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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G06F
管理番号 1219100
審判番号 不服2007-20725  
総通号数 128 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2010-08-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2007-07-26 
確定日 2010-06-24 
事件の表示 特願2002-186787「コンテンツ関連情報提供装置及びコンテンツ関連情報提供方法、電子掲示板システム、並びにコンピュータ・プログラム」拒絶査定不服審判事件〔平成16年 1月29日出願公開、特開2004- 30327〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯
本願は,平成14年6月26日に出願したものであって,平成19年3月20日付けの拒絶の理由の通知に対して,同年5月28日付けで意見書が提出されるとともに,同日付けで手続補正がなされたが,同年6月19日付けで拒絶をすべき旨の査定がされ,これに対し同年7月26日に拒絶査定不服審判の請求がなされるとともに,同年8月27日付けで手続補正がなされたものである。

2.本願発明
本願の請求項15に係る発明(以下「本願発明」という。)は,平成19年8月27日付けの手続補正書の特許請求の範囲の請求項15に記載された事項により特定される,以下のとおりのものである。

「WWWサイト上で提供されている、放送される番組を視聴する複数のユーザがコンテンツについての関連情報を書き込むための画面を閲覧しながら関連情報を書き込むコンテンツ関連情報閲覧装置であって、
前記WWWサイト上で提供されている前記の関連情報を提示した画面をユーザに提示する関連情報提示手段と、
ユーザが前記画面に書き込んだ関連情報を前記WWWサイトに送信する関連情報送信手段と、
ユーザが前記画面に放送される番組のコンテンツについての関連情報を書き込む際に併せてユーザから入力された、当該関連情報が参照する番組及び該当するシーンの番組先頭からの相対時刻で示される位置に関する情報を含む参照情報を前記WWWサイトに送信する参照情報送信手段と、
を具備することを特徴とするコンテンツ関連情報閲覧装置。」

3.引用例の記載
原査定の拒絶の理由に引用された特開2002-33968号公報(平成14年1月31日出願公開。以下「引用例」という。)には,図面とともに次の事項が記載されている。

A.「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放送番組関連情報処理装置及びその方法に関し、特に放送番組に連動する放送番組関連情報の作成や利用、及び関連付けを行う方法に関する。
【0002】
【従来の技術】地上波及び衛星によって放送されたテレビ番組やラジオ番組を、PC(パーソナルコンピュータ)あるいはセットトップボックス中のハードディスク等に録画(録音)して視聴する装置がある。また、PC及びセットトップボックスでインタネットに接続することも一般的になってきている。」(第4ページ第5欄第46行目?同ページ第6欄第7行目)

B.「【0004】また、インタネットではWebページ等によってさまざまな情報発信が行われている。このインタネットの利用法としては電子掲示板(BBS:Bulletin Board System)、irc[Internet RelayChat(RFC1459,2812)]等のチャット、メール及びメーリングリストのようなユーザ間のコミュニケーションも行われている。
【0005】これらインタネットを媒体としてやり取りされる情報の中にはテレビ及びラジオ番組に関連したものがある。その関連した情報を受取ったユーザはその情報によって、放送中あるいは録画済の番組を視聴したり、録画予約の目安にする場合があると考えられる。」(第4ページ第6欄第18行目?同欄第30行目)

