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審決分類 審判 査定不服 特36条4項詳細な説明の記載不備 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) G02F
審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) G02F
管理番号 1229171
審判番号 不服2008-17954  
総通号数 134 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2011-02-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2008-07-14 
確定日 2010-12-24 
事件の表示 特願2004-341983「液晶表示装置および表示装置の組立方法」拒絶査定不服審判事件〔平成17年 6月23日出願公開、特開2005-165318〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1 手続の経緯
本願は、平成16年11月26日(パリ条約による優先権主張 2003年11月28日、大韓民国)に特許出願したものであって、平成20年3月5日付けで手続補正がなされたが、同年4月3日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、同年7月14日に拒絶査定不服審判請求がなされるとともに、同日付けで手続補正がなされた後、当審において平成22年1月18日付けで拒絶理由が通知され、同年5月20日付けで手続補正がなされたものである。

2 本願発明
本願の請求項に係る発明は、平成22年5月20日付け手続補正後の特許請求の範囲、明細書及び図面の記載からみて、特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される次のとおりのものと認められる。

「液晶パネルと、
前記液晶パネル側に光を伝達する複数のランプと、
前記ランプを収納する下カバーと、
前記下カバーの両側に対称的に、前記ランプの両端部に位置する第1ランプの電極部及び第2ランプの電極部と、
熱を放出する前記第1ランプの電極部及び第2ランプの電極部とは各々平面的に一定の間隙を有し、前記下カバーの背面の両側に配置され、直流を交流に切り換えて前記ランプに必要な電力を供給し、各々複数の垂直面で囲まれており、前記複数の垂直面が前記第1ランプの電極部及び前記第2ランプの電極部から隔離する第1インバータ及び第2インバータと
を含むことを特徴とする液晶表示装置。」(以下「本願発明」という。)

3 当審において平成22年1月18日付けで通知した拒絶の理由
当審において平成22年1月18日付けで通知した拒絶の理由は、以下に抜粋して示すとおりである。

「 本件出願は,特許請求の範囲、明細書及び図面の記載が下記の点で不備のため,特許法第36条第6項第2号及び第4項第1号に規定する要件を満たしていない。



1 明細書には、「電極部」に関して、
(1)「高発熱電極部43はランプ330の先端の周辺部位である。」(【0010】)
(2)「電極の熱を最も多く発生させる高発熱電極部53」(【0023】)
(3)「前記電極部は高い発熱が発生する部位である。」(【0031】)
(4)「前記一つ以上の高発熱電極部53のランプに電気的信号を印加する電極であり、ランプの先端に形成される。幾つか異なる実施形態では、ただ熱を放出する電極領域または他の電極領域と比べる時、実質的な熱を放出する領域が一つまたは他のインバータ52より離隔される。」(【0033】)
などの記載が認められる。
しかし、これらの記載自体、「電極部」がどのように定まる領域であるのかを明確に説明するものとはいえないし、上記記載のように、「電極部」が「電極を含むランプ先端の周辺部位であって、高発熱している領域」を意味するものと解しても、明細書には、かかる領域がどのように画定されるのか記載されておらず、結局のところ、特許請求の範囲及び明細書における「電極部」とは、どのように特定される領域なのか不明である。
そして、請求項1において、「第1インバータ及び第2インバータ」が「熱を放出する前記第1ランプの電極部及び第2ランプの電極部とは各々平面的に一定の間隙を有」するとされるところ、「電極部」がどのように特定される領域なのか不明である以上、「第1インバータ及び第2インバータ」が配置される位置を特定できない。
よって、上記の点において、請求項1及びこれを引用する各請求項に係る発明が明確でない。

