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審決分類 審判 査定不服 4項4号特許請求の範囲における明りょうでない記載の釈明 取り消して特許、登録 C08L
審判 査定不服 4号2号請求項の限定的減縮 取り消して特許、登録 C08L
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 C08L
審判 査定不服 4項3号特許請求の範囲における誤記の訂正 取り消して特許、登録 C08L
審判 査定不服 4項1号請求項の削除 取り消して特許、登録 C08L
管理番号 1206493
審判番号 不服2007-10774  
総通号数 120 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2009-12-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2007-04-13 
確定日 2009-11-27 
事件の表示 特願2002-552066「キノンジイミンを含むシリカ充填されたゴム」拒絶査定不服審判事件〔平成14年6月27日国際公開、WO2002/050180、平成16年8月12日国内公表、特表2004-524387、請求項の数(11)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 A.事件の経緯
本件出願は、平成13年11月26日(パリ条約に基づく優先権主張 2000年12月20日(EP)欧州特許庁及び2001年1月30日(US)アメリカ合衆国)を国際出願日とする特許出願であって、平成16年11月25日付けで誤訳訂正書が提出され、平成18年7月26日付けで拒絶理由が通知され、同年10月30日付けで意見書とともに手続補正書が提出されたが、平成19年1月11日付けで拒絶をすべき旨の査定がなされた。これに対し、同年4月13日に拒絶査定不服審判が請求され、同年5月14日付けで手続補正書が提出され、同年6月25日付けで手続補正書(方式)が提出され、同年11月30日付けで前置審査の結果について報告され、これに基づき当審において平成21年1月13日付けで審尋がなされ、同年4月8日付けで回答書が提出されたものである。

B.平成19年5月14日付け手続補正書による補正
[結論]
平成19年5月14日付け手続補正書による明細書の補正を却下する。
[理由]
平成19年5月14日付け手続補正書による明細書の補正は、当該補正前の特許請求の範囲の請求項1及び7の
「【請求項1】不飽和ゴム、20?100phrのシリカ、1.6?8phrのシリカカップリング剤、0.05?5phrの劣化防止剤、0.1?5phrの加硫促進剤、0.1?10phrの硫黄、及び0.5?5phrのキノンジイミンを含むところの、シリカ充填された、硫黄加硫可能なゴム組成物(但し、上記の劣化防止剤はキノンジイミンではない)。
【請求項7】1.6?6phrのシリカカップリング剤を含むことを特徴とする請求項1?6のいずれか一つに記載の組成物。」

「【請求項1】不飽和ゴム、20?100phrのシリカ、ならびに1.6?8phrのシリカカップリング剤と、0.05?5phrの劣化防止剤と、0.1?5phrの加硫促進剤と、0.1?10phrの硫黄と、0.5?5phrのキノンジイミンとの混合物を含むところの、シリカ充填された、硫黄加硫可能なゴム組成物(但し、上記の劣化防止剤はキノンジイミンではない)。
【請求項7】上記混合物が1.6?6phrのシリカカップリング剤を含むことを特徴とする請求項1?6のいずれか一つに記載の組成物。」
とする補正を含むものであり、これら以外の補正はない。
しかし、これらの補正は、
(1)請求項を削除するものではなく、
(2)請求項1に係る発明は「ゴム組成物」の組成について特定するものであるところ、その組成は上記補正の前後で何ら変化していないから、特許請求の範囲を減縮するものではなく、
(3)誤記の訂正に該当するものではなく、
(4)当該補正前の請求項1に係る発明は明りょうでなかったわけではないから、明りょうでない記載の釈明にも該当せず、仮に明りょうでない記載の釈明に該当するとしても、平成18年7月26日付け拒絶理由通知書及び原査定に係る拒絶の理由では上記補正事項に関し何ら示していないから、拒絶の理由に示す事項についてするものでもない。
そうすると、上記補正は、特許法の一部を改正する法律(平成14年法律第24号)附則第2条第1項によりなお従前の例とされる同法による改正前の特許法(以下、単に「特許法」と言う。)第17条の2第4項第1号?第4号に掲げる事項を目的とするものではない。
したがって、上記補正は同項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

C.本件出願に係る発明について
上記したとおり平成19年5月14日付け手続補正書による明細書の補正は却下されたことから、本件出願に係る発明は、平成18年10月30日付け手続補正書により補正された明細書の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1?11に記載された事項により特定されるとおりのものであると認める。
そして、本件出願については、原査定の拒絶の理由を検討してもその理由によって拒絶すべきものとすることはできない。
また、他に本件出願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2009-11-16 
出願番号 特願2002-552066(P2002-552066)
審決分類 P 1 8・ 121- WY (C08L)
P 1 8・ 572- WY (C08L)
P 1 8・ 573- WY (C08L)
P 1 8・ 571- WY (C08L)
P 1 8・ 574- WY (C08L)
最終処分 成立  
前審関与審査官 宮本 純  
特許庁審判長 松浦 新司
特許庁審判官 前田 孝泰
小林 均
発明の名称 キノンジイミンを含むシリカ充填されたゴム  
代理人 松井 光夫  

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