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審決分類 |
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 G02B 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G02B |
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管理番号 | 1227211 |
審判番号 | 不服2008-32789 |
総通号数 | 133 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2011-01-28 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2008-12-25 |
確定日 | 2010-11-18 |
事件の表示 | 特願2005-125752「光学機器」拒絶査定不服審判事件〔平成18年11月 2日出願公開、特開2006-301455〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本願は、平成17年(2005年)年4月22日の出願(特願2005-125752号)であって、平成20年7月9日付けで手続補正がなされ、同年8月25日付けで最後の拒絶理由が通知され、同年11月4付けで意見書が提出されるとともに同日付けで手続補正がなされ、同年11月28日付けで同年11月4日付けの手続補正が補正却下されるともに、同日付けで拒絶査定がなされ、これに対して、同年12月25日に拒絶査定不服審判の請求がなされ、同日付けで手続補正がなされたものである。 第2 平成20年12月25日付けの手続補正についての補正の却下の決定について [補正の却下の決定の結論] 平成20年12月25日付けの手続補正(以下「本件補正」という。)を却下する。 [理由] 1 本件補正について 本件補正により、特許請求の範囲の請求項1に係る発明は、平成20年7月9日付けの手続補正書の特許請求の範囲の請求項1に記載の、 「第1のレンズと、 第2のレンズと、 第1のフレキシブル配線を介して電気信号が入力される第1の振動部材および前記第1の振動部材よりも光軸方向の長さが長い第1の接触部材を含み、前記第1の振動部材および前記第1の接触部材が光軸方向に相対移動して前記第1のレンズを駆動する第1の振動型リニアアクチュエータと、 第2のフレキシブル配線を介して電気信号が入力される第2の振動部材および前記第2の振動部材よりも光軸方向の長さが長い第2の接触部材を含み、前記第2の振動部材および第2の接触部材が光軸方向に相対移動して前記第2のレンズを駆動する第2の振動型リニアアクチュエータとを有し、 前記第1の接触部材は、前記第2の接触部材に比べて光軸方向長さが長く、 前記第1のフレキシブル配線は前記第1のレンズの移動に伴って変形する変形部を有し、前記第2のフレキシブル配線は前記第2のレンズの移動に伴って変形する変形部を有さず、 前記第1の振動型リニアアクチュエータにより前記第1のレンズを駆動する際に、前記第1の接触部材は移動せず、前記第1の振動部材は、前記第1のフレキシブル配線の前記変形部を変形させながら前記第1の接触部材に対して前記第1のレンズとともに光軸方向に移動し、 前記第2の振動型リニアアクチュエータにより前記第2のレンズを駆動する際に、前記第2の振動部材は移動せず、前記第2の接触部材は前記第2の振動部材に対して前記第2のレンズとともに光軸方向に移動することを特徴とする光学機器。」が 「変倍のために光軸方向に移動する第1のレンズユニットと、該第1のレンズユニットよりも光軸方向における像面側に配置され、該変倍に伴う像面変動の補正及び焦点調節のために光軸方向に移動する第2のレンズユニットとを有する光学機器であって、 第1のフレキシブル配線を介して電気信号が入力される第1の振動部材および前記第1の振動部材よりも光軸方向の長さが長い第1の接触部材を含み、前記第1の振動部材および前記第1の接触部材が光軸方向に相対移動して前記第1のレンズユニットを駆動する第1の振動型リニアアクチュエータと、 第2のフレキシブル配線を介して電気信号が入力される第2の振動部材および前記第2の振動部材よりも光軸方向の長さが長い第2の接触部材を含み、前記第2の振動部材および第2の接触部材が光軸方向に相対移動して前記第2のレンズユニットを駆動する第2の振動型リニアアクチュエータとを有し 前記第1の接触部材は、前記第2の接触部材に比べて光軸方向長さが長く、前記第1のフレキシブル配線は前記第1のレンズユニットの移動に伴って変形する変形部を有し、前記第2のフレキシブル配線は前記第2のレンズユニットの移動に伴って変形する変形部を有さず、 前記第1の振動型リニアアクチュエータにより前記第1のレンズユニットを駆動する際に、前記第1の接触部材は移動せず、前記第1の振動部材は、前記第1のフレキシブル配線の前記変形部を変形させながら前記第1の接触部材に対して前記第1のレンズユニットとともに光軸方向に移動し、 前記第2の振動型リニアアクチュエータにより前記第2のレンズユニットを駆動する際に、前記第2の振動部材は移動せず、前記第2の接触部材は前記第2の振動部材に対して前記第2のレンズユニットとともに光軸方向に移動し、 光軸方向において前記第1の接触部材が設けられた範囲と前記第2の接触部材が移動する範囲とが互いに重複した部分を有することを特徴とする光学機器。」