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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) G09G
管理番号 1234733
審判番号 不服2009-3135  
総通号数 137 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2011-05-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2009-02-12 
確定日 2011-03-31 
事件の表示 特願2004- 42847「携帯情報端末および携帯情報端末の画像表示制御方法」拒絶査定不服審判事件〔平成17年 9月 2日出願公開、特開2005-234199〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯

平成16年 2月19日 特許出願
平成19年 8月29日 拒絶理由通知(同年9月4日発送)
平成19年11月 2日 意見書・手続補正書
平成20年 7月23日 拒絶理由通知(同年7月29日発送。いわゆる最後の拒絶理由通知)
平成20年 9月18日 意見書・手続補正書
平成20年10月 8日 拒絶理由通知(同年10月14日発送。いわゆる最後の拒絶理由通知)
平成20年12月10日 意見書・手続補正書
平成21年 1月 7日 平成20年12月10日付け手続補正の却下の決定・拒絶査定(同年1月13日送達)
平成21年 2月12日 本件審判請求
平成21年 3月12日 手続補正書
平成22年10月26日 拒絶理由通知(同年11月2日発送)
平成23年 1月 4日 意見書・手続補正書

2.当審の拒絶理由

当審が通知した拒絶理由の概要は、

理由2.この出願の請求項1?8に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。


引用刊行物
1.特開2002-311820号公報(以下、「引用刊行物1」という。)
2.特開2002-258831号公報(以下、「引用刊行物2」という。)

請求項1、3?5、7、8 理由2 引用刊行物1

というものである。

3.本願発明

本願の請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、平成23年1月4日付け手続補正によって補正された特許請求の範囲の記載からみて、請求項1に記載された事項により特定される以下のとおりのものと認める。
「表示機能と位置座標入力機能とを合せ備えた画面表示部と、画像データを蓄積する画像メモリを有し、前記画像データに基づいて前記画面表示部に表示された画像の異なる複数の画像編集操作を実行する携帯情報端末の画像表示制御方法において、
前記画像を表示している前記画面表示部の任意の位置に入力された所定回数の短押し動作及びスライド動作を含む第1の接触様態に基づいて、前記複数の画像編集操作のうちの一つを指定する第1の表示制御指定情報を検出する第1の検出ステップと、
前記画面表示部の位置を指定する第2の接触様態に基づいて画像表示部の位置座標を検出し、前記画像メモリの蓄積する画像データの当該検出した位置座標に対応する位置を、前記第1の表示制御指定情報に対応する画像編集操作を実行後に前記画面表示部に表示される画像の中心位置として指定する、第2の表示制御情報として検出する第2の検出ステップと、
前記第1の表示制御指定情報に基づいて前記画像メモリに蓄積されている画像データを画像編集操作し、前記第2の表示制御情報が指定する画像位置を前記画面表示部の中心位置に対応させて画像編集操作後の画像データを前記画面表示部に表示する表示制御ステップとを備え、
前記第2の検出ステップは、前記第1の表示制御指定情報が前記第1の接触様態がスライド動作である場合には、当該スライド動作の画面表示部上の始点の位置座標と画面表示部上の終点の位置座標とを検出して、スクロール量を算出し、前記画面表示部の中心位置に対応する前記画像メモリの蓄積する画像データにおける位置座標と前記スクロール量とにもとづいて、スクロール後の表示画像の中心位置に対応する前記画像メモリの蓄積する画像データにおける位置座標を指定する、前記第2の表示制御情報を検出し、
前記表示制御ステップは、前記スクロール後の表示画像に前記画像データの範囲外の空白部分が表示されると判定した場合に、画像範囲内におさまる範囲で表示をスクロールさせること
を特徴とする携帯情報端末の画像表示制御方法。」

4.引用発明
(1)引用刊行物の記載事項
当審での拒絶理由に引用され、本願の出願前である2002年10月25日に頒布された刊行物である特開2002-311820号公報(以下「引用刊行物」という。)には、「情報処理装置」(発明の名称)の発明に関して、以下の事項が記載されている。

<記載事項1>
「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報処理装置に関し、より詳細には、特にナビゲーションシステムなどに採用され、地図などの画像の縮尺変更操作などの操作性の向上が図られた情報処理装置に関する。」

<記載事項2>
「【0006】本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、地図などの画像の拡大や縮小などの機能を、使用者の意思通りに柔軟にかつ容易に操作することのできる情報処理装置を提供することを目的としている。」

