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審決分類 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 G06F
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G06F
管理番号 1229169
審判番号 不服2008-17069  
総通号数 134 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2011-02-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2008-07-03 
確定日 2010-12-24 
事件の表示 特願2004-186391「情報収集装置、情報収集方法、情報収集プログラム、およびデバイス管理システム」拒絶査定不服審判事件〔平成18年 1月12日出願公開、特開2006- 11703〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は平成16年6月24日の出願であって、平成20年3月11日付けで拒絶理由が通知され、同年5月1日付けで手続補正がなされるとともに意見書が提出されたが、平成20年5月22日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、同年7月3日付けで拒絶査定不服審判の請求がなされるとともに手続補正がなされたものである。

第2 平成20年7月3日付けの手続補正の補正却下の決定
[補正却下の決定の結論]
平成20年7月3日付けの手続補正(以下、「本件補正」という。)を却下する。

[理由]
(1)補正後の本願発明
本件補正により、特許請求の範囲の請求項1は次のように補正された。
「ネットワークに接続される複数のデバイスの管理情報を、前記ネットワークに接続される管理サーバに送信する情報収集装置であって、
各デバイスは、情報ごとのオブジェクトからなるMIB(Management Information Base)を備えており、
前記複数のデバイスのうち、前記管理サーバから指示される特定のデバイスにおいて、前記管理情報のうち、前記管理サーバから送信され、特定の管理情報を取得すべきことを示すサーバ指示情報であるオブジェクトIDに基づいて、前記オブジェクトIDに対応する前記MIBの前記オブジェクトから、前記特定の管理情報を取得する情報取得部と、
前記特定のデバイスを表す固有情報と、取得した前記特定の管理情報と、前記オブジェクトIDとを、対応づけて、前記ネットワークを介して、前記管理サーバに通知にする通信部と、
を備える情報収集装置。」

(2)補正の目的
上記補正は、本件補正前の請求項1に記載した発明を特定するために必要な事項である「複数のデバイスの情報」、「複数のデバイス」、「前記デバイスが有する管理情報のうち、前記管理サーバからの指示であって、特定の管理情報を取得すべきことを示すサーバ指示情報に基づいて、特定の管理情報を取得する情報取得部」及び「前記サーバ指示情報とを、対応づけて」について、それぞれ、「複数のデバイスの管理情報」、「各デバイスは、情報ごとのオブジェクトからなるMIB(Management Information Base)を備えており」、「前記管理情報のうち、前記管理サーバから送信され、特定の管理情報を取得すべきことを示すサーバ指示情報であるオブジェクトIDに基づいて、前記オブジェクトIDに対応する前記MIBの前記オブジェクトから、前記特定の管理情報を取得する情報取得部」及び「前記オブジェクトIDとを、対応づけて」と限定するものであり、本件補正は、特許法第17条の2第4項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。

そこで、本件補正後の前記請求項1に記載された発明(以下、「本願補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に適合するか。)について以下に検討する。

(3)引用例
(3)-1
原査定の拒絶の理由に引用された、特開2004-94919号公報(以下、「引用例1」という。)には、図面と共に次の事項が記載されている。
(ア)「【0003】
一方、プリンタやデジタル複合機などにおいて生成される印刷枚数や、コピー枚数や消耗品利用状況などの履歴情報管理のし易さからIPアドレスを基に取得し該IPアドレスに対応するMACアドレスや、製品名や、デバイスIDなどのログ情報として管理するような仕組みが知られている。IPアドレスを基にデバイスを管理する理由としては、MACアドレスは機器固有のものであるが、12桁の16進数であり、わかりにくいことや、また、製品名では同一製品が複数管理対象となる場合があるので管理に不都合が生じてくることや、IPアドレスは管理対象デバイスと一対一であり、MACアドレスと異なり管理者が付与するものであるので容易にデバイスとの関連を知ることができるなどが挙げられる。
【0004】
【特許文献1】
特開2001-290937号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、IPアドレス等のデバイス識別情報と関連付けて、消耗品情報、機器のステータスなど各種情報を管理するような形態においては、IPアドレスが変更された場合、的確に処理しなければ保持している情報が意味のないものになってしまう可能性がある。例えば具体例を挙げると、同じIPアドレスに対応して異なるデバイス(デバイスB)が割り当てたような場合には、IPアドレスを基に履歴情報を管理することにより本来のデバイス(デバイスA)の履歴をデバイスBの履歴に基づいて蓄積することとなり、履歴管理において重大なミスが生じてしまう。」(段落【0003】?【0005】)