と補正された。(補正された箇所に下線を付した。) そして、この補正は、本件補正前の請求項1において、 (1)「第1のレンズ」及び「第2のレンズ」を、それぞれ、「第1のレンズユニット」及び「第2のレンズユニット」と修正するとともに、当該「第1のレンズユニット」及び「第2のレンズユニット」について、それぞれ、「変倍のために光軸方向に移動する第1のレンズユニット」及び「該第1のレンズユニットよりも光軸方向における像面側に配置され、該変倍に伴う像面変動の補正及び焦点調節のために光軸方向に移動する第2のレンズユニット」と限定して特定する補正事項、 (2)「第1の接触部材が設けられた範囲」と「第2の接触部材が移動する範囲」の関係について「互いに重複した部分を有する」と限定して特定する補正事項、 を含むものである。 上記(1)の補正事項については、誤記の補正と特許請求の範囲のいわゆる限定的減縮を目的とする補正事項であり、上記(2)の補正事項は特許請求の範囲のいわゆる限定的減縮を目的とする補正事項であるといえる。 すなわち、本件補正は、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法(以下、「平成18年改正前特許法」という。)第17条の2第4項第2号に掲げる事項を目的とするものを含む。 2 独立特許要件違反についての検討 そこで、次に、本件補正後の特許請求の範囲の請求項1に係る発明(以下「本願補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものではないか(平成18年改正前特許法第17条の2第5項において準用する特許法第126条第5項の規定に違反しないか)について検討する。 (1)本願補正発明 本願補正発明は、平成20年12月25日付けの手続補正書の特許請求の範囲の請求項1に記載されている事項により特定されるものである。(上記「第2 平成20年12月25日付けの手続補正についての補正の却下の決定について」の「1 本件補正について」の記載参照。) (2)引用例 ア 原査定の拒絶の理由に引用され、本願の出願前に頒布された刊行物である特開平10-90584号公報(以下「引用例1」という。)には、以下の事項が記載されている(後述の「イ 引用例1に記載された発明の認定」において発明の認定に直接関係する記載に下線を付した。)。 「【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、カメラやビデオカメラ等に使われるレンズ装置に関するものである。」 「【0019】光学系は従来例と同様に4群構成のズームレンズであり、固定レンズ群L1、変倍用移動レンズ群L2、固定レンズ群L3、合焦用移動レンズ群L4からなる。 【0020】先ず、図2によれば、固定レンズ群L1は主胴100に一体的に設けられた固定レンズ群保持部107に保持されている。主胴100の固定レンズ群保持部107と逆の端には、CCD取り付け部101及びローパスフィルター枠102が設けられてある。 【0021】主胴100は凹形状をしていることが図3の断面図より分かるが、その主胴100の上部の開口部に蓋700が最終的に被せられる。このレンズ装置から蓋700を外した状態で上部から見た図が図4の平面図である。 【0022】主胴100にはガイドポール500を支持するためのガイドポール支持部105a、105bが光軸方向に必要な間隔を持って主胴100に一体的に設けられてある。また、ガイドポール600を支持するためのガイドポール支持部106a、106bも同様に光軸方向に必要な間隔を持って主胴100に一体的に設けられてある。 【0023】このガイドポール支持部105a、105b及びガイドポール支持部106a、106bによってガイドポール500及びガイドポール600がそれぞれ光軸と平行に支持されるが、この4カ所の支持部とガイドポールとの固定方法は、熱溶着、接着、又は特開平4-177207号公報、特開平5-232369号公報、特開平8-262309号公報などに記載の公知の技術を使えばよい。 【0024】変倍用移動レンズ群L2を保持する移動枠201は、図3に示すように回転止め202と移動枠201の被案内部であるガイドブッシュ203とを一体的に有し、図の如くこれらをガイドポール500及びガイドポール600にそれぞれ嵌合することによって、変倍用移動レンズ群L2を光軸上に位置させると共に光軸方向に摺動可能な状態にしている。 