C.「【0073】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態について説明する。本発明の実施の形態では、メッセージに付加する番組タグに特徴がある。番組タグはテキスト情報から構成されるメッセージ中に含めるために、メッセージ中の他のテキストと区別することができるようにする必要がある。
【0074】メッセージ中の他のテキストと区別するための方法としては、メッセージがHTML(Hyper Text Markup Language)データのような構造化されたデータの場合には、データの形式によって番組タグを区別可能にする。つまり、HTMLデータの場合には、専用のタグによって番組タグを識別させている。
【0075】また、メッセージがテキストのような構造化されていないデータの場合には、書式を決めることによって番組タグを他のテキストと区別可能にする。書式の例を以下に示す。この例は、“foo”が番組情報であり、“tvtag://”を“foo”の前に、“ ”(スペース)を“foo”の後ろにつける書式である。つまり、“tvtag://foo ”となる。
【0076】より具体的な例としては、
”tvtag://放送局名-放送日-放送開始時間 ”
”tvtag://放送局名-放送日-放送開始時間-シーン開始の時間 ”
”tvtag://放送局名-放送日-放送開始時間-番組名 ”
”tvtag://放送局名-放送日-放送開始時間-番組名-シーン開始の時間 ”
等が挙げられる。
【0077】番組タグはさまざまな番組情報を含むが、メッセージ表示手段によって表示される番組タグは番組タグ全体ではなく、そのうちの一部(ユーザが見てどの番組かわかる程度の情報)の場合がある。例えば、番組タグが“放送局・放送日・放送開始時間・番組の長さ・番組名”を含んでいた場合に、メッセージ表示手段がユーザに表示する場合には“番組名”、“放送日・番組名”しか表示しない等が考えられる。
【0078】また、番組タグが、
”tvtag://放送局名-放送日-放送開始時間 表示文字列 ”
の例のように、“番組情報(例では放送局名・放送日・放送開始時間)”と“表示文字列”とから構成される場合、メッセージ表示手段によって実際に表示される情報は“表示文字列”だけの場合もある。
【0079】次に、番組タグ中に含まれる情報としては、番組を特定するタグ、シリーズものの番組を一括して特定するタグ、番組を特定しかつ番組中のある時点を特定するタグ等がある。
【0080】番組タグが番組を特定するために使用される場合の番組タグに含まれる情報としては、
例1.放送局+放送日+放送開始時間
例2.地域+チャネル番号+放送日+放送開始時間
例3.例1(例2)+番組の長さ
例4.例1(例2、例3)+番組名
例5.番組名+放送日
例6.番組名(シリーズ名)+サブタイトル
例7.番組名(シリーズ名)+放送回数
例8.例1(例2、例3)+例6(例7)
等がある。この場合、“放送局”の表記としては放送局の社名や略称が使用され、“地域”の表記としては“関東”等の地域名や、県名や地域を示す略称が使用される。
【0081】番組タグがシリーズものの番組を一括して特定するために使用される場合の番組タグに含まれる情報としては、
例1.シリーズ名
例2.放送局+シリーズの第一回の放送の放送日+シリーズの第一回の放送の放送開始時間
例3.放送局+放送期間+放送する曜日(複数の場合あり)+放送開始時間
例4.例3+番組の長さ
例5.例1+例2(例3,例4)
等がある。
【0082】番組タグが番組を特定しかつ番組中のある時点を特定するために使用される場合の番組タグに含まれる情報としては、
例1.番組を特定するタグ+番組開始からシーン開始までの相対時間
例2.番組を特定するタグ+データ放送中にシーンを特定する情報
等がある。
【0083】この形式は番組を特定するタグの情報にシーンを特定する情報をつけることで構成される。また、BS(Broadcasting Satellite)あるいは地上波のディジタル放送では映像や音声だけでなく、番組に関連した情報もデータ放送として送られてくる。番組に関連した情報の中にシーンの開始点等のシーン関連の情報が含まれることも考えられる。」(第9ページ第15欄第4行目?同ページ第16欄第43行目)

