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審決分類 |
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 H04R 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 H04R |
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管理番号 | 1237737 |
審判番号 | 不服2008-19761 |
総通号数 | 139 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2011-07-29 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2008-08-05 |
確定日 | 2011-06-02 |
事件の表示 | 特願2002-307468「電子デバイスのためのケーシング及びこのようなケーシングを組み立てる方法」拒絶査定不服審判事件〔平成15年 5月16日出願公開、特開2003-143674〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本願は、平成14年10月22日(パリ条約による優先権主張外国庁受理2001年10月23日、欧州特許庁)の出願であって、平成19年6月29日付けで拒絶理由通知がなされ、これに対し、平成20年1月11日付けで手続補正がなされたが、平成20年4月28日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、平成20年8月5日に拒絶査定に対する審判請求がなされるとともに、平成20年9月2日付けで手続補正がなされたものである。 第2 平成20年9月2日付けの手続補正についての補正却下の決定 [補正却下の決定の結論] 平成20年9月2日付けの手続補正を却下する。 [理由] 1.補正後の本願発明 本件補正により、特許請求の範囲の請求項1は、 「第1のケーシング部材(1,1′,1′′)と、第2のケーシング部材(2,2′,2′′)と、ラウドスピーカユニット(4,4′,4′′)とを有し、該ラウドスピーカユニットが、少なくとも1つのラウドスピーカと、シェル又は取付けフレームとを有しており、前記ラウドスピーカユニットが、シェル又は取付けフレームを介して前記第2のケーシング部材(2,2′,2′′)に取り付けられるようになっており、 前記2つのケーシング部材(1,1′,1′′,2,2′,2′′)が、第1のケーシング部材(1,1′,1′′)を第2のケーシング部材(2,2′,2′′)に向かって所与の軌道に沿って固定位置まで移動させかつ第1のケーシング部材(1,1′,1′′)を第2のケーシング部材(2,2′,2′′)に固定することによって組み立てられるようになっている電子デバイスのためのケーシングにおいて、 ラウドスピーカユニット(4,4′,4′′)のシェル又は取付けフレームが、第1のケーシング部材(1,1′,1′′)と第2のケーシング部材(2,2′,2′′)との間に保持されており、 シェル又は取付けフレームと第1のケーシング部材(1,1′,1′′)とが、第2のケーシング部材(2,2′,2′′)が前記固定位置に移動させられた時に係合するために前記軌道(A)に沿って延びた係合する第1の雄結合部材及び雌結合部材(15,15′,9′′;17,17′,17′′)を有していることを特徴とする、電子デバイスのためのケーシング。」と補正された。 上記補正は、請求項1に記載した発明を特定するために必要な事項について限定を付加するものであって、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前特許法(以下、「平成18年改正前特許法」という。)第17条の2第4項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。 そこで、本件補正後の前記請求項1に記載された発明(以下、「本願補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(平成18年改正前特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に適合するか。)について以下に検討する。 2.引用刊行物 原査定の拒絶の理由に引用された特開平10-164463号公報(以下、「引用刊行物」という。)には、図面とともに次の事項が記載されている。なお、下線は当審が付した。 (1) 「【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、キャビネット本体がフロントキャビネットとリヤキャビネットとからなるテレビ受信機に係り、特に、両キャビネットの接合部にスピーカを配置するテレビ受信機のスピーカ取付装置に関する。」 (2) 「【0007】このテレビ受信機は、フロントキャビネット2とリヤキャビネット3とを一体的に接合してキャビネット本体1を構成し、この接合部にスピーカ8を保持するようになっている。フロントキャビネット2は、略方形状に形成されており、図示しないブラウン管を挿入して保持する前部開口2aと後部開口2bとが開設されている。この後部開口2bの内周縁は、リヤキャビネット3が接合される接合部2cとなる。