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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A61H
管理番号 1211676
審判番号 不服2007-27252  
総通号数 124 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2010-04-30 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2007-10-04 
確定日 2010-02-12 
事件の表示 特願2006-226081号「揺動型運動装置」拒絶査定不服審判事件〔平成19年2月1日出願公開、特開2007-21231号〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 I.手続の経緯
本願は、平成17年2月21日に出願された特願2005-44579号(優先権主張 平成16年7月27日)の一部を平成18年8月23日に新たな特許出願としたものであって、平成18年11月24日付けの拒絶理由通知に対して平成19年1月29日付けで意見書が提出されるとともに、同日付で手続補正がなされ、平成19年3月28日付けの最後の拒絶理由通知に対して平成19年6月1日付けで意見書が提出されるとともに、同日付で手続補正がなされ、平成19年6月1日付けの手続補正が平成19年8月2日付けで却下されるとともに、同日付で拒絶査定がなされたところ、同査定を不服として平成19年10月4日に拒絶査定不服審判の請求がなされるとともに、平成19年10月17日付けで特許請求の範囲及び明細書についての手続補正がなされたものである。

II.平成19年10月17日付けの手続補正についての補正却下の決定
[補正却下の決定の結論]
平成19年10月17日付けの手続補正(以下、「本件補正」という)を却下する。

[理由]
1.補正後の本願発明
本件補正により、特許請求の範囲の請求項1は、次のように補正された。
「着座面を有する部材と、
前記部材の着座面に着座した使用者に運動負荷を付与するために前記部材の揺動を行う揺動機構とを備え、
前記揺動機構は、前後方向に往復移動を行い、
前記部材は、前記着座面を有し、使用者が着座するための座席と、前記座席の裏側に在る、前記使用者の身体の特定部位に選択的に運動効果を高めるように前記座席に予め定める傾斜を与えるくさび形の傾斜付与部材とを備え、前記揺動機構の台座に前後方向に対して傾斜して取り付けられること
を特徴とする揺動型運動装置。」
(下線は補正箇所を示す。)

2.補正の目的、新規事項の追加の有無
本件補正は、補正前の平成19年1月29日付けの手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1に記載された発明を特定するために必要な事項である「傾斜部材」に限定を付加して、「前記使用者の身体の特定部位に選択的に運動効果を高めるように前記座席に予め定める傾斜を与えるくさび形の傾斜付与部材」と補正するものであり、かつ、補正後の請求項1に記載された発明は、補正前の請求項1に記載された発明と、産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一であるので、本件補正は、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第4項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。
そして、本件補正は、新規事項を追加するものではない。

3.独立特許要件
そこで、本件補正後の前記請求項1に記載された発明(以下、「本願補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(平成18年改正前特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に適合するか)について以下に検討する。

3-1.引用例の記載事項
原査定の拒絶の理由に引用された、平成13年3月27日に頒布された刊行物である特開2001-79113号公報(以下、「引用例」という)には、図面と共に次の事項が記載されている。

ア:「【発明の属する技術分野】本発明は、身体の賦活、運動機能の訓練や回復などの目的でバランス機能を訓練するために用いられるバランス訓練装置に関するものである。
【従来の技術】一般に、馬に乗った状態で落ちないようにバランスをとることはバランス保持の訓練になり、しかも腰背筋群の活性化を促して腰痛予防の訓練にもなることが知られている。しかしながら、馬に乗ることができる場所は限られているものである。そこで、場所や天候の制約を受けることなくバランス訓練を手軽に行うことができるように、馬に乗った状態と同様の動作を実現できる機械装置を用いることが考えられている。」(【0001】?【0002】)

イ:「本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、比較的簡単な構成を用いて馬に乗った状態のような揺動を与えることを可能とし、馬に乗った状態と同程度のバランス訓練を可能としたバランス訓練装置を提供することにある。」(【0005】)

