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審決分類 審判 査定不服 4号2号請求項の限定的減縮 特許、登録しない。 G06F
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G06F
管理番号 1219510
審判番号 不服2007-9023  
総通号数 128 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2010-08-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2007-03-29 
確定日 2010-07-07 
事件の表示 平成 9年特許願第361539号「ネットワーク接続管理システム、および、記録媒体」拒絶査定不服審判事件〔平成11年 7月21日出願公開、特開平11-195028〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由
第1 手続の経緯

本願は平成9年12月26日の出願であって、平成19年2月19日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、平成19年3月29日に拒絶査定不服審判の請求がなされるとともに、平成19年3月29日付けで手続補正がなされたものである。




第2 平成19年3月29日付けの手続補正についての補正却下の決定

〔結論〕

平成19年3月29日付けの手続補正を却下する。

〔理由〕

1.補正内容

平成19年3月29日付けの手続補正(以下、「本件補正」という)は、特許請求の範囲の補正を含むものであって、
本件補正前の特許請求の範囲の請求項1乃至8、すなわち、

「 【請求項1】 それぞれがアドレスを有するネットワーク資源に対するユーザからのアクセスを制御し、前記アクセスされたネットワーク資源と前記ユーザとの間のデータの送受信を処理するネットワーク接続管理システムにおいて、
前記ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータを記憶するイメージデータ記憶手段と、
前記ユーザが所定の期間においてアクセスした前記ネットワーク資源のアドレスを記憶する履歴管理手段と、
前記履歴管理手段に記憶された前記ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータを前記イメージデータ記憶手段から読み出す読出手段と、
前記履歴管理手段に記憶された前記ネットワーク資源のアドレスを、そのアドレスへのアクセス頻度によって分類し、その分類結果に応じて、前記読出手段により読み出されたイメージデータが区分けされた状態で表示されるように表示形式データを生成する表示形式データ生成手段と、
前記表示形式データ生成手段によって生成された表示形式データを、前記ユーザが操作する端末に表示させるよう制御する表示制御手段と
を備えたことを特徴とするネットワーク接続管理システム。
【請求項2】 それぞれがアドレスを有するネットワーク資源に対するユーザからのアクセスを制御し、前記アクセスされたネットワーク資源と前記ユーザとの間のデータの送受信を処理するネットワーク接続管理システムにおいて、
前記ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータを記憶するイメージデータ記憶手段と、
前記ユーザが所定の期間においてアクセスした前記ネットワーク資源のアドレスを記憶する履歴管理手段と、
前記履歴管理手段に記憶された前記ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータを前記イメージデータ記憶手段から読み出す読出手段と、
前記履歴管理手段に記憶された前記ネットワーク資源のアドレスを、そのアドレスへのアクセス頻度によって分類し、その分類結果に応じて、前記読出手段により読み出されるべきイメージデータの表示形態が変更された状態で表示されるように表示形式データを生成する表示形式データ生成手段と、
前記表示形式データ生成手段によって生成された表示形式データを、前記ユーザが操作する端末に表示させるよう制御する表示制御手段と
を備えたことを特徴とするネットワーク接続管理システム。
【請求項3】 それぞれがアドレスを有するネットワーク資源に対するユーザからのアクセスを制御し、前記アクセスされたネットワーク資源と前記ユーザとの間のデータの送受信を処理するネットワーク接続管理システムにおいて、
前記ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータを記憶するイメージデータ記憶手段と、
前記ユーザが所定の期間においてアクセスした前記ネットワーク資源のアドレスを記憶する履歴管理手段と、
前記履歴管理手段に記憶された前記ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータを前記イメージデータ記憶手段から読み出す読出手段と、
前記履歴管理手段に記憶された前記ネットワーク資源のアドレスを、そのアドレスのタイプによって分類し、その分類結果に応じて、前記読出手段により読み出されたイメージデータが区分けされた状態で表示されるように表示形式データを生成する表示形式データ生成手段と、
前記表示形式データ生成手段によって生成された表示形式データを、前記ユーザが操作する端末に表示させるよう制御する表示制御手段と
を備えたことを特徴とするネットワーク接続管理システム。
【請求項4】 それぞれがアドレスを有するネットワーク資源に対するユーザからのアクセスを制御し、前記アクセスされたネットワーク資源と前記ユーザとの間のデータの送受信を処理するネットワーク接続管理システムにおいて、
前記ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータを記憶するイメージデータ記憶手段と、
前記ユーザが所定の期間においてアクセスした前記ネットワーク資源のアドレスを記憶する履歴管理手段と、
前記履歴管理手段に記憶された前記ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータを前記イメージデータ記憶手段から読み出す読出手段と、
前記履歴管理手段に記憶された前記ネットワーク資源のアドレスを、そのアドレスへのアクセス頻度またはそのアドレスのタイプによって分類し、その分類結果に応じて、前記読出手段により読み出されたイメージデータの表示位置または表示方法を差別化するように表示形式データを生成する表示形式データ生成手段と、
前記表示形式データ生成手段によって生成された表示形式データを、前記ユーザが操作する端末に表示させるよう制御する表示制御手段と
を備えたことを特徴とするネットワーク接続管理システム。
【請求項5】 前記表示形式データ生成手段による表示形式データの生成は、前記ユーザの端末のネットワーク資源に対するアクセスの度に行われることを特徴とする請求項1乃至4の何れか記載のネットワーク接続管理システム。
【請求項6】 前記ネットワーク資源のアドレスには、少なくともWWWページのアドレス及びメールアドレスが含まれることを特徴とする請求項1乃至4の何れか記載のネットワーク接続管理システム。
【請求項7】 少なくとも前記WWWページのアドレス及び前記メールアドレスを一元的に管理するアドレス管理手段をさらに備え、
前記表示形式データ生成手段は、このアドレス管理手段によって一元的に管理されるアドレスのタイプに対応するイメージデータを同時に表示されるように前記表示形式データを生成することを特徴とする請求項6記載のネットワーク接続管理システム。
【請求項8】 それぞれがアドレスを有するネットワーク資源に対するユーザからのアクセスを制御し、前記アクセスされたネットワーク資源と前記ユーザとの間のデータの送受信を処理するコンピュータを、
前記ユーザが所定の期間においてアクセスした前記ネットワーク資源のアドレスを記憶する履歴管理手段、
前記履歴管理手段によって記憶された前記ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータを、予め前記アドレスのタイプとイメージデータとを対応付けて記憶した記憶部より読み出す読出手段、
前記履歴管理手段に記憶された前記ネットワーク資源のアドレスを、そのアドレスへのアクセス頻度またはそのアドレスのタイプによって分類し、その分類結果に応じて、前記読出手段によって読み出されたイメージデータの表示位置または表示方法を差別化するように表示形式データを生成する表示形式データ生成手段、
前記表示形式データ生成手段によって生成された表示形式データを、前記ユーザが操作する端末に表示させるよう制御する表示制御手段
として機能させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。」

