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審決分類 審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 取り消して特許、登録 H01M
審判 査定不服 4項1号請求項の削除 取り消して特許、登録 H01M
審判 査定不服 4項4号特許請求の範囲における明りょうでない記載の釈明 取り消して特許、登録 H01M
審判 査定不服 4号2号請求項の限定的減縮 取り消して特許、登録 H01M
審判 査定不服 4項3号特許請求の範囲における誤記の訂正 取り消して特許、登録 H01M
管理番号 1207895
審判番号 不服2008-6904  
総通号数 121 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2010-01-29 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2008-03-21 
確定日 2009-12-22 
事件の表示 特願2002-235129「燃料電池スタックの組み立て方法」拒絶査定不服審判事件〔平成16年 3月11日出願公開、特開2004- 79246、請求項の数(3)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成14年8月12日の出願であって、平成18年8月24日付けの拒絶理由通知書が送付され、同年18年10月30日付けで手続補正がされ、平成19年3月30日付けの拒絶理由通知書が送付され、同年5月30日付けで手続補正がされ、同年9月12日付けの拒絶理由通知書(最後)が送付され、同年11月14日付けで手続補正がされ、平成20年2月8日付けの補正の却下の決定により、平成19年11月14日付けの手続補正が却下されるとともに、同じく平成20年2月8日付けで拒絶査定がされたところ、この査定を不服として、平成20年3月21日に審判請求がされるとともに、同年4月17日付けで手続補正がされたものであり、当審において平成21年7月24日付けで前置審査報告書に基づく審尋をしたところ、同年9月24日付けで回答書が提出されたものである。

第2 平成20年4月17日付けの手続補正についての補正の却下の決定
【補正の却下の決定の結論】
平成20年4月17日付けの手続補正を却下する。

【理由】
I.補正の内容
平成20年4月17日付けの手続補正(以下、「本件補正」という。)は、特許請求の範囲の請求項1の記載を、以下の(A)から(B)とする補正事項を含む。
(A)
「【請求項1】
固体高分子電解質膜が電極触媒層を介装して多孔質カーボン製ガス拡散層で挟持された電解質膜・電極構造体と、前記電解質膜・電極構造体と交互に積層されるセパレータとにより構成される車載用の燃料電池スタックの組み立て方法であって、
前記電解質膜・電極構造体と前記セパレータとを交互に積層して燃料電池スタックを得る工程と、
前記燃料電池スタックが実際に運転されるときに前記ガス拡散層の積層方向に作用する最大面圧を設定し、前記最大面圧に対応する最大荷重より低く、かつ前記燃料電池スタックの締め付け荷重よりも高い予備荷重を設定する工程と、
前記燃料電池スタックに積層方向に沿って前記予備荷重を付与する工程と、
前記予備荷重が解除されるとともに、前記予備荷重の付与前後における前記ガス拡散層の厚さ変動量を検出する工程と、
前記ガス拡散層の厚さ変動量が、前記ガス拡散層に必要とされる面圧強度を得るために予め設定された許容範囲内となった後、該燃料電池スタックを前記締め付け荷重で締め付け固定する工程と、
を有することを特徴とする燃料電池スタックの組み立て方法。」

(B)
「【請求項1】
固体高分子電解質膜が電極触媒層を介装して多孔質カーボン製ガス拡散層で挟持された電解質膜・電極構造体と、前記電解質膜・電極構造体と交互に積層されるセパレータとにより構成される車載用の燃料電池スタックの組み立て方法であって、
前記電解質膜・電極構造体と前記セパレータとを交互に積層して燃料電池スタックを得る工程と、
前記燃料電池スタックが実際に運転されるときに前記ガス拡散層の積層方向に作用する最大面圧を設定し、前記最大面圧に対応する最大荷重より低く、かつ前記燃料電池スタックの締め付け荷重よりも高い予備荷重を設定する工程と、
前記燃料電池スタックに積層方向に沿って前記予備荷重を付与する工程と、
前記予備荷重が解除されるとともに、前記予備荷重の付与前後における前記ガス拡散層の厚さ変動量を検出する工程と、
前記ガス拡散層の厚さ変動量が、一定の範囲内となった後、該燃料電池スタックを前記締め付け荷重で締め付け固定する工程と、
を有することを特徴とする燃料電池スタックの組み立て方法。」
(下線部は補正箇所を示す。)

II.当審の判断
上記補正事項は、ガス拡散層の厚さ変動量について、「ガス拡散層に必要とされる面圧強度を得るために予め設定された許容範囲内」であったものを、「一定の範囲内」とするものである。
しかしながら、当該「一定の範囲内」とは、いかなる「範囲内」であるのか明りょうではないから、当該補正事項は、明りょうでない記載の釈明を目的とするものに該当しない。さらに、補正前の「ガス拡散層に必要とされる面圧強度を得るために予め設定された許容範囲内」に比して、範囲決定の条件を定めないものとするものであるから、当該補正事項は、限定的減縮を目的とするものにあたるともいえない。
また、当該補正事項が、請求項の削除、誤記の訂正のいずれかを目的とするものに該当しないことも明らかである。

III.むすび
以上のとおりであるから、上記補正事項を含む本件補正は、平成14年法律第24号改正附則第2条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第4項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。
よって、結論のとおり決定する。

第3 本願発明について
本願の平成20年4月17日付けの手続補正は、上記のとおり、却下されることとなる。
したがって、本願の請求項1?3に係る発明は、平成19年5月30日付けの手続補正により補正された明細書の特許請求の範囲の請求項1?3に記載された事項により特定されるとおりのものと認める。
そして、本願については、原査定の拒絶理由を検討してもその理由によって拒絶すべきものとすることはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2009-12-03 
出願番号 特願2002-235129(P2002-235129)
審決分類 P 1 8・ 571- WY (H01M)
P 1 8・ 572- WY (H01M)
P 1 8・ 574- WY (H01M)
P 1 8・ 573- WY (H01M)
P 1 8・ 537- WY (H01M)
最終処分 成立  
前審関与審査官 須田 裕一  
特許庁審判長 吉水 純子
特許庁審判官 植前 充司
大橋 賢一
発明の名称 燃料電池スタックの組み立て方法  
代理人 鹿島 直樹  
代理人 千葉 剛宏  
代理人 田久保 泰夫  
代理人 宮寺 利幸  
代理人 大内 秀治  
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