ウ:「【発明の実施の形態】本実施形態は、図1(a)に示すように、人が着席する座席1をベース2に収納された駆動装置3(図1(b)参照)により揺動させるように構成される。座席は馬の鞍形に形成されており、人は座席1に跨る形で着座することになる。また、図5に示すように、駆動装置3はモータ駆動部4a,4bを介して演算制御部5により制御される。
駆動装置3は、図2ないし図4に示すように、直方体状のベース2を有し、ベース2に対して移動可能となるように保持された可動架台31を備える。ベース2は上面が開放されており、ベース2の上部には前後方向に走る左右一対のレール部21が形成されている。各レール部21は断面コ字状であって開口側を互いに対向させる形に形成されている。
可動架台31には左右方向の2本のシャフト32,33が前後に設けられ、前側のシャフト32の両端部にはシャフト32の軸心から偏心した位置でアーム34の一端部が取り付けられる。両アーム34はシャフト32に対して回動自在に軸着されており、両アーム34の回動中心は一直線上に位置する。両アーム34の他端部は座席1を保持する台座11の後端部に軸着されている。また、台座11の前端部は可動架台31の前方に配置された支持板35aに回動自在に軸着される。支持板35aは取付バー35に固定されており、取付バー35の両端部には取付板35bを介して各一対のランナ36が回動自在に軸着される。ランナ36は左右のレール部21に挿入され、レール部21の中で転動する。したがって、シャフト32が回転するとアーム34の上記他端部に結合された台座11の後端部が上下に移動するのであって、台座11の前端部の高さ位置は一定に保たれているから、台座11は左右軸の回りで前後に揺動(ピッチ)することになる。
後側のシャフト33の両端部にはシャフト33の軸心から偏心した一対のランナ37がシャフト33に対して回動自在に取り付けられる。両ランナ37は左右のレール部21にそれぞれ挿入されるが、中心軸が互いに異なるように設けられている。したがって、シャフト33が回転すると可動架台31は前後軸の回りで左右に揺動(ロール)することになる。
可動架台31の下面には回転軸38が突設され、回動軸38の軸心に対して偏心した位置でリンク39の一端部が軸着される。リンク39の他端部はベース2の前端部に軸着されており、回動軸38が回転すると可動架台31は前後に移動することになる。ベース2と可動架台31との関係を模式的に示すと図1(b)のようになる。
上述のように、シャフト32,33と回動軸38とをそれぞれ回転させることによって、前後軸の回りでの回転往復移動と左右軸の回りでの回転往復移動と前後方向の直進往復移動とが可能になり、3種類の動作を実現することができる。シャフト32,33および回動軸38を回転させるための駆動源は回転運転される2個のモータ30a,30bであって、本実施形態では、一方のモータ30aをシャフト33の回転用に用い、他方のモータ30bをシャフト32と回転軸38との回転用に用いている。したがって、左右方向(つまり前後軸の回り)の回転往復移動(ロール)はモータ30aによる動作になり、前後方向の直進往復移動と前後方向(つまり左右軸の回り)の回転往復移動(ピッチ)とはモータ30bによる動作になる。言い換えると、駆動装置3は2つの駆動部3a,3bからなり、各駆動部3a,3bはそれぞれモータ30b,30aを駆動源にしていることになる。ここに、各モータ30a,30bからシャフト32,33および回転軸38への回転力の伝達はかさ歯車30c(図3参照)を用いている。このように、前後と左右との往復移動が各別のモータ30a、30bでの動作になるから、一方の動きに変化を与えることによって、台座11に複雑な動きを与えることが可能になる。」(【0015】?【0020】)

エ:「両モータ30a,30bは、上述したモータ駆動部4a,4b(図5参照)を介して演算制御部5により制御される。演算制御部5はコンピュータ装置を用いて構成されたものであり、データ入力部6により与えられる制御情報に基づいてモータ30a,30bを制御する。データ入力部6の制御情報は馬の歩様を疑似した揺動を座席1に与えることができるように設定されている。また、制御情報は、座席1の揺動が単調にならないように、各モータ30a,30bの回転方法(連続回転あるいは往復回転)、往復回転の場合の回転角度や基準位置、回転速度、位相関係を変化させるように設定される。ここに、連続回転とはモータ30a,30bを一定方向に回転させることであり、往復回転とは正逆に交互に回転させることを意味する。このように、演算制御部5はデータ入力部6およびモータ駆動部4a,4bとともに駆動制御部を構成している。
ところで、モータ30a,30bが1回転する間における各方向の揺動の最大振幅はアーム34の取付位置の偏心量、ランナ37の偏心量、リンク39の偏心量によって決まる。つまり、モータ30a,30bを同じ向きに連続的に回転させたとすれば、座席1の揺動における振幅は一定になる。これに対して、往復回転させるとともに、図6に示すように、駆動源である各モータ30a,30bの回転角度範囲φ1,φ2を調節可能にすれば、座席1の揺動における振幅を変化させることができる。つまり、回転角度範囲φ1,φ2を設定するときは、モータ30a,30bを連続的に回転させるのではなく設定された回転角度範囲φ1,φ2において往復回転させる。図6(a)(b)における左側の図は、モータ30a,30bに連動して回転する回転軸30cと、回転軸30cの軸心に対して偏心して取り付けられている部材(つまり、アーム34、ランナ37、リンク39)30dとの位置関係を模式的に示したものである。図6では回転軸30cの中心を通る左右方向の直線を基準線として、モータ30a,30bが往復回転運転されたときに回転軸30cに対する部材30dの取付位置が基準線に対して上下に同じ幅で振れるように、往復回転運転の基準位置(つまり、往復移動の中心位置)を設定している。したがって、基準線の角度を0度とすれば、図6(a)(b)の右側に示しているように、0度を中心として座席1を揺動させることができる。ここに、基準線として設定した位置は、座席1の中立位置(つまり、座席1に前後左右の傾きや前後の位置ずれがない位置)に対応付けているものとする。
一方、モータ30a,30bの往復回転運転の際に、図7の左側に示すように、回転軸30cに対する部材30dの取付位置が基準線からずれるように基準位置を変更すれば、図7の右側に示すように、座席1の揺動の中心位置が中立位置からずれることになる。つまり、前後軸あるいは左右軸の回りでの往復回転移動につて言えば、左右の傾きあるいは前後の傾きを伴って揺動することになる。たとえば、前後に傾きを付与すれば、座席1に着座している人には坂を上ったり下ったりしているかのような感覚が得られ、左右に傾きを付与すれば、右や左に曲がっていくかのような感覚が得られることになる。このような傾きの変化を取り入れることで、使用者に飽きさせないような動きを与えることができる。なお、モータ30a,30bの往復回転運転の際の速度に変化を与えることによっても座席1の揺動パターンに変化を与えることが可能である。」(【0022】?【0024】)

