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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 H02K
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 H02K
管理番号 1224749
審判番号 不服2008-15827  
総通号数 131 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2010-11-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2008-06-23 
確定日 2010-10-05 
事件の表示 特願2002-551966「自動車用オルタネータ」拒絶査定不服審判事件〔平成14年 6月27日国際公開、WO02/50977、平成16年 6月 3日国内公表、特表2004-516785〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯
本願は、2001年12月21日(パリ条約による優先権主張外国庁受理2000年12月21日、フランス国)を国際出願日とする出願であって、平成20年3月18日付で拒絶査定がなされ、これに対し、同年6月23日に拒絶査定不服審判請求がなされると共に、同年7月23日付手続補正書による手続補正(以下、「本件補正」という。)がなされたものである。

2.本件補正についての補正却下の決定
[補正却下の決定の結論]
本件補正を却下する。

[理由]
(1)補正後の本願の発明
本件補正により、特許請求の範囲の請求項1は、
「いくつかの位相コイル(20)?(25)を支持する本体(14)が設けられたステータ(13)を備え、各位相コイルが、前記ステータ(13)の前記本体(14)の外側に設置された入力端(E1)?(E'3)および出力端(S1)?(S'3)と、第1バン(12)および第2バン(12')を形成するように、前記ステータ(13)の前記本体(14)の両側において、ネットワーク内に配置され、前記本体を貫通する導電性要素(37)(38)とを備え、少なくとも1つの巻線を形成することによって、前記導電性要素(37)(38)が前記ネットワークを形成するとともに、前記位相コイルの入力端と前記位相コイルの出力端とを接続するように、共にリンクされている、自動車用オルタネータにおいて、
前記ステータ(13)の前記本体(14)の一方の側の前記バン(12)(12')の一つが、3つの入力端(E1)?(E3)-(E'1)?(E'3)と、前記入力端を電気的に共にリンクする円周方向に配置された導電リンク部品(50)(51)とを支持すること、
前記入力端(E1)?(E3)-(E'1)?(E'3)からの2つの入力端がピン(160)によってリンクされていること、
前記リンク部品(50)(51)が、ピン(160)と、円周方向にカーブしていて、単一接続点によって前記ピン(160)に溶接されている第3の入力端の端部部分(160')とから成ること、を特徴とする自動車用オルタネータ。」
と補正された。

上記補正は、実質的に、請求項1に記載した発明を特定するために必要な事項である「リンク部品(50)(51)が、円周方向にカーブした第3の入力端の端部部分(160')から成り、ピン(160)に溶接されている」態様について「リンク部品(50)(51)が、ピン(160)と、 円周方向にカーブしていて、単一接続点によって前記ピン(160)に溶接されている第3の入力端の端部部分(160')とから成る」態様に限定するものであって、平成14年法律第24号改正附則第2条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第4項第2号に規定する特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。
そこで、本件補正後の前記請求項1に記載された発明(以下、「本願補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法(以下、単に「改正前の特許法」という。)第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に適合するか)について以下に検討する。

(2)引用例
a)原査定の拒絶の理由に引用された特開2000-166149号公報(以下、「引用例1」という。)には、図面と共に次の事項が記載されている。

・「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は乗用車、トラック等に搭載される車両用交流発電機の固定子に関する。」

・「【0009】図1は、車両用交流発電機の全体構成を示す図である。図1に示す車両用交流発電機1は、固定子2、回転子3、フレーム4、整流器5等を含んで構成されている。
【0010】固定子2は、固定子鉄心22と、固定子巻線を構成する複数の導体セグメント23と、固定子鉄心22と各導体セグメント23との間を電気絶縁するインシュレータ24とを備えている。」

・「【0014】次に、固定子2の詳細について説明する。図2は、固定子2の部分的な断面図である。また、図3は固定子巻線を構成するセグメントの斜視図である。」

・「【0017】したがって、固定子鉄心22の一方の端面側においては、外中層の電気導体232bと内中層の電気導体232aとをターン部232cを経由して接続する連続線を、外端層の電気導体231bと内端層の電気導体231aとをターン部231cを経由して接続する連続線が内包することとなる。・・・外中層の電気導体232bと内中層の電気導体232aとの接続により中層コイルエンドが形成され、外端層の電気導体231bと内端層の電気導体231aとの接続により端層コイルエンドが形成される。」

・「【0021】以上の構成を、全てのスロット25の導体セグメント23について繰り返す。そして、反ターン部側のコイルエンド群において、外端層の端部231e'と外中層の端部232e、並びに内中層の端部232dと内端層の端部231d'とがそれぞれ溶接、超音波溶着、アーク溶接、ろう付け等の手段によって接合されて外側接合部233bおよび内側接合部233aが形成され、電気的に接続されている。」

