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審決分類 審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 取り消して特許、登録 A61K
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 A61K
管理番号 1224376
審判番号 不服2007-19751  
総通号数 131 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2010-11-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2007-07-13 
確定日 2010-10-22 
事件の表示 平成9年特許願第505834号「前立腺特異的抗原(PSA)に対する免疫応答の発生」拒絶査定不服審判事件〔平成9年1月30日国際公開,WO97/03203,平成11年8月17日国内公表,特表平11-509199,請求項の数(3)〕について,次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は,特許すべきものとする。 
理由 本願は,平成8年6月26日(優先権主張 1995年7月10日 米国)を国際出願日とする出願であって,その請求項1?3に係る発明は,平成22年5月31日付け手続補正書の特許請求の範囲に記載された事項により特定されるとおりのものである。
そして,本願については,原査定の拒絶理由を検討してもその理由によって拒絶すべきものとすることはできない。
また,他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって,結論のとおり審決する。

なお,当審で通知した拒絶理由について以下付言する。
当審において,「本件出願は特許法第36条第6項第1項に規定する要件(いわゆるサポート要件)を満たしていない」旨の拒絶理由(平成21年12月16日付け)を発した。
これに対してで手続補正書(平成22年5月31日付け)が提出され,請求項1には,「第1のポックスウイルスベクターがワクシニアであり,そして該第2のポックスウイルスベクターがトリポックスである」との特定事項が追加された結果,補正前の請求項1では,第1及び第2のベクターの種類について,前者は単に「ポックスウィルスベクター」とされ,第2のベクターについては単に「(第1のベクターとは)異なるポックス属に由来する」とされていて,多数の組合せが可能であったところ,特定の組合せのみに限定されることになったものである。
そこで,補正後の請求項1に係る発明について検討すると,
(1)明細書の表4及び表5などにおいて,ワクシニアウィルスベクターを用いて単一種類のワクチンを複数回投与することにより,免疫応答が活性化されたことが客観的データをもって示されていること,及び,
(2)明細書に「本発明者らは,追加免疫するために異なる属由来のポックスを使用することにより,この感受性問題が最小化され得ることを発見した。本発明によれば,このような問題を避けるために,好ましくは,第1または最初のポックスウイルスベクターはワクシニアである場合,第2のおよびその後のポックスウイルスベクターは,異なる属由来のポックスウイルス(例えば,スイポックス,トリポックス,ヤギポックス,またはワクシニアとは免疫原的に異なるオルトポックス)から選択される。」(明細書第4頁第17?23行)と記載されていて,第1のベクターをワクシニアとした場合の効果が確認されたことを前提とすれば,第2のベクターとしてワクシニアとは異なる属に由来するベクターを使用する場合について,その構成及び効果に関し,技術常識に照らし一定の蓋然性のある記載がなされているといえること,
からすると,請求項1に記載された発明特定事項によって,本願発明の課題が解決されることが,発明の詳細な説明の記載に基づいて当業者が認識し得ないものとすることはできない。
すなわち,補正後の請求項1に係る発明について,もはや,本願明細書の記載が特許法第36条第6項1号に規定する要件を満たしていないと判断することはできないものである。また,請求項2,3に係る発明についても同様である。
(審判請求理由補充書に添付された甲第2及び3号証によって示された,第1のベクターをワクシニアウィルス由来のものとし,第2のベクターをトリポツクスウィルス由来のものとすることによる効果を示すデータは,その構成及び効果に関し当初明細書の記載に基づくものとはいえないので,上記判断に際して参酌の限りでない。)

以上
 
審決日 2010-10-12 
出願番号 特願平9-505834
審決分類 P 1 8・ 537- WY (A61K)
P 1 8・ 121- WY (A61K)
最終処分 成立  
前審関与審査官 上條 のぶよ  
特許庁審判長 星野 紹英
特許庁審判官 穴吹 智子
伊藤 幸司
発明の名称 前立腺特異的抗原(PSA)に対する免疫応答の発生  
代理人 森下 夏樹  
代理人 安村 高明  
代理人 山本 秀策  
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