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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A63F
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 A63F
管理番号 1213423
審判番号 不服2008-19082  
総通号数 125 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2010-05-28 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2008-07-25 
確定日 2010-03-12 
事件の表示 特願2002- 53609「遊技機」拒絶査定不服審判事件〔平成15年9月9日出願公開、特開2003-251020〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第一.手続の経緯
本願は、平成14年2月28日の出願であって、拒絶理由通知に対応して平成20年3月14日に手続補正書が提出され、その後なされた拒絶査定に対し、平成20年7月25日に拒絶査定不服審判が請求されるとともに、同日付けで手続補正がなされたものである。
また、当審において、平成21年7月8日付けで審査官による前置報告書の内容を添付して審尋を行い、請求人から平成21年8月26日に回答書が提出されている。

第二.平成20年7月25日付けの手続補正についての補正却下の決定
[補正却下の決定の結論]
平成20年7月25日付けの手続補正を却下する。

[理由]
1.補正後の本願発明
本件補正により補正された補正後の特許請求の範囲の請求項1に記載された発明(以下「本願補正発明」という。)は次のとおりである。
「 複数の図柄を変動表示可能な表示装置と、該表示装置に前記図柄を変動表示させた後に、前記図柄の表示結果を確定表示させる制御を実行する表示制御手段とを有し、前記表示装置に確定表示される前記図柄の表示結果が、予め定められた特定表示結果になった場合に、遊技者にとって有利な遊技状態を生起しうる遊技機において、
前記表示制御手段は、前記図柄を変動表示させることに関連して、キャラクタを前記表示装置に出現表示させる制御を実行可能であるとともに、少なくともゲームモードを、前記キャラクタを前記表示装置に出現表示させる確率は高いが、前記キャラクタが表示されたときに前記特定表示結果になる確率が低いゲームモードA、及び前記ゲームモードAよりも前記キャラクタを前記表示装置に出現表示させる確率は低いが、前記キャラクタが表示されたときに前記特定表示結果になる確率が高いゲームモードBを選択して実行可能なモード制御手段を含み、
前記モード制御手段は、前記ゲームモードAから前記ゲームモードB、及びその逆へ変更させるか否かの抽選処理を行う抽選手段を含み、前記ゲームモードBを実行している場合には、前記ゲームモードBに変更してから図柄変動回数が予め定めた所定回数を超過するまでの期間中、前記抽選処理を行わずに前記ゲームモードBを継続制御し、
前記抽選手段は、実行中のゲームモードが前記ゲームモードAである場合、前記図柄の表示態様が予め定めたリーチ状態を成立し、かつ前記特定表示結果にならないときに前記抽選処理を実行し、また、実行中のゲームモードが前記ゲームモードBである場合、前記ゲームモードBに変更してから図柄変動回数が前記予め定めた所定回数を超過した後は図柄変動する毎に前記抽選処理を実行することを特徴とする遊技機。」
(下線部は補正によって変更又は追加された箇所。)

2.補正要件(目的)の検討
請求項1についての補正は、発明を特定するために必要な事項である、「モード制御手段」について、「前記ゲームモードBを実行している場合には、前記ゲームモードBに変更してから図柄変動回数が予め定めた所定回数を超過するまでの期間中、前記抽選処理を行わずに前記ゲームモードBを継続制御し」を付加する補正である。
してみると、前記補正は、補正前の発明特定事項を限定する補正となるから、特許請求の範囲の減縮を目的とする補正に相当する。
したがって、本件補正は、平成18年法律第55号による改正前の特許法(以下「改正前特許法」という。)第17条の2第4項第2号に該当する。