(イ)「【0011】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の全体概略構成図を示す。101はデバイスやデバイスを管理するコンピュータを互いに通信可能に接続する通信回線であるところのネットワークであり、10BASE-T方式のEthernet(R)ケーブルやIEEE802.11bに準じた無線LANなどを適用することが想定される。
【0012】
102は101に接続されるデバイスであり、デバイスとしては情報処理装置であるところのパーソナルコンピュータ(不図示)や、画像形成装置であるところのプリンタ、FAX、複写機、デジタル複合機などが想定される。尚、画像形成装置であるデバイスの印刷出力方式としては、一般的に良く知られた電子写真方式やインクジェット方式や昇華方式などを採用したものが想定される。
【0013】
103は、複数のデバイス102を管理、監視するデバイス管理コンピュータである。通常、デバイス管理コンピュータは、複数のデバイス102と同じ会社に配置されるものであり、複数のセグメント間、及び、異なるサブネット間に接続される複数デバイスとの通信及び管理を行うことができる。
【0014】
104はデバイス管理コンピュータがデバイスと通信するための通信部であり、105は通信部を介してデバイスの状態を取得する状態取得部である。
【0015】
106はデバイスの状態監視を制御する状態監視部であり、108はデバイスの情報を蓄積しているデータベースである。
【0016】
107はデバイス管理コンピュータが遠隔監視コンピュータと通信するための回線通信処理部であり、109はデバイス管理コンピュータと遠隔監視コンピュータを接続する通信回線であり、電話回線や、光ファイバケーブルや、無線回線などの所定の通信回線を適用することが想定される。
【0017】
120は102のデバイスを103のデバイス管理コンピュータを介して遠隔監視する遠隔監視コンピュータである。121は遠隔監視コンピュータがデバイス管理コンピュータと通信するための回線通信処理部であり、124はデバイスの状態を保存しておく状態保存部である。通常、遠隔監視コンピュータ120は、デバイス管理コンピュータとは別の会社に存在する。」(段落【0011】?【0017】)

(ウ)「【0032】
図3にはデバイスの1例としての画像形成装置の詳細構成を示すブロック図を示す。
【0033】
制御ユニット111は、画像入力デバイスであるスキャナ113や画像出力デバイスであるプリンタ114と接続し、一方ではLANや公衆回線(WAN)と接続することで、画像情報やデバイス情報の入出力を行うコントローラである。
【0034】
CPU301は、システム全体を制御するコントローラである。RAM302は、CPU301が動作するために使用するシステムワークメモリである。また、RAM302は、画像データを一時記憶するための画像メモリでもある。ROM303は、ブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。HDD304は、ハードディスクドライブで、システムソフトウェア、画像データを格納する。尚、303或いは304にはIP(Internet Protocol)アドレスやMACアドレスなどデバイスを識別する為の識別情報が利用可能な形態で格納されている。
【0035】
操作部I/F306は、操作部(UI)112との間のインターフェイスを司り、操作部112に表示する画像データを操作部112に対して出力する。また、使用者が操作部112を介して入力した情報を、CPU301に伝える役割を果たす。
【0036】
ネットワーク(Network)308は、LAN101(図1中の101に相当)との接続を司り、LAN101に対して情報の入出力を行う。例えば、外部の情報処理装置(例えば、図1中のデバイス管理コンピュータ103)からのIPアドレスやMACアドレスのデバイス識別情報の問い合わせがあったような場合には、このネットワーク308を介してデバイス識別情報を応答する。また、ネットワーク308を介して外部のデバイス102から送信されてくる印刷データを印刷出力する。」(段落【0032】?【0036】)