2 明細書には、「垂直面」に関連して、以下の記載が認められる。
(1)「前記インバータ42と下カバー350は非常に小さい隙間(前記共有垂直面構造内でインバータと下カバーとの間の空間)を有するため、インバータ42から発生された熱は容易に放出されたり放熱されたりしない。」(【0010】、なお該記載中に「前記共有垂直面構造」とあるが、「共有垂直面構造」は前記されていない。)
(2)「このような製造方法において、最も電極の熱を大きく発生する電極部分及びインバータは共通垂直面構造上には位置しない。」(【0018】)
(3)「垂直面構造は前記インバータ52を前記高発熱電極部53から区分する。この時、前記各々のインバータおよび各々の高発熱電極部が各々の垂直面構造に載置されるようにする。」(【0023】)
(4)「この時、前記インバータと電極部は各々排他的な垂直面構造に位置する。」(【0031】)
(5)「上述した組立過程で、垂直面構造は高発熱電極部53から前記インバータ52を区分する。この時、各々のインバータおよび各々の発熱電極領域は各々垂直面構造および/または排他的な垂直面構造に形成される。」(【0034】)
(6)「垂直面構造は前記高発熱電極部53からインバータ52を区分し、インバータと高発熱電極部の各々の垂直面構造は互いにオーバーラップされていない。」(【0035】)
明細書中には、上記以外に「垂直面」に関連する記載は認められないので、明細書の記載に基づけば、請求項1における「垂直面」とは、ひとまず、上記記載における「垂直面構造」に対応するものと推測される。
しかし、「垂直面構造」なる文言の意味自体不明であって、図面にも具体的に示されておらず、上記記載をみても、「垂直面構造」がどのような構造を意味するのか理解できないし、「共有垂直面構造」ないし「共通垂直面構造」及び「排他的な垂直面構造」がどのような構造であるのかも不明である。
よって、上記の点において、請求項1及びこれを引用する各請求項に係る発明がどのように実施されるのか不明である。
また、請求項1における「垂直面」とは、どのような面を意味するのか不明であり、「インバータ」が「複数の垂直面で囲まれており、前記複数の垂直面がインバータを電極部から隔離する」とは、どのようなことを意味するのか不明であって、この点において、請求項1及びこれを引用する各請求項に係る発明が明確でない。
(なお、上記のとおり、「インバータ」が「複数の垂直面で囲まれており、前記複数の垂直面がインバータを電極部から隔離する」とは、どのようなことを意味するのか不明であるが、請求人は、平成20年3月5日提出の意見書において、「補正前請求項3に記載の「垂直面構造」の「垂直面」とは、本願の図6に示したインバータ52の周囲の側面を意味したものです。この図6に示したように、線で表わしたインバータ52の横の4つの側面に相当しています。」と主張するところ、上記記載中の「垂直面構造」が請求人主張に係る「図6に示したインバータ52の周囲の側面」をいうものとは到底認められないし、単にインバータ52と電極部53に関し模式的に平面図を示すにすぎない図6から、どのようにして「インバータ」が「複数の垂直面で囲まれており、前記複数の垂直面がインバータを電極部から隔離する」なる技術事項を理解できるのか判然とせず、請求項1の記載は、新規事項を含む疑義もある。)

3 (略)

4 請求項1において、「第1インバータ及び第2インバータ」と記載されるところ、明細書の「この場合、複数のランプ330を駆動するに複数のインバータが用いられる。」(【0010】)との記載、及び図2において一つのインバータ回路が一つのランプを駆動する様子が示されることに照らすと、明細書においては、一つのインバータ回路が一つのランプを駆動するものとして説明されているものと、ひとまず解される。
しかるに、請求項1においては、ランプの数が特定されるものではなく、このようなものにおいて、「第1インバータ及び第2インバータ」が「ランプ」をどのように駆動するものであるのか不明であり、この点において、請求項1及びこれを引用する各請求項に係る発明が明確でない。
また、インバータを2つ設ける技術的意義も不明である。

5 (略)

6 明細書の「対称面(図示せず)がさらに前記高発熱電極部53とインバータ52の熱の放出を最大化するように区分する。」(【0023】)、「対称面がさらに前記インバータ52より熱の放出を最大化するように発熱電極領域を区分することができる。」(【0034】)の記載における「対称面」とはどのような面を意味するのか不明である。また、これら記載がどのようなことを意味するのかも不明である。

7 ?10 (略)」

4 判断
(1)「垂直面」について
ア 本願明細書(平成22年5月20日付け手続補正後のもの。以下同じ。)の発明の詳細な説明(以下、単に「発明の詳細な説明」という。)には、「垂直面」に関連して、以下の記載が認められる(下線は、審決で付した。以下同じ。)。

(ア)「 【0010】
一方、単一ランプでは液晶パネル(図1の510参照)に光を照射するに十分ではないため、複数のランプ(図1の330参照)が前記液晶パネル510の下部に位置して光を照射する。この場合、複数のランプ330を駆動するに複数のインバータが用いられる。図3に示したように、液晶表示モジュールおよびバックライトユニットを収納する下カバー350はその背面にさらに直流を交流に切り換えるインバータ42を含んでいる。ここで、前記インバータ42の所定部分は高発熱電極部43とオーバーラッピング領域(A)を共有する。前記インバータ42と下カバー350は非常に小さい隙間(共有垂直面構造内でインバータと下カバーとの間の空間)を有するため、インバータ42から発生された熱は容易に放出されたり放熱されたりしない。あるシステムでは、このような熱の対流および伝導が高発熱電極部43、ランプ330およびインバータ42の効率に影響を及ぼす。ここで、前記高発熱電極部43はランプ330の先端の周辺部位である。」

(イ)「 【0018】
表示装置の製造方法は、前記電極からインバータを離隔させて形成する段階を含んでいる。大体の製造方法としては、インバータを位置させる段階と、インバータの下部に反射板を位置させる段階と、光源にインバータを電気的に連結する段階と、前記インバータを前記下カバーに機械的に連結する段階およびインバータ上に複数の電極を位置させる段階とを含んで形成される。このような製造方法において、最も電極の熱を大きく発生する電極部分及びインバータは共有垂直面構造を持たない。」

