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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A63F
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 A63F
管理番号 1218051
審判番号 不服2009-7945  
総通号数 127 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2010-07-30 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2009-04-13 
確定日 2010-06-10 
事件の表示 特願2000- 50352「弾球遊技機」拒絶査定不服審判事件〔平成13年 9月 4日出願公開、特開2001-239018〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第一.手続の経緯
本願は、平成12年2月25日の出願であって、拒絶理由通知に対して平成21年3月6日に手続補正書が提出され、その後なされた拒絶査定に対し、平成21年4月13日に拒絶査定不服審判が請求されるとともに手続補正がなされたものである。
また、当審において、平成22年1月27日付けで審査官による前置報告書の内容を添付して審尋を行い、請求人から同年2月1日に回答書が提出された。

第二.平成21年4月13日付けの手続補正についての補正却下の決定
[補正却下の決定の結論]
平成21年4月13日付けの手続補正を却下する。

[理由]
1.補正後の本願発明
本件補正により補正された補正後の特許請求の範囲の請求項1に記載された発明(以下「本願補正発明」という。)は次のとおりである。
「 遊技盤面上に発射された遊技球が特定の入球口に入球又は特定の通過口を通過するタイミングに起因して抽出される乱数値に従って大当りとするか否かを決定する主制御基板と、
該主制御基板により大当りとするか否かを決定する毎に画面上の画像を変動表示した後、大当りであるか否かを示す当否画像で静止表示するよう制御する画像制御基板と、を備え、
広告画像を、前記画面上に表示される前記当否画像、該当否画像の背景画像、又は大当り中の背景画像の一部を構成した形態で表示する広告画像表示手段を備えた弾球遊技機であって、
前記主制御基板は、前記当否画像の変動開始から静止させるまでの1回の変動時間を示す変動タイムと前記画面上に静止表示させる当否画像を決定するためのデータと、からなる画像表示コマンドを前記当否画像の変動時に送信し、
前記画像制御基板は、前記画像表示コマンドに基づき作成された変動パターンに従って前記画面上で前記当否画像の変動処理を行い、前記静止表示させる当否画像を決定するためのデータから作成される当否画像を前記変動パターンに従って静止表示し、
前記広告画像表示手段を前記画像制御基板に備え、
前記広告画像表示手段は、受信した画像表示コマンドに基づき前記広告画像を表示制御することを特徴とする弾球遊技機。」
(下線部は補正によって変更された箇所。)

2.補正要件(目的)の検討
請求項1についての補正は、発明を特定するために必要な事項である「図柄」について、「当否画像」に変更する補正である。
そして、審判請求人が審判請求書で主張しているとおり、「図柄」は「画像」の誤記であり、さらに「当否画像」と変更する補正は、画像の種類を限定するものであるから、上記補正は、誤記の訂正及び特許請求の範囲の減縮を目的とする補正に相当する。
したがって、本件補正は、平成18年法律第55号による改正前の特許法(以下「改正前特許法」という。)第17条の2第4項第2号及び第3号に該当する。

3.補正要件(独立特許要件:特許法第29条第2項)の検討
(1)引用刊行物記載事項
原査定の拒絶の理由に引用された、特開平11-57144号公報(以下「引用文献」という。)には、以下の事項が記載されている。