(エ)「【0046】
次に図5のフローチャートを用いて、デバイス識別情報管理処理について詳細に説明する。尚、図5のフローチャートの各ステップの処理は、デバイス管理コンピュータ103やデバイス102のCPU(図2のCPU201に相当)が記憶部(図2の201、205に相当)に記憶されたプログラムを読み込み実行することに基づいて実現されるものとする。
【0047】
先ず、ステップS501で予め装置内部に設定された探索開始時刻が到来したか否かを判定し、探索開始時刻でないと判定された場合には、処理を終了する。探索開始時時刻が到達したと判定されれば処理をステップS502に進める。
【0048】
ここで、所定のタイミングとして探索時刻が1つ設定されていれば、一日に一回、図5の処理が実行されることとなる。また、遠隔監視コンピュータ120からの通信回線を介して図5のフローチャートを実行させるような指示に応じて図5の処理を実行させても良く、その場合にはステップS501の処理は、遠隔監視コンピュータ120からの実行指示があったか否かの判断処理に置き換えることができる。
【0049】
ステップS502で管理対象であるデバイスが接続されている各ネットワークセグメントのデバイスをSNMPブロードキャスト(使用するMIBは、対象デバイスを特定できるMIB、例えばSysObjectIdを使用する)により探索する。そして、通信回線を介して各デバイスからの通知される情報に基づき図6のような少なくとも第1のデバイス識別情報であるところのIPアドレスと第2のデバイス識別情報であるところのMACアドレスが含まれる情報が取得される。
【0050】
尚、IPアドレス及びMACアドレスの通知元デバイスが図3のような通信機能の構成をとる場合には、デバイスのIPアドレス及びMACアドレスが、また、通知元デバイスが図4のようにNICを備えるような場合には、NICのIPアドレス及びMACアドレスが夫々通知される。
【0051】
そして、ステップS503、S504においては、デバイスから取得された第1のデバイス識別情報と第2のデバイスの識別情報との組み合わせの比較を行う処理が実行される。
【0052】
具体的には、ステップS503で、探索したデバイスのIPアドレスが管理対象であるかを後述する図7に示した対応表を参照することより判定(認識)する。
【0053】
ステップS503において管理対象であると判定した場合は、ステップS504でステップS502における探索により得られたMACアドレスが、図7の対応表のIPアドレスの組み合わせと一致しているかを判定する。
【0054】
一致していると判定された場合には、ステップS507で全探索デバイス対してチェックしたか否かを判定し、全デバイスについてチェックの処理を終了したと判定すれば図5のフローチャートの処理を一旦終了する。また、ステップS507で全探索デバイスについてチェックしていないと判定されれば、ステップS503以降の処理を繰り返し行う。
【0055】
一方、ステップS504でMACアドレスが一致していないと判定した場合はステップS506では、ステップS503、504、505の比較処理結果に応じて所定の通信回線を介して通知可能な外部装置への通知制御を行う通信制御が行われる。具体的には遠隔監視コンピュータにIPアドレスとMACアドレスがデバイス管理コンピュータで保持している情報と不一致であることを通知する処理行われる。
【0056】
一方、ステップS503でIPアドレスが管理対象でないと判定され、ステップS505でMACアドレスが管理対象であると判定した場合は、ステップS506にて遠隔監視コンピュータ120にIPアドレスとMACアドレスがデバイス管理コンピュータで保持している情報と不一致であること示す情報を通信回線109を介して通知する。
【0057】
このようにステップS503、504、505の処理により、IPアドレス(第1のデバイス識別情報)及びMACアドレス(第2のデバイス識別情報)の何れか一方が管理対象であるかを的確に調べることができる。
【0058】
ステップS505において、Noと判定されたような場合には、そのデバイスは管理対象外のデバイスと判定され、処理をステップS507に移行させる。
【0059】
ステップS506における通知情報には、IPアドレス(第1のデバイス識別情報)とMACアドレス(第2のデバイス識別情報)の対応が一致していないことに加え、IPアドレス(第1のデバイス識別情報)、MACアドレス(第2のデバイス識別情報)のどちらかが不一致であるかの情報や、デバイス管理コンピュータ103のIDや、ステップS502を実行した時刻を含む日付情報や等が含まれる。尚、デバイス管理コンピュータ103には予め通知先の情報として遠隔監視コンピュータ120のアドレスが記憶保持されているものとする。
【0060】
また、上の説明では、デバイスを識別する為の情報としてIPアドレスとMACアドレスを例に説明してきたが、例えば、第1のデバイス識別情報をIPアドレスとし、第2のデバイス識別情報をデバイスIDや製品名とするような形態も想定される。MACアドレスをデバイスIDや製品名に置き換えたような場合にも、図5のフローチャート及び図6のような情報の取得は、MACアドレスのそれらと同様の処理となるので、詳細な説明は省略する。」(段落【0046】?【0060】)

(オ)「【0061】
ここで、図5のフローチャートの際に参照される参照情報の具体例を図7に示す。図7はデバイス管理コンピュータ103及び/又は遠隔監視コンピュータ120のデータベース(記憶部)の管理情報の保持様子を示すものであり、各情報処理装置(103、120、102など)においては表示部に同様の内容のものを表示することができる。
【0062】
先ず、図7のような管理情報をデバイス管理コンピュータ103及び遠隔監視コンピュータ120に保持されるまでの処理を図8を用いて説明する。図8はデバイス管理コンピュータ103或いはデバイス102の処理として想定されるものであり、処理の主体となる装置に設けられたCPUが記憶部に記憶されたプログラムを実行することに基づいて実現されるものとする。
【0063】
先ずステップS801で、ネットワーク上に通信可能とされるデバイスを検索する。該検索においてはSNMPブロードキャスト(使用するMIBは、対象デバイスを特定できるMIB、例えばSysObjectIdを使用する)を用いて、各デバイスの応答により、デバイスの認識を行う。
【0064】
ステップS802では、遠隔監視コンピュータ120への登録に必要な情報を、応答のあったデバイスごとに収集する。データの収集は、対象デバイスのIPアドレスを認知したので、SNMPあるいはその他の、任意のプロトコルを用いて取得することが可能である。収集情報としては、IPアドレス以外に、例えば、製品名やMACアドレスなどが挙げられる。
【0065】
ステップS803では、ステップS802で取得された情報を遠隔監視コンピュータ120に送信する。送信されてくる情報を受信した遠隔監視コンピュータ120では、オペレータの手動入力などにより、監視対象外のデバイスの削除や、監視対象となる機器の各種情報の修正/追加などが施され、修正後の情報は、再び送信元のデバイス管理コンピュータ103に送信される。
【0066】
ステップS804では遠隔監視コンピュータ102より送信されてくる情報を受信(ダウンロード)し、ステップS805では、受信した情報をデバイスリスト(図7に相当)として後に利用可能な形態で保持し、処理を終了する。
【0067】
このように図8のフローチャートが実現されることにより、顧客先(デバイス管理コンピュータIDで特定されるデバイス管理コンピュータ)で管理されるべきデバイスリストの正しい情報がデバイス管理コンピュータ103及び遠隔監視コンピュータ120に正しく保持される。尚、遠隔監視コンピュータ120には、実際には複数の顧客先(デバイス管理コンピュータIDで特定されるデバイス管理コンピュータ)に対するデバイスリストの情報が保持されているものとする。」(段落【0061】?【0067】)

