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審決分類 |
審判 訂正 特120条の4、2項訂正請求(平成8年1月1日以降) 訂正する G06F |
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管理番号 | 1240057 |
審判番号 | 訂正2011-390051 |
総通号数 | 141 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2011-09-30 |
種別 | 訂正の審決 |
審判請求日 | 2011-04-28 |
確定日 | 2011-06-13 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第3115033号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 特許第3115033号に係る明細書及び図面を本件審判請求書に添付された訂正明細書及び図面のとおり訂正することを認める。 |
理由 |
1 請求の要旨 本件審判の請求の要旨は、特許第3115033号発明(平成3年8月2日特許出願、平成12年9月29日設定登録)の明細書を審判請求書に添付した訂正明細書のとおり、すなわち、下記(1)ないし(7)のとおり訂正することを求めるものである。 (1)明細書の特許請求の範囲の請求項1を削除する。 (2)明細書の特許請求の範囲の請求項5を削除する。 (3)明細書の特許請求の範囲の請求項2、すなわち 「【請求項2】前記画像データ選択部は、ディスプレイ装置に表示されている画像に係る画像データに対し、その画像データが属するスタディ内における前あるいは後の順位の画像データを選択する第1の選択手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のデータ探索装置。」を、 「【請求項1】データベースに格納された医療用の画像データを探索するデータ探索装置において、検索用のキーを入力するキー入力部と、入力されたキーに対応するデータベースの画像データを検索する画像データ検索部と、検索された画像データから画像として表示したい画像データを選択する画像データ選択部と、選択された画像データをデータベースから転送する画像データ転送部と、転送された画像データをディスプレイ装置に出力する画像データ出力部と、ディスプレイ装置によって表示された画像の画像データを格納デバイスに格納する画像データ格納部と、を備え、 前記画像データ選択部は、ディスプレイ装置に表示されている画像に係る画像データに対し、その画像データが属するスタディ内における前あるいは後の順位の画像データを選択する第1の選択手段を備えることを特徴とするデータ探索装置。」と訂正する。 (4)明細書の特許請求の範囲の請求項3、すなわち 「【請求項3】前記画像データ選択部は、ディスプレイ装置に表示されている画像に係る画像データが属するスタディに対して、前あるいは後の順位のスタディ内の任意の画像データを選択する第2の選択手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のデータ探索装置。」を、 「【請求項2】データベースに格納された医療用の画像データを探索するデータ探索装置において、検索用のキーを入力するキー入力部と、入力されたキーに対応するデータベースの画像データを検索する画像データ検索部と、検索された画像データから画像として表示したい画像データを選択する画像データ選択部と、選択された画像データをデータベースから転送する画像データ転送部と、転送された画像データをディスプレイ装置に出力する画像データ出力部と、ディスプレイ装置によって表示された画像の画像データを格納デバイスに格納する画像データ格納部と、を備え、 前記画像データ選択部は、ディスプレイ装置に表示されている画像に係る画像データが属するスタディに対して、前あるいは後の順位のスタディ内の任意の画像データを選択する第2の選択手段を備えることを特徴とするデータ探索装置。」と訂正する。 (5)明細書の特許請求の範囲の請求項4、すなわち 「【請求項4】 前記画像データ選択部は、あるスタディに含まれる画像データをまとめて選択する選択手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のデータ探索装置。」を、 「【請求項3】データベースに格納された医療用の画像データを探索するデータ探索装置において、検索用のキーを入力するキー入力部と、入力されたキーに対応するデータベースの画像データを検索する画像データ検索部と、検索された画像データから画像として表示したい画像データを選択する画像データ選択部と、選択された画像データをデータベースから転送する画像データ転送部と、転送された画像データをディスプレイ装置に出力する画像データ出力部と、ディスプレイ装置によって表示された画像の画像データを格納デバイスに格納する画像データ格納部と、を備え、 前記画像データ選択部は、あるスタディに含まれる画像データをまとめて選択する選択手段を備えることを特徴とするデータ探索装置。」