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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 F25B
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 F25B
管理番号 1237883
審判番号 不服2010-7268  
総通号数 139 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2011-07-29 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2010-04-06 
確定日 2011-06-09 
事件の表示 特願2007-282739号「オイルセパレータおよびこれを備える冷媒圧縮機」拒絶査定不服審判事件〔平成21年 5月21日出願公開、特開2009-109102号〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1.手続の経緯
本願は、平成19年10月31日の出願であって、平成21年12月17日付けで拒絶査定がなされ、これに対して平成22年4月6日に拒絶査定不服審判が請求されるとともに、審判の請求と同時に手続補正がなされたものである。

第2.平成22年4月6日付け手続補正についての補正却下の決定
[補正却下の結論]
平成22年4月6日付け手続補正(以下「本件補正」という。)を却下する。

[理由]
1.補正後の本願発明
本件補正により、特許請求の範囲の請求項1は、
「円筒状に形成された内壁面(34b)により囲まれているチャンバ(35)、前記内壁面(34b)に開口した流入口(32)、および前記流入口(32)につながり前記内壁面(34b)の略接線方向に伸長する流入通路(31)を有して、前記流入口(32)から前記チャンバ(35)に流入した冷媒を前記内壁面(34b)に沿うように遠心力によって旋回させて前記冷媒に混入しているオイルを分離し、さらに前記オイルを分離した残余の冷媒が吐出される吐出通路(43)を有する分離部(33)と、
前記チャンバ(35)に接続されて前記分離したオイルが貯留する貯油部(37、85)と、を備え、CO_(2)を主成分とする前記冷媒が循環する冷凍サイクル(115)に設けられるオイルセパレータ(30)であって、
前記分離部(33)は、前記吐出通路の入口(42)から前記チャンバの底部(34a)に至るまでの距離Lを、前記内壁面(34b)の内径φDで除した値(L/φD)が2.5以上となる関係を満たすように構成されており、
前記チャンバを形成する円筒状容器(34)の底部(34a)には、前記チャンバと前記貯油部を連通する絞り部(36)が形成されていることを特徴とするオイルセパレータ。」と補正された。

上記の補正は、発明を特定するために必要な事項である「チャンバ」について、「チャンバを形成する円筒状容器(34)の底部(34a)には、前記チャンバと前記貯油部を連通する絞り部(36)が形成されている」ことを限定するものであり、かつ、本件補正前の特許請求の範囲の請求項1に記載された発明と、本件補正後の特許請求の範囲の請求項1に記載される発明の産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一であるので、特許法第17条の2第5項第2号に規定する特許請求の範囲の減縮に該当する。

そこで、本件補正後の請求項1に記載された発明(以下「本願補正発明」という。)が、独立して特許を受けることができるものであるかどうか(特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第5項の規定に適合するかどうか)について以下に検討する。

2.引用刊行物とその記載内容
刊行物1:特開2006-207917号公報
刊行物2:特開2005-180808号公報

(1)原査定の拒絶の理由に引用され、本願出願前に頒布された刊行物1には、空気調和装置に関して以下の記載がある。

ア.「【0014】
圧縮機3は、冷媒(例えば、二酸化炭素(CO_(2)))を圧縮し、例えばスクロール型コンプレッサが用いられる。圧縮機3の吐出側には、吐出ガス温度センサ4が設けられている。圧縮機3によって圧縮された冷媒は、クーラント熱交換器10および油分離器(油分離手段)8を通り、第1三方弁12へと導かれる。
車室外熱交換器5は、外気と熱交換し、冷房時には放熱器として、暖房時には蒸発器として動作するものである。この車室外熱交換器5の近傍の冷媒配管には、第2膨張弁18が設けられている。この第2膨張弁18は、電子膨張弁とされており、冷房時には車室外熱交換器5の下流側に位置した状態で全開とされ、暖房時には車室外熱交換器5の上流側に位置した状態で一定の絞りを加えて高圧冷媒を減圧する。」(下線部は、当審にて加入。以下同様。)