(カ)「【0074】
また、顧客先のIPアドレス(デバイス識別情報)の変更が止むを得ない場合には、遠隔監視コンピュータ120に保持される、履歴情報の管理対象デバイスのIPアドレス(デバイス識別情報)を自動的/手動で変更する処理が実行され、IPアドレス(デバイス識別情報)を元にデバイスの履歴を蓄積するような仕組みにおいてより正確に管理対象デバイスの履歴を追跡する追跡手段が実現される。
【0075】
このように、少なくとも遠隔監視コンピュータ120に図7のような管理情報を保持させておくことに、図5のようなデバイス管理コンピュータ103の異常通知処理(S506)に対応して、より効率のよい遠隔監視コンピュータ120の処理が実現される。そしてこのような遠隔監視コンピュータ120の処理により、より一層効率の良いサービスマンへの通知や、具体的な指示を実現することができるようになる。
【0076】
次に、図9を用いて、デバイス識別情報の変更が行われたことに基づき、遠隔監視コンピュータ120で実行されるフローチャートを示す。尚、図9に示されるフローチャートの処理様子は一例であり、各ステップの一部の処理を他の装置に行わせるようにしても図9のフローチャートが実現されることは言うまでもない。
【0077】
まず、ステップS901において、デバイス識別情報に関わる異常通知が有るか否かの判定が行われる。この通知は上に説明したステップS506に対応する。
【0078】
異常通知の遠隔監視コンピュータ120への入力としては、図1の通信回線109を介してデバイス管理コンピュータ103からの通知による入力や、遠隔監視コンピュータ120のオペレータによるキーボード等のポインティングデバイスを介しての入力でも良い。
【0079】
そして、ステップS901の判定処理に応じて、デバイス識別情報に関わる異常があったと判定されればステップS902の処理に移行し、無いと判定されれば他の処理を実行する。
【0080】
ステップS902においては、入力された情報に基づき異常通知元や異常内容が遠隔監視コンピュータ120により読み込まれ、読み込まれた情報に基づく表示などが実行される。」(段落【0074】?【0080】)

(キ)「【0100】
1001、1002、1003の列は各項目を示す。1004は通知情報の種別を示す。この場合はデバイス識別情報変更通知を示すものとなっているが、この他例えば課金情報の通知や、ジャム等のデバイスエラーの通知などの種別が想定される。
【0101】
1005は異常が発生したデバイスを監視するデバイス管理コンピュータIDを示す。
【0102】
1006は、対象となるデバイスID、1007、1008は1006のデバイスIDに関連してユーザ先のデバイス管理コンピュータにおいて取得されたIPアドレスとMACアドレスを示す。このIPアドレスとMACアドレスに関連して本来想定されていたIPアドレスとMACアドレスとについて変更があったか或いは変更がなかったのかの情報が付属されている。図10に示される通知内容により遠隔監視コンピュータ120ではユーザ先のデバイス管理コンピュータにおいてIPアドレスやMACアドレスの何れかに変更が検出されたかを知ることができる。」(段落【0100】?【0102】)

これら記載事項及び図示内容を総合すると、引用例1には、次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されている。

