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審決分類 審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) G02B
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) G02B
審判 査定不服 特36条4項詳細な説明の記載不備 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) G02B
管理番号 1228923
審判番号 不服2008-24010  
総通号数 134 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2011-02-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2008-09-18 
確定日 2010-12-16 
事件の表示 特願2006-128991「焦点検知装置」拒絶査定不服審判事件〔平成18年 8月10日出願公開、特開2006-209155〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成9年4月15日に出願された特願平9-97291号の一部を平成18年5月8日に新たな特許出願とした特願2006-128991号であって、平成20年8月8日付けで拒絶査定がなされ、これに対し同年9月18日に拒絶査定不服審判の請求がなされ、同年10月20日付けで手続補正がなされた。
その後、当審において平成22年3月30日付けで、平成20年10月20付けの手続補正に対して補正の却下の決定をするとともに、同日付けで拒絶理由の通知をし、これに対して同年6月7日付けで意見書が提出され、同日付けで手続補正がなされた。

第2 本願発明
本願の請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、平成22年6月7日付け手続補正により補正された明細書の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される次のとおりのものである。

「2次元的に配置された複数の焦点検出領域において焦点検出が可能な焦点検出装置であって、対物レンズを通過した光束を受光するセンサーと、前記複数の焦点検出領域から選択された焦点検出領域に対応する前記センサーの一部の領域の出力を用いて焦点はずれ量を演算する演算手段と、前記演算手段により演算された焦点はずれ量の補正値を演算する補正値演算手段とを有し、
前記補正値演算手段は、前記対物レンズに固有の定数を係数とし、前記選択された焦点検出領域の位置を示す2次元座標を変数とした関数に基づいて、前記選択された焦点検出領域の焦点はずれ量の補正値を算出することを特徴とする焦点検出装置。」

第3 引用例
1 引用例1
当審が通知した拒絶の理由に引用された、本願の原出願の出願前に頒布された刊行物である特開平6-331886号公報(以下、「引用例1」という)には、次の事項が記載されている。(下記「2 引用例1に記載された発明の認定」において直接引用した記載に下線を付した。)
「【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真用カメラやビデオカメラ等に好適な焦点検出装置に関し、特に対物レンズの瞳を複数の領域に分割し、各領域を通過する光束を用いて複数の被写体像(物体像)に関する光量分布を形成し、これら複数の光量分布の相対的な位置関係を求めることにより、対物レンズの合焦状態を撮影範囲中の複数の領域に対して検出する際に好適な焦点検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より対物レンズを通過した光束を利用した受光型の焦点検出方式に所謂像ずれ方式と呼ばれる方式がある。この像ずれ方式は例えば特開昭59-107311号公報や特開昭59-107313号公報等で提案されている。
【0003】図7は従来の像ずれ方式を用いた焦点検出装置の光学系の概略図である。同図において61は対物レンズ、62は視野マスクであり対物レンズ61の予定結像面近傍に配置されている。63はフィールドレンズであり予定結像面の近傍に配置されている。64は2次光学系であり対物レンズ61の光軸に対して対象に配置された二つのレンズ64-1,64-2により構成されている。65は受光手段であり前記二つのレンズ64-1,64-2に対応してその後方に配置された2つの受光素子列65-1,65-2を有している。66は絞りであり前記2つのレンズ64-1,64-2に対応してその前方に配置された2つの開口部66-1,66-2を有している。67は対物レンズ61の射出瞳であり、分割された2つの領域67-1,67-2により構成されている。
【0004】尚、フィールドレンズ63は開口部66-1,66-2を射出瞳67の領域67-1,67-2に結像する作用を有しており、各領域67-1,67-2を透過した光束が受光素子列65-1,65-2上に夫々光量分布を形成するようになっている。
【0005】この図7に示す焦点検出装置では、対物レンズ61の結像点が予定結像面の前側にある場合は、2つの受光素子列65-1,65-2上に夫々形成される物体像に関する光量分布が互いに近づいた状態となり、また、対物レンズ61の結像点が予定結像面の後側にある場合は、2つの受光素子列65-1,65-2上に夫々形成される光量分布が互いに離れた状態となる。しかも、2つの受光素子列65-1,65-2上に夫々形成された光量分布のずれ量は対物レンズ61の焦点外れ量とある関数関係にあるので、そのずれ量を適当な演算手段で算出すると、対物レンズ61の焦点はずれの方向と量とを検出することができる。
【0006】図7に示す焦点検出装置は、対物レンズにより撮影される被写体範囲の略中央に存在する被写体に対して、測距を行っている。」