・「【0023】図7は、本実施形態の車両用交流発電機1の結線図である。上述したように、図4に示す巻線211と図5に示す巻線212とが直列接続されてX相の巻線が形成されており、その一方端である出力用引き出し線X1が整流器5に接続される。同様に、Y相およびZ相の巻線が形成されており、それぞれの一方端である出力用引き出し線Y1、Z1(注:「Y1、Y1」は誤記)が整流器5に接続される。また、X、Y、Z相の各巻線の他方端である中性点用引き出し線X2、Y2、Z2が、図8に示すように共通に結線される。
【0024】図9は、引き出し線を固定子巻線の外部に引き出す様子を示す図であり、固定子2を導体セグメント23のターン部231c、232c側から見た部分的な平面図が示されている。また、図10は図9に示すP方向から見た矢視図であり、X相の出力用引き出し線X1と中性点N近傍の側面図が示されている。」

・図1には、固定子鉄心22の外側に、ターン部側と反ターン部側のコイルエンド群が形成された構成が示され、図7には、3相の各固定子巻線が、Y結線回路を構成する態様が示され、図8には、3つの中性点用引き出し線X2,Y2,Z2の先端側部で共通に結線された構成が示され、図9,10には、固定子鉄心22のターン部側のコイルエンド群が、中性点端を有し、前記中性点端を共に結線する円周方向に配置された3つの中性点用引き出し線X2,Y2,Z2を支持する構成、及び、2つの中性点用引き出し線Y2,Z2が、円周方向にカーブしている部分を有する構成が示されている。さらに、図12には、出力用引き出し線Z1が出力端を設ける点が示されている。

これらの記載事項及び図示内容を総合すると、引用例1には、次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認めることができる。
「3相の固定子巻線を支持する固定子鉄心22が設けられた固定子2を備え、各固定子巻線が、前記固定子2の前記固定子鉄心22の外側に設置された中性点端および出力端と、ターン部側と反ターン部側のコイルエンド群を形成するように、前記固定子2の前記固定子鉄心22の両側において、Y結線回路を構成し、前記固定子鉄心22を貫通する導体セグメント23とを備え、3つの巻線を形成することによって、前記導体セグメント23が前記Y結線回路を形成するとともに、前記固定子巻線の中性点端と前記固定子巻線の出力端の両方に接続するように、共に結線されている、車両用交流発電機において、
前記固定子2の前記固定子鉄心22のターン部側の前記コイルエンド群が、中性点端を有し、前記中性点端を共に結線する円周方向に配置された3つの中性点用引き出し線を支持すること、
前記中性点端の各々が3つの中性点用引き出し線の先端側部によって結線されていること、
前記3つの中性点用引き出し線が、3つを共に結線する先端側部を有し、2つの中性点用引き出し線が、円周方向にカーブしている部分を有すること、とする車両用交流発電機。」

b)同じく、引用された特開平7-59283号公報(以下、「引用例2」という。)には、図面と共に次の事項が記載されている。

・「【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電機子巻線を複数の凸極の回りに巻回する3相交流モータの電機子巻線結線方法に関する。」

・「【0006】
【実施例】本発明を図に示す実施例について説明する。図1は本発明の実施例を示すティース部が9個の場合の巻線展開図である。まず、図1(a)に示すように、電機子巻線3をボビン4にコイルL1 ?L9 を連続して巻付けるが、巻き始めAをコイルL1 の一方端とし、巻き終りBをコイルL9 の一方端とする。巻線順序は、9個のコイルのうち巻き始めAにつながる1相巻線と巻き終りBにつながる1相巻線の間の中央の1相巻線を形成する3個のコイルの巻線順序が逆になるようにする。すなわち、L4 とL6 を逆の順序で巻線して、L1 ,L2 ,L3 ,L6 ,L5 ,L4 ,L7 ,L8 ,L9 とする。この場合、回転界磁の位相差を確保するために、巻き始めからのコイルの配列順序の偶数番目と奇数番目のコイルの巻き方向を逆とする。すなわち、例えば、L1 ,L3 ,L5 ,L7 ,L9 を右回りとすれば、L2 ,L4 ,L6 ,L8 を左回りとする。次に、コイルL4 とコイルL7 との間の渡線S47を切断して、コイルL4 側を3相電源の1相、例えばV相に接続する端子とし、コイルL7 側をW相に接続する端子とし、巻き始めAをU相に接続する端子とする。次に、コイルL9 からの巻き終りBをL3 からL6 の間の渡線S36の途中点Cに接続し、図1(b)に示すように、3相交流の電機子巻線3のスター結線回路を形成する。この状態で、図2に示すように、各ボビン4をそれぞれ複数のティース部2に装着することにより電機子巻線3の装着が完了する。この状態のティース部2をリング状のヨーク1の内側に固着することにより固定子を形成する。このように、複数のボビンにそれぞれコイルを連続して巻回した後、渡線の1か所を切断してその両方とコイルの巻き始めを電源に接続する端子とすると共に、コイルの巻き終りを1か所の渡線の途中に接続するだけで3相交流の電機子巻線の回路を形成することができる。」