「ネットワーク101に接続される複数のデバイス102の管理情報を、遠隔監視コンピュータ120に通信回線109を介して送信するデバイス管理コンピュータ103であって、
SNMPブロードキャスト(使用するMIBは、対象デバイスを特定できるMIB、例えばSysObjectIdを使用する)を用いて、各デバイスの応答により、接続されているデバイスの認識を行い、SNMPあるいはその他の、任意のプロトコルを用いてIPアドレス以外に、例えば、製品名やMACアドレスなどを取得し、取得した前記デバイスの製品名やMACアドレスなどの情報を、前記通信回線109を介して前記遠隔監視コンピュータ120に送信し、
遠隔監視コンピュータ120において監視対象外のデバイスの削除や、監視対象となる機器の各種情報の修正/追加などが施され、遠隔監視コンピュータ120から修正後の監視対象となる機器の各種情報(IPアドレス、デバイスの製品名、MACアドレスなどの情報)を受信してデバイスリストとして保持し、
所定の探索開始時刻の到達、または遠隔監視コンピュータ120からの指示に応じて、SNMPブロードキャスト(使用するMIBは、対象デバイスを特定できるMIB、例えばSysObjectIdを使用する)によりデバイスを探索して、各デバイスからの通知される情報に基づき、少なくとも、IPアドレスと、MACアドレスが含まれる情報を取得し、
取得したIPアドレスが管理対象であるかを判定し、取得したMACアドレスが、管理対象のIPアドレスの組み合わせと一致しているかを判定し、
IPアドレスが管理対象でないと判定された場合、またはMACアドレスが一致していないと判定した場合は、通信回線を介して遠隔監視コンピュータにIPアドレスとMACアドレスがデバイス管理コンピュータで保持している情報と不一致であるデバイス識別情報に関わる異常通知する処理行われ、
デバイス識別情報に関わる異常通知には、対象となるデバイスIDに関連して前記取得されたIPアドレス及びMACアドレスに関して変更があったか或いは変更が無かったのかの情報が付属され、通知情報の種別は、デバイス識別情報変更通知の他、例えば課金情報の通知や、ジャム等のデバイスエラーの通知などの種別が想定されるデバイス管理コンピュータ103。」

(3)-2
原査定の拒絶の理由に引用された、特開2001-356972号公報(以下、「引用例2」という。)には、図面と共に次の事項が記載されている。
(ア)「【0002】
【従来の技術】従来のネットワーク監視システムでは、監視サーバが監視用コマンド(pingコマンド)によりインターネット上の機器の稼働状況を確認することが一般的に行われている。pingコマンドはICMP(RFC792:Internet Control Message Protocol)のecho及びecho replyパケットを使用して実現されている。
【0003】また、ネットワーク機器に装備されているSNMP(Simple Network Management Protocol)を利用した機器の状態チェック方法も広く用いられており、これらプロトコルを応用したネットワーク管理システムが考案されている。
【0004】図12は、従来のネットワーク監視システムの概略構成を示すブロック図である。
【0005】従来のネットワーク監視システムは、ネットワーク上に位置する監視対象機器2を監視する監視サーバ1と、ネットワークの管理者が使用し、監視サーバ1の監視結果をコンピュータスクリーン等の表示装置で表示する監視クライアント3とを備えている。
【0006】監視クライアント3は監視項目等の設定を指令する信号FA1を監視サーバ1に送信する。監視サーバ1は信号FA1に応じて監視項目等を設定した後に、監視対象機器2に対して監視用コマンドFA2を送信する。監視対象機器2は監視用コマンドFA2に対するレスポンスFA3を監視サーバ1に返し、監視サーバ1はこのレスポンス、即ち監視結果を蓄積する。監視サーバ1は信号FA1が状態解析及び表示の指令を含む場合には、当該蓄積された監視結果に基づいて状態解析の処理を行い、その結果を示すデータFA4が監視クライアント3に送られ表示される。」(段落【0002】?【0005】)

(イ)「【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0032】図1は、本発明の実施の形態に係るネットワーク監視システムの概略構成を示すブロック図である。
【0033】本実施の形態に係るネットワーク監視システムは、監視サーバ1と、被監視対象である監視対象機器2と、監視クライアント3と、監視プローブサーバ4と、データベース5とを備えている。
【0034】監視サーバ1は、監視対象機器2のネットワーク情報を登録し、監視プローブサーバ4に送信する設定ファイルを生成する。さらに、監視サーバ1は、監視プローブサーバ4から監視結果を受信し、データベース5に該監視結果を蓄積する機能、及び監視クライアント3から監視結果の閲覧要求があった際に、蓄積された監視結果を解析する機能を備える。尚、監視サーバ1は、データベース5を内蔵してもよい。
【0035】監視用クライアント3は、管理者が監視対象機器2の稼働状況を確認するためのマシンであり、監視サーバ1と兼用とすることも可能である。
【0036】監視プローブサーバ4は、監視サーバ1で生成された設定情報に従い、監視対象機器2に対して直接監視用コマンドを送信し、そのレスポンスを受信することにより監視対象機器2の稼働状況をチェックする。
・・・(中略)・・・
【0038】以下、符号FB1?FB9の動作を順を追って説明する。
【0039】まず、監視クライアントマシン3が監視サーバ1へ監視対象機器2のネットワーク情報及び監視項目等の設定ファイルを送信し(FB1)、監視サーバ1は該設定ファイルを監視プローブサーバ4に転送する(FB2)。監視プローブサーバ4は転送されてきた設定ファイルに基づいて、監視対象機器2に対してネットワークの監視用コマンドを送信し(FB3)、監視対象機器2からそのレスポンスを受信する(FB4)。この際、監視対象機器2が稼働していない場合は、監視用コマンドに対するレスポンスを受信することができないので、一定時間経過して監視用コマンドに対するレスポンスを受信できない場合には、監視対象機器2が稼働していないとするレスポンスを作成する。
【0040】その後、監視プローブサーバ4は監視結果を監視サーバ1に送信し(FB5)、監視サーバ1は受信した監視結果をデータベース5に蓄積する(FB6)。
【0041】次いで、監視クライアント3が監視結果の閲覧要求コマンドを監視サーバ1に発行すると(FB7)、監視サーバ1はデータベース5から該要求コマンドに従った監視結果のデータを取得し、解析する(FB8)。そして、監視サーバ1は解析された結果を監視クライアント3に送信する(FB9)。
【0042】図2は本実施の形態に係るネットワーク監視システムを適用したネットワーク網を表した図である。
【0043】本実施の形態に係るネットワーク監視システムのネットワーク網は大きく分けて監視センター(NOC)100とネットワーク200とからなり、これらの間は専用線又はISDN網等で接続されている。」(段落【0031】?【0043】)