3.補正要件(独立特許要件:特許法第29条第2項)の検討
(1)引用刊行物記載事項
原査定の拒絶の理由に引用された、特開2001-104587号公報(以下「引用文献1」という。)には、以下の事項が記載されている。
【0002】【従来の技術】例えば、遊技機の一つであるパチンコ機では、所定領域(例えば、始動入賞口や特定のゲート)にパチンコ球が入賞または通過すると、表示装置(例えば図柄表示装置)に表示された判定用図柄が変動を開始する。この判定用図柄は、例えば左図柄、中図柄、右図柄に表示される三つの図柄から構成される。そして、この三つの図柄が変動を停止した時の、図柄の組み合わせが特定の組み合わせ(いわゆる「大当たり」)となると、特定の入賞口が所定時間開放される状態(特典)が遊技者に与えられる。
【0011】ここで、本発明が適用される「遊技機」には、表示装置に変動表示される判定用図柄の停止態様に応じて遊技者に有利な遊技条件となる特典を付与するものであればどのようなものでも良く、例えば第1種パチンコ機、第3種パチンコ機、スロットマシン、アレンジボール機、テレビゲーム機等が含まれる。また、「判定用図柄」とは、遊技者にとって有利な遊技状態(例えば特定の入賞口が所定時間開放される状態、確立変動等の特典)の発生の判定を行う図柄をいい、例えば、英数字、漢字、仮名等の文字、記号等が含まれる。・・・
【0012】・・・なお、遊技者の視覚により認識される予告報知を行う場合は、判定用図柄を変動表示する表示装置にて行うことが好ましい。遊技者の視線移動を少なくすることができるからである。
【0013】また、「前に行われる判定用図柄の変動」とは、抽選の対象となる判定用図柄の変動の前に行われる判定用図柄の変動であれば良い。したがって、抽選の対象となる変動の前に行われた複数(所定回数)の変動であっても良いし、抽選の対象となる変動の直前に行われた一つ(単数)の変動であっても良い。また、「遊技機の遊技状態」とは、判定用図柄が変動を開始してから変動を停止するまでの間に行なわれる遊技機の動作や状態であればどのようなものでも良く、例えば予告報知を行うという動作や、判定用図柄の停止図柄が「当たり」か「はずれ」かということ等が相当する。また、確率を変化させる条件及びその方法は、予告報知が行われる頻度を高く保ちながら、予告報知された変動が「当たり」に結びつき易いという印象を遊技者に与えることができるよう適宜取決めることができる。
【0014】(2)上記(1)項に記載した遊技機を実現する一つの態様としては、下記に記載する遊技機がある。即ち、上記(1)項に記載の遊技機において、前記抽選手段は、予告報知が行われる確率が高く、かつ、予告報知が行われる変動が当たりとなる確率が低い第1の状態と、その第1の状態と比較して、予告報知が行われる確立が低く、かつ、予告報知が行われる変動が当たりとなる確率が高い第2の状態との少なくとも2つの状態を有し、前記抽選手段が第1の状態において、予告報知が行われて判定用図柄の停止態様がはずれとなる変動が所定回数連続した場合に、前記抽選手段が第2の状態に切り替えられる(請求項2)。上記遊技機においては、抽選手段は少なくとも第1の状態と、第2の状態を有し、抽選手段が第1の状態で予告報知が行われ判定用図柄の停止態様が「はずれ」となる変動が所定回数連続した場合には、抽選手段が第2の状態に切り替えられる。このため、予告報知が行われ「はずれ」となる変動が所定回数連続した場合には、抽選手段が第2の状態に切り替えられるため、次に行われる変動では、予告報知されたものが「当たり」に結びつく確率が高くなる。これにより、予告報知されても、その殆どが「はずれ」となるという意識を遊技者が持つことを防止することができる。
【0015】ここで、抽選手段を第1の状態と、第2の状態とに切り替える手段は、どのような手段によって行っても良く、例えば、予告報知を行うか否かを決定するための抽選テーブルを2種類用意し、その抽選テーブルを切り替えることにより第1の状態と第2の状態とに切り替える方法がある。また、「所定回数」とは、遊技機の設計者が適宜決めることができる回数でありどのような回数(例えば、1回、2回等)に設定しても良い。
【0016】(3)上記(2)項に記載した遊技機の一つの好ましい態様としては、下記に記載する遊技機がある。即ち、上記(2)項に記載の遊技機において、前記抽選手段が第2の状態において、予告報知が行われて判定用図柄の停止態様がはずれとなる変動があった場合に、前記抽選手段が第2の状態に維持される(請求項3)。上記遊技機においては、抽選手段が第2の状態において予告報知した変動が「はずれ」であった場合に、抽選手段が第2の状態に維持される。したがって、その次に行われる変動においても、予告報知されたものが「はずれ」となる確率が低くされるため、予告報知されても、その殆どが「はずれ」となるという意識を遊技者が持つことを防止することができる。
【0017】(4)上記(2)項に記載した遊技機の他の好ましい態様としては、下記に記載する遊技機がある。即ち、上記(2)項に記載の遊技機において、判定用図柄の停止態様が当たりであった場合、または、前記抽選手段が第2の状態において予告報知が行われない変動が所定回数連続した場合に、前記抽選手段が第1の状態となる(請求項4)。上記遊技機においては、判定用図柄の停止態様が「当たり」だった場合や、第2の状態で予告報知が所定回数行われなかった場合に、抽選手段が第1の状態とされ、予告報知が出現する頻度が高くされる。すなわち、抽選手段が第2の状態で長く維持されると、予告報知された変動が「当たり」に結びつく確率は高いが、「当たり」自体の確率が低いために予告報知が出現する頻度が低下する。したがって、このような場合に抽選手段を第1の状態に切り替え、予告報知が出現しやすい状態とすることができる。また、判定用図柄の変動が「当たり」となった後であれば、予告報知が行われる変動が「当たり」に結びつく確立が高い第2の状態よりも、予告報知が出現する頻度が高い第1の状態の方が好ましい。したがって、このような場合にも抽選手段を第1の状態とすることにより、遊技者にとって面白みの高い遊技機とすることができる。なお、(4)項における「所定回数」も、遊技機の設計者が適宜決めることができる回数であり、どのような回数(例えば、1回、2回等)に設定しても良い。