「【0013】図9は特願昭63-274940号で提案した焦点検出装置の要部概略図である。
【0014】図中31は視野マスクであり不図示の対物レンズ(撮影レンズ)による撮影画面の略中央に交差して、例えば十字形の開口部31-1と両側の周辺部に縦長の開口部31-2,31-3を有している。32はフィールドレンズであり、視野マスク31の3つの開口部31-1,31-2,31-3に対応して各々所定の光学特性を有する3つの領域32-1,32-2,32-3から成っている。33は絞りであり、中心部は上下左右に各々1対ずつ計4つの開口部33-1a,33-1b,33-1c,33-1dを、また左右の周辺部分は1対の2つの開口部33-2a,33-2b及び開口部33-3a,33-3bがそれぞれ設けられている。
【0015】前記フィールドレンズ32の各領域32-1,32-2,32-3はそれぞれ絞り33の対になっている開口33-1,33-2,33-3を不図示の撮影レンズの射出瞳付近に結像する作用を有している。34は2次光学系であり、全体として4対の2次結像レンズを有している。
【0016】即ち、全体として8つの2次結像レンズ34-1a,34-1b,34-1c,34-1d,34-2a,34-2b,34-3a,34-3bからなっており、絞り33の各開口部に対応してその後方に配置されている。
【0017】35は受光素子列(センサ)であり、全体として4対のセンサ列を有している。即ち全体として8つのセンサ列35-1a,35-1b,35-1c,35-1d,35-2a,35-2b,35-3a,35-3bからなっており、2次結像レンズに対応してその像を受光するように配置されている。
【0018】図10は図9のセンサ35面上に形成される像領域を示した説明図である。領域36-1a,36-1b,36-1c,36-1dは視野マスク31の中央の開口部31-1の像領域でありフィールドレンズ32の中央部32-1を透過した光束が絞り33の開口部33-1a,33-1b,33-1c,33-1dで規制された後、その後方の2次結像レンズ34-1a,34-1b,34-1c,34-1dによってセンサ35面上に形成される状態を夫々示している。
【0019】又、36-2a,36-2bは視野マスク31の周辺の開口部31-2の像領域であり、フィールドレンズ32の周辺部32-2を透過した光束が絞り33の開口部33-2a,33-2bによって規制されたのち、その後方の2次結像レンズ34-2a,34-2bによってセンサ35上に形成される状態を示している。
【0020】同様に36-3a,36-3bは視野マスク31の周辺の開口部31-3の像領域であり、フィールドレンズ32の周辺部32-3を透過した光束が絞り33の開口部33-3a,33-3bによって規制されたのち、その後方の2次結像レンズ34-3a,34-3bによってセンサ35面上に形成される像領域をそれぞれ示している。
【0021】図9に示す焦点検出装置の測距原理は従来と同様に、対を成すセンサ列方向の像の相対的位置を検出するものである。
【0022】以上で説明したような構成をとることにより、不図示の対物レンズにより撮影又は観察される範囲の中心付近では、光量分布が上下又は左右の一方向にのみ変化するような物体に対しても測距することが可能となり、又中心以外の視野マスク31の周辺の開口31-2,31-3に対応する位置にある物体に対しても測距することができる。
【0023】一般に一眼レフカメラ等のように交換可能な撮影レンズは固有の収差を有し、その量や補正傾向が異なる。また同一種類の撮影レンズであっても製造時の製作誤差により固体差がある。この為、前述した焦点検出装置を一眼レフカメラのような撮影レンズが交換可能なカメラに用いる場合、焦点検出装置で直接得られる焦点検出信号に基づいて撮影レンズ(合焦レンズ)の駆動制御を行なうと適正な焦点状態が得られないことがある。
【0024】こうした問題点を解決する為に、各撮影レンズに焦点検出信号に対する固有の補正値Cを用いて、例えば焦点外れ量を表わす焦点検出信号Dを
D_(c) = D - c ‥‥‥‥(1)
により補正し、このとき得られた補正焦点検出信号D_(C) に基づいて合焦レンズの駆動制御を行なった焦点検出装置が提案されている。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】各撮影レンズに対する固有の補正値Cは、一般的には焦点検出装置の検出領域(測距領域)の位置にも依存する。この為、図8,図9に示すような中心以外にも検出領域を有する場合は、それぞれの検出領域に対応した補正値を持つことが必要である。しかしながら、想定される検出領域の数が多い場合、全ての検出領域に対する補正値を撮影レンズ側、或いはカメラ本体側に持つ為には大きな記憶容量の記憶素子を必要とし、また焦点検出信号の演算時の補正値の入出力制御が煩雑なものになるという問題点が生じてくる。
【0026】一方、一定の位置や数の検出領域に対してのみ動作する一眼レフカメラ及び交換レンズのような撮影システムが既に存在する場合、これとは検出領域の位置や数が異なる焦点検出装置を搭載したカメラはこのシステムにおいてはそのままでは使用することができない。使用可能とする為には、新たに必要となる補正値全てをカメラ本体側に持たなければならず、同様に大きな記憶容量の記憶素子を必要とするという問題点が生じてくる。