イ.「【0042】
回転軸43は、エンジンや電動モータ等の図示しない駆動機構により、その軸線回りに回転するロータシャフトであり、その先端には、偏心した軸線を有する前述した偏心ピン43aが突出形成されている。そして、この回転軸43は、第1ハウジング44に設けられた第1軸受(図示せず)および第2ハウジング45に設けられた第2軸受70により、その軸線回りに回転可能に支持されている。
なお、回転軸43の他端部(偏心ピン43aと反対の側に位置する端部)には、図示しない電磁クラッチが設けられており、これにより図示しないエンジンや電動モータ等からの駆動力が、回転軸43へ伝達されたりされなかったりするようになっている。
【0043】
このような構造を有するスクロール圧縮機40では、電磁クラッチが入れられることによりエンジンや電動モータ等からの駆動力が回転軸43に伝達されるとともに回転軸43が回転され、この回転が偏心ピン43a、偏心ブッシュ65、およびボス60cを介してスクロール圧縮機構42の旋回スクロール60に伝達される。旋回スクロール60はオルダムリング67により自転を阻止されながら公転旋回半径を半径とする円軌道上で公転旋回運動を行うようになっている。
【0044】
そうすると、冷媒ガスが吸入ポート45aを介してハウジング41の密閉空間mに入り、図示省略の経路を経てスクロール圧縮機構42の圧縮室Cに吸入される。そして、旋回スクロール60の公転旋回運動によって圧縮室Cの容積が減少するのに伴い冷媒ガスが圧縮されながら中央部に至り、吐出ポート59cから吐出室71および連通孔72を通って潤滑油を含んだ冷媒が油分離室51に導かれるとともに、油分離室51の内壁面に沿って旋回させられる。その結果、冷媒中に混入していた潤滑油は、遠心分離作用により油分離室51の内壁面に沿って旋回しながら下方に落下していって油貯め室52に貯まり、一方、潤滑油が分離された冷媒は、内筒53の内側および第4ハウジング47の吐出ポート47aを経て冷媒が外部に吐出されるようになっている。」

ウ.図9には、内壁面に開口した連通孔72、円筒状に形成された内壁面により囲まれている油分離室51、及び油分離室51の底部に設けられた油貯め室52と連通する連通路をもって、油分離室51と油貯め室52とが接続されていることが示されている。

以上のア.?イ.の記載と、ウ.に示した図9から把握できる事項とを総合すると、刊行物1には、以下の発明(以下「引用発明」という。)が記載されている。

「円筒状に形成された内壁面により囲まれている油分離室51、内壁面に開口した連通孔72を有して、連通孔72から油分離室51に流入した潤滑油を含んだ冷媒を内壁面に沿うように旋回させ、冷媒中に混入していた潤滑油は、遠心分離作用により油分離室51の内壁面に沿って旋回しながら下方に落下していって油貯め室52に貯まり、一方、潤滑油が分離された冷媒は、内筒53の内側および第4ハウジング47の吐出ポート47aを経て冷媒が外部に吐出されるようになっており、冷媒にはCO_(2)が用いられているものであって、油分離室51の底部に設けられた油貯め室52と連通する連通路をもって、油分離室51と油貯め室52とが接続されている油分離手段。」

(2)原査定の拒絶の理由に引用され、本願出願前に頒布された刊行物2には、油分離器に関して以下の記載がある。

エ.「【0002】
従来、冷媒を圧縮する圧縮機に用いられる油分離器として特許文献1に記載されているような遠心式の油分離器が知られている。
【0003】
図9は従来の油分離器100の構成を示すものである。油分離器100は、冷媒吐出路102に接続された内筒110と、内筒110と同軸上に配置され、内筒110よりも径が大きく、軸長の長い外筒120から構成される2重円筒構造となっている。
【0004】
内筒110の外周面111と外筒120の内周面121との間は、内周面121を外径、外周面111を内径とする円筒状の流路からなる旋回流分離部130となっており、図示しない圧縮機の圧縮室から吐出された冷媒は、冷媒流入口131から旋回流分離部130に流入して旋回流Aを巻き起こす(図10参照)。
【0005】
尚、図10は図9中破線B-B’で切った断面を矢印Cの方向から見た断面図である。
【0006】
旋回流分離部130では、旋回流Aの遠心力で冷媒中の潤滑油が外筒120の内周面121側に移動して分離する。
【0007】
そして、分離した潤滑油は外筒120の底部122に溜まり、外筒120に設けられた油流出孔123から外筒120の外部に設けられた貯油室103に排出される。
【0008】
外筒120内において、内筒110の下方(内筒110と軸方向に隣接する空間)は旋回流反転室140となっており、旋回流分離部130で潤滑油が分離した冷媒の旋回流Aは、旋回流反転室140でその向きを反転させ、内筒110下端から内筒110の内部へと流入し、内筒110の上端に接続された吐出路102を通って図示しない圧縮機の吐出管から吐出される。
【0009】
ところで、上記のような遠心式の油分離器では、吐出ガスの旋回流Aの流れを旋回流反転室140で反転させる際に底部122に溜まった潤滑油を巻き上げて吐出路102に運んでしまうのを防ぐため、旋回流反転室140の軸長Lを長く取る必要があった。」

オ.図9には、軸長Lが、冷媒吐出路102の入口と旋回流反転室140の底部に至るまでの距離であること、図9,10には、冷媒流入口131につながり、旋回流分離器130の内壁面の略接線方向に伸張する流入通路が示されている。