【0025】固定レンズ群L3は、図4に示すようにレンズ枠301に保持され、レンズ枠301に一体的に設けられたガイドブッシュ302がガイドポール500に嵌合し、レンズ枠301に一体的に設けられた回転止め303がガイドポール600にそれぞれ嵌合することによって、固定レンズ群L3を光軸上に位置させることができ、且つガイドブッシュ302に設けられた係合部304を主胴100に設けられた係止部104に係合させることによって、所定の光軸上の位置に固定させた状態になっている。 【0026】合焦用移動レンズ群L4を保持した移動枠401は、図5に示すようにガイドブッシュ402と回転止め403とを一体的に持ち、これらをガイドポール500及びガイドポール600にそれぞれ嵌合することによって、合焦用移動レンズ群L4を光軸上に位置させると共に光軸方向に摺動可能な状態にしている。」 「【0036】図2及び図3において、移動枠201のガイドブッシュ203に取り付けられた振動子支持枠800の内部には、支持部805a、805bによって支持された、先端に接触子801を持つセラミック振動子803が、バネ806によって主胴100の蓋700の内側に取り付けられた摺動面802に押し付けられている。 【0037】このセラミック振動子803には図6(A)乃至図6(F)と同じ電極が設けられており、図示していないリード線を通じて前述の如き特定の周波数の交流電圧を印加すると、前述の原理によるセラミックの振動により、先端に設けられた接触子801が前記の楕円運動をして摺動面802に力を加える。その力の方向を光軸と平行となるようにセラミック振動子803を支持しておくと、この力の反力でこのセラミック振動子803を支えた振動子支持枠800即ち移動枠201は光軸方向に移動することになる。【0038】この例のように、ガイドブッシュ203に振動子支持枠800を取り付けて、セラミック振動子803を支持することにより、ガイドポール600とセラミック振動子803を近接して配置することができ、円滑な移動が可能となる。 【0039】一方、図4及び図5に示す様に、移動枠401のガイドブッシュ402には摺動面902が取り付けられてあり、セラミック振動子903は支持部905a,905bと押さえ板907によって主胴100に設けられた振動子支持枠900とに保持され、バネ906によって摺動面902に押さえ付けられている。 【0040】このセラミック振動子903には図6(A)乃至図6(F)と同じ電極が設けられており、図示していないリード線を通じて前述の如き特定の周波数の交流電圧を印加すると、前述の原理によるセラミックの振動により、先端に設けられた接触子901が前記の楕円運動をして摺動面902に力を加える。 【0041】その力の方向を光軸と平行になるようにセラミック振動子903を支持しておくと、その力で摺動面902を取り付けた移動枠401は光軸方向に移動することになる。 【0042】このセラミック振動子903は、セラミック振動子803と違って四角柱でなく、平板状をなしているが、原理は全く同一で、取り付けられる部所が主胴の底の平面部であるため、スペースを有効に使うため平板形状にしてある。 【0043】というのは、セラミック振動子の横たわみ方向の振動と縦伸び方向の振動による複合振動モードは印加する交流の周波数と電圧値の他に、セラミックの形状によって変化するが、逆に形状が決まってしまえば、同じ周波数と同じ印加電圧に対しては安定して同じ振動モードを起こすので、スペースに応じてある程度自由に形状を選ぶことができる。 【0044】この例のようにガイドブッシュ402に摺動面903を取り付けることにより、セラミック振動子803により付与される力をガイドポール500の近くで受けることができ、円滑な移動が可能となる。 【0045】以上の例においては、ガイドブッシュに振動子支持枠、又は摺動面を取り付けているが、ガイドブッシュ以外でもガイドポールに近接して振動子支持枠、又は摺動面を設けるようにすれば、円滑な移動が可能になる。」 【図2】は、レンズ装置の縦断面図であり、下記の図面が記載されている。 【図3】は、図2のレンズ装置のA-A断面図であり、下記の図面が記載されている。 【図4】は、レンズ装置の平面図であり、下記の図面が記載されている。 【図5】は、図4のレンズ装置のB-B断面図であり、下記の図面が記載されている。 イ 引用例1に記載された発明の認定 上記記載(図面の記載も含む。)を総合勘案すると、引用例1には、ズームレンズに関し、 「固定レンズ群L1、光軸上に位置すると共に光軸方向に摺動可能な変倍用移動レンズ群L2、固定レンズ群L3、光軸上に位置すると共に光軸方向に摺動可能な合焦用移動レンズ群L4からなり、合焦用移動レンズ群L4が変倍用移動レンズ群L2より像面側に配置される4群構成のズームレンズであり、 変倍用移動レンズ群L2を保持する移動枠201のガイドブッシュ203に取り付けられた振動子支持枠800の内部には、支持部805a、805bによって支持された、先端に接触子801を持つセラミック振動子803が、バネ806によって主胴100の蓋700の内側に取り付けられた摺動面802に押し付けられ、この状態においてリード線を通じて特定の周波数の交流電圧を印加すると、セラミックの振動により、先端に設けられた接触子801が楕円運動をして摺動面802に力を加え、この力の反力でこのセラミック振動子803を支えた振動子支持枠800即ち移動枠201は光軸方向に移動することになり、 