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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 H04H 審判 査定不服 4項4号特許請求の範囲における明りょうでない記載の釈明 特許、登録しない。 H04H |
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管理番号 | 1225969 |
審判番号 | 不服2007-27372 |
総通号数 | 132 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2010-12-24 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2007-10-04 |
確定日 | 2010-10-28 |
事件の表示 | 平成 9年特許願第171744号「広告情報放送方法,広告情報放送システムおよび受信装置」拒絶査定不服審判事件〔平成11年 1月22日出願公開,特開平11- 17633〕について,次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本願は,平成9年6月27日の出願であって,平成19年3月6日付けで拒絶理由通知がなされ,同年5月14日付けで意見書及び手続補正書が提出され,その後同月31日付けで最後の拒絶理由通知がなされ,同年8月6日付けで意見書及び手続補正書が提出されたが,同月16日付けで同月6日付け手続補正を却下する決定及び拒絶査定がなされ,これに対して同年10月4日に拒絶査定不服審判が請求されるとともに,同年11月5日付けで手続補正がなされたものである。 第2 平成19年11月5日付けの手続補正について 1.補正前の請求項10?13に記載された発明 平成19年11月5日付け手続補正(以下,「本件補正」という。)前の,平成19年5月14日付け手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項10?13に記載された内容は次のとおりである。 「【請求項10】 番組のデータと番組以外のデータを多重化して送信することが可能なディジタル放送を使用した広告情報放送方法において, 広告情報と広告に関連する詳細情報とのリンク方法を示すリンク情報が付加された広告情報を,放送信号に対して多重化し, 上記詳細情報を上記リンク情報に基づいて上記放送信号以外の情報提供局から取得することを特徴とする広告情報放送方法。 【請求項11】 請求項10において, さらに,上記広告情報により広告される商品またはサービスが対象とする視聴者層を識別するターゲットIDを上記広告情報に付加することを特徴とする広告情報放送方法。 【請求項12】 請求項10において, 上記リンク情報が上記情報提供局へのアクセス方法を記述した情報であることを特徴とする方法。 【請求項13】 請求項10において, 上記広告情報が画面上に表示されるアイコンであり,上記アイコンに対して詳細情報要求操作を行うことを特徴とする方法。」 2.補正前の請求項10?13に対する記載不備の拒絶理由通知 平成19年5月31日付けでなされた最後の拒絶理由通知では,本件補正前の請求項10?13に記載された内容に対して,次の指摘がある。 「理由2 この出願は,下記の点で特許請求の範囲の記載に不備があるから,特許法第36条第6項第1号及び第2号に規定する要件を満たしていない。 (中略) (1)上記拒絶の理由1において示した検討と同旨により,請求項1-4,8,10-17及び22に記載されたものは,技術思想として明確ではない。 技術的手段を具備する装置の制御方法であることや,ハードウェア資源を利用したソフトウェアによる情報処理が具体的に特定できるように,請求項を記載するべきである。 (2)上記記載不備に関連して,請求項3及び13は,実質的に放送側の方法を特許として請求しようとしているにもかかわらず,実質的に受信側の構成を特定しており,特許を受けようとするものを明確に特定することができない。 (3)上記記載不備に関連して,方法の発明を特許として請求しようとしている請求項に特定されている動作の主体が明らかではなく,それら請求項に記載されたものを技術思想として明確に特定することができない。 (中略) (4)(中略)全般的に,この出願の特許請求の範囲には,装置に期待する動作を漠然とした記載が随所に認められ,請求項に記載されたものを技術的思想として明確に特定することができない。特定の処理を可能とするための技術的仕組みを請求項に明確に記載するべきである。 特許請求の範囲について補正をする場合は,全体を再度精査されたい。 (中略) (7)請求項10の「・・・信号以外の・・・局」という表現は,意味不明である。そもそも「信号」と「局」は,技術的に全く異なる概念である。 (中略) (9)(中略)請求項を記載するにあたっては,記載自体から技術的思想が明確に特定できるように,より注意深く記載をするべきである。