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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 H04Q
審判 査定不服 特17 条の2 、4 項補正目的 特許、登録しない。 H04Q
管理番号 1208839
審判番号 不服2006-24111  
総通号数 122 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2010-02-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2006-10-25 
確定日 2009-12-17 
事件の表示 特願2001-129558「無線システム」拒絶査定不服審判事件〔平成14年11月 8日出願公開、特開2002-325270〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯
本願は、平成13年4月26日の出願であって、平成18年9月20日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、平成18年10月25日に拒絶査定不服審判が請求されるとともに、平成18年11月22日付けで手続補正がなされたものである。

2.平成18年11月22日付けの手続補正についての補正却下の決定

[補正却下の決定の結論]
平成18年11月22日付けの手続補正を却下する。

[理由]
(1)補正後の本願発明
本件補正により、特許請求の範囲は、次のように補正された。
なお、下線部は、補正された箇所を示す。

補正前
【請求項1】
移動局と、該移動局からのデジタル信号を受信する複数の基地局と、中央装置とで少なくとも構成され、前記複数の基地局の各々の基地局は、受信したデジタル信号を復調した復調信号を、誤り訂正符号を用いて誤り訂正した復号信号にして出力するとともに、当該復号信号が前記誤り訂正符号により訂正された誤りのない正しい復調信号であることを示す正常判定信号を生成して出力し、前記中央装置は前記複数の基地局からの前記正常判定信号の有無をみて、前記正常判定信号を出力する基地局を選択し、当該基地局からの前記誤り訂正された復号信号を前記中央装置に出力することを特徴とする無線システム。
【請求項2】
移動局と、該移動局からのデジタル信号を受信する複数の基地局と、該複数の基地局を伝送路を介して従属接続してなる中央装置とで少なくとも構成され、前記複数の基地局の各々の基地局は、受信したデジタル信号を復調した復調信号を、誤り訂正符号を用いて誤り訂正した復号信号にするとともに、当該復号信号が前記誤り訂正符号により訂正された誤りのない正しい復調信号であるかどうかを示す判定信号を生成し、当該判定信号が前記誤りのない正しい復調信号であることを示す正常判定信号であるときに、自局の復調信号を前記中央装置側に出力し、前記判定信号が前記正常判定信号でないときに、他の基地局からの復号信号を前記中央装置側に出力することを特徴とする無線システム。
【請求項3】
請求項2記載の無線システムにおいて、前記各々の基地局は、自局の復調信号を前記中央装置側に出力する際に、設定された所定の遅延時間後に出力することを特徴とする無線システム。

補正後
【請求項1】
移動局と、該移動局からのデジタル信号を受信する複数の基地局と、該複数の基地局を伝送路を介して従属接続してなる中央装置とで少なくとも構成され、前記複数の基地局の各々の基地局は、モデムを備え、受信したデジタル信号を復調した復調信号を、誤り訂正符号を用いて誤り訂正した復号信号にするとともに、当該復号信号が前記誤り訂正符号により訂正された誤りのない正しい復調信号であるかどうかを示す判定信号を前記受信したデジタル信号の所定のフレーム毎に生成し、当該判定信号が前記誤りのない正しい復調信号であることを示す正常判定信号であるときに、自局の復調信号を前記モデムを通して上流側へ変調して出力し、その出力の際に設定された所定の遅延時間後に前記中央装置側に出力し、前記判定信号が前記正常判定信号でないときに、下流側の基地局からの復号信号が自局のモデムに入力され、該入力された復調信号は自局のモデムで変調して設定された所定の遅延時間後に前記中央装置側に出力することを特徴とする無線システム。
【請求項2】
請求項1記載の無線システムであって、前記設定された所定の遅延時間は、通話を行っていないときに前記中央装置から各基地局にトレーニングデータを出力し、該トレーニングデータを受信した最下流の基地局は応答のための応答データを前記中央装置側へ出力し、前記応答データを受信した各基地局は前記トレーニングデータを受信したときから前記応答データを受信までの時間を計測することで前記所定の遅延時間を更新することを特徴とする無線システム。
すなわち、本件補正は、以下のaからdの補正を含む。

a.補正前の請求項1を削除し、補正前の請求項2を補正後の請求項1に繰り上げ

b.補正前の請求項2に、基地局が「モデムを備え」ること、自局の復調信号を「モデムを通して上流側へ変調して出力」すること、「下流側の基地局からの復調信号が自局のモデムに入力され」ること、及び、「入力された復調信号は自局のモデムで変調して設定された所定の遅延時間後に前記中央装置側に出力する」ことを追加

c.補正前の請求項2の「判定信号を生成し」との動作を、補正後の請求項1では「判定信号を前記受信したデジタル信号の所定フレーム毎に生成し」と限定

d.補正後の請求項2として、「前記設定された所定の遅延時間は、通話を行っていないときに前記中央装置から各基地局にトレーニングデータを出力し、該トレーニングデータを受信した最下流の基地局は応答のための応答データを前記中央装置側へ出力し、前記応答データを受信した各基地局は前記トレーニングデータを受信したときから前記応答データを受信までの時間を計測することで前記所定の遅延時間を更新すること」を追加