と訂正する。 (6)明細書の第16段落の記載、すなわち 「【0016】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明のデータ探索装置は、請求項1に記載するように、データベースに格納された画像データを探索するデータ探索装置において、検索用のキーを入力するキー入力部と、入力されたキーについてデータベースの画像データを検索する画像データ検索部と、検索された画像データから画像として表示したい画像データを選択する画像データ選択部と、選択された画像データをデータベースから転送する画像データ転送部と、転送された画像データをディスプレイ装置に出力する画像データ出力部と、ディスプレイ装置によって表示された画像の画像データを格納デバイスに格納する画像データ格納部とを備えたものである。」を、 「【0016】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明のデータ探索装置は、請求項1に記載するように、データベースに格納された医療用の画像データを探索するデータ探索装置において、検索用のキーを入力するキー入力部と、入力されたキーについてデータベースの画像データを検索する画像データ検索部と、検索された画像データから画像として表示したい画像データを選択する画像データ選択部と、選択された画像データをデータベースから転送する画像データ転送部と、転送された画像データをディスプレイ装置に出力する画像データ出力部と、ディスプレイ装置によって表示された画像の画像データを格納デバイスに格納する画像データ格納部と、を備え、前記画像データ選択部は、ディスプレイ装置に表示されている画像に係る画像データに対し、その画像データが属するスタディ内における前あるいは後の順位の画像データを選択する第1の選択手段を備えることを特徴とするものである。また、本発明のデータ探索装置は、請求項2に記載するように、データベースに格納された医療用の画像データを探索するデータ探索装置において、検索用のキーを入力するキー入力部と、入力されたキーに対応するデータベースの画像データを検索する画像データ検索部と、検索された画像データから画像として表示したい画像データを選択する画像データ選択部と、選択された画像データをデータベースから転送する画像データ転送部と、転送された画像データをディスプレイ装置に出力する画像データ出力部と、ディスプレイ装置によって表示された画像の画像データを格納デバイスに格納する画像データ格納部と、を備え、前記画像データ選択部は、ディスプレイ装置に表示されている画像に係る画像データが属するスタディに対して、前あるいは後の順位のスタディ内の任意の画像データを選択する第2の選択手段を備えることを特徴とするものである。また、本発明のデータ探索装置は、請求項3に記載するように、データベースに格納された医療用の画像データを探索するデータ探索装置において、検索用のキーを入力するキー入力部と、入力されたキーに対応するデータベースの画像データを検索する画像データ検索部と、検索された画像データから画像として表示したい画像データを選択する画像データ選択部と、選択された画像データをデータベースから転送する画像データ転送部と、転送された画像データをディスプレイ装置に出力する画像データ出力部と、ディスプレイ装置によって表示された画像の画像データを格納デバイスに格納する画像データ格納部と、を備え、前記画像データ選択部は、あるスタディに含まれる画像データをまとめて選択する選択手段を備えることを特徴とするものである。」と訂正する。 (7)明細書の第17段落の記載を削除する。 2 当審の判断 これらの訂正事項について検討すると、上記(1)?(2)の訂正は、請求項を削除する訂正であるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。 また、上記(3)?(5)の訂正は、データベースに格納された「画像データ」を「医療用の画像データ」に、技術的に限定するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。 さらに、上記(6)?(7)の訂正は、上記(1)?(5)の訂正と整合を取るための訂正であるから、明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。 そして、上記各訂正は、願書に添付した明細書又は図面に記載された事項の範囲内のものであって、かつ、実質上特許請求の範囲を拡張し又は変更するものでない。 よって、上記訂正は、平成6年法律第116号改正附則第6条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第126条第1項ないし第2項の規定に適合する。 