特許請求の範囲について補正をする場合は,その点に注意して記載を全面的に改めるべきである。 (10)上記で記載不備を指摘した請求項を引用する請求項や,記載不備を指摘した請求項と同様の表現が用いられている請求項もまた,同旨の記載不備が存在するものと認められる。」 3.本件補正後の特許請求の範囲 本件補正により,特許請求の範囲は,次のとおり補正された。 「【請求項1】 番組のデータと番組以外のデータを多重化して送信するディジタル放送を使用した広告情報放送方法において, 広告される商品またはサービスが対象とする視聴者層を識別するターゲットIDと,広告に関連する詳細情報を提供する情報提供局へのアクセス方法を示すリンク情報とが付加された広告情報を,放送信号に対して多重化し, 予め登録されている視聴者属性と上記ターゲットIDとを照合することにより,両者が一致する広告情報を選択させ, 上記選択された広告情報を示すと共に詳細情報要求操作を可能とするアイコンを予め決められた表示終了時刻までの所定の時間画面上に表示させ, 上記詳細情報要求操作に応じて上記詳細情報を上記リンク情報に基づいて上記放送信号の提供局以外の情報提供局から取得させることを特徴とする広告情報放送方法。」 4.補正の内容 本件補正は, 補正前の特許請求の範囲の請求項10に記載された発明について, (a)補正前の「番組のデータと番組以外のデータを多重化して送信することが可能なディジタル放送」を,「番組のデータと番組以外のデータを多重化して送信するディジタル放送」と補正し, (b)補正前の「広告情報と広告に関連する詳細情報とのリンク方法を示すリンク情報が付加された広告情報」を,「広告される商品またはサービスが対象とする視聴者層を識別するターゲットIDと,広告に関連する詳細情報を提供する情報提供局へのアクセス方法を示すリンク情報とが付加された広告情報」と補正し, (c)補正前の「上記詳細情報を上記リンク情報に基づいて上記放送信号以外の情報提供局から取得すること」を,「予め登録されている視聴者属性と上記ターゲットIDとを照合することにより,両者が一致する広告情報を選択させ,上記選択された広告情報を示すと共に詳細情報要求操作を可能とするアイコンを予め決められた表示終了時刻までの所定の時間画面上に表示させ,上記詳細情報要求操作に応じて上記詳細情報を上記リンク情報に基づいて上記放送信号の提供局以外の情報提供局から取得させること」と補正するとともに, (d)補正前の請求項1?9,及び11?26を削除する, ものである。 5.本件補正の目的についての当審の判断 上記補正事項(a)は,上記「2. (4),(9)」で指摘された事項に従い,特許請求の範囲全体を精査し,記載を全面的に改める中で,補正前の「ディジタル放送」の意味内容を明らかにするものと認められる。 上記補正事項(b)は,上記「2. (1)」で技術思想として明確ではないと指摘された請求項10?12の内容を整理し,補正前の「広告情報」の意味内容を明らかにするものと認められる。 上記補正事項(c)は,上記「2. (1)?(4),(7),(9)?(10)」で技術思想として明確ではないと指摘された請求項10?13の内容を整理し,補正前の「上記放送信号以外の情報提供局」の意味を明確化し,放送方法が詳細情報を取得「させる」点を明らかにするなど,補正前の「上記詳細情報を上記リンク情報に基づいて上記放送信号以外の情報提供局から取得すること」の記載を全面的に改めて意味内容を明らかにするものと認められる。 上記補正事項(d)は,請求項の削除を目的とすることが明らかである。 6.本件補正についてのまとめ 本件補正は,上記「5.本件補正の目的についての当審の判断」に記載したとおり,平成19年5月31日付け最後の拒絶理由通知に係る拒絶の理由に示す事項についてする明りようでない記載の釈明と,請求項の削除とを目的とするものであるから,本件補正は,平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第4項の規定を満たすものである。 第3 本願発明 本願の請求項1に係る発明(以下,「本願発明」という。)は,本件補正後の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項(上記「第2 3.本件補正後の特許請求の範囲」を参照。)により特定されるとおりのものである。 第4 刊行物 原査定の拒絶の理由に引用された,本願の出願日前に頒布された刊行物である,特開平9-51314号公報(平成9年2月18日公開。以下,「刊行物」という。)には,図面とともに以下の事項が記載されている。 (ア)「【構成】情報提供者は,放送局1000から,FM放送等の電波を用いて放送情報1010を発信する。この電波の発信先は不特定多数の利用者1300であり,その情報の内容は,該当する街の地理状況に関するすべての情報である。個々の情報は,その情報の種類を示すデータ種別を含む。利用者1300の持つ携帯端末1200には,予め利用者1300が,自身の必要な情報の種別を登録しておく。