【0027】本発明は多く検出領域(測距領域)での焦点検出信号を撮影レンズ毎の補正値を用いて補正して求める際に適切なる演算処理により簡易に求めることができ、高密度の記憶容量の記憶素子を用いずに高精度な焦点検出が可能な焦点検出装置の提供を目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明の焦点検出装置は、対物レンズの像面側に焦点検出系を配置し、該焦点検出系を利用して該対物レンズの合焦状態を撮影範囲中の複数の測距領域に対して求める際、該焦点検出系は複数の測距領域のうち少なくとも2つの測距領域に対応した該対物レンズの補正値を用いて制御手段により演算により求めた補正値を用いて焦点検出手段で得られた焦点検出信号を補正していることを特徴としている。
【0029】又、前記焦点検出手段は前記対物レンズの瞳の異なる領域を通過した光束を用いて被写体像に関する複数の光量分布を形成する2次光学系と、該複数の光量分布の相対的な位置関係を検出する受光手段とを有しており、該2次光学系は複数対の2次結像レンズを有していることを特徴としている。
【0030】
【実施例】図1は本発明の実施例1の要部概略図、図2は図1の一部分の拡大説明図であ
る。
【0031】図中、71は撮影レンズ本体であり内部には撮影レンズ72と撮影レンズ72を構成するレンズ系の全て若しくは一部の合焦レンズを移動させ、撮影レンズ72の焦点状態を調整する為の駆動装置73、そしてROMのような記憶装置74及びそれ等を制御する為のレンズ制御手段75を有している。
【0032】76はカメラ本体であり、撮影レンズ72による物体像が形成する焦点板77、ペンタプリズム78、そして接眼レンズ79を有するファインダー系、焦点検出手段80及びその制御手段81を含む焦点検出系、撮影レンズ72からの光をファインダー系に導く為の主ミラー82、撮影レンズ72からの光を焦点検出手段80に導く為のサブミラー83を含んでいる。撮影レンズ本体71及びカメラ本体76は接点84を有し、互いに装着された状態ではそれ等を介して情報の通信や電源の供給が行なわれる。
【0033】本実施例の焦点検出手段80は図9で示したのと同様の構成要件を有しており、また測距原理も同じである。
【0034】図2は焦点検出手段80として図9に示すものを採用した場合の焦点検出領域を図1の焦点板77上で表わしたものである。図9の視野マスク31の開口形状或いはセンサ35の配列に対応して中心の十字領域85と中心からだけ離れた周辺の矩形の領域86が焦点検出領域となる。
【0035】一方、撮影レンズ本体71はそのROM74内に中心領域及び中心から距離L´だけ離れた周辺領域に対する前述の焦点検出信号Dにおける補正値C(O),C(L´)を有している。
【0036】
図1の撮影装置において、例えば焦点検出領域として予め中心の領域が選択された場合には、不図示のシャッターボタンの第1段の押込み等によって焦点検出系が起動され、そのときの中心領域に対する撮影レンズ72の焦点状態を表わす量、例えば焦点外れ量D(O)が検出される。続いて撮影レンズ本体71のROM74内に記憶されている中心の焦点検出領域に対する補正値C(O)が接点84を介して焦点検出系の制御手段81に読み込まれる。
【0037】そして
D_(c)(O)= D(O)-C(O) ‥‥‥‥(2)
の演算によって最終的な補正焦点検出信号D_(c)(O)が求められる。この値に基づいて撮影レンズ本体71の駆動装置73による合焦レンズの駆動を行ない焦点状態の調整が行なわれる。
【0038】又、中心から距離Lだけ離れた周辺の焦点検出領域に対しては、同様に焦点外れ量D(L)が検出され、もし
L = L´ ‥‥‥‥(3)
であれば、撮影レンズ本体71のROM74内の補正値C(L´)をそのまま用い、補正焦点検出信号D_(c)(L)が
D_(c)(L)= D(L)-C(L´) ‥‥‥‥(4)
として求められる。
【0039】これに対し、
L ≠ L´ ‥‥‥‥(5)
の場合、本発明においては次のようにして補正値C(L)を演算により求めている。
【0040】即ち、中心から距離xだけ離れた焦点検出領域に対する補正値C(x)がxの一次式
C(x)= ax + b ‥‥‥‥(6)
で表わせるとし撮影レンズ本体71のROM74内の2つの補正値C(O),C(L´)より係数a,bを求め任意の距離xに対する補正値C(x)を演算している。
【0041】
簡単な計算により、
【0042】
【数1】
a=(C(L´)-C(L))/L´ ‥‥‥‥(7)
b=C(O) ‥‥‥‥‥‥(8)
となり、(6)式は
C(x)={(C(L´)-C(O))/L´}x+C(O) ‥‥(9)
となる。
【0043】 従って、補正値C(L)は
【0044】
【数2】
C(L)={(C(L´)-C(O))/L´}L+C(O) ‥‥(10)
により求めている。これを用い補正焦点検出信号D_(C )(L)を演算して求めている。
【0045】図3は(9)式の関係を縦軸に補正値C(x)、横軸にxをとって描いた説明図である。この方式によれば、x=Lに限らず任意のxに対する補正値が求められる。
【0046】本発明においては他の実施例として、例えば式(6)の代わりに二次式
C(x)= ax^(2) + bx + c ‥‥‥‥(11)
を用いても良い。又、2次式以上の高次式を用いても良い。式(11)中には、未知係数が3つあるため撮影レンズ本体71のROM74内に記憶されている既知の補正値3つが必要である。」

