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審決分類 |
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 G01M 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G01M |
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管理番号 | 1237424 |
審判番号 | 不服2009-10882 |
総通号数 | 139 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2011-07-29 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2009-06-09 |
確定日 | 2011-05-23 |
事件の表示 | 特願2003-531134「自動車における遠隔診断を実施するための方法、車両診断モジュールおよびサービスセンタ」拒絶査定不服審判事件〔平成15年 4月 3日国際公開、WO03/27629、平成17年 2月10日国内公表、特表2005-504288〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本願は、平成14年7月12日(パリ条約による優先権主張外国庁受理2001年9月18日、DE)を国際出願日とする出願であって、平成20年4月22日付けで拒絶理由が通知され、同年8月25日付けで手続補正(以下、「本件補正1」という。)がなされたが、同年9月18日付けで最後の拒絶理由が通知され、平成21年1月26日付けで手続補正(以下、「本件補正2」という。)がなされたが、同年3月6日付けで補正却下の決定がなされ、同日付で拒絶査定がなされ、これに対し、同年6月9日に拒絶査定不服審判の請求がなされるとともに、同年7月8日付けにて手続補正(以下、「本件補正」という。)がなされたものである。 さらに、平成22年4月21日付けで審尋がなされ、回答書が同年10月21日付けで請求人より提出されたものである。 第2 本件補正についての補正の却下の決定 [補正の却下の決定の結論] 平成21年7月8日付け手続補正を却下する。 [理由] 1 補正後の本願発明 本件補正により、特許請求の範囲の請求項1は、 「【請求項1】 自動車(28)における遠隔診断を実施するための方法であって、以下の方法ステップ、 a)遠隔診断が初期化されるステップと、 b)車両(28)における診断データが、車両(28)における診断データ確定時点で得られる診断機構および/または診断パラメータ(26)に依存して確定されるステップと、 c)診断データ(24)の少なくとも一部が外部のサービスセンタ(20)に伝送されるステップとを有しており、前記サービスセンタ(20)は伝送された診断データ(24)を評価するように構成されている形式の方法において、 診断機構および/または診断パラメータ(26)が、開ループおよび/または閉ループ制御装置(10)における個々のコンポーネントの検査のための検査パラメータを有しており、さらに前記診断機構および/または診断パラメータ(26)は、前記方法ステップa)の実施の際に、少なくとも部分的にサービスセンタ(20)から当該車両(28)へ伝送させるようにしたことを特徴とする方法。」 から 「【請求項1】 自動車(28)における遠隔診断を実施するための方法であって、以下の方法ステップ、 a)遠隔診断が初期化されるステップと、 b)車両(28)における診断データが、車両(28)における診断データ確定時点で得られる診断機構および/または診断パラメータ(26)に依存して確定されるステップと、 c)診断データ(24)の少なくとも一部が外部のサービスセンタ(20)に伝送されるステップとを有しており、前記サービスセンタ(20)は伝送された診断データ(24)を評価するように構成されている形式の方法において、 診断機構および/または診断パラメータ(26)が、開ループおよび/または閉ループ制御装置(10)における個々のコンポーネントの検査のための検査パラメータを有しており、さらに前記診断機構および/または診断パラメータ(26)は、前記方法ステップa)の実施の際に、少なくとも部分的にサービスセンタ(20)から当該車両(28)へ伝送させ、さらに、 前記方法ステップb)および/または方法ステップc)は、外部のサービスセンタ(20)から新たに伝送された診断機構および/または診断パラメータ(26)に依存して複数回実施されるようにしたことを特徴とする方法。」 と補正された。(下線は補正箇所を示す。) 本件補正は、補正前の請求項1に係る発明を特定するために必要な事項である「方法ステップb)」と「方法ステップc)」について「前記方法ステップb)および/または方法ステップc)は、外部のサービスセンタ(20)から新たに伝送された診断機構および/または診断パラメータ(26)に依存して複数回実施される」と限定したものを含むものである。 したがって、本件補正は,平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前(以下,「平成18年法改正前」という。)の特許法第17条の2第4項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。 そこで、本件補正後の前記請求項1に係る発明(以下「補正発明」という。)