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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) B60B
管理番号 1199568
審判番号 不服2007-18527  
総通号数 116 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2009-08-28 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2007-07-03 
確定日 2009-06-22 
事件の表示 特願2003- 30318号「自動車用ホイール」拒絶査定不服審判事件〔平成16年 8月26日出願公開、特開2004-237897号〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1 手続の経緯

本件出願は、平成15年2月7日の出願であって、平成19年5月28日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、同年7月3日に本件審判請求がなされるとともに、同年7月30日付けで手続補正(前置補正)がなされ、当審合議体による平成20年12月26日付けの拒絶理由通知に応答して、平成21年3月3日付けで手続補正がなされたものである。


2 本願発明

本件出願の請求項1に係る発明は、平成21年3月3日付け手続補正書により補正された明細書の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される、次のとおりのものと認められる。
「【請求項1】
タイヤ内に空気を注入するエアバルブを装着するバルブ孔が設けられたリムと、中心にハブ孔が形成され、該ハブ孔の半径方向外側に複数の飾り孔が周方向に沿って配設されたディスクとからなる自動車用ホイールにおいて、
前記飾り孔は、相互に隣り合う孔中心間の距離が同じであり、かつホイール中心と、バルブ孔とを結ぶ半径線上に、最も大きい孔径の飾り孔が形成され、ホイール中心に対するバルブ孔の反対位置と、ホイール中心とを結ぶ半径線上の、飾り孔のホイール中心に対して反対となる位置に、最も小さい孔径の飾り孔が形成されて、バルブ孔の配設位置から、当該自動車用ホイールの中心軸に対する該バルブ孔の反対位置に向かって、徐々に重量が増加する傾斜重量分布がホイールに生じるように、該飾り孔の孔径を所定の割合で徐々に縮径されるように形成されてなり、
さらに飾り孔が、バルブ孔の配設位置とその反対位置とを結ぶ中心線に対して左右対称となるように、該飾り孔の孔径が設定されているものであることを特徴とする自動車用ホイール。」
(以下、「本願発明」という。)


3 引用刊行物とその記載事項

(1)刊行物1の記載内容

(1-1)刊行物1に記載された事項

当審の拒絶理由に引用された、本件出願前に頒布された特開2002-240501号公報(以下「刊行物1」という。)には、図面とともに、次の技術的事項が記載されている。

(ア)「【0002】
【従来の技術】乗用車等に装着される自動車ホイールのうち、2ピースホイールといわれるタイプの自動車ホイールは、図3、図4に示すように、それぞれ別体で製作された、タイヤが装着されるリム1と、ディスク2を溶接接合した構造になっている。リム1には、ホイールが車両に装着された状態で、タイヤに空気を充填できるような位置にバルブを装着するためのバルブ穴5が形成されている。ディスク2には、ホイールが車両に装着された時に外側から見える部分である、半径方向外側のいわゆる意匠面3には、周方向に均一の間隔で飾り穴4が形成されている。この飾り穴4は、冷却効果、意匠性の向上、軽量化等の役割を果たす。ホイールは車両に装着される前に、タイヤと組付けられる。この場合、組付けられたホイールとタイヤアッセンブリの回転軸芯からの質量変動、いわゆるアンバランスが乗り心地に悪影響を与えるため、全数、バランス測定を行い、アンバランスの場合、必要個所に必要重量のバランスウエイトを装着して調整を行っている。」

(イ)「【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明実施例を図1、図2を参照して説明する。図1は本発明の第1実施例、図2は本発明の第2実施例である。両実施例に共通する部分には、同一符号を付して説明する。尚、本発明による自動車用ホイールは基本断面形状は、先に説明した従来例と同一なので、断面図は省略し、平面図を主にして説明する。まず、本発明の第1、第2実施例に共通する部分を、図1を参照して、説明する。図1において、10はリムであり、リム10にはディスク12が嵌合され、溶接接合されている。リム10には、タイヤにエアーを注入するためのエアーバルブ用のバルブ穴18が1個所形成されている。12はディスクであり、ホイール径方向にバルブ穴18と反対側に位置する部分を除いて、ディスク12の意匠面14には、周方向に同一形状の同じサイズの飾り穴16が、等間隔に複数個形成されている。
【0007】次に、本発明の各実施例に特有な部分を説明する。本発明の第1実施例では、バルブ穴18と飾り穴16、16aとの位置関係を示した図1に示すように、ディスク12の意匠面14には、周方向に同一形状の同じサイズの飾り穴16が、径方向にバルブ穴18と反対方向に位置する部分(周方向に180°ずれた部分)を除いて、等間隔に複数個形成されている。ただし、バルブ穴18と周方向反対側に位置する部分の飾り穴16a、2個は、その部分のホイールの質量を重くするために、他の部分の飾り穴16よりも小さく形成されている。飾り穴16aの大きさは、ホイールの種類や、例えばエアーバルブの重量、エアー圧センサの重量によって調整される。以上の構成になっているため、あらかじめアンバランスになる部分(バルブ穴18とホイール径方向反対側部分)が予測できるため、回転バランス取り作業が効率的にできる。また、バルブ穴の位置にエアー圧センサ等を組み込んだ場合でも、バランスウエイトを大重量のものを使用することなくバランスの調整ができる。」