を、本件補正後の特許請求の範囲の請求項1乃至11、すなわち、

「 【請求項1】 それぞれがアドレスを有するネットワーク資源に対するユーザからのアクセスを制御し、前記アクセスされたネットワーク資源と前記ユーザとの間のデータの送受信を処理するネットワーク接続管理システムにおいて、
前記ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータを記憶するイメージデータ記憶手段と、
前記ユーザが所定の期間においてアクセスした前記ネットワーク資源のアドレスを記憶する履歴管理手段と、
前記履歴管理手段に記憶された前記ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータを前記イメージデータ記憶手段から読み出す読出手段と、
前記履歴管理手段に記憶された前記ネットワーク資源のアドレスを、そのアドレスへのアクセス頻度によって分類し、その分類結果に応じて、前記読出手段により読み出されたイメージデータが区分けされた状態で表示されるように表示形式データを生成する表示形式データ生成手段と、
前記表示形式データ生成手段によって生成された表示形式データを、前記ユーザが操作する端末に表示させるよう制御する第1の表示制御手段と、
前記第1の表示制御手段によって前記端末に表示された表示形式データに含まれるイメージデータへの指示を検出する指示検出手段と、
前記指示検出手段によって指示が検出されたイメージデータに対応するアドレスにアクセスした結果を、イメージデータに対応するアドレスのタイプに対応する画面に表示するよう前記端末を制御する第2の表示制御手段と、
を備えたことを特徴とするネットワーク接続管理システム。
【請求項2】 それぞれがアドレスを有するネットワーク資源に対するユーザからのアクセスを制御し、前記アクセスされたネットワーク資源と前記ユーザとの間のデータの送受信を処理するネットワーク接続管理システムにおいて、
前記ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータを記憶するイメージデータ記憶手段と、
前記ユーザが所定の期間においてアクセスした前記ネットワーク資源のアドレスを記憶する履歴管理手段と、
前記履歴管理手段に記憶された前記ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータを前記イメージデータ記憶手段から読み出す読出手段と、
前記履歴管理手段に記憶された前記ネットワーク資源のアドレスを、そのアドレスへのアクセス頻度によって分類し、その分類結果に応じて、前記読出手段により読み出されるべきイメージデータの表示形態が変更された状態で表示されるように表示形式データを生成する表示形式データ生成手段と、
前記表示形式データ生成手段によって生成された表示形式データを、前記ユーザが操作する端末に表示させるよう制御する第1の表示制御手段と、
前記第1の表示制御手段によって前記端末に表示された表示形式データに含まれるイメージデータへの指示を検出する指示検出手段と、
前記指示検出手段によって指示が検出されたイメージデータに対応するアドレスにアクセスした結果を、イメージデータに対応するアドレスのタイプに対応する画面に表示するよう前記端末を制御する第2の表示制御手段と、 を備えたことを特徴とするネットワーク接続管理システム。
【請求項3】 それぞれがアドレスを有するネットワーク資源に対するユーザからのアクセスを制御し、前記アクセスされたネットワーク資源と前記ユーザとの間のデータの送受信を処理するネットワーク接続管理システムにおいて、
前記ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータを記憶するイメージデータ記憶手段と、
前記ユーザが所定の期間においてアクセスした前記ネットワーク資源のアドレスを記憶する履歴管理手段と、
前記履歴管理手段に記憶された前記ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータを前記イメージデータ記憶手段から読み出す読出手段と、
前記履歴管理手段に記憶された前記ネットワーク資源のアドレスを、そのアドレスのタイプによって分類し、その分類結果に応じて、前記読出手段により読み出されたイメージデータが区分けされた状態で表示されるように表示形式データを生成する表示形式データ生成手段と、
前記表示形式データ生成手段によって生成された表示形式データを、前記ユーザが操作する端末に表示させるよう制御する第1の表示制御手段と、
前記第1の表示制御手段によって前記端末に表示された表示形式データに含まれるイメージデータへの指示を検出する指示検出手段と、
前記指示検出手段によって指示が検出されたイメージデータに対応するアドレスにアクセスした結果を、イメージデータに対応するアドレスのタイプに対応する画面に表示するよう前記端末を制御する第2の表示制御手段と、 を備えたことを特徴とするネットワーク接続管理システム。
【請求項4】 それぞれがアドレスを有するネットワーク資源に対するユーザからのアクセスを制御し、前記アクセスされたネットワーク資源と前記ユーザとの間のデータの送受信を処理するネットワーク接続管理システムにおいて、
前記ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータを記憶するイメージデータ記憶手段と、
前記ユーザが所定の期間においてアクセスした前記ネットワーク資源のアドレスを記憶する履歴管理手段と、
前記履歴管理手段に記憶された前記ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータを前記イメージデータ記憶手段から読み出す読出手段と、
前記履歴管理手段に記憶された前記ネットワーク資源のアドレスを、そのアドレスへのアクセス頻度またはそのアドレスのタイプによって分類し、その分類結果に応じて、前記読出手段により読み出されたイメージデータの表示位置または表示方法を差別化するように表示形式データを生成する表示形式データ生成手段と、
前記表示形式データ生成手段によって生成された表示形式データを、前記ユーザが操作する端末に表示させるよう制御する第1の表示制御手段と、
前記第1の表示制御手段によって前記端末に表示された表示形式データに含まれるイメージデータへの指示を検出する指示検出手段と、
前記指示検出手段によって指示が検出されたイメージデータに対応するアドレスにアクセスした結果を、イメージデータに対応するアドレスのタイプに対応する画面に表示するよう前記端末を制御する第2の表示制御手段と、 を備えたことを特徴とするネットワーク接続管理システム。
【請求項5】 前記表示形式データ生成手段による表示形式データの生成は、前記ユーザの端末のネットワーク資源に対するアクセスの度に行われることを特徴とする請求項1乃至4の何れか記載のネットワーク接続管理システム。
【請求項6】 前記ネットワーク資源のアドレスには、少なくともWWWページのアドレス及びメールアドレスが含まれることを特徴とする請求項1乃至4の何れか記載のネットワーク接続管理システム。
【請求項7】 少なくとも前記WWWページのアドレス及び前記メールアドレスを一元的に管理するアドレス管理手段をさらに備え、
前記表示形式データ生成手段は、このアドレス管理手段によって一元的に管理されるアドレスのタイプに対応するイメージデータを同時に表示されるように前記表示形式データを生成することを特徴とする請求項6記載のネットワーク接続管理システム。
【請求項8】 それぞれがアドレスを有するネットワーク資源に対するユーザからのアクセスを制御し、前記アクセスされたネットワーク資源と前記ユーザとの間のデータの送受信を処理するコンピュータを、
前記ユーザが所定の期間においてアクセスした前記ネットワーク資源のアドレスを記憶する履歴管理手段、
前記履歴管理手段によって記憶された前記ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータを、予め前記アドレスのタイプとイメージデータとを対応付けて記憶した記憶部より読み出す読出手段、
前記履歴管理手段に記憶された前記ネットワーク資源のアドレスを、そのアドレスへのアクセス頻度またはそのアドレスのタイプによって分類し、その分類結果に応じて、前記読出手段によって読み出されたイメージデータの表示位置または表示方法を差別化するように表示形式データを生成する表示形式データ生成手段、
前記表示形式データ生成手段によって生成された表示形式データを、前記ユーザが操作する端末に表示させるよう制御する第1の表示制御手段、
前記第1の表示制御手段によって前記端末に表示された表示形式データに含まれるイメージデータへの指示を検出する指示検出手段、
前記指示検出手段によって指示が検出されたイメージデータに対応するアドレスにアクセスした結果を、イメージデータに対応するアドレスのタイプに対応する画面に表示するよう前記端末を制御する第2の表示制御手段、
として機能させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項9】 それぞれがアドレスを有するネットワーク資源に対するユーザからのアクセスを制御し、前記アクセスされたネットワーク資源と前記ユーザとの間のデータの送受信を処理するコンピュータを、
前記ユーザが所定の期間においてアクセスした前記ネットワーク資源のアドレスを記憶する履歴管理手段、
前記履歴管理手段によって記憶された前記ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータを、予め前記アドレスのタイプとイメージデータとを対応付けて記憶した記憶部より読み出す読出手段、
前記履歴管理手段に記憶された前記ネットワーク資源のアドレスを、そのアドレスへのアクセス頻度によって分類し、その分類結果に応じて、前記読出手段により読み出されるべきイメージデータの表示形態が変更された状態で表示されるように表示形式データを生成する表示形式データ生成手段、
前記表示形式データ生成手段によって生成された表示形式データを、前記ユーザが操作する端末に表示させるよう制御する第1の表示制御手段、
前記第1の表示制御手段によって前記端末に表示された表示形式データに含まれるイメージデータへの指示を検出する指示検出手段、
前記指示検出手段によって指示が検出されたイメージデータに対応するアドレスにアクセスした結果を、イメージデータに対応するアドレスのタイプに対応する画面に表示するよう前記端末を制御する第2の表示制御手段、
として機能させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項10】 それぞれがアドレスを有するネットワーク資源に対するユーザからのアクセスを制御し、前記アクセスされたネットワーク資源と前記ユーザとの間のデータの送受信を処理するコンピュータを、
前記ユーザが所定の期間においてアクセスした前記ネットワーク資源のアドレスを記憶する履歴管理手段、
前記履歴管理手段によって記憶された前記ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータを、予め前記アドレスのタイプとイメージデータとを対応付けて記憶した記憶部より読み出す読出手段、
前記履歴管理手段に記憶された前記ネットワーク資源のアドレスを、そのアドレスのタイプによって分類し、その分類結果に応じて、前記読出手段により読み出されたイメージデータが区分けされた状態で表示されるように表示形式データを生成する表示形式データ生成手段、
前記表示形式データ生成手段によって生成された表示形式データを、前記ユーザが操作する端末に表示させるよう制御する第1の表示制御手段、 前記第1の表示制御手段によって前記端末に表示された表示形式データに含まれるイメージデータへの指示を検出する指示検出手段、
前記指示検出手段によって指示が検出されたイメージデータに対応するアドレスにアクセスした結果を、イメージデータに対応するアドレスのタイプに対応する画面に表示するよう前記端末を制御する第2の表示制御手段、
として機能させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項11】 それぞれがアドレスを有するネットワーク資源に対するユーザからのアクセスを制御し、前記アクセスされたネットワーク資源と前記ユーザとの間のデータの送受信を処理するコンピュータを、
前記ユーザが所定の期間においてアクセスした前記ネットワーク資源のアドレスを記憶する履歴管理手段、
前記履歴管理手段によって記憶された前記ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータを、予め前記アドレスのタイプとイメージデータとを対応付けて記憶した記憶部より読み出す読出手段、
前記履歴管理手段に記憶された前記ネットワーク資源のアドレスを、そのアドレスへのアクセス頻度またはそのアドレスのタイプによって分類し、その分類結果に応じて、前記読出手段により読み出されたイメージデータの表示位置または表示方法を差別化するように表示形式データを生成する表示形式データ生成手段、
前記表示形式データ生成手段によって生成された表示形式データを、前記ユーザが操作する端末に表示させるよう制御する第1の表示制御手段、
前記第1の表示制御手段によって前記端末に表示された表示形式データに含まれるイメージデータへの指示を検出する指示検出手段、
前記指示検出手段によって指示が検出されたイメージデータに対応するアドレスにアクセスした結果を、イメージデータに対応するアドレスのタイプに対応する画面に表示するよう前記端末を制御する第2の表示制御手段、
として機能させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。」

