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審決分類 審判 訂正 ただし書き3号明りょうでない記載の釈明 訂正する A63F
審判 訂正 ただし書き1号特許請求の範囲の減縮 訂正する A63F
審判 訂正 ただし書き2号誤記又は誤訳の訂正 訂正する A63F
管理番号 1241639
審判番号 訂正2011-390077  
総通号数 142 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2011-10-28 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2011-06-29 
確定日 2011-08-11 
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第4716460号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第4716460号に係る明細書を本件審判請求書に添付された訂正明細書のとおり訂正することを認める。 
理由 1.手続の経緯
本件特許第4716460号の請求項1?5に係る発明は、平成12年6月28日に特許出願され、平成23年4月8日に特許権の設定登録がなされ、その後、平成23年6月29日付けで本件審判が請求されたものである。


2.審判請求の要旨
本件審判請求の要旨は、本件特許第4716460号の明細書(以下、「本件特許明細書」という。)を、本件審判請求書に添付された訂正明細書のとおり訂正することを求めるものである。
その訂正内容は、次のとおりである。

<訂正事項1>
本件特許明細書の請求項1(以下、「訂正前の請求項1」という。)のを、下記(イ)?(ホ)のように訂正する。
(イ)
「前記特別図柄が所定の態様となったことを条件に、前記第一可変入賞装置を開閉動作させる第一遊技を実行するための第一遊技制御手段と、」を
「前記特別図柄が所定の態様となったことを条件に、前記第一可変入賞装置を開閉動作させるための第一遊技制御手段と、」と訂正する。

(ロ)
「前記第一遊技を実行する確率として第1の確率が設定されているとともに、前記第二遊技を実行する確率として第2の確率が設定されている通常遊技状態と、」を、
「前記第一遊技制御手段により前記第一可変入賞装置の開閉動作を実行する確率として第1の確率が設定されているとともに、前記第二遊技制御手段により前記第二可変入賞装置の開閉動作を実行する確率として第2の確率が設定されている通常遊技状態と、」と訂正する。

(ハ)
「前記第一遊技を実行する確率として第1の確率よりも高い第3の確率が設定されるとともに、前記第二遊技を実行する確率として前記第2の確率が設定されることで遊技者に有利な第二遊技状態と、」を、
「前記第一遊技制御手段により前記第一可変入賞装置の開閉動作を実行する確率として第1の確率よりも高い第3の確率が設定されるとともに、前記第二遊技制御手段により前記第二可変入賞装置の開閉動作を実行する確率として前記第2の確率が設定されることで遊技者に有利な第二遊技状態と、」と訂正する。

(ニ)
「前記第一遊技を実行する確率として前記第3の確率が設定されるとともに、前記第二遊技を実行する確率として前記第2の確率よりも高い第4の確率が設定されることで遊技者により有利な第三遊技状態と、」を、
「前記第一遊技制御手段により前記第一可変入賞装置の開閉動作を実行する確率として前記第3の確率が設定されるとともに、前記第二遊技制御手段により前記第二可変入賞装置の開閉動作を実行する確率として前記第2の確率よりも高い第4の確率が設定されることで遊技者により有利な第三遊技状態と、」と訂正する。

(ホ)
「前記第三遊技状態は、第二遊技状態と異なる第三遊技終了条件を有し、
前記第三遊技終了条件の達成により前記第三遊技終了後に前記第二遊技に移行し、前記第二遊技は前記第一遊技状態の発生に基づいて前記第二遊技を終了することを特徴とする弾球遊技機。」を、
「前記第三遊技状態は、第二遊技状態の終了条件と異なる第三遊技状態の終了条件を有し、
前記第三遊技状態の終了条件の達成により前記第三遊技状態終了後に前記第二遊技状態に移行し、前記第二遊技状態は前記第一遊技状態の発生に基づいて前記第二遊技状態を終了することを特徴とする弾球遊技機。」と訂正する。

<訂正事項2>
本件特許明細書の請求項2?5を削除する。

<訂正事項3>
本件特許明細書の段落【0013】の
「第一遊技制御手段(120は、特別図柄が所定の態様となったことを条件に、第一可変入賞装置を開閉動作させる第一遊技を実行するためのものである。」を、
「第一遊技制御手段(120)は、特別図柄が所定の態様となったことを条件に、第一可変入賞装置を開閉動作させるためのものである。」と訂正する。

<訂正事項4>
本件特許明細書の段落【0014】の
「第三に、第一遊技を実行する確率として第1の確率が設定されているとともに、第二遊技を実行する確率として第2の確率が設定されている通常遊技状態と、第一遊技制御手段(120)により第一可変入賞装置(40)の開閉動作を実行する第一遊技状態と、第一遊技を実行する確率として第1の確率よりも高い第3の確率が設定されるとともに、第二遊技を実行する確率として第2の確率が設定されることで遊技者に有利な第二遊技状態と、第一遊技を実行する確率として第3の確率が設定されるとともに、第二遊技を実行する確率として第2の確率よりも高い第4の確率が設定されることで遊技者により有利な第三遊技状態と、を有する。」を、
「第三に、第一遊技制御手段(120)により第一可変入賞装置(40)の開閉動作を実行する確率として第1の確率が設定されているとともに、第二遊技制御手段(130)により第二可変入賞装置(50)の開閉動作を実行する確率として第2の確率が設定されている通常遊技状態と、第一遊技制御手段(120)により第一可変入賞装置(40)の開閉動作を実行する第一遊技状態と、第一遊技制御手段(120)により第一可変入賞装置(40)の開閉動作を実行する確率として第1の確率よりも高い第3の確率が設定されるとともに、第二遊技制御手段(130)により第二可変入賞装置(50)の開閉動作を実行する確率として第2の確率が設定されることで遊技者に有利な第二遊技状態と、第一遊技制御手段(120)により第一可変入賞装置(40)の開閉動作を実行する確率として第3の確率が設定されるとともに、第二遊技制御手段(130)により第二可変入賞装置(50)の開閉動作を実行する確率として第2の確率よりも高い第4の確率が設定されることで遊技者により有利な第三遊技状態と、を有する。」と訂正する。

<訂正事項5>
本件特許明細書の段落【0016】について
「第五に、第三遊技状態は、第二遊技状態と異なる第三遊技終了条件を有し、第三遊技終了条件の達成により第三遊技終了後に第二遊技に移行し、第二遊技は第一遊技状態の発生に基づいて第二遊技を終了する。」を、
「第五に、第三遊技状態は、第二遊技状態の終了条件と異なる第三遊技状態の終了条件を有し、第三遊技状態の終了条件の達成により第三遊技状態終了後に第二遊技状態に移行し、第二遊技状態は第一遊技状態の発生に基づいて第二遊技状態を終了する。」と訂正し、
「(請求項2)
請求項2に記載の発明は、前記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。」を削除する。

<訂正事項6>
本件特許明細書の段落【0017】?【0023】における記載内容を全て削除する。

<訂正事項7>
本件特許明細書の段落【0198】の
「(請求項3)
請求項3に記載の発明によれば、前記した請求項1に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。」を削除する。

<訂正事項8>
本件特許明細書の段落【0199】の
「すなわち、請求項3に記載の発明によれば、第三遊技の終了条件を第三遊技中に第二可変入賞装置に入賞した遊技球の個数として定めたことにより、第三遊技における獲得遊技球数を遊技者の技量に左右されず、平均的な獲得遊技球数を実現可能としたものである。
また、請求項3に記載の発明によれば、第三遊技中に第二可変入賞装置に入賞した遊技球の個数を表示することで、遊技者が第三遊技の消化状況を的確に判断可能としたものである。」を削除する。

<訂正事項9>
本件特許明細書の【図面の簡単な説明】の次の行の段落番号【0189】を、段落番号【0200】と訂正する。

<訂正事項10>
本件特許明細書の【符号の説明】の次の行の段落番号【0190】を、段落番号【0201】と訂正する。


3.当審の判断
(1) 訂正事項1について
訂正事項1(イ)において、「前記特別図柄が所定の態様となったことを条件に、前記第一可変入賞装置を開閉動作させる第一遊技を実行するための第一遊技制御手段」を「前記特別図柄が所定の態様となったことを条件に、前記第一可変入賞装置を開閉動作させるための第一遊技制御手段」と訂正する点と、
訂正事項1(ロ)?(ニ)において、「前記第一遊技」を「前記第一遊技制御手段により前記第一可変入賞装置の開閉動作」と訂正する点は、
当該「第一遊技」と訂正前の請求項1に記載された「第一遊技状態」との相違を明らかにするために、当該「第一遊技」の表現を改めたものであって、明りようでない記載の釈明を目的とするものである。

訂正前の請求項1には複数の「前記第二遊技」が記載されているが、これらより以前に「第二遊技」という語が記載されていないので、各「前記第二遊技」がこれらより以前に記載されたどの事項に対応しているのか、明らかでない。
そして、訂正事項1(ロ)?(ニ)において、「前記第二遊技」を「前記第二遊技制御手段により前記第二可変入賞装置の開閉動作」と訂正する点は、
訂正前の請求項1に記載された、「第二遊技制御手段」により「普通図柄が所定の態様となったことを条件に前記第二可変入賞装置を開閉動作させる」に対応していることを明らかにする訂正であって、明りようでない記載の釈明を目的とするものである。
また、訂正事項1(ホ)において、「前記第二遊技」を「前記第二遊技状態」と訂正する点は、
訂正前の請求項1に記載された「第二遊技状態」に対応していることを明らかにする訂正であって、明りようでない記載の釈明を目的とするものである。

訂正事項1(ホ)において、「第二遊技状態と異なる第三遊技終了条件を有し」を「第二遊技状態の終了条件と異なる第三遊技状態の終了条件を有し」と訂正する点は、
何が何と異なるのかを明らかにする訂正であって、明りようでない記載の釈明を目的とするものである。

訂正事項1(ホ)において、「第三遊技終了後」を「第三遊技状態終了後」と訂正する点は、
訂正前の請求項1に記載された「第三遊技状態」との関係を明らかにする訂正であって、明りようでない記載の釈明を目的とするものである。