<記載事項3>
「【0052】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る情報処理装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、実施の形態(1)に係る情報処理装置を採用したナビゲーションシステムの要部を概略的に示したブロック図である。
【0053】車速から演算して走行距離を取得するための車速センサ2と、進行方向を取得するためのジャイロセンサ3とがマイコン1に接続されており、マイコン1は、演算した走行距離、及び進行方向に基づいて自車位置を割り出すようになっている(自律航法)。
【0054】GPS受信機4は、アンテナ5を介して衛星からのGPS信号を受信するものであり、マイコン1に接続されており、マイコン1は、GPS信号に基づいて自車位置を割り出すようになっている(GPS航法)。
【0055】また、道路データ等が記憶されたDVD-ROM7(CD-ROMなどの大容量記憶装置も可能)から道路データ等を取り込むことのできるDVDドライブ6がマイコン1に接続されており、マイコン1は、割り出した自車位置と道路データとを合わせる(いわゆる、マップマッチング処理を行う)ことによって、自車位置が正確に示された地図を表示画面9b上へ表示するようになっている。
【0056】また、リモコン8に設けられたジョイスティック8aやボタンスイッチ8bから出力されたスイッチ信号や、表示装置9に設けられたボタンスイッチ9aから出力されたスイッチ信号がマイコン1に入力され、これらスイッチ信号に応じた処理がマイコン1で行われるようになっている。例えば、マイコン1は、これらスイッチから移動目的地の情報を取り込むと、自車位置から目的地までの最適ルートを探索し、これを誘導ルートとして地図と共に表示画面9b上に表示するようになっている。
【0057】このようにナビゲーション装置では、表示画面9bに地図が表示され、その地図上に使用者により入力された目的地、該目的地までのルート、自車の現在位置に対応する自車位置マーク、及びそれまでの自車の走行軌跡等が重ねて表示されるようになっており、使用者は、この表示画面9bを逐次参照することで、進路情報を得ることができ、その進路情報に従うことで目的地に到達することができるようになっている。
【0058】図中10は、表示画面9bへの物理的な接触を検出する接触検出手段10を示しており、接触検出手段10は、使用者が地図画像などの画像の拡大や縮小、回転、スクロールなどの操作を入力するために、画像が表示された表示画面9b上に接触させた指などを検出するためのものであり、表示画面9bに透明なタッチパネルなどが積層されて構成されている。また、接触検出手段10で検出されたデータについては、マイコン1に入力されるようになっている。
【0059】また、実施の形態(1)に係る情報処理装置を採用したナビゲーションシステムでは、表示画面9b上に表示された画面を通じて、使用者が各種設定を行うことができ、図2に示したような『拡大・縮小の設定』画面を通じて、地図画像が表示された表示画面9bに接触させた2本の指を遠ざける動作をしたときに、画像を拡大させるか、又は縮小させるか、他方、2本の指を近づける動作をしたときに、画像を縮小させるか、又は拡大させるかといった設定や、図3に示したような『固定点の設定(拡大・縮小)』画面を通じて、画像を拡大したり、縮小したりするときの固定点を下記1?4のいずれにするかといった設定を行うことができるようになっている。」

<記載事項4>
「【0061】3.1 「左端」
2本の指を表示画面9bに最初に接触させた点(すなわち、移動開始前の接触点)のうち、表示画面9bの左端に最も近い点であり、例えば、図5に示したように、右手の親指と人差し指とを使って操作する場合には、親指で触れた点cが固定点となる。
3.2 「右端」
2本の指を表示画面9bに最初に接触させた点のうち、表示画面9bの右端に最も近い点であり、例えば、図5に示したように、右手の親指と人差し指とを使って操作する場合には、人差し指で触れた点dが固定点となる。
3.3 「上端」
2本の指を表示画面9bに最初に接触させた点のうち、表示画面9bの右端に最も近い点であり、例えば、図5に示したように、右手の親指と人差し指とを使って操作する場合には、人差し指で触れた点dが固定点となる。
3.4 「下端」
2本の指を表示画面9bに最初に接触させた点のうち、表示画面9bの右端に最も近い点であり、例えば、図5に示したように、右手の親指と人差し指とを使って操作する場合には、親指で触れた点cが固定点となる。
【0062】4 「2点の中間点」
2本の指を表示画面9bに最初に接触させた点の中間点であり、例えば、図5に示したように、右手の親指と人差し指とを使って操作する場合には、親指での接触点と人差し指での接触点とを結ぶ線分の中間点eが固定点となる。」

