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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G01N
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 G01N
管理番号 1203493
審判番号 不服2007-10093  
総通号数 118 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2009-10-30 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2007-04-09 
確定日 2009-09-08 
事件の表示 特願2003-377544「評価又は診断キット」拒絶査定不服審判事件〔平成17年 4月21日出願公開、特開2005-106795〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯
本願は,平成15年10月1日の特許法第36条の2第1項の規定による出願(パリ条約による優先権主張2002年10月1日 フランス国)であって,平成18年12月22日付けで拒絶査定がされ,これに対し,平成19年4月9日に拒絶査定不服審判の請求がされるとともに,同年4月26日付けで手続補正がされたものである。

2.平成19年4月26日付けの手続補正についての補正の却下の決定

[補正却下の決定の結論]
平成19年4月26日付けの手続補正を却下する。

[理由]
2-1.補正後の本願発明
平成19年4月26日付けの手続補正(以下,「本件補正」という。)は,特許請求の範囲を補正するものであって,そのうち請求項1についてする補正は,補正前(平成18年11月8日付け手続補正書。以下同様)の特許請求の範囲の
「【請求項1】
種々の検査物質を収容すると共に(或いは)少なくとも1つの化合物を種々の濃度で収容する複数のアプリケータ(20)を有する評価又は診断キット(10)であって、各アプリケータ(20)は管(21)と、管(21)の内部に設けられた液体又は粉末からなる栓(24)と、第1の端部が液体又は粉末からなる栓(24)で構成された管(21)の内部空間に入っている少なくとも1つの検査物質とを有し、栓は、使用中、前記物質が管の内部空間から出るとき物質と一緒に放出されるよう配置されていることを特徴とするキット。」を,
「【請求項1】
種々のアレルゲンに対する過敏性を診断するため一連の段階において皮膚に塗布すべき種々の検査物質を収容する、及び/又は、皮膚の神経過敏性を評価するため一連の段階において皮膚に塗布すべき少なくとも1つの化合物を種々の濃度で収容する、複数のアプリケータ(20)を有する評価又は診断キット(10)であって、各アプリケータ(20)は管(21)と、管(21)の内部に設けられた液体又は粉末からなる栓(24)と、第1の端部が液体又は粉末からなる栓(24)で構成された管(21)の内部空間に入っている少なくとも1つの検査物質とを有し、栓は、使用中、前記物質が管の内部空間から出るとき物質と一緒に放出されるよう配置されていることを特徴とするキット。」(下線部分は,補正箇所である。以下,補正後の請求項1に記載された発明を「本願補正発明」という。)と補正するものである。

上記補正は,補正前の請求項1に記載した発明を特定するために必要な事項である「種々の検査物質」について「種々のアレルゲンに対する過敏性を診断するため一連の段階において皮膚に塗布すべき」との限定を付し,「少なくとも1つの化合物」について,「皮膚の神経過敏性を評価するため一連の段階において皮膚に塗布すべき」との限定を付すと共に,補正前に「共に(或いは)」とあったものを「、及び/又は、」とし,補正前の「複数のアプリケータ(20)」の前に読点を追加して,記載を明瞭にしたものであるから,平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前(以下単に「平成18年改正前」という。)の特許法第17条の2第4項第2号に規定する特許請求の範囲の減縮及び同第4号に規定する明りょうでない記載の釈明を目的とするものに該当するものである。

そこで,本願補正発明が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(平成18年改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に適合するか)について検討する。

2-2.引用例
2-2-1.引用例1
原査定の拒絶の理由に引用した,本願優先日前に頒布された刊行物である,米国特許第5702035号明細書(以下「引用例1」という。)には,図面とともに,次の事項が記載されている(翻訳は当審による。下線は当審にて付加した)。

(a)「開閉手段を備えた細管容器
発明の背景
1.発明の技術分野
この発明は密封容器,特には開閉手段を備えた細管容器に関する。
2.従来の技術
外傷を処置するための慣習的な物品は,異なったバイアルに収納された様々な薬品を適用する綿棒を含む。これは,特に時間が危機的なときに,簡便な適用方法ではない。...さらに,頻繁な,薬品バイアルや綿棒容器を開け,アクセスすることは,薬品や綿棒を容易に汚染することになる。これは傷に対し悪影響となる結果となる。また多くのボトルや容器を,旅行中や戸外で持ち運ぶことは,厄介である。この手法には改善の余地がある。
発明の要約
収容された(薬品や香水のような)液体が蒸散しないように,両端を密閉された細管容器を提供することが,この発明の目的である。液体の濃度は,蒸散による損失がないので,一定に保たれる。さらに,容器は,外部の包装物なしに,直接包装され,それ故,必要とされる保管容積や運搬費用を減少する。液体内容物もまた,容器の両端が密閉されているので,漏れや劣化,汚染が無い。
製造方法は単純で調剤量は容易に制御できる。この発明に従えば,容器の一端は永久に密封される(破ることができる一端あるいは密封要素端)。容器の他端はシリコーンで密封され,そこの回りを包む吸収要素を備える。使用するときに,密封端は破られ開かれる。アプリケーター端は,そこの中に配置された,液体シリコーンの栓を備える。シリコーンは水と混ざらないので,内部の収縮力が弱く,流動性が低いときに,管の中央に開口が形成され,容器内の液体がそこを通って流れるように,密封端が開かれる。(シリコーンの粘性により,シリコーンを容器の壁に粘着させる。)容器内の液体はアプリケーター端,そして吸収要素の中に流れ,液体薬品や香水の体への適用を容易にする。この発明は単純で効果があり簡便な医用または個人用処置物品である。」(明細書第1欄第1行目から第54行目。)