「【図1】(本発明の実施例1の腰部概略図)


「【図2】(図1の測距範囲の説明図)



「【図7】(従来の像ずれ方式の焦点検出装置の腰部概略図)


「【図9】(従来の像ずれ方式の焦点検出装置の腰部概略図)



2 引用例1に記載された発明の認定
【0034】段落の「図2は焦点検出手段80として図9に示すものを採用した場合の焦点検出領域を図1の焦点板77上で表わしたものである。」の記載から、焦点検出手段80における焦点検出領域は、図2に示された「中心の十字領域85と中心から距離Lだけ離れた周辺の矩形の領域86」に対応するものであるといえる。(なお、【0034】段落の「図9の視野マスク31の開口形状或いはセンサ35の配列に対応して中心の十字領域85と中心からだけ離れた周辺の矩形の領域86が焦点検出領域となる。」の記載は、【0038】段落の「中心から距離Lだけ離れた周辺の焦点検出領域に対しては」の記載や【図2】の記載から、「図9の視野マスク31の開口形状或いはセンサ35の配列に対応して中心の十字領域85と中心から距離Lだけ離れた周辺の矩形の領域86が焦点検出領域となる。」の意味であるものと認められる。)
また、【0017】段落の「35は受光素子列(センサ)であり、全体として4対のセンサ列を有している。」の記載及び【図9】の記載から、受光素子には、上記「中心の十字領域85」と「周辺の矩形の領域86」に対応する対をなす受光素子列からなる2次元的に配置された複数の焦点検出領域が形成されていることがわかる。

上記の点を踏まえると、引用例1には、焦点検出装置に関し、
「撮影レンズ72からの光をサブミラー83によって焦点検出手段80に導き、
焦点検出手段80において、中心の十字領域85と中心から距離Lだけ離れた周辺の矩形の領域86と対応する、対をなす受光素子列からなる2次元的に配置された複数の焦点検出領域が設けられた焦点検出装置であって、
焦点検出装置では、撮影レンズ72の結像点が予定結像面の前側にある場合は、2つの受光素子列上に夫々形成される物体像に関する光量分布が互いに近づいた状態となり、また、撮影レンズ72の結像点が予定結像面の後側にある場合は、2つの受光素子列上に夫々形成される光量分布が互いに離れた状態となり、しかも、2つの受光素子列上に夫々形成された光量分布のずれ量は撮影レンズ72の焦点外れ量とある関数関係にあるので、そのずれ量を適当な演算手段で算出すると、撮影レンズ72の焦点外れ量を検出することができ、
焦点検出領域として予め中心の領域が選択された場合には、中心領域に対する撮影レンズ72の焦点状態を表わす量、例えば焦点外れ量D(O)が検出され、続いて撮影レンズ本体71のROM74内に記憶されている中心の焦点検出領域に対する補正値C(O)が接点84を介して焦点検出系の制御手段81に読み込まれ、
D_(c)(O)= D(O)-C(O)
の演算によって最終的な補正焦点検出信号D_(c)(O)が求められ、
中心から距離Lだけ離れた周辺の焦点検出領域に対しては、同様に焦点外れ量D(L)が検出され、もし
L = L´
であれば、撮影レンズ本体71のROM74内の補正値C(L´)をそのまま用い、補正焦点検出信号D_(c)(L)が
D_(c)(L)= D(L)-C(L´)
として求められ、これに対し、
L ≠ L´
の場合、補正値C(L)は演算により求められ、
上記補正値C(L)の演算は、中心から距離xだけ離れた焦点検出領域に対する補正値C(x)がxの一次式
C(x)= ax + b
で表わせるとし、撮影レンズ本体71のROM74内の2つの補正値C(O),C(L´)より係数a,bを、
a=(C(L´)-C(O))/L´
b=C(O)
と求め、任意の距離xに対する補正値C(x)を演算する焦点検出装置。」の発明(以下「引用発明」という。)が記載されている。