D.「【0089】次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施例による放送番組関連情報処理装置の構成を示すブロック図である。図1において、本発明の第1の実施例による放送番組関連情報処理装置はユーザの入力及び番組表示制御手段2から入手した番組タグからメッセージ5を作成するメッセージ作成手段1と、録画データを図示せぬディスプレイ等に表示するための番組表示制御手段2と、録画してある番組の情報を記憶した録画管理データ3と、テレビあるいはラジオ放送を録画したデータが保存された録画データ4とから構成されている。
【0090】メッセージ作成手段1はユーザの指示によってメッセージ5を作成する手段であり、作成したメッセージ5をファイルとして保存、あるいは図示せぬインタネット経由でサーバ(図示せず)等に転送することができる。また、メッセージ作成手段1はWebページの作成アプリケーション、メールのエディタ、Webブラウザ、チャットのアプリケーション等である。
【0091】番組表示制御手段2はテレビあるいはラジオ番組の映像や音声である録画データをユーザの指示によって再生する。尚、番組表示制御手段2は録画データ4とともに、録画した番組関連情報を記録した録画管理データ3も使用する。
【0092】図2は図1の番組表示制御手段2の番組タグ作成処理を示すフローチャートであり、図3は図1のメッセージ作成手段1でのメッセージ中に番組タグを挿入する処理を示すフローチャートである。これら図1?図3を参照して本発明の第1の実施例による放送番組関連情報処理装置の動作について説明する。
【0093】まず、図2を参照して番組表示制御手段2の番組タグ作成処理について説明する。番組表示制御手段2は外部から番組タグ取得要求を受取ると(図2ステップS1)、録画管理データ3から表示中の番組の番組関連情報を取得する。
【0094】続いて、番組表示制御手段2は録画管理データ3から取得した番組情報を基に番組タグを作成し(図2ステップS2)、要求元に作成した番組タグを返却する(図2ステップS3)。
【0095】番組タグがシーン情報も含む場合には、番組関連情報を取得する段階で、再生中のシーンに関するシーン情報も取得し、番組タグ作成時にこのシーン情報も利用する。
【0096】次に、図3を参照してメッセージ作成手段1でのメッセージ5中に番組タグを挿入する処理について説明する。ユーザがメッセージ5中に番組タグを挿入することをメッセージ作成手段1に指示すると、メッセージ作成手段1は番組表示制御手段2に番組タグ取得要求を送る(図3ステップS11)。番組表示制御手段2から番組タグが返却されたら、返却された番組タグをメッセージ5中に挿入する(図3ステップS12)。
【0097】このように、ユーザが視聴中の番組に対応した番組タグを含んだメッセージ5を番組表示制御手段2で容易に作成することができる。このメッセージ5を用いてテレビやラジオ番組に関する情報をインタネットを介してWebページ・メール・BBS・チャット等によって発信することができる。」(第10ページ第17欄第22行目?同ページ第18欄第27行目)

以上の記載によれば,引用例には,次の発明(以下「引用発明」という。)が記載されている。

「番組タグが番組を特定しかつ番組中のある時点を特定するために使用される場合の番組タグに含まれる情報としては,
番組を特定するタグ+番組開始からシーン開始までの相対時間
があり,
放送番組関連情報処理装置は,ユーザの入力及び番組表示制御手段2から入手した番組タグからメッセージ5を作成するメッセージ作成手段1と,録画データを図示せぬディスプレイ等に表示するための番組表示制御手段2と,録画してある番組の情報を記憶した録画管理データ3と,テレビ放送を録画したデータが保存された録画データ4とから構成され,
メッセージ作成手段1は,ユーザの指示によってメッセージ5を作成する手段であり,作成したメッセージ5をインタネット経由でサーバに転送することができ,
メッセージ作成手段1は,Webブラウザのアプリケーション等であり,
番組表示制御手段2は,外部から番組タグ取得要求を受取ると,録画管理データ3から表示中の番組の番組関連情報を取得し,
番組表示制御手段2は,録画管理データ3から取得した番組情報を基に番組タグを作成し,要求元に作成した番組タグを返却し,
番組タグがシーン情報も含む場合には,番組関連情報を取得する段階で,再生中のシーンに関するシーン情報も取得し,番組タグ作成時にこのシーン情報も利用し,
ユーザがメッセージ5中に番組タグを挿入することをメッセージ作成手段1に指示すると,メッセージ作成手段1は番組表示制御手段2に番組タグ取得要求を送り,
番組表示制御手段2から番組タグが返却されたら,返却された番組タグをメッセージ5中に挿入し,
ユーザが視聴中の番組に対応した番組タグを含んだメッセージ5を番組表示制御手段2で容易に作成することができ,
このメッセージ5を用いてテレビ番組に関する情報をインタネットを介して電子掲示板等によって発信することができる,
放送番組関連情報処理装置。」