この接合部2c側の左内側面2dには、後述のスピーカ8の左半部8Aを保持するためのフロント側保持部6が設けられている。2eは、内側面2dに形成された補強リブである。なお、このフロントキャビネット2は、後部開口2b側の下部に後方へ延出する底板4を一体形成している。」 (3) 「【0011】次に、テレビ受信機のスピーカ取付装置の他の実施の形態について説明する。このスピーカ取付装置は、略方形のスピーカ11を左側およびリヤ側保持部9,10に保持するもので、上記実施の形態と基本的構成が略同一であり、同一部分の詳細な説明は省略する。前記スピーカ11は、図5および図6に示すような略方形のユニットで、図2に示したスピーカ8の外周部8cに対応する外周部11cの長さを同じW2 とし、外周縁11dの厚さも同じくW4 としている。また、フロント側保持部9は、方形のスピーカ11の左半部11Aの外周縁11dを覆うように、方形の略半分の形状になっている。このフロント側保持部9も、断面が略L字状に形成されており、前記フロントキャビネット2の接合部2c側がスピーカ挿入口9aとなる。このスピーカ挿入口9aは、長さ方向の間隔を、前記スピーカ11の直径より僅かに短くし、内幅を外周縁11dの厚さより僅かに大きくしている。なお、スピーカ挿入口9aを除くフロント側保持部9の内側は、スピーカ11の外形よりも若干大きくしてある。また、リヤ側保持部10は、方形のスピーカ11の右半部11Bの外周縁11dを覆うように、前記フロント側保持部9と同じ形状にしてある。なお、この左側およびリヤ側保持部9,10も、スピーカ11からの音声を外部に放音させるための貫通孔を多数有している。 【0012】上記スピーカ11を左側およびリヤ側保持部9,10に保持するときは、まず、リヤキャビネット3のリヤ側保持部10のスピーカ挿入口10aに、スピーカ11の外周部11cを挿入して右半部11Bを収納する。この際、スピーカ挿入口10aの長さ方向の間隔が、前記スピーカ11の長さより僅かに短くなっており、内側をスピーカ11の外形よりも若干大きくしてあるので、挿入時には強く押し込む必要があるが、リヤ側保持部10内には支障なく保持される。つぎに、フロントキャビネット2をリヤキャビネット3に接合するとき、このリヤキャビネット3側から突出したスピーカ11の左半部11Aに、フロントキャビネット2のフロント側保持部9を挿入する。すると、フロント側保持部9内にスピーカ11の左半部11Aが支障なく収納保持される。また、フロントキャビネット2の接合部2cとリヤキャビネット3の接合部3cとが適正に接合される。 【0013】これにより、スピーカ11は、フロントキャビネット2とリヤキャビネット3とに半部づつ跨がって確実に保持され、しかも、各スピーカ挿入口9a,10aに押圧力を付勢された状態で位置するから、接合部分での保持が強固なものとなる。」 (4) 「【0014】 【発明の効果】本発明の請求項1項記載に係るテレビ受信機のスピーカ取付装置は、フロントキャビネットとリヤキャビネットとの接合部において、略円形のスピーカを両キャビネットに半部づつ跨がって強固に保持するので、スピーカの放音時に微振動が発生する問題が防止され、共鳴等による異音も生じないから、聴取者に不快感を与える不具合が解消される効果がある。また、スピーカの取付に際しては、フロントキャビネットとリヤキャビネットとの接合時にそれぞれの保持部へ挿入するだけでよいから、取付け作業が簡単なものとなり、従来のように接着剤でスピーカを固着する場合に比して生産効率が格段に向上する。さらに、スピーカを交換する必要が生じた場合もフロントキャビネットとリヤキャビネットとの接合を外すだけで済むので、交換作業が容易になるといった利点もある。」 (5)上記(1)?(4)によれば、引用刊行物には、以下の発明(以下、「刊行物発明」という。)が記載されている。 「フロントキャビネット2とリアキャビネット3とスピーカ11とを有し、 前記フロントキャビネット2と前記リアキャビネット3とを一体的に接合するときに前記スピーカ11を保持するものであって、 前記リアキャビネット3のリア側保持部10のスピーカ挿入口10aにスピーカ11の外周部11cを挿入して右半部を収納し、 つぎに、前記フロントキャビネット2を前記リアキャビネット3に接合するとき、前記リアキャビネット3側から突出したスピーカ11の左半部11Aに前記フロントキャビネット2のフロント側保持部9のスピーカ挿入口9aを挿入し、 前記スピーカ11が、前記フロントキャビネット2と前記リアキャビネット3との接合部2c、3cにおいて、前記フロントキャビネット2と前記リアキャビネット3とに半部づつ跨がって確実に保持される、テレビ受信機のスピーカ取付装置。」 3.対比・判断 (1)本願補正発明と刊行物発明との対比 本願補正発明において、「第1のケーシング部材」と「第2のケーシング部材」とに、いずれが「フロント」であるか「リア」であるかといった区別はないが、本願補正発明の実施例に即して対応させれば、刊行物発明の「リアキャビネット3」、「フロントキャビネット2」は、それぞれ本願補正発明の「第1のケーシング部材」、「第2のケーシング部材」に相当する。 また、本願補正発明における「電子デバイス」とは、本願明細書の段落【0001】に例示されているように、テレビセットを含むものであるから、刊行物発明の「テレビ受信機」は、本願補正発明の「電子デバイス」に相当する。 