次に、訂正後における特許請求の範囲に記載されている事項により構成される発明(以下、「本件訂正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか否か(上記改正前の特許法第17条の2第4項において読み替えて準用する同法第126条第3項の規定に適合するか)について検討するに、審判請求人が関連文献として提示する特開昭64-18189号公報には、本件各訂正発明の要件である、「画像データ選択部がスタディ(複数の検索用のキーのそれぞれについて検索される各画像データ群)内の画像データを選択する手段を備える」点を示唆する記載はないし、該点に係る構成は、当業者が適宜採用し得た程度のものともいえないから、本件各訂正発明は、該特開昭64-18189号公報に記載された発明に基いて当業者が容易に発明することができたものではない。 また、他に、本件各訂正発明を特許出願の際独立して特許を受けることができないものであるとすべき理由も発見しない。 3 むすび したがって、本件審判の請求は、平成6年改正前特許法第126条第1項ないし第3項の規定に適合する。 よって、結論のとおり審決する。 |
発明の名称 |
(54)【発明の名称】 データ探索装置およびその探索方法 (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】データベースに格納された医療用の画像データを探索するデータ探索装置において、検索用のキーを入力するキー入力部と、入力されたキーに対応するデータベースの画像データを検索する画像データ検索部と、検索された画像データから画像として表示したい画像データを選択する画像データ選択部と、選択された画像データをデータベースから転送する画像データ転送部と、転送された画像データをディスプレイ装置に出力する画像データ出力部と、ディスプレイ装置によって表示された画像の画像データを格納デバイスに格納する画像データ格納部と、を備え、 前記画像データ選択部は、ディスプレイ装置に表示されている画像に係る画像データに対し、その画像データが属するスタディ内における前あるいは後の順位の画像データを選択する第1の選択手段を備えることを特徴とするデータ探索装置。 【請求項2】データベースに格納された医療用の画像データを探索するデータ探索装置において、検索用のキーを入力するキー入力部と、入力されたキーに対応するデータベースの画像データを検索する画像データ検索部と、検索された画像データから画像として表示したい画像データを選択する画像データ選択部と、選択された画像データをデータベースから転送する画像データ転送部と、転送された画像データをディスプレイ装置に出力する画像データ出力部と、ディスプレイ装置によって表示された画像の画像データを格納デバイスに格納する画像データ格納部と、を備え、 前記画像データ選択部は、ディスプレイ装置に表示されている画像に係る画像データが属するスタディに対して、前あるいは後の順位のスタディ内の任意の画像データを選択する第2の選択手段を備えることを特徴とするデータ探索装置。 【請求項3】データベースに格納された医療用の画像データを探索するデータ探索装置において、検索用のキーを入力するキー入力部と、入力されたキーに対応するデータベースの画像データを検索する画像データ検索部と、検索された画像データから画像として表示したい画像データを選択する画像データ選択部と、選択された画像データをデータベースから転送する画像データ転送部と、転送された画像データをディスプレイ装置に出力する画像データ出力部と、ディスプレイ装置によって表示された画像の画像データを格納デバイスに格納する画像データ格納部と、を備え、 前記画像データ選択部は、あるスタディに含まれる画像データをまとめて選択する選択手段を備えることを特徴とするデータ探索装置。 【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、データベースに格納された画像データから所望の画像データを探索するデータ探索装置およびその探索方法に関する。 【0002】 【従来の技術】MRI等の医療用機器で作成された医療用の画像は、後で診断等に用いるため、画像データとしていったんデータベースに格納される。格納された画像データをデータベースから取り出して画像としてディスプレイ装置に表示するには、格納された画像データを、ネットワークシステムの通信ケーブルを介して各ワークステーションのメモリに転送し、転送された画像データをワークステーションのディスプレイ装置に出力すればよい。 【0003】ワークステーションは、上述したメモリおよびディスプレイ装置を含む本体と、データベースから所望の画像データを探索するデータ探索装置と、探索した画像データを格納する格納デバイスとを備える。 