<記載事項5>
「【0065】次に、実施の形態(1)に係る情報処理装置を採用したナビゲーションシステムにおけるマイコン1の行う処理動作を図8?図10に示したフローチャートに基づいて説明する。
【0066】まず、タッチパネルへの物理的な接触があったか否か、すなわち、タッチパネルへの指の接触があったか否かを判断し(ステップS1)、タッチパネルへの指の接触がないと判断すれば、処理動作を終了する。一方、タッチパネルへの指の接触があったと判断すれば、タイマtを起動させる(ステップS2)。
【0067】次にタイマtの起動後、タッチパネルへの接触箇所が2以上あるか否かを判断し(ステップS3)、接触箇所が2以上ない、すなわち1箇所だけであると判断すれば、接触点が移動しているか否かを判断し(ステップS4)、接触点が移動している(すなわち、表示画面9b上で指を動かしている)と判断すれば、前記移動が直線移動であるか否か(すなわち、指の動作が直線動作であるか否か)を判断し(ステップS5)、前記移動が直線移動である(図11参照)と判断すれば、その移動方向に合わせて、表示画面9bに表示されている画像に対してスクロール処理を施す(ステップS6)。
【0068】一方、ステップS5における判断処理で、前記移動が直線移動でないと判断すれば、前記移動が回転移動であるか否か(すなわち、指の動作が回転動作であるか否か)を判断し(ステップS7)、前記移動が回転移動である(図12参照)と判断すれば、回転方向が時計回りであるか否かを判断し(ステップS8)、回転方向が時計回りであると判断すれば、表示画面9bに表示されている画像に対して拡大処理を施し(ステップS9)、回転方向が反時計回りであると判断すれば、表示画面9bに表示されている画像に対して縮小処理を施す(ステップS10)。一方、ステップS7における判断処理で、前記移動が回転移動でないと判断すれば、そのまま処理動作を終了する。
【0069】また、ステップS4における判断処理で、接触点が移動していない(すなわち、表示画面9上で指を動かしていない)と判断すれば、タッチパネルへの接触がなくなったか否か、すなわち、タッチパネル9bに接触していた指がタッチパネル9bから離れたか否かを判断し(ステップS11)、タッチパネルから指が離れたと判断すれば、略同一点でのタッチパネルへの再接触があったか否かを判断する(ステップS12)。
【0070】タッチパネルへの再接触がないと判断すれば、タイマtが所定時間t1 (例えば、1秒)経過しているか否かを判断し(ステップS13)、タイマtが所定時間t1 経過している(すなわち、所定時間t1 内での接触回数が1回)と判断すれば、表示画面9bに表示されている画像に対して縮小処理を施す(ステップS14)。一方、タイマtが所定時間t1 経過していないと判断すれば、ステップS12へ戻る。
【0071】一方、ステップS12における判断処理で、タッチパネルへの物理的な再接触があった、すなわち、所定時間t1 内に2回接触があった(使用者がタッチパネルへ連続的にタッチした)と判断すれば、表示画面9bに表示されている画像に対して拡大処理を施す(ステップS15)。」

<記載事項6>
「【0073】ところで、ステップS3における判断処理で、タッチパネルへの接触箇所が2以上ある(すなわち、タッチパネルへ2本の指が接触している)と判断すれば、2点間の距離の変化を算出し(ステップS21)、2点間の距離が長くなっているか否かを判断し(ステップS22)、2点間の距離が長くなっている(すなわち、使用者によって2本の指を遠ざける動作が行われている)と判断すれば、『固定点の設定(拡大・縮小)』画面(図3参照)を通じて設定された内容に基づいて、拡大処理、又は縮小処理(後のステップS24における処理)を施すにあたっての固定点を算出する(ステップS23)。
【0074】次に、『拡大・縮小の設定』画面(図2参照)を通じて設定された内容に基づいて、表示画面9bに表示されている画像に対して、拡大処理、又は縮小処理を施す(ステップS24)。なお、このときステップS23で算出した固定点を固定するようにして画像処理を施す。
【0075】一方、ステップS22における判断処理で、2点間の距離が長くなっていないと判断すれば、次に2点間の距離が短くなっているか否かを判断し(ステップS25)、2点間の距離が短くなっている(すなわち、使用者によって2本の指を近づける動作が行われている)と判断すれば、『固定点の設定(拡大・縮小)』画面(図3参照)を通じて設定された内容に基づいて、拡大処理、又は縮小処理(後のステップS27における処理)を施すにあたっての固定点を算出する(ステップS26)。
【0076】次に、『拡大・縮小の設定』画面(図2参照)を通じて設定された内容に基づいて、表示画面9bに表示されている画像に対して、拡大処理、又は縮小処理を施す(ステップS27)。なお、このときステップS26で算出した固定点を固定するようにして画像処理を施す。
【0077】ステップS25における判断処理で、2点間の距離が短くなっていないと判断すれば、次に一方の接触点を回転軸として、他方の接触点が回転移動しているか否かを判断し(ステップS28)、回転移動していると判断すれば、『固定点の設定(回転移動)』画面(図6参照)を通じて設定された内容に基づいて、回転処理(後のステップS30における処理)を施すにあたっての固定点を算出する(ステップS29)。次に、算出した固定点を固定するようにして、回転移動の向きに合わせて、表示画面9bに表示されている画像の向きを変える処理を施す(ステップS30)。」