(ウ)「 【0023】
図6に示したように、本発明の液晶表示装置は下カバー51の背面に装着された複数のインバータ52を含んでいる。下カバー51は液晶パネルアセンブリー(図1の500)とバックライトアセンブリー(図1の300)を収納および支持する。バックライトアセンブリーは、電極の熱を最も多く発生させる高発熱電極部53と一定の間隔をもって離隔して形成された一つ以上のインバータ52(図6には二つのインバータで図示)とを含んでいる。垂直面構造は前記インバータ52を前記高発熱電極部53から区分する。この時、前記各々のインバータおよび各々の高発熱電極部が各々の垂直面構造に載置されるようにする。対称面(図示せず)がさらに前記高発熱電極部53とインバータ52の熱の放出を最大化するように区分する。」

(エ)「 【0031】
図6に示した本発明の液晶表示装置において、インバータはランプに電気的信号を印加する電極部と離隔されている。前記電極部は高い発熱が発生する部位である。この時、前記インバータと電極部は各々排他的な垂直面構造に位置する。本発明の液晶表示装置において、インバータは図3に示したインバータより1℃低い温度で動作する。また、ランプアレイの動作温度は図1に示したランプアレイに比べて3℃低下した値である。」

(オ)「 【0034】
上述した組立過程で、垂直面構造は高発熱電極部53から前記インバータ52を区分する。この時、各々のインバータおよび各々の発熱電極領域は各々垂直面構造および/または排他的な垂直面構造に形成される。対称面がさらに前記インバータ52より熱の放出を最大化するように発熱電極領域を区分することができる。
【0035】
本発明の液晶表示装置は動作および表示装置の視覚出力を向上させる。本発明の液晶表示装置および表示装置の組立方法はオーバーヒーティングを起こす熱集中領域の生成を防止し、熱を放出する。本発明の液晶表示装置は高発熱電極部から離隔された一つまたはそれ以上のインバータ52を有する光アセンブリーを含むことができる。垂直面構造は前記高発熱電極部53からインバータ52を区分し、インバータと高発熱電極部の各々の垂直面構造は互いにオーバーラップされていない。」

なお、図3及び図6は、次のとおりである。


イ 発明の詳細な説明中には、上記ア以外に「垂直面」に関連する記載は認められないので、発明の詳細な説明の記載に基づけば、本願発明における「垂直面」とは、上記アの記載における「垂直面構造」に対応するものと認められる。
そして、上記ア(ア)は従来の技術を説明する記載であり、同(イ)ないし(オ)は本願発明を説明する記載と認められるところ、上記ア(イ)ないし(オ)によれば、「垂直面構造」とは、各々のインバータ及び各々の高発熱電極部ないし発熱電極領域が載置ないし形成される部位であって、インバータを前記高発熱電極部から区分するものであり、本願発明では、各々のインバータ及び各々の高発熱電極部ないし発熱電極領域は各々の垂直面構造及び/又は排他的な垂直面構造に載置ないし形成され、インバータと高発熱電極部の各々の垂直面構造は互いにオーバーラップされず、電極部分及びインバータが共有垂直面構造を持たないものであることが認められる。

ウ しかし、「垂直面構造」なる文言の意味自体不明であって、図面にも具体的に示されておらず、上記イのように、「各々のインバータ及び各々の高発熱電極部ないし発熱電極領域が載置ないし形成され、インバータを前記高発熱電極部から区分する」ものとしても、かかる「垂直面構造」がどのような構造を意味するのか理解できないし、「共有垂直面構造」及び「排他的な垂直面構造」がどのような構造であるのかも不明である。
そうすると、上記「垂直面構造」に対応する、本願発明における「垂直面」とは、どのような面を意味するのか、また、「インバータ」が「複数の垂直面で囲まれており、前記複数の垂直面がインバータを電極部から隔離する」とは、どのようなことを意味するのか不明であるから、本願発明は明確でない。また、本願発明がどのように実施されるのかも不明である。