【0029】次に、表示制御部200はメイン制御部100から送られるデータを受けて、予告報知を行うか否かを決定し、図柄や画像等を適切に加工して図柄表示器22に表示する処理を行う。この表示制御部200はVDP(Video D1splay Processor)とも呼ばれ、CPU210、ROM202、RAM204、通信制御回路206、表示制御回路212等によって構成される。CPU210は、ROM202に格納されている表示制御プログラムに従って図柄表示器22の表示制御を行う。・・・
【0030】次に、上記のように構成されるパチンコ機10において本発明を実施するための一つの処理手順について、図6?図8を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態に係るパチンコ機10においては、予告報知はリーチ状態になる場合にのみ行うこととし(いわゆる、ガセ予告報知無し)、リーチが成立しない場合については予告報知が行われないようにしている。・・・
【0035】上記ステップS28で変動パターンが特定されると、停止予定図柄と、変動パターン等のデータがメイン制御部100から表示制御部200に送信される〔ステップS29〕。なお、上記ステップS26でリーチが構成されない場合(NO)は、はずれ図柄データのみが送信される。表示制御部200への送信が終了すると、保留球数を1個減算する。
【0036】図7に示す処理が終了すると、図8に示す処理が行われる。すなわち、図7に示す処理においてメイン制御部100から表示制御部200に各種データが送信されると、表示制御部200は、その送信されたデータ等に基づいて予告報知を行うか否かを決定する。この予告報知決定処理について、図8を用いて説明する。なお、既に説明したが本実施の形態においては判定用図柄がリーチを構成する場合にのみ予告報知を行うこととしているため、図8に示す処理はリーチを構成する場合についてのみ行われる。図8に示す処理では、まず、判定用図柄の変動の直前に行われた(保留球数が多い場合等の特別な場合には、直前に行われる予定の)変動において予告報知が行われた(又は行われる)かどうかが判断される〔ステップS31〕。予告報知が行われる場合(YES)には、更に直前に行われた(又は行われる)変動の結果が「はずれ」となるかどうかが判定される〔ステップS32〕。そして、直前に行われた変動の結果が「はずれ」となる場合(YES)には、抽選テーブルA(表2)が選択される〔ステップS33〕。一方、上記ステップS31において直前の変動で予告報知が行われなかった(NO)と判断された場合や、上記ステップS32において直前の変動の結果が「はずれ」でない(すなわち、「大当たり」)場合には、抽選テーブルB(表3)が選択される〔ステップS34〕。
【0039】ここで、表2及び表3に示す抽選テーブルは、判定用図柄の変動表示中に予告報知を行うか否かを決定するために使用されるものである。具体的には、左右の判定用図柄72、76の停止予定図柄と、中央の判定用図柄74の停止予定図柄との差により行が特定され、後述する予告用乱数RD(0?9)により列が特定され、その交点において「Y」と表示されている場合に予告報知が行われる。表2と表3を比較すると明らかなように、表2に示す抽選テーブルAにおいては、抽選テーブルBと比較して、左右の判定用図柄と、中央の判定用図柄との差が0(すなわち、「大当たり」)の場合に、予告報知を行う確率が高く設定されている。さらに、抽選テーブルAでは、抽選テーブルBと比較して判定用停止図柄が「はずれ」となる場合において予告報知がされる確率が低くされている。したがって、抽選テーブルAを使用した抽選の結果に基づいて予告報知が行われる場合は、判定用図柄の変動が「大当たり」となる確率が極めて高くなる。これに対して、抽選テーブルBにおいては、左右の判定用図柄72、76の停止予定図柄と中央の判定用図柄74の停止予定図柄との差が0(すなわち、「大当たり」)以外の場合に、予告報知を行う確率が高く設定されている。また、本実施の形態のパチンコ機10においては、左右の判定用図柄72、76の停止予定図柄と中央の判定用図柄74の停止予定図柄との差が0(すなわち、「大当たり」)となる確立は、左右の判定用図柄72、76の停止予定図柄と中央の判定用図柄74の停止予定図柄との差が0以外(すなわち、「はずれ」)となる確立に比べて、極めて低く(「はずれ」となる確立の1/30程度)設定されている。以上のことから、抽選テーブルBでは、抽選テーブルAと比較して予告報知が行われる頻度が高くなっている。
【0040】上記〔ステップS33〕及び〔ステップS34〕で抽選テーブルが選択されると、表示制御部200は予告用乱数RDの抽選を行い〔ステップS35〕、予告用乱数RDと、左右の判定用図柄72、76の停止予定図柄と、中央の判定用図柄74の停止予定図柄との差とに基づいて、選択した抽選テーブルから予告報知を行うか否かを決定する〔ステップS36〕。予告報知決定処理が終了すると、表示制御部200は図柄表示器22に判定用図柄を変動表示させ、また、予告報知を行うときには図柄表示器22にキャラクタ80、82を表示する(図4参照)。なお、判定用図柄を変動表示する処理手順、キャラクタ80、82を図柄表示器22に表示する処理手順については、公知の手順と同様の手順で行うことができるため、その詳細な説明については省略する。
【0055】〔変形例〕・・・また、上述した各実施の形態では、通常状態から予告報知された変動が「大当たり」に結びつき易い状態(連続予告状態)に移行する条件を、判定用図柄の変動が「予告有り」で「はずれ」の場合としていたが、このような条件に限られず、他の様々な遊技条件により予告報知された変動が「大当たり」に結びつき易い状態に移行するようにしても良い。・・・