(2) 訂正事項2について
特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。

(3) 訂正事項3について
訂正事項3において、「(120」を「(120)」に訂正する点は、閉じる括弧を追加するための訂正であって、明りようでない記載の釈明を目的とするものである。
訂正事項3において、「第一可変入賞装置を開閉動作させる第一遊技を実行するためのものである。」を「第一可変入賞装置を開閉動作させるためのものである。」に訂正する点は、
訂正事項1(イ)における訂正した特許請求の範囲の記載と、発明の詳細な説明の記載との整合を取るものであって、明りようでない記載の釈明を目的とするものである

(4) 訂正事項4について
訂正事項1(ロ)?(ニ)における訂正した特許請求の範囲の記載と、発明の詳細な説明の記載との整合を取るものであって、明りようでない記載の釈明を目的とするものである

(5) 訂正事項5について
訂正事項5において、「第五に、第三遊技状態は、第二遊技状態と異なる第三遊技終了条件を有し、第三遊技終了条件の達成により第三遊技終了後に第二遊技に移行し、第二遊技は第一遊技状態の発生に基づいて第二遊技を終了する。」を「第五に、第三遊技状態は、第二遊技状態の終了条件と異なる第三遊技状態の終了条件を有し、第三遊技状態の終了条件の達成により第三遊技状態終了後に第二遊技状態に移行し、第二遊技状態は第一遊技状態の発生に基づいて第二遊技状態を終了する。」に訂正する点は、
訂正事項1(ホ)において特許請求の範囲の記載を訂正した点と、発明の詳細な説明の記載の整合を取るものであって、明りようでない記載の釈明を目的とするものである。

訂正事項5において、「(請求項2)
請求項2に記載の発明は、前記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。」を削除する点は、
訂正事項2における請求項2を削除した点と、発明の詳細な説明の記載との整合を取るものであって、明りようでない記載の釈明を目的とするものである

(6) 訂正事項6?8について
訂正事項6?8は、いずれも、訂正事項2における請求項2?5を削除した点と、発明の詳細な説明の記載との整合を取るものであって、明りようでない記載の釈明を目的とするものである

(7) 訂正事項9?10について
訂正事項9?10は、いずれも、他の段落の段落番号と不連続になっている段落番号を、他の段落の段落番号と連続するように訂正するものであって、誤記の訂正を目的とするものである。

[当審の判断のまとめ]
したがって、
訂正事項1、3?8は、特許法126条1項ただし書3号に掲げる事項を、
訂正事項2は、特許法126条1項ただし書1号に掲げる事項を、
訂正事項9?10は、特許法126条1項ただし書2号に掲げる事項を、
それぞれ目的としたものである。
そして、訂正事項1?10は、願書に最初に添付した明細書又は図面に記載された事項の範囲内においてされたものであり、実質上特許請求の範囲を拡張し又は変更するものでもないので、特許法126条3?4項の規定に適合する。
さらに、訂正後の請求項1に係る発明について、特許出願の際独立して特許を受けることができないとする理由を発見しないから、特許法126条5項の規定にも適合する。