が、特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(平成18年法改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に適合するか)について以下に検討する。 2 引用刊行物およびその記載事項 (1)本願優先日前に頒布され、原査定の拒絶の理由に引用された刊行物である特開平11-134529号公報(以下、「刊行物1」という。)には、「車両情報収集システムおよびそのシステムに適用される車載調査装置」について、図面とともに次の事項が記載されている(下線は当審で付与した。)。 (1-ア) 「【0001】【発明の属する技術分野】本発明は、車両情報収集システム、特に、車両の診断調査により得られる状態情報を多数の車両から効率よく収集することができるシステムに関する。また、本発明は、上記システムに好適に適用される車載調査装置に関する。」 (1-イ) 「【0012】上記の本発明によれば、遠隔診断が可能になり、ユーザは、ディーラなどに車両を持ち込むことなく、任意の場所で自車の診断を受けることができる。従って、車両診断のためのユーザの負担が軽くなり、積極的に車両の診断を受けるユーザを増やすことができる。」 (1-ウ) 「【0028】以上に、図1に示される車両情報収集システムの構成を説明した。次に、図2を参照し、このシステムの動作を説明する。まず、情報センタ50にて、オペレータにより入力装置54が操作され、調査項目が指定される(S10)。センタ記憶部56には、調査項目と、その調査の対象になる車種とを対応づける調査項目一覧テーブルが記憶されている。センタ制御部52は、このテーブルを参照して調査対象の車種を検索し、この処理により調査対象車両が特定される(S12)。例えば、上記のS10にて、調査項目「燃料残量表示装置Aの出力信号確認」が指定されたとする。S12では、装置Aを備える車両が検索され、対象車両に決められる。なお、上記のような検索処理を行わず、オペレータが入力装置54を操作して対象車種を指定するように構成してもよい。また、車種だけでなく、さらに年式、製造番号、製造時期、使用方法(自家用、営業用等)、使用地域などに基づいて、対象車両を決定してもよい。 【0029】次に、センタ制御部52は、センタ記憶部56に記憶されているチェックコード一覧テーブルを参照する。このテーブルでは、各調査項目に対応するチェックコードが示される。車両を製造する段階ですでに後の実施が想定されている調査項目に関しては、チェックコードと調査プログラム(チェックプログラム)が予め用意されている。チェックコードは、車両側のチェックコードテーブル記憶部20に記憶されており、また、調査プログラムは、車両側の機器ECU14がもっている。チェックコード一覧テーブルは、このような予め想定された調査に対応するチェックコードのテーブルである。センタ制御部52は、このテーブルを検索し(S14)、調査項目に対応するチェックコードがあるか否かを判断し(S16)、チェックコードがあればS20へ進む。 【0030】S16がNOの場合(チェックコードがない)、センタ制御部52は、調査項目に対応する調査プログラムを検索する(S18)。調査プログラムは、調査項目と関連づけて、センタ記憶部56に格納されている。なお、この時点でオペレータにより調査プログラムが入力装置54を使って入力されてもよい。また、この時点で、オペレータにより調査プログラムが作成されてもよい。調査プログラム作成には、センタ制御部52や入力装置54、センタ記憶部56が好適に利用される。調査プログラムの検索後、S20へ進む。 【0031】S20では、調査要求が情報センタ50から車載調査装置10へ送信される。調査要求は、チェックコードを含み(S16がYESのとき)、あるいは、調査プログラムを含む(S16がNOのとき)。従って、調査要求により、どのような調査を行うべきか(調査内容)が示される。ここでの調査要求の送信においては、対象車両ごとの個別送信が行われてもよいが、好ましくは放送形式を利用した同報が行われる。同報とは、前述のように、同じデータを複数の送信相手に行き渡らせるために、それらの送信相手に一度にデータを送信することをいう。ここでは、例えば、FM多重放送や、衛星放送、路側ビーコン装置が利用される。同報を採用することで、調査要求の送信を効率的に行うことができる。 【0032】次に、引き続き図2を参照して、車両側の処理を説明する。車両側では、調査要求が送受信回路30により受信され、診断制御ECU12に送られる(S30)。調査要求が放送形式で送信された場合、自車が調査対象車両であるとは限らない。そこで、診断制御ECU12は、調査要求に基づいて自車が対象車両であることを確認する。この確認の後に、診断制御ECU12の制御により、調査要求に示される調査が実行される(S32)。 【0033】S32では、調査要求がチェックコードを含んでいるときは、そのチェックコードが診断制御ECU12から機器ECU14へ送られる。機器ECU14は、チェックコードと対応する調査プログラムを保有しているので、このプログラムルーチンを実行する。一方、調査要求が調査プログラムを含んでいるときは、このプログラムが診断制御ECU12から機器ECU14へダウンロードされ、機器ECU14にて調査プログラムが実行される。調査プログラムの実行により、情報センタ50側で指定された調査項目に対応する状態情報が取得される。」 (1-エ) 「【0036】図2に戻り、機器ECU14は、調査プログラムの実行により取得した車両状態情報を診断制御ECU12へ送る。診断制御ECU12は、調査結果をディスプレイ24やスピーカ26を用いてユーザに通知する(S34)。