携帯端末1200が情報を受信すると,受信した情報の中のデータ種別と,登録された必要な情報の種別を照合し,合致したものが発生すると,その情報を携帯端末1200の記憶装置に記憶,表示画面への表示,もしくはアラームを鳴らして必要な情報が発生した旨を知らせるようなプログラムが起動する。」(第1ページ【要約】欄) (イ)「【0008】図1は,本発明による情報伝達システムの全体の構成を示すブロック図である。情報を発信する放送局1000から発信される放送情報1010は,FM放送の音声多重チャンネル等を使用した,一方向・不特定多数相手に送信される情報である。利用者1300が所有する携帯端末1200は,あらかじめ街の地図情報1100がICカード等を用いて入力されており,ディスプレイに街の地図を表示することが出来るようになっている。そしてこの携帯端末1200は,放送局1000が放送する放送情報1010を受信することが出来,通常の音声放送はヘッドホン1500を用いて利用者1300が聴くことが出来る。ここで放送情報1010には,街に関する情報,例えばお店で売っている商品や,レストランの情報等を含むあらゆる情報が入っており,携帯端末1200は,この放送情報1010を受信すると,受信した情報の中から利用者1300が欲している情報を選び出し,利用者に情報の発生及びその内容を知らせる等の動作を行う。」(段落【0008】) (ウ)「【0009】図2は,本発明による情報伝達システムで使用する携帯端末の内部の情報の流れを示すブロック図である。図1に於ける放送情報は,携帯端末に受信された後,必要な復調が行われ,伝送情報2101として携帯端末の内部に入力される。伝送情報は,図1の説明の如く各種の情報を含んでいるが,その情報の内部には情報の種類を表わす種別情報が含まれている。これを種別情報読取2100で解読し,情報の種別に応じた動作を指示するための,種別制御指示2102を発信する。伝送情報2101は種別情報が読取られた後,フィルタ2000に入力される。フィルタ2000は,種別制御指示2102の指示に従って,伝送情報をより分ける。」(段落【0009】) (エ)「【0010】図3に,本発明による情報伝達システムが送信する情報の内容の例を示す。転送データ3000は,図2における伝送情報2101の中の1つのレコードを表わす。本発明による転送データ3000の例の内容は,ヘッダ3010,データ種別3020,データ属性3030,データ長3040,データ本体3050,パリティ3060により構成される。ヘッダ3010は,転送データ3000を構成する他の項目には存在しないユニークなコードであり,受信側が確実にヘッダの位置を確認することが出来る。ヘッダ3010に続くデータ種別は,この転送データの種類を表わす。種別情報は例えば3021に示すような,緊急情報,道路情報,紳士洋装等の道やお店に関する情報や,具体的な商品に関する種別にも及ぶ分類が行われる。この分類を用いて,図2で説明したフィルタが動作し,利用者が必要な情報を選び出す。」(段落【0010】) (オ)「【0011】データ本体3050の内容の例をデータ本体情報3051に示す。地図上に表示するお店のアイコンデザイン,テキストの先頭を示すテキストヘッダ,お店の案内を記載したテキスト本文,画像が存在する場合は画像データの先頭を示す画像ヘッダ及び画像データの長さ,画像データ本体,そして手順データの先頭を示す手順ヘッダ及び手順データである。ここで手順データは,図7に於いてその動作を説明するが,基本的に指定したメッセージを有するウィンドウを表示する関数の呼出し,ウィンドウ内に指定したボタンを押したときに行う次の手順の設定,携帯端末に電話が接続されているときは,自動的に電話をかけて,ホストにアクセスをする等の関数の呼出しを有する。各関数は携帯端末自身がライブラリとして有しており,それらは個々の携帯端末のハードウェア,ソフトウェアに適合した動作を行うが,呼出し方式を統一して,いかなる携帯端末でも受信した手順データを実行できる構成としている。」(段落【0011】) (カ)「【0012】図4は,本発明による携帯端末のハードウェア構成を示すブロック図である。CPU4000を中心に,バス4050の回りに,メモリ4010,ディスプレイ4020,タッチパネルI/F4030,ICカードI/F4040,ラジオ4071及び受信信号の復調回路4070,電話等の通信手段4081及び変・復調回路4080,受信した放送を聞くためのヘッドホン4091と,音声出力手段4090,そしてメッセージを音声に割込ませて利用者に提供するための音声合成回路4092等が設置されている。 【0013】メモリ4010には,図5で後述するフィルタ情報4011,そして該フィルタ情報を用いて選択された取得情報4012等が記憶される。」(段落【0012】?【0013】) (キ)「【0014】端末に入力される放送情報は,ラジオ4071で検波され,復調回路4070でディジタル信号に変換される。