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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 G01F |
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管理番号 | 1213525 |
審判番号 | 不服2007-35012 |
総通号数 | 125 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2010-05-28 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2007-12-27 |
確定日 | 2010-04-08 |
事件の表示 | 特願2003-169829「超音波流量測定方法」拒絶査定不服審判事件〔平成16年 1月22日出願公開、特開2004- 20569、請求項の数(1)〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 |
理由 |
本願は、平成15年6月13日(パリ条約による優先権主張 2002年6月13日(DE)ドイツ連邦共和国、2002年7月4日(DE)ドイツ連邦共和国、2002年7月15日(DE)ドイツ連邦共和国)の出願であって、その請求項1に係る発明は、特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定されるとおりのものであると認める。 そして、本願については、原査定の拒絶理由を検討してもその理由によって拒絶すべきものとすることはできない。 すなわち、原審で引用された下記の刊行物1?3のいずれにも、本願発明を特定する事項である「システムパラメータ値を考慮して計算した一方の超音波振動子から他方の超音波振動子へ向かう超音波パルスの音圧場に基づいて補正パラメータ値を求め、システムパラメータ値と、システムパラメータ値に依存する補正パラメータ値を複数対応付けておき、その際に、一方の超音波振動子から他方の超音波振動子へ向かう超音波パルスの音圧場の計算を前記超音波振動子の振動の所定の周波数スペクトル、すなわち、複数の周波数に関して行い、超音波パルスの伝搬時間を測定し、測定された超音波パルスの伝搬時間を用いて、前記システムパラメータ値を計算によって求め、前記対応付けられた関係を用いて、求めたシステムパラメータ値から前記補正パラメータ値を求め、前記求められた補正パラメータ値を用いて、前記測定により得られた超音波パルスの伝搬時間を補正」する構成が記載されていない。 すなわち、刊行物1は、一方の又は他方の超音波振動子により受信された超音波信号の伝搬時間の差を、2つの超音波信号の位相差から計算するものを、また、刊行物2は、送信信号と受信信号の相関を計算して伝搬時間を決定するものを示すにとどまる。 さらに、刊行物3は、超音波パルスの伝搬時間を測定し、得られた測定結果を用いて音速を計算し、該音速を用いて修正された流速を得るものであるが、求めた音速から流速を修正する過程で、「システムパラメータ値を考慮して計算した一方の超音波振動子から他方の超音波振動子へ向かう超音波パルスの音圧場に基づいて補正パラメータ値を求め、システムパラメータ値と、システムパラメータ値に依存する補正パラメータ値を複数対応付けておく工程」を有するものではない。 そして、本願発明は前記発明特定事項により、超音波流量測定方法の測定精度を改善するという明細書に記載の効果を奏るものである。 したがって、本願発明は、前記刊行物1?3に記載されたものに基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるとすることはできない。 また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 記 刊行物1:特開2000-46854号公報 刊行物2:特開平1-193617号公報 刊行物3:特開昭60-98313号公報 |
審決日 | 2010-03-29 |
出願番号 | 特願2003-169829(P2003-169829) |
審決分類 |
P
1
8・
121-
WY
(G01F)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 森 雅之 |
特許庁審判長 |
飯野 茂 |
特許庁審判官 |
下中 義之 松浦 久夫 |
発明の名称 | 超音波流量測定方法 |
代理人 | 星 公弘 |
代理人 | 杉本 博司 |
代理人 | 矢野 敏雄 |
代理人 | アインゼル・フェリックス=ラインハルト |
代理人 | 山崎 利臣 |
代理人 | 二宮 浩康 |
代理人 | 久野 琢也 |