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審決分類 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 A63F
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A63F
管理番号 1208042
審判番号 不服2008-4004  
総通号数 121 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2010-01-29 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2008-02-20 
確定日 2009-12-02 
事件の表示 特願2003-394192「パチンコ遊技機」拒絶査定不服審判事件〔平成17年 6月16日出願公開、特開2005-152228〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第一.手続の経緯
本願は、平成15年11月25日の出願であって、拒絶理由通知に対応して平成19年11月21日に手続補正書が提出され、その後なされた拒絶査定に対し、平成20年2月20日に拒絶査定不服審判が請求されるとともに、同年3月10日に手続補正がなされたものである。

第二.平成20年3月10日付の手続補正についての補正却下の決定
[補正却下の決定の結論]
平成20年3月10日付の手続補正を却下する。

[理由]
1.補正後の請求項1記載の発明
本件補正により、補正された特許請求の範囲の請求項1記載の発明(以下「本願補正発明」という。)は、次のとおりである。
「 始動入賞口に遊技球が入賞すると、複数の図柄を変動表示する図柄変動表示装置と、抽選用の乱数を取得して大当りの抽選を行なう大当り抽選手段と、該大当り抽選手段の抽選により大当りが発生し、該図柄変動表示装置の図柄が予め決められた図柄に揃って停止したとき、大当り状態として、所定数のラウンドにわたり大入賞口の開放動作を行う大当り処理手段と、入賞口に電動式開閉部材を設けた可変入賞装置とを備えたパチンコ遊技機において、
前記図柄変動表示装置の変動表示図柄が予め決められた図柄に揃って停止し大当りが確定した後、前記大入賞口が開放されるまでの所定時間、及び/又は最終ラウンドの該大入賞口の開放動作が終了した後、該図柄変動表示装置の図柄変動表示が開始されるまでの所定時間に、前記可変入賞装置の電動式開閉部材を開制御する制御手段が設けられたことを特徴とするパチンコ遊技機。」

2.補正要件(目的)の検討
請求項1についての補正は、発明を特定するために必要な事項である「大入賞口の開放動作」について、「所定数のラウンドにわたり」という限定、及び「最終ラウンドの」という限定を新たに付加する補正である。
してみると、当該補正は「大入賞口の開放動作」についての限定を付加するものであり、特許請求の範囲の減縮を目的とする補正に相当するので、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第4項第2号に該当する。

3.補正要件(独立特許要件:特許法第29条第2項)の検討
(1)引用刊行物記載事項
原査定の拒絶の理由に引用された、特開2002-177501号公報(以下「引用文献1」という。)には、図面とともに以下の事項が記載されている。
【0002】【従来の技術】パチンコ機は機種により、大入賞口(アタッカー)、普通電動役物、複数回開放チューリップ式役物等、種々の可変入賞口が設けられている。これら可変入賞口には、所定の条件が満足されることにより遊技者に有利な状態が生起されて開放され、遊技球の入賞によりパチンコ機の賞球払出装置から規定数の賞球を払い出すなどの、高い付加価値を提供する機能が割り当てられている。従来のパチンコ機では、この可変入賞口にその本来の機能に加えて、作動時にさらに有利な遊技状態を提供するようにした機種が知られている。
【0006】また、開放された大入賞口は、規定入賞数の遊技球入賞、あるいは、規定秒数経過すると閉止されるが(1ラウンド終了)、開放時に遊技球が大入賞口内の特定領域(所謂「Vゾーン」)を通過している場合、一旦閉止された状態から数秒間のインターバルをおいて再び開放される(次ラウンド開始)。そしてそのインターバルの間には、当然ながら大入賞口への入賞はない。そこで遊技者は、無駄球防止のために打球の発射を停止(所謂「止め打ち」)させる傾向がある。
【0011】請求項1に記載の発明では、遊技者の操作で発射された遊技球(打球)が入賞口に入賞すると、例えば、パチンコ機本体内の賞球払出装置から規定数の賞球が払い出されたり、普通図柄や特別図柄の抽選が行われるなどの所定の付加価値が提供される。この入賞口のうちの特定の入賞口(始動口等)に入賞があり、特別図柄の抽選で所定の条件が満足され大当たり等になると、遊技者に有利な特別状態が生起されて可変入賞口が開放される。この可変入賞口に遊技球が入賞すると、入賞毎に規定数の賞球が払い出される。したがって、遊技者としては多数の賞球を獲得できる機会となる。
【0012】そして、可変入賞口に規定入賞数の遊技球が入賞するか、あるいは規定時間が経過すると、可変入賞口は閉止される。ただし、可変入賞口に入賞した遊技球の何れかが開放領域内の特定領域を通過している場合は、一旦閉止された可変入賞口が所定の時間(インターバル)をおいて再び開放される。この特定領域への遊技球入賞が開放の度に果たされれば、特別状態は継続され、可変入賞口の開放及び閉止動作が規定回数内で繰り返される。
【0029】前枠12の窓部には、窓部を塞ぐように、遊技盤載置台に載せて交換可能とされた遊技盤34が設置されるようになっている(図2参照)。遊技盤34の表面(盤面)側には、ガイドレール36で囲まれる遊技部38が形成されており、この遊技部38内に、特別図柄表示装置40や大入賞口(変動入賞装置)42等の各種役物、始動口44や各種入賞口46A、46B、46C、風車48、装飾風車49、あるいはサイドランプ50等が配設され、最下位置にアウト口52が配置されている。さらにガイドレール36の外側で左側上方部分には賞球表示灯54が、右側上方部分には完了表示灯56が配設されており、前枠12の上縁部には外部表示灯58が設けられている。
【0039】また、遊技球が始動口44に入賞すると、制御回路で所定の抽選プログラムが実行され、特別図柄表示装置40に図柄の抽選画像が表示される。この抽選結果で特定の図柄が揃うなどの所定の条件が満足されて大当たりになると、遊技者に有利な特別状態となって大入賞口42が開放される。
【0085】図示のように、大入賞口42の開閉板114に設けられた突出片200R、200Lの傾斜方向略延長線上には、平板部材で形成された一対の回動片230R、230Lが設けられている。
【0088】そして本実施形態では、可動片132が案内位置にあるときは回動片230R、230Lは垂直姿勢となる。また可動片132が退避位置になると、回動片230R、230Lは傾斜姿勢になって遊技球を入賞口46Cに誘導できるようになる。したがって、第1の実施形態のように、大当たりでのインターバル中(開閉板閉止時)に可動片用ソレノイド144を駆動させなくとも、傾斜姿勢となった回動片230R、230Lにより、遊技者に有利な状態がもたらされる。