【0015】【実施例】図1に示すように、本実施例の弾球遊技機としてのパチンコ機10では、遊技盤12の中央部にセンター役物14が設置されている。また、センター役物14の下方には、始動入賞装置16、開閉板18によって入賞口19が開閉される大入賞装置20が配されている。・・・
【0028】図6に示すように、判定処理においては、主制御装置100は、始動入賞装置16からの始動信号の有無を判定し(ステップ201、以下ステップをSと略記する)、始動信号があれば(S201:YES)例えば乱数カウンタのカウント値が当たり値と一致するか否かによって当たり外れを判定する(S202)。続くS203では、主制御装置100は、S202における判定結果に応じて3桁の数字を決めて、これを表示制御回路114に指示する。具体的には、判定が当たりなら当たりを表示するための3桁の数字(例えば777のように3桁が揃う数字)を決めてこれを表示制御回路114に指示し、外れなら外れを表示するための3桁の数字(例えば259のように3桁が揃わない数字)を決めてこれを指示するのである。
【0029】表示制御回路114は、主制御装置100から上述のような数字を指示されると、液晶表示盤42に3桁の数字を変動表示させてから、主制御装置100から指示された数字を1桁ずつ順に静止表示して、当たりまたは外れを表示する。なお、このときの表示態様にはさまざまなものがあるが、それらについては後述する。
【0034】広告画像データを受け取った表示制御回路114は、次のようにして液晶表示盤42に広告画像を表示させる。なお、1件の広告は約10秒で終了するように設定されており、1件の広告画像の表示はその設定時間を経過すれば終了とされる。
【0035】表示制御回路114は、液晶表示盤42で図柄の変動表示中か否かを判断し(S401)、・・・。もし特別遊技中なら(S402:YES)、表示制御回路114は、図12に示されるように広告画像を液晶表示盤42の画面全体に表示し、その右上隅にラウンド数(図では16Rと表示されている)を表示する第4態様で、液晶表示盤42に広告画像を表示させる(S404)。
【0036】また、変動表示中であれば(S401:YES)、表示制御回路114はリーチか否かを判断する(S405)。リーチでなければ(S405:NO)、表示制御回路114は、図10に示されるように広告画像を液晶表示盤42の画面全体に表示し、その右上隅に当否表示用の図柄(図では左図柄の7が静止して、中および右図柄は変動中)を表示する第2態様で、液晶表示盤42に広告画像を表示させる(S406)。
【0037】一方、リーチであれば(S405:YES)、表示制御回路114は、図11に示されるように液晶表示盤42の右上隅に広告画像を表示し、液晶表示盤42の中央部に当否表示用の図柄(図では左および右図柄の7が静止して、中図柄は変動中のリーチ状態)を表示する第3態様で、液晶表示盤42に広告画像を表示させる(S407)。・・・
【0041】また、図17に示されるように、広告画像を背景として当否表示図柄をスーパーインポーズ表示することも可能である。このとき、例えば当否表示図柄を縮小や細線化することにより広告画像を見やすくする等の処理をおこなってもよい(この図17の例では縮小と細線化の両方の処理が施されている)。

摘記した上記の記載や図面等によれば、引用文献には以下の発明(以下「引用発明」という。)が記載されている。
「 遊技盤12に配されている始動入賞装置16からの始動信号があれば、乱数カウンタのカウント値が当たり値と一致するか否かによって当たり外れを判定する主制御装置100と、
該主制御装置100は、判定結果に応じて3桁の数字を決めて、これを表示制御回路114に指示し、該表示制御回路114は、前記3桁の数字を指示されると、液晶表示盤42に3桁の数字を変動表示させてから、前記3桁の数字を1桁ずつ順に静止表示して、当たりまたは外れを表示し、
前記表示制御回路114は、広告画像を液晶表示盤42の画面全体に表示し、その右上隅に当否表示用の図柄を表示する第2態様、液晶表示盤42の右上隅に広告画像を表示し、液晶表示盤42の中央部に当否表示用の図柄を表示する第3態様、広告画像を背景として当否表示図柄をスーパーインポーズ表示、又は広告画像を液晶表示盤42の画面全体に表示し、その右上隅にラウンド数を表示する第4態様で表示させるパチンコ機10であって、
前記主制御装置100は、前記3桁の数字を表示制御回路114に指示し、
前記表示制御回路114は、前記3桁の数字を指示されると、前記液晶表示盤42に3桁の数字を変動表示させてから、前記3桁の数字を1桁ずつ順に静止表示して、当たりまたは外れを表示し、
広告画像データを受け取った前記表示制御回路114は、液晶表示盤42に広告画像を表示させるパチンコ機10。」