(1-2)刊行物1の記載及び図面より、刊行物1に記載されていることが明らかな事項

(a)上記記載(ア)並びに【図3】及び【図4】より、刊行物1に従来の技術として記載されている自動車ホイールのディスク2の中心にはハブ孔が形成されていることは明らかであり、上記記載(イ)及び【図1】より、ディスク12の中心にもハブ孔が形成されていることは当業者にとって明らかである。

(b)上記記載(イ)及び【図1】より、ホイール中心と、バルブ穴18とを結ぶ半径線近傍に、大きい孔径の飾り穴16が形成されており、当該ホイール中心とバルブ穴18とを結ぶ半径線近傍の飾り穴16は、他の等間隔に複数個形成されている飾り穴16と同じく、最も大きい孔径の飾り穴であることが明らかである。

(c)上記記載(イ)及び【図1】より、ホイール中心に対するバルブ穴18の反対位置と、、バルブ穴18とを結ぶ半径線近傍に、最も小さい孔径の飾り穴16aが形成されていることが明らかである。

(d)上記記載(イ)及び【図1】より、飾り穴16及び飾り穴16aが、バルブ穴18の配設位置とその反対位置とを結ぶ中心線に対して左右対称となるように、該飾り穴16及び飾り穴16aの孔径が設定されていることは明らかである。


(1-3)引用発明

すると、刊行物1には、次の発明(以下「引用発明」という。)が開示されているということができる。

「タイヤ内に空気を注入するエアーバルブを装着するバルブ穴18が設けられたリム10と、中心にハブ孔が形成され、該ハブ孔の半径方向外側に複数の飾り穴16が周方向に沿って配設されたディスク12とからなる自動車用ホイールにおいて、
前記飾り穴16は、バルブ穴18と反対方向に位置する部分を除いて、相互に隣り合う穴中心間の距離が同じであり、かつホイール中心と、バルブ穴18とを結ぶ半径線近傍に、最も大きい孔径の飾り穴16が形成され、ホイール中心に対するバルブ穴18の反対位置と、ホイール中心とを結ぶ半径線近傍に、最も小さい孔径の飾り穴16aが形成されて、 さらに飾り穴16及び飾り穴16aが、バルブ穴18の配設位置とその反対位置とを結ぶ中心線に対して左右対称となるように、該飾り穴16及び飾り穴16aの孔径が設定されている自動車用ホイール。 」


(2)刊行物2の記載内容

(2-1)刊行物2に記載された事項

当審の拒絶理由に引用された、本件出願前に頒布された特開2002-166704号公報(以下「刊行物2」という。)には、図面とともに次の技術的事項が記載されている。

(ウ)「【0011】図1および図3に示すように、ディスク6は、センターホール5の近傍にハブをナットで締結するための挿入孔13が形成されている。また、ディスク6の周縁部6a側には、複数の開口部14が形成されている。本実施の形態において、開口部14は、ディスク6を貫通する丸穴であり、ディスク6の中心点CPを中心とする円C1の円周上に開口中心が等間隔に配置されるように形成されている。ここで、等間隔とは、隣り合う開口部14の中心間の距離を円C1の円周に沿って測定した場合の道のりが等しいことを意味している。なお、開口部14は、ハブに隣接して設けられるディスクブレーキにおいて発生する摩擦熱を放出するための冷却穴として、または、装飾穴として用いることが可能である。」

(エ)「【0012】ここで、図3に示す開口部14は、開口径の大きい大径開口部14aと、大径開口部14aよりも開口径の小さい小径開口部14bとに分類することができる。図3において、小径開口部14bは、中心点CPとエアバルブ装着孔8aとを結ぶ仮想線分A上に位置しており、残りの開口部14は大径開口部14aである。仮想線分A上の開口部14を小径開口部14bとすることで、この領域の重量を他の領域の重量よりも開口面積が小さい分だけ重くすることができる。すなわち、図3の中心点CPから仮想線分Aを上側に延長させた仮想線分B上の大径開口部14aの近傍と、仮想線分A上の小径開口部14bの近傍の領域とを比較すると、開口面積の差分だけ小径開口部14b側の領域が重くなる。一方、他の領域においては対向する一対の開口部14は同じ開口面積を有するので重量バランスは崩れない。従って、ディスク6の全体としての重量バランスは図3の下側、つまり、エアバルブ装着孔8a側にずれるので、仮想線分A上にディスク6の重点が形成されることになる。なお、大径開口部14aと小径開口部14bのそれぞれの開口面積の差は、20?50gの重量差(アンバランス量)が生じる程度の差となるようにそれぞれの開口径を決定することが望ましい。」