摘記した上記の記載や図面等によれば、引用文献1には以下の発明(以下「引用発明」という。)が記載されている。
「 遊技盤34に特別図柄表示装置40、大入賞口42等の各種役物、始動口44、各種入賞口46A?46C、回動片230R、230L等を備え、遊技球が始動口44に入賞すると特別図柄の抽選が実行され、前記特別図柄表示装置40に特定の図柄が揃って停止して大当たりになると、前記大入賞口42が開放され、当該開放された大入賞口42は、規定入賞数の遊技球入賞、あるいは、規定秒数経過すると閉止されるが(1ラウンド終了)、開放時に遊技球が前記大入賞口42内の特定領域(所謂「Vゾーン」)を通過している場合、一旦閉止された状態から数秒間のインターバルをおいて再び開放され(次ラウンド開始)、開放及び閉止動作が規定回数内で繰り返すパチンコ機において、
当該インターバルの期間中、前記回動片230R、230Lを垂直姿勢から傾斜姿勢に回動制御して遊技球を前記入賞口46Cに誘導するパチンコ機。」

(2)引用発明と本願補正発明との対比
(2-1)補正された特許請求の範囲の請求項1(本願補正発明)には「及び/又は」が含まれているので、本願補正発明は、発明を特定するための構成の組合せが複数含まれていることとなる。
そこで、整理して次の発明(以下「対比用本願補正発明」という。)について引用発明との比較を行う。
「 始動入賞口に遊技球が入賞すると、複数の図柄を変動表示する図柄変動表示装置と、抽選用の乱数を取得して大当りの抽選を行なう大当り抽選手段と、該大当り抽選手段の抽選により大当りが発生し、該図柄変動表示装置の図柄が予め決められた図柄に揃って停止したとき、大当り状態として、所定数のラウンドにわたり大入賞口の開放動作を行う大当り処理手段と、入賞口に電動式開閉部材を設けた可変入賞装置とを備えたパチンコ遊技機において、
前記図柄変動表示装置の変動表示図柄が予め決められた図柄に揃って停止し大当りが確定した後、前記大入賞口が開放されるまでの所定時間に、前記可変入賞装置の電動式開閉部材を開制御する制御手段が設けられたことを特徴とするパチンコ遊技機。」