・「【0008】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、複数個のボビンに連続して巻回したコイルの途中の1か所を切断し、コイルの1か所に巻き終わりを接続するだけの簡単な結線作業により、複数のティースを備えた3相交流の電機子巻線を形成することができるので、結線のための接続基板を省略できると共に、半田作業を1か所に削減でき、極めて加工工数の少ない電機子巻線結線方法を提供できる効果がある。」

・図1(b)には、U,V,W相巻線端を電気的に共に接続する接続部分を、U,W相巻線端を接続する渡線S36 と、途中点Cによって前記渡線S36 に半田接続されているV相巻線端の端部部分とから構成する態様が示されている。

(3)対比
そこで、本願補正発明と引用発明とを対比すると、その機能・作用からみて、後者における「3相の固定子巻線」は前者における「いくつかの位相コイル」に相当し、以下同様に、「固定子鉄心22」は「本体」に、「固定子2」は「ステータ」に、「中性点端」は「入力端」に、「ターン部側と反ターン部側のコイルエンド群」は「第1バンおよび第2バン」に、「Y結線回路を構成し」た態様は「ネットワーク内に配置され」た態様に、「導体セグメント23」は「導電性要素」に、「3つの巻線を形成する」態様は「少なくとも1つの巻線を形成する」態様に、「導体セグメント23がY結線回路を形成するとともに、固定子巻線の中性点端と前記固定子巻線の出力端の両方に接続する」態様は「導電性要素がネットワークを形成するとともに、位相コイルの入力端と前記位相コイルの出力端とを接続する」態様に、「結線」は「リンク」に、「車両用交流発電機」は「自動車用オルタネータ」に、「固定子鉄心22のターン部側のコイルエンド群」は「本体の一方の側のバンの一つ」に、「中性点端を有し、前記中性点端を共に結線する円周方向に配置された3つの中性点用引き出し線を支持する」態様は「3つの入力端と、前記入力端を電気的に共にリンクする円周方向に配置された導電リンク部品とを支持する」態様に、それぞれ相当している。

また、後者の「3つの中性点用引き出し線が、3つを共に結線する先端側部を有し、2つの中性点用引き出し線が、円周方向にカーブしている部分を有する」態様と前者の「リンク部品が、ピンと、円周方向にカーブしていて、単一接続点によって前記ピンに溶接されている第3の入力端の端部部分とから成る」態様とは、「リンク部品が、円周方向にカーブしている部分を含んで成る」との概念で共通している。

したがって、両者は、
「いくつかの位相コイルを支持する本体が設けられたステータを備え、各位相コイルが、前記ステータの前記本体の外側に設置された入力端および出力端と、第1バンおよび第2バンを形成するように、前記ステータの前記本体の両側において、ネットワーク内に配置され、前記本体を貫通する導電性要素とを備え、少なくとも1つの巻線を形成することによって、前記導電性要素が前記ネットワークを形成するとともに、前記位相コイルの入力端と前記位相コイルの出力端とを接続するように、共にリンクされている、自動車用オルタネータにおいて、
前記ステータの前記本体の一方の側の前記バンの一つが、3つの入力端と、前記入力端を電気的に共にリンクする円周方向に配置された導電リンク部品とを支持すること、
前記リンク部品が、円周方向にカーブしている部分を含んで成ること、とする自動車用オルタネータ。」
の点で一致し、以下の点で相違している。

[相違点1]
本願補正発明は、「入力端からの2つの入力端がピンによってリンクされている」構成であるのに対し、引用発明は、「中性点端の各々が3つの中性点用引き出し線の先端側部によって結線されている」構成である点。
[相違点2]
リンク部品の「円周方向にカーブしている部分を含んで成る」構成に関し、本願補正発明は、「ピンと、円周方向にカーブしていて、単一接続点によって前記ピンに溶接されている第3の入力端の端部部分とから成る」構成であるのに対し、引用発明は、「(中性点用引き出し線の)3つを共に結線する先端側部を有し、2つの中性点用引き出し線が、円周方向にカーブしている部分を有する」構成である点。