(b)「好適な実施例の詳細な説明
第1図を参照しつつ,この発明による管状容器60は,アプリケーター端の吸収要素(アプリケーター)62を含む中空の胴61を備える。毒性のない液体シリコーンの栓66が,アプリケーター62の近くの胴の中に配置される。空隙68が,吸収要素62と栓66の間に配置される。胴61の第2の密封端は,密封要素63を含む。密封要素63が容器60の中空部から容易に破られるように,密封要素63と胴61の接続部に刻み目65が形成される。
液体64は胴61の中空内部に収容される。使用されるときに,密封端をアプリケーター端より高くして保持しつつ,密封要素63は刻み目65で破られる。空気圧により液体64がシリコーンの栓66,空隙68を通って,吸収要素62に流れる。圧力の下で,シリコーンは容器の壁にくっつき,それによって通路を形成する。液体を含んだ吸収要素62は,処置の目的で人体に液体を適用するのに用いることができる。」(明細書第2欄第11行目から第33行目。)

(c)「...この発明のシリコーンの栓は,毒性が無く,適当な粘性があり,液体が流れ出ることができるような,二酸化ケイ素又は同様のものから作られるのが好ましい。この発明の管状の胴は直径が6ミリメートル未満であるのが好ましい。他の大きさも必要があれば用いられる。この発明の液体は香水,アルコール,洗剤,薬品あるいは他の化学薬品とすることができる。」(明細書第3欄最下行から第4欄第7行目。)

以上の記載を総合すると,引用例1には,「人体に適用される化学薬品である液体を収容する細管容器であって,中空の胴61と,胴の中に配置される液体シリコーンの栓66と,容器のアプリケーター端の吸収要素(アプリケーター)62の近くに配置された液体シリコーンの栓66を備えた胴61の内部に収容される液体64と,使用されるときに,液体がシリコーンの栓66を通って流れるようにされた細管容器。」(以下,「引用発明」という。)が記載されているものと認められる。

2-2-2.引用例2
本願優先日前に頒布された刊行物である,米国特許第5143210号明細書(以下「引用例2」という。)には,図面とともに,次の事項が記載されている(下線は,当審にて付加した)。

(d)「発明の背景
診断テストキットを含む包装は,それぞれその内容物として,説明パンフレット又は指示挿入物,一つ又はそれ以上の化学試薬,及び/又は必要な化学物質含浸デバイス,及び時には診断テストの実行の際に用いられる補助用具を含む。」(明細書第1欄第23行目から第29行目。)

2-2-3.引用例3
本願優先日前に頒布された刊行物である,M. R. Holliday et al.,"Stimulation by oxazolone of increased IL-6, but not IL-10, in the skin of mice", Toxicology, vol.106, p.237-242, 1996(以下「引用例3」という。)には,図面とともに,次の事項が記載されている(翻訳は当審による。下線は,当審にて付加した)。

(e)「要約
インターロイキン6(IL-6),多機能サイトカイン,は表皮ランゲルハンス細胞によって産生され,引き続く刺激により角化細胞によっても生成される。我々は,マウスの,オキサゾロン,接触アレルゲン,の局所暴露に引き続く,皮膚のIL-6の生成を調査した。未処理の,すなわち両耳の背側をビヒクル単独に暴露された,BALB/c種のマウスから,調製された耳の皮膚のホモジネートは,IL-6の含有が少ない。マウスの耳へのオキサゾロンの局所暴露は,急激で,投与量に依存したIL-6の産生を引き起こし,それは適用の4-8時間後に最大となり,24時間に至るまで高いままであった。...」(第237頁要約欄第1行目から第7行目。)

(f)「1.導入
化学アレルゲンへの局所暴露に引き続く皮膚感作性の効果的な誘起が,サイトカインの局所有効性に依存しているとの証拠が増加している。...」(第237頁左下欄第1行目から第5行目。)