エ よって、上記ウの点において、本願の特許請求の範囲及び発明の詳細な説明の記載は、特許法第36条第6項第2号及び第4項第1号に規定する要件を満たしていない。

オ なお、請求人は、平成20年3月5日提出の意見書において、「補正前請求項3(審決注、出願当初のもの。)に記載の「垂直面構造」の「垂直面」とは、本願の図6に示したインバータ52の周囲の側面を意味したものです。この図6に示したように、線で表わしたインバータ52の横の4つの側面に相当しています。」と主張し、また、平成22年5月20日提出の意見書において、発明の詳細な説明の【0018】に記載の共有垂直面構造はインバータと高発熱領域との間の重複する部分(特に、重複面)を意味し、インバータを囲んでいる複数の垂直面はインバータの横の四つの側面に相当するので、【0023】、【0031】、【0034】及び【0035】に記載されている垂直面構造とは、高発熱電極部とインバータを区分する垂直面構造(例えば、四角柱)に相当する旨主張する。
しかし、発明の詳細な説明における「垂直面」に関連する記載は、上記アのとおりであって、インバータが四つの側面に囲まれていることは記載されておらず、出願当初の請求項3には、「複数の垂直面構造が前記インバータを前記熱発生電極部から区分し、各々のインバータおよび熱発生電極部は各々異なる垂直面構造内に配置される」と記載されるところ、単にインバータ52と電極部53に関し模式的に平面図を示すにすぎない図6から、「複数の垂直面構造が前記インバータを前記熱発生電極部から区分し、各々のインバータおよび熱発生電極部は各々異なる垂直面構造内に配置される」という技術事項の内容を理解することはおよそ困難であり、請求人の上記主張のように、四つの側面が「インバータ」ないし「熱発生電極部」を囲んでいるとの技術事項を把握することはできず、特に、四つの側面が「熱発生電極部」を囲んでいるなどということは、到底想定し得ないし、そもそも、「インバータ」ないし「熱発生電極部」を囲む四つの側面が、上記イのように、「各々のインバータ及び各々の高発熱電極部ないし発熱電極領域が載置ないし形成される部位であって、インバータを前記高発熱電極部から区分する」「垂直面構造」に該当するとはいい得ないから、本願発明における「垂直面」について、請求人が主張するように、インバータの横の四つの側面に相当するものと解する余地はない。
そして、上記イのように、「各々のインバータ及び各々の高発熱電極部ないし発熱電極領域が載置ないし形成される部位であって、インバータを前記高発熱電極部から区分する」「垂直面構造」がどのような構造を意味するのか理解できないことは、上記ウのとおりである。
なお、請求人の、発明の詳細な説明の【0018】に記載の共有垂直面構造はインバータと高発熱領域との間の重複する部分(特に、重複面)を意味する旨の主張は、「共有」についていうものとしては理解可能であるものの、「垂直面構造」との表現を無視した主張であり、本願発明における「垂直面」の意味内容を明らかにするものとはいえない。

(2)「電極部」について
ア 発明の詳細な説明には、「電極部」に関して、以下の記載が認められる。

(ア)「 【0010】
一方、単一ランプでは液晶パネル(図1の510参照)に光を照射するに十分ではないため、複数のランプ(図1の330参照)が前記液晶パネル510の下部に位置して光を照射する。この場合、複数のランプ330を駆動するに複数のインバータが用いられる。図3に示したように、液晶表示モジュールおよびバックライトユニットを収納する下カバー350はその背面にさらに直流を交流に切り換えるインバータ42を含んでいる。ここで、前記インバータ42の所定部分は高発熱電極部43とオーバーラッピング領域(A)を共有する。前記インバータ42と下カバー350は非常に小さい隙間(共有垂直面構造内でインバータと下カバーとの間の空間)を有するため、インバータ42から発生された熱は容易に放出されたり放熱されたりしない。あるシステムでは、このような熱の対流および伝導が高発熱電極部43、ランプ330およびインバータ42の効率に影響を及ぼす。ここで、前記高発熱電極部43はランプ330の先端の周辺部位である。」

(イ)「 【0013】
電極部領域とインバータ部分の温度が他の部分より高いことがわかる。
この領域は他の領域に比べて相対的に高発熱領域であると共に発熱領域が重なっているため温度上昇が激しい。」

(ウ)「 【0015】
しかしながら、従来のインバータ取付位置は、相対的に高発熱領域であるランプ電極部の位置にオーバーラッピングされる形態である。これはランプ電極部領域の外気への直接的な放熱を妨げてバックライトおよびインバータ温度が上昇するだけでなく、電極部の領域での温度上昇が激しくなるにつれ、液晶表示モジュールの温度の領域別の偏差を深化させる。

(エ)「 【0016】
本発明は上記の問題点を解決するためのもので、その目的は、インバータを高発熱電極部の外部に位置させることにより、独立的に外気に放熱されるようにし、インバータおよびバックライトの温度上昇を抑制させるようにした液晶表示装置および表示装置の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記目的を達成するために、本発明に係る液晶表示装置は、インバータ、下カバー、液晶パネル、バッグライトアセンブリーを含んでいる。前記インバータは液晶パネルとバッグライトを収納する下カバーと機械的に連結されている。各インバータは前記実質的な熱発生電極の領域から離隔させて形成する。前記インバータはバッグライトに電力を印加する機能を有する。
【0018】
表示装置の製造方法は、前記電極からインバータを離隔させて形成する段階を含んでいる。大体の製造方法としては、インバータを位置させる段階と、インバータの下部に反射板を位置させる段階と、光源にインバータを電気的に連結する段階と、前記インバータを前記下カバーに機械的に連結する段階およびインバータ上に複数の電極を位置させる段階とを含んで形成される。このような製造方法において、最も電極の熱を大きく発生する電極部分及びインバータは共有垂直面構造を持たない。」