これら記載事項及び図示内容を総合すると、引用例には、次の発明(以下、「引用発明」という)が記載されている。
「人が着席する座席1と、
座席1を保持する台座11と、
座席1を揺動させる駆動装置3とを備えたバランス訓練装置において、
駆動装置3は前後方向に直進往復移動する可動架台31を有し、
可動台架31には左右軸の回りで前後に揺動する台座11が設けられ、
座席1を、左右軸の回りでの往復回転移動に関し、前後に傾きを付与し、前後の傾きを伴って揺動させることができるバランス訓練装置。」

3-2.対比
本願補正発明と引用発明とを対比すると、引用発明の「座席1」は、本願補正発明の「使用者が着座するための座席」及び「着座面を有する部材」に相当する。
引用発明の「駆動装置3」は、本願補正発明の「揺動機構」に相当するとともに、引用発明の「台座11」は、本願補正発明の「揺動機構の『台座』」に相当する。
そして、引用発明の「座席1」は「台座11」に保持されているから、本願補正発明の「着座面を有する部材」と同様、「台座に取り付けられ」ているといえる。

引用発明のバランス訓練装置は、使用者に揺動に伴う運動負荷を与えることにより、身体の賦活、運動機能の訓練や回復などの目的でバランス機能を訓練する(記載事項ア)ものと解される。
してみると、引用発明の「駆動装置3」は、本願補正発明の「揺動機構」と同様、「前記部材の着座面に着座した使用者に運動負荷を付与するために前記部材の揺動を行う」ものであるとともに、引用発明の「バランス訓練装置」は、本願補正発明の「揺動型運動装置」に相当する。
さらに、引用発明の「駆動装置3」においては、揺動する台座11が設けられた可動架台31が前後方向に直進往復移動するから、引用発明の「駆動装置3」は、本願補正発明の「揺動機構」と同様、「前後方向に往復移動を行う」ものといえる。

引用例の「前後方向の直進往復移動と前後方向(つまり左右軸の回り)の回転往復移動(ピッチ)とはモータ30bによる動作になる。」(記載事項ウ)という記載及び引用例の図1?4の記載からして、引用発明の「左右軸回りでの前後方向」は本願補正発明の「前後方向」と解されるから、「座席1を、左右軸の回りでの往復回転移動に関し、前後に傾きを付与」する引用発明は、本願補正発明と同様、座席1に「前後方向に対して」「予め定める傾斜を与える」ことができるといえる。

以上によれば、本願補正発明と引用発明とは次の点で一致する。
(一致点)
「着座面を有する部材と、
前記部材の着座面に着座した使用者に運動負荷を付与するために前記部材の揺動を行う揺動機構とを備え、
前記揺動機構は、前後方向に往復移動を行い、
前記部材は、前記着座面を有し、使用者が着座するための座席を備え、
前記座席は、予め定める傾斜を与えられ、前記揺動機構の台座に対して取り付けられるとともに、前後方向に対して傾斜している、
揺動型運動装置。」