(g)「2.材料と方法
...
2.3.動物の処置と組織ホモジネートの調製
マウスの群(n=8)は,オキサゾロンの様々な濃度あるいはビヒクル単体の,1回の局所適用(25μl)を両耳の背側に受けた。...」(第238頁左欄第34行目から右欄第6行目。)

2-3.対比
本願補正発明と引用発明とを対比する。

(ア)引用発明の「人体に適用される化学薬品である液体」に関し,摘記事項(a)には,従来の技術として「外傷を処置するため」と記載され,また発明の要約に「液体薬品や香水の体への適用を容易にする。この発明は単純で効果があり簡便な医用または個人用処置物品である」と記載され,摘記事項(b)には「処置の目的で人体に液体を適用する」と記載され,摘記事項(c)には「この発明の液体は香水,アルコール,洗剤,薬品あるいは他の化学薬品とすることができる」と記載されていることからして,「人体に適用」とは,「化学薬品である液体」を,皮膚に塗布することを意味していることは明らかである。また,引用発明の「細管容器」は,「吸収要素(アプリケーター)62」をそのアプリケーター端に備え,「液体を含んだ吸収要素62は,処置の目的で人体に液体を適用するのに用いる」(摘記事項(b))のであるから,引用発明の細管容器全体を「アプリケータ」と称しうることは,当業者における技術常識に照らして,明らかである。してみると,引用発明の「人体に適用される化学薬品である液体を収容する細管容器」は,本願補正発明の「種々のアレルゲンに対する過敏性を診断するため一連の段階において皮膚に塗布すべき種々の検査物質を収容する、及び/又は、皮膚の神経過敏性を評価するため一連の段階において皮膚に塗布すべき少なくとも1つの化合物を種々の濃度で収容する、複数のアプリケータ(20)」と,「皮膚に塗布すべき物質を収容するアプリケータ」である点で共通する。
(イ)引用発明の「中空の胴61」は,本願補正発明の「管(21)」に相当する。
(ウ)引用発明の「胴の中に配置される液体シリコーンの栓66」は,本願補正発明の「管(21)の内部に設けられた液体からなる栓(24)」に相当する。
(エ)引用発明の「容器のアプリケーター端の吸収要素(アプリケーター)62の近くに配置された液体シリコーンの栓66を備えた胴61の内部に収容される液体64」は,その「栓66」が「液体64」のアプリケーター端側の端部となるものであるから,本願補正発明の「第1の端部が液体又は粉末からなる栓(24)で構成された管(21)の内部空間に入っている少なくとも1つの検査物質」と,「第1の端部が液体からなる栓で構成された管の内部空間に入っている物質」である点で共通する。

そうすると,本願補正発明と引用発明とは,
「皮膚に塗布すべき物質を収容するアプリケータであって,アプリケータは管と,管の内部に設けられた液体からなる栓と,第1の端部が液体からなる栓で構成された管の内部空間に入っている物質とを有するアプリケータ。」
である点で一致しており,次の点で相違する。

(相違点1)「皮膚に塗布すべき物質」が,本願補正発明では「種々のアレルゲンに対する過敏性を診断するため一連の段階において皮膚に塗布すべき種々の検査物質」及び/又は「皮膚の神経過敏性を評価するため一連の段階において皮膚に塗布すべき少なくとも1つの化合物」の「種々の濃度」のものであるのに対し,引用発明では「化学薬品」である点。

(相違点2)本願補正発明では,上記相違点1に示されるような「種々の検査物質」及び/又は「少なくとも1つの化合物」の「種々の濃度」のものを収容する,「複数のアプリケータ(20)を有する評価又は診断キット(10)」であるのに対し,引用発明は「細管容器」である点。

(相違点3)本願補正発明は「栓は、使用中、前記物質が管の内部空間から出るとき物質と一緒に放出されるよう配置されている」のに対し,引用発明ではそのようにされていない点。

2-4.判断
上記各相違点について判断する。
相違点1について。
引用例3には,接触アレルゲンであるオキサゾロンを,マウスの耳に局所暴露させ,皮膚のIL-6の生成を調査すること(摘記事項(e)),暴露するオキサゾロンは,様々な濃度あるいはビヒクル単体であること(摘記事項(g)),化学アレルゲンを局所暴露することで皮膚感作性が誘起されること(摘記事項(f))が,それぞれ示されている。また,接触アレルゲンとしては,引用例3に示されるオキサゾロンの他にも,様々な種類の物質があることは,周知の事項である。さらに,引用例3には,接触アレルゲンを局所暴露させることを,具体的にどのようにして行うか明記されていないが,接触アレルゲンを皮膚に適用できれば感作性の調査が行えることは,当業者には明らかである。
一方,引用発明に関し,摘記事項(c)に,「この発明の液体は香水,アルコール,洗剤,薬品あるいは他の化学薬品とすることができる」と記載されるように,引用発明において収容される化学薬品としては,様々な種類の物質を適用可能である。
すると,引用発明において収容される化学薬品として,接触アレルゲンである様々な種類の物質,あるいは,様々な濃度の物質を採用することで,皮膚のアレルゲンに対する感作性を調査しようとすることは,引用例3に示された事項及び周知の事項に基づいて,当業者であれば容易に為し得たものである。