【0004】従来のデータ探索装置は、検索用のキーを入力するキー入力部と、入力されたキーについてデータベースの画像データを検索する画像データ検索部と、検索された画像データをデータベースから転送し、転送された画像データを格納デバイスに格納する画像データ転送格納部と、格納された画像データをディスプレイ装置に出力する画像データ出力部とを備える。 【0005】従来のデータ探索装置を用いたデータ探索手順を、図4にフローチャートで示す。 【0006】データベースに格納された画像データから所望の画像データを探索するには、図4でわかるように、まず、データ探索装置のキー入力部により、検索用のキーを入力する。 【0007】次に、データ探索装置の画像データ検索部により、これらのキーに対応する画像データをデータベースから検索する。 【0008】次に、画像データ転送格納部により、検索された画像データを通信ケーブルを介してデータベースから転送し、転送された画像データを格納デバイスに格納する。 【0009】次に、画像データ出力部により、格納された画像データを格納デバイスからワークステーションのメモリにロードし、ロードされた画像データをディスプレイ装置に出力する。 【0010】出力された画像データは、ディスプレイ装置によって画像として表示される。 【0011】次に、この表示された画像を目で見ることにより、探索中の画像データが存在するかどうかを確認する。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、検索された画像データの数が多いと、検索された画像データを格納デバイスに格納するのにかなりの時間がかかる。 【0013】一方、キーワードに関するユーザーの記憶違い等のため、検索された画像データに探索中の画像データが含まれているとは限らないので、探索中の画像データが検索された画像データから見つからなければ、別の検索用キーを入力して上述の手順を繰り返すことになる。最終的に所望の画像データを探し当てるまでの時間は、このような場合、特に長時間に及ぶ。 【0014】また、このようなデータ検索および格納の繰り返しは、他のネットワークシステム利用者の立場から見れば、格納デバイスのメモリを長時間にわたって占有し、ネットワークシステム全体の利用効率を低下させるという欠点がある。 【0015】本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、検索された画像データを格納デバイスに格納する前に、画像としてディスプレイ装置にいったん表示し、表示された画像データが探索中の画像データであることを確認した後、この画像データのみを格納デバイスに格納することにより、所望の画像データを短時間で探索し格納することができるデータ探索装置およびデータ探索方法を提供することを目的とする。 【0016】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明のデータ探索装置は、請求項1に記載するように、データベースに格納された医療用の画像データを探索するデータ探索装置において、検索用のキーを入力するキー入力部と、入力されたキーについてデータベースの画像データを検索する画像データ検索部と、検索された画像データから画像として表示したい画像データを選択する画像データ選択部と、選択された画像データをデータベースから転送する画像データ転送部と、転送された画像データをディスプレイ装置に出力する画像データ出力部と、ディスプレイ装置によって表示された画像の画像データを格納デバイスに格納する画像データ格納部と、を備え、前記画像データ選択部は、ディスプレイ装置に表示されている画像に係る画像データに対し、その画像データが属するスタディ内における前あるいは後の順位の画像データを選択する第1の選択手段を備えることを特徴とするものである。また、本発明のデータ探索装置は、請求項2に記載するように、データベースに格納された医療用の画像データを探索するデータ探索装置において、検索用のキーを入力するキー入力部と、入力されたキーに対応するデータベースの画像データを検索する画像データ検索部と、検索された画像データから画像として表示したい画像データを選択する画像データ選択部と、選択された画像データをデータベースから転送する画像データ転送部と、転送された画像データをディスプレイ装置に出力する画像データ出力部と、ディスプレイ装置によって表示された画像の画像データを格納デバイスに格納する画像データ格納部と、を備え、前記画像データ選択部は、ディスプレイ装置に表示されている画像に係る画像データが属するスタディに対して、前あるいは後の順位のスタディ内の任意の画像データを選択する第2の選択手段を備えることを特徴とするものである。また、本発明のデータ探索装置は、請求項3に記載するように、データベースに格納された医療用の画像データを探索するデータ探索装置において、検索用のキーを入力するキー入力部と、入力されたキーに対応するデータベースの画像データを検索する画像データ検索部と、検索された画像データから画像として表示したい画像データを選択する画像データ選択部と、選択された画像データをデータベースから転送する画像データ転送部と、転送された画像データをディスプレイ装置に出力する画像データ出力部と、ディスプレイ装置によって表示された画像の画像データを格納デバイスに格納する画像データ格納部と、を備え、前記画像データ選択部は、あるスタディに含まれる画像データをまとめて選択する選択手段を備えることを特徴とするものである。 