3 引用例2
当審が通知した拒絶の理由に引用された、本願の原出願の出願前に頒布された刊行物である特開平3-214133号公報(以下、「引用例2」という)には、次の事項が記載されている。(下記の「第5 当審の判断」の「1」において直接参照されている記載に下線を付した。)

「A.産業上の利用分野
本発明はカメラ等の焦点検出装置に関するものである。」(第2ページ左上欄第11?13行)

「本発明の目的は、撮影光学系および焦点検出光学系の周辺光量の低下によって焦点検出精度が低下しないようにすることにある。
D.課題を解決するための手段
クレーム対応図である第1図により説明すると、本発明に係る焦点検出装置は、被写体像を基準面上に形成する撮影光学系1と、撮影光学系1を通過する光束のうち前記基準面から光軸上で第1の距離隔たった第1の所定面上において空間的に異なる領域を通過する少なくとも一対の光束を分離して被写体像を形成する焦点検出光学系2と、複数の受光素子からなり、被写体像の強度分布に対応した被写体像信号を発生する光電変換手段3と、撮影光学系1の絞り開放時の射出瞳Fナンバー、前記基準面から射出瞳までの第2の距離、および撮影光学系1の周辺光量低下に関する情報を発生する撮影系情報発生手段4と、前記第1の所定面における前記領域の大きさ、前記第1の距離、および焦点検出光学系2の周辺光量低下に関する情報を発生する焦点検出系情報発生手段5と、前記撮影系情報発生手段4と焦点検出系情報発生手段5からの情報に基づいて、撮影光学系1と焦点検出光学系3を組合せた場合の周辺光量の低下及び前記焦点検出光束のケラレによって生ずる、光電変換手段3の受光素子面上での光量低下を受光素子面上の位置に関連して光量分布情報として求める光量分布検出手段6と、被写体像信号に対して光量分布情報に応じた処理を行って前記基準面に対する現在の被写体像面のデフォーカス量を検出する焦点検出演算手段7とを具備する。
E.作用
撮影系情報と焦点検出系情報とから、焦点検出光学系と撮影光学系とを組み合わせた場合の光量低下が光量分布情報として算出される。光電変換手段3で発生する被写体像信号は、この光量分布情報に基づいて処理され、処理後の被写体像信号により焦点検出演算が行われる。従って、焦点検出光学系を種々の撮影光学系と組み合わせた場合でも、焦点検出光束のケラレによる光量低下と光学系の周辺光量低下を合わせた全体的な光量低下を正確に算出することができる。
光量分布情報による被写体像信号の処理としては、光量低下の著しい被写体像信号を除去したり、光量低下に応じて被写体像信号を補正したり、光量低下が著しいときに、被写体像信号に対して低周波数除去演算を施したりすることができる。
F.実施例
第2図は本発明に係る焦点検出装置を備える一眼レフカメラの全体構成を示すブロック図である。
第2図において、カメラボディ20に対して交換可能なレンズ10が着脱自在にマウントしうるようになされている。レンズ10を装着した状態において、被写体から到来する撮影光束は、撮影レンズ11を通ってカメラボディ20に設けられているメインミラー21により一部は反射されてファインダーに導かれ、スクリーン23、ペンタプリズム24、接眼レンズ25を通ることにより、スクリーン像が撮影者により観察される。他の一部はメインミラー21を透過してサブミラー22により反射され、焦点検出用の光束として焦点検出光学系30に導かれる。
焦点検出光学系30は例えば第9A図に示すように構成でき、撮影レンズ11によって結像された被写体像を光電変換回路32の受光素子上に再結像させる。受光素子の受光面は焦点検出光学系30の焦点検出面(フィルム共役面)である、したがって、光電変換回路32の受光素子は、焦点検出光学系30によって再結像された被写体像を光電変換し被写体像信号を発生する。
光電変換回路32で検出された被写体像信号はカメラ本体側のマイクロコンピュータ400に入力されて、後述する各種演算に供される。機能的にマイクロコンピュータ400の構成要素を取り出すと、マイクロコンピュータ400は、焦点検出光学系の周辺光量演算部400Aと、焦点検出光学系の各種情報記憶部400Bと、光量分布演算部400Cと、焦点検出演算部400Dとを備える。各部の詳細は後述する。また、シャッター装置27や不図示の巻き上げ装置等周知のカメラ内部機構も設けられている。」(第4ページ左上欄第18行?第5ページ左上欄第17行)