摺動面802は、セラミック振動子803より光軸方向の長さが長く、 合焦用移動レンズ群L4を保持した移動枠401のガイドブッシュ402には摺動面902が取り付けられてあり、セラミック振動子903は支持部905a,905bと押さえ板907によって主胴100に設けられた振動子支持枠900とに保持され、バネ906によって摺動面902に押さえ付けられ、この状態においてリード線を通じて特定の周波数の交流電圧を印加すると、セラミックの振動により、先端に設けられた接触子901が楕円運動をして摺動面902に力を加え、その力で摺動面902を取り付けた移動枠401は光軸方向に移動することになり、 摺動面802は、摺動面902より光軸方向の長さが長いズームレンズ。」の発明(以下「引用発明」という。)が記載されている。 ウ 原査定の拒絶の理由に引用され、本願の出願前に頒布された刊行物である特開2005-57837号公報(以下「引用例2」という。)には、以下の事項が記載されている。 「【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、超音波振動子を用いた超音波リニアモータに関し、特に簡単な構成で小型化を可能にした振動波リニアモータに関する。」 「【0072】 続いて、合焦用の第3の移動レンズ部12を保持する第3の鏡粋の移動を駆動する振動波リニアモータについて説明する。 <振動波リニアモータの全体構成> 図4(a) は、本例において用いられる振動波リニアモータの分解斜視図であり、同図(b) は、その組み立て上がり状態を示す斜視図である。同図(a),(b) に示すように、振動波リニアモータ46は、先ず、直方体形状をした振動子本体75と、この振動子本体75の上下に対向する2面にそれぞれ振動子本体75と一体に形成された又は別体で接着された突起形状の複数(図の例ではそれぞれ2個)の駆動接触部76(76-1、76-2)とから成る振動子70を備えている。 【0073】 上記のように、振動子本体75が凹凸の無い直方体形状であるので全体の小型化が容易であると共に、その対向する2面に駆動接触部76を備えているので、強力な駆動力を発揮することができる。 更に、この振動子70の駆動接触部76を介して振動子本体75を上下から移動方向に並行に挟持して振動子70の移動をガイドする2本のガイド軸77(77-1、77-2)と、これらを位置決めしながら全体を支持する支持部78とを備えている。上記の駆動接触部76は、それぞれの配設面において、ガイド軸77の方向に突出するように形成されている。 【0074】 支持部78には、基部78-1の両端からそれぞれ基部78-1と一体に設けられた立設部78-2の上部に、上記2本のガイド軸77のうち、上のガイド軸77-1を接着固定して支持する固定軸受孔79がそれぞれ形成され、その下方に下のガイド軸77-2を揺動自在に支持する軸受長孔81が形成されている。この支持部78の立設部78-2には、上記2本のガイド軸77を支持している側方に開口部78-3が形成されている。 【0075】 また、支持部78の基部78-1の両端部近傍の外底部には、軸受長孔81に挿通される下のガイド軸77-2の両端部に対応する位置に凸部82がそれぞれ設けられており、この凸部82は、図では定かには見えないが上方から見ると内空になっていて、この内空部に押し付勢力を有する螺旋バネ(コイルバネ)83が保持される。 【0076】 そして、内空部から外部上方に突出する螺旋バネ83の上端部が下のガイド軸77-2の両端部近傍において下のガイド軸77-2を上方に、つまり上のガイド軸77-1に向けて付勢する。これにより、下のガイド軸77-2は、上のガイド軸77-1と共に挟持する振動子70下面の駆動接触部76に押圧され、振動子70の後述する振動運動と螺旋バネ83の付勢力とによって、上下に揺動可能に軸受長孔81により支持される。」 「【0143】 なお、以上の実施の形態においては、規制部材としてのガイド軸を固定して、駆動子がガイド軸に沿って移動する構成をとっていたが、逆に駆動子を固定してガイド軸を被駆動部材として移動させることも可能である。いずれにせよ、規制部材と駆動子が相対的に移動する構成には変わりないことは言うまでもない。 <フレキシブル基板> 次に、この振動波リニアモータ46の振動子70の外部電極と駆動回路105間に配置されるフレキシブル基板について説明する。 【0144】 図12は、上述した振動波リニアモータ46と、この振動波リニアモータ46の振動子70の外部電極と駆動回路105に配置されるフレキシブル基板を示す斜視図である。 前述したように(図5(a) 参照)、振動子70に配設される焼き付け銀より成るA相およびB相の4つの電極接続外部端子(A+電極接続外部端子98、A-電極接続外部端子99、B+電極接続外部端子101、及びB-電極接続外部端子102)は、各内部電極箔の外部接続用の端子94-1、95-1、96-1及び97-1の突設側の振動子側面でこれら内部電極箔の外部接続用端子と接続されている。 