(2)引用発明と本願補正発明との対比
引用発明の「遊技盤12」は、本願補正発明の「遊技盤面」に相当し、以下同様に、
「始動入賞装置16」は「特定の入球口」に、
「乱数カウンタのカウント値」は「乱数値」に、
「主制御装置100」は「主制御基板」に、
「表示制御回路114」は「画像制御基板」に、
「液晶表示盤42」は「画面」に、
「パチンコ機10」は「弾球遊技機」に、
「前記3桁の数字」は「画面上に静止表示させる当否画像を決定するためのデータ」に、それぞれ相当する。
さらに、引用文献の記載等からみて、以下のことがいえる。

a.引用発明において、始動入賞装置16からの始動信号があるのは、遊技盤12上に発射された遊技球が始動入賞装置16に入賞した時であることは明らかであり、その入賞したタイミングに起因して乱数カウンタのカウント値が抽出されることも、始動信号があれば当たり外れを判定すること、及び通常の弾球遊技機における当たり外れ判定手法を考慮すれば自明である。
また、引用発明の「入賞」は、本願補正発明の「入球」に相当するとともに、引用発明において「乱数カウンタのカウント値が当たり値と一致するか否かによって当たり外れを判定する」ことは、本願補正発明において「乱数値に従って大当りとするか否かを決定する」ことに相当するから、引用発明の「主制御装置100」は、本願補正発明の「遊技盤面上に発射された遊技球が特定の入球口に入球するタイミングに起因して抽出される乱数値に従って大当りとするか否かを決定する」に相当する機能を備えるものといえる。

b.引用発明の「主制御装置100」は、判定結果に応じて3桁の数字を決めて、これを表示制御回路114に指示しているから、当たり外れを判定する毎に3桁の数字を決めて、これを表示制御回路114に指示しているということができる。また、引用発明の「表示制御回路114」は、その3桁の数字を指示されると、「液晶表示盤42に3桁の数字を変動表示させてから、前記3桁の数字を1桁ずつ順に静止表示」しており、そのように表示制御することは、本願補正発明の「画面上の画像を変動表示した後、大当りであるか否かを示す当否画像で静止表示するよう制御する」ことに相当するといえるから、引用発明の「表示制御回路114」は、本願補正発明の「主制御基板により大当りとするか否かを決定する毎に画面上の画像を変動表示した後、大当りであるか否かを示す当否画像で静止表示するよう制御する」に相当する機能を備えるものといえる。

c.引用発明の「広告画像を液晶表示盤42の画面全体に表示し、その右上隅に当否表示用の図柄を表示する第2態様」及び「液晶表示盤42の右上隅に広告画像を表示し、液晶表示盤42の中央部に当否表示用の図柄を表示する第3態様」は、「広告画像」と「当否表示用の図柄」を合わせて引用発明の「当否画像」に相当する部分とみれば、引用発明における「広告画像を、前記画面上に表示される前記当否画像」の一部を構成した形態に相当するものといえ、また、引用発明の「広告画像を背景として当否表示図柄をスーパーインポーズ表示」する態様は、本願補正発明の「広告画像を当否画像の背景画像」の一部を構成した形態に相当し、さらに、引用発明の「広告画像を液晶表示盤42の画面全体に表示し、その右上隅にラウンド数を表示する第4態様」は、本願補正発明の「大当り中の背景画像の一部を構成した形態」に相当するものということができるから、引用発明の「表示制御回路114」は、本願補正発明の「広告画像表示手段」が有する「広告画像を、前記画面上に表示される前記当否画像、該当否画像の背景画像、又は大当り中の背景画像の一部を構成した形態で表示する」に相当する機能を備えるものといえる。

d.引用発明において、3桁の数字が表示制御回路114に指示されると、液晶表示盤42に3桁の数字が変動表示され、その「3桁の数字」は、本願補正発明の「画面上に静止表示させる当否画像を決定するためのデータ」に相当しているから、引用発明の「主制御装置100」は、本願補正発明の「前記画面上に静止表示させる当否画像を決定するためのデータ」「からなる画像表示コマンドを前記当否画像の変動時に送信」する機能を備えるものといえる。