4.むすび
以上のとおりであるから、本件審判の請求は、特許法126条1項ただし書1?3号に掲げる事項を目的とするものである。また、同条3?5項の規定にも適合する。
よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
弾球遊技機
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
打球を受け入れ易い開状態、及び打球を受け入れ難い閉状態に開閉動作可能な第一可変入賞装置と、
第一可変入賞装置と異なる位置に配置され、打球を受け入れ易い開状態、及び打球を受け入れ難い閉状態に開閉動作可能な第二可変入賞装置と、
前記第二可変入賞装置に入賞した打球を検出するための第二可変入賞検出手段と、
抽選により特別図柄を決定する特別図柄決定手段と、
抽選により普通図柄を決定する普通図柄決定手段と、
前記特別図柄決定手段により決定された特別図柄を表示するための特別図柄表示装置と、
前記普通図柄決定手段により決定された普通図柄を表示するための普通図柄表示装置と、
前記第一可変入賞装置、前記第二可変入賞装置、前記第二可変入賞検出手段、前記特別図柄表示装置、前記普通図柄表示装置にそれぞれ接続され、遊技を制御するための遊技制御手段とを備え、
前記遊技制御手段には、
前記特別図柄が所定の態様となったことを条件に、前記第一可変入賞装置を開閉動作させるための第一遊技制御手段と、
普通図柄が所定の態様となったことを条件に前記第二可変入賞装置を開閉動作させるための第二遊技制御手段とを備えた弾球遊技機において、
前記第一遊技制御手段により前記第一可変入賞装置の開閉動作を実行する確率として第1の確率が設定されているとともに、前記第二遊技制御手段により前記第二可変入賞装置の開閉動作を実行する確率として第2の確率が設定されている通常遊技状態と、
前記第一遊技制御手段により前記第一可変入賞装置の開閉動作を実行する第一遊技状態と、
前記第一遊技制御手段により前記第一可変入賞装置の開閉動作を実行する確率として第1の確率よりも高い第3の確率が設定されるとともに、前記第二遊技制御手段により前記第二可変入賞装置の開閉動作を実行する確率として前記第2の確率が設定されることで遊技者に有利な第二遊技状態と、
前記第一遊技制御手段により前記第一可変入賞装置の開閉動作を実行する確率として前記第3の確率が設定されるとともに、前記第二遊技制御手段により前記第二可変入賞装置の開閉動作を実行する確率として前記第2の確率よりも高い第4の確率が設定されることで遊技者により有利な第三遊技状態と、
を有し、
前記遊技制御手段には、
前記第一遊技状態終了後の遊技状態を抽選により決定する遊技選択手段と、
前記第一遊技状態終了後に前記遊技選択手段により決定した遊技状態に移行する遊技状態移行手段とを含み、
前記第三遊技状態は、第二遊技状態の終了条件と異なる第三遊技状態の終了条件を有し、
前記第三遊技状態の終了条件の達成により前記第三遊技状態終了後に前記第二遊技状態に移行し、前記第二遊技状態は前記第一遊技状態の発生に基づいて前記第二遊技状態を終了することを特徴とする弾球遊技機。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、パチンコ機等の弾球遊技機に関し、従来の第一・第二遊技に加え、大量の遊技球の獲得が可能な第三遊技を新設した、新規な遊技機を提供可能としたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のパチンコ機には、図柄表示装置と、前記図柄表示装置に表示された図柄を変動開始させる条件となる始動口と、前記図柄が所定条件となった場合に開閉動作する可変入賞装置とを備えていた。そして、遊技者は、前記図柄が所定条件を達成した際に大当たりとなって、可変入賞装置の開閉動作により、大量の遊技球を獲得していた。
【0003】
また、近年は、前記した従来の可変入賞装置による第一遊技に加え、前記始動口を第二の可変入賞装置で構成し、前記図柄が更に特別の図柄であった場合、大当たり終了後に、次回の大当たりが達成される迄、前記第二の可変入賞装置の開閉動作を通常よりも有利に行える第二遊技を可能とした遊技機もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の遊技機では、遊技者が大量に遊技球を獲得できる機会は、大当たり状態に限られており、遊技の興趣を高めるためには、図柄の変動方法等を工夫するしかなかった。
また、近年主流となっている、前記した従来の第一・第二遊技を行えるようにした遊技機であっても、この点は変わらず、特に第二の可変入賞装置に開閉動作が有利となっている間も、図柄が当たるか否かの一点のみにしか遊技者は興趣を持てなかった。
【0005】
さらに、第一・第二遊技における遊技者が獲得できる遊技球数は、遊技者の技量や運によって左右され易く、その結果、技量の未熟な遊技者は大量の遊技球を獲得する機会を逸してしまったり、技量の高い遊技者に比べ、利益が少なくなる問題もあった。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、前記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1)
すなわち、請求項1に記載の発明は、前記した従来の第一遊技、第二遊技に加え、従来の第二遊技に比較して、大量の遊技球の獲得が可能な新規な第三遊技を新設し、第一遊技の終了後に第三遊技に移行可能とすることで、新規な遊技機を提供可能としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、前記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0007】
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、次の点を特徴とする。
第一に、弾球遊技機(10)は、例えば図1に示すように、次の構成を備える。
【0008】
(1)第一可変入賞装置(40)
第一可変入賞装置(40)は、例えば図4に示すように、打球を受け入れ易い開状態、及び、例えば図3に示すように、打球を受け入れ難い閉状態に開閉動作可能なものである。
なお、前記打球を受け入れ難い閉状態には、打球を全く受け入れない状態も含む。
【0009】
(2)第二可変入賞装置(50)
第二可変入賞装置(50)は、第一可変入賞装置(40)と異なる位置に配置され、例えば図8及び図10に示すように、打球を受け入れ易い開状態、及び、例えば図7及び図9に示すように、打球を受け入れ難い閉状態に開閉動作可能なものである。
【0010】
なお、前記打球を受け入れ難い閉状態には、打球を全く受け入れない状態も含む。
(3)第二可変入賞検出手段(53)
第二可変入賞検出手段(53)は、第二可変入賞装置(50)に入賞した打球を検出するためのものである。
【0011】
(4)特別図柄決定手段
特別図柄決定手段は、抽選により特別図柄を決定するものである。
(5)普通図柄決定手段
普通図柄決定手段は、抽選により普通図柄を決定するものである。
(6)特別図柄表示装置(31)
特別図柄表示装置(31)は、特別図柄決定手段により決定された特別図柄を表示するためのものである。
【0012】
(7)普通図柄表示装置(48)
普通図柄表示装置(48)は、普通図柄決定手段により決定された普通図柄を表示するためのものである。
(8)遊技制御手段(100)
遊技制御手段(100)は、第一可変入賞装置(40)、第二可変入賞装置(50)、第二可変入賞検出手段(53)、特別図柄表示装置(31)、普通図柄表示装置(48)にそれぞれ接続され、遊技を制御するためのものである。
【0013】
第二に、遊技制御手段は、例えば図1に示すように、次の構成を備える。
(1)第一遊技制御手段(120)
第一遊技制御手段(120)は、特別図柄が所定の態様となったことを条件に、第一可変入賞装置を開閉動作させるためのものである。
(2)第二遊技制御手段(130)
第二遊技制御手段(130)は、普通図柄が所定の態様となったことを条件に第二可変入賞装置(50)を開閉動作させるためのものである。
【0014】
第三に、第一遊技制御手段(120)により第一可変入賞装置(40)の開閉動作を実行する確率として第1の確率が設定されているとともに、第二遊技制御手段(130)により第二可変入賞装置(50)の開閉動作を実行する確率として第2の確率が設定されている通常遊技状態と、第一遊技制御手段(120)により第一可変入賞装置(40)の開閉動作を実行する第一遊技状態と、第一遊技制御手段(120)により第一可変入賞装置(40)の開閉動作を実行する確率として第1の確率よりも高い第3の確率が設定されるとともに、第二遊技制御手段(130)により第二可変入賞装置(50)の開閉動作を実行する確率として第2の確率が設定されることで遊技者に有利な第二遊技状態と、第一遊技制御手段(120)により第一可変入賞装置(40)の開閉動作を実行する確率として第3の確率が設定されるとともに、第二遊技制御手段(130)により第二可変入賞装置(50)の開閉動作を実行する確率として第2の確率よりも高い第4の確率が設定されることで遊技者により有利な第三遊技状態と、を有する。
【0015】
第四に、遊技制御手段(100)には、例えば図1に示すように、次の構成を備える。
(1)遊技選択手段(150)
遊技選択手段(150)は、第一遊技状態終了後の遊技状態を抽選により決定するものである。
【0016】
(2)遊技状態移行手段
遊技状態移行手段は、第一遊技状態終了後に遊技選択手段(150)により決定した遊技状態に移行するものである。
第五に、第三遊技状態は、第二遊技状態の終了条件と異なる第三遊技状態の終了条件を有し、第三遊技状態の終了条件の達成により第三遊技状態終了後に第二遊技状態に移行し、第二遊技状態は第一遊技状態の発生に基づいて第二遊技状態を終了する。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【発明の実施の形態】
(図面の説明)
図1?19は、本発明の実施の形態の一例をそれぞれ示すものである。
図1は、弾球遊技機の動作を説明するためのブロック図、図2は弾球遊技機の遊技盤の概略正面図をそれぞれ示すものである。
【0025】
図3?6は、第一可変入賞装置をそれぞれ示すものであり、図3は概略斜視図、図4は開閉扉の開状態を示す概略斜視図、図5は概略平面図、図6は概略断面図をそれぞれ示すものである。
図7?11は、第二可変入賞装置をそれぞれ示すものであり、図7は概略正面図、図8は羽根の開状態を示す概略正面図、図9は概略斜視図、図10は開閉扉の開状態を示す概略斜視図、図11は概略断面図をそれぞれ示すものである。
【0026】
図12?19は、弾球遊技機の動作を説明するためのフローチャートをそれぞれ示すものである。
(弾球遊技機10)
図1?2中、10は、例えばパチンコ機等の弾球遊技機を示すものである。
前記弾球遊技機10の遊技盤20には、図2に示すように、次の部品を配置している。
【0027】
(1)図柄可変表示装置30
(2)第一可変入賞装置40
(3)第二可変入賞装置50
(4)特別図柄始動口60
(5)普通図柄作動口70
なお、遊技盤20の部品は、前記した(1)?(5)に限定されない。
(図柄可変表示装置30)
図柄可変表示装置30は、図2に示すように、遊技盤20のほぼ中央に配置されている。
【0028】
前記図柄可変表示装置30は、後述するが、特別図柄始動口60の特定入賞検出手段61より打球が検出されたことを条件に、図柄を可変表示可能なものである。
前記図柄には、次の図柄を含む。
なお、図柄は、次の(1)?(2)に限定されない。
(1)特別図柄
特別図柄は、予め設定された図柄が停止表示されることを開始条件に、第一遊技を開始させるためのものである。
【0029】
具体的には、特別図柄は、後述する特別図柄表示装置31により表示されるが、これに限定されない。
なお、上記特別図柄として、本発明の実施の形態では、3桁の数字や文字を用いているが、桁数も3桁に限らず、又、種類も数字や文字に限定されない。
(2)判定図柄
判定図柄は、第一遊技終了後に、通常遊技に復帰させるか、第二遊技又は第三遊技のいずれか一方の遊技を開始させるかを選択するためのものである。
【0030】
具体的には、判定図柄は、後述する判定図柄表示装置34により表示されるが、これに限定されない。
なお、上記判定図柄として、本発明の実施の形態では、1桁の数字を用いているが、桁数も1桁に限らず、又、種類も数字に限定されない。
一方、図柄可変表示装置30には、図2に示すように、次の部品を備える。
【0031】
なお、図柄可変表示装置30の部品は、次の(1)?(4)に限定されない。
(1)特別図柄表示装置31
特別図柄表示装置31は、図2に示すように、図柄可変表示装置30のほぼ中央に配置されている。
前記特別図柄表示装置31は、後述するが、図1に示す特定入賞検出手段61により打球が検出されたことを条件に、予め設定された図柄が停止表示されることを開始条件に、第一遊技を開始させるための特別図柄を可変表示可能なものである。
【0032】
(2)カウント表示手段32
カウント表示手段32は、図2に示すように、特別図柄表示装置31の上方に配置されている。
なお、カウント表示手段32の位置は、図柄可変表示装置30に限らず、他の位置に配置しても良い。
【0033】
カウント表示手段32は、後述するが、図1に示す入賞球カウント手段141によりカウントされたカウント値を表示するためのものである。
(3)特別図柄保留表示装置33
特別図柄保留表示装置33は、図2に示すように、カウント表示手段32と、特別図柄表示装置31との間に配置されている。
【0034】
なお、特別図柄保留表示装置33の位置は、図柄可変表示装置30に限らず、他の位置に配置しても良い。
前記特別図柄保留表示装置33は、後述するが、図1に示す特定入賞検出手段61により検出され、特別図柄の変動を行っていない有効な保留球の数を表示可能なものである。
【0035】
(4)判定図柄表示装置34
判定図柄表示装置34は、図2に示すように、特別図柄表示装置31の下側に配置されている。
なお、判定図柄表示装置34の位置は、図柄可変表示装置30に限らず、他の位置に配置しても良い。
【0036】
前記判定図柄表示装置34は、後述するが、通常遊技に復帰させるか、第二遊技又は第三遊技のいずれか一方の遊技を開始させるかを選択するための判定図柄を可変表示可能なものである。
本実施の形態では、後述するが、第一遊技の終了を契機に判定図柄を変動・停止表示させている。
【0037】
なお、判定図柄を変動・停止の契機は、当該特別図柄変動の終了時から、第一遊技終了後の遊技移行迄の間に行われていれば良い。
また、判定図柄は、例えば数字等の図柄に限らず、電気的に点灯するランプ、LEDの点滅等でも良い。
(第一可変入賞装置40)
第一可変入賞装置40は、図2に示すように、図柄可変表示装置30の下方に配置されている。
【0038】
前記第一可変入賞装置40は、図4に示すように、打球を受け入れ易い開状態、及び、図3に示すように、打球を受け入れ難い閉状態に開閉動作可能なものである。
前記打球を受け入れ難い閉状態には、打球を全く受け入れない状態も含む。
具体的には、第一可変入賞装置40は、図3?6に示すように、次の部品を備える。
【0039】
なお、第一可変入賞装置40の部品は、次の(1)?(9)に限定されない。
(1)開閉扉41
開閉扉41は、図3?4に示すように、開閉可能に取り付けられている。
(2)開閉扉駆動源42
開閉扉駆動源42は、開閉扉41を開閉するためのものである。
【0040】
(3)一般領域43
一般領域43は、図5に示すように、開閉扉41の裏側に位置し、打球が流入すると、一般入賞となる。
なお、一般領域43の位置は、開閉扉41の裏側に限らない。
(4)特定領域通過検出手段44
特定領域通過検出手段44は、図4?6に示すように、一般領域43と同様に、開閉扉41の裏側に位置し、打球が流入すると、特定領域入賞となる。
【0041】
なお、特定領域通過検出手段44の位置は、開閉扉41の裏側に限らない。
(5)カウント用検出手段45
カウント用検出手段45は、一般領域43及び特定領域通過検出手段44を通過した打球を一個ずつ検出するためのものである。
(6)特定領域誘導装置46
特定領域誘導装置46は、図4?5に示すように、開閉扉41の裏側に導かれた打球を特定領域通過検出手段44に向かって誘導するためのものである。
【0042】
(7)特定領域誘導装置駆動源47
特定領域誘導装置駆動源47は、図3?5に示すように、特定領域誘導装置46を駆動するためのものである。
(8)普通図柄表示装置48
普通図柄表示装置48は、図2?4に示すように、開閉扉41の下側に位置している。
【0043】
そして、普通図柄表示装置48は、後述するが、図1に示す普通図柄作動口検出手段71の検出信号にもとづいて、普通図柄を変動表示可能なものである。