刊行物発明における「スピーカ11」と本願補正発明における「ラウドスピーカ」とは、単に表現が異なるだけであって、実質的に同じものである。 刊行物発明は、「リアキャビネット3のリア側保持部10のスピーカ挿入口10aにスピーカ11の外周部11cを挿入して右半部を収納し、つぎに、前記フロントキャビネット2を前記リアキャビネット3に接合するとき、前記リアキャビネット3側から突出したスピーカ11の左半部11Aに前記フロントキャビネット2のフロント側保持部9のスピーカ挿入口9aを挿入」するものである。 しかし、上記したように、本願補正発明において、いずれが「フロント」であるか「リア」であるかといった区別はないものであるから、刊行物発明と本願補正発明とは、「2つのケーシング部材が、第1のケーシング部材を第2のケーシング部材に向かって所与の軌道に沿って固定位置まで移動させかつ第1のケーシング部材を第2のケーシング部材に固定することによって組み立てられるようになっている電子デバイスのためのケーシング」である点で一致する。 刊行物発明におけるスピーカ挿入口9aとスピーカ挿入口10aとは、そこにスピーカ11の外周部11cが挿入されるものである。 ここで、前記外周部11cは、その形状からみて雄部を構成しており、一方、前記スピーカ挿入口9a、10aは、雌部を構成しているものであって、その両者が係合して前記スピーカ11が前記フロントキャビネット2と前記リアキャビネット3との間に保持されるものであるから、刊行物発明の「スピーカ11の外周部11c」、「スピーカ挿入口9a」及び「スピーカ挿入口10a」は、それぞれ本願補正発明の「第1の雄結合部材」、「第1の雌結合部材」に相当する。 なお、本願補正発明において、「第1の雄結合部材及び雌結合部材」が「軌道に沿って」延びている点については、本願の図5に示される本願補正発明の第3実施例が、ラウドスピーカユニットの外周部を第1のケーシング部材と第2のケーシング部材とで係合させていることから、「雄結合部材」については、その形状がいわゆる突起状のものとするにとどまらない広い概念であり、「雌結合部材」についても同様である。また、「軌道に沿って」延びている点についても、上記本願補正発明の第3実施例と嵌合方向が変わらない刊行物発明とにおいて、何ら相違があるものでもない。 また、刊行物発明は、スピーカ挿入口10aの長さ方向の間隔が、前記スピーカ11の長さより僅かに短くなっており、内側をスピーカ11の外形よりも若干大きくしてあるものである。 それゆえ、各スピーカ挿入口9a、10aに押圧力を付勢される接合部での保持が強固なものとなるものであるが、刊行物発明は、「リヤ側保持部10内には支障なく保持される」、すなわち、スピーカ11の保持をスピーカ挿入口のみで行うものではなく、保持部全体にわたって保持するものであるから、この点において、刊行物発明が本願補正発明と相違するものではない。 したがって、両者の一致点及び相違点は、次のとおりと認められる。 [一致点] 「第1のケーシング部材と、第2のケーシング部材と、ラウドスピーカとを有し、 前記2つのケーシング部材が、第1のケーシング部材を第2のケーシング部材に向かって所与の軌道に沿って固定位置まで移動させかつ第1のケーシング部材を第2のケーシング部材に固定することによって組み立てられるようになっている電子デバイスのためのケーシングにおいて、 シェル又は取付けフレームと第1のケーシング部材とが、第2のケーシング部材が前記固定位置に移動させられた時に係合するために前記軌道に沿って延びた係合する第1の雄結合部材及び雌結合部材を有していることを特徴とする、電子デバイスのためのケーシング」 [相違点] 本願補正発明は、ラウドスピーカと、シェル又は取付けフレームとにより、ラウドスピーカユニットを構成し、それゆえ、第1のケーシング部材と第2のケーシング部材との間には、スピーカが直接に保持されるのではなく、ラウドスピーカユニットのシェル又は取付けフレームを介して保持されるのに対し、 刊行物発明は、ラウドスピーカはシェル又は取付けフレームを有しておらす、第1のケーシング部材と第2のケーシング部材との間にスピーカが直接に保持される点。 (2)相違点についての検討 スピーカを取り付けるに際して、該スピーカを対象物に直接に取り付けずに、取付けフレームを介して取り付ける取付形態は、周知である。 例えば、特開平6-165277号公報(拒絶査定において、周知例として提示。)には、スピーカをパネルに取り付けるに際して、取付けフレームであるブラケットを介してパネルに取り付けることが開示されている。 それゆえ、刊行物発明において、ラウドスピーカを第1のケーシング部材と第2のケーシング部材との間に直接に取り付ける代わりに、ラウドスピーカと、第1のケーシング部材と第2のケーシング部材との間に取付けフレームを介して取り付けることは、当業者が容易に想到し得たものである。 したがって、本願補正発明は、刊行物発明及び周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。 (4)まとめ 以上のとおり、本件補正は、平成18年改正前特許法第17条の2第5項で準用する同法第126条第5項の規定に違反するものであり、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下されるべきものである。 (5)付記 審判請求人は、平成22年10月13日付けの回答書において、概略、以下のような主張をしている。 