<記載事項7>
「【0079】また、上記実施の形態(1)に係る情報処理装置を採用したナビゲーションシステムでは、指一本での1タッチ動作が検出されると、縮小処理を施し(ステップS14参照)、指一本での連続タッチ動作が検出されると、拡大処理を施す(ステップS15参照)ようになっているが、別の実施の形態では、1タッチ動作が検出されると、拡大処理を施し、連続タッチ動作が検出されると、縮小処理を施すようにしても良い。さらに、別の実施の形態に係る情報処理装置では、図14に示したような画面を通じて、これら処理を使用者が自由に選択できるようにし、マイコン1が前記画面を通じて拡大処理や縮小処理を行うようにしても良い。」

<記載事項8>
「【0096】以上、実施の形態(1)?(3)に係る情報処理装置においては、ナビゲーションシステムに採用し、地図を使用者の意思通りに拡大、縮小する場合などについて説明しているが、別の実施の形態に係る情報処理装置では、ナビゲーションシステム以外のものに採用するようにしても良く、また地図だけでなく、文字や図などの画像の制御を行うようにしても良い。」

(2)引用刊行物に記載された発明
(2-1)
上記記載事項1には、「【0001】【発明の属する技術分野】本発明は情報処理装置に関し、より詳細には、特にナビゲーションシステムなどに採用され、地図などの画像の縮尺変更操作などの操作性の向上が図られた情報処理装置に関する。」と、また、上記記載事項5には、「【0065】次に、実施の形態(1)に係る情報処理装置を採用したナビゲーションシステムにおけるマイコン1の行う処理動作を図8?図10に示したフローチャートに基づいて説明する。」と記載されている。
この記載によれば、引用刊行物には、「情報処理装置の処理動作方法」の発明が記載されている。

(2-2)
上記記載事項1には、「【0001】・・・地図などの画像の縮尺変更操作などの操作性の向上が図られた情報処理装置に関する。」と、また、上記記載事項3には、「【0055】また、道路データ等が記憶されたDVD-ROM7(CD-ROMなどの大容量記憶装置も可能)から道路データ等を取り込むことのできるDVDドライブ6がマイコン1に接続されており、マイコン1は、割り出した自車位置と道路データとを合わせる(いわゆる、マップマッチング処理を行う)ことによって、自車位置が正確に示された地図を表示画面9b上へ表示するようになっている。【0056】また、リモコン8に設けられたジョイスティック8aやボタンスイッチ8bから出力されたスイッチ信号や、表示装置9に設けられたボタンスイッチ9aから出力されたスイッチ信号がマイコン1に入力され、これらスイッチ信号に応じた処理がマイコン1で行われるようになっている。例えば、マイコン1は、これらスイッチから移動目的地の情報を取り込むと、自車位置から目的地までの最適ルートを探索し、これを誘導ルートとして地図と共に表示画面9b上に表示するようになっている。・・・【0058】図中10は、表示画面9bへの物理的な接触を検出する接触検出手段10を示しており、接触検出手段10は、使用者が地図画像などの画像の拡大や縮小、回転、スクロールなどの操作を入力するために、画像が表示された表示画面9b上に接触させた指などを検出するためのものであり、表示画面9bに透明なタッチパネルなどが積層されて構成されている。また、接触検出手段10で検出されたデータについては、マイコン1に入力されるようになっている。」と、また、上記記載事項5には、「【0065】次に、実施の形態(1)に係る情報処理装置を採用したナビゲーションシステムにおけるマイコン1の行う処理動作を図8?図10に示したフローチャートに基づいて説明する。・・・【0067】・・・表示画面9bに表示されている画像に対してスクロール処理を施す(ステップS6)。・・・【0070】・・・表示画面9bに表示されている画像に対して縮小処理を施す(ステップS14)。・・・【0071】・・・表示画面9bに表示されている画像に対して拡大処理を施す(ステップS15)。」と記載されている。
これらの記載によれば、引用刊行物に記載された「情報処理装置の処理動作方法」における「情報処理装置」は、「表示画面9bを有した表示装置9と、表示画面9bにタッチパネルを積層し、表示画面9bへの物理的な接触を検出する接触検出手段10と、表示画面9bへ表示される地図などの画像の生成・表示を行うマイコン1を備え、表示画面9bに表示されている画像に対して拡大処理、縮小処理、スクロール処理を施す情報処理装置」である。

