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審決分類 審判 全部無効 2項進歩性  B01J
管理番号 1228984
審判番号 無効2010-800060  
総通号数 134 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2011-02-25 
種別 無効の審決 
審判請求日 2010-04-05 
確定日 2010-12-13 
事件の表示 上記当事者間の特許第4279361号発明「皮膚貼付用含水ゲル基剤」の特許無効審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 審判費用は、請求人の負担とする。 
理由 第1 手続の経緯
1 出願と登録
本件特許(特許第4279361号)は、平成7年4月21日に出願され、平成21年3月19日に設定登録されたものである。
2 無効審判
無効審判請求(無効2010-800060号)平成22年 4月 5日
答弁書 平成22年 6月22日
口頭弁論陳述要領書(請求人) 平成22年10月 8日
同 (被請求人) 平成22年10月 8日
口頭審理 平成22年10月22日

第2 本件発明
本件特許第4279361号の特許請求の範囲の請求項1?3に記載された発明(以下「本件発明1?3」という。)は、本件特許明細書の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1?3に記載された事項により特定される次のとおりのものである。
「【請求項1】グルコマンナンとローカストビーンガムとを有効成分として含有することを特徴とする皮膚貼付用含水ゲル基剤(食用基剤を除く)。
【請求項2】ローカストビーンガムを約0.1?5.0重量%含有する請求項1記載の含水ゲル基剤。
【請求項3】グルコマンナンを約0.1?5.0重量%含有する請求項1又は2記載の含水ゲル基剤。」

第3 請求の趣旨、請求人の主張する無効理由
1 請求の趣旨
審判請求書によれば、請求人は、本件発明1?3についての特許を無効とする、審判費用は被請求人の負担とする、との審決を求め、本件発明に係る特許は、特許法第29条第2項違反の理由(進歩性欠如)により無効とすべきものと主張し、証拠方法として以下の甲第1?3号証を提出した。

2 請求の理由
そして、その進歩性欠如の無効の理由の具体的な内容は、(a)甲第1号証を引用例とするもの、(b)甲第2号証を引用例とするもの、および(c)甲第3号証を主引用例とし、甲第1号証、甲第2号証を副引用例とするもの、からなる。
したがって、本件の審判請求に係る無効の理由は、次の無効理由1?3の3つである。
(1)無効理由1
本件発明1?3は、その出願前に日本国内において頒布された刊行物である甲第1号証に記載された発明に基いて、当業者が容易に発明することができたものであるから、本件発明1?3についての特許は、特許法第29条第2項の規定に違反してなされたものであり、特許法第123条第1項第2号に該当する。
(2)無効理由2
本件発明1?3は、その出願前に日本国内において頒布された刊行物である甲第2号証に記載された発明に基いて、当業者が容易に発明することができたものであるから、本件発明1?3についての特許は、特許法第29条第2項の規定に違反してなされたものであり、特許法第123条第1項第2号に該当する。
(3)無効理由3
本件発明1?3は、その出願前に日本国内において頒布された刊行物である甲第3号証に記載された発明及び、甲第1、2号証に記載された発明に基いて、当業者が容易に発明することができたものであるから、本件発明1?3についての特許は、特許法第29条第2項の規定に違反してなされたものであり、特許法第123条第1項第2号に該当する。

3 証拠方法
(1)甲第1号証;特開平5-163384号公報
(2)甲第2号証;特開昭62-129052号公報
(3)甲第3号証;特開平5-76519号公報

第4 答弁の趣旨、被請求人の主張
1 答弁の趣旨
被請求人は、本件審判の請求は成り立たない、審判費用は請求人の負担とする、との審決を求めている。
そして、被請求人は、以下の乙第1号証を提出し、請求人の主張する無効理由は存在しないと主張している。
2 証拠方法
(1)乙第1号証;「メガネとコンタクト いい視力を得るために」、日本工業新聞社(1988年12月15日発行)、208頁