に補正するものである。 つまり、

(本件補正事項1)
本件補正によって、本件補正前の請求項3に、
「前記第1の表示制御手段によって前記端末に表示された表示形式データに含まれるイメージデータへの指示を検出する指示検出手段と、
前記指示検出手段によって指示が検出されたイメージデータに対応するアドレスにアクセスした結果を、イメージデータに対応するアドレスのタイプに対応する画面に表示するよう前記端末を制御する第2の表示制御手段」
という構成を追加して、本件補正後の請求項3とすること、

(本件補正事項2)
・本件補正前の「ネットワーク接続管理システム」に関する請求項2を、本件補正によって、本件補正後の請求項2及び9に分割し、当該請求項9を「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」に関するものとする補正、
・本件補正前の「ネットワーク接続管理システム」に関する請求項3を、本件補正によって、本件補正後の請求項3及び10に分割し、当該請求項10を「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」に関するものとする補正、
・本件補正前の「ネットワーク接続管理システム」に関する請求項4を、本件補正によって、本件補正後の請求項4及び11に分割し、当該請求項11を「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」に関するものとする補正、
(すなわち、本件補正によって、請求項9乃至11を新たに追加すること)

を含むものである。



2.本件補正の判断

(1)本件補正事項1について

本件補正事項1が、
平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2(以下、単に「特許法第17条の2」という。)第4項第1号に規定された「請求項の削除」、
特許法第17条の2第4項第3号に規定された「誤記の訂正」、
特許法第17条の2第4項第4号に規定された「明りようでない記載の釈明(拒絶理由通知に係る拒絶の理由に示す事項についてするものに限る。)」、
に該当しないことは明らかである。

また、本件補正事項1は、
「前記第1の表示制御手段によって前記端末に表示された表示形式データに含まれるイメージデータへの指示を検出する指示検出手段と、
前記指示検出手段によって指示が検出されたイメージデータに対応するアドレスにアクセスした結果を、イメージデータに対応するアドレスのタイプに対応する画面に表示するよう前記端末を制御する第2の表示制御手段」
という発明特定事項を新たに追加する補正なのであるから、
特許法第17条の2第4項第2号(以下、単に「第2号」という。)に規定された「特許請求の範囲の減縮(第三十6条第5項の規定により請求項に記載した発明を特定するために必要な事項を限定するものであつて、その補正前の当該請求項に記載された発明とその補正後の当該請求項に記載される発明の産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一であるものに限る。)」に該当しない。


(2)本件補正事項2について

本件補正事項2が、
特許法第17条の2第4項第1号に規定された「請求項の削除」、
特許法第17条の2第4項第3号に規定された「誤記の訂正」、
特許法第17条の2第4項第4号に規定された「明りようでない記載の釈明(拒絶理由通知に係る拒絶の理由に示す事項についてするものに限る。)」、
に該当しないことは明らかである。

そこで、本件補正事項2が、特許法第17条の2第4項第2号(以下、単に「第2号」という。)に規定された「特許請求の範囲の減縮(第三十6条第5項の規定により請求項に記載した発明を特定するために必要な事項を限定するものであつて、その補正前の当該請求項に記載された発明とその補正後の当該請求項に記載される発明の産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一であるものに限る。)」に該当するか否かを検討する。

第2号は、特許請求の範囲の減縮を行う補正のうち、「請求項に記載した発明を特定するために必要な事項を限定するものであって、その補正前の当該請求項に記載された発明とその補正後の当該請求項に記載される発明の産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一であるもの」(同号かっこ書き)についてのみ、これを認めることとしているものである。