(ウ)「【0057】図9は、監視プローブサーバ4又は監視プローブサーバ6に設定される設定ファイルを示す図である。
【0058】本設定ファイルは5つのフィールドを備え、フィールドL1には各監視対象機器の特定のために振られたIDが記載される。各監視対象機器はこのIDを元に管理される。フィールドL2にはネットワーク200における自機器の上位階層の機器の名称が記載される。このフィールドL2を保持することにより、図5?図7に示すようなネットワーク200のツリー構造表示が可能となる。フィールドL3には自機器の名称が記載され、この名称はユニークである共にフィールドL2で指定される名称とも一致している必要がある。フィールドL4には自機器のIPアドレスが記載され、実際に監視プローブサーバ4,6はこのIPアドレスに対して監視用コマンドを発行する。また、実際にはドメインネームサービス(DNS)を使用したいわゆるホストのドメインネーム(FQDN:Full Qualified Domein Name)により指定することも可能である。フィールドL5には、自機器に対する監視項目が記載される。実際の監視は、フィールドL4で指定されたIPアドレスにフィールドL5に記載された監視項目に従った監視用コマンドを発行することにより実施される。
【0059】図10は、一般的なネットワークにおける監視用コマンドの送出タイミングを示す図である。
【0060】一般的なネットワークの監視では、監視プログラムを備える監視サーバから監視用コマンド(pingコマンド等)が5分おきに又は10分おきに各監視対象機器に送出され、そのレスポンスを受信する。
【0061】監視サーバは監視プログラムを5分おきに又は10分おきに起動し、各監視対象機器の稼働のチェックの場合には3回?5回程度、又パケットのロス等の品質を計測する場合には10回?数十回程度の割合で監視用コマンドを約数百msec?1秒程度の間隔で送出する。
【0062】この場合、監視サーバは、その監視を行っている数秒程度の時間の監視結果を5分おき又は10分おきの監視結果の代表値として蓄積する。また、監視サーバは、全ての監視対象機器に対してほぼ同一時刻に監視用コマンドを送出するため、監視対象機器が多い場合には監視用コマンドのトラフィックも無視できなくなる。」(段落【0057】?【0062】)

これら記載事項及び図示内容を総合すると、引用例2には、次の技術が記載されている。

「ネットワーク200の複数の管理対象機器の稼働状況を、前記ネットワーク200と専用線又はISDN網等で接続される監視サーバに送信する監視プローブサーバであって、
前記監視サーバから送信される監視対象機器のネットワーク情報(IPアドレス)及び監視項目等の設定ファイルに基づいて、各監視対象機器に対してネットワークの監視コマンドを送信し、各監視対象機器から前記監視コマンドのレスポンスを受信して監視コマンドに対する監視結果を取得し、
前記監視結果を前記監視サーバに送信する監視プローブサーバ4。」