なお、普通図柄表示装置48の位置は、第一可変入賞装置40に限らない。
(9)普通図柄保留表示装置49
普通図柄保留表示装置49は、図2?3に示すように、普通図柄表示装置48の周囲に位置している。
【0044】
そして、普通図柄保留表示装置49は、後述するが、図1に示す普通図柄作動口検出手段71により検出され、普通図柄の変動表示を行っていない有効な保留球の数を表示可能なものである。
なお、普通図柄保留表示装置49の位置は、第一可変入賞装置40に限らない。
(第二可変入賞装置50)
第二可変入賞装置50は、図2に示すように、図柄可変表示装置30と第一可変入賞装置40との間に配置されている。前記第二可変入賞装置50は、第一可変入賞装置40と異なる位置に配置され、図8及び図10に示すように、打球を受け入れ易い開状態、及び、図7及び図9に示すように、打球を受け入れ難い閉状態に開閉動作可能なものである。
【0045】
前記打球を受け入れ難い閉状態には、打球を全く受け入れない状態も含む。
具体的には、第二可変入賞装置50は、図7?11に示すように、次の部品を備える。
なお、第二可変入賞装置50の部品は、次の(1)?(3)に限定されない。
(1)羽根51
羽根51は、図7?11に示すように、左右一対有り、略V字形に開閉するものである。
【0046】
(2)駆動装置52
駆動装置52は、図9?11に示すように、左右の羽根51を開閉するものである。
(3)第二可変入賞検出手段53
第二可変入賞検出手段53は、第二可変入賞装置50に入賞した打球を検出するためのものである。
【0047】
具体的には、第二可変入賞検出手段53は、図11に示すように、左右の羽根51の間隔内を通過し、奥に導かれた打球を検出している。
(特別図柄始動口60)
特別図柄始動口60は、図2に示すように、図柄可変表示装置30と第二可変入賞装置50との間に配置されている。
【0048】
具体的には、特別図柄始動口60には、図1に示すように、次の手段を備える。
なお、特別図柄始動口60の手段は、次の(1)に限定されない。
(1)特定入賞検出手段61
特定入賞検出手段61は、打球が特定の領域を通過したことを検出するためのものである。
【0049】
具体的には、特定入賞検出手段61は、特別図柄始動口60に入賞した打球を検出している。
(普通図柄作動口70)
普通図柄作動口70は、図2に示すように、図柄可変表示装置30の横に配置されている。
【0050】
具体的には、普通図柄作動口70には、図1に示すように、次の手段を備える。
なお、普通図柄作動口70の手段は、次の(1)に限定されない。
(1)普通図柄作動口検出手段71
普通図柄作動口検出手段71は、普通図柄作動口70に入賞した打球を検出するためのものである。
(遊技制御手段100)
一方、弾球遊技機10の内部には、図1に示すように、遊技制御手段100を備える。
【0051】
前記遊技制御手段100は、遊技を制御するためのものである。
具体的には、遊技制御手段100は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。
そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、図1に示すように、次の手段として機能する。
【0052】
(1)通常遊技制御手段110
(2)第一遊技制御手段120
(3)第二遊技制御手段130
(4)第三遊技制御手段140
(5)遊技選択手段150
なお、遊技制御手段100の手段は、前記した(1)?(5)に限定されない。
(遊技制御手段100の入力段)
前記遊技制御手段100の入力段には、図1に示すように、次の部品がそれぞれ接続されている。
【0053】
(1)特定入賞検出手段61
(2)第二可変入賞検出手段53
(3)普通図柄作動口検出手段71
(4)特定領域通過検出手段44
(5)カウント用検出手段45
なお、遊技制御手段100の入力段に接続される部品は、前記した(1)?(5)に限定されない。
(遊技制御手段100の出力段)
前記遊技制御手段100の出力段には、図1に示すように、次の部品がそれぞれ接続されている。
【0054】
なお、遊技制御手段100の出力段に接続される部品は、次の(1)?(3)に限定されない。
(1)図柄可変表示装置30
(2)第一可変入賞装置40
(3)第二可変入賞装置50
前記図柄可変表示装置30には、図1に示すように、次の部品を備える。
【0055】
なお、図柄可変表示装置30の部品は、次の(1-1)?(1-4)に限定されない。
(1-1)特別図柄表示装置31
(1-2)カウント表示手段32
(1-3)特別図柄保留表示装置33
(1-4)判定図柄表示装置34
前記第一可変入賞装置40には、図1に示すように、次の部品を備える。
【0056】
なお、第一可変入賞装置40の部品は、次の(2-1)?(2-4)に限定されない。
(2-1)開閉扉駆動源42
(2-2)特定領域誘導装置駆動源47
(2-3)普通図柄表示装置48
(2-4)普通図柄保留表示装置49
前記第二可変入賞装置50には、図1に示すように、次の部品を備える。
なお、第二可変入賞装置50の部品は、次の(3-1)に限定されない。
【0057】
(3-1)駆動装置52
(通常遊技制御手段110)
通常遊技制御手段110は、通常遊技において、予め設定された開始条件が達成されたことを条件に、予め設定された通常遊技条件により、第二可変入賞装置50を閉状態から開状態に可変するためのものである。
(第一遊技制御手段120)
第一遊技制御手段120は、予め設定された第一遊技の開始条件が達成されたことを条件に、第一可変入賞装置40を開閉動作させるためのものである。
【0058】
具体的には、第一遊技制御手段120は、開閉扉駆動源42の駆動を制御している。
(第二遊技制御手段130)
第二遊技制御手段130は、第一遊技制御手段120による第一遊技の終了を条件に、予め設定された第二遊技条件により、第一可変入賞装置40又は第二可変入賞装置50のいずれか少なくとも一方を開閉動作させるためのものである。
【0059】
前記第二遊技条件は、通常遊技制御手段110による通常遊技条件より遊技者に有利に設定されている。
なお、本実施の形態では、第二可変入賞装置50を開閉動作させているが、これに限らず、第一可変入賞装置40を開閉動作させたり、或いは第一・第二可変入賞装置40,50の両方を開閉動作させても良い。
【0060】
また、第二遊技制御手段130は、第一遊技制御手段120による第一遊技の終了を条件に、後述する第三遊技制御手段140による第三遊技を開始させても良い。
具体的には、第二遊技制御手段130は、駆動装置52の駆動を制御している。
(第三遊技制御手段140)
第三遊技制御手段140は、第一遊技制御手段120による第一遊技の終了後、第二遊技制御手段130による第二遊技条件より遊技者に有利な予め設定された第三遊技条件により、第一可変入賞装置40又は第二可変入賞装置50のいずれか少なくとも一方を開閉動作させる第三遊技を開始させるためのものである。
【0061】
前記第三遊技条件は、第二遊技制御手段130による第二遊技より有利に設定されている。
なお、本実施の形態では、第二可変入賞装置50を開閉動作させているが、これに限らず、第一可変入賞装置40を開閉動作させたり、或いは第一・第二可変入賞装置40,50の両方を開閉動作させても良い。
【0062】
これに加えて、第三遊技制御手段140は、第三遊技の終了後、第二遊技制御手段130による第二遊技に移行させるためのものである。
なお、第三遊技の終了後、第二遊技以外の遊技状態(通常遊技、第一遊技)に移行可能であることは勿論である。
具体的には、第三遊技制御手段140は、図1に示すように、次の手段を備える。
【0063】
なお、第三遊技制御手段140の手段は、次の(1)?(2)に限定されない。
(1)入賞球カウント手段141
入賞球カウント手段141は、第三遊技中、第二可変入賞検出手段53により検出された打球の数をカウントするためのものである。
(2)終了条件判定手段142
終了条件判定手段142は、入賞球カウント手段141によりカウントされたカウント値が、予め設定された入賞個数に達したことを終了条件として、第三遊技を終了させるためのものである。
【0064】
また、終了条件判定手段142に設定された入賞個数は、第一可変入賞装置40に入賞した打球の総入賞個数に等しく設定されている。
上記総入賞個数は、例えば最大継続回数を15回、各ラウンドの最大入賞可能個数を10個と仮定した場合には、最大継続回数に初回を加えた16回に最大入賞可能個数、10個を乗算した値、すなわち160球となる。
【0065】
また、終了条件判定手段142に設定された入賞個数により得られる獲得球数を、第一遊技制御手段120による第一遊技中に獲得した総獲得球数に等しく設定しても良い。
例えば、第一可変入賞装置40と第二可変入賞装置50との1入賞球当たりの払出賞球数を異ならせた場合にも、第一遊技と第三遊技において、同じ総獲得球数を得ることが可能となる。
【0066】
例えば、第一可変入賞装置40の払出賞球数が15個で、第二可変入賞装置50の払出賞球数が5個と仮定すると、前回の第一可変入賞装置40により獲得した総獲得球数が、例えば150個の場合には、第二可変入賞装置50の入賞球数は10個となり、第二可変入賞装置50の入賞球数は30個となる。
なお、第一可変入賞装置40と第二可変入賞装置50との1入賞球当たりの払出賞球数を等しく設定しておいても良い。
(遊技選択手段150)
遊技選択手段150は、第一遊技制御手段120による第一遊技の終了後、通常遊技に復帰させるか、第二遊技制御手段130による第二遊技を開始させるか、第三遊技制御手段140による第三遊技を開始させるかのいずれかを選択するためのものである。
【0067】
具体的には、遊技選択手段150は、判定図柄表示装置34の判定図柄によって、通常遊技に復帰させるか、第二遊技又は第三遊技のいずれか一方の遊技を開始させるかを選択している。
一方、遊技選択手段150には、図1に示すように、次の手段を備える。なお、遊技選択手段150の手段は、次の(1)に限定されない。
【0068】
(1)抽選結果判定手段151
抽選結果判定手段151は、第一遊技制御手段120による第一遊技の開始時の抽選にもとづいて、当該第一遊技の終了後、通常遊技に復帰させるか、第二遊技又は第三遊技のいずれか一方の遊技を開始させるかを判定するためのものである。
また、抽選結果判定手段151は、第一遊技制御手段120による第一遊技の終了時の抽選にもとづいて、当該第一遊技の終了後、通常遊技に復帰させるか、第二遊技又は第三遊技のいずれか一方の遊技を開始させるかを判定させても良い。
【0069】
さらに、抽選結果判定手段151は、第一遊技制御手段120による第一遊技中の抽選にもとづいて、当該第一遊技の終了後、通常遊技に復帰させるか、第二遊技又は第三遊技のいずれか一方の遊技を開始させるかを判定させても良い。
例えば、第一遊技の開始後、打球が特定領域通過検出手段44により検出されたことを条件に、抽選を行っても良い。
【0070】
なお、抽選は、各ラウンド毎に行っても良いし、或いは特定の単数又は複数のラウンド毎に行っても良い。
(図12?19のフローチャート)
つぎに、前記した構成を備える弾球遊技機10の動作について、図12?19に示すフローチャートを用いて、以下に説明する。
(図12のフローチャート)
図12を用いて、メインとなるフローチャートについて、以下に説明する。
【0071】
まず、図12に示すように、ステップS100に進み、図1?2に示す第二可変入賞装置50に関する処理(図13?14参照)を行う。
前記処理は、図1に示す遊技制御手段100により行われる。
前記処理後、図12に示すように、ステップS100から次のステップS101に進み、第三遊技中か否か判定される。
【0072】
前記判定は、図1に示す遊技制御手段100により行われる。
前記判定の結果、第三遊技中でない場合には、図12に示すように、ステップS101から次のステップS102に進み、図1?2に示すカウント表示手段32にデモを表示する。
デモとは、例えば後述するカウント表示態様とは異なる表示のことをいう。
【0073】
前記表示は、図1に示す遊技制御手段100により行われる。
前記表示後、図12に示すように、ステップS102から次のステップS103に進み、図1?2に示す第一可変入賞装置40に関する処理(図15参照)を行う。
前記処理は、図1に示す遊技制御手段100により行われる。
【0074】
前記処理後、図12に示すように、ステップS103から次のステップS104に進み、各種の処理を行う。
前記各種の処理は、例えば入賞に対する払出の処理や、図示しないが、演出装置の駆動制御等がある。
なお、各種の処理は、上記例示した処理等に限定されない。
【0075】
前記処理は、図1に示す遊技制御手段100により行われる。
前記処理後、図12に示すように、ステップS104から先に説明したS100に戻る。
一方、先のステップS101において、第三遊技中と判定された場合には、図12に示すように、次のステップS110に進み、図1?2に示すカウント表示手段32に第二可変入賞装置50のカウント値を表示する。
【0076】
前記カウント値は、第三遊技中に、図1に示す入賞球カウント手段141によりカウントされた第二可変入賞装置50への入賞個数を示し、例えば三桁の数字、「016」等を表示する。
なお、表示は、三桁の数字に限定されない。
また、表示値は、カウント値そのものでも良いし、第三遊技終了条件で規定している総入賞個数(例えば160個)から、カウント値を引いた減算値を表示しても良い。
【0077】
前記表示は、図1に示す遊技制御手段100の第三遊技制御手段140により行われる。
前記表示後、図12に示すように、ステップS110から次のステップS111に進み、第三遊技終了確認処理(図19参照)を行う。
前記処理は、図1に示す遊技制御手段100の第三遊技制御手段140により行われる。
【0078】
前記処理後、図12に示すように、ステップS111から先に説明したステップS103に進む。
(図13のフローチャート)
図13?14を用いて、第二可変入賞装置50による処理のフローチャートについて、以下に説明する。
【0079】
まず、図13に示すように、ステップS100(図12参照)から次のステップS200に進み、図2に示す普通図柄作動口70に入賞したか否か判定する。
前記判定は、図1に示す遊技制御手段100により行われる。
具体的には、遊技制御手段100において、図1に示す普通図柄作動口検出手段71の検出信号を監視している。
【0080】
前記判定の結果、普通図柄作動口70に入賞した場合には、図13に示すように、ステップS200から次のステップS201に進み、普通図柄抽選乱数を取得する。
前記乱数取得は、図1に示す遊技制御手段100により行われる。
前記普通図柄抽選乱数としては、例えば「0」?「9」迄の計10個の数字を使用している。
【0081】
これに対し、先のステップS200において、普通図柄作動口70に入賞がない場合には、図13に示すように、次のステップS210に進み、当該処理を終了する。
すなわち、図12に示すフローチャートの先に説明したステップS101に進む。
【0082】
一方、先のステップS201の乱数取得後、図13に示すように、次のステップS202に進み、第二・第三遊技状態か否か判定される。
前記判定は、図1に示す遊技制御手段100により行われる。
前記判定の結果、第二・第三遊技中でない場合、すなわち通常遊技、第一遊技の場合には、図13に示すように、ステップS202から次のステップS203に進み、通常状態中変動時間がセットされる。
【0083】
前記セットは、図1に示す遊技制御手段100により行われる。
前記通常状態中は、通常遊技、第一遊技中を意味する。
前記通常状態中変動時間は、図1?2に示す普通図柄表示装置48の普通図柄の変動時間を意味し、例えば「30秒」にセットされる。
前記セット後、図13に示すように、ステップS203から次のステップS204に進み、通常状態中確率当選値をセットする。
【0084】
前記セットは、図1に示す遊技制御手段100により行われる。
前記通常状態中確率当選値は、通常遊技、第一遊技中の当選となる乱数値であり、例えば「3」、「7」の2個の数字をセットする。
その結果、普通図柄抽選乱数が10個あることから、確率は1/5となる。
これに対し、先にステップS202において、第二・第三遊技状態と判定された場合には、図13に示すように、次のステップS220に進み、特別状態中変動時間がセットされる。
【0085】
前記セットは、図1に示す遊技制御手段100により行われる。
前記特別状態中は、第二・第三遊技中を意味する。
前記特別状態中変動時間は、図1?2に示す普通図柄表示装置48の普通図柄の変動時間を意味し、例えば「5秒」にセットされる。
前記特別状態中変動時間を、先に説明したステップS203の通常状態中変動時間と比較すると、次の表1の通りである。
【0086】
【表1】