そして、上記かっこ書きの文言からすれば、第2号の規定は、補正が認められる特許請求の範囲の減縮といえるためには、補正後の請求項が補正前の請求項に記載された発明を限定する関係にあること、及び、補正前の請求項と補正後の請求項との間において、発明の産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一であることを必要とするとしたものであり、ここで、上記の「限定する」ものであるかどうか、「同一である」かどうかは、いずれも特許請求の範囲に記載された当該請求項について、その補正の前後を比較して判断すべきものであり、補正前の請求項と補正後の請求項とが対応したものとなっていることを当然の前提としているものと解するのが相当である。

また、一般に、特許請求の範囲の補正の態様としては、その量的な面(請求項の数)と内容的な面(技術的内容)とが考えられるが、特許法第17条の2第4項第1号(以下、単に「第1号」という。)は、そのうち量的な面(請求項の数)に着目して「請求項の削除」の場合のみを規定したものであり、第2号の特許請求の範囲の減縮は、特許請求の範囲の内容的な面に着目して、その拡張等以外の「減縮」について定めたものということができる。このような第1号と第2号の関係や、第2号かっこ書きにおいて、その補正前の「当該請求項」に記載された発明とその補正後の「当該請求項」に記載される発明とが対応する関係に立つことが前提とされていることからすると、第2号の規定は、請求項の発明特定事項を限定して、これを減縮補正することによって、当該請求項がそのままその補正後の請求項として維持されるという態様による補正を定めたものとみるのが相当であって、当該一つの請求項を削除して新たな請求項をたてるとか、当該一つの請求項に係る発明を複数の請求項に分割して新たな請求項を追加するというような態様による補正を予定しているものではないというべきである。

つまり、一つの請求項に記載された発明を複数の請求項に分割して、新たな請求項を追加する態様による補正は、たとえそれが全体として一つの請求項に記載された発明特定事項を限定する趣旨でされたものであるとしても、第2号の定める「特許請求の範囲の減縮」には当たらないというべきであり、第2号の定める「特許請求の範囲の減縮」は、補正前後の請求項に係る発明が一対一の対応関係にあることを必要とすると解するのが相当である。

したがって、本件補正事項2は、特許法第17条の2第4項第2号に規定された「特許請求の範囲の減縮(第三十6条第5項の規定により請求項に記載した発明を特定するために必要な事項を限定するものであつて、その補正前の当該請求項に記載された発明とその補正後の当該請求項に記載される発明の産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一であるものに限る。)」に該当しない。

〔参考〕所謂「増項補正」に関する判決
平成17年(行ケ)第10192号(東京高等裁判所平成16年(行ケ)第153号)審決取消請求事件 平成17年2月28日口頭弁論終結
(http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/D788B253C6D143904925710E0009231F.pdf)



3.むすび

したがって、本件補正事項1及び本件補正事項2を含む本件補正は、特許法第17条の2第4項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。




第3 本願発明について

1.本願発明の認定

本件補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項3に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、平成18年10月16日付けの手続補正書の特許請求の範囲の請求項3に記載された、次のとおりのものである。

「 【請求項3】 それぞれがアドレスを有するネットワーク資源に対するユーザからのアクセスを制御し、前記アクセスされたネットワーク資源と前記ユーザとの間のデータの送受信を処理するネットワーク接続管理システムにおいて、
前記ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータを記憶するイメージデータ記憶手段と、
前記ユーザが所定の期間においてアクセスした前記ネットワーク資源のアドレスを記憶する履歴管理手段と、
前記履歴管理手段に記憶された前記ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータを前記イメージデータ記憶手段から読み出す読出手段と、
前記履歴管理手段に記憶された前記ネットワーク資源のアドレスを、そのアドレスのタイプによって分類し、その分類結果に応じて、前記読出手段により読み出されたイメージデータが区分けされた状態で表示されるように表示形式データを生成する表示形式データ生成手段と、
前記表示形式データ生成手段によって生成された表示形式データを、前記ユーザが操作する端末に表示させるよう制御する表示制御手段と
を備えたことを特徴とするネットワーク接続管理システム。」



2.引用例の認定

原査定の拒絶の理由に引用文献1として引用された、特開平9-153059号公報(以下、「引用例」という。)には、図面とともに以下の技術事項が記載されている。

(ア)
「【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ノード間に張られたリンクを辿りながら情報源の間を移動するハイパーメディア構造を持つシステムにおける利用者の操作履歴を表示する履歴表示装置に関する。」

(イ)
「【0002】
【従来の技術】
ハイパーメディア構造を持つシステムでは、ノード間に張られたリンクを辿ることにより、情報を閲覧することができる。従来のハイパーメディアシステムでは、次々と情報源の間を辿ったときに、自分の辿ってきた道すじが分からなくなって戻りたい場所に戻れなくなったり、さらには自分のいる場所が分からなくなってしまうということが往々にして起こり得る。これは一般的にハイパーメディアシステムにおける迷子の問題として捉えられている。」

(ウ)
「【0003】
従来のシステムにおいては、辿ってきた道すじが分かるように履歴ファイルを持っていることが多いが、これは一般的に文字情報が見た順番に並んでいるだけのものがほとんどである。また、ハイパーメディアのリンクのつながりの状態が分かるように木構造で示したものや、各ノードを縮小イメージとして表示したものがある。」

(エ)
「【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のハイパーメディアシステムの履歴の表示方法には次のような問題があった。まず、ノードを時間順に羅列したものにすぎないため、自分が行きたいノードが一目見てどのノードなのか分からない。たとえば、インターネットのブラウザ(閲覧ソフト)の履歴には該当ページのタイトルとアドレスを示すURL(ユニホーム・リソース・ロケータ)が表示されているだけである。そのため、それまでの情報源の間を辿ってきた道筋という感覚と一致しにくく、ユーザはそれらの文字列から自分の希望するページを探すのに苦労するという問題があった。
【0005】
また、頻度情報を適切に表していないため、ユーザにはよく訪れるノードやあまり行かないノードという区別がつかないという問題があった。このため、視覚的に頻度情報が得られないという問題があった。
【0006】
また、ユーザの好みが視覚的に反映されていないため、よく訪れるジャンル・地域やあまり行かないジャンル・地域という区別がつかないという問題があった。このため、ユーザの好みが視覚的に反映されたマップになっていないという問題があった。
【0007】
また、訪れたすべてのノードをマップ上に表示すると、ノードやリンクの数が多くなり過ぎる上、ユーザは親子関係を持つノード同士はひとまとまりとして記憶することが多いにもかかわらず、すべて同列に表示されてしまうという問題があった。
【0008】
また、ハイパーメディア構造を持つノードの履歴表示が構造情報を表しているものに関しても、構造そのものを木構造で表しているため、リンクの構造がそのまま見えてしまうことになり、複雑で初心者やコンピュータを使い慣れていないユーザにとっては難しいという問題があった。
【0009】
また、過去の履歴をたどる際に、システムエラーのようなノードの履歴以外の情報がないため、ユーザが手がかりにしたくてもできないという問題があった。
【0010】
また、既存のノードリストによるジャンルの分類では、ユーザ自身が持つ概念体系に合致しないという問題があった。」

(オ)
「【0011】
本発明の第1の目的は、ハイパーメディアシステムの履歴の表示方法に関して、ノードから得られる位置情報やジャンル情報を抽出し、それぞれのメタファ上に表示することによって情報源の間を辿ってきた道筋のマップという感覚で直観的にノードを把握することができる履歴表示装置を提供することである。」