第5 証拠の記載事項
1 甲第1号証の記載事項
(ア)「グルコマンナンに、ゲル形成能を持つ天然高分子物質の1種あるいは2種以上を加えてなるコンタクトレンズ用材料。」(【特許請求の範囲】の【請求項1】)
(イ)「含水ソフトコンタクトレンズの場合、その含水率を上げると酸素透過係数が高くなることが知られており・・・、これまでに含水率の高い材料が種々検討されてきているが、未だ不十分である。」(【0002】段落)
(ウ)「本発明は含水率が95重量%以上で、且つ透明性、強さ及び弾力性に優れた、新規なコンタクトレンズ用含水ゲルを提供することを目的とするものである。」(【0004】段落)
(エ)「本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究した結果、グルコマンナンに、ゲル形成能を持つ天然高分子物質の1種あるいは2種以上を加えることにより、グルコマンナン単独の含水ゲルにくらべ、高い含水率を保ったままで、透明性、強さ及び弾力性を改善できることを見い出し本発明を完成した。」(【0005】段落)
(オ)「ゲル形成能を持つ天然高分子物質としては、・・・ローカストビーンガム、・・・などから選ばれた1種あるいは2種以上が使用出来る。」(【0007】段落)

2 甲第2号証の記載事項
(カ)「・・・グルコマンナン或いはグルコマンナンと他の天然多糖類を均一に混練して得られた生成物を水に溶解しフィルム状に成形乾燥してなる創傷被覆材。」(特許請求の範囲の第1項)
(キ)「本発明は、やけど等の創傷被覆材に関し、・・・創傷面によく密着し、水蒸気透過性、酸素透過性を有し、・・・また組織とフィルムの間に体液が蓄積しない創傷被覆材に関する。」(第1頁左下欄13?18行)
(ク)「本発明はグルコマンナンに他の天然多糖類を混合して使用してもよい。使用される他の天然多糖類としては、・・・ローカストビーンガム、・・・などが挙げられる。」(第2頁右下欄2?9行)
(ケ)「〔実施例1〕グルコマンナン10重量部、グリセリン10重量部を常温で混練して得られた生成物5重量部に水95重量部を加え、粘稠な溶液を得た。この溶液を湿式キャスト法により厚さ7μの創傷被覆材を製造した。このフィルムを、充分に冷却し、薬剤を塗布し第3度の火傷面に貼着した。更に創傷被覆材の上から毎日薬剤を供給して治療したところ、肉芽の形成が促進され、化膿することなく順調に治癒し、10日後に皮膚組織が形成されたので自然に剥離した。」(第3頁右上欄1?11行)
(コ)「〔実施例2〕グルコマンナン6重量部とカラギナン4重量部、70%ソルビット水溶液10重量部を混練し、実施例1と同様にして厚さ10μの創傷被覆材を製造した。この創傷被覆材は実施例1とほぼ同様の効果があった。」(第3頁右上欄12?17行)

3 甲第3号証の記載事項
(サ)「天然高分子含水ゲル、または合成高分子含水ゲルの成形体からなるNMR診断用補助シート。」(【特許請求の範囲】の【請求項1】)
(シ)「天然高分子含水ゲルが、・・・コンニャクマンナン・・・から選ばれる少なくとも一種の天然高分子の含水ゲルである請求項1記載のNMR診断用補助シート。」(【特許請求の範囲】の【請求項2】
(ス)「本発明で使用する天然高分子含水ゲルまたは合成高分子含水ゲルの成形体としては、特に制限されず、各種公知のものを各種公知の方法により製造すればよい。ここに天然高分子としては、・・・コンニャクマンナン、等があげられる。また、合成高分子としては、・・・があげられる。これら天然高分子または合成高分子は単独で使用してもよく、また二種以上を組み合わせて使用してもよい。」(【0010】段落)
(セ)「前記天然高分子または合成高分子は、通常含水率50重量%程度以上、好ましくは60?95重量%の水溶液として使用し、該水溶液をゲル化させ、含水ゲルの成形体とする。該水溶液の含水率が50重量%に満たない場合はNMR画像の鮮明度の向上が認められず好ましくない。」(【0011】段落)
(ソ)「上記本発明の含水ゲルの成形体からなるNMR診断用補助シートは、たとえば、以下のような方法で使用する。たとえば、該シ-トを人体(患者)のNMR画像を得ようとする部分(患部、病巣)に直接貼付するか、または該シートを磁気に影響を与えない各種公知のプラスチック製の袋に入れて患部に貼付しNMR診断を行う。」(【0020】?【0021】段落)

