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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) B41N |
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管理番号 | 1242363 |
審判番号 | 不服2010-7598 |
総通号数 | 142 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2011-10-28 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2010-04-09 |
確定日 | 2011-08-25 |
事件の表示 | 特願2005- 30021「スクリーン印刷版の製造方法」拒絶査定不服審判事件〔平成18年 8月17日出願公開、特開2006-213000〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本願は、平成17年2月7日の出願であって、平成21年11月30日付け及び平成22年2月5日付けで手続補正がなされ、平成22年2月5日付けの手続補正が同年3月1日付けで却下されるとともに、同日付けで拒絶査定がなされ、これに対して、同年4月9日付けで拒絶査定不服審判の請求がなされ、その請求と同時に手続補正がなされ、当審において、平成23年4月19日付けで拒絶の理由の通知がなされ、同年6月3日付け及び同月15日付けで手続補正がなされたものである。 第2 本願発明 本願の請求項1及び2に係る発明は、平成23年6月15日付けの手続補正により補正された明細書、特許請求の範囲及び図面の記載からみて、特許請求の範囲の請求項1及び2にそれぞれ記載された事項によって特定されるものと認められるところ、請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、次のとおりのものである。 「平坦面から陥没してなり周囲が側壁で囲まれた窪みを有しかつ平坦面上には突出物が無い被印刷物の当該窪みの内部に直接印刷することができる電解メッキにより形成されたスクリーン印刷版であって、版面の一部に、窪みを有する被印刷物側の面が突出し、その裏面であるスキージ面が、前記突出した形状に対応して陥没してなり、前記窪みの内部に嵌合される複数の凸部を有し、当該凸部の突端面に、孔が設けられており、版面の残部に、前記被印刷物の窪み以外の平坦面上に近接する平坦部を有するスクリーン印刷版を製造する方法であって、 最終的に得られるスクリーン印刷版の版面に形成されるべき凸部の、被印刷物側の面の突出形状、または、スキージ面の陥没形状、に嵌合する形状と、平坦な形状とを表面に有する型の当該表面に、スクリーン印刷版の材料を電解メッキして、版面の一部に、周囲が側壁で囲まれた窪みを有する被印刷物側の面が突出し、その裏面であるスキージ面が、前記突出した形状に対応して陥没してなり、前記窪みの内部に嵌合される複数の凸部を有し、かつ版面の残部に、前記被印刷物の窪み以外の平坦面上に近接する平坦部を有し、前記複数の凸部の突端面に未だ孔が設けられていない膜状の成型物を得る型取り工程と、 前記型取り工程の後、凸部の突端面に未だ孔が設けられていない成型物を、それが付着している前記型の表面から剥離する剥離工程と、 凸部の突端面に未だ孔が設けられていない成形物を剥離した工程の後、剥離された前記成型物の平坦面を除く前記窪みの内部に嵌合される複数の凸部の突端面のみに、レーザー照射によりレーザー加工孔を穿つ穿孔工程と、 を含むことを特徴とするスクリーン印刷版の製造方法。」 第3 引用刊行物及び引用発明 当審における拒絶の理由に引用された、本願の出願前に頒布された刊行物である特開2001-199177号公報(以下「引用例」という。)には、次の事項が図とともに記載されている(下線は審決で付した。以下同じ。)。 