ここでは、状態情報そのものが示されてもよいが、好ましくは、調査結果が正常であるとか、異常であるといったことが示される。さらに、診断制御ECU12は、調査結果の状態情報を、送受信回路30を用いて情報センタ50へ送信する(S36)。ここでは、前述の調査要求の通信(放送形式)とは異なり、各車両と情報センタ50の個別的な通信が行われる。」 (1-オ) 「【0042】また、上記の実施形態では、専ら、多数の車両から状態情報を集める場合について説明した。しかしながら、本実施形態は、1台の車両や少数の車両の診断を行うような場合にも適用可能である。診断のためのチェックコードあるいは調査プログラムを含んだ調査要求が、情報センタ50から車両へ送られる。対象が少ないので、放送形式を使うより、個別通信を行うことが好適と考えられる。車両では、調査要求に応えて状態情報が取得される。このように、本実施形態によれば車両の遠隔診断が可能になる。従って、ユーザは、ディーラなどに車両を持ち込むことなく、任意の場所で自車の診断を受けることができる。なお、上記の診断は、ユーザの依頼に基づいて行われてもよく、ユーザ以外の者の依頼に基づいて行われてもよく、情報センタにより自発的に行われてもよい。」 そうすると、上記(1-ア)?(1-オ)の記載と図1?3を総合すると、引用刊行物1には、次の発明が記載されていると認められる。 「 ユーザの依頼に基づいて行われる車両の遠隔診断を実施するための方法であって、 ユーザの依頼に基づいて情報センタ50にて、オペレータにより入力装置54が操作され、調査項目が指定される(S10)ステップ、 調査プログラムを含む調査要求が情報センタ50から車載調査装置10へ送信される(S20)ステップ、 車両側では、調査要求が送受信回路30により受信され、診断制御ECU12に送られる(S30)ステップ、 調査プログラムが診断制御ECU12から機器ECU14へダウンロードされ、機器ECU14にて調査プログラムが実行される(S32)ステップ、 調査プログラムの実行により、情報センタ50側で指定された調査項目に対応する状態情報が取得されるステップ、 診断制御ECU12は、調査結果の状態情報を、送受信回路30を用いて情報センタ50へ送信する(S36)ステップ を含んでいる方法。」(以下、「引用発明」という。) 3 当審の判断 (1)対比 ア 補正発明と引用発明とを対比すると、その機能からみて、引用発明の「車両の遠隔診断を実施するための方法」は、補正発明の「自動車(28)における遠隔診断を実施するための方法」に相当することは明らかである。 イ 引用発明は「診断を実施するための方法」であるから、「情報センタ50」は送信された「状態情報」を評価するように構成されていることは明らかである。そうすると、引用発明の「情報センタ50」は、補正発明の「サービスセンタ(20)」に相当するといえる。 ウ 引用発明の「調査プログラム」は、送信され、その実行により状態情報を取得するのであるから、補正発明の「診断機構および/または診断パラメータ(26)」に相当することも明らかである。 エ 引用発明の「情報センタ50にて、オペレータにより入力装置54が操作され、調査項目が指定される(S10)ステップ、 調査プログラムを含む調査要求が情報センタ50から車載調査装置10へ送信される(S20)ステップ、 車両側では、調査要求が送受信回路30により受信され、診断制御ECU12に送られる(S30)ステップ」は、使用メモリーのクリア、調査開始前の使用プログラムの用意や、調査項目の決定などの一般的な準備作業、すなわち、初期化の一態様であるから、補正発明の「a)遠隔診断が初期化されるステップ」及び「前記診断機構および/または診断パラメータ(26)は、前記方法ステップa)の実施の際に、少なくとも部分的にサービスセンタ(20)から当該車両(28)へ伝送させ」に相当する。 オ 引用発明の「調査プログラムが診断制御ECU12から機器ECU14へダウンロードされ、機器ECU14にて調査プログラムが実行される(S32)ステップ」は、「調査プログラムの実行により、情報センタ50側で指定された調査項目に対応する状態情報が取得される。」のであり、また、検査対象部位毎に情報が取得されることが明らかであるから、補正発明の「b)車両(28)における診断データが、車両(28)における診断データ確定時点で得られる診断機構および/または診断パラメータ(26)に依存して確定されるステップ」及び「診断機構および/または診断パラメータ(26)が、開ループおよび/または閉ループ制御装置(10)における個々のコンポーネントの検査のための検査パラメータを有しており、」に相当することが明らかである。 カ 引用発明の「 診断制御ECU12は、調査結果の状態情報を、送受信回路30を用いて情報センタ50へ送信する(S36)ステップ」が、補正発明の「c)診断データ(24)の少なくとも一部が外部のサービスセンタ(20)に伝送されるステップ」に相当することが明らかである。 そうすると、両者は、 (一致点) 「自動車における遠隔診断を実施するための方法であって、以下の方法ステップ、 a)遠隔診断が初期化されるステップと、 b)車両における診断データが、車両における診断データ確定時点で得られる診断機構および/または診断パラメータに依存して確定されるステップと、 c)診断データの少なくとも一部が外部のサービスセンタに伝送されるステップとを有しており、前記サービスセンタは伝送された診断データを評価するように構成されている形式の方法において、 診断機構および/または診断パラメータが、開ループおよび/または閉ループ制御装置における個々のコンポーネントの検査のための検査パラメータを有しており、さらに前記診断機構および/または診断パラメータは、前記方法ステップa)の実施の際に、少なくとも部分的にサービスセンタから当該車両へ伝送させる方法」 である点で一致し、以下の点で相違するといえる。 (相違点) 方法ステップb)および/または方法ステップc)の実施回数について、補正発明では、「外部のサービスセンタ(20)から新たに伝送された診断機構および/または診断パラメータ(26)に依存して複数回実施される」のに対して、引用発明では、特に特定していない点。 (2)相違点についての判断 通常の診断においても、診断状況に応じて診断項目を増やすこと、及び一度の診断では、たまたま良い状態を診断していることもあるので、複数回診断を行い診断データを確定することは、共に正確な診断のための周知の技術事項である。必要であれば、特開2000-220535号公報(【0072】)、および、特開平3-4180号公報(2頁左上欄14?18行)を参照。 してみると、引用発明において、上記周知の技術事項を適用して、相違点における補正発明の構成とすることは、当業者が容易に想到するものといえる。 そして、本願明細書に記載された効果も、引用発明および周知の技術事項から、当業者が予測し得る範囲のものであり、格別顕著なものといえない。 したがって、補正発明は、引用発明および周知の技術事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるというべきであり、特許法第29条第2項の規定により、特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。 4 まとめ 以上のとおりであるから、本件補正は、平成18年法改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反するので、同法第159条第1項の規定において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により、却下すべきものである。 第3 本願発明について 1 本願発明 本件補正は、上記のとおり却下されることとなるので、本願の請求項1?15に係る発明は、平成20年8月25日付け手続補正書により補正された明細書の特許請求の範囲の請求項1?15に記載された事項により特定されたものであって、その請求項1に係る発明は、次のとおりであると認める。 「【請求項1】 自動車(28)における遠隔診断を実施するための方法であって、以下の方法ステップ、 a)遠隔診断が初期化されるステップと、 b)車両(28)における診断データが、車両(28)における診断データ確定時点で得られる診断機構および/または診断パラメータ(26)に依存して確定されるステップと、 c)診断データ(24)の少なくとも一部が外部のサービスセンタ(20)に伝送されるステップとを有しており、前記サービスセンタ(20)は伝送された診断データ(24)を評価するように構成されている形式の方法において、 診断機構および/または診断パラメータ(26)が、開ループおよび/または閉ループ制御装置(10)における個々のコンポーネントの検査のための検査パラメータを有しており、さらに前記診断機構および/または診断パラメータ(26)は、前記方法ステップa)の実施の際に、少なくとも部分的にサービスセンタ(20)から当該車両(28)へ伝送させるようにしたことを特徴とする方法。」(以下、「本願発明」という。) 2 引用刊行物およびその記載事項 本願出願前に頒布された刊行物1およびその記載事項は、上記「第2 2」に記載したとおりである。 3 当審の判断 本願発明は、補正発明の「前記方法ステップb)および/または方法ステップc)は、外部のサービスセンタ(20)から新たに伝送された診断機構および/または診断パラメータ(26)に依存して複数回実施される」との特定を省いたものに相当する。 そうすると、本願発明の構成要件を全て含む補正発明が、上記「第2 3」において検討したとおり、引用発明および刊行物2に記載された技術事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様の理由により、引用発明および刊行物2に記載された技術事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるというべきである。 第4 まとめ 以上のとおり、本願発明は、引用発明および周知の技術事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 したがって、その他の請求項について言及するまでもなく、本願出願は拒絶されるべきものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2010-12-09 |
結審通知日 | 2010-12-10 |
審決日 | 2011-01-05 |
出願番号 | 特願2003-531134(P2003-531134) |
審決分類 |
P
1
8・
121-
Z
(G01M)
P 1 8・ 575- Z (G01M) |
最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 福田 裕司 |
特許庁審判長 |
岡田 孝博 |
特許庁審判官 |
信田 昌男 石川 太郎 |
発明の名称 | 自動車における遠隔診断を実施するための方法、車両診断モジュールおよびサービスセンタ |
代理人 | アインゼル・フェリックス=ラインハルト |
代理人 | 矢野 敏雄 |
代理人 | 二宮 浩康 |