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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 A61K
管理番号 1229535
審判番号 不服2008-1612  
総通号数 134 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2011-02-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2008-01-21 
確定日 2011-01-25 
事件の表示 特願2002-588962「湿性皮膚トリートメント組成物」拒絶査定不服審判事件〔平成14年11月21日国際公開、WO02/92043、平成17年 3月31日国内公表、特表2005-508286、請求項の数(10)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 本願は、2002年5月14日(パリ条約による優先権主張 2001年5月17日(US)米国、2001年5月17日(US)米国)を国際出願日とする出願であって、その請求項1?10に係る発明は、平成18年10月11日付け手続補正書の特許請求の範囲の請求項1?10に記載された事項により特定されるとおりのものであると認める。
そして、本願については、原査定の拒絶理由を検討してもその理由によって拒絶すべきものとすることはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。

なお、原審で引用された引用文献1-7について以下に述べる。
(1)原審で引用された引用文献1-4に記載の発明は、いずれも、皮膚改善効果等のために肌に塗るなどして使用される乳液やクリーム等の化粧品であり、本願発明である「付着させた後にすすいで使用する湿性皮膚トリートメント組成物」とは技術分野が異なるといえ、さらに、本願発明で規定するトリグリセリドを油相中に特定量配合することも記載されておらず、油相の組成も異なるといえる。
(2)原審で引用された引用文献5、6に記載の発明は、本願発明と技術分野が同じであるといえるものの、本願発明で規定する(i)トリグリセリド及び/又は改質トリグリセリドと(ii)ペトロラタム及び/又はトリヒドロキシステアリンとから油相を構成することの記載はない。
(3)原審で引用された引用文献7に記載の発明は、クレンジング組成物であり、本願発明が属する技術分野とは異なるといえ、また、洗浄性や泡立ちを必要とするものであるといえるから、洗浄性や泡立ちに関与する界面活性剤を含まないものとして、低い発泡性のものとすることは、当業者にとって容易であるとはいえない。さらに、引用文献7に記載の発明は、モイスチャライジング相の比重を高めるために、増量オイルを配合するものであり、本願発明の油相の成分とは異なるものである。
したがって、引用文献1-7のいずれにも、本願発明の油相の構成は記載されておらず、引用文献1-7に記載の発明を組み合わせても、本願発明の油相の構成を導き出し、それを、湿性皮膚トリートメントの油相として用いることは、当業者といえども、容易にはなし得ないものと認められる。
よって、引用文献1-7によっては、本願発明の進歩性を否定することはできない。
 
審決日 2011-01-12 
出願番号 特願2002-588962(P2002-588962)
審決分類 P 1 8・ 121- WY (A61K)
最終処分 成立  
前審関与審査官 上條 のぶよ  
特許庁審判長 内田 淳子
特許庁審判官 平井 裕彰
内藤 伸一
発明の名称 湿性皮膚トリートメント組成物  
代理人 川口 義雄  

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