1 「【特許請求の範囲】 【請求項1】 複数の突起物を有する部材上における印刷対象位置に印刷材料を印刷するために、前記突起部上に配置されるスクリーンであり、 前記突起部を覆って、前記印刷材料を印刷するためのスキージを案内するための平坦部と、 前記平坦部と一体になっていて、複数の前記突起部の間の前記印刷対象位置に前記印刷材料を案内するための凹部と、を有し、 前記凹部の底部には、前記印刷対象位置に対応する部分に、開口部が設けられていることを特徴とするスクリーン。 【請求項2】…(略)… 【請求項8】 複数の突起部を有する部材上における印刷対象位置に印刷材料を印刷するスクリーン印刷方法であり、 前記部材の複数の前記突起部を覆うように配置されたスクリーンの平坦部に沿ってスキージを移動して印刷材料を移動するステップと、 前記スキージの移動により、複数の前記突起部の間の領域にある凹部に前記印刷材料を充填するステップと、 充填された前記印刷材料を、前記印刷対象位置に対応する開口部を通じて前記印刷対象位置に供給するステップと、を含むことを特徴とするスクリーン印刷方法。」 2 「【0019】 【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施に形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。…(略)… 【0029】図3の実施の形態では、スクリーン50の凹部54は平坦部52、中間部80及び内層部82により構成されているが、これに限らず、例えば図5?図7の変形例を採用することもできる。 【0030】図5のスクリーン50の凹部54は、例えば金属やプラスチックの1枚の板を均肉状に絞った形で形成して、その底部には開口部110が設けられている。」 3 「【0034】上述の実施の形態では、複数の突起部としてはベアチップを用いており、部材としては回路基板を用いている。印刷対象位置は突起部であるベアチップの間に位置しているランドであり、印刷材料としてはクリーム半田のペーストを採用している。しかし、これに限らず他の領域あるいは他の分野においてスクリーン印刷する場合でも、本発明のスクリーン及びスクリーン印刷方法を採用することができる。スキージがフラットな平坦部上を移動するために、大幅にスクリーン印刷の作業性と信頼性を向上することができる。また、スクリーン自体も構成が簡単である。さらに、スクリーンに凹凸が少いので、スクイーズの寿命が大幅に向上する。 【0035】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、複数の突起部を有する部材上における印刷対象位置に対して印刷材料を確実にかつ簡単に印刷することができる。」 4 上記1ないし3から、引用例には、次の発明(以下「引用発明」という。)が記載されていると認められる。 「複数の突起物を有する部材上における印刷対象位置に印刷材料を印刷するために、前記突起部上に配置されるスクリーンであり、前記突起部を覆って、前記印刷材料を印刷するためのスキージを案内するための平坦部と、前記平坦部と一体になっていて、複数の前記突起部の間の前記印刷対象位置に前記印刷材料を案内するための凹部と、を有し、前記凹部の底部には、前記印刷対象位置に対応する部分に、開口部が設けられているスクリーンであって、 前記印刷は、前記部材の複数の前記突起部を覆うように配置されたスクリーンの平坦部に沿ってスキージを移動して印刷材料を移動するステップと、前記スキージの移動により、複数の前記突起部の間の領域にある凹部に前記印刷材料を充填するステップと、充填された前記印刷材料を、前記印刷対象位置に対応する開口部を通じて前記印刷対象位置に供給するステップと、を含み、 スキージがフラットな平坦部上を移動するために、大幅にスクリーン印刷の作業性と信頼性を向上することができ、複数の突起部を有する部材上における印刷対象位置に対して印刷材料を確実にかつ簡単に印刷することができるスクリーンの製造方法であって、 前記凹部を、金属の1枚の板を均肉状に絞った形で形成する工程と、前記凹部の底部の前記開口部を設ける工程と、を含む、スクリーンの製造方法。」 第4 対比 本願発明と引用発明とを対比する。 