「焦点検出演算部400Dは、光電変換回路32の出力する被写体像信号に対して周知の焦点検出演算を施して撮影レンズ11の現在の像面とフィルム面との偏差(デフォーカス量)を検出する。
例えば焦点検出光学系30として第9A図のものを用い、光電変換素子304の受光部304A、304B、304C、304Dからの被写体像信号をAD変換したデータをap、bp (p=1?n)およびcq、dq (q=1?m)とするとき、次のようにしてデフォーカス量が求められる。
簡単のため以後の相関演算の説明においては、受光素子出力データap、bpについてのみ説明を行うが、データcq、dqについても同様である。受光素子出力データap、bpに対してまず(5)式に示す相関演算によって相関量C(L)が求められる。
C(L)=Σ|a(i+L)-b(i)| …(5)
i
ただし、(5)式においてLは整数であり、一対の受光素子出力データの受光素子のピッチを単位とした相対的シフト量(ずらし量)である。また、(5)式の積算演算においてパラメータiのとる範囲は、シフト量Lおよびデータ数nに応じて適宜決定される。
(5)式の演算結果は、データの相関が高いシフト量L=kjにおいて相関量C(L)が最小になる。次に(6)式の3点内挿の手法を用いて連続的な相関量に対する最小値C(L)min=C(km)を求める。
km=kj+D/SLOP
C(km)=C(kj)-|D|
D={C(kj-1)- C(kj+1)}/2
SLOP=MAX(C(kj+1)-C(kj、C(kj-1)-C(kj)) …(6)
また、(6)式で求めたシフト量kjよりデフォーカス量DEFを次式で求めることができる。
DEF=KX×PY×km …(7)
(7)式においてPYは光電変換素子304の各受光部を構成する受光素子の並び方向のピッチ、KXは第9A図の焦点検出光学系の構成によって決まる係数である。
また(6)式で求めたパラメータC(km).SLOPの値によってデフォーカス量DEFの信頼性を判定することができ、このパラメータに基づいて焦点検出可否の決定を行う。
さらに、以上の説明においては1次元のデータ同士の相関演算について述べたが、光電変換回路の受光部が2次元で、データも2次元であった場合にも上記の演算法を容易に拡張することができる。」(第6ページ左下欄第17行?第7ページ右上欄第5行)

「また、光量分布情報に基づいて、被写体像信号を光量低下がない一様な状態の被写体像信号に補正するようにしてもよい。例えば光電変換素子が一対の2次元センサであり、その出力信号である被写体像信号をSa(x、y)、Sb(x、y)、光量分布情報をKa(x、y)、Kb(x、y)とすると(9)式のような補正を行う。
S’a(x、y)=Sa(x、y)/Ka(x、y)
S’b(x、y)=Sb(x、y)/Kb(x、y) …(9)
このような補正を行うことにより、被写体像信号に含まれる光量低下分が補正され、焦点検出演算部400Dにおいて正確な相関演算を行うことができるので、焦点検出演算の精度も向上する。」(第7ページ右下欄第2?15行)


第4 本願発明と引用発明との対比
1 対比
本願発明と引用発明とを対比する。

引用発明の「2次元的に配置された複数の焦点検出領域が設けられた焦点検出装置」が本願発明の「2次元的に配置された複数の焦点検出領域において焦点検出が可能な焦点検出装置」に相当する。

引用発明の「撮影レンズ72」が本願発明の「対物レンズ」に相当するから、引用発明の「撮影レンズ72からの光をサブミラー83によって」導かれる「焦点検出手段80」の「中心の十字領域85と中心から距離Lだけ離れた周辺の矩形の領域86と対応する」「焦点検出領域」における「対をなす受光素子列」が、本願発明の「対物レンズを通過した光束を受光するセンサー」に相当する。

引用発明の「2つの受光素子列上に夫々形成される物体像に関する光量分布」が本願発明の「センサーの一部の領域の出力」に相当するから、引用発明の「撮影レンズ72の結像点が予定結像面の前側にある場合は、2つの受光素子列上に夫々形成される物体像に関する光量分布が互いに近づいた状態となり、また、撮影レンズ72の結像点が予定結像面の後側にある場合は、2つの受光素子列上に夫々形成される光量分布が互いに離れた状態となり、しかも、2つの受光素子列上に夫々形成された光量分布のずれ量は撮影レンズ72の焦点外れ量とある関数関係にある」ことから「そのずれ量」を「算出する」「適当な演算手段」が、本願発明の「前記複数の焦点検出領域から選択された焦点検出領域に対応する前記センサーの一部の領域の出力を用いて焦点はずれ量を演算する演算手段」に相当する。