【0087】
前記セット後、図13に示すように、ステップS220から次のステップS221に進み、特別状態中確率当選値をセットする。
前記セットは、図1に示す遊技制御手段100により行われる。
前記特別状態中確率当選値は、通常遊技の当選となる乱数値であり、例えば「1」、「3」、「5」、「7」、「9」の5個の数字をセットする。
【0088】
その結果、普通図柄抽選乱数が10個あることから、確率は1/2となる。
前記特別状態中確率当選値を、先に説明したステップS204の通常状態中確率当選値と比較すると、次の表2の通りである。
【0089】
【表2】

【0090】
一方、先のステップS204又はステップS221のセット後、図13に示すように、次のステップS205に進み、抽選が当たりか否か判定する。
前記判定は、図1に示す遊技制御手段100により行われる。
具体的には、通常遊技、第一遊技の場合には、先のステップS201で取得した乱数と、先のステップS204でセットされた通常状態中確率当選値とを比較している。
【0091】
例えば、取得した乱数が、「3」、「7」の2個の数字以外の場合には、外れとなる。
これに対し、取得した乱数が、「3」、「7」の2個のどちらか一方の数字に一致する場合には、当たりとなる。
また、第一・第二遊技の場合には、先のステップS201で取得した乱数と、先のステップS221でセットされた特別状態中確率当選値とを比較している。
【0092】
例えば、取得した乱数が、「1」、「3」、「5」、「7」、「9」の5個の数字以外の場合には、外れとなる。
これに対し、取得した乱数が、「1」、「3」、「5」、「7」、「9」の5個のいずれかの数字に一致する場合には、当たりとなる。
前記判定の結果、抽選が外れの場合には、図13に示すように、ステップS205から次のステップS206に進み、外れ図柄がセットされる。
【0093】
前記セットは、図1に示す遊技制御手段100により行われる。前記外れ図柄としては、例えば一桁の数字の「H」の図柄がセットされる。
これに対し、先のステップS205において、抽選が当たりの場合には、図13に示すように、次のステップS230に進み、当たり図柄がセットされる。
前記セットは、図1に示す遊技制御手段100により行われる。
【0094】
前記当たり図柄としては、例えば一桁の数字の「7」の図柄がセットされる。
なお、桁数は、一桁に限定されず、複数桁でも良い。
一方、先のステップS206又はステップS230のセット後、図13に示すように、次のステップS207に進み、変動時間が経過したか否か判定される。
前記判定は、図1に示す遊技制御手段100により行われる。
【0095】
前記変動時間は、通常遊技、第一遊技の場合には、先のステップS203においてセットされた通常状態中変動時間、例えば「30秒」である。
また、変動時間は、第二・第三遊技の場合には、先のステップS220においてセットされた特別状態中変動時間、例えば「5秒」である。
前記判定の結果、変動時間を経過した場合には、図13に示すように、ステップS207から次のステップS208に進み、図柄の変動を停止する。
【0096】
前記変動停止は、図1に示す遊技制御手段100により行われる。
具体的には、先のステップS206においてセットされた外れ図柄としては、例えば一桁の数字の「H」の図柄を、図1?2に示す普通図柄表示装置48に停止させる。
また、先のステップS230においてセットされた当たり図柄としては、例えば一桁の数字の「7」の図柄を、図1?2に示す普通図柄表示装置48に停止させる。
【0097】
これに対し、先のステップS207において、変動時間を経過していない場合には、図13に示すように、変動時間を経過する迄、当該ステップS207を繰り返す。
一方、先のステップS208の変動停止後、図13に示すように、次のステップS209に進み、当たり図柄か否か判定する。
【0098】
前記判定は、図1に示す遊技制御手段100により行われる。
具体的には、例えば一桁の数字の「7」の図柄が、図1?2に示す普通図柄表示装置48に停止表示された場合には、当たりとなる。
これに対し、例えば一桁の数字の「7」以外の図柄が、図1?2に示す普通図柄表示装置48に停止表示された場合には、外れとなる。
【0099】
前記判定の結果、外れの場合には、図13に示すように、次のステップS210に進み、当該処理を終了する。
すなわち、図12に示すフローチャートの先に説明したステップS101に進む。
これに対し、当たりの場合には、図14に示すステップS300に進む。
(図14のフローチャート)
まず、図14に示すように、ステップS300において、第三遊技か否かを判定する。
【0100】
前記判定は、図1に示す遊技制御手段100により行われる。
前記判定の結果、第三遊技でない場合、すなわち通常遊技、第一・第二遊技の場合には、図14に示すように、ステップS300から次のステップS301に進み、通常開放時間をセットする。
前記セットは、図1に示す遊技制御手段100により行われる。
【0101】
前記通常開放時間は、第二可変入賞装置50の左右の羽根51の開放時間を意味し、例えば「0.5秒」にセットされる。
前記セット後、図14に示すように、ステップS301から次のステップS302に進み、第二可変入賞装置50を開放させる。
前記開放は、図1に示す遊技制御手段100により行われる。
【0102】
具体的には、遊技制御手段100は、駆動装置52を駆動して、図8及び図10に示すように、左右の羽根51をV字形に開放させる。
前記開放後、図14に示すように、ステップS302から次のステップS303に進み、開放時間を終了したか否か判定する。
前記判定は、図1に示す遊技制御手段100により行われる。
【0103】
前記判定の結果、開放時間を終了した場合には、図14に示すように、ステップS303から次のステップS304に進み、第二可変入賞装置50を閉口させる。
前記閉口は、図1に示す遊技制御手段100により行われる。
具体的には、遊技制御手段100は、駆動装置52の駆動を停止させ、図7及び図9に示すように、左右の羽根51を平行にして閉口させる。
【0104】
前記閉口後、図14に示すように、ステップS304から次のステップS305に進み、当該処理を終了する。
すなわち、図12に示すフローチャートの先に説明したステップS101に進む。
一方、先のステップS303において、開放時間を終了していない場合には、開放時間を終了する迄、当該ステップS303を繰り返す。
【0105】
一方、先のステップS300において、第三遊技と判定された場合には、図14に示すように、次のステップS310に進み、第三遊技開放時間をセットする。
前記セットは、図1に示す遊技制御手段100の第三遊技制御手段140により行われる。
【0106】
前記第三遊技開放時間は、第二可変入賞装置50の左右の羽根51の開放時間を意味し、例えば「5秒」にセットされる。
前記第三遊技開放時間を、先に説明したステップS301の通常開放時間と比較すると、次の表3の通りである。
【0107】
【表3】