e.引用発明において「前記液晶表示盤42に3桁の数字を変動表示させ」ることは、本願補正発明において「前記画面上で前記当否画像の変動処理を行」うことに相当する。
また、引用発明の「前記3桁の数字」は、本願補正発明の「画面上に静止表示させる当否画像を決定するためのデータ」に相当し、引用発明においても指示された「前記3桁の数字」から当否表示図柄が作成されることは明らかであるから、引用発明において「前記3桁の数字を1桁ずつ順に静止表示して、当たりまたは外れを表示」することは、本願補正発明において「前記静止表示させる当否画像を決定するためのデータから作成される当否画像を静止表示」することにほかならない。
そうしてみると、引用発明の「表示制御回路114」は、本願補正発明の「前記画面上で前記当否画像の変動処理を行い、前記静止表示させる当否画像を決定するためのデータから作成される当否画像を静止表示」に相当する機能を備えるものといえる。

f.引用発明の「表示制御回路114」は、広告画像の表示制御を行っていることが明らかであるから、本願補正発明の「広告画像表示手段」に相当する手段を備えているといえる。

g.引用発明の「表示制御回路114」は、広告画像データを受け取って広告画像を表示制御していることが明らかであるから、本願補正発明の「受信した画像表示コマンドに基づき前記広告画像を表示制御する」に相当する機能を備えるものといえる。

以上を総合すると、両者は、
「 遊技盤面上に発射された遊技球が特定の入球口に入球又は特定の通過口を通過するタイミングに起因して抽出される乱数値に従って大当りとするか否かを決定する主制御基板と、
該主制御基板により大当りとするか否かを決定する毎に画面上の画像を変動表示した後、大当りであるか否かを示す当否画像で静止表示するよう制御する画像制御基板と、を備え、
広告画像を、前記画面上に表示される前記当否画像、該当否画像の背景画像、又は大当り中の背景画像の一部を構成した形態で表示する広告画像表示手段を備えた弾球遊技機であって、
前記主制御基板は、前記画面上に静止表示させる当否画像を決定するためのデータからなる画像表示コマンドを前記当否画像の変動時に送信し、
前記画像制御基板は、前記画面上で前記当否画像の変動処理を行い、前記静止表示させる当否画像を決定するためのデータから作成される当否画像を前記変動パターンに従って静止表示し、
前記広告画像表示手段を前記画像制御基板に備え、
前記広告画像表示手段は、受信した画像表示コマンドに基づき前記広告画像を表示制御する弾球遊技機。」
の点で一致し、以下の点で相違している。

[相違点1]本願補正発明の「主制御基板」が送信しているのは、「前記当否画像の変動開始から静止させるまでの1回の変動時間を示す変動タイムと前記画面上に静止表示させる当否画像を決定するためのデータと、からなる画像表示コマンド」であるのに対し、引用発明の「主制御装置100」が指示しているのは、「前記3桁の数字」である点。
[相違点2]本願補正発明の「画像制御基板」は、「当否画像の変動処理」及び「静止表示」を「画像表示コマンドに基づき作成された変動パターンに従って」行っているのに対し、引用発明の「表示制御回路114」は、どのようにして作成された変動パターンに従って「3桁の数字を変動表示させ」、また「前記3桁の数字を1桁ずつ順に静止表示して」いるのか不明である点。