(2-3)
上記記載事項5には、「【0066】まず、タッチパネルへの物理的な接触があったか否か、すなわち、タッチパネルへの指の接触があったか否かを判断し(ステップS1)、タッチパネルへの指の接触がないと判断すれば、処理動作を終了する。一方、タッチパネルへの指の接触があったと判断すれば、タイマtを起動させる(ステップS2)。【0067】次にタイマtの起動後、タッチパネルへの接触箇所が2以上あるか否かを判断し(ステップS3)、接触箇所が2以上ない、すなわち1箇所だけであると判断すれば、接触点が移動しているか否かを判断し(ステップS4)、接触点が移動している(すなわち、表示画面9b上で指を動かしている)と判断すれば、前記移動が直線移動であるか否か(すなわち、指の動作が直線動作であるか否か)を判断し(ステップS5)、前記移動が直線移動である(図11参照)と判断すれば、その移動方向に合わせて、表示画面9bに表示されている画像に対してスクロール処理を施す(ステップS6)。・・・【0069】また、ステップS4における判断処理で、接触点が移動していない(すなわち、表示画面9上で指を動かしていない)と判断すれば、タッチパネルへの接触がなくなったか否か、すなわち、タッチパネル9bに接触していた指がタッチパネル9bから離れたか否かを判断し(ステップS11)、タッチパネルから指が離れたと判断すれば、略同一点でのタッチパネルへの再接触があったか否かを判断する(ステップS12)。【0070】タッチパネルへの再接触がないと判断すれば、タイマtが所定時間t1 (例えば、1秒)経過しているか否かを判断し(ステップS13)、タイマtが所定時間t1 経過している(すなわち、所定時間t1 内での接触回数が1回)と判断すれば、表示画面9bに表示されている画像に対して縮小処理を施す(ステップS14)。一方、タイマtが所定時間t1 経過していないと判断すれば、ステップS12へ戻る。【0071】一方、ステップS12における判断処理で、タッチパネルへの物理的な再接触があった、すなわち、所定時間t1 内に2回接触があった(使用者がタッチパネルへ連続的にタッチした)と判断すれば、表示画面9bに表示されている画像に対して拡大処理を施す(ステップS15)。」と記載されている。
この記載によれば、引用刊行物に記載された「情報処理装置の処理動作方法」は、「タッチパネルへの指の接触を判断し、その接触が、所定時間t1内に1回の接触であったか、所定時間t1内に接触点の移動の無い2回の接触であったか、直線移動であったかに基づいて、縮小処理、拡大処理、スクロール処理のいずれかを行うよう、選択するステップ」を備えている。

(2-4)
上記記載事項3には、「【0059】また、実施の形態(1)に係る情報処理装置を採用したナビゲーションシステムでは、表示画面9b上に表示された画面を通じて、使用者が各種設定を行うことができ、・・・図3に示したような『固定点の設定(拡大・縮小)』画面を通じて、画像を拡大したり、縮小したりするときの固定点を下記1?4のいずれにするかといった設定を行うことができるようになっている。」と、また、上記記載事項5には、「【0067】次にタイマtの起動後、タッチパネルへの接触箇所が2以上あるか否かを判断し(ステップS3)、接触箇所が2以上ない、すなわち1箇所だけであると判断すれば、接触点が移動しているか否かを判断し(ステップS4)、接触点が移動している(すなわち、表示画面9b上で指を動かしている)と判断すれば、前記移動が直線移動であるか否か(すなわち、指の動作が直線動作であるか否か)を判断し(ステップS5)、前記移動が直線移動である(図11参照)と判断すれば、その移動方向に合わせて、表示画面9bに表示されている画像に対してスクロール処理を施す(ステップS6)。・・・【0070】タッチパネルへの再接触がないと判断すれば、タイマtが所定時間t1 (例えば、1秒)経過しているか否かを判断し(ステップS13)、タイマtが所定時間t1 経過している(すなわち、所定時間t1 内での接触回数が1回)と判断すれば、表示画面9bに表示されている画像に対して縮小処理を施す(ステップS14)。一方、タイマtが所定時間t1 経過していないと判断すれば、ステップS12へ戻る。【0071】一方、ステップS12における判断処理で、タッチパネルへの物理的な再接触があった、すなわち、所定時間t1 内に2回接触があった(使用者がタッチパネルへ連続的にタッチした)と判断すれば、表示画面9bに表示されている画像に対して拡大処理を施す(ステップS15)。」と記載されている。

ここで、上記記載事項6(段落【0073】?【0077】)には、タッチパネルへの接触箇所が2以上である場合に、拡大・縮小処理における固定点の算出処理(S23、S26)を経て、拡大・縮小処理(S24、S27)を行うことが記載されているが、タッチパネルへの接触箇所が1箇所だけである場合に、拡大・縮小処理における固定点の設定処理をいつ、どのように行っているかは、引用刊行物に明示されていない。
しかしながら、タッチパネルへの接触箇所が1箇所だけである場合の拡大・縮小処理においても、なんらかの基準点をもとに、画像に対する拡大・縮小処理を行っていることは自明の事項である。