【0017】 【0018】 【作用】上述した本発明の構成により、検索された画像データを格納デバイスに格納する前に、画像としてディスプレイ装置にいったん表示し、表示された画像データが探索中の画像データであることを確認した後、この画像データのみを格納デバイスに格納するので、所望の画像データを短時間で探索し格納することができる。 【0019】 【実施例】以下、本発明に係るデータ探索装置の一実施例について、添付図面を参照して説明する。 【0020】本発明に係るデータ探索装置を接続したネットワークシステム1を図1に示す。 【0021】このネットワークシステム1は、MRI等の医療用機器2と、この医療用機器2によって作成された画像を画像データとして格納するデータベース3と、医療診断用ワークステーション5とを、通信ケーブル4を介してデータ通信可能に構成している。 【0022】ワークステーション5は、画像を表示するディスプレイ装置を備えた本体6と、光ディスクや磁気ディスク等の格納デバイス7と、データベース3から所望の画像データを探索するデータ探索装置8とを備えている。 【0023】本実施例では、データ探索装置8は、図1に示すように本体6と別の装置としたが、本体6に内蔵してもよい。また、画像データを格納するデバイスは、ワークステーション5に属する格納デバイス7としたが、同じネットワークシステム1内の格納デバイス7´でもよい。 【0024】本発明に係るデータ探索装置8のブロック図を図2に示す。また、このデータ探索装置8を用いてデータ探索を行う手順を図3に示す。 【0025】図1のデータ探索装置8は、図2に示すように、検索用のキーを入力するキー入力部9と、入力されたキーについてデータベースの画像データを検索する画像データ検索部10と、検索された画像データから画像として表示したい画像データを選択する画像データ選択部11と、選択された画像データをデータベースからワークステーションのメモリに転送する画像データ転送部12と、転送された画像データをディスプレイ装置に出力する画像データ出力部13と、ディスプレイ装置によって表示された画像データを格納デバイス7に格納する画像データ格納部14とを備える。 【0026】画像データの探索手順を図3を参照して説明する。 【0027】データベースに格納された画像データから所望の画像データを探索するには、まず、データ探索装置のキー入力部9により、検索用のキーを入力する。検索用のキーとしては、患者名、検査日等があり、マウスやキーボードによって入力することができる。 【0028】次に、画像データ検索部10により、入力されたキーに対応する画像データをデータベースから検索する。 【0029】上述したキー入力部9は、複数の検索用のキーを入力することができるようになっているので、例えば複数の患者名をキーとして入力した場合、画像データは、各患者につき、複数の画像データからなる画像データ群として検索される。したがって、この画像データ群もまた、複数存在することになる。以下の説明では、このようなあるキーについて検索された画像データ群をスタディとよぶことにする。検索された画像データは、各スタディにおいて、例えば、検索された順序で順位がつけられており、各スタディは、例えば、入力したキーの順序で順位がつけられている。 【0030】検索された画像データのアドレスは、データ探索装置8のアドレス記憶部(図示せず)に格納しておくのがよい。このアドレスは、後で、データベースから画像データを転送するときに用いられる。 【0031】次に、画像データ選択部11により、検索された画像データから、画像として表示したい画像データを選択する。 【0032】画像データ選択部11は、ディスプレイ装置に表示されている画像に係る画像データに対し、その画像データが属するスタディ内における前あるいは後の順位の画像データを選択する第1の選択手段を備えるのがよい。この選択手段を作動させたとき、ディスプレイ装置の画面には、スタディ内の画像データが順送りあるいは逆送りされて表示される。なお、操作の開始時は、例えば1番目のスタディの1番目の画像データを選択したものとし、この画像データを画像として自動的に表示するのがよい。 【0033】画像データ選択部11はまた、ディスプレイ装置に表示されている画像に係る画像データが属するスタディに対して、前あるいは後の順位のスタディ内の例えば1番目の画像データを選択する第2の選択手段を備えるのがよい。この選択手段を作動させたとき、ディスプレイ装置の画面には、スタディ自身が順送りあるいは逆送りされて表示される。 【0034】画像データ選択部11はまた、あるスタディに含まれる画像データを1個以上選択する第3の選択手段を備えるのがよい。