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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 G01S |
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管理番号 | 1204344 |
審判番号 | 不服2007-21557 |
総通号数 | 119 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2009-11-27 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2007-08-02 |
確定日 | 2009-10-13 |
事件の表示 | 特願2003- 57518「異常検出機能を備えたレーダ装置」拒絶査定不服審判事件〔平成16年 9月24日出願公開、特開2004-264258、請求項の数(9)〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 |
理由 |
本願は、平成15年 3月 4日の出願であって、その請求項に係る発明は、特許請求の範囲の請求項に記載された事項により特定されるとおりのものであると認める。 そして、本願については、原査定の拒絶理由を検討してもその理由によって拒絶すべきものとすることはできない。 すなわち、原査定の拒絶理由に引用された下記刊行物1ないし刊行物3のいずれにも、本願請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)を特定する事項である「異常検出手段は、前記フーリエ変換結果のうち、想定される物標との相対速度の上限から決定される周波数以上の周波数領域について雑音フロアレベルの異常を検出する」点が記載されていない。 すなわち、刊行物1における閾値判別回路13(異常検出手段に相当)は、全周波数領域についてノイズレベルの異常を検出している点で、想定される物標との相対速度の上限から決定される周波数以上の周波数領域について雑音フロアレベルの異常を検出する本願発明とは相違する。 刊行物2は、予め送受信機の利得と受信機ノイズの平均値を測定しておき、前方車両との車間距離や相対速度の計測時、利得に合わせて目標検出の閾値を設定するようにしたFM-CWレーダ装置を示すに止まる。 また、刊行物3にはCWモードではドップラ周波数しか得ることができない旨記載されているに過ぎない。 そして、本願発明は前記発明特定事項により、ピークが存在しないはずの領域の信号レベル(雑音フロアレベル)を測定することにより、雑音フロアレベルの異常の検出機能を備えたレーダ装置を安価に提供することができるという明細書に記載の作用・効果を奏するものである。 したがって、本願発明は前記刊行物1ないし刊行物3に記載された発明から当業者が容易に発明をすることができたものであるとはいえない。 また、請求項2ないし請求項9は、いずれも、請求項1を直接又は間接に引用する従属請求項である。 よって、請求項2ないし請求項9に係る発明も、同様に、刊行物1ないし刊行物3に記載された発明から当業者が容易に発明をすることができたものであるとはいえない。 また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 記 刊行物1:特開2001-166035号公報 刊行物2:特開平11-118917号公報 刊行物3:特開平4-105086号公報 |
審決日 | 2009-09-28 |
出願番号 | 特願2003-57518(P2003-57518) |
審決分類 |
P
1
8・
121-
WY
(G01S)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 川瀬 徹也、宮川 哲伸 |
特許庁審判長 |
飯野 茂 |
特許庁審判官 |
松下 公一 下中 義之 |
発明の名称 | 異常検出機能を備えたレーダ装置 |
代理人 | 樋口 外治 |
代理人 | 石田 敬 |
代理人 | 島田 哲郎 |
代理人 | 鶴田 準一 |
代理人 | 倉地 保幸 |
代理人 | 西山 雅也 |