摘記した上記の記載や図面等によれば、引用文献1には以下の発明(以下「引用発明」という。)が記載されている。
なお、引用文献1に「確立」という記載が多数見られるが、これらは「確率」の誤記と認められる。
また、摘記した引用文献1の段落【0011】【0012】に記載されている「表示装置」と、段落【0029】【0040】に記載されている「図柄表示器22」は、実質的に同義であるので、本審決では統一して「表示装置」として認定する。

「 判定用図柄を変動表示する表示装置と、表示制御プログラムに従って前記表示装置の表示制御を行う表示制御部200とを有し、前記判定用図柄の停止態様に応じて遊技者に有利な遊技条件となる特典を付与する遊技機において、
前記表示制御部200は、メイン制御部100から送信された、停止予定図柄と変動パターン等のデータに基づいて、前記表示装置にキャラクタ80、82を表示する予告報知を行うか否かを、抽選テーブルを使用して決定するとともに、該抽選テーブルを2種類用意し、その抽選テーブルを切り替えることにより、前記予告報知が行われる確率が高く、かつ、前記予告報知が行われる変動が当たりとなる確率が低い第1の状態と、その第1の状態と比較して、前記予告報知が行われる確率が低く、かつ、前記予告報知が行われる変動が当たりとなる確率が高い第2の状態とに切り替える手段を含み、
前記切り替える手段は、前記第2の状態において、前記予告報知が行われて前記判定用図柄の停止態様がはずれとなる変動があった場合に、前記第2の状態を維持し、
前記第1の状態で、前記予告報知が行われ前記判定用図柄の停止態様がはずれとなる変動が所定回数連続した場合には、前記第2の状態に切り替え、また、前記判定用図柄の停止態様が当たりであった場合、または、前記第2の状態において前記予告報知が行われない変動が所定回数連続した場合に、前記第1の状態とする遊技機。」

(2)引用発明と本願補正発明との対比
そこで、本願補正発明と引用発明とを比較すると、引用発明の「判定用図柄を変動表示する表示装置」は、本願補正発明の「複数の図柄を変動表示可能な表示装置」に相当し、以下同様に、
「前記判定用図柄の停止態様」は「前記表示装置に確定表示される前記図柄の表示結果」に、
「遊技者に有利な遊技条件となる特典を付与する」は「遊技者にとって有利な遊技状態を生起しうる」に、
「前記表示装置にキャラクタ80、82を表示する」は「キャラクタを前記表示装置に出現表示させる」に、
「前記予告報知が行われる確率」は「前記キャラクタを前記表示装置に出現表示させる確率」に、
「前記予告報知が行われる変動が当たりとなる確率」は「前記キャラクタが表示されたときに前記特定表示結果になる確率」に、
「前記第2の状態において」は「前記ゲームモードBを実行している場合には」に、
「前記第2の状態を維持し」は「前記ゲームモードBを継続制御し」に、
「前記第1の状態で」は「実行中のゲームモードが前記ゲームモードAである場合」に各々対応する。
さらに、引用文献1の記載等からみて、以下のことが言える。