【0145】 つまり、上記A相およびB相の4つの電極接続外部端子は、振動子本体75の2本のガイド軸77の軸方向(つまり振動子70の自走方向)に並行で且つガイド軸77に対面していない(つまりガイド軸77が配されていない)2つの側面のうちの一方の側面のみに配置されている。この一方の側面のみに配置されている4つの電極接続外部端子に、フレキシブル基板130の電極接続部130-1が電気的に接続して配設される。 【0146】 そして、このフレキシブル基板130は、電極(A相およびB相の4つの電極接続外部端子)に接続された端部(電極接続部130-1)から、駆動回路105までの配線部130-2が、振動子70の自走方向の前後二方に枝分かれして配置される。また、この二方に枝分かれした配線部130-2は、それぞれ同一の幅に形成されている。 【0147】 この振動波リニアモータ46は、支持部78の両端にある立設部78-2によって、2本のガイド軸77(77-1、77-2)のそれぞれ両端を保持しているが、上記のフレキシブル基板130の二方に枝分かれした配線部130-2は支持部78の両端つまり2つの立設部78-2の近傍で屈曲して中央部に折り返され、その中央部で合流するよう配置されている。 【0148】 そして、支持部78の端部である2つの立設部78-2のうち少なくとも一方の端部(本例では二方の端部とも)に、上記フレキシブル基板130の屈曲した配線部130-2が振動子70の自走移動に伴われて屈曲移動する際の進入と退出を許容する開口部78-3が設けられている。 【0149】 また、この振動波リニアモータ46の振動子本体75は、図5(a) に示したように、上記A相、B相の電極の近傍の位置にピン部材取り付け孔103が形成されているが、このピン部材取り付け孔103によって、図9および図10に示したように、第3の移動鏡枠19の係合突設部117と連結するためのピン部材115が振動子70の自走方向と直交する方向に突設されている。そして、上記のフレキシブル基板130はその電極接続部130-1に、上記のピン部材115の突出を妨げない回避孔13-3を備えている。 【0150】 このように、本例のフレキシブル基板130は、その続すべき振動子本体75の電極接続外部端子が振動子本体75の2つの側面のうちの一方の側面のみに配置されているので、フレキシブル基板130の駆動回路105までの配線が一部分に集中でき、したがって、全体の小型化が促進される。 【0151】 また、電極接続端部から駆動回路105まで引き出されるフレキシブル基板130が、振動子70の自走方向の前後二方に枝分かれされて配置されるので、二方に枝分かれさせた分だけ1つの配線部130-2の幅を狭く形成できて、フレキシブル基板130引き出し部の空間の幅を狭く構成できと共に、その枝分かれされた配線部130-2の幅を同一幅に形成するので、フレキシブル基板130(つまり配線部130-2)の引き出し配置空間を同一幅に維持でき、これにより、振動波リニアモータ46の小型化がより一層促進されると共に、フレキシブル基板を配設する近傍の設計が容易となる。 【0152】 また、支持部78の端部の立設部78-2にフレキシブル基板130の屈曲する配線部130-2が進退可能な開口部78-3が設けられているので、振動子70の自走移動に伴なうフレキシブル基板130の屈曲移動時の収容空間が拡大され、振動子70の自走によるフレキシブル基板130の屈曲した配線部130-2の屈曲変動の負荷が低減されて、振動子70の自走が、より容易となる。 【0153】 また、フレキシブル基板130の電極接続部130-1にピン部材115の突出を妨げない回避孔13-3を備えているので、ピン部材115により連結される第3の移動鏡枠19と振動子70との間にフレキシブル基板130を配置することができ、振動波リニアモータ46が組み込まれる例えばレンズ装置1などの本体装置の小型化が促進される。 【0154】 また、このように、自走式の振動子を備えた小型な振動波リニアモータを合焦用レンズの鏡枠駆動源として搭載すれば、静穏なレンズ駆動を行うレンズ装置を提供することが可能となる。 また、この場合、振動波リニアモータのフレキシブル基板の屈曲配線部は、上述したように、振動波リニアモータに連結されて駆動される鏡枠との間に配置されるので、より小型なレンズ装置を提供することが可能となる。 【0155】 また、図13のように、フレキシブル基板130の配線部130-2が、2本に枝分かれせず、振動子の進行方向に沿って1本だけ配置される構成でも、小型化に貢献することができる。」 【図13】は「振動波リニアモータとこの振動波リニアモータの振動子の外部電極と駆動回路間に配置されるフレキシブル基板を示す斜視図」であり、下記の図面が記載されている。 (3)本願補正発明と引用発明の対比 ア 対比 本願補正発明と引用発明を対比する。 (ア)引用発明の「光軸上に位置すると共に光軸方向に摺動可能な変倍用移動レンズ群L2」は本願補正発明の「変倍のために光軸方向に移動する第1のレンズユニット」に相当し、引用発明の「変倍用移動レンズ群L2より像面側に配置される」「光軸上に位置すると共に光軸方向に摺動可能な合焦用移動レンズ群L4」は本願補正発明の「第1のレンズユニットよりも光軸方向における像面側に配置され、該変倍に伴う像面変動の補正及び焦点調節のために光軸方向に移動する第2のレンズユニット」に相当する。 (イ)引用発明の「ズームレンズ」は本願補正発明の「光学機器」に相当する。 (ウ)引用発明の「セラミック振動子803」に交流電圧を印加する「リード線」と、本願補正発明の「第1のフレキシブル配線」は、電気信号を入力(印加)する部材(以下「第1の電気信号入力部材」という。)である点で一致する。 引用発明の「セラミック振動子803」及び「セラミック振動子803より光軸方向の長さが長」い「摺動面802」は、それぞれ、本願補正発明の「第1の振動部材」及び「前記第1の振動部材よりも光軸方向の長さが長い第1の接触部材」に相当する。 また、引用発明の「接触子801」「セラミック振動子803」「バネ806」及び「摺動面802」からなる部材は、「先端に設けられた接触子801が楕円運動をして摺動面802に力を加え、この力の反力でこのセラミック振動子803を支えた振動子支持枠800即ち移動枠201は光軸方向に移動することにな」ることから、本願補正発明の「前記第1の振動部材および前記第1の接触部材が光軸方向に相対移動して前記第1のレンズユニットを駆動する第1の振動型リニアアクチュエータ」に相当する。 (エ)引用発明の「セラミック振動子903」に交流電圧を印加する「リード線」と、本願補正発明の「第2のフレキシブル配線」は、電気信号を入力(印加)する部材(以下「第2の電気信号入力部材」という。)である点で一致する。 引用発明の「セラミック振動子903」及び「摺動面902」は、それぞれ、本願補正発明の「第2の振動部材」及び「第2の接触部材」に相当する。 また、引用発明の「接触子901」「セラミック振動子903」「バネ906」及び「摺動面902」からなる部材は、「先端に設けられた接触子901が楕円運動をして摺動面902に力を加え、その力で摺動面902を取り付けた移動枠401は光軸方向に移動することにな」ることから、本願補正発明の「前記第2の振動部材および第2の接触部材が光軸方向に相対移動して前記第2のレンズユニットを駆動する第2の振動型リニアアクチュエータ」に相当する。 (オ)引用発明の「摺動面802は、摺動面902より光軸方向の長さが長」いことは、本願補正発明の「前記第1の接触部材は、前記第2の接触部材に比べて光軸方向長さが長」いことに相当する。 (カ)引用発明の「セラミック振動子803」が「移動枠201のガイドブッシュ203に取り付けられた振動子支持枠800の内部に」、「支持部805a、805bによって支持された」こと、及び、「バネ806によって主胴100の蓋700の内側に取り付けられた摺動面802に押し付けられ」たこと、並びに、「この状態において」「移動枠201は光軸方向に移動すること」と、本願補正発明の「前記第1の振動型リニアアクチュエータにより前記第1のレンズユニットを駆動する際に、前記第1の接触部材は移動せず、前記第1の振動部材は、前記第1のフレキシブル配線の前記変形部を変形させながら前記第1の接触部材に対して前記第1のレンズユニットとともに光軸方向に移動することにな」ることとは、「前記第1の振動型リニアアクチュエータにより前記第1のレンズユニットを駆動する際に、前記第1の接触部材は移動せず、前記第1の振動部材は、前記第1の接触部材に対して前記第1のレンズユニットとともに光軸方向に移動する」点で一致する。 (キ)引用発明の「移動枠401のガイドブッシュ402には摺動面902が取り付けられてあり、セラミック振動子903は支持部905a,905bと押さえ板907によって主胴100に設けられた振動子支持枠900とに保持され、バネ906によって摺動面902に押さえ付けられ」、「この状態において」「移動枠401は光軸方向に移動すること」は、本願補正発明の「前記第2の振動型リニアアクチュエータにより前記第2のレンズユニットを駆動する際に、前記第2の振動部材は移動せず、前記第2の接触部材は前記第2の振動部材に対して前記第2のレンズユニットとともに光軸方向に移動」することに相当する。 イ 一致点 よって、本願補正発明と引用発明は、 「変倍のために光軸方向に移動する第1のレンズユニットと、該第1のレンズユニットよりも光軸方向における像面側に配置され、該変倍に伴う像面変動の補正及び焦点調節のために光軸方向に移動する第2のレンズユニットとを有する光学機器であって、 第1の電気信号入力部材を介して電気信号が入力される第1の振動部材および前記第1の振動部材よりも光軸方向の長さが長い第1の接触部材を含み、前記第1の振動部材および前記第1の接触部材が光軸方向に相対移動して前記第1のレンズユニットを駆動する第1の振動型リニアアクチュエータと、 第2の電気信号入力部材を介して電気信号が入力される第2の振動部材および第2の接触部材を含み、前記第2の振動部材および第2の接触部材が光軸方向に相対移動して前記第2のレンズユニットを駆動する第2の振動型リニアアクチュエータとを有し 前記第1の接触部材は、前記第2の接触部材に比べて光軸方向長さが長く、 前記第1の振動型リニアアクチュエータにより前記第1のレンズユニットを駆動する際に、前記第1の接触部材は移動せず、前記第1の振動部材は、前記第1の接触部材に対して前記第1のレンズユニットとともに光軸方向に移動し、 前記第2の振動型リニアアクチュエータにより前記第2のレンズユニットを駆動する際に、前記第2の振動部材は移動せず、前記第2の接触部材は前記第2の振動部材に対して前記第2のレンズユニットとともに光軸方向に移動する光学機器。」