4.対比
本願発明と引用発明を対比する。
引用発明の「ユーザ」は,本願発明の「ユーザ」に相当する。
引用発明の「テレビ番組」は,本願発明の「コンテンツ」に相当する。
引用発明の「テレビ番組に関する情報」は,本願発明の「コンテンツについての関連情報」及び「関連情報」に相当する。
引用発明において,メッセージ作成手段1はWebブラウザのアプリケーションであり,Webブラウザはコンテンツ関連情報を含む情報を閲覧するためのアプリケーションであることは明らかであるから,引用発明のメッセージ作成手段1を有する「放送番組関連情報処理装置」は,本願発明の「コンテンツ関連情報閲覧装置」に相当する。
引用発明において,メッセージ作成手段1は,ユーザの入力からテレビ番組に関する情報であるメッセージ5を作成することから,引用発明において,メッセージ作成手段1を有する放送番組関連情報処理装置は,ユーザがテレビ番組に関する情報を入力する機能を有するものであるといえる。また,引用発明の「ユーザがテレビ番組に関する情報を入力する」構成は,本願発明の「ユーザが関連情報を書き込む」構成と,「ユーザが関連情報を入力する」点で一致する。そうすると,引用発明と本願発明は,「ユーザが関連情報を入力するコンテンツ関連情報閲覧装置」である点で一致する。
引用発明において,メッセージ作成手段1は,ユーザの入力からテレビ番組に関する情報であるメッセージ5を作成することから,ユーザの入力は,テレビ情報に関する情報であるといえる。そして,引用発明の「ユーザが入力したテレビ番組に関する情報」は,本願発明の「ユーザが書き込んだ関連情報」と,「ユーザが入力した関連情報」である点で一致する。また,引用発明の「サーバ」と本願発明の「WWWサイト」は,「情報処理装置」である点で一致する。さらに,引用発明において,テレビ情報に関する情報であるメッセージ5をサーバに転送することができることから,引用発明と本願発明は,「ユーザが入力した関連情報を情報処理装置に送信する関連情報送信手段」を有する点で一致する。
引用発明の「番組を特定するタグ」,「番組開始からシーン開始までの相対時間」及び「番組タグ」は,それぞれ本願発明の「当該関連情報が参照する番組に関する情報」,「該当するシーンの番組先頭からの相対時刻で示される位置に関する情報」及び「参照情報」に相当する。また,引用発明において,番組タグを挿入したメッセージ5をサーバに転送することができることから,引用発明と本願発明は,「当該関連情報が参照する番組及び該当するシーンの番組先頭からの相対時刻で示される位置に関する情報を含む参照情報を情報処理装置に送信する参照情報送信手段」を有する点で一致する。

すると,本願発明と引用発明とは,次の点で一致する。
<一致点>
「ユーザが関連情報を書き込むコンテンツ関連情報閲覧装置であって,
ユーザが入力した関連情報を情報処理装置に送信する関連情報送信手段と,
当該関連情報が参照する番組及び該当するシーンの番組先頭からの相対時刻で示される位置に関する情報を含む参照情報を情報処理装置に送信する参照情報送信手段と,
を具備することを特徴とするコンテンツ関連情報閲覧装置。」