4 乙第1号証の記載事項
乙第1号証には、「コンタクトレンズはどうして落ちないか」の見出しの下で、コンタクトレンズは涙の表面張力により角膜表面に吸い付けられている旨が記載されている。

第6 当審の判断
1 本件発明1について
1-1 無効理由1について
(1)甲第1号証に記載された発明
甲第1号証には、摘記事項(ア)に「グルコマンナンに、ゲル形成能を持つ天然高分子物質の1種あるいは2種以上を加えてなるコンタクトレンズ用材料。」が記載されている。この「コンタクトレンズ用材料」は、同(ウ)によれば含水ゲルであって、同(ア)によれば「グルコマンナンとゲル形成能を有する天然高分子」からなるものといえる。また、同(オ)には、この「ゲル形成能を有する天然高分子」として「ローカストビーンガム」が例示されており、同(エ)によれば、これをグルコマンナンに組み合わせることにより、高含水率、透明、高強度、高弾性率の含水ゲルを得ることができることが記載されている。
したがって、甲第1号証には、「グルコマンナンにローカストビーンガムを加えてなるコンタクトレンズ用の含水ゲル」に係る発明(以下「甲第1発明」という。)が記載されている。
(2)対比
コンタクトレンズ用含水ゲルは食用ではないことは明らかである。また、一般に「基剤」とは「座剤、軟膏剤などの製造に際して使われ、薬の効能は持たない賦形剤」(三省堂、大辞林)であり、本件発明にも格別の技術的意義を有する術語として記載されてはいない。
そこで、本件発明1と甲第1発明とを比較すると、両者は、「グルコマンナンとローカストビーンガムとを有効成分として含有する含水ゲル基剤(食用基剤を除く)」である点で一致するが、含水ゲル基剤の用途として、本件発明1が皮膚貼付用であるのに対し、甲第1発明はコンタクトレンズ用である点で相違する。
(3)判断
そこで、コンタクトレンズ用含水ゲルを皮膚貼付用に転用することが、甲第1号証の記載或いは示唆に基づいて、当業者が容易になし得るといえるかが問題となる。
これに関しては、甲第1発明は、摘記事項(イ)、(ウ)に記載されるように、含水ゲルの含水率を増加させることで酸素透過係数を向上し、かつ、コンタクトレンズとして要求される弾力性と透明性等の特性を併せ持つ含水ゲルを得ることを目的としている。
一方、本件発明1は、明細書の【0004】段落の記載によれば、弱酸性領域でも型崩れの生じにくい安定な含水ゲルの提供を目的とする。
とすれば、本件発明1と甲第1発明に係る含水ゲル基剤は、その構成成分は共通するものの、その用途の相違により要求される特性が異なる。また、甲第1号証のその他の記載事項を参酌しても、コンタクトレンズ用含水ゲルを皮膚貼付用に転用することについて、その可能性を示唆する記載もない。この点は、口頭審理において請求人も認めるところである(口頭審理調書参照)。
したがって、当業者といえども、甲第1号証の記載に基づいて、コンタクトレンズ用含水ゲルを皮膚貼付用に転用することが容易であるとすることはできない。
なお、請求人は、当該転用が容易である理由として、転用を阻害する要因がないことを挙げる。しかし、阻害事由がないことのみをもって転用が容易であるとすると、転用が可能な領域が不当に拡大して進歩性の成立する範囲が存在しなくなりかねないので、採用することができない。