(オ)「 【0020】
本発明の液晶表示装置には次のような効果がある。
即ち、インバータをランプの電極部の放熱領域と離隔させて位置させることにより、放熱がスムーズに行われるようにし、インバータおよびバックライトの温度上昇を抑制してランプの左右温度の偏差を減らして輝度の均一度を向上させることができる。」

(カ)「 【0023】
図6に示したように、本発明の液晶表示装置は下カバー51の背面に装着された複数のインバータ52を含んでいる。下カバー51は液晶パネルアセンブリー(図1の500)とバックライトアセンブリー(図1の300)を収納および支持する。バックライトアセンブリーは、電極の熱を最も多く発生させる高発熱電極部53と一定の間隔をもって離隔して形成された一つ以上のインバータ52(図6には二つのインバータで図示)とを含んでいる。垂直面構造は前記インバータ52を前記高発熱電極部53から区分する。この時、前記各々のインバータおよび各々の高発熱電極部が各々の垂直面構造に載置されるようにする。対称面(図示せず)がさらに前記高発熱電極部53とインバータ52の熱の放出を最大化するように区分する。
【0024】
上述した実施形態で、熱はインバータ52と電極の高発熱電極部53から伝導、対流および/または放射により放出される。伝導は前記インバータ52内に熱を伝達する。もし、インバータ52の一部分の熱が上がると、熱がインバータ52の冷却部分に移動する。伝導はまた、インバータ52が接触した他の物質側にも起こり得る。固体表面と流動するガスまたは液体間の伝導は対流と呼ばれ、他の代替的な実施形態を考えることができる。流体またはガスの動きは自然的、または人工的な力により行うことができる。放射は、熱を交換する物質が接触する必要もなく、真空により行うことができるため、上述した伝導および対流と異なる。」

(キ)「 【0029】
前記液晶パネルの外郭を覆うように、上カバーを装着する(908)。前記上カバーは部分的に前記液晶パネルを覆い、前記下カバー51と連結される。完全に組立てられた時、ランプの先端に位置した高発熱電極部53は発熱しても、前記インバータより離隔している。このため、前記高発熱電極部53は空気または熱を吸収し、放出できる他の媒体により露出されている。前記他の媒体は金属または他の物質で形成でき、熱伝達に役立つ構造物を有することができる。」

(ク)「 【0031】
図6に示した本発明の液晶表示装置において、インバータはランプに電気的信号を印加する電極部と離隔されている。前記電極部は高い発熱が発生する部位である。この時、前記インバータと電極部は各々排他的な垂直面構造に位置する。本発明の液晶表示装置において、インバータは図3に示したインバータより1℃低い温度で動作する。また、ランプアレイの動作温度は図1に示したランプアレイに比べて3℃低下した値である。
【0032】
本発明は特別な光源を限定していない。例えば、ダイレクト型、エッジ型のエレクトロミネセンス(EL)、発光ダイオード(LED)、冷陰極蛍光ランプ(CCFL)、熱陰極蛍光ランプ(HCFL)を含んでいるいずれの光源も使用できる。図8で、ランプの長さの熱分布は観測されている。冷陰極蛍光ランプを用いた実施形態で、高発熱の構成要素はインバータよりおおよそ40mm程度離隔されている。
上述した製造方法以外にも、多くの別の代替的な製造方法が可能である。
【0033】
図10は他の実施形態に係る液晶表示装置の組立方法を示すフローチャートである。
図10のように、他の実施形態に係る液晶表示装置の組立方法は、先ず一つ以上のインバータ52を前記下カバーの背面に位置させる(1002)。そして、一つ以上の高発熱電極部53を前記一つ以上のインバータ52から離隔させる(1004)。前記一つ以上の高発熱電極部53のランプに電気的信号を印加する電極であり、ランプの先端に形成される。幾つか異なる実施形態では、ただ熱を放出する電極領域または他の電極領域と比べる時、実質的な熱を放出する領域が一つまたは他のインバータ52より離隔される。
【0034】
上述した組立過程で、垂直面構造は高発熱電極部53から前記インバータ52を区分する。この時、各々のインバータおよび各々の発熱電極領域は各々垂直面構造および/または排他的な垂直面構造に形成される。対称面がさらに前記インバータ52より熱の放出を最大化するように発熱電極領域を区分することができる。
【0035】
本発明の液晶表示装置は動作および表示装置の視覚出力を向上させる。本発明の液晶表示装置および表示装置の組立方法はオーバーヒーティングを起こす熱集中領域の生成を防止し、熱を放出する。本発明の液晶表示装置は高発熱電極部から離隔された一つまたはそれ以上のインバータ52を有する光アセンブリーを含むことができる。垂直面構造は前記高発熱電極部53からインバータ52を区分し、インバータと高発熱電極部の各々の垂直面構造は互いにオーバーラップされていない。
【0036】
本発明は前記インバータ52、電極領域、光源および他の電気的構成要素により放出された熱を放熱させることができ、かつ吸収できる大きい面積を通して、熱を分散させてオーバーヒーティングを防止することができる。また、実質的に表示装置の最も大きい熱を発生するオーバーラップ領域を除去して、光源を経て熱の伝導がもう少し均一になり、均一な輝度を得ることができ、液晶表示装置の画質を向上させることができる。」