本実施例では音声放送もディジタルで送られてくる場合にも対応して,ディジタル信号を音声出力手段4090を用いて音声信号に戻し,ヘッドホン4091で聞く構成としているが,これはラジオ4071により検波された信号を直接,図示しないアンプ等を通じてヘッドホン4091で聞いても良い。復調回路4070で復調されたディジタル信号はメモリ4010内のフィルタ情報と照合され,必要な情報のみが選択されて取得情報4012に記憶されたり,ディスプレイ4020に表示されたりする。」(段落【0014】) (ク)「【0015】図5は,本発明による携帯端末のフィルタの構造と,動作を示した説明図である。フィルタはフィルタテーブル5000に,その優先順位の順番に記載される。0番目には必ず災害の通報等に用いられる緊急情報が記載され,これは他の順番に移動することは出来ない構造とする。1番目以降は利用者が希望するキーワードを順番に並べる。この場合利用者は街で帽子,傘の順に買物をしたいので,帽子,傘に関する情報を重視する。以下,道路工事等による行き止まりの道の情報等を示す道路情報,バザー,靴の情報と並ぶ。このフィルタテーブルに記載した情報は,すべて図4におけるメモリに記憶する。フィルタテーブル5000の中の特定の場所を示すイベントしきい値5010が存在する。イベントしきい値は,このしきい値以上の優先順位の情報が受信されたとき,メモリへの情報の記憶だけではなく,利用者の情報の発生(イベント)を知らせる等の何らかの手順を起動することを示すしきい値である。」(段落【0015】) (ケ)「また種別の設定は,複数のキーワードの論理演算結果,例えば(傘)AND(天候=雨)という形で指定しても良い。ここで携帯端末が有する利用者のパーソナル情報,性別,趣味,年齢というキーワード等を自動的に利用して論理演算しても良い。 【0016】図6は,図5で説明したイベント通知ウィンドウの地図との連携機能を示した説明図である。端末表示画面6000にて,図5と同様に帽子に関する情報が発生した旨を利用者に知らせるイベント通知ウィンドウ6010が開いて,利用者にイベントの発生を知らせている。ここで,ウィンドウの中の地図ボタンをタッチすることで,端末表示画面6020に切り替わり,イベント通知ウィンドウ6010で知らせてきたお店の場所を地図上に表示する。これは図3に於けるデータ本体の中にお店の座標を入れておき,携帯端末はこの座標値に,同じく図3のデータ本体情報のアイコンデザインに基づいた図形を表示すれば良い。ここで,携帯端末の表示機能では,画素数や色数の限定により転送されたアイコンが表示出来ない場合は,端末がアイコンデザインを独自にデコードするか,端末自身が有する独自のアイコンを表示すれば良い。 【0017】図7は,図3で説明した放送情報に乗った手順書を実際に使用する実施例を示した説明図である。本実施例は,利用者がレストランを探して,その予約を行いたい場合を想定している。端末表示画面7000で,利用者は希望のレストランがあった旨を,イベント通知ウィンドウ6010を用いて知る。ここで,例えばこのレストランに興味がなければ,例えばイベント通知ウィンドウ7010以外の部分をタップすることで,これ以降の手順を中止することが出来る。ここでこのレストランに興味がある場合は,予約ボタンにタッチすると,端末表示画面7020に移行し,図6の説明の如く,レストランの場所を示す地図を表示する。」(段落【0015】?【0017】) (コ)「【0018】放送情報に含まれた手順の実行の他の例として,図1に於ける放送の受信の選択機能も挙げられる。放送情報がFM放送の文字多重チャンネルで送信され,受信する携帯端末がFMの音声放送を受信する機能を有する場合,放送情報はFMの音声放送の番組情報を送信し,利用者は番組情報を携帯端末のディスプレイでチェック,聴きたい放送局を選択して聴くことが出来る。」(段落【0018】) (サ)「【0021】図9は,災害情報の受信に関する被災者情報を受信する携帯端末の動作を示す説明図である。携帯端末に図5のフィルタと同様な方法で,安否を知りたい人の名前を登録しておく。地震や火災等の大規模災害が発生した時は,従来でもテレビジョン放送やラジオ放送で,被災者の名前と状況を読み上げているが,これを本発明による放送情報で流し,携帯端末はその情報を受信する。災害情報が放送されているときは,携帯端末の端末表示画面9000には,災害情報モニタ中を示すメッセージ9020が表示されている。放送された災害情報の中に,先に登録した安否を知りたい人の名前を発見すると,携帯端末は端末表示画面9010に,負傷者情報表示ウィンドウ9040を開き,指定した人の安否情報を利用者に知らせる。ここで登録する安否を知りたい人の名前は,携帯端末がすでに有している住所録のすべての名前や,住所録に指定のマークをつけた人の名前を自動的に登録しても良い。また,被災者が運ばれた病院の場所を地図上に表示したり,特に親族の場合等で緊急に連絡が必要な場合に対処して,図7のレストランの予約と同様に,病院や被災者への連絡先との電話連絡の連携を行う構成を持っても良い。」