引用発明における「xの一次式」である「補正値C(x)」の係数a及びbが、a=(C(L´)-C(O))/L´及びb=C(O)であり、C(L´)及びC(O)は撮影レンズ本体71のROM74内に記憶されている撮影レンズ72に固有の定数であるといえるから、係数a,bはともに撮影レンズ72(本願発明の対物レンズに相当)に固有の係数であるといえる。
したがって、引用発明の
「焦点検出領域として予め中心の領域が選択された場合には、中心領域に対する撮影レンズ72の焦点状態を表わす量、例えば焦点外れ量D(O)が検出され、続いて撮影レンズ本体71のROM74内に記憶されている中心の焦点検出領域に対する補正値C(O)が接点84を介して焦点検出系の制御手段81に読み込まれ、
D_(c) (O)= D(O)-C(O)
の演算によって最終的な補正焦点検出信号D_(c)(O)が求められ、
中心から距離Lだけ離れた周辺の焦点検出領域に対しては、同様に焦点外れ量D(L)が検出され、もし
L = L´
であれば、撮影レンズ本体71のROM74内の補正値C(L´)をそのまま用い、補正焦点検出信号D_(c)(L)が
D_(c) (L)= D(L)-C(L´)
として求められ、これに対し、
L ≠ L´
の場合、補正値C(L)は演算により求められ、
上記補正値C(L)の演算は、中心から距離xだけ離れた焦点検出領域に対する補正値C(x)がxの一次式
C(x)= ax + b
で表わせるとし、撮影レンズ本体71のROM74内の2つの補正値C(O),C(L´)より係数a,bを、
a=(C(L´)-C(O))/L´
b=C(O)
と求め、任意の距離xに対する補正値C(x)を演算する」
ことと、本願発明の
「前記演算手段により演算された焦点はずれ量の補正値を演算する補正値演算手段とを有し、
前記補正値演算手段は、前記対物レンズに固有の定数を係数とし、前記選択された焦点検出領域の位置を示す2次元座標を変数とした関数に基づいて、前記選択された焦点検出領域の焦点はずれ量の補正値を算出する」
こととは、
「前記演算手段により演算された焦点はずれ量の補正値を演算する補正値演算手段とを有し、
前記補正値演算手段は、前記対物レンズに固有の定数を係数とし、前記選択された焦点検出領域の位置を示す座標を変数とした関数に基づいて、前記選択された焦点検出領域の焦点はずれ量の補正値を算出する」
点で一致する。

2 一致点
したがって、本願発明と引用発明とは、
「2次元的に配置された複数の焦点検出領域において焦点検出が可能な焦点検出装置であって、対物レンズを通過した光束を受光するセンサーと、前記複数の焦点検出領域から選択された焦点検出領域に対応する前記センサーの一部の領域の出力を用いて焦点はずれ量を演算する演算手段と、前記演算手段により演算された焦点はずれ量の補正値を演算する補正値演算手段とを有し、
前記補正値演算手段は、前記対物レンズに固有の定数を係数とし、前記選択された焦点検出領域の位置を示す座標を変数とした関数に基づいて、前記選択された焦点検出領域の焦点はずれ量の補正値を算出する焦点検出装置。」の発明である点で一致し、次の点で相違する。

3 相違点
「選択された焦点検出領域の焦点はずれ量の補正値を算出する補正値を演算する」ための「関数」において「変数」とされる「選択された焦点検出領域の位置を示す座標」が、本願発明においては「2次元座標」であるのに対し、引用発明においては中心から離れた距離、すなわち「1次元座標」である点。


第5 当審の判断
1 上記相違点について検討する。
引用例2には、カメラ等の焦点検出装置に関し、「被写体像信号に対して光量分布情報に応じた処理を行って前記基準面に対する現在の被写体像面のデフォーカス量を検出する焦点検出演算手段」において、「光電変換回路の出力する被写体像信号に対して周知の焦点検出演算を施して撮影レンズの現在の像面とフィルム面との偏差(デフォーカス量)を検出する」に際して、
「光量分布情報に基づいて、被写体像信号を光量低下がない一様な状態の被写体像信号に補正するようにしてもよい。例えば光電変換素子が一対の2次元センサであり、その出力信号である被写体像信号をSa(x、y)、Sb(x、y)、光量分布情報をKa(x、y)、Kb(x、y)とすると(9)式のような補正を行う。
S’a(x、y)=Sa(x、y)/Ka(x、y)
S’b(x、y)=Sb(x、y)/Kb(x、y) …(9)」
と記載されている。
すなわち、焦点はずれ量の検出において、被写体像信号を「2次元座標を用いて」補正することが記載されている。
そして、引用例2に「以上の説明においては1次元のデータ同士の相関演算について述べたが、光電変換回路の受光部が2次元で、データも2次元であった場合にも上記の演算法を容易に拡張することができる。」と記載されているように、一般に、1次元に関する演算を、必要に応じて、2次元に拡張することは容易になされることであるといえることも勘案すれば、引用発明において、補正値を演算する関数において変数とする座標として、1次元座標から2次元座標にまで拡張し、2次元座標を用いて関数の変数を設定する技術を採用し、上記相違点に係る本願発明の発明特定事項を得ることは当業者が容易になし得たことである。