の発明である点で一致し、次の各点で相違する。 ウ 相違点 (ア)相違点1 第1の電気信号入力部材及び第2の電気信号入力部材に関して、本願補正発明においては、「第1の電気信号入力部材」及び「第2の電気信号入力部材」が、それぞれ、「第1のフレキシブル配線」及び「第2のフレキシブル配線」であって、「第1のフレキシブル配線」は「第1のレンズユニットの移動に伴って変形する変形部を有し」、「第2のフレキシブル配線」は「第2のレンズユニットの移動に伴って変形する変形部を有さない」のに対し、引用発明においては、そのような限定がなされていない点。 (イ)相違点2 第2の振動部材と第2の接触部材の光軸方向長さに関し、本願補正発明においては、第2の接触部材の方が第2の振動部材よりも光軸方向長さが長いのに対し、引用発明においては、その点について明確でない点。 (ウ)相違点3 本願補正発明は「光軸方向において前記第1の接触部材が設けられた範囲と前記第2の接触部材が移動する範囲とが互いに重複した部分を有する」のに対し、引用発明においては、そのような限定がなされていない点。 (4)当審の判断 ア 上記各相違点について検討する。 (ア)相違点1について 引用例2には、振動波リニアモータにおいて、振動部材(振動子)に、その移動に伴って変形する変形部を有するフレキシブル基板(配線板)を設けたものが記載されている。 引用発明においても、上記の引用例2に記載された技術を適用し、セラミック振動子803及び903に電気信号を入力する部材として、リード線に換えてフレキシブル配線板を採用することは当業者が容易に想到し得ることである。 そして、一般に、フレキシブル配線板の変形部は、当該フレキシブル配線板に接続されている部材が移動することが可能にするために設けられたものであることから、フレキシブル配線板を採用するに当たり、セラミック振動子803は変倍用移動レンズ群L2を保持する移動枠201の移動にともなって移動するものであるから、セラミック振動子803に設けるフレキシブル基板は「移動に伴って変形する変形」を有するものとし、セラミック振動子903は移動するものではない(主胴100に固定されたもの)から、セラミック振動子903に設けるフレキシブル基板は「移動に伴って変形する変形」を有しないものとすることに格別の困難性は認められない。 (イ)相違点2について 引用発明において、セラミック振動子903(第2の振動部材)を摺動面902(第2の接触部材)よりも光軸方向長さが短いものとすることに何らの阻害要因はなく、どちらを長くするかは必要に応じて適宜設定し得る事項であるから、より小型化を図り、セラミック振動子903(第2の振動部材)を摺動面902(第2の接触部材)よりも光軸方向長さが短いもの、すなわち、第2の接触部材の方が第2の振動部材よりも光軸方向長さが長いとして、上記相違点2に係る本願補正発明の発明特定事項を得ることは当業者が適宜なし得たことである。 (ウ)相違点3について 光軸方向の、摺動面802(第1の接触部材)を設ける範囲と摺動面902(第2の接触部材)が移動する範囲を、それぞれ、どの範囲とするかは、当業者が適宜設定し得る事項であり、また、両者を重複させることに阻害要因は認められない。 そして、2以上のレンズユニットからなるズームレンズにおいて、各レンズユニットの駆動ガイド部材を光軸方向に重複させることは、例えば、特開2002-131611号公報(【0030】?【0049】、【図5】及び【図6】参照)にも記載されているように周知の技術であることにかんがみれば、ズームレンズの光軸方向の短縮化を図るに当たり上記周知技術を参酌して、摺動面802(第1の接触部材)を設ける範囲と摺動面902(第2の接触部材)が移動する範囲を重複するように設定し、上記相違点3に係る本願補正発明の発明特定事項を得ることは当業者が容易に想到し得たことである。 イ 本願補正発明の奏する作用効果 そして、本願補正発明によってもたらされる効果は、引用発明、引用例2に記載された技術事項及び上記の周知技術から当業者が予測し得る程度のものである。 