1 引用発明の「『印刷材料』が『印刷』される『部材』」、「『印刷材料を印刷するため』の『スクリーン』」及び「開口部」は、それぞれ、本願発明の「被印刷物」、「スクリーン印刷版」及び「孔」に相当する。 2 引用発明の「スクリーン印刷版(スクリーン)」は、複数の突起物を有する「被印刷物(部材)」上における印刷対象位置に印刷材料を印刷するために、前記突起部上に配置されるものであり、前記突起部を覆って、前記印刷材料を印刷するためのスキージを案内するための平坦部と、前記平坦部と一体になっていて、複数の前記突起部の間の前記印刷対象位置に前記印刷材料を案内するための凹部と、を有し、前記凹部の底部には、前記印刷対象位置に対応する部分に、「孔(開口部)」が設けられているものであって、前記凹部は、金属の1枚の板を均肉状に絞った形で形成されたものであるから、引用発明の「スクリーン印刷版」と本願発明の「平坦面から陥没してなり周囲が側壁で囲まれた窪みを有しかつ平坦面上には突出物が無い被印刷物の当該窪みの内部に直接印刷することができる電解メッキにより形成されたスクリーン印刷版であって、版面の一部に、窪みを有する被印刷物側の面が突出し、その裏面であるスキージ面が、前記突出した形状に対応して陥没してなり、前記窪みの内部に嵌合される複数の凸部を有し、当該凸部の突端面に、孔が設けられており、版面の残部に、前記被印刷物の窪み以外の平坦面上に近接する平坦部を有するスクリーン印刷版」とは、「窪みを有する被印刷物の当該窪みの内部に直接印刷することができる」ものである点、及び、「版面の一部に、窪みを有する被印刷物側の面が突出し、その裏面であるスキージ面が、前記突出した形状に対応して陥没してなり、前記窪みの内部に対応する複数の凸部を有し、当該凸部の突端面に、孔が設けられており、版面の残部に、平坦部を有する」ものである点で一致するといえる。 3 引用発明の「スクリーン印刷版(スクリーン)」の製造方法は、凹部を、金属の1枚の板を均肉状に絞った形で形成する工程と、前記凹部の底部の「孔(開口部)」を設ける工程と、を含む方法であるから、引用発明の「スクリーン印刷版の製造方法」と本願発明の「『最終的に得られるスクリーン印刷版の版面に形成されるべき凸部の、被印刷物側の面の突出形状、または、スキージ面の陥没形状、に嵌合する形状と、平坦な形状とを表面に有する型の当該表面に、スクリーン印刷版の材料を電解メッキして、版面の一部に、周囲が側壁で囲まれた窪みを有する被印刷物側の面が突出し、その裏面であるスキージ面が、前記突出した形状に対応して陥没してなり、前記窪みの内部に嵌合される複数の凸部を有し、かつ版面の残部に、前記被印刷物の窪み以外の平坦面上に近接する平坦部を有し、前記複数の凸部の突端面に未だ孔が設けられていない膜状の成型物を得る型取り工程』と、『前記型取り工程の後、凸部の突端面に未だ孔が設けられていない成型物を、それが付着している前記型の表面から剥離する剥離工程』と、『凸部の突端面に未だ孔が設けられていない成形物を剥離した工程の後、剥離された前記成型物の平坦面を除く前記窪みの内部に嵌合される複数の凸部の突端面のみに、レーザー照射によりレーザー加工孔を穿つ穿孔工程』と、を含む『スクリーン印刷版の製造方法』」とは、「凸部を有する成形物を得る工程と、凸部に孔を穿つ穿孔工程と、を含む」方法である点で一致するといえる。 4 上記1ないし3から、本願発明と引用発明とは、 「窪みを有する被印刷物の当該窪みの内部に直接印刷することができるスクリーン印刷版であって、版面の一部に、窪みを有する被印刷物側の面が突出し、その裏面であるスキージ面が、前記突出した形状に対応して陥没してなり、前記窪みの内部に対応する複数の凸部を有し、当該凸部の突端面に、孔が設けられており、版面の残部に、平坦部を有するスクリーン印刷版を製造する方法であって、 凸部を有する成形物を得る工程と、 凸部に孔を穿つ穿孔工程と、 を含む、スクリーン印刷版の製造方法。」 である点で一致し、次の点で相違する。 