(2)補正内容の検討

上記aの補正は、請求項の削除を目的とするものである。

上記bの補正については、補正前のいずれの請求項に係る発明にも、「モデム」を発明特定事項として含むものがなく、かつ、中央装置と基地局との間及び基地局間の通信信号が変調されるということを発明特定事項として含むものがなかったのに対し、補正後の請求項1には「モデム」という新たな発明特定事項が追加され、かつ、中央装置と基地局との間及び基地局間の通信信号が変調されるという事項が新たに追加されたものであるから、補正前の請求項に記載された発明の発明特定事項の限定には当たらず、よって、限定的減縮に該当しない。
さらに、当該補正は、誤記の訂正にも該当しない。
加えて、当該補正は、拒絶査定に係る拒絶の理由に示す事項についておこなった明りょうでない記載の釈明にも該当しない。

上記cの補正は、「判定信号を生成し」との発明特定事項を限定するものであり、限定的減縮を目的とするものである。

上記dの補正については、補正前のいずれの請求項に係る発明にも、「遅延時間を更新すること」を発明特定事項として含むものがなかったのに対し、補正後の請求項2には「遅延時間を更新すること」という新たな発明特定事が追加されたものであるから、補正前の請求項に記載された発明の発明特定事項の限定には当たらず、よって、限定的減縮に該当しない。
さらに、当該補正は、誤記の訂正にも該当しない。
加えて、当該補正は、拒絶査定に係る拒絶の理由に示す事項についておこなった明りょうでない記載の釈明にも該当しない。

以上のとおりであるから、上記特許請求の範囲についてした補正のうちb及びdの補正は、特許法第17条の2第4項の各号のいずれにも該当しない。

したがって、本件補正は、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第4項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

3.本願発明について
平成18年11月22日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、平成17年10月3日付け手続補正書の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定されるものであるが、「訂正された誤りのない正しい復調信号」は、明らかに「訂正された誤りのない正しい復号信号」の誤記であると認められ、さらに、請求項1の「前記中央装置は前記複数の基地局からの前記正常判定信号の有無をみて、前記正常判定信号を出力する基地局を選択し、当該基地局からの前記誤り訂正された復号信号を前記中央装置に出力する」との記載は「中央装置が復号信号を中央装置に出力する」点で明らかに誤記を含んでおり、当該記載は、明細書及び図面の記載からみて、「前記中央装置は前記複数の基地局からの前記正常判定信号の有無をみて、前記正常判定信号を出力する基地局を選択し、当該基地局からの前記誤り訂正された復号信号を前記中央装置に入力する」の誤記であると認められるので、本願発明は、以下のとおりのものと認める。

「【請求項1】
移動局と、該移動局からのデジタル信号を受信する複数の基地局と、中央装置とで少なくとも構成され、前記複数の基地局の各々の基地局は、受信したデジタル信号を復調した復調信号を、誤り訂正符号を用いて誤り訂正した復号信号にして出力するとともに、当該復号信号が前記誤り訂正符号により訂正された誤りのない正しい復号信号であることを示す正常判定信号を生成して出力し、前記中央装置は前記複数の基地局からの前記正常判定信号の有無をみて、前記正常判定信号を出力する基地局を選択し、当該基地局からの前記誤り訂正された復号信号を前記中央装置に入力することを特徴とする無線システム。」

(1)刊行物

刊行物1.国際公開第98/18273号パンフレット(原査定の拒絶の理由に引用された刊行物)

刊行物2.特開平4-47729号公報

刊行物1には、図面と共に、以下の事項が記載されている。

(ア)第1頁第17行から第2頁第4行
ここで、従来のセル間DHOに伴う無線通信システムについて説明する。図1は、CDMA移動通信方式の構成を示すブロック図である。
移動局MSが第1のセル#1と第2のセル#2のほぼ中間に沿って移動しているものとする。このとき、それぞれのセルを管理する基地局BS#1及び基地局BS#2は、セル間ハンドオーバ状態になって移動局MSと接続が行われ、移動局MSとそれぞれの基地局BS#1及びBS#2との接続によって得られた情報信号及び制御信号を制御局MCCに送信する。
制御局MCCは、基地局BS#1及び基地局BS#2からの制御信号に基づいてハンドオーバ後の基地局を決定し、所定の情報信号を得るようにしている。