2 そして、本願発明によってもたらされる効果は、引用発明及び引用例2に記載された発明から当業者が予測し得る程度のものである。

3 したがって、本願発明は、引用発明及び引用例2に記載された発明に基いて当業者が容易に発明することができたものであり、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

第6 特許法第36条第6項第1号及び第4項の規定の違反について
1 上記のように、本願発明は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであり、当審において平成22年3月30日付けで通知した拒絶理由は解消されていないことは明らかであるが、上記拒絶理由に示した特許法第36条第6項第1号及び第4項の規定の違反についての拒絶理由も解消されていないので、念のため、その点についても言及する。

2 当審が通知した拒絶理由
当審が通知した特許法第36条第6項第1号及び第4項の規定の違反の拒絶理由は次のとおりである。
「(2)発明の詳細な説明の【0070】ないし【0078】段落で記載されている補正値Cを示す関数について、その具体的な設定のしかたについて記載されていない。【0071】段落には、式(2)が示されているが、式(2)における各係数a_(ij)について【0075】段落で数値が記載されているものの、その具体的数値がどのようにして設定されたのかは記載されておらず、式(2)の技術的意味が不明である。
したがって、発明の詳細な説明は、当業者が実施できる程度に十分かつ明確に記載されているということができず、そして、本願の請求項1ないし8に係る発明は発明の詳細な説明によって担保されたものではなく、また、明確でない。」

3 請求人の応答
これに対して請求人は、平成22年6月7日付けの意見書において次のような主張をしている。
「また、補正値Cを示す関数について、その具体的な設定の仕方が記載されていないこと、式(2)の係数a_(ij)の具体的数値がどのようにして設定されたのか記載されていないため、式(2)の技術的意味が不明であることが指摘されている。
しかしながら、補正値Cは、対物レンズの特性やその製造誤差に応じて決まり、補正値Cを示す2次元座標を変数とする関数は、上記の要因によって決まる補正値Cに対応するように設定すれば良い。
式(2)は2次元座標x、yをパラメータとする関数の一般式を表しているだけであり、段落【0078】【0079】に記載されているように、式(2)以外にも対数関数や三角関数等を用いて任意に設定することができる。なお、式(2)の係数a_(ij)は、2次元座標x、yにおける補正値Cに応じて、具体的な数値を設定すれば良い。また、段落【0075】に記載されている具体的数値は、関数の一例を図6に示すために決定したものに過ぎず、実際の撮影システムにおいては、対物レンズの特性やその製造誤差に応じて決定されるべきものである。」

4 当審の判断
上記のように請求人は「補正値Cを示す2次元座標を変数とする関数は、上記の要因によって決まる補正値Cに対応するように設定すれば良い。」と主張するのみであり、その関数を補正値Cに対応するように具体的にどのように設定するかについては、何ら具体的に主張していない。そして、任意の対物レンズについて補正値Cに対応する「補正値Cを示す2次元座標を変数とする関数」が当業者にとって技術常識であるということもできない。
よって、上記意見書における主張を参酌しても、本願の請求項1に係る発明における「前記対物レンズに固有の定数を係数とし、前記選択された焦点検出領域の位置を示す2次元座標を変数とした関数」を具体的にどのように設定するかについては、発明の詳細な説明に当業者が実施できる程度に十分かつ明確に記載されているということができず、また、発明の詳細な説明によって担保されたものではないから、上記の当審が通知した特許法第36条第6項第1号及び第4項の規定の違反の拒絶理由は解消していない。

第7 むすび
以上より、本願の請求項1に係る発明は、引用発明及び引用例2に記載された発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
また、本願の請求項1に係る発明は、発明の詳細な説明に当業者が実施できる程度に十分かつ明確に記載されているということができず、また、発明の詳細な説明によって担保されたものではないから、特許法第36条第6項第1号及び第4項の規定に違反し特許を受けることができない。
したがって、その余の請求項に係る発明について論及するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2010-10-14 
結審通知日 2010-10-19 
審決日 2010-11-04 
出願番号 特願2006-128991(P2006-128991)
審決分類 P 1 8・ 121- WZ (G02B)
P 1 8・ 536- WZ (G02B)
P 1 8・ 537- WZ (G02B)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 吉川 陽吾  
特許庁審判長 北川 清伸
特許庁審判官 今関 雅子
森林 克郎
発明の名称 焦点検知装置  
代理人 阿部 琢磨  
代理人 黒岩 創吾  
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