1-2 無効理由2について
(1)甲第2号証に記載された発明
(i)認定事項
摘記事項(カ)によれば、甲第2号証には「グルコマンナン或いはグルコマンナンと他の天然多糖類を均一に混練して得られた生成物を水に溶解しフィルム状に成形乾燥された創傷被覆材」が記載されている。この記載から該被覆材は、グルコマンナンと天然多糖類からなっていることが分かる。そして、当該天然多糖類として、同(ク)には「ローカストビーンガム」が例示されている。
したがって、甲第2号証には、「グルコマンナンとローカストビーンガムからなる、フィルム状に成形乾燥された創傷被覆材」に係る発明(以下「甲第2発明」という。)が記載されている。
(ii)請求人の主張
請求人は、摘記事項(ケ)、(コ)の実施例の記載をもって、乾燥前の含水ゲル基材が記載されている旨を主張する。確かに、当該実施例の記載には「乾燥」という述語が用いられていないし、湿式キャスト法で製造された直後のフィルムは含水状態である可能性も否定できない。
しかし、創傷被覆材として要求される特性として、組織とフィルムとの間に体液が蓄積しないことが要求される(摘記事項(キ))。このため、創傷被覆材は吸水性を持つために乾燥している必要がある。とすれば、実施例には乾燥工程が記載されていなくとも、最終製品に至る前の段階で当然に乾燥が行われているとすることが自然である。
また、創傷被覆材製造の中間段階では、フィルムが含水ゲルである可能性は否定できないが、甲第2号証には中間段階のフィルムに関する記載は一切ない。
このため、甲第2号証には、乾燥前の含水ゲル基剤が記載或いは示唆されているとの請求人の主張は採用することができない。
(iii)被請求人の主張
被請求人は、本件発明1は甲第2発明の選択発明に当たるとして、甲第2号証にはグルコマンナンとローカストビーンガムとの特定の組み合わせは記載されていない旨を主張する。
しかし、甲第2発明に係る創傷被覆材は、ゲルが乾燥された多孔質体状のフィルムであって含水ゲルではないことは明らかである。そして、本件発明1に係る皮膚貼付用含水ゲル基剤は、含水ゲルである点で甲第2発明に係る創傷被覆材とは作用効果が異なる。
このため、選択発明が前提とする物の発明としての同一性が、本件発明1と甲第2発明との間にはないので、選択発明に関する主張を採用することはできない。
(2)対比
本件発明1と甲第2発明とを比較すると、両者は、グルコマンナンとローカストビーンガムからなる成形体である点で一致し、前者が皮膚貼付用含水ゲル基剤であるのに対し、後者は乾燥した創傷被覆材である点で相違する。
(3)判断
本件発明1と甲第2発明との具体的な相違点は、用途の相違と含水の有無の相違である。すなわち、前者は皮膚貼付用であるのに対し、後者は皮膚のうちの創傷部位に貼付する創傷被覆用であること、および前者は含水ゲルであるのに対し後者は乾燥した多孔質体であることである。
しかし、甲第2号証の記載からは、甲第2号証に記載された乾燥多孔質体を含水ゲルとし、これを創傷部位に特定されない皮膚に貼付する皮膚貼付用に転用することを示唆する記載を見いだすことはできない。
したがって、本件発明1が甲第2発明から容易であるとすることはできない。