(イ)第3頁第4行から第6行
本発明は、制御局がセル間DHO後の基地局を正確に決定することができる無線通信システムを提供することを目的とする。

(ウ)第5頁第7行から第23行
第3図に示すように、セル間DHOに係る基地局BSは、制御局MCCとの間で音声やデータを受け渡すインターフェース回路1と、入力された信号をフレーム構成し、そのフレームに対してCRC(Cyclic Redundancy Check)符号化、誤り訂正符号化を行う送信データ変換回路2と、送信データを変調する変調回路3と、変調した信号に対して符号拡散を行う拡散回路4と、符号拡散された送信信号を送信する送信回路5と、送信手段である送信アンテナ6と、受信手段である受信アンテナ7と、受信信号をベースバンド信号に変換する受信回路8と、ベースバンド信号に対して相関検出を行う逆拡散回路9と、逆拡散された受信データを復調する復調回路10と、受信データに対してCRC検出を行い誤り訂正復号を行う受信データ変換回路11と、TPC(Transmit Power Control)信号におけるビット内容を検出する信頼度検出回路12と、送信電力を制御する送信電力制御回路13と、装置の全タイミング及びシーケンスの制御を行うタイミング制御回路とから主に構成されている。

(エ)第6頁第11行から第19行
また、受信側では、受信アンテナ7で受信された信号は、受信回路8でベースバンド信号に変換される。このベースバンド信号は、逆拡散回路9で相関検出が行われる。更に、復調回路10で各種検波方式によって受信データが復調される。次いで、受信データは、受信データ変換回路11で制御信号と音声又はデータとに分離され、CRCの検出が行われる。分離された音声又はデータは、インタフェース回路1に送られ、信頼度検出回路12からの信頼度情報とともに制御局MCCに伝送される。

(オ)第3図では、受信データ変換回路11からCRCがインターフェース回路1に出力されていることが見てとれる。

(カ)第7頁第15行から第8頁第3行
第4図において、セル間DHOに係る制御局MCCは、CRC比較回路21と、TPC比較回路22と、TPC履歴保存回路23と、情報選択回路24とから主に構成されている。
インターフェース回路1から送られてきた基地局BS1及び基地局BS2からの信号は、制御局MCCで情報信号及び制御信号に分けられ、それぞれCRC比較回路21、TPC比較回路22及び情報選択回路24に入力される。
CRC比較回路21は、基地局BS1及び基地局BS2から送られてきたCRCの評価結果、すなわちOK又はNGを比較する。
一方のCRC信号がOKで他方のCRC信号がNGの場合は、CRC信号がOKである情報信号を出力する基地局を情報選択回路24が選択し、制御局MCCは選択された基地局から情報信号を得るようにする。

以上の刊行物1の記載によれば、刊行物1には、次の発明(以下、「刊行物1記載発明」という。)が記載されていると認められる。

「セル間DHOに係る基地局BSは、制御局MCCとの間で音声やデータを受け渡すインターフェース回路1と、受信手段である受信アンテナ7と、受信信号をベースバンド信号に変換する受信回路8と、ベースバンド信号に対して相関検出を行う逆拡散回路9と、逆拡散された受信データを復調する復調回路10と、受信データに対してCRC検出を行い誤り訂正復号を行う受信データ変換回路11とを含んで構成され、
受信データは、受信データ変換回路11で制御信号と音声又はデータとに分離され、CRCの検出が行われ、
分離された音声又はデータは、インタフェース回路1に送られ、制御局MCCに伝送され、
受信データ変換回路11からは、CRCがインターフェース回路1に出力され、
セル間DHOに係る制御局MCCは、CRC比較回路21と、情報選択回路24とを含んで構成され、
インターフェース回路1から送られてきた基地局BS1及び基地局BS2からの信号は、制御局MCCで情報信号及び制御信号に分けられ、CRC比較回路21及び情報選択回路24に入力され、
CRC比較回路21は、基地局BS1及び基地局BS2から送られてきたCRCの評価結果、すなわちOK又はNGを比較し、
一方のCRC信号がOKで他方のCRC信号がNGの場合は、CRC信号がOKである情報信号を出力する基地局を情報選択回路24が選択し、制御局MCCは選択された基地局から情報信号を得る
ように構成された無線通信システム。」

(2)対比
本願発明と刊行物1記載発明とを以下で対比する。

刊行物1記載発明の「基地局」、「制御局」、「受信信号」及び「受信データ」は、それぞれ本願発明の「基地局」、「中央装置」、「受信したデジタル信号」及び「復調信号」に相当する。