(段落【0021】) (シ)「【0025】図13は,図7に於ける放送情報の受信と予約手順の連携に於いて,情報元の詳細情報を再度確認するために,電話による通信時に情報伝送を受ける方式を示した説明図である。端末表示画面13000に於いて,希望するレストランが発見され,イベント表示ウィンドウ13010にて利用者に表示される。予約ボタンをタッチすることで端末表示画面13020にて場所の表示を行うところまでは,図7の説明と同一であり,ここでは説明を省略する。本実施例では端末表示画面13020で,情報ボタンを押すことで,そのレストランに関する情報を改めて電話回線を通じて入手し,確認する機能を有することを特徴とする。具体的には端末表示画面13020で,情報ボタンを押すと,携帯端末は放送情報に記載されたレストラン自身の電話番号,もしくはレストランが情報の配布を依託しているホストコンピュータに電話をかけ,通信回線を接続し,このレストランに関する詳細な情報13030,13040を入手する。利用者はこの1頁もしくは複数頁の情報を読み,その後予約するかどうかを判断して予約ボタンを押し,図7の説明と同様に予約手順に入る。 【0026】図14は,以上の本発明による情報伝達システムの携帯端末の動作フロー例である。まず,図1の地図情報や,図11に於けるバージョン#1の基本データを入手(14000),次に図5に示したフィルタ情報を入力(14010),そしてデータの受信を開始する。受信データが発生(14020)すると,図2の如くまず受信データの種別をチェック(14030)し,受信データの種別に応じて,それぞれにあらかじめ定められた手順を実行する(14040)。本実施例では手順は,受信情報のメモリ(14050),受信情報の表示(14060),受信情報の発生を利用者に伝えるアラーム(14070),そして,各受信情報自身が有する手順書の実行2(14080)である。これらの手順を必要に応じて一つもしくは複数行う。ここで表示14060は,図5のイベント通知ウィンドウ5030の如く,ダイアログウィンドウを表示し(14090),ダイアログ内のボタンの入力待ち(14100)で構成される。このボタンの入力待ちは,タイマーにより一定時間の入力がなければ自動的にウィンドウの表示が終了される。」(段落【0025】?【0026】) したがって,刊行物には,以下の発明(以下,「刊行物記載発明」という。)が記載されていると認められる。 「放送局から,FM放送の音声多重チャンネル等を使用して放送情報を発信し,利用者は,FMの音声放送を受信する機能を有し,音声放送もディジタルで送られてくる場合にも対応している携帯端末で,放送情報を受信する情報伝達システムであって, 放送情報には,その情報の種類を示すデータ種別が含まれ,また,街に関する情報として,店で売っている商品や,レストランの情報等を含むあらゆる情報が入っており,放送情報は,携帯端末に受信された後,伝送情報として携帯端末の内部に入力され,伝送情報の中の1つのレコードを表わす転送データは,地図上に表示する店のアイコンデザイン,店の案内を記載したテキスト本文,手順データを含むデータ本体と,データ種別等により構成され, 手順データは,基本的に指定したメッセージを有するウィンドウを表示する関数の呼出し,ウィンドウ内に指定したボタンを押したときに行う次の手順の設定,携帯端末に電話が接続されているときは,自動的に電話をかけて,ホストにアクセスをする等の関数の呼出しを有するものであり, 携帯端末には,予め利用者が,自身の必要な情報の種別を登録しておき,種別の設定は,複数のキーワードの論理演算結果という形で指定しても良く,携帯端末が有する利用者のパーソナル情報,性別,趣味,年齢というキーワード等を自動的に利用して論理演算しても良く, 携帯端末は,放送情報を受信すると,受信した情報の中から利用者が欲している情報を選び出し,利用者に情報の発生及びその内容を知らせる等の動作を行い,すなわち, 受信した情報の中のデータ種別と,登録された必要な情報の種別を照合し,合致したものが発生すると,その情報を携帯端末の記憶装置に記憶,表示画面への表示,もしくはアラームを鳴らして必要な情報が発生した旨を知らせ, 受信情報の表示は,ダイアログウィンドウを表示し,ダイアログ内のボタンの入力待ちで構成され,このボタンの入力待ちは,タイマーにより一定時間の入力がなければ自動的にウィンドウの表示が終了されるものであり, イベント通知ウィンドウの中の地図ボタンをタッチすると,データ本体の中の店の座標値に,同じくデータ本体情報のアイコンデザインに基づいた図形を表示することにより,イベント通知ウィンドウで知らせてきた店の場所を地図上に表示し,ここで,転送されたアイコンが表示出来ない場合は,端末自身が有する独自のアイコンを表示すれば良く, 続いて,各受信情報自身が有する手順書を必要に応じて実行し,希望するレストランの場所が表示された端末表示画面で,情報ボタンを押すと,携帯端末は放送情報に記載されたレストラン自身の電話番号,もしくはレストランが情報の配布を依託しているホストコンピュータに電話をかけ,通信回線を接続し,このレストランに関する詳細な情報を入手する, 情報伝達システム。」 