(2-2)発明特定事項の対応関係
引用発明における「始動口44」は、対比用本願補正発明における「始動入賞口」に相当し、以下同様に、
「特別図柄表示装置40」は「複数の図柄を変動表示する図柄変動表示装置」に、
「前記特別図柄表示装置40に特定の図柄が揃って停止して大当たりになると」は「該大当り抽選手段の抽選により大当りが発生し、該図柄変動表示装置の図柄が予め決められた図柄に揃って停止したとき」に、
「大入賞口42が開放され、当該開放された大入賞口は、規定入賞数の遊技球入賞、あるいは、規定秒数経過すると閉止されるが(1ラウンド終了)、開放時に遊技球が大入賞口内の特定領域(所謂「Vゾーン」)を通過している場合、一旦閉止された状態から数秒間のインターバルをおいて再び開放され(次ラウンド開始)、開放及び閉止動作が規定回数内で繰り返す」は「大当り状態として、所定数のラウンドにわたり大入賞口の開放動作を行う大当り処理手段」に、
「入賞口46C」は「可変入賞装置」に、
「回動片230R、230L」は「電動式開閉部材」に、
「パチンコ機」は「パチンコ遊技機」に、各々対応する。

さらに、引用文献1の記載等からみて、以下のことが言える。
a.引用発明は「特別図柄の抽選が実行され」、その停止図柄によって「大当り」となることがあるのだから、引用発明が対比用本願補正発明の「大当りの抽選を行なう大当り抽選手段」に相当する構成を備えていることは、パチンコ遊技機の分野における通常の知識を有する者(以下「当業者」という。)にとって自明であり、また、引用発明の抽選において抽選用の乱数を取得することも、パチンコ機の技術背景から見て自明である。

b.引用発明における「回動片230R、230Lを垂直姿勢から傾斜姿勢に回動制御」することは、当該制御により遊技球を入賞し易くするものであるから、対比用本願補正発明の「可変入賞装置の電動式開閉部材を開制御する制御手段が設けられたこと」と、「電動式開閉部材を制御する入賞増大化手段が設けられた」点で共通する。

c.引用発明における「インターバルの期間中」と、対比用本願補正発明における「前記図柄変動表示装置の変動表示図柄が予め決められた図柄に揃って停止し大当りが確定した後、前記大入賞口が開放されるまでの所定時間」は、上記の「入賞増大化手段」が機能する期間であるから、両者は「入賞増大化特定期間」である点で共通する。

(2-3)対比用本願補正発明と引用発明との一致点
始動入賞口に遊技球が入賞すると、複数の図柄を変動表示する図柄変動表示装置と、抽選用の乱数を取得して大当りの抽選を行なう大当り抽選手段と、該大当り抽選手段の抽選により大当りが発生し、該図柄変動表示装置の図柄が予め決められた図柄に揃って停止したとき、大当り状態として、所定数のラウンドにわたり大入賞口の開放動作を行う大当り処理手段と、入賞口に電動式開閉部材を設けた可変入賞装置とを備えたパチンコ遊技機において、
入賞増大化特定期間に、電動式開閉部材を制御する入賞増大化手段が設けられたパチンコ遊技機。

(2-4)対比用本願補正発明と引用発明との相違点
[相違点1]入賞増大化手段に関して、対比用本願補正発明は、可変入賞装置の電動式開閉部材を開制御して遊技球を入賞し易くしているのに対し、引用発明は、回動片230R、230Lを回転制御して遊技球を入賞口46Cに入賞し易くしている点。
[相違点2]入賞増大化特定期間について、対比用本願補正発明は「前記図柄変動表示装置の変動表示図柄が予め決められた図柄に揃って停止し大当りが確定した後、前記大入賞口が開放されるまでの所定時間」であるのに対し、引用発明は「インターバルの期間中」である点。

(3)相違点の検討及び判断
[相違点1について]
可変入賞装置において、入賞口に電動式開閉部材を設け、当該開閉部材を開状態に変移させて入賞し易くすることは、パチンコ遊技機において従来例を挙げるまでもなく周知の技術(以下「周知技術」という。)であるから、引用発明における入賞口46Cと回動片230R、230Lという組合せに代えて入賞口に電動式開閉部材を設けた可変入賞装置を採用し、上記相違点1に係る対比用本願補正発明のような構成とすることは、パチンコ遊技機の分野における通常の知識を有する者(以下「当業者」という。)であれば容易に想到できることである。
[相違点2について]
摘記した引用文献1の段落【0006】に記載されるように、大入賞口への入賞がないときには無駄球防止のため止め打ちが行われ、引用発明はその止め打ちを防止することを課題としている。
また、原査定の拒絶の理由に引用された、特開2003-135699号公報(以下「引用文献2」という。)の段落【0020】に「普通電動役物5は、後述の普通図柄に当選し、普通図柄確定後表示時間(図6)が経過したとき、開状態へ変移する。」と記載され、段落【0039】に「普通図柄変動時間が終了し、普通図柄確定後表示時間が経過したとき、普通電動役物5が開状態へ変移する。」と記載され、段落【0040】に「発射開始・継続表示時間以外の期間では遊技球の発射を停止することにより、普通電動役物5が閉状態であるときに遊技球が普通電動役物5の位置に到達するタイミングで遊技球を発射するという不都合を回避することができる。」と記載されている(以下「引用文献2に記載の事項」という。)。
引用文献2は、主として普通電動役物5の開閉状態に関連した技術を開示したものであるが、大入賞口の開閉についても同様の事情があることは明らかであるから、引用発明において、大入賞口42への入賞がないときとしては、「インターバルの期間中」だけではなく、特別図柄表示装置40に特定の図柄が揃って停止して大当たりになった時点から大入賞口42が開放されるまでの時間帯が該当することも、当業者であれば予測可能である。
よって、引用発明における入賞増大化特定期間として上記時間帯を採用し、上記相違点2に係る対比用本願補正発明のような構成とすることは、当業者が容易に想到できることである。