(カ)
「【0012】
本発明の第2の目的は、ハイパーメディアシステムの履歴の表示方法に関して、各ノードを訪れる頻度情報をマップ上にノードの表示状態の違いによって表現することによって、直観的に把握できる要素で頻度情報を表現することができる履歴表示装置を提供することである。
【0013】
本発明の第3の目的は、ハイパーメディアシステムの履歴の表示方法に関して、頻度情報を利用してよく訪れるジャンル・地域やあまり行かないジャンル・地域を表示状態の違いによって表現することによって、ユーザの好みを視覚的に表現することができる履歴表示装置を提供することである。」

(キ)
「【0026】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、ノード間に張られたリンクを辿りながら情報源の間を移動するハイパーメディア構造を持つシステムにおいて、ユーザが辿った履歴を保持する履歴保持部と、履歴が持つ地理的情報を解析する履歴地理情報解析部と、履歴を解析した結果を管理する履歴管理部と、履歴の解析結果をノードのつながり関係とともにメタファ表示を用いて示す履歴表示部とを備えたことを特徴とする履歴表示装置であり、ノード間に張られたリンクを辿りながら情報源の間を移動するハイパーメディア構造を持つシステムにおいて、ユーザが辿った履歴から地理的情報を解析し、その結果をノードのつながり関係とともにメタファ表示を用いて示すことによって、ユーザには地理的情報という新しい手がかりを与え、また地図上に示すことによって、情報源の間を辿ってきた道筋のマップという感覚で直観的にノードを把握することができるという効果を有する。
【0027】
本発明の請求項2に記載の発明は、履歴地理情報解析部の代わりに、履歴ジャンル解析部を備え、この履歴ジャンル解析部においてジャンル毎のノードのリストを持つノードリストを参照することにより、ユーザが移動した履歴のそれぞれのノードが属するジャンルを判定することを特徴とする請求項1記載の履歴表示装置であり、ノード間に張られたリンクを辿りながら情報源の間を移動するハイパーメディア構造を持つシステムにおいて、ジャンル毎のノードのリストを持つノードリストを参照することにより、ユーザが辿った履歴のジャンルを解析し、その結果をノードのつながり関係とともにメタファ表示を用いて表示することによって、ユーザにはジャンル情報という手がかりを与え、情報源の間を辿ってきた道筋のマップという感覚で、ジャンル情報を基に直観的にノードを把握することができるという効果を有する。」

(ク)
「【0042】
(実施の形態1)
以下、本発明の請求項1および9に対応する第1の実施の形態について、図を用いて詳細に説明する。図1は本実施の形態におけるの履歴表示装置の構成を示すブロック図である。図1において、100は本発明に係る履歴表示装置である。101はユーザが辿った履歴を記憶装置105から読み込んで保持する履歴保持部、102は履歴が持つ地理的情報を解析する履歴地理情報解析部、103は履歴を解析した結果を管理する履歴管理部、104は履歴の解析結果をノードのつながり関係とともにメタファ表示を用いて示す履歴表示部である。105は履歴表示装置100が利用するユーザのアクセス履歴を記憶した記憶装置、106は履歴表示装置100の処理結果を表示する表示装置である。
【0043】
以上のように構成された履歴表示装置について、以下その動作を説明する。ここでは、インターネット上のWWWサーバにアクセスした場合の例を示す。ここでいうページとは各ノードに相当するものである。まずユーザのアクセス履歴が記憶装置105から読み込まれ、履歴保持部101に保持される。図2はインターネット上でWWWサーバに次つぎにアクセスした履歴の例を示している。例に示すように、アクセスした各ページのタイトルとそのページのアドレスを示すURLがアクセス順に並んでいる。ここではその一部を示す。
【0044】
次に履歴地理情報解析部102において、このアクセス履歴からそれぞれのページが世界中のどの国にあるかという情報を得る。図3は履歴地理情報解析部102の処理の流れを表すフローチャートである。まず履歴保持部101からURLを抽出し(ステップ301)、それに含まれているトップドメインから国を判別する(ステップ302?307)。インターネット上のアドレスにおいて、トップドメインはISO-3166のコードで表されている。例外は、米国のedu 、com 、gov 、mil 、org 、int 、net 、そして英国のuk(ISO-3166ではgb)である。米国ではusドメインも使用されている。図33はISO-3166で規定された世界各国のコードの一部を表す。図34はインターネットのアドレスにおいてISO-3166によらないトップドメインを示す。URLがインターネットのアドレスを含んでいることを利用して、このコード表を基にURLを解析することによって、各ページがどの国によって作られたかの情報を得ることができる。例えば図2の201はドップドメインがjpであることから日本、202はgov であることから米国、203はchであることからスイス、204はauであることからオーストラリアであることが解析される。これらの解析結果を履歴管理部103に渡し(ステップ308)、このような解析をすべてのURLについて行う(ステップ309)。
【0045】
履歴管理部103では、履歴管理テーブルを持ち、履歴地理情報解析部102で得た結果をテーブルに加える。図4は履歴管理部103が持つ履歴を解析した結果の管理テーブルの例である。次に、履歴表示部104において、履歴管理部103の情報を用いて履歴の解析結果をノードのつながり関係とともに世界地図メタファ上に示す。図5はこのようにして履歴表示部104によって表示装置106に表示された国別情報つき履歴地図を示す。
【0046】
以上のように、本実施の形態によれば、ノード間に張られたリンクを辿りながら情報源の間を移動するハイパーメディア構造を持つシステムにおいて、ユーザには地理的情報という新しい手がかりを与え、また地図メタファ上に示すことによって、情報源の間を辿ってきた道筋のマップという感覚で直観的にノードを把握することができる。」

(ケ)
「【0047】
(実施の形態2)
次に、本発明の請求項2および10に対応する第2の実施の形態について図を用いて詳細に説明する。第1の実施の形態との違いは、履歴地理情報解析部の代わりに、履歴ジャンル解析部を備え、この履歴ジャンル解析部においてノードリストを参照することにより、ユーザがアクセスしたノードが属するジャンルを判定することである。」

(コ)
「【0048】
図6は本実施の形態における履歴表示装置の構成を示すブロック図である。図6において、600は本発明に係る履歴表示装置であり、601はユーザが辿った履歴を記憶装置605から読み込んで保持する履歴保持部、602はノードリスト602aを参照することにより、ユーザがアクセスした履歴のそれぞれのノードが属するジャンルを判定する履歴ジャンル解析部、603は履歴を解析した結果を管理する履歴管理部、604は履歴の解析結果をノードのつながり関係とともにメタファ表示を用いて示す履歴表示部である。605は履歴表示装置600が利用するユーザのアクセス履歴を記憶した記憶装置、606は履歴表示装置600の処理結果を表示する表示装置である。なお、ノードリスト602aは、Yahoo のようなジャンル別に分類されている既存の検索サーバを用いても、また同様のものを作成して使用してもよい。さらに、ノードリスト602aは履歴表示装置600の中にあってもよい。」

(サ)
「【0049】
図7は履歴ジャンル解析部602の処理の流れを表すフローチャートである。ここでは既存の検索サーバを用いてジャンルを特定した例を示す。履歴ジャンル解析部602において、まず履歴保持部601に保持されているユーザのアクセス履歴のタイトルおよびURLを検索キーとして、Yahoo において検索を実施する(ステップ701)。Yahoo はジャンル別に階層構造になったノードのリストであり、キーワードやURLを検索キーとして検索することができるインターネット上の検索サーバであり、これを用いて検索する(ステップ702?706)。例えば図2の202のページのジャンルはGovernmentであることが分かり、203、204は共にComputer and Internet であることが分かる。201はユーザのホームページであるためジャンルの解析は行わない。これらの解析結果を上記第1の実施の形態と同様に履歴管理部603に渡し(ステップ707)、このような解析をすべてのURLについて行う(ステップ708)。」