a.引用発明の「表示制御プログラム」が、表示装置に判定用図柄を変動表示させた後に、該判定用図柄の表示結果を確定表示させるものであることは当然であるから、引用発明の「表示制御プログラムに従って前記表示装置の表示制御を行う表示制御部200」は、本願補正発明の「表示装置に前記図柄を変動表示させた後に、前記図柄の表示結果を確定表示させる制御を実行する表示制御手段」に相当する。
また、摘記した引用文献1の段落【0002】には、従来の技術に関する説明ではあるが、図柄の組み合わせが特定の組み合わせとなると、特典が遊技者に与えられる旨記載されており、引用発明において特典を付与する「判定用図柄の停止態様」も、それと同様のものと認められるから、引用発明は、本願補正発明の「表示装置に確定表示される前記図柄の表示結果が、予め定められた特定表示結果になった場合に、遊技者にとって有利な遊技状態を生起しうる」に相当する機能を有している。

b.引用発明の「メイン制御部100から送信された、停止予定図柄と変動パターン等のデータ」が、判定用図柄を変動表示させることに関連したものであることは明らかであり、また、引用発明において、「表示装置にキャラクタ80、82を表示する予告報知を行うか否かを・・・決定する」ということは、該予告報知を行う制御を実行可能であることにほかならないから、引用発明の「表示制御部200」は、本願補正発明の「前記図柄を変動表示させることに関連して、キャラクタを前記表示装置に出現表示させる制御を実行可能である」に相当する機能を有している。

c.引用発明において「変動が当たりとなる」のは、「遊技者に有利な遊技条件となる特典を付与する」条件であるから、上記a.の後段で述べたことを考え合わせると、引用発明の「前記予告報知が行われる確率が高く、かつ、前記予告報知が行われる変動が当たりとなる確率が低い第1の状態」は、本願補正発明の「前記キャラクタを前記表示装置に出現表示させる確率は高いが、前記キャラクタが表示されたときに前記特定表示結果になる確率が低いゲームモードA」に相当している。

d.上記c.で述べたことを考慮すれば、引用発明の「その第1の状態と比較して、前記予告報知が行われる確率が低く、かつ、前記予告報知が行われる変動が当たりとなる確率が高い第2の状態」は、本願補正発明の「前記ゲームモードAよりも前記キャラクタを前記表示装置に出現表示させる確率は低いが、前記キャラクタが表示されたときに前記特定表示結果になる確率が高いゲームモードB」に相当しているといえる。

e.引用発明の「切り替える手段」は、2種類の抽選テーブルを切り替えることにより、第1の状態と第2の状態を切り替えるものである。
そして、上記b.?d.で述べたことを勘案すれば、引用発明において第1の状態と第2の状態を切り替えることは、本願補正発明において「ゲームモードを、ゲームモードA、ゲームモードBを選択して実行可能」であることに相当するから、引用発明の「切り替える手段」は、本願補正発明の「選択して実行可能なモード制御手段」に相当するものといえる。

f.本願補正発明は、ゲームモードBを実行している場合に、ゲームモードの変更抽選契機に至るまでは、前記ゲームモードBを継続制御しており、引用発明も、第2の状態において、状態を変更する契機に至るまでは、前記第2の状態を維持している。
そして、引用発明の「前記第2の状態を維持し」は、本願補正発明の「前記ゲームモードBを継続制御し」に相当しているから、両者は“状態変更処理の契機に至るまでは、前記ゲームモードBを継続制御”している点で共通しているといえる。

g.本願補正発明は、実行中のゲームモードがゲームモードAである場合、ゲームモードの変更抽選契機に至ったときに、ゲームモードを変更する抽選処理を実行しており、引用発明も、第1の状態において、状態を変更する契機に至ったときに、第2の状態への切り替えを行っている。
そして、引用発明の「第1の状態」及び「第2の状態」は、各々本願補正発明の「ゲームモードA」及び「ゲームモードB」に相当しているから、両者は“ゲームモードBへの状態変更処理の契機に至ったときに、前記ゲームモードBへの変更についての処理を実行”している点で共通しているといえる。

h.本願補正発明は、実行中のゲームモードがゲームモードBである場合、ゲームモードの変更抽選契機に至ったときに、ゲームモードを変更する抽選処理を実行しており、引用発明も、第2の状態において、状態を変更する契機に至ったときに、第2の状態への切り替えを行っている。
そして、引用発明の「第1の状態」及び「第2の状態」は、各々本願補正発明の「ゲームモードA」及び「ゲームモードB」に相当しているから、両者は“ゲームモードAへの状態変更処理の契機に至ったときに、前記ゲームモードAへの変更についての処理を実行”している点で共通しているといえる。

