村社 厚夫  
代理人 熊倉 禎男  
代理人 大塚 文昭  
代理人 宍戸 嘉一  
代理人 小川 信夫  
代理人 竹内 英人  
代理人 西島 孝喜  

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