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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 G01B |
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管理番号 | 1237560 |
審判番号 | 不服2009-16300 |
総通号数 | 139 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2011-07-29 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2009-09-03 |
確定日 | 2011-06-17 |
事件の表示 | 特願2002-562938「工作機械プローブ」拒絶査定不服審判事件〔平成14年 8月15日国際公開、WO02/63235、平成16年 7月29日国内公表、特表2004-522961、請求項の数(13)〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 |
理由 |
本願は、平成14年2月1日(パリ条約による優先権主張 2001年2月2日(GB)グレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国 2001年5月30日(GB)グレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国)の出願であって、その請求項1-13に係る発明は、特許請求の範囲の請求項1-13に記載された事項により特定されるとおりのものであると認める。 そして、本願については、原査定の拒絶理由を検討してもその理由によって拒絶すべきものとすることはできない。 すなわち、原審で引用された、下記刊行物1,2のいずれにも、請求項1に係る発明を特定する事項である「コントローラは、・・・スイッチの作動のときにモードを選択すべく配設されて」おり、「ワークピース接触用スタイラスと該座とが前記スイッチをなす」構成(以下、「構成1」という。)が記載されていない。 すなわち、刊行物1には、(ワークピース接触用)スタイラス6を有し、外部に設置されたインタフェース10との間で通信を行う、プログラム可能なプローブが記載されているものの、オン/オフ・スイッチング・モードの選択は、外部インタフェース10に設けられたプッシュボタン・セレクタ・スイッチ30、32をオペレータが操作することにより行われるものであって、「ワークピース接触用スタイラスと該座とが前記スイッチをなす(すなわち、「スイッチの作動のときにモードを選択す」る)」構成1を有するものではない。 刊行物2は、仰角α及び旋回角βを自在に設定可能なプローブヘッドを開示するにとどまる。 そして、前記構成1により請求項1に係る発明は、「コンパクトであり、従って、プローブのサイズが低減される。加えて、スタイラスのためのカイネマチック装置は既存のプローブの一部であり、追加の部品を必要としない」という明細書に記載の効果を奏し得る。 また、もう一つの独立請求項である請求項8に係る発明についても、刊行物1,2のいずれにも、請求項8に係る発明を特定する事項である「ワークピース接触用スタイラスと該座とが異なるモード間での切り替えのためのスイッチをなす」構成(以下、「構成2」という。)が記載されていない。 そして、前記構成2により、請求項8に係る発明は前記と同様の効果を奏し得る。 したがって、請求項1及び請求項8に係る発明は、刊行物1及び刊行物2に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるとすることはできない。 請求項1又は請求項8に従属する各請求項に係る発明についても、同様である。 また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 記 刊行物1:特開平11-002514号公報 刊行物2:特開平11-094533号公報 |
審決日 | 2011-06-02 |
出願番号 | 特願2002-562938(P2002-562938) |
審決分類 |
P
1
8・
121-
WY
(G01B)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 鈴野 幹夫、横林 秀治郎 |
特許庁審判長 |
飯野 茂 |
特許庁審判官 |
森 雅之 ▲高▼木 真顕 |
発明の名称 | 工作機械プローブ |
代理人 | 谷 義一 |
復代理人 | 伊藤 勝久 |
代理人 | 阿部 和夫 |
復代理人 | 柱山 啓之 |