(シ)
「【0050】
履歴管理部603では、上記実施の形態1と同様に、履歴ジャンル解析部602で得た結果をテーブルに加える。図8は履歴管理部603が持つ履歴を解析した結果の管理テーブルの例である。次に、履歴表示部604において、同様に、履歴管理部603の情報を用いて履歴の解析結果をノードのつながり関係とともにジャンルメタファ上に示す。図9はこのようにして履歴表示部604によって表示装置606に表示されたジャンル別情報つき履歴図を示す。」

(ス)
「【0051】
以上のように、本実施の形態によれば、ノード間に張られたリンクを辿りながら情報源の間を移動するハイパーメディア構造を持つシステムにおいて、ユーザにはジャンル情報という手がかりを与え、情報源の間を辿ってきた道筋のマップという感覚で、ジャンル情報を基に直観的にノードを把握することができる。」


以上の引用例の記載によれば、引用例には以下の事項が開示されていると認められる。

(a)
引用例の上記(イ)の
「ハイパーメディア構造を持つシステムでは、ノード間に張られたリンクを辿ることにより、情報を閲覧することができる。従来のハイパーメディアシステムでは、次々と情報源の間を辿ったときに、自分の辿ってきた道すじが分からなくなって戻りたい場所に戻れなくなったり、さらには自分のいる場所が分からなくなってしまうということが往々にして起こり得る。これは一般的にハイパーメディアシステムにおける迷子の問題として捉えられている。」という記載、

引用例の上記(エ)の
「上記従来のハイパーメディアシステムの履歴の表示方法には次のような問題があった。まず、ノードを時間順に羅列したものにすぎないため、自分が行きたいノードが一目見てどのノードなのか分からない。たとえば、インターネットのブラウザ(閲覧ソフト)の履歴には該当ページのタイトルとアドレスを示すURL(ユニホーム・リソース・ロケータ)が表示されているだけである。そのため、それまでの情報源の間を辿ってきた道筋という感覚と一致しにくく、ユーザはそれらの文字列から自分の希望するページを探すのに苦労するという問題があった。・・・(中略)・・・また、ユーザの好みが視覚的に反映されていないため、よく訪れるジャンル・地域やあまり行かないジャンル・地域という区別がつかないという問題があった。このため、ユーザの好みが視覚的に反映されたマップになっていないという問題があった。・・・」
という記載、
(なお、当該「情報」が、インターネット上にある情報であって、URLというアドレスを有する情報であることは明らかである。
また、「インターネットのブラウザ(閲覧ソフト)」によって、ユーザからインターネット上の「情報」へ(例えば、プロバイダを介して)アクセスしたり、当該アクセスを実現するために各種データの送受信を伴うアクセスの制御が行われたりすることは、明記するまでもないような、情報処理分野における周知技術である。)

引用例の上記(オ)の
「本発明の第1の目的は、ハイパーメディアシステムの履歴の表示方法に関して、ノードから得られる位置情報やジャンル情報を抽出し、それぞれのメタファ上に表示することによって情報源の間を辿ってきた道筋のマップという感覚で直観的にノードを把握することができる履歴表示装置を提供することである。」
という記載から、
(なお、当該記載から、当該「履歴表示装置」は、上記「ハイパーメディアシステム」の存在を前提としていることは明らかである。)

引用例には、
「それぞれがアドレスを有するインターネット上の情報に対するユーザからのアクセスを制御し、前記アクセスされたインターネット上の情報と前記ユーザとの間のデータの送受信を処理する、履歴表示装置を含むハイパーメディアシステム」
が開示されていると認められる。


(b)
上記(a)の
「それぞれがアドレスを有するインターネット上の情報に対するユーザからのアクセスを制御し、前記アクセスされたインターネット上の情報と前記ユーザとの間のデータの送受信を処理する、履歴表示装置を含むハイパーメディアシステム」
という開示、

引用例の上記(サ)の
「図7は履歴ジャンル解析部602の処理の流れを表すフローチャートである。ここでは既存の検索サーバを用いてジャンルを特定した例を示す。履歴ジャンル解析部602において、まず履歴保持部601に保持されているユーザのアクセス履歴のタイトルおよびURLを検索キーとして、Yahoo において検索を実施する(ステップ701)。・・・」
という記載から、
(なお、「履歴保持部」に保持されるアクセス履歴は、「所定の期間」においてアクセスしたものであることは明らかである。)

引用例には、
「前記ユーザが所定の期間においてアクセスした前記インターネット上の情報のアドレスを記憶する履歴保持部」
が開示されていると認められる。

(c)
上記(b)の
「前記ユーザが所定の期間においてアクセスした前記インターネット上の情報のアドレスを記憶する履歴保持部」
という開示、

引用例の上記(サ)の
「図7は履歴ジャンル解析部602の処理の流れを表すフローチャートである。ここでは既存の検索サーバを用いてジャンルを特定した例を示す。履歴ジャンル解析部602において、まず履歴保持部601に保持されているユーザのアクセス履歴のタイトルおよびURLを検索キーとして、Yahoo において検索を実施する(ステップ701)。Yahoo はジャンル別に階層構造になったノードのリストであり、キーワードやURLを検索キーとして検索することができるインターネット上の検索サーバであり、これを用いて検索する(ステップ702?706)。例えば図2の202のページのジャンルはGovernmentであることが分かり、203、204は共にComputer and Internet であることが分かる。201はユーザのホームページであるためジャンルの解析は行わない。これらの解析結果を上記第1の実施の形態と同様に履歴管理部603に渡し(ステップ707)、このような解析をすべてのURLについて行う(ステップ708)。」
という記載、

引用例の上記(シ)の
「履歴管理部603では、上記実施の形態1と同様に、履歴ジャンル解析部602で得た結果をテーブルに加える。図8は履歴管理部603が持つ履歴を解析した結果の管理テーブルの例である。次に、履歴表示部604において、同様に、履歴管理部603の情報を用いて履歴の解析結果をノードのつながり関係とともにジャンルメタファ上に示す。図9はこのようにして履歴表示部604によって表示装置606に表示されたジャンル別情報つき履歴図を示す。」
という記載、
(なお、「表示装置」に「ジャンル別情報付き履歴図」を表示させるための「ジャンルメタファ」を含む表示用データを生成するための手段(例:生成部)があることは明らかである。)

図9には、複数の「ジャンルメタファ」によって区分けされて表示されることや、ジャンルメタファ(例:”Government”)に四角形イメージ(例:”Welcome to the White House”という「インターネット上の情報」を指すイメージ)が表示されることが図示されていることから、

引用例には、
「前記履歴保持部に記憶された前記インターネット上の情報のアドレスを、そのアドレスのジャンルによって分類し、その分類結果に応じて、四角形イメージが区分けされた状態で表示されるようにジャンルメタファを含む表示用データを生成する生成部と、
前記生成部によって生成されたジャンルメタファを含む表示用データを、表示装置に表示させるよう制御する履歴表示部」
が開示されていると認められる。