この選択手段を作動させたとき、ディスプレイ装置の画面には、例えば16個の選択画像がマルチウィンドウ形式で表示され、選択候補画像内の1個以上の画像を選択することができる。 【0035】画像データ選択部11は、例えば、スタディ内の前あるいは後の順位の画像データを選択する選択キー、前あるいは後の順位のスタディの画像データを選択する選択キー、及びあるスタディに含まれる画像データを1個以上選択する選択キーの合計5つの選択キーを、画面あるいはキーボードに設け、これらの選択キーをマウスでクリックしたり、キーを叩いたりすることによって、画像データを選択するようになっているのがよい。マルチウインドウ形式になっている画像に対してはディスプレイ画面上の画像をマウス等で選択し、一画像以上の画像データを選択するようになっているのがよい。 【0036】次に、画像データ転送部12により、選択された画像データをデータベースからワークステーションのメモリに転送する。 【0037】次に、画像データ出力部13により、転送された画像データをディスプレイ装置に出力する。出力された画像データは、ディスプレイ装置によって画像として表示される。 【0038】次に、表示された画像がデータ探索中の画像であるかどうかを目で見て判断する。 【0039】表示された画像がデータ探索中の画像である場合には、画像データ格納部14により、表示された画像の画像データを格納デバイスに格納する。 【0040】画像データ格納部14は、例えば、マウスあるいはキーボードの操作により、ネットワークシステム内の格納デバイスの中から格納先を指定した後、表示された画像の画像データを、指定された格納デバイス7に格納するようになっているのがよい。 【0041】表示された画像が探索中の画像ではなく、まだ選択していない検索画像データが残っている場合は、この未選択画像データを画像データ選択部11によって選択し、以後、上述の手順を繰り返す。 【0042】全ての検索画像データを選択してこれを画像として表示したにもかかわらず、探索中の画像を探しだせなかった場合には、再度、別の検索用のキーを入力して検索し直し、上述の手順を繰り返す。 【0043】本実施例では、画像データは、探索中の画像であることが確認されてから格納デバイス7に格納されるので、短時間の間に検索を繰り返すことができ、また、この間、格納デバイスのメモリを占有することもない。 【0044】 【発明の効果】データベースに格納された画像データを探索するデータ探索装置において、検索用のキーを入力するキー入力部と、入力されたキーについてデータベースの画像データを検索する画像データ検索部と、検索された画像データから画像として表示したい画像データを選択する画像データ選択部と、選択された画像データをディスプレイ装置に出力する画像データ出力部と、画像として表示された画像データをデータベースから転送して格納デバイスにセーブする画像データ転送部とを備えることを特徴とする本発明のデータ探索装置により、検索された画像データを格納デバイスに格納する前に、画像としてディスプレイ装置にいったん表示し、表示された画像データが探索中の画像データであることを確認した後、この画像データのみを格納するので、所望の画像データを短時間で探索し格納することができる。 【0045】したがって、画像データを格納する時間を短縮することができ、ネットワークシステムの利用率を改善することができる。 【0046】さらに、画像データを格納するために必要なメモリ容量を小さくすることができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のデータ探索装置が接続されたネットワークシステムの略図。 【図2】本発明のデータ探索装置のブロック図。 【図3】本発明のデータ探索装置を用いてデータベースに格納された画像データを探索する手順を示すフローチャート。 【図4】従来技術のデータ探索装置を用いてデータベースに格納された画像データを探索する手順を示すフローチャート。 【符号の説明】 1 ネットワークシステム 2 医療機器 3 データベース 4 通信ケーブル 5 ワークステーション 6 本体 7 格納デバイス 8 データ探索装置 |
訂正の要旨 |
審決(決定)の【理由】欄参照。 |
審決日 | 2011-06-03 |
出願番号 | 特願平3-194263 |
審決分類 |
P
1
41・
832-
Y
(G06F)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 平井 誠 |
特許庁審判長 |
小曳 満昭 |
特許庁審判官 |
岩崎 伸二 加内 慎也 |
登録日 | 2000-09-29 |
登録番号 | 特許第3115033号(P3115033) |
発明の名称 | データ探索装置およびその探索方法 |
代理人 | 河村 修 |
代理人 | 河村 修 |
代理人 | 河村 修 |
代理人 | 波多野 久 |
代理人 | 波多野 久 |
代理人 | 波多野 久 |