したがって、これらの記載及び上記事項によれば、引用刊行物に記載された「情報処理装置の処理動作方法」は、「縮小処理、拡大処理が選択された場合、設定された固定点に基づいて表示画面9bに表示されている画像に対して拡大処理、縮小処理を施すステップ」とを備えている。

(2-5)
上記記載事項5には、「【0067】次にタイマtの起動後、タッチパネルへの接触箇所が2以上あるか否かを判断し(ステップS3)、接触箇所が2以上ない、すなわち1箇所だけであると判断すれば、接触点が移動しているか否かを判断し(ステップS4)、接触点が移動している(すなわち、表示画面9b上で指を動かしている)と判断すれば、前記移動が直線移動であるか否か(すなわち、指の動作が直線動作であるか否か)を判断し(ステップS5)、前記移動が直線移動である(図11参照)と判断すれば、その移動方向に合わせて、表示画面9bに表示されている画像に対してスクロール処理を施す(ステップS6)。」と記載されている。
この記載によれば、引用刊行物に記載された「情報処理装置の処理動作方法」は、「スクロール処理が選択された場合、指の接触点の移動方向に合わせて、スクロール処理を施すステップ」を備えている。

(2-6)
(2-1)?(2-5)によれば、引用刊行物には、以下の発明が記載されている。
「表示画面9bを有した表示装置9と、表示画面9bにタッチパネルを積層し、表示画面9bへの物理的な接触を検出する接触検出手段10と、表示画面9bへ表示される地図などの画像の生成・表示を行うマイコン1を備え、表示画面9bに表示されている画像に対して拡大処理、縮小処理、スクロール処理を施す情報処理装置の処理動作方法において、
タッチパネルへの指の接触を判断し、その接触が、所定時間t1内に1回の接触であったか、所定時間t1内に接触点の移動の無い2回の接触であったか、直線移動であったかに基づいて、縮小処理、拡大処理、スクロール処理のいずれかを行うよう、選択するステップと、
縮小処理、拡大処理が選択された場合、設定された固定点に基づいて表示画面9bに表示されている画像に対して拡大処理、縮小処理を施すステップと、
スクロール処理が選択された場合、指の接触点の移動方向に合わせて、スクロール処理を施すステップと
を備えた情報処理装置の処理動作方法。」(以下、「引用発明」とする。)

5.対比
本願発明と引用発明とを比較する。

(1)
引用発明の「表示装置9」は、本願発明の「画面表示部」に相当し、以下同様に、「表示画面9b」の機能は「表示機能」に、「タッチパネル」の機能は「位置座標入力機能」に、「拡大処理、縮小処理、スクロール処理」は「異なる複数の画像編集操作」に相当する。

そして、引用発明の「マイコン1」は、表示画面9bへ表示される地図などの画像の生成・表示を行うものであるから、引用発明の「マイコン1」は、「表示画面9b」に表示される画像のデータを蓄積する画像メモリ部を有しており、引用発明の「マイコン1」の有する、かかる画像メモリ部は、本願発明の「画像メモリ」に相当する。

また、引用発明の「情報処理装置」と、本願発明の「携帯情報端末」とは共に、「情報端末」である点で共通する。

(2)
引用発明の「所定時間t1内」の「1回の接触」、「所定時間t1内」の「接触点の移動の無い2回の接触」、「直線移動」の接触は、本願発明の「所定回数の短押し動作及びスライド動作を含む第1の接触様態」に相当し、引用発明の「縮小処理、拡大処理、スクロール処理のいずれか」から「選択」された処理は、本願発明の「前記複数の画像編集操作のうちの一つを指定する第1の表示制御指定情報」に相当する。
よって、引用発明の「タッチパネルへの物理的な接触を判断し、その接触が、所定時間t1内に1回の接触であったか、所定時間t1内に2回の接触であったか、直線移動であったかに基づいて、縮小処理、拡大処理、スクロール処理のいずれかを行うよう、選択するステップ」は、本願発明の「前記画像を表示している前記画面表示部の任意の位置に入力された所定回数の短押し動作及びスライド動作を含む第1の接触様態に基づいて、前記複数の画像編集操作のうちの一つを指定する第1の表示制御指定情報を検出する第1の検出ステップ」に相当する。

(3)
引用発明の「縮小処理、拡大処理が選択された場合、設定された固定点に基づいて表示画面9bに表示されている画像に対して拡大処理、縮小処理を施すステップ」と、本願発明の「前記第1の表示制御指定情報に基づいて前記画像メモリに蓄積されている画像データを画像編集操作し、前記第2の表示制御情報が指定する画像位置を前記画面表示部の中心位置に対応させて画像編集操作後の画像データを前記画面表示部に表示する表示制御ステップ」とは共に、「前記第1の表示制御指定情報に基づいて前記画像メモリに蓄積されている画像データを画像編集操作し、指定された基準点に基づいて画像編集操作後の画像データを前記画面表示部に表示する表示制御ステップ」である点で共通する。