そして、両者は次の相違点で相違する。
(相違点)
本願補正発明は、「前記部材は、前記着座面を有し、使用者が着座するための座席と、前記座席の裏側に在る、前記使用者の身体の特定部位に選択的に運動効果を高めるように前記座席に予め定める傾斜を与えるくさび形の傾斜付与部材とを備え、前記揺動機構の台座に前後方向に対して傾斜して取り付けられる」のに対して、引用発明は、台座11に保持された「座席1を、左右軸の回りでの往復回転移動に関し、前後に傾きを付与し、前後の傾きを伴って揺動させることができる」点。

3-3.相違点の判断
上記相違点について検討する。
引用発明のように、身体の賦活、運動機能の訓練や回復を行うに当たり、身体の特定部位に選択的に運動負荷を与えて運動効果を生じさせることにより、該特定部位の賦活、運動機能の訓練や回復を行う場合があることはよく知られている。
また、引用発明において、座席1を前後に傾斜させて揺動させた場合、例えば、座席1が前に傾斜している場合と後に傾斜している場合とで、座席1に着座した使用者に運動負荷が加わる部位が当然異なるように、座席1に着座した使用者に運動負荷が加わる部位が座席1の前後の傾斜に応じて変化することは明らかである。
してみると、使用者に揺動に伴う運動負荷を与えるとともに、座席1に前後方向に対して予め定める傾斜を与えることができる引用発明において、身体の賦活、運動機能の訓練や回復を行うに当たり、身体の特定部位の賦活、運動機能の訓練や回復の一環として、「使用者の身体の特定部位に選択的に運動効果を高めるように」座席1に予め定める傾斜を与えることは、当業者であれば適宜成し得る程度の事項である。

加えて、座席の裏側にくさび形の傾斜付与部材を配置することにより、座席に所定の傾斜を与えることは、本願の出願前に周知である(例えば、実願平1-41487号(実開平2-132455号)のマイクロフィルム(特に、明細書第8頁第9行-第10頁第15行、第5図(A)-(E))、実願昭60-26250号(実開昭61-142069号)のマイクロフィルム(特に、第9頁第16行-第13頁第18行、第6-9図)等参照。)から、引用発明において、座席1に前後方向に対して予め定める傾斜を与えるに当たり、上記周知の「座席の裏側にくさび形の傾斜付与部材を配置する」技術を採用し、座席1を台座11に取り付けることに格別の困難性は見出せない。

してみると、相違点に係る本願補正発明の発明特定事項は、引用発明及び周知技術に基いて、当業者が容易に想到し得たものである。

そして、本願補正発明による効果も、引用発明及び周知技術から当業者が予測し得た程度のものであって、格別のものとはいえない。

したがって、本願補正発明は、引用発明及び周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるので、特許法第29条第2項の規定により、特許出願の際独立して特許を受けることができない。

3-4.むすび
したがって、本件補正は、平成18年改正前特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反するので、特許法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

III.本願発明
本件補正は、上記のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下、同項記載の発明を、「本願発明」という)は、平成19年1月29日付けの手続補正書により補正された)明細書の、特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される、以下のとおりのものである。
「着座面を有する部材と、
前記部材の着座面に着座した使用者に運動負荷を付与するために前記部材の揺動を行う揺動機構とを備え、
前記揺動機構は、前後方向に往復移動を行い、
前記部材は、前記着座面を有し、使用者が着座するための座席と、前記座席の裏側に在る、前記座席に傾斜を与えるための傾斜部材とを備え、前記揺動機構の台座に前後方向に対して傾斜して取り付けられること
を特徴とする揺動型運動装置。」

IV.引用例の記載事項
原査定の拒絶の理由に引用された引用例、及び、その記載事項は、前記II.3-1に記載したとおりである。

V.対比・判断
本願発明は、前記II.1の本願補正発明の「前記使用者の身体の特定部位に選択的に運動効果を高めるように前記座席に予め定める傾斜を与えるくさび形の傾斜付与部材」との特定事項から、限定事項を省いて「傾斜部材」とするものである。
そうすると、本願発明の発明特定事項をすべて含み、さらに、他の発明特定事項を付加したものに相当する本願補正発明が、前記II.3-3に記載したとおり、引用発明及び周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様に、引用発明及び周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

VI.むすび
以上のとおり、本願発明は、引用発明及び周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により、特許を受けることができない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2009-12-04 
結審通知日 2009-12-08 
審決日 2009-12-22 
出願番号 特願2006-226081(P2006-226081)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (A61H)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 瀬戸 康平鶴江 陽介  
特許庁審判長 横林 秀治郎
特許庁審判官 増沢 誠一
黒石 孝志
発明の名称 揺動型運動装置  
代理人 伊藤 孝夫  
代理人 樋口 次郎  
代理人 小谷 悦司  

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