以上を総合すると、両者は、
「 複数の図柄を変動表示可能な表示装置と、該表示装置に前記図柄を変動表示させた後に、前記図柄の表示結果を確定表示させる制御を実行する表示制御手段とを有し、前記表示装置に確定表示される前記図柄の表示結果が、予め定められた特定表示結果になった場合に、遊技者にとって有利な遊技状態を生起しうる遊技機において、
前記表示制御手段は、前記図柄を変動表示させることに関連して、キャラクタを前記表示装置に出現表示させる制御を実行可能であるとともに、少なくともゲームモードを、前記キャラクタを前記表示装置に出現表示させる確率は高いが、前記キャラクタが表示されたときに前記特定表示結果になる確率が低いゲームモードA、及び前記ゲームモードAよりも前記キャラクタを前記表示装置に出現表示させる確率は低いが、前記キャラクタが表示されたときに前記特定表示結果になる確率が高いゲームモードBを選択して実行可能なモード制御手段を含み、
前記モード制御手段は、前記ゲームモードBを実行している場合には、状態変更処理の契機に至るまでは、前記ゲームモードBを継続制御し、
実行中のゲームモードが前記ゲームモードAである場合、ゲームモードBへの状態変更処理の契機に至ったときに、前記ゲームモードBへの変更についての処理を実行し、また、実行中のゲームモードが前記ゲームモードBである場合、ゲームモードAへの状態変更処理の契機に至ったときに、前記ゲームモードAへの変更についての処理を実行する遊技機。」
の点で一致し、以下の点で相違している。

[相違点1]本願補正発明の「モード制御手段」は「前記ゲームモードAから前記ゲームモードB、及びその逆へ変更させるか否かの抽選処理を行う抽選手段」を含み、ゲームモードの変更抽選契機に至ったときに、抽選処理によってモードの変更を決定するのに対し、引用発明の「切り替える手段」は、抽選処理を行う抽選手段を含まず、状態を変更する契機に至ったときに、抽選によらず状態の切り替えを行う点。

[相違点2]“状態変更処理の契機に至るまで”に関して、本願補正発明では「ゲームモードBに変更してから図柄変動回数が予め定めた所定回数を超過するまでの期間中」であるのに対し、引用発明では「予告報知が行われて前記判定用図柄の停止態様がはずれとなる変動があった場合」、及び状態変更処理が行われる「前記判定用図柄の停止態様が当たりであった場合、または、前記第2の状態において前記予告報知が行われない変動が所定回数連続した場合」の対偶、すなわち“前記判定用図柄の停止態様が当たりでなく、かつ、前記予告報知が行われない変動が所定回数未満連続している場合”である点。

[相違点3]“ゲームモードBへの状態変更処理の契機に至ったとき”に関して、本願補正発明は「前記図柄の表示態様が予め定めたリーチ状態を成立し、かつ、前記特定表示結果にならないとき」であるのに対し、引用発明は「前記予告報知が行われ前記判定用図柄の停止態様がはずれとなる変動が所定回数連続した場合」である点、及び“ゲームモードBへの変更についての処理”に関して、本願補正発明は「抽選処理」であるのに対し、引用発明は無条件の「切り替え」である点。

[相違点4]“ゲームモードAへの状態変更処理の契機に至ったとき”に関して、本願補正発明は「前記ゲームモードBに変更してから図柄変動回数が前記予め定めた所定回数を超過した後」であって「図柄変動する毎」であるのに対し、引用発明は「前記判定用図柄の停止態様が当たりであった場合、または、前記第2の状態において前記予告報知が行われない変動が所定回数連続した場合」である点、及び“ゲームモードAへの変更についての処理”に関して、本願補正発明は「抽選処理」であるのに対し、引用発明は無条件の「切り替え」である点。