相違点1: 本願発明では、前記被印刷物の前記窪みが「平坦面から陥没してなり周囲が側壁で囲まれた」ものであり、前記平坦面上には「突出物が無」く、前記平坦面上に前記スクリーン印刷版の前記平坦部が「近接」し、前記窪みの内部に前記スクリーン印刷版の前記複数の凸部が「嵌合」するのに対して、 引用発明では、前記被印刷物が、「複数の突起物を有する部材」であり、前記突起部を前記スクリーン印刷版の前記平坦部が覆い、複数の前記突起部の間の印刷対象位置に前記スクリーン印刷版の凹部が印刷材料を案内する点。 相違点2: 本願発明では、前記凸部を有する成形物を得る工程が、「最終的に得られるスクリーン印刷版の版面に形成されるべき凸部の、被印刷物側の面の突出形状、または、スキージ面の陥没形状、に嵌合する形状と、平坦な形状とを表面に有する型の当該表面に、スクリーン印刷版の材料を電解メッキして、版面の一部に、被印刷物側の面が突出し、その裏面であるスキージ面が、前記突出した形状に対応して陥没してなり、複数の凸部を有し、かつ版面の残部に平坦部を有し、前記複数の凸部の突端面に未だ孔が設けられていない膜状の成型物を得る型取り工程」と、「前記型取り工程の後、凸部の突端面に未だ孔が設けられていない成型物を、それが付着している前記型の表面から剥離する剥離工程」とからなる工程であり、前記穿孔工程が、「凸部の突端面に未だ孔が設けられていない成形物を剥離した工程の後、剥離された前記成型物の平坦面を除く前記複数の凸部の突端面のみに、レーザー照射によりレーザー加工孔を穿つ穿孔工程」であるのに対して、 引用発明では、前記凸部を有する成形物を得る工程が、「凹部を、金属の1枚の板を均肉状に絞った形で形成する工程」であり、前記穿孔工程が、「前記凹部の底部の開口部を設ける工程」である点。 第5 判断 上記相違点1及び2について検討する。 1 相違点1について 上記相違点1に係る本願発明の構成は、「被印刷物」の形状、配置等の特定を含むものであるが、本願発明は、「スクリーン印刷版の製造方法」に係る発明であって、当該製造方法により製造されたスクリーン印刷版の印刷対象となる「被印刷物」の形状、配置等を特定したからといって、当該スクリーン印刷版の製造方法を何ら特定することにはならないから、上記相違点1は、実質的な相違点でない。 仮に、上記相違点1が実質的な相違点であるとしても、引用例の「上述の実施の形態では、複数の突起部としてはベアチップを用いており、部材としては回路基板を用いている。印刷対象位置は突起部であるベアチップの間に位置しているランドであり、印刷材料としてはクリーム半田のペーストを採用している。しかし、これに限らず他の領域あるいは他の分野においてスクリーン印刷する場合でも、本発明のスクリーン及びスクリーン印刷方法を採用することができる。」(上記第3の3【0034】参照。)との記載からも明らかなように、引用発明において、被印刷物である複数の突起物を有する部材をどのようなものとするかは、当業者が適宜決定すべき設計事項というべきであるから、引用発明において、被印刷物である複数の突起物を有する部材を「平坦面から陥没してなり周囲が側壁で囲まれた窪みを有しかつ平坦面上には突出物が無い」ものとし、前記平坦面上にスクリーンの平坦部が「近接」し、前記窪みの内部に前記スクリーンの凸部が「嵌合」するようになし、上記相違点1に係る本願発明の構成となすことは、当業者が適宜なし得た設計上のことである。 2 相違点2について (1)スクリーン印刷版を電解メッキで形成することは、本願の出願前に周知である(以下「周知技術1」という。例.登録実用新案第3042814号公報特に【0004】、特開平11-138738号公報特に【0004】、特開平11-105233号公報特に【0004】参照。)。 (2)スクリーン印刷版の孔をレーザー照射で形成することは、本願の出願前に周知である(以下「周知技術2」という。例.特開2000-71637号公報特に【0002】及び【0003】、特開平9-248976号公報特に【0002】参照。)。 (3)上記(1)及び(2)から、引用発明において、凹部を、金属の1枚の板を均肉状に絞った形で形成する工程に代えて、凹部を有する均肉状の金属の1枚の板を電解メッキで形成する工程を用いるとともに、前記凹部の底部の開口部を設ける工程として、前記電解メッキにより形成された前記凹部の底部に開口部をレーザー照射で形成する工程を用いることは、当業者が周知技術1及び周知技術2に基づいて容易に想到し得た程度のことであり、その際、前記凹部を有する均肉状の金属の1枚の板を電解メッキで形成する工程が、凹部を有する均肉状の金属の1枚の板の形状に対応した表面形状を有する型に対して前記金属の電解メッキを行って該型の表面に前記板を形成する工程と、該電解メッキにより形成された前記板を前記型の表面から分離する工程とからなること、及び、前記型の表面から分離される前の前記板に対して、凹部の底部に開口部を形成するためのレーザー照射を行うと、前記型の表面にまで開口部を形成してしまう虞があることは、いずれも当業者に自明であるから、引用発明において、凹部を有する均肉状の金属の1枚の板の形状に対応した表面形状を有する型に対して前記金属の電解メッキを行って該型の表面に前記板を形成する工程と、該電解メッキにより形成された前記板を前記型の表面から分離する工程とを行った後、前記型の表面から分離された前記板の前記凹部の底部に開口部をレーザー照射で形成する工程を行うようにすることも、当業者が周知技術1及び周知技術2に基づいて容易に想到し得た程度のことである。 (4)上記(3)の「凹部を有する均肉状の金属の1枚の板の形状に対応した表面形状を有する型に対して前記金属の電解メッキを行って該型の表面に前記板を形成する工程」、「該電解メッキにより形成された前記板を前記型の表面から分離する工程」及び「前記型の表面から分離された前記板の前記凹部の底部に開口部をレーザー照射で形成する工程」は、それぞれ、本願発明の「最終的に得られるスクリーン印刷版の版面に形成されるべき凸部の、被印刷物側の面の突出形状、または、スキージ面の陥没形状、に嵌合する形状と、平坦な形状とを表面に有する型の当該表面に、スクリーン印刷版の材料を電解メッキして、版面の一部に、被印刷物側の面が突出し、その裏面であるスキージ面が、前記突出した形状に対応して陥没してなり、複数の凸部を有し、かつ版面の残部に平坦部を有し、前記複数の凸部の突端面に未だ孔が設けられていない膜状の成型物を得る型取り工程」、「前記型取り工程の後、凸部の突端面に未だ孔が設けられていない成型物を、それが付着している前記型の表面から剥離する剥離工程」及び「凸部の突端面に未だ孔が設けられていない成形物を剥離した工程の後、剥離された前記成型物の平坦面を除く前記複数の凸部の突端面のみに、レーザー照射によりレーザー加工孔を穿つ穿孔工程」に相当するから、引用発明において、上記相違点2に係る本願発明の構成となすことは、上記(3)のとおり、当業者が周知技術1及び周知技術2に基づいて容易になし得た程度のことである。 3 効果について 本願発明の奏する効果は、当業者が、引用発明の奏する効果、周知技術1の奏する効果及び周知技術2の奏する効果から予測できた程度のものである。 4 まとめ したがって、本願発明は、当業者が、引用例に記載された発明、周知技術1及び周知技術2に基づいて容易に発明をすることができたものである。 第6 むすび 以上のとおり、本願発明は、当業者が、引用例に記載された発明、周知技術1及び周知技術2に基づいて容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2011-06-17 |
結審通知日 | 2011-06-21 |
審決日 | 2011-07-07 |
出願番号 | 特願2005-30021(P2005-30021) |
審決分類 |
P
1
8・
121-
WZ
(B41N)
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最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 石井 裕美子 |
特許庁審判長 |
長島 和子 |
特許庁審判官 |
桐畑 幸▲廣▼ 菅野 芳男 |
発明の名称 | スクリーン印刷版の製造方法 |
代理人 | 高田 守 |
代理人 | 高田 守 |
代理人 | 小澤 次郎 |
代理人 | 高橋 英樹 |
代理人 | 小澤 次郎 |
代理人 | 高橋 英樹 |