【0108】
前記セット後、図14に示すように、ステップS310から次のステップS311に進み、第二可変入賞装置50を開放させる。
前記開放は、図1に示す遊技制御手段100の第三遊技制御手段140により行われる。
具体的には、遊技制御手段100は、駆動装置52を駆動して、図8及び図10に示すように、左右の羽根51をV字形に開放させる。
【0109】
前記開放後、図14に示すように、ステップS311から次のステップS312に進み、第二可変入賞装置50に入賞したか否か判定する。
前記判定は、図1に示す遊技制御手段100の第三遊技制御手段140により行われる。
具体的には、遊技制御手段100において、図1及び図11に示す第二可変入賞検出手段53の検出信号を監視している。
【0110】
前記判定の結果、第二可変入賞装置50への入賞がない場合には、図14に示すように、ステップS312から次のステップS313に進み、開放時間を終了したか否か判定する。
前記判定は、図1に示す遊技制御手段100の第三遊技制御手段140により行われる。
【0111】
これに対し、先のステップS312において、第二可変入賞装置50への入賞があった場合には、図14に示すように、次のステップS320に進み、第二可変入賞装置50のカウントを加算する。
具体的には、図1に示す遊技制御手段100の第三遊技制御手段141の入賞球カウント手段141のカウント値に「1」を加算する。
【0112】
前記加算後、図14に示すように、先に説明したステップS313に進む。
一方、先に説明したステップS313において、開放時間を終了したと判定された場合には、図14に示すように、次のステップS314に進み、第二可変入賞装置50を閉口させる。
前記閉口は、図1に示す遊技制御手段100の第三遊技制御手段140により行われる。
【0113】
具体的には、遊技制御手段100は、駆動装置52の駆動を停止させ、図7及び図9に示すように、左右の羽根51を平行にして閉口させる。
前記閉口後、図14に示すように、ステップS314から次のステップS305に進み、当該処理を終了する。
すなわち、図12に示すフローチャートの先に説明したステップS101に進む。
【0114】
一方、先のステップS313において、開放時間を終了していない場合には、図14に示すように、先に説明したステップS312に戻る。
(図15のフローチャート)
図15を用いて、第一可変入賞装置40に関する処理のフローチャートについて、以下に説明する。
【0115】
まず、図15に示すように、ステップS103(図12参照)から次のステップS400に進み、図2に示す特別図柄始動口60に入賞したか否か判定する。
前記判定は、図1に示す遊技制御手段100により行われる。
具体的には、遊技制御手段100において、図1に示す特定入賞検出手段61の検出信号を監視している。
【0116】
前記判定の結果、特別図柄始動口60に入賞した場合には、図15に示すように、ステップS400から次のステップS401に進み、特別図柄抽選乱数を取得する。
前記乱数取得は、図1に示す遊技制御手段100により行われる。
前記特別図柄抽選乱数としては、例えば「0」?「319」迄の計320個の数字を使用している。
【0117】
これに対し、先のステップS400において、普通図柄作動口70に入賞がない場合には、図15に示すように、次のステップS411に進み、当該処理を終了する。
すなわち、図12に示すフローチャートの先に説明したステップS104に進む。
【0118】
一方、先にステップS401の乱数取得後、図15に示すように、次のステップS402に進み、判定図柄乱数を取得する。
前記乱数取得は、図1に示す遊技制御手段100により行われる。
前記判定図柄乱数としては、例えば「0」?「9」迄の計10個の数字を使用している。
【0119】
前記乱数取得後、図15に示すように、ステップS402から次のステップS403に進み、第二・第三遊技状態か否か判定される。
前記判定は、図1に示す遊技制御手段100により行われる。
前記判定の結果、第二・第三遊技中でない場合、すなわち通常遊技、第一遊技の場合には、図15に示すように、ステップS403から次のステップS404に進み、通常状態中変動時間がセットされる。
【0120】
前記セットは、図1に示す遊技制御手段100により行われる。
前記通常状態中は、通常遊技、第一遊技中を意味する。
前記通常状態中変動時間は、図1?2に示す図柄可変表示装置30の特別図柄表示装置31の図柄の変動時間を意味し、例えば「15秒」にセットされる。
前記セット後、図15に示すように、ステップS404から次のステップS405に進み、通常状態中確率当選値をセットする。
【0121】
前記セットは、図1に示す遊技制御手段100により行われる。
前記通常状態中確率当選値は、通常遊技、第一遊技中の当選となる乱数値であり、例えば「7」の1個の数字をセットする。
その結果、特別図柄抽選乱数が320個あることから、確率は1/320となる。
【0122】
これに対し、先にステップS403において、第二・第三遊技状態と判定された場合には、図15に示すように、次のステップS420に進み、特別状態中変動時間がセットされる。
前記セットは、図1に示す遊技制御手段100により行われる。前記特別状態中は、第二・第三遊技中を意味する。
【0123】
前記特別状態中変動時間は、図1?2に示す図柄可変表示装置30の特別図柄表示装置31の図柄の変動時間を意味し、例えば「30秒」にセットされる。
前記特別状態中変動時間を、先に説明したステップS404の通常状態中変動時間と比較すると、次の表4の通りである。
【0124】
【表4】

【0125】
前記セット後、図15に示すように、ステップS420から次のステップS421に進み、特別状態中確率当選値をセットする。
前記セットは、図1に示す遊技制御手段100により行われる。
前記特別状態中確率当選値は、通常遊技の当選となる乱数値であり、例えば「1」、「3」、「5」、「7」、「9」の5個の数字をセットする。
【0126】
その結果、特別図柄抽選乱数が320個あることから、確率は1/64となる。
前記特別状態中確率当選値を、先に説明したステップS405の通常状態中確率当選値と比較すると、次の表5の通りである。
【0127】
【表5】