(4)まとめ
以上のように各相違点は格別のものではなく、しかもこれらの相違点を総合的に判断しても、格別の作用効果が奏せられるものとも認められないので、対比用本願補正発明は、引用発明、引用文献2に記載の事項及び周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものである。
したがって、対比用本願補正発明は、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

(5)むすび
したがって、本件補正は、上記改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下されるべきものである。

第三.本願発明について
1.本願発明
平成20年3月10日付の手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下、同項記載の発明を「本願発明」という。)は、平成19年11月21日付手続補正書の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される、次のとおりのものである。
「 始動入賞口に遊技球が入賞すると、複数の図柄を変動表示する図柄変動表示装置と、抽選用の乱数を取得して大当りの抽選を行なう大当り抽選手段と、該大当り抽選手段の抽選により大当りが発生し、該図柄変動表示装置の図柄が予め決められた図柄に揃って停止したとき、大当り状態として、大入賞口の開放動作を行う大当り処理手段と、入賞口に電動式開閉部材を設けた可変入賞装置とを備えたパチンコ遊技機において、
前記図柄変動表示装置の変動表示図柄が予め決められた図柄に揃って停止し大当りが確定した後、前記大入賞口が開放されるまでの所定時間、及び/又は該大入賞口の開放動作が終了した後、該図柄変動表示装置の図柄変動表示が開始されるまでの所定時間に、前記可変入賞装置の電動式開閉部材を開制御する制御手段が設けられたことを特徴とするパチンコ遊技機。」

2.特許法第29条第2項の検討
(1)引用刊行物記載事項
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献1(特開2002-177501号公報)の記載事項は、前記「第二.3.(1)」に記載したとおりである。

(2)引用発明と本願発明との対比
(2-1)本件補正がされる前の特許請求の範囲の請求項1には「及び/又は」が含まれているので、本願発明は、発明を特定するための構成の組合せが複数含まれていることとなる。
そこで、整理して次の発明(以下「対比用本願発明」という。)について引用発明との比較を行う。
「 始動入賞口に遊技球が入賞すると、複数の図柄を変動表示する図柄変動表示装置と、 抽選用の乱数を取得して大当りの抽選を行なう大当り抽選手段と、該大当り抽選手段の抽選により大当りが発生し、該図柄変動表示装置の図柄が予め決められた図柄に揃って停止したとき、大当り状態として、大入賞口の開放動作を行う大当り処理手段と、入賞口に電動式開閉部材を設けた可変入賞装置とを備えたパチンコ遊技機において、
前記図柄変動表示装置の変動表示図柄が予め決められた図柄に揃って停止し大当りが確定した後、前記大入賞口が開放されるまでの所定時間に、前記可変入賞装置の電動式開閉部材を開制御する制御手段が設けられたことを特徴とするパチンコ遊技機。」

(2-2)対比用本願発明は、実質的には前記「第二」で検討した対比用本願補正発明から、「大入賞口の開閉動作」の限定事項である「所定数のラウンドにわたり」の構成を省いたものといえる。
そうすると、対比用本願発明の構成要件を全て含み、さらに他の構成要件を付加したものに相当する対比用本願補正発明が、前記「第二.3.(4)」に記載したとおり、引用発明、引用文献2に記載の事項及び周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、対比用本願発明も、同様の理由により、引用発明、引用文献2に記載の事項及び周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

(3)まとめ
以上のとおり、対比用本願発明は、引用発明、引用文献2に記載の事項及び周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

第四.むすび
本願発明は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないから、本願の請求項1に記載された他の構成の発明及び他の請求項について検討するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2009-10-01 
結審通知日 2009-10-06 
審決日 2009-10-19 
出願番号 特願2003-394192(P2003-394192)
審決分類 P 1 8・ 575- Z (A63F)
P 1 8・ 121- Z (A63F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 阿南 進一  
特許庁審判長 小原 博生
特許庁審判官 小林 俊久
吉村 尚
発明の名称 パチンコ遊技機  
代理人 村松 孝哉  
代理人 上田 千織  
代理人 江間 路子  
代理人 飯田 昭夫  

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