「引用文献5(注:周知例として引用した特開平6-165277号公報)のブラケット10を備えるスピーカ20は、軸方向に取り付けられなければなりません。 ブラケット10を備えるスピーカ20を有するシステムは、フラットではなく、引用文献1(注:引用刊行物である特開平10-164463号公報)で可能であった側面方向への移動はできません。ブラケット10の突出リング状部14は、リング状部13を超えて左側へ延びており、引用文献1のキャビネット2、3に当たってしまい、引用文献1における取り付け方向の動きを阻害します。その結果、引用文献5の取付フレームは、引用文献1のキャビネット2、3のケーシング部材が固定位置に移動させられる時に、これらと係合することができません。 従いまして、当業者は、引用文献5に開示されているスピーカのブラケットを引用文献1に開示されている実施例に適用することはできません。 以上より、引用文献1及び5を組み合わせることには、動機付けがないどころか、阻害要因が存在致します。」 しかし、上記周知例には、スピーカを対象物に直接に取り付けずに、取付けフレームであるブラケットを介して取り付けるという技術思想が開示されているのであり、ブラケットの形状は、該ブラケットが取り付けられる取付対象に応じて、適宜、形状変更して設計されるものであるから、上記周知例において、前記ブラケットに突出リング状部があることをもって、引用刊行物と組み合わせることに阻害要因があるとすることはできない。 第3 本願発明について 1.本願発明の認定 平成20年9月2日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項に係る発明は、平成20年1月11日付け手続補正書において補正された明細書の特許請求の範囲の請求項1?11に記載された事項により特定されるものと認められるところ、その請求項1に係る発明は以下のとおりのものである。 「第1のケーシング部材(1,1′,1′′)と、第2のケーシング部 材(2,2′,2′′)と、ラウドスピーカユニット(4,4′,4′′)とを有し、該ラウドスピーカユニットが、少なくとも1つのラウドスピーカと、シェル又は取付けフレームとを有しており、前記ラウドスピーカユニットが、前記第2のケーシング部材(2,2′,2′′)に取り付けられるようになっており、前記2つのケーシング部材(1,1′,1′′,2,2′,2′′)が、第1のケーシング部材(1,1′,1′′)を第2のケーシング部材(2,2′,2′′)に向かって所与の軌道に沿って固定位置まで移動させかつ第1のケーシング部材(1,1′,1′′)を第2のケーシング部材(2,2′,2′′)に固定することによって組み立てられるようになっている電子デバイスのためのケーシングにおいて、 ラウドスピーカユニット(4,4′,4′′)が、第1のケーシング部材(1,1′,1′′)と第2のケーシング部材(2,2′,2′′)との間に保持されており、 ラウドスピーカユニット(4,4′,4′′)と第1のケーシング部材(1,1′,1′′)とが、第2のケーシング部材(2,2′,2′′)が前記固定位置に移動させられた時に係合するために前記軌道(A)に沿って延びた係合する第1の雄結合部材及び雌結合部材(15,15′,9′′;17,17′,17′′)を有していることを特徴とする、電子デバイスのためのケーシング。」 2.刊行物 原査定の拒絶の理由に引用された刊行物、および、その記載事項は、前記第2 2.に記載したとおりである。 3.対比・判断 本願発明は、前記第2で検討した本願補正発明の限定事項である構成を省いたものである。 そうすると、本願発明の特定事項を全て含み、さらに他の特定事項を付加したものに相当する本願補正発明が、前記第2 3.に記載したとおり、刊行物発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様の理由により、刊行物発明及び周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものである。 4.まとめ したがって、本願発明は、刊行物発明及び周知技術に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるので、本願は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 第4 むすび 以上のとおりであるから、本願は、他の請求項に係る発明について検討するまでもなく、拒絶すべきものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2010-12-28 |
結審通知日 | 2011-01-06 |
審決日 | 2011-01-18 |
出願番号 | 特願2002-307468(P2002-307468) |
審決分類 |
P
1
8・
575-
Z
(H04R)
P 1 8・ 121- Z (H04R) |
最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 大野 弘 |
特許庁審判長 |
吉村 博之 |
特許庁審判官 |
板橋 通孝 溝本 安展 |
発明の名称 | 電子デバイスのためのケーシング及びこのようなケーシングを組み立てる方法 |
代理人 | 木越 力 |
代理人 | 倉持 誠 |
代理人 | 吹田 礼子 |
代理人 | 石井 たかし |