以上のエ.の記載と、オ.に示した図9,10から把握できる事項とを総合すると、刊行物2には、以下の発明が記載されている。
「冷媒流入口131につながり、旋回流分離器130の内壁面の略接線方向に伸張する流入通路。」(以下「引用発明2-1」という。)、
「冷媒吐出路102の入口と旋回流反転室140の底部に至るまでの距離であるLを長くとる遠心式の油分離器。」(以下「引用発明2-2」という。)

3.発明の対比
本願補正発明と、引用発明とを対比すると、引用発明における「油分離室51」は、本願補正発明の「チャンバ(35)」に、引用発明における「連通孔72」は、本願補正発明の「流入口(32)」に、引用発明における「油貯め室52」は、本願補正発明の「貯油部(37,85)」に、引用発明における「潤滑油が分離された冷媒」は、本願補正発明の「オイルを分離した残余の冷媒」に、引用発明における「吐出ポート47a」は、本願補正発明の「吐出通路(43)」に、引用発明における「油分離手段」は、本願補正発明における「オイルセパレータ」にそれぞれ相当する。さらに、引用発明における「冷媒中に混入していた潤滑油は、遠心分離作用により油分離室51の内壁面に沿って旋回しながら下方に落下していって油貯め室52に貯ま(る)」ことは、本願補正発明の「チャンバ(35)に流入した冷媒を前記内壁面(34b)に沿うように遠心力によって旋回させて前記冷媒に混入しているオイルを分離」すること、及び「チャンバ(35)に接続されて分離したオイルが貯留する貯油部(37,85)を備える」ことに相当する。 また、引用発明における「冷媒にはCO_(2)が用いられている」ことは、本願補正発明における「CO_(2)を主成分とする冷媒が循環する冷凍サイクル」が前提となっていることは明らかである。
さらに、引用発明における、「油分離室51の底部に設けられた油貯め室52と連通する連通路」と、本願補正発明における、「チャンバと貯油部を連通する絞り部(36)」とは、「チャンバと貯油部を連通する連通孔」である点で共通する。

よって、両者の一致点、相違点は以下のとおりである。

[一致点]
「円筒状に形成された内壁面により囲まれているチャンバ、前記内壁面に開口した流入口、前記流入口から前記チャンバに流入した冷媒を前記内壁面に沿うように遠心力によって旋回させて前記冷媒に混入しているオイルを分離し、さらに前記オイルを分離した残余の冷媒が吐出される吐出通路を有する分離部と、
前記チャンバに接続されて前記分離したオイルが貯留する貯油部と、を備え、CO_(2)を主成分とする前記冷媒が循環する冷凍サイクルに設けられるオイルセパレータであって、
前記チャンバを形成する円筒状容器の底部には、前記チャンバと前記貯油部を連通する連通孔が形成されていることを特徴とするオイルセパレータ。」

[相違点1]
本願補正発明においては、流入口(32)につながり内壁面(34b)の略接線方向に伸長する流入通路(31)を有しているのに対して、引用発明においては、該流入通路(31)に相当するものを有していない点。

[相違点2]
本願補正発明においては、分離部(33)は、前記吐出通路の入口(42)から前記チャンバの底部(34a)に至るまでの距離Lを、前記内壁面(34b)の内径φDで除した値(L/φD)が2.5以上となる関係を満たすように構成されているのに対し、引用発明においては、該L/φDに相当する値が不明である点。

[相違点3]
チャンバと貯油部を連通する連通孔に関して、本願補正発明においては、絞り部(36)で構成するのに対して、引用発明においては、連通路であるものの、絞り部(36)であるかまでは不明である点。

4.当審の判断
そこで、上記相違点について検討する。

[相違点1について]
本願補正発明と、引用発明2-1とを対比すると、引用発明2-1における「冷媒流入口131」が、本願補正発明の「流入口32」に、引用発明2-1における「旋回流分離器130」は、本願補正発明の「チャンバ35」にそれぞれ相当する。よって、引用発明2-1は、「流入口32につながり、チャンバ35の内壁面の略接線方向に伸張する流入通路」を設けたものであるといえる。そして、冷媒に内壁面に沿った旋回流を発生させるにあたり、引用発明2-1に倣って引用発明の内壁面に開口した連通孔72に、内壁面の略接線方向に伸張する流入通路を設けることは、当業者であれば容易になし得たことである。