(4)対比
本願補正発明と引用発明とを対比する。
引用発明の「ネットワーク101に接続される複数のデバイス102」は、本願補正発明の「ネットワークに接続される複数のデバイス」に相当し、 引用発明の「デバイスの製品名やMACアドレスなどの情報」は、本願補正発明の「デバイスの管理情報」に相当する。
引用発明の「遠隔監視コンピュータ120」は、本願補正発明の「前記ネットワークに接続される管理サーバ」に相当する。
引用発明は、SNMPブロードキャスト(使用するMIBは、対象デバイスを特定できるMIB、例えばSysObjectIdを使用する)を用いて、各デバイスの応答により、接続されているデバイスの認識及び探索を行っているから、引用発明の「各デバイス」は、「情報ごとのオブジェクトからなるMIB(Management Information Base)を備えて」いるといえる。
引用発明は、「SNMPあるいはその他の、任意のプロトコルを用いてIPアドレス以外に、例えば、製品名やMACアドレスなどを取得し」ているから、本願補正発明の「前記複数のデバイスのうち、前記管理サーバから指示される特定のデバイスにおいて、前記管理情報のうち、前記管理サーバから送信され、特定の管理情報を取得すべきことを示すサーバ指示情報であるオブジェクトIDに基づいて、前記オブジェクトIDに対応する前記MIBの前記オブジェクトから、前記特定の管理情報を取得する情報取得部」を備える点と「特定のデバイスにおいて、特定の管理情報を取得する情報取得部」を備える点で共通するといえる。
引用発明は、「取得した前記デバイスの製品名やMACアドレスなどの情報を、前記通信回線109を介して前記遠隔監視コンピュータ120に送信」しているから、本願補正発明の「前記特定のデバイスを表す固有情報と、取得した前記特定の管理情報と、前記オブジェクトIDとを、対応づけて、前記ネットワークを介して、前記管理サーバに通知にする通信部」を備える点と「取得した前記特定の管理情報を前記ネットワークを介して、前記管理サーバに通知にする通信部」を備える点で共通するといえる。
引用発明の「デバイス管理コンピュータ103」は、本願補正発明の「情報収集装置」に相当するといえる。

そうすると、本願補正発明の用語を用いて表現すると、両者は次の点で一致する。
(一致点)
「ネットワークに接続される複数のデバイスの管理情報を、前記ネットワークに接続される管理サーバに送信する情報収集装置であって、
各デバイスは、情報ごとのオブジェクトからなるMIB(Management Information Base)を備えており、
特定のデバイスにおいて、特定の管理情報を取得する情報取得部と、
取得した前記特定の管理情報を前記ネットワークを介して、前記管理サーバに通知にする通信部と、
を備える情報収集装置。」

そして、両者は次の点で相違する。
(相違点1)
本願補正発明は、前記複数のデバイスのうち、前記管理サーバから指示される特定のデバイスにおいて、前記管理情報のうち、前記管理サーバから送信され、特定の管理情報を取得すべきことを示すサーバ指示情報であるオブジェクトIDに基づいて、前記オブジェクトIDに対応する前記MIBの前記オブジェクトから、前記特定の管理情報を取得するのに対し、引用発明は、SNMPあるいはその他の、任意のプロトコルを用いてIPアドレス以外に、例えば、製品名やMACアドレスなどを取得する点。

(相違点2)
本願補正発明は、前記特定のデバイスを表す固有情報と、取得した前記特定の管理情報と、前記オブジェクトIDとを、対応づけて、前記ネットワークを介して、前記管理サーバに通知にするのに対し、引用発明は、取得したIPアドレス以外に、例えば、製品名やMACアドレスなどを、前記通信回線109を介して前記遠隔監視コンピュータ120に通知にする点。

(5)当審の判断
上記相違点について検討する。
(相違点1)について
引用例2には、監視プローブサーバ(本願補正発明の「情報収集装置」に相当する。)において、監視サーバ(本願補正発明の「管理サーバ」に相当する。)から送信される監視対象機器(本願補正発明の「デバイス」に相当する。)のネットワーク情報(IPアドレス)及び監視項目等の設定ファイルに基づいて、各監視対象機器に対してネットワークの監視コマンドを送信し、各監視対象機器から前記監視コマンドのレスポンスを受信して監視コマンドに対する監視結果を取得することが記載されている。
また、サブマネージャ等の情報収集装置が、統合マネージャ等の管理装置から要求された特定の被管理装置に対し、SNMP/MIBにより管理情報を収集することは、本願出願前に周知の技術(例えば、特開平7-334445号公報段落【0034】?【0036】、【0049】、【0054】の記載、特開2002-140240号公報段落【0049】、【0069】の記載、特開2000-357138号公報段落【0068】?【0072】、【0077】?【0083】の記載、特開平11-150540号公報の段落【0017】?【0019】、【0021】、【0022】、【0032】の記載参照。)であり、SNMP/MIBにより管理情報を収集するのにオブジェクトIDに基づいて、前記オブジェクトIDに対応するMIBのオブジェクトから特定の管理情報を取得することは文献を示すまでもなく周知である。
引用発明には、SNMPを用いて管理情報を取得することが示されているから、引用発明において、上記引用例2記載の技術、周知技術を適用して、前記複数のデバイスのうち、前記管理サーバから指示される特定のデバイスにおいて、前記管理情報のうち、前記管理サーバから送信され、特定の管理情報を取得すべきことを示すサーバ指示情報であるオブジェクトIDに基づいて、前記オブジェクトIDに対応する前記MIBの前記オブジェクトから、前記特定の管理情報を取得することは、当業者が容易になし得ることである。