1-3 無効理由3について
(1)甲第3号証に記載された発明
(i)認定事項
甲第3号証には、摘記事項(サ)に、「天然高分子含水ゲルまたは合成高分子含水ゲルからなるNMR診断用補助シート」が記載されている。そして、この「天然高分子」としてコンニャクマンナンが例示され(同(シ))、天然高分子と合成高分子は二種以上を組み合わせて使用してもよい旨(同(ス))が記載されていることから、結局、当該「シート」は、コンニャクマンナンと天然又は合成高分子からなるものといえる。また、同(セ)(ソ)より、当該「シート」は含水ゲルからなる成形体であり、人体に直接貼付して使用されるものである。
したがって、甲第3号証には、「コンニャクマンナンと天然又は合成高分子からなる、人体貼付用含水ゲルシート。」の発明(以下「甲第3発明」という)が記載されている。
(ii)被請求人の主張
被請求人は、甲第3発明における貼付とはNMR診断のために単に人体に接触させて使用するという意味であり、本件発明1における実際に皮膚に貼り付けて使用することとは異なる旨を主張する(審判事件答弁書第10頁第2行以下)。そして、その根拠として具体的な使用態様の相違を指摘する。
しかし、両発明とも、含水ゲル基剤或いは含水ゲルシートを、皮膚或いは人体に貼付して使用するとしているのであるから、両発明の貼付について、その具体的態様により区別することは技術的に意味のある主張ではない。すなわち、含水ゲルが皮膚に直接貼付して用いられる点で変わりはないので、被請求人の主張は採用することはできない。
(2)対比
コンニャクマンナンとグルコマンナンは重複するものなので、本件発明1と甲第3発明とは、グルコマンナンと天然又は合成高分子とを有効成分として含有する皮膚貼付用含水ゲル基剤である点で共通し、本件発明1がグルコマンナンとローカストビームという特定の組み合わせであるのに対し、甲第3号証には、天然又は合成高分子としてローカストビーンガムを使用することについて記載されていない点で相違する。
(3)判断
そこで、グルコマンナンと天然高分子からなる皮膚貼付用含水ゲル基剤において、天然高分子としてローカストビーンガムを選択することが容易といえるかが問題となる。
これに関しては、甲第1号証や甲第2号証において、グルコマンナンと組み合わせる天然高分子或いは天然多糖類としてローカストビーンガムが例示列挙されていることは、請求人の主張するとおりである。
しかし、甲第3発明に対して甲第1号証或いは甲第2号証に記載された事項を組み合わせることが容易とするためには、甲第3号証に組み合わせることについての示唆が記載されていなければならない。そうでなければ、組み合わせの可能性が無限に広がってしまうからである。
本件において、甲第3号証に記載されたNMR診断用補助シートは、天然或いは合成高分子含水ゲルを介してNMR診断を行った場合には、鮮明なNMR画像が得られるという知見に基づいてなされた発明である(摘記事項(シ))。このこともあり、甲第3号証には、特定の天然或いは合成高分子組成を選択すること、すなわち、天然高分子としてローカストビーンガムを採用することについて、記載も示唆もない。
したがって、甲第3発明において、グルコマンナンとローカストビーンガムの組み合わせを選択して本件発明1の特定事項に想到することは、当業者にとって容易なこととすることはできない。

2 本件発明2,3について
本件発明2および3は、それぞれ、本件発明1に係る含水ゲル基材中のローカストビームとグルコマンナンの重量含有率の数値範囲を特定するものであり、本件発明1の特定事項を全て含むものである。
したがって、本件発明1の進歩性が甲第1?3号証によっても否定されないので、本件発明2および3も進歩性を有する。

第7 むすび
以上のとおりであるから、請求人が主張する理由および提示した証拠方法によっては、本件発明1?3に係る特許を無効にすることはできない。
また、審判に関する費用については、特許法第169条第2項で準用する民事訴訟法第61条の規定により、請求人が負担するものとする。
よって、結論の通り審決する。
 
審決日 2010-11-04 
出願番号 特願平7-96635
審決分類 P 1 113・ 121- Y (B01J)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 田口 昌浩  
特許庁審判長 真々田 忠博
特許庁審判官
斉藤 信人
大黒 浩之
登録日 2009-03-19 
登録番号 特許第4279361号(P4279361)
発明の名称 皮膚貼付用含水ゲル基剤  
代理人 大島 泰甫  
代理人 稗苗 秀三  
代理人 小羽根 孝康  
代理人 小原 順子  
代理人 野河 信太郎  

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