相違点2について。
上記相違点1で示したように,引用発明を,接触アレルゲンである様々な種類の物質,あるいは,様々な濃度の物質が収容されるようにした際,引用発明の細管容器は,収容した液体の濃度が一定に保たれ,調剤量が容易に制御できるものである(摘記事項(a))のであるから,様々な種類の物質,あるいは,様々な濃度の物質ごとに,複数の細管容器にそれぞれ収容されるようにすることは,当業者であれば容易に想到し得たものである。
そして,それら様々な種類の物質,あるいは,様々な濃度の物質ごとに用意された,複数の細管容器を,皮膚のアレルゲンに対する感作性を調査するために,ひとまとまりのものとして,キットとすることは,例えば引用例2の摘記事項(d)にも示されるように,当業者には周知の事項である。

相違点3について。
引用発明において栓として用いられる液体シリコーンについて,毒性が無く,またその分子量の違いなどにより,様々な粘性を有することは,周知の事項である。
引用例1には,「シリコーンの粘性により,シリコーンを容器の壁に粘着させる」(摘記事項(a))ことが記載されているが,毒性が無いことから,上記相違点1で示したような,皮膚のアレルゲンに対する感作性を調査しようとする際に,接触アレルゲンである物質と一緒に皮膚に適用されたとしても,特に問題とならないことは,当業者であれば当然に理解し得たものである。
してみると,引用発明において,液体シリコーンの栓を,胴の内部に収容される液体と一緒に放出されるような粘性を有するものとすることは,当業者において適宜に為し得たものである。

そして,本願補正発明の作用効果は,引用発明,引用例3に示された事項及び周知の事項から,当業者であれば予測できる範囲のものである。

以上の通り,本願補正発明は,引用発明,引用例3に示された事項及び周知の事項に基づいて,当業者が容易に発明をすることができたものであるから,特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

2-5.むすび
上記のとおり,本件補正は,平成18年改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

3.本願発明について
3-1.本願発明
平成19年4月26日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので,本願の請求項1乃至27に係る発明は,平成18年11月8日付け手続補正書の請求項1乃至27に記載された事項により特定されるとおりのものであって,その請求項1に係る発明(以下,「本願発明」という。)は,上記2-1.に記載のとおりのものである。

3-2.引用例
原査定の拒絶の理由に引用された引用例及びその記載事項は,上記2-2.に記載したとおりである。

3-3.対比・判断
本願発明は,上記2.で検討した本願補正発明において,「種々のアレルゲンに対する過敏性を診断するため一連の段階において皮膚に塗布すべき種々の検査物質」について,「種々のアレルゲンに対する過敏性を診断するため一連の段階において皮膚に塗布すべき」との限定を省き,「皮膚の神経過敏性を評価するため一連の段階において皮膚に塗布すべき少なくとも1つの化合物」について,「皮膚の神経過敏性を評価するため一連の段階において皮膚に塗布すべき」との限定を省くと共に,明りょうでない記載の釈明を目的とした補正を,補正前の記載に戻したものである。
そうすると,本願発明の構成要件をすべて含み,さらに他の構成要件を付加したものに相当する本願補正発明が,上記2-4.に述べたとおり,引用発明,引用例3に示された事項及び周知の事項に基づいて,当業者が容易に発明をすることができたものであるから,本願発明も同様の理由により,引用発明,引用例3に示された事項及び周知の事項に基づいて,当業者が容易に発明をすることができたものである。

3-4.むすび
以上のとおり,本願発明は,引用発明,引用例3に示された事項及び周知の事項に基づいて,当業者が容易に発明をすることができたものであるから,特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

したがって、その余の請求項に係る発明について審理するまでもなく、本件出願は拒絶されるべきものである。

よって,結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2009-04-01 
結審通知日 2009-04-06 
審決日 2009-04-17 
出願番号 特願2003-377544(P2003-377544)
審決分類 P 1 8・ 575- Z (G01N)
P 1 8・ 121- Z (G01N)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 宮澤 浩  
特許庁審判長 後藤 時男
特許庁審判官 秋月 美紀子
田邉 英治
発明の名称 評価又は診断キット  
代理人 井野 砂里  
代理人 熊倉 禎男  
代理人 宍戸 嘉一  
代理人 弟子丸 健  
代理人 大塚 文昭  

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