なお、図4、図5、図7及び図8は、次のとおりである。


イ 上記ア(ア)ないし(ウ)は従来の技術を説明する記載であり、同(エ)ないし(ク)は本願発明を説明する記載と認められる。そして、これら記載によれば、従来の技術においては、インバータ取付位置が、相対的に高発熱領域であるランプ電極部の位置にオーバーラッピングされる形態であったために、ランプ電極部領域の外気への直接的な放熱を妨げてバックライトおよびインバータ温度が上昇する等の問題があったところ、本願発明は、インバータをランプの電極部の放熱領域と離隔させて位置させることを主な特徴とし、これにより、放熱がスムーズに行われるようにし、インバータおよびバックライトの温度上昇を抑制する等の効果を奏するものとされていることが認められる。
また、上記アの各記載によれば、電極部は相対的に高発熱領域であるランプの先端の周辺部位であって、垂直面構造によってインバータから区分されるものであることが認められ、本願発明においても、「第1インバータ及び第2インバータ」は、「各々複数の垂直面で囲まれており、前記複数の垂直面が前記第1ランプの電極部及び前記第2ランプの電極部から隔離する」ものとされるところである。

ウ しかし、上記アの各記載自体、「電極部」がどのように定まる領域であるのかを明確に説明するものとはいえない。
上記イのように、「電極部」が「相対的に高発熱領域であるランプの先端の周辺部位」を意味するものと解しても、発明の詳細な説明には、かかる領域がどのように画定されるのか記載されていないし、「垂直面構造によってインバータから区分される」領域であることを考慮しても、そもそも「垂直面構造」がどのような構造を意味するのか理解できないことは、前記(1)で検討したとおりであるから、結局のところ、本願発明及び発明の詳細な説明における「電極部」とは、どのように特定される領域なのか不明である。
そして、本願発明においては、「第1インバータ及び第2インバータ」が「熱を放出する前記第1ランプの電極部及び第2ランプの電極部とは各々平面的に一定の間隙を有」するとされるところ、「電極部」がどのように特定される領域なのか不明である以上、「第1インバータ及び第2インバータ」が配置される位置を特定できない。
すなわち、本願発明における「電極部」とは、どのように特定される領域なのか不明であり、「第1インバータ及び第2インバータ」が配置される位置を特定できないから、本願発明は明確でない。

エ よって、上記ウの点において、本願の特許請求の範囲の記載は、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない。

オ なお、請求人は、平成22年5月20日提出の意見書において、
「本願請求項1には、『熱を放出する前記第1ランプの電極部及び第2ランプの電極部』と記載されています。また、本願明細書及び図面を参照すれば、ランプの複数の電極がランプの端部に配置されています。特に、図5及び8を参照すれば、熱がランプの端部に集中しています。図5及び8の黒と白の部分からも分かるように、当該部分には温度差が存在することになります。これは、ランプの端部は熱を帯びていることを意味し、複数の信号が供給されている複数の電極がランプの端部に配置されています。そして、発熱領域と高発熱領域を区別するために、発熱領域は熱を帯びている領域を形成する電極に相当し、高発熱領域は電極内でもより熱が集中された領域を意味します。図5及び8であれば、ランプの2つの白い部分の間の黒い部分が高発熱領域に相当し、2つの白い部分が発熱領域に相当することになります。
よって、本願明細書及び図面と共に特許請求の範囲の記載を考慮すれば、(項目1にて指摘されている)特定される領域は特許請求の範囲の記載に基づいて当業者が理解し得る程度に明瞭であります。また、図5及び8等のランプの温度分布は実施例の1つに過ぎないことから、ランプの構成及び設置環境等で変動し得るものであります。
したがって、本願請求項1に記載は当業者がその記載を理解し得る程度に明瞭であります。」
と主張する。
しかし、請求人の上記主張は、本願発明における「電極部」がどのように特定される領域なのかを明らかにするものではないし、請求人が主張するように「設置環境等で変動し得る」ものであるなら、なおのこと「電極部」である領域を特定することは困難であるから、請求人の上記主張は、上記ウの判断を左右するものではない。