(4)判断
上記相違点1及び2について以下検討する。

例えば、引用例2にも開示されているように、3つの巻線(「U,V,W相巻線」が相当)端を電気的に共にリンク(「接続」が相当)する導電リンク部品(「接続部分」が相当)を、2つの巻線(「U,W相巻線」が相当)端をリンクするピン(「渡線S36 」が相当)と、単一接続点(「途中点C」が相当)によって前記ピンに溶接(「半田」が相当)されている第3の巻線(「V相巻線」が相当)端の端部部分とから構成することにより、結線作業の加工工数の削減を図ることは、回転機巻線の分野における周知技術である。
回転機巻線の分野に属する引用発明において、結線作業の加工工数の削減は、当然に要求されるべき課題であるといえるから、かかる課題の下に、巻線の入力端の結線に対して上記周知技術を採用することは、当業者にとって容易である。
また、その際、第3の入力端となる巻線の端部部分を、「円周方向にカーブしてい」る形状とすることは、引用発明における「2つの中性点用引き出し線が、円周方向にカーブしている」構成を踏まえれば、当業者が適宜設定し得る設計的事項にすぎないものというべきである。
そうすると、相違点1及び2は格別のものとはいえない。

そして、本願補正発明の全体構成により奏される作用効果も、引用発明及び上記周知技術から当業者が予測し得る範囲内のものである。
したがって、本願補正発明は、引用発明及び上記周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

(5)むすび
以上のとおりであって、本件補正は、改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下を免れない。

3.本願の発明について
本件補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下、同項記載の発明を「本願発明」という。)は、平成20年1月4日付手続補正書の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される、以下のとおりのものである。
「いくつかの位相コイル(20)?(25)を支持する本体(14)が設けられたステータ(13)を備え、各位相コイルが、前記ステータ(13)の前記本体(14)の外側に設置された入力端(E1)?(E'3)および出力端(S1)?(S'3)と、第1バン(12)および第2バン(12')を形成するように、前記ステータ(13)の前記本体(14)の両側において、ネットワーク内に配置され、前記本体を貫通する導電性要素(37)(38)とを備え、少なくとも1つの巻線を形成することによって、前記導電性要素(37)(38)が前記ネットワークを形成するとともに、前記位相コイルの入力端と前記位相コイルの出力端とを接続するように、共にリンクされている、自動車用オルタネータにおいて、
前記ステータ(13)の前記本体(14)の一方の側の前記バン(12)(12')の一つが、3つの入力端(E1)?(E3)-(E'1)?(E'3)と、前記入力端を電気的に共にリンクする円周方向に配置された導電リンク部品(50)(51)とを支持すること、
前記入力端(E1)?(E3)-(E'1)?(E'3)からの2つの入力端がピン(160)によってリンクされていること、
前記リンク部品(50)(51)が、円周方向にカーブした第3の入力端の端部部分(160')から成り、前記ピン(160)に溶接されていること、
を特徴とする、自動車用オルタネータ。」

(1)引用例
原査定の拒絶の理由に引用された引用例、及び、その記載事項は、前記「2.(2)」に記載したとおりである。

(2)対比・判断
本願発明は、前記「2.(1)」で検討した本願補正発明から、実質的に、「リンク部品(50)(51)が、円周方向にカーブした第3の入力端の端部部分(160')から成り、ピン(160)に溶接されている」態様について「リンク部品(50)(51)が、ピン(160)と、円周方向にカーブしていて、単一接続点によって前記ピン(160)に溶接されている第3の入力端の端部部分(160')とから成る」態様への限定を省いたものである。
そうすると、本願発明の構成要件を全て含み、さらに他の構成要件を付加したものに相当する本願補正発明が、前記「2.(3)及び(4)」に記載したとおり、引用発明及び上記周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様の理由により、引用発明及び上記周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

(3)むすび
以上のとおり、本願発明は、引用発明及び上記周知技術に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないため、本願は、同法第49条第2号の規定に該当し、拒絶をされるべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2010-04-19 
結審通知日 2010-04-27 
審決日 2010-05-17 
出願番号 特願2002-551966(P2002-551966)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (H02K)
P 1 8・ 575- Z (H02K)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 松本 泰典  
特許庁審判長 仁木 浩
特許庁審判官 片岡 弘之
大河原 裕
発明の名称 自動車用オルタネータ  
代理人 竹沢 荘一  

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