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審決分類 審判 査定不服 特17条の2、3項新規事項追加の補正 補正却下を取り消す 原査定を取り消し、特許すべきものとする  A47K
管理番号 1211978
審判番号 不服2008-16975  
総通号数 124 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2010-04-30 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2008-07-03 
確定日 2010-03-02 
事件の表示 特願2002-182232「便座・便蓋自動開閉装置」拒絶査定不服審判事件〔平成16年 1月29日出願公開、特開2004- 24363、請求項の数(3)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 【1】手続きの経緯
本願は,平成14年6月21日の出願であって,平成20年5月27日付けで,平成20年5月7日付けの手続補正に対する補正の却下がなされるとともに拒絶査定がなされ,これに対し,同年7月3日に審判請求がなされたものである。

【2】平成20年5月7日付けの手続補正に対する補正の却下の決定の適否 請求人は,審判請求の理由において,平成20年5月7日付けの手続補正に対する補正の却下の決定は不適法である旨主張しているので,上記補正の却下の決定の適否について検討する。

1.補正の却下の決定の概要
上記補正の却下の決定の理由は,概ね,次のとおりある。
(理由)
補正された請求項1に係る発明は,出願当初の明細書又は図面に記載された一連のフローの中の一部分を取り出したものであるが,当初明細書又は図面には,当該部分のみを他の部分と切り離して取り出すことの理由が一切記載されておらず,かつそのような取り出しが自明な事項であるとも認められない。
したがって,この補正は,願書に最初に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものでなく,特許法第17条の2第3項の規定に違反するものであるから,同法第53条第1項の規定により,却下する。

2.当審の判断
平成20年5月7日付けの手続補正によって補正された請求項1に係る発明は,次のとおりである。
「便蓋及び便座を独立に開閉駆動するための各々の駆動モータと,前記便蓋又は便座へ前記駆動モータからの動力を減速して伝達する各々の伝達手段とからなる便座・便蓋自動開閉装置において,まず,前記便蓋駆動モータのみに通電して前記便蓋及び便座を同時に閉方向へ回動させ,次に,前記回動が停止する閉止端の直前から前記便座駆動モータへの通電を開始し,前記閉止端の直前よりも前記閉止端側へ前記便蓋及び便座が回動した後,前記便蓋駆動モータへの通電を停止させるように構成したことを特徴とする便座・便蓋自動開閉装置。」(以下,「補正後発明」という。)

そして,本願の願書に最初に添付した明細書の段落【0003】には,
従来の便座・便蓋自動開閉装置において,便座と便蓋を同時に開駆動しようとすると,伝達手段を構成するギア間或いはギア最終段と便座・便蓋の回動軸嵌合部にバックラッシュもしくはガタがある為に便蓋の開動作が遅れてしまい,便座駆動モータの出力軸に便座と便蓋の双方の自重が加わるため過負荷となり,正常に開かない場合がある旨記載されており,解決すべき課題として便座・便蓋の回動軸嵌合部のバックラッシュ等によって,開動作時に障害が生じることが認識され,目的として便座と便蓋を同時に開駆動する際にも便座駆動モータに過負荷が加わらずに確実に便座及び便蓋を開くことができる便座・便蓋自動開閉装置を提供することが記載されている。
さらに,同段落【0004】には,
上記目的を解決するために,便座・便蓋の閉駆動時に着目し,閉止端直前で便蓋駆動モータへの通電を停止,若しくは便蓋駆動モータを短絡させると共に,閉止端まで便座駆動モータへの通電をするという技術事項が記載されており,補正後発明の「回動が停止する閉止端の直前から前記便座駆動モータへの通電を開始し,前記閉止端の直前よりも前記閉止端側へ前記便蓋及び便座が回動した後,前記便蓋駆動モータへの通電を停止させる」という構成は,該技術事項に基づくものであるといえる。
したがって,この補正は,願書に最初に添付した明細書又は図面のすべての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において、新たな技術的事項を導入しないものであり,同明細書又は図面に記載した事項の範囲内にしたものであるから,上記「この補正は,願書に最初に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものでなく,特許法第17条の2第3項の規定に違反するものであるから,同法第53条第1項の規定により,却下する。」とした判断は不適法なものである。

以上より,平成20年5月7日付けの手続補正に対する補正の却下の決定は,適法なものではないから,該決定は取り消すべきものである。

【3】本願発明について
以上のように平成20年5月27日付け補正の却下の決定は取り消すべきものであるから,本願の請求項1?3に係る発明は,平成20年5月7日付けの手続補正により補正された明細書の特許請求の範囲の請求項1?3に記載された事項により特定されるとおりのものであると認める。
そして,本願については,原査定の拒絶理由を検討してもその理由によって拒絶すべきものとすることはできない。
また,他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。

よって,結論のとおり審決する。
 
審決日 2010-02-12 
出願番号 特願2002-182232(P2002-182232)
審決分類 P 1 8・ 561- WYA (A47K)
最終処分 成立  
前審関与審査官 神 悦彦七字 ひろみ  
特許庁審判長 山口 由木
特許庁審判官 山本 忠博
宮崎 恭
発明の名称 便座・便蓋自動開閉装置  
代理人 松尾 憲一郎  
代理人 松尾 憲一郎  
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