【0128】
一方、先のステップS405又はステップS421のセット後、図15に示すように、次のステップS406に進み、抽選が当たりか否か判定する。
前記判定は、図1に示す遊技制御手段100により行われる。
具体的には、通常遊技、第一遊技の場合には、先のステップS401で取得した乱数と、先のステップS405でセットされた通常状態中確率当選値とを比較している。
【0129】
例えば、取得した乱数が、「7」の1個の数字以外の場合には、外れとなる。
これに対し、取得した乱数が、「7」の1個の数字に一致する場合には、当たりとなる。
また、第一・第二遊技の場合には、先のステップS401で取得した乱数と、先のステップS420でセットされた特別状態中確率当選値とを比較している。
【0130】
例えば、取得した乱数が、「1」、「3」、「5」、「7」、「9」の5個の数字以外の場合には、外れとなる。
これに対し、取得した乱数が、「1」、「3」、「5」、「7」、「9」の5個の数字に一致する場合には、当たりとなる。
前記判定の結果、抽選が外れの場合には、図15に示すように、ステップS406から次のステップS407に進み、外れ図柄がセットされる。
【0131】
前記セットは、図1に示す遊技制御手段100により行われる。前記外れ図柄としては、例えば数字の「0」?「9」のぞろ目以外の図柄がセットされる。
これに対し、先のステップS406において、抽選が当たりの場合には、図15に示すように、次のステップS430に進み、当たり図柄がセットされる。
前記セットは、図1に示す遊技制御手段100により行われる。前記当たり図柄としては、例えば数字の「0」?「9」ぞろ目の図柄がセットされる。
【0132】
一方、先のステップS407又はステップS430のセット後、図15に示すように、次のステップS408に進み、変動時間が経過したか否か判定される。
前記判定は、図1に示す遊技制御手段100により行われる。
前記変動時間は、通常遊技、第一遊技の場合には、先のステップS404においてセットされた通常状態中変動時間、例えば「15秒」である。
【0133】
また、変動時間は、第一・第二遊技の場合には、先のステップS420においてセットされた特別状態中変動時間、例えば「30秒」である。
前記判定の結果、変動時間を経過した場合には、図15に示すように、ステップS408から次のステップS409に進み、図柄の変動を停止する。
前記変動停止は、図1に示す遊技制御手段100により行われる。
【0134】
具体的には、通常遊技、第一遊技の場合には、先のステップS407においてセットされた外れ図柄としては、例えば数字の「0」?「9」のぞろ目以外の図柄を、図1?2に示す図柄可変表示装置30の特別図柄表示装置31に停止させる。
また、第一・第二遊技の場合には、先のステップS430においてセットされた当たり図柄としては、例えば数字の「0」?「9」のぞろ目の図柄を、図1?2に示す図柄可変表示装置30の特別図柄表示装置31に停止させる。
【0135】
これに対し、先のステップS408において、変動時間を経過していない場合には、図15に示すように、変動時間を経過する迄、当該ステップS408を繰り返す。
一方、先のステップS409の変動停止後、図15に示すように、次のステップS410に進み、当たり図柄か否か判定する。
【0136】
前記判定は、図1に示す遊技制御手段100により行われる。
具体的には、例えば数字の「0」?「9」のぞろ目の図柄が、図1?2に示す図柄可変表示装置30の特別図柄表示装置31に停止表示された場合には、当たりとなる。
これに対し、例えば数字の「0」?「9」のぞろ目以外の図柄が、図1?2に示す図柄可変表示装置30の特別図柄表示装置31に停止表示された場合には、外れとなる。
【0137】
前記判定の結果、外れの場合には、図15に示すように、ステップS410から次のステップS411に進み、当該処理を終了する。
すなわち、図12に示すフローチャートの先に説明したステップS104に進む。
これに対し、当たりの場合には、図16に示すステップS440に進む。
(図16のフローチャート)
図16?17を用いて、第一遊技の処理のフローチャートについて、以下に説明する。
【0138】
まず、図16に示すように、ステップS440(図15参照)から次のステップS500に進み、継続回数をセットする。
前記セットは、図1に示す遊技制御手段100の第一遊技制御手段120により行われる。
前記継続回数としては、例えば「15回」がセットされる。
【0139】
前記セット後、図16に示すように、ステップS500から次のステップS501に進み、開放タイマがセットされる。
前記セットは、図1に示す遊技制御手段100の第一遊技制御手段120により行われる。
前記開放タイマは、第一可変入賞装置40の開閉扉41の開放時間を意味し、例えば「30秒」にセットされる。
【0140】
前記セット後、図16に示すように、ステップS501から次のステップS502に進み、特定領域誘導装置46をオンとする。
その結果、特定領域通過検出手段44に打球が入賞し易くなり、第一遊技を継続できるチャンスが増加する。
前記オンは、図1に示す遊技制御手段100の第一遊技制御手段120により行われる。
【0141】
具体的には、第一遊技制御手段120は、特定領域誘導装置駆動源47を駆動している。
前記オン後、図16に示すように、ステップS502から次のステップS503に進み、第一可変入賞装置40が開放駆動される。
前記開放駆動は、図1に示す遊技制御手段100の第一遊技制御手段120により行われる。
【0142】
具体的には、第一遊技制御手段120は、開閉扉駆動源42を駆動し、図4に示すように、開閉扉41を開放している。
前記開放駆動後、図16に示すように、ステップS503から次のステップS504に進み、特定領域に入賞したか否か判定する。
前記判定は、図1に示す遊技制御手段100の第一遊技制御手段120により行われる。
【0143】
具体的には、第一遊技制御手段120において、特定領域通過検出手段44の検出信号を監視している。
前記判定の結果、特定領域に入賞した場合には、図16に示すように、ステップS504から次のステップS505に進み、特定領域入賞フラグをオンとする。
【0144】
前記オンは、図1に示す遊技制御手段100の第一遊技制御手段120により行われる。
前記特定領域入賞フラグは、継続条件が達成されたことを意味している。
前記オン後、図16に示すように、ステップS505から次のステップS506に進み、特定領域誘導装置46をオフとする。
【0145】
前記オフは、図1に示す遊技制御手段100の第一遊技制御手段120により行われる。
具体的には、第一遊技制御手段120は、特定領域誘導装置駆動源47の駆動を停止する。
前記オフ後、図16に示すように、ステップS506から次のステップS507に進み、第一遊技制御手段120に入賞したか否か判定する。
【0146】
前記判定は、図1に示す遊技制御手段100の第一遊技制御手段120により行われる。
具体的には、第一遊技制御手段120において、カウント用検出手段45の検出信号を監視している。
一方、先のステップS504において、特定領域への入賞がない場合には、図16に示すように、先に説明したS507に進む。前記ステップS507において、第一遊技制御手段120に入賞した場合には、図16に示すように、次のステップS508に進み、第一遊技制御手段120のカウント値を加算する。
【0147】
前記加算は、図1に示す遊技制御手段100の第一遊技制御手段120により行われる。
前記加算後、図16に示すように、ステップS508から次のステップS509に進み、開放タイマを減算する。
前記減算は、図1に示す遊技制御手段100の第一遊技制御手段120により行われる。
【0148】
一方、先のステップS507において、第一遊技制御手段120への入賞がない場合には、図16に示すように、先に説明したステップS509に進む。前記ステップS509において、減算後、図16に示すように、ステップS509から次のステップS510に進み、開放タイマがゼロとなった否か判定する。
前記判定は、図1に示す遊技制御手段100の第一遊技制御手段120により行われる。
【0149】
前記判定の結果、開放タイマがゼロとなっていない場合には、図16に示すように、ステップS510から次のステップS511に進み、第一遊技制御手段120のカウント値が「10個」より少ないか否か判定する。
判定の結果、第一遊技制御手段120のカウント値が「10個」より少ない場合には、図16に示すように、ステップS511から先に説明したステップS504に戻る。
【0150】
これに対し、先のステップS510において、開放タイマがゼロとなった場合、或いは先のステップS511に進み、第一遊技制御手段120のカウント値が「10個」となった場合には、図17に示すステップS600に進む。
(図17のフローチャート)
まず、図17に示すように、ステップS600においては、第一可変入賞装置40を閉止駆動している。
【0151】
前記閉止駆動は、図1に示す遊技制御手段100の第一遊技制御手段120により行われる。
具体的には、第一遊技制御手段120は、開閉扉駆動源42の駆動を停止し、図3に示すように、開閉扉41を閉止している。
前記閉止駆動後、図17に示すように、ステップS600から次のステップS601に進み、閉止時間タイマをセットしている。
【0152】
前記セットは、図1に示す遊技制御手段100の第一遊技制御手段120により行われる。
前記閉止時間タイマは、第一可変入賞装置40の開閉扉41の閉止後、特定領域通過検出手段44の有効時間を意味し、例えば「2秒」に設定されている。
前記セット後、図17に示すように、ステップS601から次のステップS602に進み、閉止時間タイマがゼロとなったか判定する。
【0153】
前記判定は、図1に示す遊技制御手段100の第一遊技制御手段120により行われる。
前記判定の結果、閉止時間タイマがゼロでない場合には、図17に示すように、ステップS602から次のステップS603に進み、閉止時間タイマを減算する。
【0154】
前記減算は、図1に示す遊技制御手段100の第一遊技制御手段120により行われる。
前記減算後、図17に示すように、ステップS603から次のステップS604に進み、再度、特定領域に入賞したか否か判定する。
前記判定は、図1に示す遊技制御手段100の第一遊技制御手段120により行われる。
【0155】
具体的には、第一遊技制御手段120において、特定領域通過検出手段44の検出信号を監視している。
前記判定の結果、特定領域に入賞した場合には、図17に示すように、ステップS604から次のステップS605に進み、特定領域入賞フラグをオンとする。
【0156】
前記オンは、図1に示す遊技制御手段100の第一遊技制御手段120により行われる。
前記特定領域入賞フラグは、継続条件が達成されたことを意味している。
前記オン後、或いは先のステップS604において、特定領域への入賞がない場合には、図17に示すように、先に説明したステップS602に戻る。
【0157】
一方、先のステップS602において、閉止時間タイマがゼロと判定された場合には、図17に示すように、次のステップS610に進み、特定領域入賞フラグがオンか否か判定される。
前記判定は、図1に示す遊技制御手段100の第一遊技制御手段120により行われる。
【0158】
前記判定の結果、特定領域入賞フラグがオフの場合には、図17に示すように、ステップS610から次のステップS611に進み、特定領域誘導装置46をオフとする。
前記オフは、図1に示す遊技制御手段100の第一遊技制御手段120により行われる。
【0159】
具体的には、第一遊技制御手段120は、特定領域誘導装置駆動源47の駆動を停止する。
前記オフ後、図17に示すように、ステップS611から次のステップS612に進み、図18に示す第一遊技終了確認処理が行われる。
一方、先のステップS610において、特定領域入賞フラグがオンの場合には、図17に示すように、次のステップS620に進み、継続回数がゼロとなったか判定する。
【0160】
前記判定は、図1に示す遊技制御手段100の第一遊技制御手段120により行われる。
前記判定の結果、継続回数がゼロでない場合には、図17に示すように、ステップS620から次のステップS621に進み、継続回数から「1」を減算する。
【0161】
前記減算は、図1に示す遊技制御手段100の第一遊技制御手段120により行われる。
前記減算後、図17に示すように、ステップS621から、図16に示す先に説明したステップS501に戻る。
一方、ステップS620において、継続回数がゼロと判定された場合には、先に説明したステップS611に進む。
(図18のフローチャート)
図18を用いて、第一遊技終了確認処理のフローチャートについて、以下に説明する。
【0162】
まず、図18に示すように、ステップS612(図17参照)から次のステップS700に進み、図15に示すステップS402で取得した判定図柄乱数に応じた判定図柄を表示する。前記表示は、図1に示す遊技制御手段100の遊技選択手段150により行われる。
具体的には、遊技選択手段150は、図1?2に示す判定図柄表示装置34に、取得した判定図柄乱数値を表示している。
【0163】
前記表示される判定図柄は、判定図柄乱数値に限らず、取得した判定図柄乱数の意味する内容、例えば外れ、当たり、大当たり等の別を表示しても良い。
また、判定図柄乱数の意味する内容は、取得した判定図柄乱数と完全に一致していなくとも良い。前記判定図柄乱数は、図15に示すステップS402で取得したものである。
【0164】
前記表示後、図18に示すように、ステップS700から次のステップS701に進み、判定図柄の当選か否か判定する。
前記判定は、図1に示す遊技制御手段100の遊技選択手段150により行われる。前記判定は、図15に示すステップS402で取得した判定図柄乱数が、「1」、「3」、「5」、「7」、「9」の5個の数字の場合には、当選となる。
【0165】
これに対し、判定図柄乱数が、「0」、「2」、「4」、「6」、「8」の5個の数字の場合には、外れとなる。
前記判定の結果、判定図柄が当選している場合、すなわち「1」、「3」、「5」、「7」、「9」の5個の数字の場合には、図18に示すように、ステップS701から次のステップS702に進み、第三遊技に当選しているか否か判定する。
【0166】
前記判定は、図1に示す遊技制御手段100の遊技選択手段150により行われる。前記判定は、判定図柄乱数が、「3」、「7」の2個の数字の場合には、当選となる。
これに対し、判定図柄乱数が、「1」、「5」、「9」の3個の数字の場合には、外れとなる。
【0167】
前記判定の結果、第三遊技に当選している場合、すなわち「3」、「7」の2個の数字の場合には、図18に示すように、ステップS702から次のステップS703に進み、第二可変入賞装置50のカウントをクリアする。
前記クリアは、図1に示す遊技制御手段100の遊技選択手段150により行われる。
【0168】
前記クリア後、図18に示すように、ステップS703から次のステップS704に進み、第三遊技状態がセットされる。
その結果、第一遊技から第三遊技に移行する。前記セットは、図1に示す遊技制御手段100の遊技選択手段150により行われる。
前記セット後、図18に示すように、ステップS704から次のステップS705に進み、当該処理を終了する。
【0169】
一方、先のステップS701において、判定図柄が外れの場合、すなわち「0」、「2」、「4」、「6」、「8」の5個の数字の場合には、図18に示すように、次のステップS710に進み、通常遊技状態がセットされる。
その結果、第一遊技から通常遊技に戻る。前記セットは、図1に示す遊技制御手段100の遊技選択手段150により行われる。
【0170】
前記セット後、図18に示すように、ステップS710から先に説明したステップS705に進み、当該処理を終了する。
一方、先のステップS702において、第三遊技に外れている場合、すなわち「1」、「5」、「9」の3個の数字の場合には、図18に示すように、次のステップS720に進み、第二遊技状態がセットされる。
【0171】
その結果、第一遊技から第二遊技に進む。前記セットは、図1に示す遊技制御手段100の遊技選択手段 150により行われる。
前記セット後、図18に示すように、ステップS720から先に説明したステップS705に進み、当該処理を終了する。
(図19のフローチャート)
図19を用いて、第三遊技終了確認処理のフローチャートについて、以下に説明する。
【0172】
まず、図18に示すように、ステップS111(図12参照)から次のステップS800に進み、第二可変入賞装置50のカウント数が規定値になったか否か判定する。
前記判定は、図1に示す遊技制御手段100の第三遊技制御手段140により行われる。
【0173】
前記規定値は、「160球」に設定され、第三遊技に移行すると、「160球」の入賞球が得られる。
前記判定の結果、規定値に達していない場合には、図19に示すように、ステップS800から次のステップS801に進み、当該処理を終了する。
すなわち、図12に示すフローチャートの先に説明したステップS103に進む。
【0174】
一方、先のステップS800において、第二可変入賞装置50のカウント数が規定値になった場合には、図19に示すように、次のステップS810に進み、第三遊技状態終了処理が行われる。
前記処理は、図1に示す遊技制御手段100の第三遊技制御手段140により行われる。
【0175】
前記処理後、図19に示すように、ステップS810から次のステップS811に進み、第二遊技状態がセットされる。
その結果、第三遊技から第二遊技に移行する。前記セットは、図1に示す遊技制御手段100の第三遊技制御手段140により行われる。
前記セット後、図19に示すように、ステップS811から先に説明したステップS801に進み、当該処理を終了する。
【0176】
すなわち、図12に示すフローチャートの先に説明したステップS103に進む。
(遊技条件)
遊技条件には、次の種類がある。
なお、遊技条件は、次の(1)?(3)に限定されない。
【0177】
(1)通常遊技条件
通常遊技条件は、図1に示す遊技制御手段100の第一遊技制御手段120により設定されている。
(2)第二遊技条件
第二遊技条件は、図1に示す遊技制御手段100の第二遊技制御手段130により設定されている。
【0178】
第二遊技条件は、通常遊技条件と比較すると、遊技者に有利なものである。
具体的には、第二遊技条件においては、後述する単位時間当たりの開放総時間を、通常遊技条件と比較して長く設定されている。
(3)第三遊技条件
第三遊技条件は、図1に示す遊技制御手段100の第三遊技制御手段140により設定されている。
【0179】
第三遊技条件は、第二遊技条件より遊技者に有利なものである。
具体的には、第三遊技条件においては、後述する単位時間当たりの開放総時間を、第二遊技条件と比較して長く設定されている。
その結果、第三遊技条件においては、後述する単位時間当たりの開放総時間が最長に設定されている。
【0180】
つぎに、単位時間当たりの第二可変入賞装置50における開放総時間は、変動時間=TZ(表1参照)、当たり確率=M(表2参照)、開放時間=TH(表3参照)、とすると、次の式1から算出できる。
【0181】
【式1】