一方,両者は次の点で相違する。
<相違点1>
本願発明では,WWWサイト上で提供されている,放送される番組を視聴する複数のユーザがコンテンツについての関連情報を書き込むための画面を閲覧しながら関連情報を書き込むコンテンツ関連情報閲覧装置であって,WWWサイト上で提供されている関連情報を提示した画面をユーザに提示する関連情報提示手段と,ユーザが画面に書き込んだ関連情報をWWWサイトに送信する関連情報送信手段とを具備し,参照情報をWWWサイトに送信するのに対し,引用発明では,ユーザが関連情報を書き込むコンテンツ関連情報閲覧装置であり,関連情報はユーザが入力したものであり,及び関連情報及び参照情報の送信先がサーバであるが,関連情報の書き込みが,WWWサイト上で提供されている,放送される番組を視聴する複数のユーザがコンテンツについての関連情報を書き込むための画面を閲覧しながらであること,WWWサイト上で提供されている関連情報を提示した画面をユーザに提示する関連情報提示手段を有すること,関連情報はユーザが画面に書き込んだものであること及び関連情報及び参照情報の送信先がWWWサイトであることについて,明確な記載がない点。
<相違点2>
本願発明では,ユーザが画面に関連情報を書き込む際に併せて参照情報を送信するのに対し,引用発明では,参照情報の送信に関して,ユーザが画面に関連情報を書き込む際に併せているかについて記載がない点。
<相違点3>
本願発明では,参照情報はユーザから入力されたものであるのに対し,引用発明では,番組表示制御手段2から入手されたものである点。

5.当審の判断
上記相違点について検討する。
<相違点1についての検討>
インターネット上の電子掲示板において,放送されるテレビ番組に関連した情報について,番組を視聴する複数のユーザ間でコミュニケーションがなされていることは,例えば,前記3.摘記B.の記載並びに本願明細書【従来の技術】の【0005】及び【0006】の記載にあるように,本願出願前周知である。また,WWWサイト上で提供される電子掲示板に接続したWWWブラウザにおいて,WWWサイト上で提供されている情報を提示した画面をユーザに提示し,ユーザが情報を書き込むための画面を閲覧しながらユーザがその画面に情報を書き込んで,書き込んだ情報をWWWサイトに送信する技術は,文献を示すまでもなく,本願出願前周知である。
したがって,引用発明において,上記周知技術を適用し,WWWサイト上で提供されている,放送される番組を視聴する複数のユーザがコンテンツについての関連情報を書き込むための画面を閲覧しながら関連情報を書き込むコンテンツ関連情報閲覧装置であって,WWWサイト上で提供されている関連情報を提示した画面をユーザに提示する関連情報提示手段と,ユーザが画面に書き込んだ関連情報をWWWサイトに送信する関連情報送信手段を具備し,参照情報をWWWサイトに送信するように構成することは,当業者が容易に想到し得ることである。

<相違点2についての検討>
引用発明では,メッセージ5として,ユーザが入力したテレビ番組に関する情報と併せて番組タグが送信されている。したがって,引用発明において,周知である画面に情報を書き込む電子掲示板の技術を適用して,ユーザが画面に関連情報を書き込む際に併せて参照情報を送信するように構成することは,当業者が容易に想到し得ることである。

<相違点3についての検討>
ユーザから入力される情報をどのような情報とするかは,当業者が適宜決定し得る事項である。したがって,引用発明において,番組表示制御手段2から入手された参照情報に代えて,ユーザから入力された参照情報とすることは,当業者が適宜なし得ることである。

また,本願発明の構成によって生じる効果も,当業者が予測できるものである。

したがって,本願発明は,引用発明及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

6.むすび
以上のとおり,本願発明は,特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものである。
よって,結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2010-04-21 
結審通知日 2010-04-27 
審決日 2010-05-10 
出願番号 特願2002-186787(P2002-186787)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (G06F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 須藤 竜也  
特許庁審判長 江口 能弘
特許庁審判官 清水 稔
中野 裕二
発明の名称 コンテンツ関連情報提供装置及びコンテンツ関連情報提供方法、電子掲示板システム、並びにコンピュータ・プログラム  
代理人 佐々木 榮二  
代理人 宮田 正昭  
代理人 澤田 俊夫  
代理人 山田 英治  

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