(オ)「【0015】なお、仮想線分A上の小径開口部14bを最小開口面積とし、仮想線分B上の大径開口部14aを最大開口面積とし、残りの開口部14を中間の開口面積としたり、仮想線分A上の小径開口部14bから仮想線分B上の大径開口部14aまで段階的に開口面積が増大するような開口部14とすることで、ホイール1の重点位置をさらに明確にしたり、アンバランス量を増大させても良い。」

(カ)「【0019】なお、本発明は前記の実施の形態に限定されることなく広く応用することが可能である。・・・・・さらに、ディスク6とリム7の溶接時に、ディスク6の重点位置とリム7のエアバルブ装着孔8aの位置をずらすことでホイール1の重点位置およびアンバランス量を調整したり、ディスク6の重点とリム7のエアバルブ装着孔8aを対向する位置に配置することでアンバランス量を打ち消し合うように構成しても良い。」


4 対比

本願発明と引用発明とを対比すると、引用発明の「エアーバルブ」、「バルブ穴18」、「リム10」、「飾り穴16及び飾り穴16a」並びに「ディスク12」は、それぞれ本願発明の「エアバルブ」、「バルブ孔」、「リム」、「飾り孔」並びに「ディスク」に相当する。

引用発明の「ホイール中心と、バルブ穴18とを結ぶ半径線近傍に、最も大きい孔径の飾り穴16が形成され、ホイール中心に対するバルブ穴18の反対位置と、ホイール中心とを結ぶ半径線近傍に、最も小さい孔径の飾り穴16aが形成され」ることと、本願発明の「ホイール中心と、バルブ孔とを結ぶ半径線上に、最も大きい孔径の飾り孔が形成され、ホイール中心に対するバルブ孔の反対位置と、ホイール中心とを結ぶ半径線上の、飾り孔のホイール中心に対して反対となる位置に、最も小さい孔径の飾り孔が形成され」ることについて、両者は「ホイール中心と、バルブ孔(バルブ穴18)とを結ぶ半径線近傍に、最も大きい孔径の飾り孔(飾り穴16)が形成され、ホイール中心に対するバルブ孔(バルブ穴18)の反対位置と、ホイール中心とを結ぶ半径線近傍に、最も小さい孔径の飾り孔(飾り穴16a)が形成され」るという限りにおいて共通している。

してみると、本願発明と引用発明との一致点及び相違点は、以下のとおりである。


<一致点>
「タイヤ内に空気を注入するエアバルブを装着するバルブ孔が設けられたリムと、中心にハブ孔が形成され、該ハブ孔の半径方向外側に複数の飾り孔が周方向に沿って配設されたディスクとからなる自動車用ホイールにおいて、
前記飾り孔は、ホイール中心と、バルブ孔とを結ぶ半径線近傍に、最も大きい孔径の飾り孔が形成され、ホイール中心に対するバルブ孔の反対位置と、ホイール中心とを結ぶ半径線近傍に、最も小さい孔径の飾り孔が形成されて、
さらに飾り孔が、バルブ孔の配設位置とその反対位置とを結ぶ中心線に対して左右対称となるように、該飾り孔の孔径が設定されている自動車用ホイール。」


<相違点1>
本願発明が、「飾り孔は、相互に隣り合う孔中心間の距離が同じ」であるのに対して、引用発明では、飾り穴は、バルブ孔と反対方向に位置する部分を除いて、相互に隣り合う孔中心間の距離が同じであるものの、周方向全体において相互に隣り合う孔中心間の距離が同じであるとはしていない点。

<相違点2>
本願発明が、「ホイール中心と、バルブ孔とを結ぶ半径線上に、最も大きい孔径の飾り孔が形成され、ホイール中心に対するバルブ孔の反対位置と、ホイール中心とを結ぶ半径線上の、飾り孔のホイール中心に対して反対となる位置に、最も小さい孔径の飾り孔が形成されて」いるのに対して、引用発明では、飾り孔は、ホイール中心と、バルブ孔とを結ぶ半径線近傍に、最も大きい孔径の飾り孔が形成され、ホイール中心に対するバルブ孔の反対位置と、ホイール中心とを結ぶ半径線近傍に、最も小さい孔径の飾り孔が形成されてはいるものの、飾り孔が、ホイール中心とバルブ孔とを結ぶ半径線上、及びホイール中心に対するバルブ孔の反対位置とホイール中心とを結ぶ半径線上には、形成されていない点。