[相違点2について]
本願補正発明と、引用発明2-2とを対比すると、引用発明2-2における「冷媒吐出路102の入口」は、本願補正発明の「吐出通路の入口(42)」に、引用発明2-2における「旋回流反転室140の底部」は、本願補正発明の「チャンバの底部34a」に、引用発明2-2の「遠心式の油分離器」は、本願補正発明の「分離部(33)」に、それぞれ相当する。よって、引用発明2-2は、吐出通路の入口(42)とチャンバの底部34aに至るまでの距離を長くとる分離部(33)であるといえ、それによって、「吐出ガスの旋回流Aの流れを旋回流反転室140で反転させる際に底部122に溜まった潤滑油を巻き上げて吐出路102に運んでしまうのを防ぐ」すなわち、分離効率を向上させるものである(刊行物2の記載エ.段落【0009】の記載を参照)。さらに、円筒形状のオイルセパレータ(分離部)の軸方向の長さを小さくすると、オイル分離効率に悪影響を与えることも公知(特開2006-90673号公報、段落【0005】の記載参照)であることからみて、引用発明において、油分離室51における冷媒と油の分離効率を向上させるために、引用発明2-2を適用し、吐出ポート47aの入口である内筒53の先端部と油分離室51の底部との距離L(本願補正発明の「距離L」に相当)を冷媒と油の分離効率を考慮して長くすること、そして、その際、一定値であるφDを用いたL/φDという指標を適宜採用して、冷媒の物性を考慮しつつL/φDを2.5以上とすることにより相違点2に係る本願補正発明とすることは、L/φDを2.5以上とすることの臨界的意義も特段認められないことを併せみれば、当業者であれば容易になし得たことである。

[相違点3について]
オイルセパレータのチャンバと貯油部を連通する連通孔を細径のもの、すなわち絞り部とすることは周知(特開2003-13858号公報,図2?4における連通穴3c,段落【0037】の記載参照/特開2007-170783号公報,図2 潤滑油通路14を参照。以下「周知の技術的事項」という。)であり、引用発明の連通路を、絞り部とすることは当該周知の技術的事項に倣って当業者が容易になし得たことである。

そして、本願補正発明全体により得られる効果も、引用発明、引用発明2-1、2-2及び、周知の技術的事項から、当業者であれば予測できた範囲のものである。

よって、本願補正発明は、引用発明、引用発明2-1,2-2及び、周知の技術的事項に基づいて当業者が容易に発明することができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により独立して特許を受けることができない。

5.結び
以上のとおり、本件補正は、特許法第17条の2第6項で準用する同法第126条第5項の規定に違反するので、同法第159条第1項により読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下されるべきものである。

第3.本願発明について
1.本願発明
本件補正は上述のように却下されたので、本願の請求項1に係る発明は、平成21年11月18日付けで手続補正された特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される以下のとおりのものである。(以下「本願発明」という。)

「円筒状に形成された内壁面(34b)により囲まれているチャンバ(35)、前記内壁面(34b)に開口した流入口(32)、および前記流入口(32)につながり前記内壁面(34b)の略接線方向に伸長する流入通路(31)を有して、前記流入口(32)から前記チャンバ(35)に流入した冷媒を前記内壁面(34b)に沿うように遠心力によって旋回させて前記冷媒に混入しているオイルを分離し、さらに前記オイルを分離した残余の冷媒が吐出される吐出通路(43)を有する分離部(33)と、
前記チャンバ(35)に接続されて前記分離したオイルが貯留する貯油部(37、85)と、を備え、CO_(2)を主成分とする前記冷媒が循環する冷凍サイクル(115)に設けられるオイルセパレータ(30)であって、
前記分離部(33)は、前記吐出通路の入口(42)から前記チャンバの底部(34a)に至るまでの距離Lを、前記内壁面(34b)の内径φDで除した値(L/φD)が2.5以上となる関係を満たすように構成されていることを特徴とするオイルセパレータ。」

2.引用刊行物とその記載内容
引用刊行物は、上記「第2.2」で記載したとおりのものである。

3.発明の対比・判断
本願発明は、上記「第2.」で検討した本願補正発明から、上記「第2.1.」に記載した限定を省いたものである。そうすると、本願発明の構成要件を全て含んだものに相当する本願補正発明が、上記「第2.4.」に記載したとおり、引用発明、引用発明2-1,2-2及び、周知の技術的事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も同様に、引用発明、引用発明2-1,2-2及び、周知の技術的事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

4.結び
以上のとおり、本願発明は、引用発明、引用発明2-1,2-2及び、周知の技術的事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

したがって、本願は、他の請求項に係る発明について検討するまでもなく、拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2011-04-06 
結審通知日 2011-04-12 
審決日 2011-04-25 
出願番号 特願2007-282739(P2007-282739)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (F25B)
P 1 8・ 575- Z (F25B)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 藤原 直欣  
特許庁審判長 森川 元嗣
特許庁審判官 松下 聡
長崎 洋一
発明の名称 オイルセパレータおよびこれを備える冷媒圧縮機  
代理人 野々部 泰平  
代理人 矢作 和行  
代理人 久保 貴則  
代理人 久保 貴則  
代理人 野々部 泰平  
代理人 矢作 和行  

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