(相違点2)について
引用発明において、遠隔監視コンピュータ120に通知するデバイス識別情報に関わる異常通知には、対象となるデバイスIDに関連して前記取得されたIPアドレス及びMACアドレスに関して変更があったか或いは変更が無かったのかの情報が付属され、通知情報の種別は、デバイス識別情報変更通知の他、ジャム等のデバイスエラーの通知などの種別が想定されている。
また、サブマネージャ又は管理情報収集装置が、統合マネージャ又は統合管理装置に対し、オブジェクト識別子(本願補正発明の「オブジェクトID」に相当する。)に対応付けて管理オブジェクト(本願補正発明の「特定の管理情報」に相当する。)を通知することは、本願出願前に周知の技術(上記特開平7-334445号公報段落【0049】、【0069】、【0172】、【0173】、【0234】の記載、上記特開2002-140240号公報段落【0069】、【0136】、【0172】、【0234】の記載、上記特開平11-150540号公報の段落【0023】、【0032】、【0033】の記載参照。)である。
そうすると、引用発明において、前記特定のデバイスを表す固有情報と、取得した前記特定の管理情報と、前記オブジェクトIDとを、対応づけて、前記ネットワークを介して、前記管理サーバに通知にすることは、当業者が容易になし得ることである。

そして、本願補正発明による効果も、引用発明、引用例2記載の技術及び周知技術から当業者が予測し得た程度のものであって、格別のものでもない。

したがって、本願補正発明は、引用発明、引用例2記載の技術及び周知技術から当業者が容易に発明することができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により、特許出願の際独立して特許を受けることができない。

(6)本件補正についてのむすび
以上のとおり、本件補正は、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下されるべきものである。

第3 本願発明
本件補正は、上記のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下、同項記載の発明を、「本願発明」という。)は、平成20年5月1日付けの手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される、以下のものである。

「ネットワークに接続される複数のデバイスの情報を、前記ネットワークに接続される管理サーバに送信する情報収集装置であって、
前記複数のデバイスのうち、前記管理サーバから指示される特定のデバイスにおいて、該デバイスが有する管理情報のうち、前記管理サーバからの指示であって、特定の管理情報を取得すべきことを示すサーバ指示情報に基づいて、特定の管理情報を取得する情報取得部と、
前記特定のデバイスを表す固有情報と、取得した前記特定の管理情報と、前記サーバ指示情報とを、対応づけて、前記ネットワークを介して、前記管理サーバに通知にする通信部と、
を備える情報収集装置。」

第4 引用例
原査定の拒絶の理由に引用された引用例、及び、その記載事項は、前記「第2(3)」に記載したとおりである。

第5 対比・判断
本願発明は、前記「第2(1)」の本願補正発明の「複数のデバイスの管理情報」、「前記管理情報のうち、前記管理サーバから送信され、特定の管理情報を取得すべきことを示すサーバ指示情報であるオブジェクトIDに基づいて、前記オブジェクトIDに対応する前記MIBの前記オブジェクトから、前記特定の管理情報を取得する情報取得部」及び「前記オブジェクトIDとを、対応づけて」を、それぞれ、「複数のデバイスの情報」、「前記デバイスが有する管理情報のうち、前記管理サーバからの指示であって、特定の管理情報を取得すべきことを示すサーバ指示情報に基づいて、特定の管理情報を取得する情報取得部」及び「前記サーバ指示情報とを、対応づけて」とし、本願補正発明の「各デバイスは、情報ごとのオブジェクトからなるMIB(Management Information Base)を備えており」という限定を除いたものである。
そうすると、本願発明の発明特定事項をすべて含み、さらに、他の発明特定事項を付加したものに相当する本願補正発明が、前記「第2(5)」に記載したとおり、引用発明、引用例2記載の技術及び周知技術に基づいて、当業者が容易に発明することができたものであるから、本願発明も、同様に、引用発明、引用例2記載の技術及び周知技術に基づいて、当業者が容易に発明することができたものである。

第6 むすび
以上のとおり、本願発明は、引用発明、引用例2記載の技術及び周知技術に基づいて、当業者が容易に発明することができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
したがって、本願は、他の請求項について検討するまでもなく、拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2010-10-19 
結審通知日 2010-10-26 
審決日 2010-11-08 
出願番号 特願2004-186391(P2004-186391)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (G06F)
P 1 8・ 575- Z (G06F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 田内 幸治須藤 竜也  
特許庁審判長 和田 志郎
特許庁審判官 丸山 高政
安久 司郎
発明の名称 情報収集装置、情報収集方法、情報収集プログラム、およびデバイス管理システム  
代理人 特許業務法人明成国際特許事務所  
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