第5 本願発明と刊行物記載発明との対比 刊行物記載発明の携帯端末は,FMの音声放送を受信する機能を有し,音声放送もディジタルで送られてくる場合に対応しているから,刊行物記載発明の「FMの音声放送」は,本願発明の「ディジタル放送」と,「番組のデータを送信するディジタル放送」である点で一致する。 また刊行物記載発明において,レストランの情報等,すなわち番組以外のデータ,はFM放送の音声多重チャンネル等を使用して発信されるから,明記されてはいないものの,前記FMの音声放送の番組のデータと多重化して送信されるものと解される。 したがって,刊行物記載発明の「FM放送」は,本願発明の「番組のデータと番組以外のデータを多重化して送信するディジタル放送」に相当し,刊行物記載発明は,「番組のデータと番組以外のデータを多重化して送信するディジタル放送を使用した情報放送方法」に関するものである。 刊行物記載発明の「データ種別」は,本願発明の「ターゲットID」と,放送信号に多重化される情報に付加された「付加情報」である点で一致する。 刊行物記載発明では,携帯端末が受信情報が有する手順書を実行し,希望するレストランの場所が表示された端末表示画面で,利用者が情報ボタンを押すと,携帯端末は放送情報に記載されたレストラン自身の電話番号,もしくはレストランが情報の配布を依託しているホストコンピュータに電話をかけ,通信回線を接続し,このレストランに関する詳細な情報を入手するから,刊行物記載発明の「レストラン」及び「レストランが情報の配布を依託しているホストコンピュータ」は,本願発明の「情報提供局」と,「放送信号に多重化される情報に関連する詳細情報を提供する情報提供局」である点で共通する。 刊行物記載発明の「受信情報自身が有する手順書」は,伝送情報のレコードを表わす転送データに含まれる「手順データ」,すなわちウィンドウ内に指定したボタンを押したときに行う次の手順の設定,携帯端末に電話が接続されているときは,自動的に電話をかけて,ホストにアクセスをする等の関数の呼出しを有するもの,を意味することが明らかであって,また,放送情報には,レストラン自身,もしくはホストコンピュータの電話番号が記載されているから,刊行物記載発明のレストランの情報等には,「放送信号に多重化される情報に関連する詳細情報を提供する情報提供局へのアクセス方法を示すリンク情報」が付加されていると言える。 したがって,刊行物記載発明は,本願発明の「広告される商品またはサービスが対象とする視聴者層を識別するターゲットIDと,広告に関連する詳細情報を提供する情報提供局へのアクセス方法を示すリンク情報とが付加された広告情報を,放送信号に対して多重化し,」と,「付加情報と,放送信号に多重化される情報に関連する詳細情報を提供する情報提供局へのアクセス方法を示すリンク情報とが付加された情報を,放送信号に対して多重化」する点で共通する。 刊行物記載発明の「利用者」は,本願発明の「視聴者」と「端末ユーザ」である点で一致し,刊行物記載発明の「必要な情報の種別」は,予め利用者が自身の必要な情報の種別を登録しておくものであるから,本願発明の「視聴者属性」と,「予め登録されている端末ユーザ関連情報」である点で一致し,刊行物記載発明において,携帯端末が情報を受信すると,受信した情報の中のデータ種別と,利用者が予め登録した必要な情報の種別とを照合し,合致したものが発生すると,必要な情報が発生した旨を知らせること,すなわち,受信した情報の中から利用者が欲している情報を選び出すことは,本願発明において「予め登録されている視聴者属性と上記ターゲットIDとを照合することにより,両者が一致する広告情報を選択させ」ることと,「予め登録されている端末ユーザ関連情報と上記付加情報とを照合することにより,両者が一致する情報を選択させ」る点で共通する。 刊行物記載発明では,携帯端末で受信した情報の中から利用者が欲している情報を選び出し,希望するレストランの場所が表示された端末表示画面で,情報ボタンを押すと,このレストランに関する詳細な情報を入手するから,刊行物記載発明の「情報ボタン」は,本願発明の「上記選択された広告情報を示すと共に詳細情報要求操作を可能とするアイコン」と,「詳細情報要求操作を可能とする表示要素」である点で一致する。 そして,刊行物記載発明では,ダイアログウィンドウを表示し,ダイアログ内のボタンの入力を待ち,タイマーにより一定時間の入力がなければ自動的にウィンドウの表示が終了されるから,情報ボタンは一定時間画面上に表示されるものと解され,刊行物記載発明は,本願発明の「上記選択された広告情報を示すと共に詳細情報要求操作を可能とするアイコンを予め決められた表示終了時刻までの所定の時間画面上に表示させ,」と,「詳細情報要求操作を可能とする表示要素を予め決められた表示終了時までの所定の時間画面上に表示させ」る点で共通する。 刊行物記載発明の「放送局」は,本願発明の「上記放送信号の提供局」に相当する。