(3)「第1インバータ及び第2インバータ」について
ア 発明の詳細な説明には、「第1インバータ及び第2インバータ」に関連して、以下の記載が認められる。

(ア)「 【0006】
図2は図1の下カバー350の背面に装着されたインバータ回路を概略的に示した回路図である。
図2に示したように、インバータ回路は、液晶パネル510に光を照射できるように、ランプ1に電力を供給する。前記インバータ回路はインバータ駆動電圧Vcc1をランプ駆動用交流高圧に切換して出力する直流/交流切換部31と、複数の出力コネクタ32a、32bとで構成される。前記出力コネクタ32a、32bは前記ランプ1に電流を流す。
図2に示したインバータで、前記直流/交流切換部31はスイッチング素子Q1、Q2と、前記出力コネクタ32a、32bに直流/交流切換部31を誘導的に連結する変圧器T1を含んで形成される。
【0007】
前記直流/交流切換部31にVcc1が印加される時、前記直流/交流切換部31は前記変圧器T1の第1巻線にインバータ駆動電圧Vcc1を伝達する。前記直流/交流切換部31は交流のゲートバイアスを通してQ1およびQ2で直流(DC)を交流(AC)に切換えする。図示したように、前記直流・交流切換部31からAC高電圧が低電圧出力コネクタ32bと共に、前記ランプ1に伝達される。ここで、前記低電圧出力コネクタ32bは前記ランプ1と抵抗R3を通して流す電流に相当する出力電圧をソーシングする。前記出力コネクタ32a、32bを通した電気エネルギーの伝達は、他の電気的な手段により吸収して放熱されれば実質的な熱を放出させることができる。
【0008】
ここで、説明しなかった符号L1はラインフィルター、R1?R3は抵抗、C1?C3はコンデンサ、D1はダイオードである。」

(イ)「 【0009】
図3は、図2の複数のインバータ回路を背面に装着した下カバーを示した平面図である。【0010】
一方、単一ランプでは液晶パネル(図1の510参照)に光を照射するに十分ではないため、複数のランプ(図1の330参照)が前記液晶パネル510の下部に位置して光を照射する。この場合、複数のランプ330を駆動するに複数のインバータが用いられる。図3に示したように、液晶表示モジュールおよびバッグライトユニットを収納する下カバー350はその背面にさらに直流を交流に切り換えるインバータ42を含んでいる。ここで、前記インバータ42の所定部分は高発熱電極部43とオーバーラッピング領域(A)を共有する。前記インバータ42と下カバー350は非常に小さい隙間(前記共有垂直面構造内でインバータと下カバーとの間の空間)を有するため、インバータ42から発生された熱は容易に放出されたり放熱されたりしない。あるシステムでは、このような熱の対流および伝導が高発熱電極部43、ランプ330およびインバータ42の効率に影響を及ぼす。ここで、前記高発熱電極部43はランプ330の先端の周辺部位である。」

(ウ)「 【0023】
図6に示したように、本発明の液晶表示装置は下カバー51の背面に装着された複数のインバータ52を含んでいる。下カバー51は液晶パネルアセンブリー(図1の500)とバックライトアセンブリー(図1の300)を収納および支持する。バックライトアセンブリーは、電極の熱を最も多く発生させる高発熱電極部53と一定の間隔をもって離隔して形成された一つ以上のインバータ52(図6には二つのインバータで図示)とを含んでいる。垂直面構造は前記インバータ52を前記高発熱電極部53から区分する。この時、前記各々のインバータおよび各々の高発熱電極部が各々の垂直面構造に載置されるようにする。対称面(図示せず)がさらに前記高発熱電極部53とインバータ52の熱の放出を最大化するように区分する。」

なお、図3及び図6は前記(1)アに示したとおりであり、図2は、次のとおりである。


イ 上記ア(ア)及び図2によれば、一つのインバータ回路が一つのランプを駆動していることが認められ、同(イ)によれば、複数のランプを駆動するのに複数のインバータが用いられることが記載されているものと認められ、これら記載によれば、一つのインバータ回路が一つのランプを駆動し、複数のランプを駆動するには、ランプと同数の複数のインバータが用いられるものと解される。
そして、上記ア(ウ)においては、バックライトアセンブリーは、一つ以上のインバータを含み、図6には二つのインバータで図示されることが記載されているものと認められる。