以上の引用例の記載によれば、引用例には下記の発明(以下、「引用例発明」という。)が開示されていると認められる。

「それぞれがアドレスを有するインターネット上の情報に対するユーザからのアクセスを制御し、前記アクセスされたインターネット上の情報と前記ユーザとの間のデータの送受信を処理する、履歴表示装置を含むハイパーメディアシステムにおいて、
前記ユーザが所定の期間においてアクセスした前記インターネット上の情報のアドレスを記憶する履歴保持部と、
前記履歴保持部に記憶された前記インターネット上の情報のアドレスを、そのアドレスのジャンルによって分類し、その分類結果に応じて、四角形イメージが区分けされた状態で表示されるようにジャンルメタファを含む表示用データを生成する生成部と、
前記生成部によって生成されたジャンルメタファを含む表示用データを、表示装置に表示させるよう制御する履歴表示部と
を備えたことを特徴とする、履歴表示装置を含むハイパーメディアシステム。」



3.本願発明と引用例発明との対比

(1)
引用例発明の「インターネット上の情報」及び「四角形イメージ」は、それぞれ、

本願発明の「ネットワーク資源」及び「イメージデータ」に相当する。


(2)
本願発明(本願の請求項3に係る発明)の「アドレスのタイプ」について、特許請求の範囲の請求項3には、その意味内容を定義する記載はないが、本出願明細書に、
「【0062】
図4は、イエローページ・テーブル123のファイル・フォーマットの例を示しており、アドレス、タイプ、及びサブタイプを含むる。このテーブルには、インターネット上に存在するWWWページのアドレスや、個人または企業のメールアドレスが予め記憶されており、更にそのそれぞれのアドレスがタイプ(大分類)、サブタイプ(小分類)のカテゴリで分類されている。例えば、図4の最初のレコードは、WWWページのアドレス「http://www.A1.co.jp/A1.html」が、タイプがショッピングで、サブタイプが車であり、そのアドレスが車のショッピングに関するものであることを示している。こうした分類は、タイプ(大分類)のみの1階層でされてもよいし、より多くの階層によって分類されてもよい。このテーブルは、事前にプロバイダやその他の機関によって設定されていることが望ましい。」(下線は当審にて付加。)
と記載されていることや、
【図4】及び【図11】等に、「WWWページのアドレス」なのか「個人または企業のメールアドレス」なのかという提供方式の種類ではなく、アドレスの提供内容の種類を、「アドレスのタイプ」と称している例が示されていること、
等の事情に照らせば、本願発明の「アドレスのタイプ」は、少なくとも、アドレスの提供内容の種類といった意味を含む概念と解される。

一方、引用例発明で用いられている「ジャンル」とは、
「ジャンル【genre フランス】
部門。種類。特に、詩・小説・戯曲など文芸作品の様式上の種類・種別。」
(「株式会社岩波書店 広辞苑第六版」より抜粋)
とあるように、「種類」という意味をもつ用語である。

しかも、引用例の上記(サ)に、
「図7は履歴ジャンル解析部602の処理の流れを表すフローチャートである。ここでは既存の検索サーバを用いてジャンルを特定した例を示す。履歴ジャンル解析部602において、まず履歴保持部601に保持されているユーザのアクセス履歴のタイトルおよびURLを検索キーとして、Yahoo において検索を実施する(ステップ701)。Yahoo はジャンル別に階層構造になったノードのリストであり、キーワードやURLを検索キーとして検索することができるインターネット上の検索サーバであり、これを用いて検索する(ステップ702?706)。例えば図2の202のページのジャンルはGovernmentであることが分かり、203、204は共にComputer and Internet であることが分かる。201はユーザのホームページであるためジャンルの解析は行わない。これらの解析結果を上記第1の実施の形態と同様に履歴管理部603に渡し(ステップ707)、このような解析をすべてのURLについて行う(ステップ708)。」
と記載されているように、引用例発明の「アドレスのジャンル」は、「Government」や「Computer and Internet」などのような、アドレスが提供する内容の種類を指している。

したがって、引用例発明の「アドレスのジャンル」は、アドレスの提供内容の種類という意味を含む。

以上のことから、引用例発明の「アドレスのジャンル」は、

本願発明の「アドレスのタイプ」に相当する。


(3)
引用例発明のジャンルメタファを含む表示用データ」は、引用例の【図9】にあるように、「・・・インターネット上の情報のアドレスを、そのアドレスのジャンルによって分類し、その分類結果に応じて、四角形イメージが区分けされた状態で表示されるように・・・」するためのデータなのであるから、マップデータの一種であることは明らかである。

また、本願発明の「表示形式データ」について、本出願明細書に、
「【0064】
図6は、マップ・テーブル125のファイル・フォーマットの例を示しており、加入者ID毎にマップデータ(表示形式データ)が対応付けられている。このマップデータは、加入者150のコンピュータ上に表示されるマップ表示のもととなるマップデータであり、加入者情報テーブル121の実現タイプで、その加入者150が何を指定しているかによって、記憶されるデータ(HTML文書、VRML文書、またはその他の言語や方法)が異なる。ここでは、HTML文書であれば、ファイルの拡張子をhtmlに、VRML文書であれば、wrlとして表している。」(下線は当審にて付加。)
と記載されているように、
本願発明の「表示形式データ」は「マップデータ」と解釈できるものである。

したがって、引用例発明の「ジャンルメタファを含む表示用データ」は、

本願発明の「表示形式データ」に相当する。


(4)
引用例発明の
「それぞれがアドレスを有するインターネット上の情報に対するユーザからのアクセスを制御し、前記アクセスされたインターネット上の情報と前記ユーザとの間のデータの送受信を処理する、履歴表示装置を含むハイパーメディアシステム」は、

アドレスを有するインターネット上の情報に対するユーザからのアクセスを制御するものであるから、所定のアドレスにアクセスできるように、ネットワーク接続を管理していることは、明らかであることを鑑みれば、

本願発明の「それぞれがアドレスを有するネットワーク資源に対するユーザからのアクセスを制御し、前記アクセスされたネットワーク資源と前記ユーザとの間のデータの送受信を処理するネットワーク接続管理システム」に相当する。


(5)
引用例発明の
「前記ユーザが所定の期間においてアクセスした前記インターネット上の情報のアドレスを記憶する履歴保持部」は、

本願発明の
「前記ユーザが所定の期間においてアクセスした前記ネットワーク資源のアドレスを記憶する履歴管理手段」
に相当する。


(6)
引用例発明の
「前記履歴保持部に記憶された前記インターネット上の情報のアドレスを、そのアドレスのジャンルによって分類し、その分類結果に応じて、四角形イメージが区分けされた状態で表示されるようにジャンルメタファを含む表示用データを生成する生成部」と、

本願発明の
「前記ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータを記憶するイメージデータ記憶手段」、
及び、
「前記履歴管理手段に記憶された前記ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータを前記イメージデータ記憶手段から読み出す読出手段と、
前記履歴管理手段に記憶された前記ネットワーク資源のアドレスを、そのアドレスのタイプによって分類し、その分類結果に応じて、前記読出手段により読み出されたイメージデータが区分けされた状態で表示されるように表示形式データを生成する表示形式データ生成手段」とは、

「前記履歴管理手段に記憶された前記ネットワーク資源のアドレスを、そのアドレスのタイプによって分類し、その分類結果に応じて、イメージデータが区分けされた状態で表示されるように表示形式データを生成する表示形式データ生成手段」という点で一致し、

