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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 H01R
審判 査定不服 4号2号請求項の限定的減縮 取り消して特許、登録 H01R
管理番号 1205957
審判番号 不服2007-26527  
総通号数 120 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2009-12-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2007-09-27 
確定日 2009-11-24 
事件の表示 平成11年特許願第295306号「端子台」拒絶査定不服審判事件〔平成13年4月27日出願公開、特開2001-118615号、請求項の数(1)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成11年10月18日の出願であって、平成19年8月24日付けで拒絶査定がなされ、平成19年9月27日に拒絶査定不服審判が請求され、平成19年10月26日付けで手続補正がされたものである。

第2 平成19年10月26日付け手続補正についての補正却下の決定
[補正却下の決定の結論]
平成19年10月26日付け手続補正(以下「本件補正」という。)を却下する。

[理 由]
1.補正の内容
本件補正は、請求項1について、
「ケーブルと接続する結線部、ブロックに固定される固定部、および相手物と接続する接続部からなるコンタクトと、このコンタクトが保持・固定されると共にケーブル挿入孔が設けられ、所要数のケーブル・コンタクト結線部内を有する電気絶縁性の可塑性叉は熱硬化性材料からなる本体ブロックと、前記ケーブルを前記コンタクトに接触・固定するため前記本体ブロックに挿入された座金付ネジと、この座金付ネジと螺合するよう前記本体ブロック内に挿入されたナットとから構成される端子台において、
前記座金付ネジが挿入される前記本体ブロックのネジ挿入孔の内側の所定位置に突起部を設けると共に、この突起部に前記座金付ネジの先端が触れている時に前記コンタクトと前記座金の下端との間にケーブルを挿入する分だけの間隙が設けられ、且つ前記座金付ネジを締付けた時、前記突起部は前記ネジ挿入孔の下方に撓む構造にすることを特徴とする端子台。」と記載されていたものを、
「ケーブルと接続する結線部、ブロックに固定される固定部、および相手物と接続する接続部からなるコンタクトと、このコンタクトが保持・固定されると共にケーブル挿入孔が設けられ、所要数のケーブル・コンタクト結線部内を有する電気絶縁性の可塑性又は熱硬化性材料からなる本体ブロックと、前記ケーブルを前記コンタクトに接触・固定するため前記本体ブロックに挿入された座金付ネジと、この座金付ネジと螺合するよう前記本体ブロック内に挿入されたナットとから構成される端子台において、
前記座金付ネジが挿入される前記本体ブロックのネジ挿入孔の内側の所定位置に突起部を設けると共に、この突起部に前記座金付ネジの先端が触れている時に前記コンタクトと前記座金の下端との間にケーブルを挿入するための所定の大きさの間隙が設けられ、且つ前記座金付ネジを締付けた時、前記突起部は前記ネジ挿入孔の下方に撓む構造にすることを特徴とする端子台。」と補正するものである。(下線は補正個所を示す。)

2.当審の判断
上記補正事項は「ケーブルを挿入する分だけの間隙」との記載を、「ケーブルを挿入するための所定の大きさの間隙」とするものであるが、間隙の大きさについて、ケーブルを挿入する、その「分だけ」であったものを、その「ための所定の大きさ」とするものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とする明細書の補正とはいえない。
また、拒絶理由通知に係る拒絶の理由に示す事項でもなく、明りょうでない記載の釈明を目的とする明細書の補正ともいえない。さらに、請求項の削除や誤記の訂正を目的とする明細書の補正でもない。
したがって、本件補正は、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第4項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

第3 本願発明について
本件補正は前記のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、平成19年7月17日付けで手続補正された明細書及び図面の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定されるとおりのものと認められる。(上記第2の1.参照。)

2. 当審の判断
原査定の拒絶の理由に引用された実願平4-63342号(実開平6-19267号)のCD-ROM(以下「引用例2」という。)には、その出荷時に、締付け螺子10aの欠歯挿入部13の下端部(図1)又は欠歯挿入部13を有さない締付け螺子10bの下端部(図3)を挟持する支持突縁21,21を設け横揺れを防止することが記載されているものの、挟持するものであるから、出荷時に螺子の先端が支持突縁21,21に触れて螺子の位置決めをすると共に螺子が脱落しないようにし、使用時に支持突縁21,21を下方に撓ませるものではない。
また、弾性体40により締付け螺子10dの下端を上方に付勢し回転を防止するもの(図5)が記載されているものの、ネジ挿入孔の内側の突起部ではなく、かつ使用時に突起部を下方に撓ませるものでもない。
また、同じく引用された特開平10-255875号公報(以下「引用例3」という。)には、ボルト29の雄ネジ部の直径に対して、その間隔が若干小さく設定された断面円弧状の一対の押圧片41を設け、出荷時にボルト29の雄ネジ部先端を両押圧片41間に挟まれる位置までねじ込んだ状態とし、一定の間隔Wとすることが記載されているものの、雄ネジ部先端が両押圧片41間に挟まれる位置までねじ込むものであるから、雄ネジ部先端が両押圧片41に触れている時にケーブルを挿入する分だけの間隙が設けられるものではない。
同じく引用された特開平3-219573号公報(以下「引用例1」という。)には、本願発明の突起部に対応する構成は記載も示唆もされていない。
そうすると、本願発明の「座金付ネジが挿入される前記本体ブロックのネジ挿入孔の内側の所定位置に突起部を設けると共に、この突起部に前記座金付ネジの先端が触れている時に前記コンタクトと前記座金の下端との間にケーブルを挿入する分だけの間隙が設けられ、且つ前記座金付ネジを締付けた時、前記突起部は前記ネジ挿入孔の下方に撓む構造にする」との構成は引用例1?3に記載されておらず、これら引用例1?3に記載の発明を組み合わせても本願発明が容易であるとはいえない。
そして、本願発明はその構成により明細書に記載の効果を奏するものである。
したがって、本願発明については、上記引用例1?3に記載の発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたということはできない。

3. むすび
以上のとおりであるから、本願発明は引用例1?3に記載の発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたということはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2009-11-11 
出願番号 特願平11-295306
審決分類 P 1 8・ 572- WY (H01R)
P 1 8・ 121- WY (H01R)
最終処分 成立  
前審関与審査官 井上 哲男久保 克彦山下 寿信  
特許庁審判長 平上 悦司
特許庁審判官 長浜 義憲
稲垣 浩司
発明の名称 端子台  
代理人 杉村 興作  
代理人 杉村 興作  
代理人 藤谷 史朗  
代理人 杉村 憲司  
代理人 藤谷 史朗  
代理人 澤田 達也  
代理人 来間 清志  
代理人 来間 清志  
代理人 杉村 憲司  
代理人 徳永 博  
代理人 徳永 博  
代理人 澤田 達也  
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