そして,刊行物記載発明において,受信情報自身が有する手順書を実行し,希望するレストランの場所が表示された端末表示画面で,情報ボタンが押されると,放送局以外の,放送情報に記載されたレストラン自身の電話番号,もしくはホストコンピュータに電話をかけさせ,このレストランに関する詳細な情報を入手させることは,本願発明において「上記詳細情報要求操作に応じて上記詳細情報を上記リンク情報に基づいて上記放送信号の提供局以外の情報提供局から取得させる」ことに相当する。 したがって,本願発明と刊行物記載発明は,以下の点で一致ないし相違する。 <一致点> 「番組のデータと番組以外のデータを多重化して送信するディジタル放送を使用した情報放送方法において, 付加情報と,放送信号に多重化される情報に関連する詳細情報を提供する情報提供局へのアクセス方法を示すリンク情報とが付加された情報を,放送信号に対して多重化し, 予め登録されている端末ユーザ関連情報と上記付加情報とを照合することにより,両者が一致する情報を選択させ, 詳細情報要求操作を可能とする表示要素を予め決められた表示終了時までの所定の時間画面上に表示させ, 上記詳細情報要求操作に応じて上記詳細情報を上記リンク情報に基づいて上記放送信号の提供局以外の情報提供局から取得させることを特徴とする情報放送方法。」である点。 <相違点1> 本願発明は,「広告情報放送方法」であり,情報提供局が「広告」に関連する詳細情報を提供し,「広告」情報を放送信号に対して多重化し,「広告」情報を選択させるものであるのに対して,刊行物記載発明には,「広告情報放送方法」であること,情報提供局が「広告」に関連する詳細情報を提供すること,「広告」情報を放送信号に対して多重化すること,「広告」情報を選択させることは,いずれも明記されていない点。 <相違点2> 本願発明では,付加情報は「広告される商品またはサービスが対象とする視聴者層を識別するターゲットID」であり,情報を選択するために「予め登録されている視聴者属性と上記ターゲットIDとを照合する」のに対して,刊行物記載発明では,付加情報は「データ種別」であり,情報を選択するために,受信した情報の中のデータ種別と,利用者が予め登録した必要な情報の種別とを照合する点。 <相違点3> 詳細情報要求操作を可能とする表示要素について,本願発明のものは「上記選択された広告情報を示すアイコン」であり,表示終了「時刻」まで表示させるのに対して,刊行物記載発明のものは「情報ボタン」であって「上記選択された広告情報を示すアイコン」ではなく,表示終了時が「時刻」であるとは記載されていない点。 第6 相違点についての判断 <相違点1について> 広告情報を多重化した信号を放送し,放送した広告を受信側で選択させることは周知(特開平7-154350号公報の段落【0019】,【0054】には,放送局側で,地域密着型のCMなどの地域情報に地域コードを付与して文字多重放送形式で放送し,受信側では,受信地域に対応する特定の地域コードをIDとして設定し,このIDと,一致する地域コードが付与された受信CMのみを出力することが記載されており,特開平8-102976号公報の段落【0064】?【0067】には,送信局から常に情報と共に広告が垂れ流し放送されている状況において,加入者は端末で無料の情報を自由に受信するできること,送信されてくる広告に広告の種類を示す識別子が含まれている場合には,加入者に必要な広告のみを選択して表示すること,が記載されており,特開平9-55673号公報の段落【0011】?【0012】,【0020】?【0032】,【0041】には,地域コードを含むコマーシャル情報と,標準テレビジョン信号等をディジタル化して多重化したISDB用放送信号を送信装置から送信し,自動車などに搭載された受信装置において,予め入力された地域コードと受信した地域コードが一致したコマーシャル情報のみを復号処理することが記載されている。以下,「周知技術a」という。)である。 そして,刊行物記載発明において放送信号に多重化される,レストランや,店で売っている商品の情報は,広告としての作用を有すると言えるから,刊行物記載発明において放送信号に多重化される情報を広告情報とすることは,周知技術aに基づいて容易に想到し得たことであり,放送信号に多重化される情報を広告情報とした場合に,情報提供局が提供する詳細情報を,広告に関連する詳細情報とすることは当然である。 したがって,刊行物記載発明において,情報放送方法を「広告情報放送方法」とし,情報提供局は「広告」に関連する詳細情報を提供することとし,「広告」情報を放送信号に対して多重化し,「広告」情報を選択させることは,当業者が容易になし得たことである。 <相違点2について> 本願明細書の発明の詳細な説明の記載を参酌すると,段落【0034】には,「広告に関する商品,サービスを提供したい消費者あるいは購買層の範囲を特定するために,ターゲットIDが使用される。具体的には,性別,年齢,地域,趣味等の情報をターゲットIDが有する。」と記載されている。 