ポートフォリオを新規に作成して保存 |
|
|
既存のポートフォリオに追加保存 |
|
PDFをダウンロード |
審決分類 |
審判 査定不服 特17 条の2 、4 項補正目的 取り消して特許、登録 G06F 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 G06F |
---|---|
管理番号 | 1234553 |
審判番号 | 不服2008-30769 |
総通号数 | 137 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2011-05-27 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2008-12-04 |
確定日 | 2011-04-19 |
事件の表示 | 特願2002-578161「メディアに依存しない通信サーバ」拒絶査定不服審判事件〔平成14年10月10日国際公開、WO02/80006、平成16年10月21日国内公表、特表2004-532460、請求項の数(22)〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 |
理由 |
第1.手続の経緯 本願は、平成14年3月29日(パリ条約に基づく優先権主張 2001年3月31日 米国)を国際出願日とする出願であって、 平成20年9月1日付けで拒絶査定がなされ、これに対して同年12月4日に拒絶査定不服審判が請求されるとともに、同日付けで手続補正がなされたものである。 第2.平成20年12月4日付けの手続補正についての補正却下の決定 [補正却下の決定の結論] 平成20年12月4日付けの手続補正(以下、「本件補正」という。)を却下する。 [理由] 1.補正内容 本件補正は、補正前の特許請求の範囲(平成19年11月16日付けで補正)の請求項1: 「【請求項1】 通信チャネルと通信するための通信サーバを有する装置であって、 前記通信サーバは、前記通信チャネルから、前記通信チャネルに通信可能に結合されたチャネル・ドライバを介して、該通信チャネルのメディア形式に従って受信した入力通信を処理して、前記通信チャネルに送信される出力通信を生じさせるように、動作可能であり、 更に、前記通信サーバは、前記チャネル・ドライバを介して前記通信チャネルと通信するように構成され、前記通信チャネルの前記メディア形式とは無関係に通信動作が可能であり、 前記チャネル・ドライバは、前記通信チャネルのメディア形式に対応可能であり、 前記通信チャネルの前記メディア形式は、複数のメディア形式のうちの1つのメディア形式であり、前記チャネル・ドライバは、前記複数のメディア形式のうちのいずれか1つのメディア形式が通信可能となるように対応することを特徴とする装置。」を、 「【請求項1】 通信チャネルと通信するための通信サーバを有する装置であって、 前記通信サーバは、前記通信チャネルから、前記通信チャネルに通信可能に結合されたチャネル・ドライバを介して、入力通信を受信して、前記チャネル・ドライバを介して前記通信チャネルに送信される出力通信を生じさせるように、動作可能であり、 更に、前記通信サーバは、前記チャネル・ドライバを介して前記通信チャネルと通信するように構成され、前記通信チャネルのメディア形式とは無関係に通信動作が可能であり、 前記チャネル・ドライバは、前記通信チャネルと通信可能となるように前記通信チャネルの前記メディア形式に対応可能であり、 前記通信チャネルの前記メディア形式は、複数のメディア形式のうちの1つのメディア形式であることを特徴とする装置。」 と補正することを含むものである。(なお、下線は、当審が付加したものである。) すなわち、本件補正は、請求項1において、 a.「該通信チャネルのメディア形式に従って受信した入力通信を処理して、」を、「入力通信を受信して、」と補正し、 b.「前記通信チャネルに送信される出力通信を生じさせるように、動作可能であり、」を、「前記チャネル・ドライバを介して前記通信チャネルに送信される出力通信を生じさせるように、動作可能であり、」と補正し、 c.「前記通信チャネルのメディア形式に対応可能であり、」を、「前記通信チャネルと通信可能となるように前記通信チャネルの前記メディア形式に対応可能であり、」と補正し、 d.「前記チャネル・ドライバは、前記複数のメディア形式のうちのいずれか1つのメディア形式が通信可能となるように対応すること」を削除したものである。 2.補正の目的 上記補正事項a.は、受信動作について「該通信チャネルのメディア形式に従って」を削除し、また「入力通信を処理すること」も削除したものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的としたものとは言えず、特許請求の範囲の拡張を目的としたものである。 上記補正事項b.は、「前記チャネル・ドライバを介して」という文言を付加したものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的としたものである。 上記補正事項c.は、「前記通信チャネルと通信可能となるように」という文言を付加したものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的としたものである。 上記補正事項d.は、「前記チャネル・ドライバは、前記複数のメディア形式のうちのいずれか1つのメディア形式が通信可能となるように対応すること」を削除したものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的としたものとは言えず、特許請求の範囲の拡張を目的としたものである。 よって、補正事項a.及びd.は、請求項の削除、特許請求の範囲の減縮、誤記の訂正、明りょうでない記載の釈明のいずれをも、目的としたものでない。 したがって、本件補正は、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第4項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。 第3.本願発明について 平成20年12月4日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1乃至22に係る発明は、平成19年11月16日付け手続補正書の特許請求の範囲の請求項1乃至22に記載された事項により特定されるものである。 そして、本願については、原査定の拒絶の理由を検討してもその理由によって拒絶すべきものとすることはできない。 また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審決日 | 2011-04-06 |
出願番号 | 特願2002-578161(P2002-578161) |
審決分類 |
P
1
8・
57-
WY
(G06F)
P 1 8・ 121- WY (G06F) |
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 千本 潤介 |
特許庁審判長 |
江口 能弘 |
特許庁審判官 |
鈴木 重幸 清水 稔 |
発明の名称 | メディアに依存しない通信サーバ |
代理人 | 佐々木 眞人 |
代理人 | 堀井 豊 |
代理人 | 深見 久郎 |
代理人 | 森田 俊雄 |
代理人 | 酒井 將行 |
代理人 | 荒川 伸夫 |
代理人 | 仲村 義平 |