<相違点3>
本願発明が、飾り穴は「バルブ孔の配設位置から、当該自動車用ホイールの中心軸に対する該バルブ孔の反対位置に向かって、徐々に重量が増加する傾斜重量分布がホイールに生じるように、該飾り孔の孔径を所定の割合で徐々に縮径されるように形成され」ているのに対して、引用発明では、そのような構成を有しない点。


5 相違点についての検討(容易想到性の判断)

上記各相違点について検討する。

(1)<相違点1>に関して

刊行物2の上記記載(ウ)には、「本実施の形態において、開口部14は、ディスク6を貫通する丸穴であり、ディスク6の中心点CPを中心とする円C1の円周上に開口中心が等間隔に配置されるように形成されている。」と記載されている。
そして、刊行物2の上記記載(カ)の、「ディスク6の重点とリム7のエアバルブ装着孔8aを対向する位置に配置することでアンバランス量を打ち消し合うように構成しても良い。」という記載と、引用発明の「ホイール中心と、バルブ穴18とを結ぶ半径線近傍に、最も大きい孔径の飾り穴16が形成され、ホイール中心に対するバルブ穴18の反対位置と、ホイール中心とを結ぶ半径線近傍に、最も小さい孔径の飾り穴16aが形成され」という構成を対比すると、両者は、ホイール中心に対するバルブ孔の反対位置側にディスクの重点を配置するという点において共通している。したがって、引用発明の自動車用ホイールに、刊行物2に記載の事項を適用することは当業者にとって容易になし得る程度の事項と認められる。
よって、引用発明の自動車ホイールに当該刊行物2に記載の上記事項を適用し、本願発明のように、飾り孔は、相互に隣り合う孔中心間の距離が同じとすることは、当業者であれば容易に想到し得る程度の事項にすぎない。


(2)<相違点2>に関して

刊行物2の上記記載(エ)には、「図3において、小径開口部14bは、中心点CPとエアバルブ装着孔8aとを結ぶ仮想線分A上に位置し」と、上記記載(エ)には、「仮想線分A上の小径開口部14bを最小開口面積とし、仮想線分B上の大径開口部14aを最大開口面積とし」とそれぞれ記載されている。引用発明の自動車ホイールに、刊行物2に記載の上記事項を適用し、飾り孔を、ホイール中心とバルブ孔とを結ぶ半径線上、及びホイール中心に対するバルブ孔の反対位置とホイール中心とを結ぶ半径線上に形成することとし、本願発明のように、ホイール中心と、バルブ孔とを結ぶ半径線上に、最も大きい孔径の飾り孔が形成され、ホイール中心に対するバルブ孔の反対位置と、ホイール中心とを結ぶ半径線上の、飾り孔のホイール中心に対して反対となる位置に、最も小さい孔径の飾り孔が形成されることとすることは、当業者であれば容易に想到し得る程度の事項にすぎない。


(3)<相違点3>に関して

刊行物2の上記記載(オ)には、「仮想線分A上の小径開口部14bから仮想線分B上の大径開口部14aまで段階的に開口面積が増大するような開口部14とすることで、ホイール1の重点位置をさらに明確にしたり、アンバランス量を増大させても良い。」と記載されている。刊行物2は、上記5(1)でも指摘したとおり、上記記載(カ)より、ホイール中心に対するバルブ孔の反対位置側にディスクの重点を配置することをも包含するものである。当該記載(オ)の、「・・・・・小径開口部14bから・・・・・大径開口部14aまで段階的に開口面積が増大するような開口部14とする」という技術思想は、記載(オ)から導出される、ホイール中心に対するバルブ孔の反対位置側にディスクの重点を配置するものにおいても具現化し得ることは、当業者であれば明らかである。したがって、引用発明の自動車ホイールに、刊行物2に記載の上記事項を適用し、本願発明のように、飾り穴を、バルブ孔の配設位置から、当該自動車用ホイールの中心軸に対する該バルブ孔の反対位置に向かって、徐々に重量が増加する傾斜重量分布がホイールに生じるように、該飾り孔の孔径を所定の割合で徐々に縮径されるように形成することは当業者であれば容易に想到し得る程度の事項にすぎない。


(4)効果について

本願発明の作用効果は、引用発明及び刊行物2に記載された上記事項から、当業者であれば予測できる範囲のものにすぎない。


(5)総合判断

本願発明は、引用発明及び刊行物2に記載された上記事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。


6 むすび

以上のとおり、本願発明は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであるから、本願は拒絶すべきものである。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2009-04-20 
結審通知日 2009-04-24 
審決日 2009-05-08 
出願番号 特願2003-30318(P2003-30318)
審決分類 P 1 8・ 121- WZ (B60B)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 石原 幸信  
特許庁審判長 藤井 俊明
特許庁審判官 藤井 昇
金丸 治之
発明の名称 自動車用ホイール  
代理人 松浦 喜多男  

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