本願発明の「イメージデータ」は、「ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータ」であるのに対し、
引用例発明の「イメージデータ」は、そのようなものではない点、

そのため、

本願発明は、
「前記ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータを記憶するイメージデータ記憶手段」、
及び、
「前記履歴管理手段に記憶された前記ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータを前記イメージデータ記憶手段から読み出す読出手段」を備えているのに対し、
引用例発明は、そのような手段を備えていない点、

で相違する。


(7)
引用例発明の
「前記生成部によって生成されたジャンルメタファを含む表示用データを、表示装置に表示させるよう制御する履歴表示部」と、

本願発明の
「前記表示形式データ生成手段によって生成された表示形式データを、前記ユーザが操作する端末に表示させるよう制御する表示制御手段」とは、

「前記表示形式データ生成手段によって生成された表示形式データを、前記表示機構に表示させるよう制御する表示制御手段」という点で一致し、

本願発明の「表示機構」は、「ユーザが操作する端末」であるのに対し、
引用例発明の「表示機構」は、「表示装置」でああって、ユーザが操作するものなの否かが不明である点、
で相違する。


(8)
したがって、本願発明と引用例発明とは、

「それぞれがアドレスを有するネットワーク資源に対するユーザからのアクセスを制御し、前記アクセスされたネットワーク資源と前記ユーザとの間のデータの送受信を処理するネットワーク接続管理システムにおいて、
前記ユーザが所定の期間においてアクセスした前記ネットワーク資源のアドレスを記憶する履歴管理手段と、
前記履歴管理手段に記憶された前記ネットワーク資源のアドレスを、そのアドレスのタイプによって分類し、その分類結果に応じて、イメージデータが区分けされた状態で表示されるように表示形式データを生成する表示形式データ生成手段と、
前記表示形式データ生成手段によって生成された表示形式データを、前記表示機構に表示させるよう制御する表示制御手段と
を備えたことを特徴とするネットワーク接続管理システム。」

という点で一致し、

(相違点1)
本願発明の「イメージデータ」は、「ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータ」であるのに対し、
引用例発明の「イメージデータ」は、そのようなものではない点、

そのため、

本願発明は、
「前記ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータを記憶するイメージデータ記憶手段」、
及び、
「前記履歴管理手段に記憶された前記ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータを前記イメージデータ記憶手段から読み出す読出手段」を備えているのに対し、
引用例発明は、そのような手段を備えていない点、


(相違点2)
本願発明の「表示機構」は、「ユーザが操作する端末」であるのに対し、
引用例発明の「表示機構」は、「表示装置」でああって、ユーザが操作するものなの否かが不明である点、


という点で相違する。



4.相違点の判断

(1)相違点1について

(1-a)
引用例の【図9】には、例えば、
「health」の「ジャンルメタファ」を、医療従事者とベッドに寝ている患者を想起させるイメージによって表現したり、
「Regional」の「ジャンルメタファ」を、自由の女神を想起させるイメージによって表現したりすることによって、
「ジャンルメタファ」というオブジェクトを視覚的に解り易いイメージで表現することが図示されている。
つまり、ジャンルに関連するオブジェクトを視覚的に解り易いイメージで表現することの有効性を示唆している。

そして、ネットワーク上のファイルにもアドレス等を用いてアクセス可能なファイルシステム(すなわち、「ネットワーク資源」の「アドレス」によってもアクセス可能なファイルシステム)において、アドレスで指定される各種ファイルを、当該ファイルのアドレスのタイプに対応する「イメージデータ」(例:アイコンイメージ)で表現することは、情報処理分野における周知技術である。

したがって、上記示唆に基づき、ジャンルに関連するオブジェクトを視覚的に解り易いイメージで表現するべく、当該周知技術を適用することによって、
引用例発明の「イメージデータ」を「ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータ」とすることは、当業者が容易に想到し得ることである。

(1-b)
しかも、「ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータ」を表示可能とするために、当該「ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータ」を読み出し可能に記憶しておくこと、すなわち、
「ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータを記憶するイメージデータ記憶手段」
及び、
「ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータを前記イメージデータ記憶手段から読み出す読み出し手段」
を備えることにより、所望のイメージデータを読む出し可能にしておくことは、情報処理分野における周知技術である。

したがって、上記「ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータ」を読み出し可能に記憶しておくために、上記周知技術を適用することによって、
「前記ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータを記憶するイメージデータ記憶手段」、
及び、
「前記履歴管理手段に記憶された前記ネットワーク資源のアドレスのタイプに対応するイメージデータを前記イメージデータ記憶手段から読み出す読出手段」を備えることは、
当業者が容易に想到し得ることである。


(2)相違点2について

上記「2.引用例の認定」の(コ)に
「【0048】
図6は本実施の形態における履歴表示装置の構成を示すブロック図である。図6において、600は本発明に係る履歴表示装置であり、601はユーザが辿った履歴を記憶装置605から読み込んで保持する履歴保持部、602はノードリスト602aを参照することにより、ユーザがアクセスした履歴のそれぞれのノードが属するジャンルを判定する履歴ジャンル解析部、603は履歴を解析した結果を管理する履歴管理部、604は履歴の解析結果をノードのつながり関係とともにメタファ表示を用いて示す履歴表示部である。605は履歴表示装置600が利用するユーザのアクセス履歴を記憶した記憶装置、606は履歴表示装置600の処理結果を表示する表示装置である。なお、ノードリスト602aは、Yahoo のようなジャンル別に分類されている既存の検索サーバを用いても、また同様のものを作成して使用してもよい。さらに、ノードリスト602aは履歴表示装置600の中にあってもよい。」
と記載されているように、引用例発明の「表示機構」(表示装置)と「履歴表示装置」とは別体で構成されているものの、
当該「表示装置」が、ディスプレイのような、ユーザが操作するものではない、単なる表示デバイスを指しているのか、それとも、「ユーザが操作する端末」を指しているのか不明である。

しかしながら、ある「装置」(例:履歴表示装置)によって提供される情報を、「ユーザが操作する端末」(例:クライアント端末。X端末、又はX端末を模したコンピュータ。)を用いて、ユーザに提示することは、情報処理分野における周知技術である。

したがって、引用例発明に対して、上記周知技術を適用することによって、
「履歴表示装置」から提供される情報を表示するための「ユーザが操作する端末」とすることは、当業者が容易に想到し得ることである。


なお、このことから、引用例発明の「ネットワーク接続管理システム」(履歴表示装置を含むハイパーメディアシステム)を、本出願の【図1】と同様の構成、すなわち、
「履歴表示装置」やネットワーク接続管理機能を有する含むサーバと、ユーザが操作する「表示装置」(クライアント端末)で構成することも、当業者が容易に想到し得ることである。



5.むすび

したがって、本願発明は、引用例発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであり、特許法29条2項の規定により特許を受けることができないから、他の請求項について検討するまでもなく、本願は拒絶されるべきものである。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2010-02-04 
結審通知日 2010-02-09 
審決日 2010-02-22 
出願番号 特願平9-361539
審決分類 P 1 8・ 121- Z (G06F)
P 1 8・ 572- Z (G06F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 吉田 誠辻本 泰隆  
特許庁審判長 田口 英雄
特許庁審判官 小曳 満昭
和田 財太
発明の名称 ネットワーク接続管理システム、および、記録媒体  
代理人 萩原 誠  
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