(4)
したがって、本願発明と引用発明の両者は、
「表示機能と位置座標入力機能とを合せ備えた画面表示部と、画像データを蓄積する画像メモリを有し、前記画像データに基づいて前記画面表示部に表示された画像の異なる複数の画像編集操作を実行する情報端末の画像表示制御方法において、
前記画像を表示している前記画面表示部の任意の位置に入力された所定回数の短押し動作及びスライド動作を含む第1の接触様態に基づいて、前記複数の画像編集操作のうちの一つを指定する第1の表示制御指定情報を検出する第1の検出ステップと、
前記第1の表示制御指定情報に基づいて前記画像メモリに蓄積されている画像データを画像編集操作し、指定された基準点に基づいて画像編集操作後の画像データを前記画面表示部に表示する表示制御ステップと
を備えた情報端末の画像表示制御方法。」の点で一致し、以下の点で相違する。

相違点1
情報端末に関し、本願発明は「携帯情報端末」であるのに対し、引用発明では単に「情報処理装置」である点。

相違点2
表示制御における基準点の検出処理に関し、本願発明においては「前記画面表示部の位置を指定する第2の接触様態に基づいて画像表示部の位置座標を検出し、前記画像メモリの蓄積する画像データの当該検出した位置座標に対応する位置を、前記第1の表示制御指定情報に対応する画像編集操作を実行後に前記画面表示部に表示される画像の中心位置として指定する、第2の表示制御情報として検出する第2の検出ステップ」を、「第1の検出ステップ」の後、かつ、「表示制御ステップ」の前に行うのに対し、引用発明ではそのような発明特定事項が限定されていない点。

相違点3
第1の接触様態がスライド動作である場合に、本願発明においては「当該スライド動作の画面表示部上の始点の位置座標と画面表示部上の終点の位置座標とを検出して、スクロール量を算出し、前記画面表示部の中心位置に対応する画像メモリの蓄積する画像データにおける位置座標と前記スクロール量とにもとづいて、スクロール後の表示画像の中心位置に対応する前記画像メモリの蓄積する画像データにおける位置座標を指定する、前記第2の表示制御情報を検出する」のに対し、引用発明ではそのような発明特定事項が明示されていない点。

相違点4
スクロール処理に関し、本願発明では「前記スクロール後の表示画像に前記画像データの範囲外の空白部分が表示されると判定した場合に、画像範囲内におさまる範囲で表示をスクロールさせる」のに対し、引用発明ではそのような発明特定事項が限定されていない点。

6.判断
上記相違点について検討する。
相違点3、4はスクロール処理に関するものであり、まとめて検討する。

相違点1について
引用刊行物の上記記載事項8には、「【0096】以上、実施の形態(1)?(3)に係る情報処理装置においては、ナビゲーションシステムに採用し、地図を使用者の意思通りに拡大、縮小する場合などについて説明しているが、別の実施の形態に係る情報処理装置では、ナビゲーションシステム以外のものに採用するようにしても良く、また地図だけでなく、文字や図などの画像の制御を行うようにしても良い。」と記載されており、情報処理装置としてナビゲーションシステム以外のものが示唆されている。
そして、かかる情報処理装置として、携帯性を有する情報端末である携帯情報端末を採用することは、当業者が適宜なし得た事項である。
したがって、上記相違点1に係る本願発明の発明特定事項は、当業者が引用発明に基いて容易に想到し得たことである。

相違点2について
「タッチパネルを備えた表示装置の駆動制御」の技術分野において、タッチパネルへの指のタッチにより拡大処理を行わせる際に、タッチパネルへの指のタッチ位置に対応する画像メモリの画像データを、拡大処理後にディスプレイに表示される画面の中心に表示することは、例えば、特開平9-33278号公報の特に段落【0034】、【0040】?【0042】、図4に記載されているように、周知技術(以下、「周知技術1」という。)である。