(3)相違点の検討及び判断
[相違点1及び2について]
相違点1及び2は、互いに密接に関連しているので合わせて検討する。
制御コマンドを送信する主制御基板と、その制御コマンドに基づいて画面上での図柄の変動や静止表示を制御する画像制御基板を備えた弾球遊技機において、主制御基板が担う制御の一部を画像制御基板に負担させることは、例えば、特開平6-210058号公報(特に、段落【0008】?【0010】及び【0074】?【0078】)、特開平6-246050号公報(特に、段落【0014】?【0015】及び【0079】?【0087】)、特開平9-140878号公報(特に、段落【0248】)及び特開平9-276496号公報(特に、段落【0043】及び【0050】)に記載されているように、従来周知の技術(以下「周知技術1」という。)であり、しかも、画像制御基板に如何なる処理を負担させるかは、主制御基板の処理負担を考慮して行われる設計的事項である。
さらに、同様の弾球遊技機において、変動時間に関する制御コマンドを画像制御基板に送信することも、上記特開平9-140878号公報(特に、段落【0212】)及び上記特開平9-276496号公報(特に、段落【0188】)に記載されているように、従来周知の技術(以下「周知技術2」という。)である。
そうしてみると、引用発明に周知技術1及び2を適用し、「主制御装置100」が判定結果に応じて決めた「3桁の数字」だけでなく、変動時間に関する制御コマンドも「表示制御回路114」に指示するとともに、「表示制御回路114」は指示された変動時間に関する制御コマンドに基づいて変動パターンを作成し、その変動パターンに従って変動表示を行うとともに3桁の数字を1桁ずつ順に静止表示するようにして、本願補正発明における相違点1及び2に係る構成とすることは、弾球遊技機の分野における通常の知識を有する者(以下「当業者」という。)が容易に想到できることである。

(4)まとめ
以上のように相違点1及び2は、いずれも当業者が容易に想到し得るものであり、本願補正発明の作用効果も、引用発明及び周知技術1、2に基いて当業者が予測できる範囲のものである。
よって、本願補正発明は、引用発明及び周知技術1、2に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

4.むすび
したがって、本件補正は、改正前特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下されるべきものである。

第三.本願発明について
1.本願発明
平成21年4月13日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、平成21年3月6日付け手続補正書の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される、以下のとおりのものである。
「 遊技盤面上に発射された遊技球が特定の入球口に入球又は特定の通過口を通過するタイミングに起因して抽出される乱数値に従って大当りとするか否かを決定する主制御基板と、
該主制御基板により大当りとするか否かを決定する毎に画面上の画像を変動表示した後、大当りであるか否かを示す当否画像で静止表示するよう制御する画像制御基板と、を備え、
広告画像を、前記画面上に表示される前記当否画像、該当否画像の背景画像、又は大当り中の背景画像の一部を構成した形態で表示する広告画像表示手段を備えた弾球遊技機であって、
前記主制御基板は、前記図柄の変動開始から静止させるまでの1回の変動時間を示す変動タイムと前記画面上に静止表示させる図柄を決定するためのデータと、からなる画像表示コマンドを前記図柄の変動時に送信し、
前記画像制御基板は、前記画像表示コマンドに基づき作成された変動パターンに従って前記画面上で前記図柄の変動処理を行い、前記静止表示させる図柄を決定するためのデータから作成される図柄を前記変動パターンに従って静止表示し、
前記広告画像表示手段を前記画像制御基板に備え、
前記広告画像表示手段は、受信した画像表示コマンドに基づき前記広告画像を表示制御することを特徴とする弾球遊技機。」

2.特許法第29条第2項の検討
(1)引用文献に記載された事項
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献及びその記載事項は、前記「第二.3.(1)」に記載したとおりである。

(2)引用発明と本願発明との対比
本願発明は、前記「第二」で検討した本願補正発明から、「当否画像」について、「当否」を示す画像であるという限定事項を省いた「画像」にしたものといえる。
なお、平成21年3月6日付け手続補正書の特許請求の範囲の請求項1には「図柄」と記載されているが、「画像」の誤記と認められる。
そうすると、本願発明の構成要件の一部である「画像」を具体的に限定したものに相当する本願補正発明が、前記「第二.3.(4)」に記載したとおり、引用発明及び周知技術1、2に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様の理由により、引用発明及び周知技術1、2に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

(3)まとめ
以上のとおり、本願発明は、引用発明及び周知技術1、2に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

第四.むすび
本願発明は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないから、本願の他の請求項(請求項2)について検討するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2010-04-15 
結審通知日 2010-04-16 
審決日 2010-04-27 
出願番号 特願2000-50352(P2000-50352)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (A63F)
P 1 8・ 575- Z (A63F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 小河 俊弥  
特許庁審判長 小原 博生
特許庁審判官 吉村 尚
澤田 真治
発明の名称 弾球遊技機  
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