(3)相違点の検討及び判断
[相違点1について]
原査定の拒絶の理由に引用された、特開2000-229144号公報(以下「引用文献2」という。)の段落【0009】に「この発明は上記問題に着目してなされたもので、抽選結果を遊技者に報知する報知手段の動作、非動作を切換え可能となすことにより、ゲーム進行の単調化を回避し、遊技者のゲームへの関心を高めることを目的とする。」と記載され、段落【0092】に「図13および図14に示した実施例では、抽選により報知モード、非報知モードの切換えが行われるので、遊技者は、いつの時点でフラグ報知が行われるかを判断できなくなる。その結果、遊技者は、シンボル表示部20や当たり報知ランプ27の動作への注視度合いを高めるようになり、ゲームに対する集中度を大幅に高めることができる。」と記載されており、引用文献2には、遊技機において抽選結果を遊技者に報知する報知手段の動作、非動作を切換えるための抽選手段を設けること(以下「引用文献2に記載の事項」という。)が開示されているものと認められる。
引用文献2に記載の事項は、報知手段の動作、非動作に関するものであるが、報知モードの切り替えという観点でみれば引用発明と共通している。
そして、摘記した引用文献1の段落【0013】に「確率を変化させる条件及びその方法は、予告報知が行われる頻度を高く保ちながら、予告報知された変動が「当たり」に結びつき易いという印象を遊技者に与えることができるよう適宜取決めることができる。」、同じく段落【0055】に「上述した各実施の形態では、通常状態から予告報知された変動が「大当たり」に結びつき易い状態(連続予告状態)に移行する条件を、判定用図柄の変動が「予告有り」で「はずれ」の場合としていたが、このような条件に限られず、他の様々な遊技条件により予告報知された変動が「大当たり」に結びつき易い状態に移行するようにしても良い。」とも記載されているから、引用発明において、第1の状態から第2の状態への切り替え及び第2の状態から第1の状態への切り替えに際して、引用文献2に記載の事項を適用し、状態を切り替えるか否かの抽選処理を行う抽選手段を追加して、上記相違点1に係る本願補正発明のような構成とすることは、遊技機の分野における通常の知識を有する者(以下「当業者」という。)が容易に想到できる。

[相違点2及び4について]
相違点2と相違点4は、いずれもゲームモードBにおいてモード変更させるか否かに関することであって、互いに密接に関連しているので、合わせて検討する。
引用発明においては、予告報知が行われる頻度を高く保ちながら、予告報知された変動が「当たり」に結びつき易いという印象を遊技者に与えることができるようにするために、第2の状態から第1の状態に切り替えるか否かを、当たりはずれ、予告報知の有無及び変動回数によって振り分けている。
しかるに、図柄変動ゲームに関する複数の表示モードを有する遊技機において、図柄変動ゲームの実行回数が所定回数に達すると表示モードの切り替え処理を行うこと、すなわち、表示モードを変更してからの図柄変動ゲームの実行回数が予め定めた所定回数を超過するまでの期間中、表示モードを切り替えずに継続するようにすることは、例えば、上記引用文献2(特に、段落【0089】)、特開2000-210410号公報(特に、段落【0058】)及び特開2001-231943号公報(特に、段落【0093】及び【0124】)に記載されるように、従来周知の技術(以下「周知技術」という。)である。
そして、引用文献1には上記[相違点1について]の項に示したとおり、予告報知状態の移行条件については「適宜取決めることができる。」(段落【0013】)、「他の様々な遊技条件により・・・移行するようにしても良い。」(段落【0055】)とも記載されていること、抽選手段の追加に関して上記[相違点1について]の項で述べたことを考え合わせると、引用発明の第2の状態において、判定用図柄の当たりはずれとは関係なく、“第2の状態に切り替わってから判定用図柄の変動回数が予め定めた所定回数を超過するまでの期間中は第2の状態を維持し、該変動回数が予め定めた所定回数を超過した後は図柄変動する毎に抽選処理を実行”するようにして、上記相違点2及び4に係る本願補正発明のような構成とすることは、当業者が容易に想到し得るものといえる。

[相違点3について]
本願補正発明における「予め定めたリーチ状態」については、「特定表示結果」が「予め定められた」ものであることから、単に「特定表示結果」になり得る「リーチ状態」を「予め定めたリーチ状態」という趣旨、及び「リーチ状態」の中でも一部の特別なもののみを「予め定めたリーチ状態」という趣旨の、いずれとも解し得る。そのため、ここでは、両方の趣旨について検討することとする。
まず、「予め定めたリーチ状態」を特別な一部のリーチ状態ではないと解した場合について検討する。
摘記した引用文献1の【0036】には、「判定用図柄がリーチを構成する場合にのみ予告報知を行うこととしている」との記載があり、予告報知を行う場合とリーチとなる場合との間には、当たりを期待させるという機能とともに、実施される場合についても関連性がある。そうであれば、引用発明における「前記予告報知が行われ前記判定用図柄の停止態様がはずれとなる」場合について、同様に当たりを期待させながらはずれとなる場合であるという観点から、リーチ状態を成立しながらはずれとなった場合とすることは、当業者が適宜採用できる事項と判断される。
次に、「予め定めたリーチ状態」を、特別な一部のリーチ状態と解した場合について検討する。
引用文献1の【0033】に記載されるように、リーチ状態にはリーチ後の変動パターンとして変動パターンA?Dがあり、【表1】によればスペシャル変動リーチである変動パターンBが、最も当たりとなる確率の高い変動パターンであるとともに、当たりのときにこの変動パターンBが発生する確率は4/10である(以下「引用文献1に記載の事項」という。)。そして、【表3】から分かるように、第1の状態において、当たりのときに予告報知が行われる確率も4/10であるとともに、スペシャル変動リーチと予告報知はともに、遊技者に当たりかもしれないと期待させる機能を有している点では共通しているから、引用発明の「前記第1の状態で、前記予告報知が行われ前記判定用図柄の停止態様がはずれとなる変動が所定回数連続した場合には、前記第2の状態に切り替え」における「前記予告報知」に代えて、スペシャル変動リーチである変動パターンBとすることは、当業者が適宜採用できる事項と判断される。
また、摘記した引用文献1の段落【0015】には、引用発明において第1の状態から第2の状態に切り替える際の「所定回数」としては、1回に設定しても良い旨記載されていること、抽選手段の追加に関して上記[相違点1について]の項で述べたことを考え合わせると、引用発明において、上述した如く、第1の状態においてリーチが成立しながらはずれとなった場合、あるいは、第1の状態においてスペシャル変動リーチである変動パターンBが成立しながらはずれとなった場合に、第2の状態に切り替えるか否かの抽選処理を実行するようにして、上記相違点3に係る本願補正発明のような構成とすることは、当業者が容易に想到し得るものといえる。