ウ まとめ 以上のとおり、本願補正発明は、引用例1に記載された発明、引用例2に記載された技術的事項及び周知技術に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 3 むすび したがって、本願補正発明は特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるということができないから、本件補正は、平成18年改正前特許法第17条の2第5項で準用する同法第126条第5項の規定に違反するものであり、特許法第159条第1項で読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下されるべきものである。 第3 本願発明について 1 本願発明 平成20年12月25日付けの手続補正は上記のとおり却下され、また、平成20年11月4日付けの手続補正は原審において既に却下されているので、本願の請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、平成20年7月9日付けの手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定されるとおりのものである(上記「第2 平成20年12月25日付けの手続補正についての補正の却下の決定について」の「1 本件補正について」の記載参照。)。 2 引用例 原査定の拒絶の理由に引用された引用例の記載事項及び引用発明については、上記「第2 平成20年12月25日付けの手続補正についての補正の却下の決定について」の「2 独立特許要件違反についての検討」の「(2)引用例」に記載したとおりである。 3 対比・判断 本願発明と引用発明とを対比すると、上記「第2 平成20年12月25日付けの手続補正についての補正の却下の決定について」の「2 独立特許要件違反についての検討」の「(3)本願補正発明と引用発明の対比」の「ア 対比」において記載したのと同様の対比の手法及び結果により、両者は 「第1のレンズと、 第2のレンズと、 第1のフレキシブル配線を介して電気信号が入力される第1の振動部材および前記第1の振動部材よりも光軸方向の長さが長い第1の接触部材を含み、前記第1の振動部材および前記第1の接触部材が光軸方向に相対移動して前記第1のレンズを駆動する第1の振動型リニアアクチュエータと、 第2のフレキシブル配線を介して電気信号が入力される第2の振動部材および第2の接触部材を含み、前記第2の振動部材および第2の接触部材が光軸方向に相対移動して前記第2のレンズを駆動する第2の振動型リニアアクチュエータとを有し、 前記第1の接触部材は、前記第2の接触部材に比べて光軸方向長さが長く、 前記第1の振動型リニアアクチュエータにより前記第1のレンズを駆動する際に、前記第1の接触部材は移動せず、前記第1の振動部材は、前記第1の接触部材に対して前記第1のレンズとともに光軸方向に移動し、 前記第2の振動型リニアアクチュエータにより前記第2のレンズを駆動する際に、前記第2の振動部材は移動せず、前記第2の接触部材は前記第2の振動部材に対して前記第2のレンズとともに光軸方向に移動する光学機器。」の発明である点で一致し、 上記「第2 平成20年12月25日付けの手続補正についての補正の却下の決定について」の「2 独立特許要件違反についての検討」の「(3)本願補正発明と引用発明の対比」の「ウ 相違点」における(ア)相違点1及び(イ)相違点2に相当する2つの相違点(すなわち、上記各相違点において「本願補正発明」を「本願発明」と置き換えたもの)で相違する。 そして、上記2つの相違点については、上記「第2 平成20年12月25日付けの手続補正についての補正の却下の決定について」の「2 独立特許要件違反についての検討」の「(4)当審の判断」の「ア」における「(ア)相違点1について」及び「(イ)相違点2について」で、それぞれ、検討したとおりであり、また、本願発明によってもたらされる効果は、引用発明及び引用例2に記載された技術事項から当業者が予測し得る程度のものであることから、本願発明は、引用例1に記載された発明及び引用例2に記載された技術的事項に基いて当業者が容易に発明をすることができたものである。 4 むすび 以上のとおり、本願の請求項1に係る発明は、引用例1に記載された発明及び引用例2に記載された技術的事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであり、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないから、本願は拒絶すべきものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2010-09-15 |
結審通知日 | 2010-09-21 |
審決日 | 2010-10-05 |
出願番号 | 特願2005-125752(P2005-125752) |
審決分類 |
P
1
8・
121-
Z
(G02B)
P 1 8・ 575- Z (G02B) |
最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 登丸 久寿 |
特許庁審判長 |
北川 清伸 |
特許庁審判官 |
岡田 吉美 森林 克郎 |
発明の名称 | 光学機器 |
代理人 | 藤元 亮輔 |