ウ しかるに、本願発明は、「第1インバータ及び第2インバータ」を含むと特定されるものであるから、上記イによれば、これら二つのインバータは各々一つずつのランプを駆動し、ランプの数は二つであるものと解されるところ、本願発明においては、単に「複数のランプ」とされており、ランプの数が2に特定されているものではない。
そうすると、本願発明において、「第1インバータ及び第2インバータ」が「複数のランプ」をどのように駆動するものであるのか不明であるから、本願発明は明確でない。
また、「複数のランプ」を駆動するために二つのインバータを設けることの技術的意義も不明である。

エ よって、上記ウの点において、本願の特許請求の範囲及び発明の詳細な説明の記載は、特許法第36条第6項第2号及び第4項第1号に規定する要件を満たしていない。

オ なお、請求人は、平成22年5月20日提出の意見書において、
「第1及び第2のインバータはランプの両端部に対応するようにそれぞれ配置されます。2つのインバータを使用して、熱が2つのインバータ及び両電極で発生される場合、均一に熱が生じるので対称的な回路を使うことは有効であります。」
と主張する。
しかし、請求人の上記主張は、本願発明において、「第1インバータ及び第2インバータ」が「複数のランプ」をどのように駆動するものであるのか、また、「複数のランプ」を駆動するために二つのインバータを設けることの技術的意義を明らかにするものではないから、上記ウの判断を左右するものではない。

(4)「対称面」について
ア 発明の詳細な説明には、「対称面」に関して、以下の記載が認められる。

(ア)「 【0023】
図6に示したように、本発明の液晶表示装置は下カバー51の背面に装着された複数のインバータ52を含んでいる。下カバー51は液晶パネルアセンブリー(図1の500)とバックライトアセンブリー(図1の300)を収納および支持する。バックライトアセンブリーは、電極の熱を最も多く発生させる高発熱電極部53と一定の間隔をもって離隔して形成された一つ以上のインバータ52(図6には二つのインバータで図示)とを含んでいる。垂直面構造は前記インバータ52を前記高発熱電極部53から区分する。この時、前記各々のインバータおよび各々の高発熱電極部が各々の垂直面構造に載置されるようにする。対称面(図示せず)がさらに前記高発熱電極部53とインバータ52の熱の放出を最大化するように区分する。」

(イ)「 【0034】
上述した組立過程で、垂直面構造は高発熱電極部53から前記インバータ52を区分する。この時、各々のインバータおよび各々の発熱電極領域は各々垂直面構造および/または排他的な垂直面構造に形成される。対称面がさらに前記インバータ52より熱の放出を最大化するように発熱電極領域を区分することができる。」

イ 上記アによれば、本願発明においては、「電極部」と「インバータ」とは、「インバータ」を囲む「複数の垂直面」により隔離されることに加えて、図示されない「対称面」によって「電極部とインバータの熱の放出を最大化するように」「電極部」が区分されてよいものであることが認められる。

ウ しかるに、上記アの記載でいう「対称面」とはどのような面なのか、また、上記アの記載における、「対称面(図示せず)がさらに前記高発熱電極部53とインバータ52の熱の放出を最大化するように区分する。」、「対称面がさらに前記インバータ52より熱の放出を最大化するように発熱電極領域を区分することができる。」がどのようなことを意味するのかも不明であって、上記イのように、「電極部とインバータの熱の放出を最大化するように」「電極部」を区分する「対称面」がどのような面であるのか不明である。

エ よって、上記ウの点において、本願の発明の詳細な説明の記載は、特許法第36条第4項第1号に規定する要件を満たしていない。

オ なお、請求人は、平成22年5月20日提出の意見書において、
「図面と共に本願明細書の全体の記載を考慮すると、対称面は、項目2で述べたような垂直面構造と関係するものであります。詳細には、本願明細書の段落に記載のような垂直面構造とは高発熱電極部からインバータを区分する垂直面構造(例えば、四角柱)に相当するものであり、一方で対称面とは高発熱電極部からインバータを区分するものであります。換言すれば、対称面を基準にして、高発熱電極部はインバータから空間的に区分されています。」
と主張するが、主張内容自体理解できないし、「対称面」がどのような面であるのかを明らかにするものとはいえない。

5 むすび
以上のとおり、本願は、特許請求の範囲の記載が、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない。
また、本願は、発明の詳細な説明の記載が、特許法第36条第4項第1号に規定する要件を満たしていない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2010-07-30 
結審通知日 2010-08-02 
審決日 2010-08-13 
出願番号 特願2004-341983(P2004-341983)
審決分類 P 1 8・ 536- WZ (G02F)
P 1 8・ 537- WZ (G02F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 金高 敏康  
特許庁審判長 服部 秀男
特許庁審判官 吉野 公夫
右田 昌士
発明の名称 液晶表示装置および表示装置の組立方法  
代理人 越智 隆夫  
代理人 加藤 伸晃  
代理人 岡部 讓  
代理人 臼井 伸一  
代理人 朝日 伸光  
代理人 岡部 正夫  

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