よって、引用発明において、タッチパネルへの所定時間t1内の接触点の移動の無い2回の指の接触によって、画像編集動作として、設定された固定点に基づいて拡大処理を選択しているところ、周知技術1を適用して、拡大処理の基準点として、タッチパネルに指が接触した点とし、タッチパネルに指が接触した点の位置座標を検出し、画像メモリ部の蓄積する画像データの当該検出した位置座標に対応する位置を、拡大処理操作を実行後に表示装置9(画面表示部)に表示される画像の中心位置として指定することは、当業者が容易になし得たことである。このとき、タッチパネルへ指が接触している点そのものの位置座標が拡大処理の基準点の座標となっているから、接触点の移動の無い2回目の指の接触が「前記画面の位置を指定する第2の接触様態」に該当する。そして、基準点を指定する処理のタイミングとしては、、上記記載事項6(段落【0073】?【0077】)には、タッチパネルへの接触箇所が2以上である場合に、画像変更処理として拡大処理を行うか、縮小処理を行うかを判断(S22、S25)した後であって、実際の拡大処理、縮小処理を行う(S24、S27)前に行うことが記載されているのであるから、タッチパネルへの接触箇所が1箇所だけである場合にも、画像変更処理として拡大処理を行うか、縮小処理を行うかを判断(S12)した後(第1の検出ステップの後)であって、実際の拡大処理、縮小処理を行う(S14、S15)前(表示制御ステップの前)に行うことは、当業者が当然に想到し得た事項である。
したがって、上記相違点2に係る本願発明の発明特定事項は、当業者が引用発明及び周知技術1に基いて容易に想到し得たことである。

相違点3、4について
「タッチパネルを備えた表示装置の駆動制御」の技術分野において、タッチパネルへの指のスライド動作によりスクロール処理を行わせる際に、スライド動作の動かした方向に動かした距離だけ、画像の拡大率を変更せずに、表示画像を移動して表示することは、例えば、特開2000-163031号公報の特に段落【0067】、図8に記載されているように、周知技術(以下、「周知技術2」という。)である。

また、「表示装置の制御」の技術分野において、スクロール処理として、1回のスクロール指示により画像がスクロールされる量が連続スクロールの場合に比べて大きいものである場合に、1回のスクロール指示によってスクロール後の表示画像に画像データの範囲外の空白部分が表示されると判定した場合に、画像範囲内におさまる範囲で表示をスクロールさせることは、例えば、特開平11-85132号公報の特に段落【0011】?【0015】、図7、8に、特開平11-85451号公報の特に段落【0002】?【0004】、【0015】、【0016】、図3に、特開2003-295998号公報の特に段落【0008】、【0012】?【0015】、図3?7に記載されているように、周知技術(以下、「周知技術3」という。)である。

よって、引用発明において、タッチパネル上で指を直線移動させて、その接触点の移動方向に合わせて、スクロール処理を施しているところ、周知技術2を適用し、タッチパネル上の指の直線移動であるスライド動作の動かした距離だけ、画像の拡大率を変更せずに、表示画像を移動して表示されるようにし、その具体的処理として、タッチパネル(画面表示部)上のスライド動作の始点の位置座標と終点の位置座標とからタッチパネル上のスクロール量を算出し、このスクロール量を画像メモリ部上の移動距離量に変換して、スクロール処理前の画像メモリ部からの画像の読み出し基準座標と、スクロール量から変換された画像メモリ部上の移動距離量に基づいて、スクロール処理後の画像メモリ部からの画像の読み出し基準座標を算出することは、当業者が容易になし得たことである。ここで、画像メモリ部からの画像の読み出し基準位置を表示すべき画像の中心位置とすることは周知であり、かかる位置を選択して、読み出し基準位置の座標を算出することは、当業者が適宜なし得た設計変更に過ぎない。そして、1回のスクロール指示により画像をスクロールする量が、タッチパネルへの指の直線移動の移動量に合致するのであるから、1回のスクロール指示により画像をスクロールする量が連続スクロールの場合に比べて大きいものであるところ、周知技術3を採用し、1回のスクロール指示によってスクロール後の表示画像に画像データの範囲外の空白部分が表示されると判定した場合に、画像範囲内におさまる範囲で表示をスクロールさせることに、格別の困難性は認められない。
したがって、上記相違点3、4に係る本願発明の発明特定事項は、当業者が引用発明並びに周知技術2及び周知技術3に基いて容易に想到し得たことである。

そして、本願発明によってもたらされる効果は、引用発明及び周知技術1?3から想定することができない格別のものと認めることもできない。

したがって、本願発明は、引用発明及び周知技術1?3に基いて当業者が容易に発明をすることができたものである。

7.むすび
したがって、本願発明は、引用発明及び周知技術1?3に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
以上のとおりであるから、他の請求項に係る発明について審理するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2011-01-28 
結審通知日 2011-02-01 
審決日 2011-02-15 
出願番号 特願2004-42847(P2004-42847)
審決分類 P 1 8・ 121- WZ (G09G)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 福永 健司  
特許庁審判長 小松 徹三
特許庁審判官 山川 雅也
後藤 亮治
発明の名称 携帯情報端末および携帯情報端末の画像表示制御方法  
代理人 机 昌彦  
代理人 浅井 俊雄  
代理人 木村 明隆  

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