一方,送信する情報に対象者層を識別する属性情報を付加し,予め登録されている受信者の属性情報との照合結果に応じて,放送により受信した情報の選択を行うことは周知(前記特開平7-154350号公報の段落【0054】,及び前記特開平9-55673号公報の段落【0032】を参照。また,原査定の拒絶の理由に引用された特開平8-331077号公報の段落【0027】,【0039】?【0047】には,属性情報ヘッダに情報の対象(対象とする利用者の年齢や性別等)の項目を設けた情報を送出し,受信端末では,利用者が予め登録した利用者の年齢や性別と,受信した情報の「情報の対象」の内容,すなわち,対象とする利用者の年齢や性別を比較し,それらが一致した情報の優先度を上げ,優先度に応じて選択的な情報蓄積を行うことが記載されている。以下,「周知技術b」という。)である。 また,テレビジョン信号に他の情報を多重化して送るディジタル放送も周知(前記特開平9-55673号公報の段落【0011】,【0020】,【0041】,特開平9-139933号公報の【請求項1】?【請求項2】を参照。以下,「周知技術c」という。)である。 そして,刊行物記載発明では,利用者が登録する情報の種別の設定は,携帯端末が有する利用者のパーソナル情報,性別,趣味,年齢というキーワード等を自動的に利用して論理演算した結果という形で指定しても良く,従来テレビジョン放送で行われていた情報の放送を刊行物記載発明により行うことも記載されている(上記「第4 (サ)」を参照。)から,上記「<相違点1について>」の検討結果を総合すると,刊行物記載発明を,テレビジョン信号に他の情報を多重化して送る周知技術cのディジタル放送へ適用する際に周知技術a及びbを採用することによって,付加情報を「広告される商品またはサービスが対象とする視聴者層を識別するターゲットID」とし,情報を選択するために「予め登録されている視聴者属性と上記ターゲットIDとを照合する」構成とすることは,当業者が容易になし得たことである。 <相違点3について> 刊行物記載発明では,データ本体の中の店の座標値に,同じくデータ本体情報のアイコンデザインに基づいた図形を表示することにより,イベント通知ウィンドウで知らせてきた店の場所を地図上に表示し,ここで,転送されたアイコンが表示出来ない場合は,端末自身が有する独自のアイコンを表示すれば良いとされている。 ところで,アイコンへの操作に応じて,当該アイコンが示す情報の詳細情報を表示することは周知(例えば特開平9-8983号公報の段落【0067】?【0073】には,通信状況を表示するアイコンを選択(クリック)すると,アイコンによる通信状況表示について更に詳細な状況表示を行うことが記載されており,“分散システムの運用管理:ユニシスジャパンリミテッド 分散システムのプロブレムを把握し,未然に防ぐ運用管理を実現”,日経コンピュータ,日経BP社,1996年5月27日,第392号,p.212?213の第213ページ左欄第6行?第37行,図1,図2には,ネットワークの各ノードをアイコンとして登録して画面に表示するとともに,アイコンをクリックするだけで各ノードの詳細な情報を見ることができることが記載されている。以下,「周知技術d」という。)である。 また,刊行物記載発明において,情報ボタンを画面上に表示する「表示終了時」をどのように判定するかについては,適宜なすべき設計的事項であって,「表示終了時刻」とすることは,格別のものでない。 そして,刊行物記載発明の「情報ボタン」を,予め登録されている端末ユーザ関連情報と付加情報とが一致することにより選択された店を示す「アイコン」と統合して「上記選択された広告情報を示すと共に詳細情報要求操作を可能とするアイコン」とし,当該アイコンを予め決められた表示終了「 時刻」まで表示させることは,周知技術a?dに基づいて,当業者が容易になし得たことである。 また,本願発明のように構成したことによる効果も,刊行物記載発明及び周知技術a?dから予測できる程度のものである。 第7 むすび 以上のとおり,本願発明は,刊行物記載発明及び周知技術a?dに基づいて,当業者が容易に発明をすることができたものであるから,特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 したがって,本願は,他の請求項について論及するまでもなく,拒絶すべきものである。 よって結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2010-08-27 |
結審通知日 | 2010-08-31 |
審決日 | 2010-09-13 |
出願番号 | 特願平9-171744 |
審決分類 |
P
1
8・
121-
Z
(H04H)
P 1 8・ 574- Z (H04H) |
最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 川口 貴裕 |
特許庁審判長 |
江口 能弘 |
特許庁審判官 |
稲葉 和生 圓道 浩史 |
発明の名称 | 広告情報放送方法、広告情報放送システムおよび受信装置 |
代理人 | 杉浦 正知 |