刊行物1記載発明の「制御信号と音声又はデータ」及び「情報信号」は、誤り訂正後の信号であるから、本願発明の「復号信号」に相当する。

刊行物1記載発明の「受信データ変換回路11」は、「受信データに対してCRC検出を行い誤り訂正復号を行う」ものであるから、刊行物1記載発明と本願発明とは「受信したデジタル信号を復調した復調信号を、誤り訂正符号を用いて誤り訂正した復号信号にして出力する」点で一致する。

刊行物1記載発明において、受信データ変換回路11からインターフェース回路1を介して制御局へ送信される「CRC」は、制御局のCRC比較回路21でCRCの評価結果すなわちOK又はNGが比較されていることから、CRC検出の結果が正常であるか異常であるかを表す信号であると解される。
刊行物1記載発明の「CRC信号」は上記「CRC」と同じ信号であると読み取れる。
してみると、刊行物1記載発明の「CRC」及び「CRC信号」と本願発明の「正常判定信号」とは、「復号信号を出力する際に誤りが検出されたか否かを示す判定信号」である点で一致する。

刊行物1記載発明において「一方のCRC信号がOKで他方のCRC信号がNGの場合は、CRC信号がOKである情報信号を出力する基地局を情報選択回路24が選択し、制御局MCCは選択された基地局から情報信号を得る」点は、複数の基地局からの判定信号をみて、判定信号が正常である基地局を選択してその基地局からの情報信号を入力することに他ならない。
してみると、刊行物1記載発明と本願発明とは、「複数の基地局からの判定信号をみて、前記判定信号が正常である基地局を選択し、当該基地局からの誤り訂正された復号信号を中央装置に入力する」点で一致する。

すると、本願発明と刊行物1記載発明との一致点及び相違点は、以下のとおりである。

〈一致点〉
デジタル信号を受信する複数の基地局と、中央装置とで少なくとも構成され、前記複数の基地局の各々の基地局は、受信したデジタル信号を復調した復調信号を、誤り訂正符号を用いて誤り訂正した復号信号にして出力するとともに、当該復号信号を出力する際に誤りが検出されたか否かを示す判定信号を生成して出力し、前記中央装置は複数の基地局からの判定信号をみて、前記判定信号が正常である基地局を選択し、当該基地局からの前記誤り訂正された復号信号を前記中央装置に入力することを特徴とする無線システム。

〈相違点1〉
基地局が受信するデジタル信号が、本願発明では移動局からのものであるのに対し、刊行物1記載発明では、移動局からのものか否かが明確ではない点。

〈相違点2〉
判定信号が、本願発明では「復号信号が前記誤り訂正符号により訂正された誤りのない正しい復号信号であることを示す正常判定信号」であるのに対し、刊行物1記載発明ではCRCの検出の結果がOKであるかNGであるかを表すものである点。

〈相違点3〉
本願発明は、正常判定信号の有無によって基地局を選択しているのに対し、刊行物1記載発明は、判定信号がOKであるかNGであるかをみて基地局を選択している点。

(3)判断

(3-1)相違点1について
刊行物1記載発明はセル間DHOに関するシステムである。
そして、刊行物1には、従来のセル間DHOの説明として、移動局が2つの基地局と接続され、それぞれの接続によって得られた信号が制御局に送信されていることが記載されている(上記摘記事項(ア)を参照)。
してみれば、刊行物1記載発明の基地局を、移動局からの信号を受信するよう構成することは、当業者が容易になし得ることである。

(3-2)相違点2及び3について
無線システムにおいて、誤り訂正符号による誤り訂正が可能であったか否かを示す訂正状態信号を出力し、該訂正状態信号に基づいて受信系を選択する技術は、刊行物2第2頁右上欄第14行から左下欄第6行に示されるように、周知である。
そして、誤り訂正が可能であったか否かを表すために、誤り訂正が可能であったことを示す信号を用い、その信号の有無によって誤り訂正が可能であったか否かを表すようにすることは、設計的事項に過ぎない。
してみると、刊行物1記載発明の「判定信号」を「復号信号が誤り訂正符号により訂正された誤りのない正しい復号信号であることを示す正常判定信号」とし、中央装置が「前記正常判定信号の有無をみて、前記正常判定信号を出力する基地局を選択」するよう構成することは、当業者が容易になし得ることである。

(4)むすび
以上のとおり、本願発明は、刊行物1記載発明及び周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条2項の規定により特許を受けることができない。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2009-10-14 
結審通知日 2009-10-20 
審決日 2009-11-04 
出願番号 特願2001-129558(P2001-129558)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (H04Q)
P 1 8・ 57- Z (H04Q)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 久松 和之  
特許庁審判長 江口 能弘
特許庁審判官 近藤 聡
丸山 高政
発明の名称 無線システム  
代理人 ポレール特許業務法人  

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