【0182】
各遊技における単位時間当たりの開放総時間は、単位時間を5分、すなわち300秒とすれば、次の通りである。
(1)通常遊技の単位時間当たりの開放総時間
通常遊技の単位時間当たりの開放総時間は、TZ(変動時間)=30(S)(表1参照)、M(当たり確率)=1/5(表2参照)、TH(開放時間)=0.5(S)(表3参照)、とすると、次の式2から算出できる。
【0183】
【式2】

【0184】
通常遊技の単位時間当たりの開放総時間は、上記式2より、約1秒となる。
(2)第二遊技の単位時間当たりの開放総時間
第二遊技の単位時間当たりの開放総時間は、TZ(変動時間)=5(S)(表1参照)、M(当たり確率)=1/2(表2参照)、TH(開放時間)=0.5(S)(表3参照)、とすると、次の式3から算出できる。
【0185】
【式3】

【0186】
第二遊技の単位時間当たりの開放総時間は、上記式3より、約14.3秒となる。
なお、通常遊技と第二遊技とは、当たり確率や変動時間を変化させたが、これに限らず、開放時間を変化させても良い。
また、上述した当たり確率、変動時間開放時間の3要素の一部だけ、或いは全部を変化させても良い。
【0187】
(3)第三遊技の単位時間当たりの開放総時間
第三遊技の単位時間当たりの開放総時間は、TZ(変動時間)=5(S)(表1参照)、M(当たり確率)=1/2(表2参照)、TH(開放時間)=5(S)(表3参照)、とすると、次の式4から算出できる。
【0188】
【式4】

【0189】
第三遊技の単位時間当たりの開放総時間は、上記式4より、約100秒となる。
なお、第二遊技と第三遊技とは、開放時間を変化させたが、これに限らず、当たり確率や変動時間を変化させても良い。
(第二の実施の形態)
つぎに、本発明の第二の実施の形態について、以下に説明する。
【0190】
なお、本実施の形態では、先に説明した第一の実施の形態において使用した図面や、符号を可能な限り用いて説明する。
すなわち、先に説明した第一の実施の形態では、通常遊技、第一遊技、第二遊技及び第三遊技の各遊技状態において、図1?2に示す第二可変入賞装置50の入賞率を変動させていた。
【0191】
これに対し、本実施の形態では、図1?2に示す第一可変入賞装置40の開放条件として、先に説明した第一の実施の形態の第一遊技状態を形成する条件(例えば特別図柄の大当たり、以下「大当たり」とも記載する。)に加え、第一遊技状態を形成し得ない第二の開放条件(例えば特別図柄の小当たり、以下「小当たり」とも記載する。)を設定する。
【0192】
つぎに、通常遊技状態で使用する第二の開放条件を達成する確率と、第二・第三遊技状態で使用する第二の開放条件を達成する確率とを、それぞれ選択可能に設定する。
さらに、先に説明した第一の実施の形態のように、第二可変入賞装置50の入賞確率をそれぞれ選択可能にする。
【0193】
本実施の形態では、各遊技毎に次の表6に示す組み合わせを用いることにより、先に説明した第一の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0194】
【表6】

【0195】
上記表6の通り、通常遊技状態と第二遊技状態では、第一可変入賞装置40の小当たりによる開放確率及び小当たり発生時の開放時間が異なる。つまり、遊技者は、第二遊技状態になると、通常時の10倍の確率で小当たりを得ることができ、遊技球を減らすことなく、第一遊技の発生を待つことができる。
また、第二遊技状態と第三遊技状態では、第二可変入賞装置50の入賞率が増大している。つまり、遊技者は、第二可変入賞装置50に入賞した遊技球分だけ、持ち球を増加させることが可能となっている。
【0196】
なお、本実施の形態では、第二遊技状態と第三遊技状態とで、第二可変入賞装置50の入賞率のみを変動させていたが、先に掲載した表6中のいづれの要素を変更して遊技者の有利度を変化させても良いことはいうまでもない。
また、第三遊技の終了条件を小当たり時の第一可変入賞装置40への入賞個数としても良い。
【0197】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1)
請求項1に記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
【0198】
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、前記した従来の第一遊技、第二遊技に加え、従来の第二遊技に比較して、大量の遊技球の獲得が可能な新規な第三遊技を新設し、第一遊技の終了後に第三遊技に移行可能とすることで、新規な遊技機を提供可能としたものである。
【0199】
【図面の簡単な説明】
【0200】
【図1】図1は、弾球遊技機の動作を説明するためのブロック図である。
【図2】弾球遊技機の遊技盤の概略正面図である。
【図3】第一可変入賞装置の概略斜視図である。
【図4】開閉扉の開状態を示す第一可変入賞装置の概略斜視図である。
【図5】第一可変入賞装置の概略平面図である。
【図6】第一可変入賞装置の概略断面図である。
【図7】第二可変入賞装置の概略正面図である。
【図8】羽根の開状態を示す第二可変入賞装置の概略正面図である。
【図9】第二可変入賞装置の概略斜視図である。
【図10】開閉扉の開状態を示す第二可変入賞装置の概略斜視図である。
【図11】第二可変入賞装置の概略断面図である。
【図12】弾球遊技機の動作を説明するためのメインとなるフローチャートである。
【図13】第二可変入賞装置処理を説明するためのフローチャートである。
【図14】図13に続くフローチャートである。
【図15】第一可変入賞装置処理を説明するためのフローチャートである。
【図16】第一遊技処理を説明するためのフローチャートである。
【図17】図16に続くフローチャートである。
【図18】第一遊技終了後処理を説明するためのフローチャートである。
【図19】第三遊技終了確認処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0201】
10 弾球遊技機 20 遊技盤
30 図柄可変表示装置 31 特別図柄表示装置
32 カウント表示装置 33 特別図柄保留表示装置
34 判定図柄表示装置 40 第一可変入賞装置
41 開閉扉 42 開閉扉駆動源
43 一般領域 44 特定領域通過検出手段
45 カウント用検出手段 46 特定領域誘導装置
47 特定領域誘導装置駆動源 48 普通図柄表示装置
49 普通図柄保留表示装置 50 第二可変入賞装置
51 羽根 52 駆動装置
53 第二可変入賞検出手段 60 特別図柄始動口
61 特定入賞検出手段 70 普通図柄作動口
71 普通図柄作動口検出手段 100 遊技制御手段
110 通常遊技制御手段 120 第一遊技制御手段
130 第二遊技制御手段 140 第三遊技制御手段
141 入賞球カウント手段 142 終了条件判定手段
150 遊技選択手段 151 抽選結果判定手段
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審決日 2011-08-02 
出願番号 特願2000-193765(P2000-193765)
審決分類 P 1 41・ 851- Y (A63F)
P 1 41・ 852- Y (A63F)
P 1 41・ 853- Y (A63F)
最終処分 成立  
前審関与審査官 小河 俊弥  
特許庁審判長 立川 功
特許庁審判官 秋山 斉昭
吉村 尚
登録日 2011-04-08 
登録番号 特許第4716460号(P4716460)
発明の名称 弾球遊技機  
代理人 竹山 宏明  
代理人 竹山 宏明  

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