(4)まとめ
以上のように相違点1?4は、いずれも当業者が容易に想到し得るものであり、本願補正発明の作用効果も、引用発明、引用文献1、2に記載の事項及び周知技術に基いて当業者が予測できる範囲のものである。
よって、本願補正発明は、引用発明、引用文献1、2に記載の事項及び周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

4.むすび
したがって、本件補正は、改正前特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下されるべきものである。

第三.本願発明について
1.本願発明
平成20年7月25日付の手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、平成20年3月14日付手続補正書の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される、以下のとおりのものである。
「 複数の図柄を変動表示可能な表示装置と、該表示装置に前記図柄を変動表示させた後に、前記図柄の表示結果を確定表示させる制御を実行する表示制御手段とを有し、前記表示装置に確定表示される前記図柄の表示結果が、予め定められた特定表示結果になった場合に、遊技者にとって有利な遊技状態を生起しうる遊技機において、
前記表示制御手段は、前記図柄を変動表示させることに関連して、キャラクタを前記表示装置に出現表示させる制御を実行可能であるとともに、少なくともゲームモードを、前記キャラクタを前記表示装置に出現表示させる確率は高いが、前記キャラクタが表示されたときに前記特定表示結果になる確率が低いゲームモードA、または、前記ゲームモードAよりも前記キャラクタを前記表示装置に出現表示させる確率は低いが、前記キャラクタが表示されたときに前記特定表示結果になる確率が高いゲームモードBを選択して実行可能なモード制御手段を含み、
前記モード制御手段は、前記ゲームモードAから前記ゲームモードB、及びその逆へ変更させるか否かの抽選処理を行う抽選手段を含み、
前記抽選手段は、実行中のゲームモードがゲームモードAである場合、前記図柄の表示態様が予め定めたリーチ状態を成立し、かつ前記特定表示結果にならないときに抽選処理を実行し、また、実行中のゲームモードがゲームモードBである場合、前記ゲームモードBに変更されてからの図柄変動回数が予め定めた所定回数を超過したとき、それ以後、図柄変動する毎に抽選処理を実行することを特徴とする遊技機。」

2.特許法第29条第2項の検討
(1)引用文献記載事項
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献1及びその記載事項は、前記「第二.3.(1)」に記載したとおりである。

(2)引用発明と本願発明との対比及び判断
本願発明は、前記「第二」で検討した本願補正発明から、「モード制御手段」の限定事項である、「前記ゲームモードBを実行している場合には、前記ゲームモードBに変更してから図柄変動回数が予め定めた所定回数を超過するまでの期間中、前記抽選処理を行わずに前記ゲームモードBを継続制御し」との構成を省いたものといえる。
そうすると、本願発明の構成要件を全て含み、さらに他の構成要件を付加したものに相当する本願補正発明が、前記「第二.3.(4)」に記載したとおり、引用発明、引用文献1、2に記載の事項及び周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様の理由により、引用発明、引用文献1、2に記載の事項及び周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

(3)まとめ
以上のとおり、本願発明は、引用発明、引用文献1、2に記載の事項及び周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

第四.むすび
本願発明は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないから、本願の他の請求項(請求項2及び3)について検討するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2009-12-28 
結審通知日 2010-01-12 
審決日 2010-01-26 
出願番号 特願2002-53609(P2002-53609)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (A63F)
P 1 8・ 575- Z (A63F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 小河 俊弥  
特許庁審判長 小原 博生
特許庁審判官 有家 秀郎
森 雅之
発明の名称 遊技機  
代理人 中馬 典嗣  
代理人 竹沢 荘一  

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